本栖に入らずんば鱒を得ず、と駄洒落が続く・・

本栖湖は釣れないから行かないとレッテルを貼っている方が多いけれど、釣れる釣れないよりもまずは行かざるものは釣れないのである。ちなみに私が本栖湖で魚をゲットする確率は3回行って1本くらいかな。負け惜しみで言っている訳ではないのだが、あの景色の中で釣れるのだから私にはそれぐらいが丁度良いと思う。

さて、そんな本栖湖が私を呼んでいるのである。「そろそろ傷の痛みも引いただろうから、いつもの場所で待ってるゼ。」的な、レインボートラウトからのテレパシー。もちろんそんな感じがするだけなのだけれど、天気予報を見てこれなら釣れるのでは無いかと甘い見込みで出掛けたのであります。

1〜2月の本栖湖は釣り人はほとんどいないと思っているでしょうが、なんのその。有名なポイントは朝イチでー8℃の中でも既に先客がいるんです。私がついた朝8時で私みたいな釣り馬鹿は10名ほど。どんなに寒くても辛くても、富士山がど〜んと目の前に見えるだけで何故か安心して投げ続けられるのです。あ〜楽しかったな、キャスティング練習。そんな言葉を書けば状況がすぐに分かるよね、お後がよろしいようで・・。

今回の戒め:ポジティブな気持ちのお陰で最後までモチベーションを保つことは出来るけれど、釣れなかった帰りの運転はツライ・・。

デジタル水温計
最初はちゃんと機能していたのだけれど、寒さに負けて途中で電圧が下がりOFFに。朝の水温は5℃で日中は8℃位まで上がった。それに反して外気温は朝の時点でー7℃なので数投でガイドが凍りつく。日中は2℃位まで上がりました。こんな日でも穏やかだと釣れるのですが・・。
本栖湖から富士山を眺める
前回と違って今回は風が出始めるのが早く、水温が上がり始める10時ごろから吹き始めてしまった。入った当初は絶対に釣れると踏んでましたが、そこは本栖湖。自分の思いが通じない事の方が多いのです。
TFOディアクリーク
今回は相棒を一番良いポイントへ置いて、私は少し離れた場所でキャスティングするためにシングルハンドが振りづらい状態だったので、珍しくダブルハンドのオーバーヘッドと、スペイキャストをミックスしながらのスタイル。このロッドは魂をめいいっぱい入れてあるので、魚を釣る癖がついているはずなんだけれどなぁ。
本栖湖のワカサギ
ポイントを変えてサイトフィッシング。長い距離を歩いてようやく見つけたワカサギのベイトボール(群れ)。その周辺で投げていれば、大物が来るかも?と何度も群れの中にフライを通してたらワカサギがスレが掛かちゃた。これでオデコなし?(笑)
本栖湖のサイトフィッシング
この時期の風は水温を下げるだけなのでむしろ風が少なくても水通しの良い所を探してポイントを次々と変えていきます。これだけクリアで静かだと大物が入ってきた時は見えるのですが、今回は何もナッシング。
本栖湖のフライフィッシング
結局この場所では何事も起きなかったので、一番放流数の多いポイントへこの後移動する事に。ヒレ丸でも良いから釣らないとと思ったのですが、そんな根性なしの行動をしたものだから結局何も得られず、今回はキャスティング練習と相成りました。いっぱい振ったら珍しく筋肉痛ですゼ。
モッシーのシール
今回のお土産は信玄餅と35年ぶりに買ったモッシーシール。最近は湖仙荘さんが開いておらず、さらに漁協も開いてなかったので浩庵荘にて入漁証をゲット。相変わらずこの寒さにテントは15張りほどありましたヨ。皆さん風邪ひかない様にね。

恋するフォーチュンクッキーならぬ、鯉する芳醇、クッキーは上げない

相変わらず1週間以上遅延のご報告。本当の事を言うと実はもっと前の話なんだな。

時を戻そう、正月明け最初の休日の事。年始からオデコ覚悟の釣りへ行くのもなんだから、手始めは手頃な管釣りからと雨の中を出掛けたのさ。しかし管釣りだけではつまらないので午後の天気が回復したら後半はコイでも釣りに行こうと、一応その準備をして行ったのです。

雨の管釣りは人がほとんど居らず釣りはなんでもできる状態だったので、思いっきりぶっ飛ばして入れ喰いを堪能。そして3時間が過ぎたところで雨脚が収まってきたので鯉のフライフィッシングへと出かける事となりました。僕らが楽しむコイさんはとてもグルメで超熟超芳醇じゃないと喰いが悪いと言う話を何度かしたかと思います。ポイント近くのコンビニにはその肝心の銘柄が品切れだったので、駄目もとで別ブランドのパンを買ってポイントへと向かいました。

車をコインパーキングに止めるのに難儀し、ようやく釣りはじめたら土砂降り。そして芳醇ではないパンを投げても魚の反応はすこぶる悪く、ずぶ濡れになって帰ったのでした。昼食を抜いて出向いたその帰路でポケットに手を突っ込むと、いつ入れたのか包装されたクッキーが一枚。鯉ごときでなんかなぁと思いながら、その湿気ったクッキーを食べながらオデコを噛み締めました。

それから2週間後のこと。コイ釣りが中途半端であったことに反省し、同じシチュエーションでリベンジ。このお話の続きは以下の写真の通り。

天気が悪い中の管釣り
今思い起こしても寒い雨だったなぁ。レインウェアを着ていても雪と違って長時間釣りをしていると袖口からビチョビチョになっちゃうのです。手を上げた時に伝う冷たい雨水は、不快この上ないのです。ご覧の通り僕ら以外は誰もおりませぬ。こんな天気では当たり前か。
ファストフリットの曲がり
フィッシングプレッシャーが少ないので入れ喰い状態。でも空が暗過ぎて写真を撮ってもパッとしませんなぁ。
パン鯉
そして鯉釣りへ移動。コインパーキングを探して車を止めるのにざっと30分。パンをハサミで刻み、いよいよこれからと言う時にザーザー振り。コンビニ袋に雨水が伝い、時間とともにパンはビチョビチョに。駄目だこりゃと思った二人はロッドを仕舞い、諦めて帰るのでした。
TFO Mangrove Coast
それから2週間後のこと。今度はメーカーさんのサンプルロッドであるTFOのマングローブ・コーストを試投する為に管釣りへ。この日は穏やかに晴れた日なので、お客様も多く釣果はそれなりに。
朝霞ガーデンの放流
いつも放流する時間にいないので、久しぶりに見るこの光景はなんか新鮮。でも放流する頃には3時間が過ぎたので、場所を移してダブルヘッダーであるコイが泳ぐ川へ移動。
パンを撒いてコイを釣る
今回は抜かりなく事前に超芳醇を入手。フライでコイを狙うときは、「鯉する(超)芳醇、(鯉に)クッキーは上げない」です。なんか無理があるけれど、ポケットには自分の餌であるクッキーを忍ばせてね(笑)。パンはこのように事前にハサミでカットして、乾かしておくと投げやすいです。
パンフライで鯉を釣る
フライフィッシャーマンってバカですよね。高級なパンを撒いて(時々自分の口にも入れて)、わざわざ偽物の餌(フライ)で釣るのですから。今回は晴れているので水温も少し高く魚は高活性。でも僕らがイジメ過ぎているから、スレるのも早いです。ランディング前にバラしたこの場所は、その後はいくら撒いても魚が浮きません。
鯉のフライフィッシング
場所を変えると最初は活性が良いのですぐにフライに食い付きます。トルクフルな引きをする鯉はグラスロッドをバットから曲げてくれます。
鯉のフライフィッシング
ようやく上がってきたポッチャリ系、髭ピンのコイサンマン(覚えているかな?ブッシュマン)。この貫禄と大きさなので一本取れれば十分満足です。
鯉の尾鰭
エピックのリールと比べると尾鰭はこの大きさ。重さは5キロ近くありそうだからそのパワーは恐るべし。さて、相方が釣れたとこだし、餌撒き(チャミング)と釣り人が交代。しかし一度掛けた所は反応がありません。仕方なくポイントを休ませた元の場所へ移動。
コイをリリース
移動したその場所には別の釣り人が・・。さらに移動すると今度は子供達の石投げが始まりました。その頃には用意したパンが尽きてしまい、新たに買ってきてやる気力は失せてしまい、私は今回もオデコとあいなりました。う〜む、更なるリベンジする?今度はフォーチュンクッキーでも撒いてやろうかな・・。

明けおめの釣りは土砂降りの管釣りから

年が明けて早10日過ぎ。年末最後は管釣りで今年の初釣りも管釣りからスタート。本当はね、本栖湖へ行こうと思って用意していたのだけれど、そちら方面は雪予報。そして東京周辺は1日を通して雨予報と言う嬉しくないお休みになってしまった。とは言っても家でじっとしている事が苦手な私なので、サクッと管釣りでも行ってさっと帰ろうという寸法です。そして天気が回復するのであれば、次いでに鯉でも狙ってみようかな。

家を出る時はすでに雨。管釣りへ着いて少しは雨脚がおさまってきたけれど、それでもレインウェアはビチョビチョな位の雨。管釣りは貸切状態でお魚が沢山釣れるのは良いけれど、ずーっと雨だとモチベーションが上がらない。なので今回は人が居ないから管釣り全体を使ってめいいっぱい楽しんじゃいます。まず最初のうちはパイプから流れの筋を川に見立ててダウンクロスのウェットフライのスイング練習。釣ってはワンステップダウンし、流れが緩くなったらロッドで引いて自分でスイングスピードを上げて釣るスタイル。流れがなくなったところで今度はグラスロッドえ遠投する遊び。多少沈めてスローリトリーブをすると、終始アタリがあるのでお魚はかなりのヒット率。こんなことが出来るのは人が来ない土砂降りの日ならではのことですな。

なんだかんだで3時間券をめいいっぱい楽しんだ時点で雨脚はおさまり始めたので、場所を移して今度はコイパン(パンのチャミングでドライフライフィッシング)をする事に、なんか久しぶりだなぁ。

僕らが鯉のフライフィッシングを楽しむ場所の魚たちはとてもグルメでして、パンの銘柄が『超塾』か『芳醇』でないと喰いが悪いんです。いつものコンビニでそれを仕込みに行ったのですが、残念ながら売り切れ。そして駐車スペースは工事にてクローズ。さらにコインパーキングは駅前のせいもあってか、全て満車という追い討ち。でも銘柄の違うパンを買っちゃったから、ロッドを出さないと気が済まないので、パーキングが空くのを待ってようやく第二ラウンドへと突入したのです。

「♪雨・雨降れ降れもっと降れ〜、私のいい人連れてこい〜♪」また口ずさんじゃった八代亜紀。雨から逃れるために車の中で小さく刻んだパンを川へ投げ入れるも、50個撒いて鯉がようやく一匹反応するぐらい反応が悪い状態。「ワシャ、超熟しか喰わんのじゃ!」と鯉が言っていたとかいないとか。僕らはただ氷雨を浴びて、ずぶ濡れの初釣りを終えました。お〜寒ぶ!

この時点で時計は13時30分。どうするよ、と考えた二人は一度車を置きに戻って居酒屋へ足を向けるのでありました。あ〜美味い、たらふく食ったよ、焼き鳥。こんな釣りあなたは真似たいですか?

ファストフリットのしなり。
考えてみれば年末最後の釣りも行くところが無くてひとり朝霞ガーデンに行くと、そこにはやっぱり釣り仲間がひとり。釣り終えた後はやる事ないから居酒屋へ行って焼き鳥食べてましたなぁ、なんかデジャブみたい。
コーホーサーモン
天気が悪すぎて光量が足りず、写真はピンボケばかりなのでまともな写真がありませんでした。釣果のほとんどはレインボーでたまにコーホーサーモンが少し。フライはボックスの隅にあった残骸のみを使用。
コイパン
コイパンとは角切りに切ったパンを撒き、それに寄ってきた鯉をパンに似せたフライで釣ると言う、かなりめんどくさい釣り方。でもそのめんどくささがフライフィッシングなんです。土砂降りの中、そのパンを一斤撒いては見るものの、コイさんの反応は全くと言って良いほどなし。悔しいからもう一斤買ってきて撒こうとも考えたけれど、もうビチョビチョなので心が折れました。その後に飲んだバイスサワーが私の血液を温めてくれるのでした。

メリークリスマスの夜は釣り仲間とプレゼント交換

ブログを読み返して見ると、クリスマスはやたらと釣りに出かけているかも。そう僕らの年齢はもう世間のクリスマスムードとは無縁で、家族の行動はてんでばらばら。恋人のサンタは来ないし、家でケーキを食べる人もいない。そうなるとクリスマスの夜を独り過ごすのも寂しいので釣り師は仲間と集まってはしゃぐ為に釣りへ出かけるのです。ここ数年の私はそんなクリスマスかな。

ミッション発令:クリスマスイブの夜は仲間とフライのプレゼント交換をし、そのフライで魚をゲットせよ!

そんな声が天から聞こえてきた気がして、フライ神からの御告げで今回はそんなミッションが課せられた。シーバスへ出かける前に仲間に魚を釣ってもらう為に、魂を込めて巻いたフライをプレゼント。魚が釣れればもちろん嬉しいし、自分で巻いたフライが仲間に評価されるのも嬉しい。そんな縛りでクリスマスイブの夜は楽しく過ごしました。

さてさて、昨夜というか今朝の僕らの様子をお暇な方はご覧くださいまし。

クリスマスイブにフライのプレゼント交換
某所に勤めていた時にラッピング検定三級を取らされた私は、トップの写真にあるクリスマスカラーのフライを3個セットにしたものをラッピングしてプレゼント交換、ノリノリです(笑)。一緒に行った仲間から頂いたのは、オリーブのクラウザーミノーとコンパクトに巻かれたピーナッツバター。貰ったフライで魚をキャッチできないと、巻いた人が凹むので魚をキャッチできるかどうかは重要な問題。
横浜の夜
相変わらず横浜の海へ繰り出すとつい口ずさんでしまう「ブルーライト横浜」。スタートは風もなく穏やかで、波っけがないの事でお魚は少しナーバス。
横浜のメバル
私が渡したクリスマスカラーのゾンカーでいきなりデッカイシーバスをヒットした釣り仲間。しかしティペットが細すぎて敢えなくブレイク。3種類巻いて渡しておいたのが正解で、フライをロストしてもあと2個あります。今度はトリカラーのクラウザーに交換してすぐにメバルをゲットしてました。自分が魂を込めて巻いたフライを使って釣ってくれたのはとても嬉しいです。
ラジオペンチを使ってケーキを食う漢
リュウちゃんにはこの秋冬の労いの気持ちを込めてケーキの差し入れ。ちゃんとフォークを渡したのですが、何を思ったか急にラジオペンチに持ち換えケーキを食べ始めた。「ワイルドだろう?」と、本人の弁、そのふりは古いって(笑)
横浜のシーバス
私も頂いたオリーブのクラウザーミノーを使ってシーバスをゲット。サイズは60位かな。少し風が吹き始めて魚の活性が上がって良い感じ。
横浜の海でトリプルヒット
シーバスの活性はマックス。あるポイントに入ったら急に活性が上がり、一人が掛けた後に 残りの二人もすぐにヒットしトリプルヒット。それぞれ交換したフライでキャッチしているので、お互いに、「釣ってくれてありがとう。」となります。
クラウザーミノーにヒットしたシーバス
全員ミッションをクリアしして一安心。その後はフライを交換するのが面倒だったので、残りの時間もずっと貰ったフライで釣り続けましたとさ。シーバスの機嫌はそれほど落ちることもなく、その後もポツポツと釣れ続けました。
横浜夜景
気がつけばポツポツと雨が降り出し、横浜の空は工場夜景に雲は照らされて薄明るい映える景色に。今年も楽しい夜をありがとう、シークロさん。年が明けたらまたシーバスへ行っちゃうよ、解禁までの間はね。

オオニベ戦記7(備忘録)

昨年の備忘録にはこう書いてある。

『タイプ3をカウント15にファーストシンキングのポリリーダー。
ランニングラインは改善の必要あり・フラットシューターの伸びはアタリが分からず。
エビパターン? ボディの耐久性を引き上げる事が必要。
ヒント:ルアーとの違いは波動・音?』

ふむふむ、そういえばそんな感じだったなぁ。ラインは昨年と同様のデルタXのSHとしても、アタリを取りやすいランニングラインとして上げられるパワーコアを使ったランニングラインは30ヤードしか無い。その為ランニングラインが全部出てしまい、バッキングラインでは柔らかくて絡むしリトリーブできないので、この場合システム全部の長さである43.3m(ティペット含まず)しか投げれないので苦戦していたのである。長いラインは出ていないので今年は同じランニングラインを2本繋いで勝負デス。

エビパターンはたまたま釣れていた他の魚種が全てソレだったけれど、波とバックキャスト時に迫り上がった砂地に叩きつけられるフライは、丈夫さがとても重要でしたな。波動に関してはボリュームである程度変わるかも。そして持ち込んだフライの半分にラトルを仕込んでみた。

さてさて、もうシーズン7にもなったオオニベ戦記。「いい加減、釣ってくれよ!」とお叱りの言葉を頂きつつ、その結果は以下に・・・・。

波が少ないところを探す釣り
先に申しますと、今回は滞在中うねりがずっと高く、サーフキャスティングはほぼ出来ませんでしたので、やりたい釣りさえさせてもらえてない日向灘でした。今回の移動は北は美々津から宮崎空港裏まで、うねりが多少おさまる河口に絞る、仕方なくそんな釣りに。写真はまだうねりが少なめの到着日の午前中。
耳川河口にて
耳川と言えばヤマメを釣りに来るところですが、私はその河口でオオニベ狙い。沖に張り出したテトラ周りは波をかぶっているので、内側にある小さな砂浜で振ることに。見慣れない釣り方に周りの釣り人からの注目度は凄いですが、何も釣れません・・・。
ランニングラインをシュリンクチューブで継ぐ
ランニングラインの途中にこのような継ぎ目が。PEスレッドでループを作ってループ・トゥ・ループにし、その上にシュリンクチューブを被せました。思っている以上に継ぎ目が引っ掛からず(使ってわからない位)、スムーズな遠投が可能に。もっともこんな事しなくても、あとラインが10mも長ければ問題ないのに・・。
釣りをしながらネット会議
途中から加わったこちらのお方、こう見えてもお仕事中・・。世の中は便利になり、ラインをリトリーブしながらネット会議参加中。考えてみれば意見交換している画像なんて見る必要もなく、こうして音声だけ聴きながら意見を言えば良いんですね。それにしても時折風に乗って聞こえて来る釣りには到底関係のない言葉が、とてもシュールです。
大荒れの日向灘
サーフィンの人はいい波を求めて、釣り人は良い凪を求めて移動。沖をみればこの通りの大荒れで操業する船さえいません。それでも一縷の望みに投げ続ける私。朝4時半に宿を出て、午後5時まで投げ続ける行為。これは釣りではなくもはや筋トレ以外なにものでもありません。フライを小さくすれば、何か別の魚は釣れたかもね。
砂浜を歩き続けてポイントを探す
河口から川をみればベタ凪状態。なのでその境目を釣るしか私には手立てがありません。色々な川を巡ってみた結果、この河口が一番濁りが無く深そうだったので、ここで勝負することに。
ラトル入りシュリンプパターン
フライはこんな感じのエビチャンなど。フックサイズは2/0でラトル音とキールバランスを取るために、ラトルはフック下へ。スイムテスト済みでしたが、とても良い姿勢です。これを対岸までキャストして、カウントダウン。ラインが張ったところからリトリーブ開始。河口での釣りはスイングの釣り。できれば下げ潮が少し効いている状態が釣りやすいかな。そんな事を考えているとロッドが突然曲がりました。ギュイ〜ンと・・!
日向灘のオオニベ
ついに出ました!オオニベ! と言いたいところですが、ロッドが曲がったのは私の竿では無く、先程サッパを生き餌として投げ込んだ隣の餌釣りおじちゃんの竿。正確に言えばハチマルよりもやや小さいのでクイチ(あるいは中ニベ)です。なんか昨年と同じ展開ですなぁ・・。
オオニベは牙が生えてます
オオニベとグチ(ニベ/白グチ)を比べるポイントは、まずオオニベは口が下向きではない事。下顎と上顎はほぼ水平に閉じます。口の中は黄色でカマスの様な牙(前歯)があります。この顔をマジマジと見て、どこかで似た奴を釣った事がある事を思い出した。それはテキサス州パドレアイランドで釣ったシートラウト(現地名)。正確にはスポッテッド・シートラウトかな。
側線が輝くオオニベ
この魚が南半球でJewfish(ジュゥフィッシュ)と言われる由縁は側線にあるこの鱗が光の方向によって宝石の様に輝くから。
尻尾に鱗がある魚、オオニベ
それと一番の特徴として尻尾の真ん中に鱗がある事でイシモチやグチと区別がつきます(写真は昨年の魚)。
朝日の中でフライキャスティング
このおじちゃんが魚を釣った事で私のやる気マックス。釣れた時間、潮の程度、ベイト(餌)の塊と種類、水深などなど。これらを考えて、日に2回来るであろう時合いを徹底的に狙うことに。そして翌日は真っ暗な中を延々と砂浜を歩いてポイントへ。そんな時間帯でも他に釣り人はいて、横並びに数時間投げまくったのです。しかしな〜んも無し。一番良いと思う目星をつけた午後の下げはさらにベイトの反応が全くなく、それに総じて釣り人もおらず何も起こりませんでした。
使用したフライの残骸
時は無常にも過ぎて行き、波は最後までおさまる事はなく、フライは高波に揉まれているだけでした。今回使用したフライの残骸。その半分は壊れていて、さらに半分は砂に擦れて針先が甘いもの。爆投は数知れず、今回は外道一匹さえも釣れない本当に筋トレの旅となりました。1月にもう一回行きたいなぁ・・。

勤労感謝の日はフライタイイング日和

昨日は勤労感謝の日なので、お店はジャニーさんに任せ淡水と海水のダブルヘッダーの釣りへ行く予定でした。でもここのところ釣りへ行き過ぎている為に、どんな魚を狙いに行くにしても、それを仕留める弾なし状態、使えるフライが無いんです・・。選択肢が無い、あるいはフライそのものが枯渇している状態では思う様に攻める事ができないので、ここは一つ持ち弾を増やす為にハーミットへ早朝出勤し開店前までのタイイングとなりました。私のタイイング用品は全てお店にあるので結局勤労感謝だろうと何だろうと、釣り以外のほとんどの時間はお店にいる事になるんですな、何かなぁ・・。

現在集中的に出掛けている「目指せ、メーターオーバー!」のランカーシーバス狙いですが、大型のビースティチェンジャーやタガメンはオープンウォーターで使うのでフライを失くす事はありません。強いて言えば目玉が取れてしまったりするので、外科手術として新しい目ん玉を取り付けるだけでOK。今私に足りないのはそのメガフライのフォローベイトとして使っているEPミノー不足。大きさにすると10〜13センチなのでで十分大きいサイズ。もっとも数年前まで釣っていた数々のランカークラスは全部エンリコミノーだから、メガフライにこだわらなければ本当はこっちがメインと言っても良いのです。

そんなEPミノー(ピーナッツバター)のアンチョビーを3個だけ巻いて出掛けた今朝の横浜の海。朝焼けを見るとつい石川セリの歌を口ずさんじゃう私ですが、今回はこんな感じでした。

今朝の悟り:ランカーシーバスの時期はそろそろ終盤。徐々に日並みの差がが大きくなるので、そろそろ癒しのフローティングミノーで楽しむ時期かな。

使い終わったフライの残骸
ロッドの陳列棚の上には使い終わったフライの残骸が。アイが取れただけのものは再度取り付けて使うけれど、フックポイントが錆びたり傷んだものはご臨終。でもタイイング見本になるので、直る物は元の姿に近い状態に戻してお客様に差し上げてます。
ナナマルシーバス
夜が明けるまでは、手堅く穴撃ちの釣り。ビースティーチェンジャーはピンポイントへのコントロールが難しいので、巻いたばかりのEPミノーで仕留めました。新鮮なフライは気分的に喰いつきが良い様に感じるのは私だけでしょうか?
フライで仕留めるシーバス
シークロ岡本船長に撮って頂いたニコパチ。70台半ってとこ。この時期のシーバスは肥えているので、8番ロッドだとロッドが絞り込まれてエキサイティングです。
横浜港の夜明け
穴撃ちをひと通り終えて朝ボイルポイントへレッツらゴー!はたしてシーバスのご機嫌はいかに?
3/0のフライで釣るシーバス
その前に穴撃ちの件ですが、今朝は強風にて出来るところが少なかったけれど、穴撃ちを決めれば確実に出てきます。今回の相方もそつなく掛けてました。サイズは55cm平均かな。
シーバスのポイント
ココぞと思うポイントで朝ボイルを待ってはみたものの、うさぎ(白波)が立つほどの強風だったので、トップへの反応は無し。ひとしきり投げてうんともすんとも言わないので、まだ夜が開け切らぬうちに追加ポイントへ移動。
ビースティチェンジャー23cm
そんな朝ボイルに投げまくってビースティーチェンジャー23cm、フックは6/0のシングルフック。お目々だけ外科手術をしたのでなんとなく綺麗。今季はこのフライ一つだけでも、ナナマルサイズ以上を何本仕留めたか数えきれない。
横浜の海から見える富士山
気がつけば富士山がハッキリと見える時間まで投げまくり終了となりました。前回のシーホースと同様に朝便は尻つぼみとなってしまいましたが、今朝は強風の影響が大きかった為と思われます。例年だと12月一週目くらいまでは釣れ盛るので、今後出船される方も、良い日に当たればあなたがメーターオーバーをキャッチするかもしれません。さてと、私は今週からタイイング週間となります。来週は釣行記は無いかもネ。

シーバス三銃士が目指すのは合計で2.5メーター

私の釣行はほとんど平日な為、その釣行に付き合ってくれるのは休みの都合が付きやすい個人事業主か、小規模の経営者のお方がほとんど。私の誘いは雑なものだから急に、「明後日行く?」と聞いて即答できる人が必然的に釣行のお供になっちゃうんですね。そんな平日釣行組の中で志ざし高く「目指せメーターオーバー!」に賛同して参加しているメンバーは私を含めて3名。今季は毎週ランカーシーバスの釣行に突っ走ってます。でも流石に三人がそれぞれメーターアップを釣るのはとても難しいので新たな目標をたてたのがこの「3人の総合計で2.5メーター!」です。*通常はフライの場合2名出船ですが、私が真ん中に入りバランスよく順番にキャストしている事で船長の許可を得ています。そんな状態ですから、オープンウォーターのみのという根性の釣り。

これは一回の釣行でそれぞれの最大魚一本の値なので、皆が84cm以上のシーバスを同時に釣らにゃならんのです。最初はいけるんじゃない?なんて甘い考えでしたが、いざ初めてみると相当ハードルが高いじゃないですか。そもそも80アップを釣るのでさえ必死なんですから・・・。

ちなみに前回のシーホースでは合計2.12メーター。残り38センチなんですが、誰か一人が90アップでも上げないと、この数字を達成するのもなかなか難しいものですなぁ。さて、そんなシーバス三銃士が今回も性懲りも無く出撃。果たして前回の記録を越えられただろうか?その答えは以下の写真に続く・・。

本日の戒め:根性で投げ続けるだけではなく、アタらない理由を考え模索することも大事

東京湾をボートでクルージング
やっぱり明るい時間帯の写真には色があって良いですなぁ。まずは朝のボイルポイントまで突っ走って海の真ん中でボイルを探すとありました、本日の猛ボイル。しかしこのボイル魚のサイズがやや小さめで、ナナマルサイズまで届きません。最初からタガメン22センチを投げている私は、50センチ程度のシーバスがバイトしても一向に掛かりません。私がバイトを何度ももらって遊んでいる間にちょっと沈めて釣っている二人はなんなくキャッチ。
シーバス計測中
ボイルがまだ続いているので真上から撮った雑な写真、65アップくらいかな。もう一人も同じようなサイズをキャッチして私だけ、ただ魚をバイトさせて遊んでます。ま、本番はこれからだから、私はココで釣れなくても良いのさ。とこの時点では思ってました。
シーバスとのファイト
ひとしきり朝のボイルを二人は楽しんだので、いざ本命のポイントへ。そこはここ数週間の鉄板ポイントだから、周りはシーバスを狙うボートだらけ。どの船もシャローレンジをドテラ流しでシーバスを狙ってます。でもフライで釣っているのは僕らだけだけれどね。10番以上のロッドを爆投する根性の釣りをする時に私が歌う歌、アニメ「ど根性カエル」の『ど根性でヤンス』を大声で歌い始めると、またまた二人にヒット!サイズもナナマルを越えてきたので、こりゃ前回の記録越えか?
フローティングミノー、タガメン
しかし、私はタガメンとビースティチェンジャーを投げ続けていてもバイトは一向にありません。周辺のルアーの方々も、そんなに釣れてないので本日は少し渋い様。今回は投げ続けても魚の反応が薄いので、私は大物を釣りたい一心でうっちー船長にエロトークをお願いしましたが、その効果もありません。タガメンを投げ〜の、時々ビースティチェンジャーというメガフライ縛りが駄目なのかも・・。そう思って最後の最後にEPミノーにチェンジ。それでもアタリはありません。本日は何も無いまま私だけオデコかも・・。
東京湾のシーバス
「スミマセン時間なので、あと3投でお願いします。」とウッチー船長。う〜む、周りも釣れてないし、コノシロも底ベタか。ならばと私は最後の一投は思いっきり沈めてみたのです、インタミラインでカウント25秒。フルキャストしたので回収する距離も長かったのですが、ちょうどラインが一番深く入ったところから浮き上がった瞬間にドン!。上がってきましたナナゴーです。ラストのキャストでキャッチすることが多い私ですが、最後の最後にこの一本だけ釣れてオデコを逃れた私でした。
港内を徘徊するシーバス
かくして本日は納竿。そして今回の合計は2.11メーターと、1センチの後退。ま、オデコにならなかっただけ良かったね。連日同じポイントにデカイルアーとフライを投げ続けられているシーバスなので、そのプレッシャーとベイトの位置から推測すれば、フライのサイズを若干下げて沈めるというのは当たり前の回答だったのですが、どうもビックベイトに拘りすぎて、発想の転換が遅すぎたのが今回の敗因です。次回また精進してガンバリマス。港へ戻るとそこには人を気にするそぶりも見せないシーバスが、気持ちよさそうに回遊していましたとさ。

シーバスフライに両さんの様な太眉を描くと釣れるらしい

フライタイングというのは魚が釣れる様にする為に改良する事は大切ですが、ボックスに並んだ時、真っ先に選びたくなるフライを巻くことも重要です。時に共にするアングラーがボックスいっぱいに白一色の同じフライを持ってくる方がいらっしゃいます。もちろんそれでも釣れるとは思いますが、魚の機嫌はどう変わるかは分からないので選択肢はあったほうが良いでしょう。

「このフライさえあれば絶対大丈夫」的な究極なフライはこの世に存在しません。魚は生き物、僕らがウナギが食いたくなれば鰻を食べるし、寿司が食べたくなったら寿司を食う。お魚さんだって気分が変わるのです。さらにその選択肢に加え自分が使いたくなるフライを巻くことが重要だと私は考えます。今私が使っているタガメンのアイは上向きに付いているので魚には見えないのでまず関係ないと思いますが、有るのと無いのでは自分のモチベーションがかなり変わると思いませんか?

今まで改良し続けたタガメンですが、先週までメガフライに不機嫌だったシーバス達が突然そのフライに興味を示しました。と言ってもそれが正解でずっと釣れ続ける訳ではないですが、フッキング率の向上とバイト数が確実に倍増した事に大満足。しばらくは今回作った「タガメン・零弍式(愛称:両さんタイプ)」を使ってみる事にします。

昨夜の悟り:釣り師の男は魚と女性の気持ちを生涯模索するのだろう

タガメン零弍式
前回のタガメン弍号機は引き波が少し弱い気がしたので、初号機(改)でやっていた水押しをよくするための鼻を付けました。相変わらず漢気で20cm超・シングルフック3/0が一本だけ。新しいこのタガメンをじっと見ていたら、なんかイタズラがしたくなって太眉を描き描き。なんか私の顔見たい(笑)ちなみに零号機がタガメに似ていたのでタガメン(タガメみたいなシルエット)になりましたが、もはやタガメでは無くなってしまいましたね。
シークロのリュウちゃん
「もう予約なんて入れなくて良いですよ〜。」と泣きを入れるリュウちゃん。連日連夜で無休状態で顔が死んでます。可哀想ですが、12月いっぱいまでは僕らのボート予約が続き働いてもらいます。
ビースティチェンジャー
「潮が動くまで小物で遊びましょう。」と言われたけれど、既にデッカイフライしか結んで無いのでそれでキャス練するつもりでキャスト。なんと2投目でビースティチェンジャーにランカーがド〜ン!フライは23センチあるので、それから大きさを推測してね。
ビースティチェンジャー
初っ端から良いサイズを釣ったので一安心。そしてそのまた数投目でド〜ン!先週とは全く違い、今回は良いサイズばかりの連発の夜。お魚の気持ちは全くわかりません。
横浜のランカーシーバス
同船者にもこんなサイズがド〜ン!
横浜の海でシーバス
さらにダブルヒットもある始末。小物じゃありませんよ、両方ともナナマルサイズ。いっぺんに掛かるのだから、今日はお魚のスイッチが入ってます。
太眉のフローティングミノー・両さんタイプ
その後ポイントを変えてタガメンの両さんタイプをキャストすると、立て続けにヒット、ヒット、ヒット! バイト数が向上した上にヒット率は5割近いので改良が上手くいっている様です。それとも太眉の効果か?(笑)いや、そうであって欲しい。次回はちゃんと眉毛を一つに繋げますゾ。
東京湾のシーバス
時間いっぱい12番ロッドとスイッチ8番を投げ続け、今回は両さんタイプのおかげでお腹いっぱい楽しめました。やっぱり自分が使いたくなるようなフライを作ると、必然的にポジティブになるから釣れる気がします。なにせリトリーブして帰ってくる太眉を見る度に、私はほくそ笑むのですから。

続スイングボーイズ、大雨に撃沈す

天気予報は「明日は大荒れの天気となるでしょう。」と伝えたら、貴方はどうしますか? 私はお馬鹿なので、”こりゃ人が来ないから入れ食いじゃない?”と、ポジティブな発想が浮かんでしまうのです。でもね、その選択肢が湖ならば少しは分かるのですが、前回あまり芳しくなかったスイングボーイズのポイントへリベンジとなった訳。

家を出るときはポツポツの空模様。天気が外れてなんとかなんじゃね〜の、と思ったのも束の間。関越自動車道へ入った途端に雨、アメ、あめ・・。それも時たま期待を持たせて穏やかになるものだから、群馬県に突入しても「意外と釣りになるんじゃない?」という相変わらずポジティブな二人。釣り場へ着いても雨足は変わらず。こんな日に釣りへ来るのは僕らぐらいでしょ、と思ったら先客がひとり。こんな男気なスイングボーイがいるのだから、オイラ達も負けてはいられないと慌てて入漁証を買うのでした。

”本当に買うの?” 的な漁協のおじさんの怪訝な顔をよそに、支払いを済ませ早々に用意を済ませる二人。両岸の濁りが多少は出てきたものの、一番良い流れの筋はまだ濁っていなかったので対岸へ渡渉し、すぐに釣りを始めた。

しかしである、ロッドを何度か振り回していると、最初は綺麗だった水がみるみるうちに濁り出し、ものの30分で足元が見えなくなり始めた。ロッドから伝わる魚信と勘違いするアタリは流されて来た落ち葉ばかり。雨足は徐々に強くなりだしたので水位を測るための石を決め、その石が水没したら釣りを中止して渡渉するとにした。川というものは自分の場所が降っていなくても上流の雨が集まり増えてくるものと肝に銘じる。案の定、雨足が弱まりだした頃には濁りが強くなり基準の石はその1時間後に水没し、僕らは釣りを断念。降りしきる雨の中で1時間スイングするために三千円を散財したお馬鹿な二人でありました。

こんな時は温泉入って飯食って帰るに限るよね。釣り場以外は何も知らない私なので、今回は群馬の温泉を堪能し家路へつくのでした。埼玉県を南下する頃には雨は上がっていたけれど、高速が混み始めた為にカーナビは和光北インターで降りるように促してきた。ん? これって釣りをして帰れって事ですか?

今回の戒め:ポジティブな妄想より、冷静な観天望気を

雨の中のスイング
スタートは前回の時と水位は同じ(前回は雨の後)。元々が水位が低いので後10センチぐらい上がったら退渓しようと釣り始めた。竿の振り始めはまだ流心が濁ってなかったので釣れるかも?と、わずかな期待。しかし何もナッシング。
雨の中のスイング
だんだん濁りが強くなり、足元が見づらくなってきた。僅かなアタリは全て流されて来た落ち葉でした。
雨による河川の濁り
くるぶし程度の水位はまだ濁りがないけれど、その前の底が全く見えなくなり始めた。こりゃダメだわ、と目標の浅瀬で退渓。ダメ元で行った釣りなので、仕方ないですね。その後はリバートピア吉岡という温泉に浸かって家路へ。本当はこのまま帰るつもりだったのに、カーナビは和光北インターで降りろというんですよ。
朝霞ガーデン
インターを降りたら必然的に吸い寄せられてしまいました、朝霞ガーデンに。仕方なく?3時間釣りをする事に。結果、レインボーをたっぷり釣って帰りましたとさ、チャンチャン。釣り→温泉→美味しい食事→釣り。コンビニ飯は一切無しの意外と充実した一日。

足腰を鍛える健康的なサーフフライフィッシング

フライフィッシング人口平均年齢58歳(ハーミット適当調べ)にお勧めする、2022年に始めたいエクササイズは、サーフ・ウォーキング・フライフィッシングです。

フライフィッシングはそもそも健康的なものですが、最近の皆さんは管釣り頼りの思考になっていませんか? 管理釣り場は癒しの効果はありますが、車から釣り場まで余りに近く、そして遠投を必要としません。筋力を鍛えるという部分では渓流のフライフィッシングと比較しても劣るでしょう。また、釣果から得られる達成感は一般渓流の半分以下ですので、管釣りばかりを行き続けると、マンネリ、倦怠感、夫婦仲に影響を及ぼします。9月までの季節ならば管釣り時々渓流に分け入り、足腰を鍛えたいところですが今は禁漁期。そんな秋から冬場は砂浜を歩きながらフライフィッシングをし体を鍛えましょう。

フライフィッシングはトラウトを釣るものだ、なんて言うのはもう過去の話。現在は色々なジャンルが数多く開拓されました。しかしまだまだ砂浜でフライフィッシングをする方の人口は少ない理由は、釣果が伴わないと言う事でしょう。そこで頭を切り替えて私はエクササイズをしに来たのだ、と思ってサーフへ行きましょう。そうすれば例え釣果が伴わなくとも、あなたの体幹、筋力、精神力が養われる、有酸素運動が行えます。これであなたも80歳まで若々しくフライフィッシングの人生を過ごせます。

サーフ・ウォーキング・エクササイズに必要なものは一般のフライフィッシングと装備が少しだけ異なりますので、以下のようなものを用意しましょう。

装備:ウェーダー・ウェーディングシューズ・ライフジャケット・ラインバスケット・帽子・変更グラス・サンマスク・水分補給を忘れずに

タックル:9〜11feet・7〜10番 ・インターミディエイトライン・リーダー2〜-2X・ティペット2X〜20ポンド

このエクササイズで重要な事は目的とするポイントに近い駐車場に車を入れない事です。釣れそうな場所を見つけたら1キロは離して車を止めて砂浜を歩きましょう。また、砂浜で歩いている最中は水辺でベイトボール(小魚の群れ)を見つけるかもしれませんので(そんな時は釣れるチャンス)、いつでもキャスティングできる準備が必要です。フライラインは投げれる距離分だけリールから事前に出して、ラインバスケットに収めていつでも投げれる状態にすることが重要です。

釣れる魚は地方により異なりますが、主にシーバス・ヒラメ・ギンガメアジ・サゴシ・イナダ・イシモチ・ニベなどになります。

釣果とエクササイズの効果は歩いた距離に比例します。歩いているだけでも大臀筋、腸腰筋などを通常の数倍使います。さらにフライキャスティングをする事で上腕三頭筋、前腕筋を鍛えることができます。釣果がともわなくてもいつの間にかあなたの弛んだ贅肉もスッキリすることでしょう。

暑い日差しの日はフライ平均年齢の方にはシミの原因になります。日焼け止めローションと偏光レンズ、サンマスクは必ず準備しましょう。このエクササイズは着替えを用意してウェーダー着用をやめて裸足になれば、さらに足へのマッサージ効果、血流の向上が得られることでしょう。

さぁ、あなたもサーフ・ウォーキング・フライフィッシングを始めてみませんか?

PS:ここに記載した内容は科学的根拠はありませんが、これだけ運動して筋力がつかない筈はありません。また、たくさん歩いたのに釣れないなどの釣果に関する苦情はお受けしません(笑)

カマスを狙うためのフライ。
こんな釣りから離れた話を書いた時点で大方察しがつくことでしょう。今回も色々やらかしました。風があるのにラインバスケットを忘れ、その流されたラインが堤防に付いた貝に挟まり、プッツン。仕方なく車に積んであったショックリーダー50ポンドをランニングラインの代わりにして釣るのでした。
外道のクサフグ、スレがかり
そんな有様なので、釣りをしているよりもラインを解いている時間がほとんどで、おまけに解いている間にラインが沈み、根掛かり多数。朝8時ごろにはフライがエンプティになったのでした。水面はクサフグだらけですが、まともにラインが投げられた時に、時々カマスが掛かります。
ソルトの釣りはラインバスケットが必要
そんな塩梅なので、一緒に行った仲間はラインバスケットを持ってきたし、「タイバンド付けてなさい」の言いつけを守ったので、快適なフライフィッシング。私の数倍の釣果でお楽しみ。写真を撮り忘れましたが、アジも釣ってましたヨ。
ゾンカーで釣ったカマス
私はカマス用に巻いたフライが無くなってしまったので、仕方なくゾンカー投げてみました。ま、釣れますね。フライのシャンクが長いと歯で切られることがなくて良いです。
ラインバスケット
快適にラインをさばく彼はまずまずの釣果。しかし堤防の人々は餌でもルアーでもサビキでも意外に釣れないんです。カマスって横移動に反応が良いものだから、層を引く事ができるフルシンキングラインが一番釣れます。
磯混じりの砂浜
堤防で使う小さなフライがなくなってしまったので私は半ば強引に「砂浜か磯に行って大物狙うぞ。」と釣り物を強行チェンジ。しかしラインバスケットが無いので、磯場なんて到底無理。ならばと移動して砂浜へ。
フライでサーフフィッシング
車を置いて延々と歩き、ポイント探し。ある場所でベイトボールを見つけたけれど、私はラインが波に揉まれて絡んでいるだけで釣りになりません。なので、仲間を呼び寄せ、その場所で狙ってもらうことに。
サーフのフライフィッシングで釣れた、ソゲサイズのヒラメ
ハイ、釣れました。餌となる小魚さえいれば、それを狙うプレデターは必ずいるって事ね。まだまだソゲクラスなのでこの後も狙って行こうと言いたいところですが、私は全く釣りにならないため、午前中にて釣りは強制終了。このあとは延々と歩いて車へ戻り、飯を食って帰りましたとさ。今回の教訓:サーフの釣りは偏光グラスよりもラインバスケットの方が大事である