HMTフライトーナメント on 弁慶堀 2024のご報告

ハーミットのイベントの中で毎年恒例となった弁慶堀のレインボートラウト・トーナメント。東京のお膝元である皇居の外堀で繰り広げられるフライトーナメントは今年で4回目となりました。このトーナメント以前は芦ノ湖でボートトーナメントを10年ほど続けていたのですが、ボート免許を持っている人が限られて参加者があまり変わらないことから弁慶堀に変更して楽しんでおります。

弁慶堀は私が小学校の時から通っている釣り場なので私は50年以上も通っている釣り場で、古くから都心で唯一ブラックバスが釣れる場所として楽しまれ、レインボートラウトは22年ほど前から冬場に放流されています。

弁慶堀のトーナメントは今年で4回目。私が雨男のせいか今年も残念ながら雨のトーナメントとなっていまいましたが、今回も事故もなく無事に大会を終えた事を報告いたします。また弁慶ボートとベースキャンプスタッフの皆様、賞品協賛にご協力を頂きました各メーカー様には大変感謝しております。今後ともハーミットのお客様と楽しいイベントを続けていけるように頑張ってまいります。

以下は今年の弁慶堀フライトーナメントの様子です。この様子を見て興味を持った皆様は是非弁慶堀へ出掛けてみて、色々な魚をフライフィッシングでお楽しみください。


参加人数:24名(男性 19名・女性 5名)
エントリーされた魚の数:22本
レンボートラウト数:19本
ブルーギル:1匹(12.5cm)
ブラックバス:1匹(24.5cm)
ウグイ:1匹(20cm)
魚を掛けた人数:多数(バーブレスのためバレた方、切られてしまった方多数)
魚の最大サイズ:54.5cm(最小サイズ22cm)

ご協賛&サポート:(株)マーヴェリック(株)ティムコ(株)キャップス(有)E&E(株)バリバス(株)C&F(株)フルックス(有)シークロBASE CAMP弁慶橋ボート場・他(敬称略)

弁慶堀2025
「雨、雨、降れ降れ、もっと降れ〜、私のいい人連れて来い〜♪」なんて歌ってはダメです。朝の気温が最高気温であり、時間と共に寒くなる予報。今年も例によって使い捨てカイロを皆さんに配ることとなりました。
弁慶堀2025
トーナメントですが、目が血走って行く方はおらず、ボート屋さんの指示に従い順次重い思いのポイントへ向かいます。その理由はボートが出た直後はお魚はその音で沈んでしまうので、全員が落ち着いた頃からが狙い目になります。
弁慶堀2025年
この情報をちゃんと見て出船したかなぁ。簡易地図に書かれている通り、今回は堀の両端でライズが多く見受けられました。
弁慶堀2025年
かつて亀山ダムでバストーナメントを行ったことがあるのですが、この時期はレインボートラウトの他にブラックバスも釣れる可能性があるので、ここでの定例開催と現在はなっています。4月からはブラックバスの方がよく釣れる様になるのですが、繁忙期は貸切りができないので3月下旬開催となります。
弁慶堀トーナメント2025
本来ならば朝は深いタナ、水温が上がるとタナボケが始まるのですが、開始早々からどの泳層にいるのかが判らず、皆さんなりに工夫してお魚の釣り方を試しています。
弁慶堀トーナメント2025
四谷に近い方の坂上から見た景色。縦長の堀ですが、実際には写真左方向へ曲がっているので、その方向にも何艇かの船がいます。今回のポイントは満遍なく良かった様です。しかし、表層を狙うとエサ釣り池から逃げた小型レインボーが掛かり、底を少し切ったタナで狙った人が大物をキャッチしていました。
弁慶堀2025
船にはこのトーナメントメジャーが乗せられているのですが、実際には55センチよりも大きい魚もいるので、これ以上のサイズがつれた場合は、おおよその大きさになってしまいます。
トーナメント2025
紀伊和歌山藩徳川家屋敷跡の石垣の上には五分咲きの桜が咲いてました。弁慶橋より奥のエリアはこんな感じで、昔も今も堀の雰囲気はさほど変わりません。
弁慶堀2025年
正午近くになって弁慶橋奥でヒット! 大物でしたが、バーブレスなのでランディング前にバレてしまいました、残念。
旧ハーミット
大会は1時30分に終了し、水道橋へ移動。その際に旧ハーミットがどうなっているかを撮影しましたよ。この写真で丁度ガラスの一階が元ハーミットの場所になります。綺麗な寄宿舎ですね。
2025
トーナメント結果発表は15時からベースキャンプで行いました。まずは皆さんで乾杯。というか開催者の私は釣りをしてないので、酒を飲まないとやっていられないので、ここでこうして呑みながら発表したいのでアリマス。
ハーミット
今回の最大は54.5センチで、Nさんが優勝しました。優勝者にはラムソンのリールとその他賞品が多数送られました。今回用意した賞品は1〜12位までで、それ以外に外道賞。それ以外の方々には参加賞が贈られました。
ハーミット
それ以外に用意した賞で余ったものは持って帰るのが面倒なので、入賞できなかった人々だけでジャンケンポン大会の賞品総取り。結果、一番若い女性のフライフィッシャーマンに贈られました。
2025
そのあとは今回参加した人同士で釣り人の輪を広げてもらい、今後の釣行予定や情報交換などの雑談会。中締めは15時半だったのに、気がつけば21時近くなっていましたとさ。今回多くのメーカーさんのご賛同により、無事に終えることができた事に大変感謝しております。そして弁慶ボート場と表彰式会場を提供して頂きましたベースキャンプさんにも大変感謝しております。今後もこの業界が多くの方に認知され楽しんでいけるよう、ハーミットは一層頑張ってまいります。

前日の大雪にめげず、断念せずに出掛けてみた芦ノ湖の件

現在私の車は四輪駆動ではあるものの、ノーマルタイヤしか持っていません。先だっての木曜日にお客様と芦ノ湖へ釣りへ行く事を約束をしたものの、その前日の降りしきる大雪を見て口がアングリ開いたまま、「こりゃダメだわな。」と半ば釣行は諦めモード。その雪はお昼頃に雨には変わったものの、神奈川県の山の上にある芦ノ湖は大雪なのだろうなぁと、湖尻にある「うえ乃」ボートへ電話をしたのです。

「そっちの雪はすごいんでしょ?」と問うと、ボートを管理する杉ちゃんは楽観的に、
「ん〜、そうでもないですよ。明日ですか? ノーマルタイヤ? まぁ、大丈夫でしょう。」

駄目だと言われないのであれば、行くしかないでしょう?釣り人ならば・・。それにうえ乃のfacebookでは、桟橋前にレインボートラウトをドバドバ放流する動画がアップされ、「おいでよ、芦ノ湖!」と呼んでいるのです。

よせば良いのに暗いうちに御殿場から芦ノ湖へ向かう僕らは、路肩に寄せられた雪が溶けたアイスバーンにならないかをヒヤヒヤしながら湖尻を目指す。到着すれば駐車場の車は祭日にも関わらず平日よりも少ない。昨日の放流もある事だし、居着きはともかくとして放流ものは入れ喰いじゃないのかと、相変わらずポジティブになってしまう訳でアリマス。

その結果は・・・。

写真が少ないのは余裕のない現れ。
ま、次回に期待ですなぁ。お暇な方はどんな様子だったかをお付き合いください。

今回の戒め:やっぱり魚探は忘れちゃダメだわなぁ。

芦ノ湖のフライフィッシング
現在の芦ノ湖は、水深5〜6mの所をベタ底から3m位の中層で釣れているとの事。ここで用意して気づいたのは魚探を持っていくのを忘れてしまったこと。魚探があれば確実な水深と底質をと群れるワカサギを見ながらポイントを判断するのですが、今回は手探り。アンカーを入れた時のロープで大体の深さを見て、いつものポイントを山だて(地形の2点を見て場所を決める方法)でやるしかなかった私。アバウトなポイントだと確認が持てず、午前中の9時過ぎまで投げ続けて全くアタリなし・・・。
タイプ3とファーストインターミディエイト
ラインはシックスセンスのタイプ3とファーストインタミをいっぺんに投げて、カウントダウンする時間はどちらかがリトリーブしている時間になるというもの(=もう一方のカウントダウン)。普通の人の倍のキャストをしてようやく釣れるが、どれぐらいカウントしているかが、かなりアバウトになってしまう。タイプ3でおおよそ40秒の底ベタで、ウィードが引っ掛かったのをリトリーブで切った後にアタリが出るというパターンでした。フライはモンタナマラブーオンリー
レインボートラウト
釣れるパターンを見つけたのでパタパタと3本を釣りあげたが、その後はパタっとアタリは遠のき何もない状態に。一旦昼飯に上がってから、九頭竜や立岩、逆さ杉など回りましたが、何もなし。最後の時間は放流映像の場所はきっと釣れるだろうと海賊船とおおばの間で投げまくりましたが、コツンともなく終わってしまいました。気が付けば前日の雪のせいで水温は6℃と解禁と同じ温度まで下がっており、お魚は極めて渋い状態に陥っていたのでありました。
レインボートラウト
現在までの芦ノ湖は水温の乱高下で放流の割には釣果は少なめですが、そう考えると今週からのこの暖かさで、お魚は一気に釣れるようになると私は思います。また、昨年以上にワカサギの育ちがよく抱卵している状態なので、ミノーイングでのブラウントラウト狙いは好調です。週明けの火曜日は私は野暮用で行けませんが、この暖かさも手伝って水温は一気に上昇すると思うので、明日から2週間程度はシンキングの釣りはそこそこに、ドラワカで狙うブラウントラウトのフライフィッシングをお勧めします。さて、私はどのタイミングで再訪しようかなぁ。

大物を夢見て通っていたK川へ久しぶりに行ってみた件

このブログを読み込んでいる方はご周知かもしれませんが、「尺ヤマメ(アマゴ)を釣りたいのならばK川へ行け!」と言っている私。関東南部にはKを頭文字にした川が二つ、そして西に一つ、北関東には一つ。全部で4つあるK川はそれぞれ尺ヤマメ(アマゴ)を釣ることができる河川なのであります(昨今C&Rで釣れる尺ヤマメ・アマゴは放流時から尺ものなので、それは別物です)。

先日の火曜日はマッキーのリクエストで西のK川へ久しぶりに行くこととなりました。富士の湧水を水源とするこの川は10代後半から30代前半までのおよそ10年以上を通った場所で、その後30〜40代は北のK川へ10年以上通い、今はさらに北にあるKがつかない川へ通い始めて12年余り。そろそろ次なる川を探そうなと思ったけれど、原点回帰で20代のフライフィッシング人生を捧げたこの川へ回帰するのもアリかもしれませんね。

今回は釣りというより下流側から各ポイントを見て周り、どのように様変わりしたかを見ていく懐古の旅。そんな風に書いている時点であらかた察しはつくと思いますが、魚の写真がありません。ここ数年の3月は自分の経験からの釣りの組み立てが読み通りできず翻弄されています。

河川名を出すと大騒ぎする人がいるので名を伏せますが、知っている方には懐かしい風景を楽しんでもらえれば嬉しいです。

ではお暇な方は以下の写真にお付き合いください。

山梨県にある漁協
この川はダムから上流部に3つの漁協があり、一番上流部にある漁協は多くのフライフィッシャーマンが通っている場所。ここは市街地にある漁協で、今では車を止める事が一苦労になるので、電車かオートバイで行くのが一番良いでしょうね。20代の私はオートバイで通ってました。
堰堤
その昔、キロワールドから発売されていたVHSビデオで、Sさんが尺ヤマメを釣っていた大きな堰堤上(堰堤周辺は禁漁です)。現在水量がパンパンなのでインレットが見えませんが、そのインレットでは故・細山長司さんが尺ものを良く釣っておられました。個人的にはブラウントラウトを狙っていた思い出の場所です。奈良のおじさんも懐かしい記憶。それにしてもよくこの狭い道を通ってこの場所へランクルやサファリで入って行たなぁ・・。
大きな岩のポイント
ポイント名がこの岩の名前の場所。以前は空き地に止めライズ狙いをしてたけれど、現在は左岸の河原に車が下ろせます。今回はここから一つ上の橋まで川通しで釣り上がったけれど何もなし。途中大きな淵をヘツるのが大変です。
滝
この滝の上の右岸に焼肉屋があったのですが、現在は無く公園駐車場になってました。焼肉屋の裏を通り入渓していたのが懐かしい記憶で、ここの上の橋脚周りとその上の流れがかつての尺ヤマメポイント。今でもお魚はつくのかな?
西のK川
雑誌アングリングで岩井渓一郎さんが紹介したポイントで、岩井プール、または小学校裏と呼ばれたポイント。尺ヤマメが付いていた場所はかなり浅くなっていましたが、川底は溶岩質なので大水が出ればまた元の状態に戻るかもしれません。人気があった時代はポイント渋滞が起きる程人気でしたヨ。
近くに富士急行線
このポイントでライズ待ちの昼寝をしていた時、ビデオクルーを連れ立ってSさんが昼寝している私の横で撮影し始めたのが遠い記憶(笑)。昔のようにライズが起きることを期待して長い時間待ち続けましたが、何も起こりませんでした。
公園駐車場前
今回唯一見つけた魚は公園駐車場の橋上流にいた大きなレインボートラウト。朝方にエサ師が同じようなサイズを釣っていたので、それ以外にまだいたのかと真剣にマッキーに狙わせてみた。しかし後でそのエサ師に聞けば、釣った大きなレインボーはリリースしたとの事だったので、一度釣られた個体を一生懸命に狙ったいた様。どうりで無反応な訳・・。
近くに駐車場がないのが問題・・。
30代の頃にこの場所にある橋の下でフライロッダーズの取材をしたなぁ、というのが25年以上前の思い出。橋下の淵には大物が潜み、それを狙ってイブニングライズ待ちをした事も数しれず。この辺りの区間は護岸が少ないので雰囲気があるのですが、今年は工事により水が高い場所なので、注意が必要。
西のK川
漁協の管轄である一番下流から市街地の二面護岸の地域まで全て見て回ったが、メイフライやウルーマーシマトビケラが飛べどライズは一切無し。仕方なくニンフをゴロゴロするもイブニング時は外気温がマイナス近くに戻り人間が参ってしまいました。17時まで粘ってあえなく撃沈。当時と今を比べて川の雰囲気はさほど変わらないのですが、一番違う事は住宅の密集度が高くなり、車を止めることがとても難しくなってしまった事かな。時間があれば最盛期にもう一度訪れてみようかと考えています。

確定申告が終わらないのに横浜の夜の海に繰り出した

本日は確定申告最終日ですが皆さんはお済みですか? 昨日はテンパって最終チェックをしてようやく提出したのですが、保険関係の提出書類が見つからず、てんやわんやでしたが、なんとか間に合わせました。

そんな状態だったのに先週の金曜日は確定申告も終わらず、アハフタしている状態でありながら釣りを優先してしまうわけですが、まぁこれも仕事ですから致し方ありませぬ。とはいうものの、実際には支払わなければならぬ税金の工面をどうしようかなんて考える苦悩から現実逃避したかったので、金曜日の夜はシークロから出船してシーバスに癒されたかったのです。

そんな中途半端な状態だったので、シーバス戦線に出ていく為の持ち玉をタイイングする余裕やラインにドレッシングするをするなどの前準備をせずに、あるものをまとめてシーバスへ。しかしリトリーブするその所作の最中で、いつもならば「ココで喰っちゃうな。」なんて言いながらキャストしたフライに想いをぶつけバイトを待ち続けるのですが、申告の期限が迫っているものだから、「あれは忘れてないだろうか? 二重うちって全部チェックしたかなぁ・・。」なんて不安を抱えながらのリトリーブ。そのお陰で不意打ちのアタリに手が反応せず、フッキングしないこともしばしば。中途半端な気持ちは良くないなぁ、なんて思ってはみるのだけれど、ひとたびボイルが始まればアングラーは目の前の光景に直ぐに反応して興奮してしまうのです。

釣り人って単純だなぁ、としみじみ感じた金曜日の夜でした。

そしてその翌々日は氷雨の中、朝霞ガーデンで朝練&キャスティングを行い、その後に本降りの状態でマルタウグイを求めるのでした。最近のシーバス状況やここ数日の管理人が何をしているかを知りたい方は、以下写真と共にお楽しみください。

今回の戒め:釣りを100%楽しむには、仕事はキッチリ終えて出掛けよう。

横浜の海
現実逃避で横浜の海へ。魚をつれば気分も晴れるだろうと思ったのだかれど、予報よりも爆風で、沖のタンカー周りのキャスティングは辛い状態でした。
横浜の海
ここのところ釣れているイメージだったので、ポイントへ入ればすぐに釣れるだろうと思ったけれど、最初の数カ所は何も反応せず。横浜を離れて川崎方面へ来てようやくポツポツと反応が出始めた。しかしサイズは40センチ前後が中心。魚が深いのか、フローティングラインにゾンカーのコンビネーションは思っているほどバイトはでなかった。
横浜のシーバス
東京湾の神奈川エリアは攻めるところが沢山あるので、いつもの場所が釣れなければこの時期過去に良かった場所をランガンするに限ります。すると、幾つか目のポイントから急に釣れ始めたのです。この時点で沖は諦め運河内の風裏中心で狙っています。
シーバス
久しぶりにスコットのウェーブ7番を使いフローティングラインのタックル。ゾンカーは首が渋かったので、さらに一回り小さいエンリコのマイクロミノーを使ったら、反応が上がった。でも釣れた個体が吐いたベイトは7センチはあるんですよ。
横浜の海
いつものように大物ねらは隙間を攻撃。しかしどこもお留守でした。季節的に移動しているか魚を探すのも一苦労です。
シーバス
マイクロミノーでひとしきり数釣りを楽しんだら、あるポイントではシーバスボイルが止まらない。そこでフローティングミノーに変更すると、サイズは50センチ止まりでも入れ食い状態になり楽しい時間。
シーバスの嘔吐物
そのシーバスがデッキに上げられると。こんなふうにゲロするんですが、バチゲロは無し。そのほとんどはカタクチイワシでしたが、サッパも混じってましたヨ。
シーバス
魚を探すのに時間がかかり過ぎていつもより遠出したシークロのリュウちゃん丸は、次のお客さんとの時間が迫っていたので最後は慌てて帰港したのでした。さ、家帰ってゆっくり寝ようと思っても、数時間後にはお店で仕事なんだよね。さらに翌朝は朝霞ガーデンで朝練ときたもんだ。ジジイなのに我ながら自分の体力にビビります。
朝霞ガーデン
そしてその翌々日。冬へ逆戻りした様な日に朝練の予定を組んでしまいましたが、案の定、とてつもない寒さと風で、朝霞ガーデンは貸切状態です。その後キャス練へは行ったものの人も集まらなかったので中止にして、近くの川へマルタウグイを探しに行ったのです。
鯉に恋するフライフィッシング
しかし、思った以上に雨が降ったのか、川は泥にごり。その中でも岸の浅いところでテールを出す鯉がいたので、それらに遊んで頂きました。もうこの時点でずぶ濡れ。これ以上確定申告は先送りできないと家に帰り、必死になって申告を済ませた私。あとはゆっくりと風呂に浸かった後にビールを煽ったことは言うまでもありません。しかし、この後に税金の支払いがあるんだよなぁ・・、胃が痛い・・。

 

 

サクッと釣ってスイングするという予定を遂行するのに1週間

昨日、釣り場にいた餌釣り師のギャラリーから見た私たちは、

「アイツらはポイントへ入ったと思ったらサクッと釣って帰りやがった。」

と、思われた事だろう。

サクッと釣ってすぐに帰る。俯瞰で見た自分たちの姿は他人から見たらカッコよく見えただろうか。なんて思ってみても、実はそこに至るまでに1週間を要した訳でして・・。あ、それで先週の投稿はなかったのね、と言う事なのであります。

先週、僕らの思いはこんな感じ。

すでに2月に渓流解禁していた僕らはお気楽モードなので、「ま、放流モノをサクって釣ったら、本流へ移動しダブハンのスイングで漢気を見せよう。」なんて呑気な事を言っていたのです。そんな能天気な僕らに神は試練を与えたくなったのか、天気予報は見事なマイナス気温予報。日中の最高気温が2℃という真冬の本栖湖並みの寒さに震えながらライズを探した訳ですが、見事に何もなく撃沈したのが先週の事。しかし、その場所に放流された魚たちはほとんど釣れていなかったので、それを求めて今週はそこに残した宿題をやっつける為に、馳せ参じた訳。

1週間にわたって移動した距離は600キロ以上。ヤマメ一匹に幾ら掛かったなんて計算するのはやめましょう。僕らが楽しんでいるのは夢と妄想の間で逃げ惑う魚たちなんですから。という事で、今回もタメにならない珍道中がどんなだったかを知りたい方は、以下をご覧くださいまし。

北関東の解禁
2月の愛媛県にも持ち出したファーガスのグラスロッド。細いティペットでタカ切れを防ぐには衝撃を吸収してくれるグラスが一番。しかしコントロールと遠投が犠牲になるので、ポイントが比較的近い時に活躍してくれる。到着時の外気温は0℃。極小ミッジのハッチにライズするのはオイカワばかり。
ミッジピューパ
フライはミッジピューパの22〜26番。老眼鏡は必須なのであります。ティペットは7Xを使うと、もはや棒のように硬く感じる。かと言って10Xを使うと、髪の毛よりもずっと細くて見えないので結べないジレンマ。
北関東の雑魚たち
ヤマメさんのライズがないので、仕方なく雑魚どもを狙って片っ端から釣る私。明らかにヤマメ以外のライズだけれど、釣り続ければひょっとして一本くらい混じるかも?なんて考えは甘かった。その後に20番のニンフを沈めてヤマメを掛けたのだが、結果ランディング前にバレてお終い。ライズがないだけでヤマメはいるのです。
ヤマメ
そしてその一週間後の同じ場所。ライズする時間帯を狙って行ったら餌師の先客。その仕掛けを打ち込む間でライズを繰り返すヤマメたち。しばらくエサ師が釣った所で世間話のコミュニケーションをして、ライズする場所を譲ってもらうことが出来た。ライズする魚を狙わせて頂けるのであればこっちのもの。サクっと一本釣ってシングルハンドはすぐに納竿です。
ヤマメ
すぐに釣れたので、一緒に行った仲間と交代。そして彼もサクッと釣りました。二人がロッドを出して釣るまでに要した時間はざっと10分かな。写真を取ってリリースし、すぐに立ち去る僕らを見ていたエサ師には「もう帰るの?」というお言葉。颯爽と去るイメージはあるけれど、僕らがこの1匹を釣るために一週間を要した事は誰も知らない。
本流の釣り
2月のうちに目星をつけていた今年の本流のポイントへ移動。そう、ここで早くダブルハンドを振りたかったのです。滔々と流れる水の中に僕らの夢が泳いでいる筈。きっと・・。
本流の釣り
移動に1時間以上要して着いたのが11時ごろ。ちょうど良いタイミングでコカゲロウとマダラカゲロウのハッチが始まり、川面を次々と流れていく。聞こえてくるのは湛えた水が流れゆく軽やかな音色のみ。虫を啄む魚影は雑魚さえもいない。これが今の現状。10年前と比べると見た目が綺麗であっても、死の川と表現しても過言ではない。
ハーディウルトラライトシリーズ
釣り仲間がハーディのウルトラライトシリーズのダブルハンドを購入。これ幸いと振らせてもらった感想。最初に感じた印象はまず「軽い」という事。そしてシャープでブレの無い硬さが今風の優等生さを感じさせてくれた。6ピースか、私も欲しいなぁ・・。買っちゃう?
関東でサクラマスを狙う
次の一投で「ドンッ!」という衝撃が来るに違いないといポジティブな気持ちを持ち続けて二つのランを延々と降る。その結果は何も起きなかった。入れ喰いに夢は無し。僕らが求める魚はいつも遠い場所を泳いでいるツレない素振りだが、たまには思わせぶりな魚で良いので遭えないものだろうか・・。