釣り人らしい充実した1日を満喫する

私が生まれ育ったのは東京の文京区でして、ハーミットのある水道橋は幼少の頃からのテリトリーと言えます。そんな都会っ子の遊び場は上野の不忍池だったり皇居の外堀だったり、ちょっと自転車で足を伸ばして赤坂見附にある弁慶池へもよく行ったものです。当時の弁慶池は岸釣りができて、橋のたもとでブルーギルをフライで狙うのが私の遊びで、たまに小さなバスも釣れてくれます。当時は大きいブラックバスをルアーで狙っても滅多に釣れないので、フライフィッシングは唯一釣果を確実にもたらす釣法だったのです。

あれから45年以上経って初老になった今、スーツ姿が行き交う橋の上を眺めながら、この釣りに飽きもせずよく続けられたなものだなぁと、自分の事ながら感心したり。その一方、この歳でこんな事しているのはちょっと恥ずかしくもあり、周りのバス狙いの若者に負けじとGパン姿の薄着で若作りをしてロッドを振るのです(笑)

さて、この弁慶池は冬の間はレインボートラウトが放されていているのはご周知の通り。管釣りに飽きた時の癒しの場として訪れますが、その楽しみ方はただ釣りをするのでは無く、何かとセットにして遊ぶのがハーミット流儀。

ハーミット創世記の話をすると東京湾シーバス狙いの場合、電車とバスを使って晴海埠頭で釣りをし、適当に釣りを終えたところで築地天竹へ。当時はとても混雑していたので待ち時間があると、その時間を利用して裏の銭湯でひとっ風呂浴びてからフグを頂く、なんて贅沢な事をした事もあります。

弁慶池の場合はレインボーが数本釣れたら冷え切った体を温める為に水道橋に戻り、ラクーア後楽園へ。中には居酒屋があるので、風呂に入ったあとは冷えたビールを浴びるほど飲んで脱水症状になってました(笑)

で、先日のこと。アップが遅いから2週間前の話ですが、こんな遊びをしてましたた。

弁慶フィッシングクラブ
弁慶池ボート場は水曜日定休日。冬のオープンは9時から。今回は有楽町線を使って永田町駅経由で弁慶池へ。2時間が¥2,800で、1日が¥3,500なり。
ラビットフライ
皇居の外堀になる弁慶池は、都会のど真ん中にあるためコンクリートにジャングルの為に日当たりはあまりよくないので、水温が上がりにくいお堀。インターミディエイトの引っ張りでも釣れますが、確実に釣るのであればインジケーターで釣った方が良いかも?最深部は2.5mはあるので、タナは1.8m位とって私は釣ります。写真のようなフライを使い、あまり動かさずインジケーターが馴染んだら15秒待ち、ひとひろリトリーブの繰り返し。
弁慶池でフライフィッシング
陽が当たっている水が温まりそうな場所を見つけて(というか釣っている自分が寒いので)丹念に攻めれば、インジケーターが消し込みます。魚は鵜に食べられないように大きいサイズしかいませんので、掛かればロッドはいつだってめいいっぱいしなります。
弁慶池のレインボートラウト
上がってきたのは50cmオーバーのレインボー。魚が大きいのでやり取りは慎重に。ちなみにランディングネットは貸してくれますので、持っていく必要はありません。
もんじゃ焼きとビール
この釣行にはコンビニ飯なんて持っていてはいけません。釣れたら飯が食える的に自分を追い込み魚を釣る。そして今回のお食事はまた有楽町線に乗って5駅進み月島駅へ。そう江戸っ子の食べ物といえばもんじゃ焼きです。寒さに堪えて入店したお店はポカポカで、料理よりもまずは生ビールを。あ、私はフライイングして撮影前に飲んじゃいました。
もんじゃ焼き
繁忙時間前だと安いセットメニューがあったりするので、それを注文。ビールをグビグビしながら、もんじゃ焼きを食べる幸せ。皆さんも釣り半分にして東京の遊びを考えて満喫してみてください。