春の足踏み(芦ノ湖にぷかぷか浮かぶ)

僕らが思い描いたシチュエーションはこう。朝イチは表層早引きでサクラマスをゲットし、水温が上がる頃までレインボートラウトを引っ張りで数本キャッチ。上着が脱ぎたいと感じる外気温になったら、ゴロタ石が点在するポイントでドラワカブラウンハント。「ちょっと釣り過ぎちゃったね。」と、お昼にうえ乃ボートに戻ってカツ丼を食べ、午後はサラッと流して早上がり。

昨日はムッチーと二人で出掛けたのですが、この妄想シチュエーションが合致したのは、うえ乃ボートに戻ってカツ丼を食べた事だけ。釣りの予想は全て覆されました。今年は春が足踏みしています。朝イチは桟橋が凍っており、出船すると無風状態。風が出てきたら状況が好転するかと思ったら思いの外風は冷たく、そしていつまでたっても水温はビリビリする程冷たい状況。船の帰港時間ギリギリ近くまで投げてレインボーはポツポツ釣れるものの、抱卵してひっくり返っているワカサギは全く見当たらず、湖面を炸裂するブラウンを見る事はありませんでした。

水温はまだ10℃を下回る状態なので、この状況からハーミット的芦ノ湖週間予報をしますと、まずブラウントラウトは外気温の上昇に伴い今週末から少しずつ好転し、ゴールデンウィーク前半がドラワカシーズンとなるでしょう。今週末はユスリカ発生にて、表層早引きにレインボー爆釣注意報が発令される予定ですが、ヒメマスが混じる事があります。またサクラマスは朝一番の引っ張りで釣れる確率は1/50人。時にシルバーサーモンがヒットする事もあるので、万全な対策でお出かけください。

以上、ハーミットの釣り予報師、稲見がお伝えしました。外れても恨みっこなしヨ。

今シーズンのゴールデンウィークはきっと皆さんの爆釣で笑顔が止まらない事でしょう。
いいなぁ。

芦ノ湖レインボートラウト
朝6時から8時ぐらいまでは湖尻北部でずっと引っ張ってました。が、無反応。ユスリカがようやく出始めて、それを喰うレインボーとヒメマス用に、オレンジ&パートリッジを用意してください。
芦ノ湖と富士山
外気温が上がり始めたその後、湖尻から湖を左回りでドラワカ打ち。でも芦ノ湖を半周打ちまくっても、全くの無反応。定置網にはたくさんワカサギは入っていたので、ドラワカシーズン突入までにはあと1週間以上先になりそうです。
魚探
芦ノ湖一周をドラワカで叩きましたが全くの無反応だったので、残った時間を効率よく過ごすため、魚探で反応を見ながら魚が多く溜まっている場所を探して重点的に攻めました。
芦ノ湖のレインボートラウト
魚はヒメマス混じりでサイズは25-47cmまで。ヒレが回復した綺麗な個体が中心で、魚の引きは抜群です。水はまだまだ冷たく、8秒も浸けていると手がビリビリします。
レインボートラウト
ムッチーは最後の最後に良いサイズをうえ乃ボート前でヒット。ラインが走られてやりとりを楽しんでました。ヒレピン最高!
レインボートラウトの尾ビレ
尾ビレの回復した個体。午後3時過ぎは水温が高くなり喰いがたちますので、時間の余裕がある方は夕方5時ぐらいまでロッドを振った方が良いです。
レンボートラウト
桟橋へ戻ってリリース。今回はドラワカでブラウントラウトが釣れなかったけれど、ドラワカでのハンティングは皆さんがお楽しみください。

芦ノ湖水没の思い出(マーヴェリック訪問)

春風は気まぐれで、さっきまで凪いでいたかと思うと狂った様に吹き荒れる。そんな風に巻き込まれて芦ノ湖の冷たい水に浸かったのは5〜6年前のこの時期。息子が引っ掛けたルアーを取るために岸際にボートを寄せたところへ急に突風が吹き、ボートは木の下へめり込んで行った。そんな私は船上の居場所がなくなりボートからはじかれる様に落水。自動膨張の救命胴衣を試すかの様にプカプカと浮いて見たけれど、直ぐに開かないことに動揺した思い出である。

一昨日は川の増水が思ったよりも引かないので、ハンドルを握った瞬間に北関東釣行を諦めて芦ノ湖釣行に決めた。以前も昨年もそんな増水の時に良い結果が出ているから、自信は釣る気満々、頭の中は爆超モード。タックルはどっちでも釣りへ行ける様にウェーダーと湖用のタックルを一式車に積み込んであったけれど、又しても忘れ物。そう、一つ前に載せたスカッドシュリンプは全てお店に置き去り・・、なんか嫌な予感。

湖はいつもに比べるとボートの数は少なく、お魚は釣れているけれど数釣りではなく大物がど〜んと一本釣れる様な状態だそうな。私はだいたい時間帯によって釣るポイントが決まっているのだが、朝から3時間シンキングを引っ張っても一度もアタリなし、マジか。仕方なく鉄板ポイントで渋いアタリを取りながら放流マス3本をキャッチ。そして良い頃合いだろうとブラウン銀座へ投げ倒しに向かいました。

芦ノ湖でいう首の部分へ向けてボート走らせると、突然の強風に煽られて波飛沫をモロにくらい全身ビショ濡れ。たまに来る強風をかわしながらポイントへようやく到着した。そしていつものパターンでエンジンを掛けっぱなしで流す速度を調整しようとしたら突風に煽られたんです。ボートから落ちたのかって? いや落ちませんでしたよ。その代わりバランスを崩した時にラインがスクリューに巻いてしまい、そのまま岸へ打ち上がられましたとさ。

世捨て丸時代にお客さんに散々「フライラインは外へ垂らさないでくださいね。」と注意をしている自分がコレです。今回も自嘲ネタで反省しまくり。替えのラインもないので、13時をもって終了と相成りました。

その後の持て余した時間はどうしたかって?それは以下の写真の通り。なんか今年の3月は冴えない私ですなぁ。気をつけよっと。

芦ノ湖
湖尻異常なしなので、元箱根湾へ行ってみたら、こっちにも船がほとんどなかった。みなさん九頭竜から成蹊に集中してました。
エアフロ シックスセンス
無残にもエアフロ シンキングラインがギッタギったに切れまくりました。良い時間なのに、本日の釣り終了。仕方ない、ラインを仕入れて帰るか。
そして向かった先は芦ノ湖から峠を超えた向こう側にあるマーヴェリック。十数年振りに訪れましたヨ。皆さんのお仕事を邪魔しに行って、看板犬ルナと遊んできました。業界のくだらない話と今年の釣り状況を話していると、「今日は釣れるかもよ。」の甘い囁きに、直ぐにマーベリックを退散。そして少し逆戻りして丹沢水系を覗きに行くことにしました。
丹沢水系
ダム直下は放水してないから増水なし。今からウェーダー履いて釣りしても小一時間なので、まずはライズ探し。でも寒々しくて虫っけなし。
丹沢水系
30年くらい前に来ていた更に下流のポイント。あれだけ雨が降ったのにマッタリしている流れ。でもやっぱり虫っけなしで雑魚ライズもなし。この後2箇所を見て回る間に太陽が沈んでしまったので、ウェーダーを履かずに退散しました。
芦ノ湖
結果、釣果は塩焼きサイズの放流マスが芦ノ湖で3本のみで終了。やっぱり芦ノ湖の魅力を感じるには春分の日以降です。

潮抜き

渓流の禁漁期は湖と海の釣りが半々になる私は、ちょっと体がしょっぱいモード。そして年末にオオニベ と戦っていないウィンストンの15フィートは、購入してから現在まで本命と呼べる釣果が少なくパッとしません。ついでにティボーのパシフィックに至っては、未だ600ヤードのPEバッキングを引き出す大物に遭遇することはなく、その能力を持て余している次第。私自身が釣りのスランプなのかもしれませんが、ここはひとつ、お清めに行こうと本栖湖の聖水で潮抜きしてきました。

もっともこの時期は何をやるか明確なターゲットがないので、毎年行き当たりばったりの釣行が多い時期。なので今回はダブハン練習がてらに行ったようなもので、到着はユルユルな午前8時過ぎ。太陽で湖水が温まらないとお魚も動かないしね。

オオニベ で潮まみれになったのはこのリールとロッドの他にラインバスケットも真っ白だったので、これからの釣果を祈願して引き締まった冷水で清めてみました。本当ならば私もドブンと浸かって清めたいところですが、入水自殺と間違われるのでやめました。もちろんそれだけ済ませて帰ってもしょうがないので、ダブハンを左手で振ってみたり、投げ方を変えてみたり。その先に結ばれたウーリーバガーは、もしもの備え。

そうこうしているとお昼を伝える音色が本栖湖に響き渡る。

その音楽と同時にロッドにはゴツンというアタリ。久しぶりききたか本命君?

と、手元から伝わる生命感に少し興奮するも、15フィート9/10番じゃロッドが曲がらないのですな。ロッドパワーがあり過ぎてすんなり寄ってきたその魚体は、久しぶりに見る本栖湖ブルーに染まった綺麗なレインボー。

この美しい魚体に会えて、なんかロッドとリールに憑いていたものが取れた気がしてホッとした感じ。これでこのロッドに火がつくことを祈り、次回の出陣に備えます。

それにしても美しすぎるぜ本栖湖ブルーバック。

本栖湖
最初にぐるっとポイントを品定めして、本日はこのポイントで入水。というか、ダブハン練習にちょうど良いかな。
本栖湖レインボー
写真を撮る時に限って太陽が隠れちゃうんですね。実際の色がわかりずらいのが残念。でも目元上のブルーを見れば、太陽に当たった時の美しさがわかっていただける筈。
本栖湖レインボー
このブルーバックで鱗がポロポロと取れるものだから、最初は巨大なヒメマスかと思っちゃいました。でも尾の感じと目周りがやっぱりレインボー。
本栖湖ブルー
尾もなんとも美しいディープブルーカラー。多分放流ものの回復した個体でしょう。ボディはものすごいギラギラシルバーで遡上魚を思い出します。
今回は練習で持って行ったのでオオニベ 用そのまんま、こんなタックルは入りません。9フィート8番で掛けていたら、楽しかっただろうに・・。ラインはシンキングタイプ3にフロロリーダー0Xとティペット1X。水温は一桁なので、魚は6-10mラインだろうなぁと踏んで、カウントは70秒。計算ではタイプ3(1秒間に3インチ沈むという意味)なので、70秒×8cm弱=5.6mそこからスローリトリーブなので約6mは入っているかと。ちなみに急深の場所でやっているので120秒待っても引っ掛かりません。
本栖湖から見る富士山
一本釣れただけで嬉しくなり、ポイントをルアーの方に譲って早上がりしましたとさ。富士山は絶賛雪景色中。
本栖湖レインボー
写真撮影でこねくり回すのが可愛そうだったので、すぐにリリース。シルバーボディを輝かせながら、本栖湖の碧に帰っていく。今度会うときはロクマルサイズまで育っていてね。

氷雨

♪飲ませてくださいもう少し〜♪

昨日は釣りをしていて、こんなフレーズを思い出して歌ってましたよ。でも「今夜は帰らない、帰りたくない〜♪」の次のフレーズが出てこないんです。歳ですなぁ・・。

そう、私が釣りを始めた時間だけ氷雨なんです。超寒い。この時期どこへ出かけるかといえば赤坂見附のレインボー狙い。でもレインウェアを忘れてしまい、ボートに乗ったらすぐに冷たい雨。流石にずぶ濡れには耐えられないので、カップラーメンを啜っただけて仕事に戻りました、合掌。坊主です・・。

やっぱり暖かい日を選んで行かないと駄目ですな。ということで、昨年の様子(こちら)を見て皆さんも日を選んで出かけてみてくださいまし。

♪冷たい雨に打たれて〜、街(赤坂)をさまよったの〜♪by ユーミン。

あ、貴方はハイ・ファイ・セットの方が良いですか?

お後がよろしいようで・・。

今回もニューオータニを見ながら『人間の証明』ごっこ。そうしたらすぐに雨、雨、雨・・・。合掌・・。

本栖湖 LOVE

朝から晩までハーミットのHP変更をやっている毎日が続き、休日に釣りへ行く元気がなくなってきた。前夜は10時過ぎまで仕事をしていたので、昨日は休日らしくしようかと目を覚ましたら、なんか生暖かいじゃありませんか。考えることはポジティブな妄想、そして時計は午前7時。私の辞書には『転ばぬ先の杖』なんてありません、本栖湖が俺を呼んでるぜ!

都内の渋滞を避けて途中から高速に乗り、着いたのは11時過ぎ。雰囲気アリアリの本栖湖。物凄い強風の濁りでそこら中に釣れそうな妄想ポイントができてます。とりあえずいつものシャローエリアをロッドを持たずに散策へ。強風で見えずらいのだけれど、なんと私の足元に50cm弱のヒレピンが泳いでいるじゃありませんか、それも推進30cmほど。

慌てて車に戻りタックル片手に再び魚を探し始めたら、それ以降は本栖湖がスッポリ雲の中へ。サイトフィッシングが成り立たず、そして強風が凄過ぎて体が煽られまその場は退散。

その後ポイントを変えても一寸先が見えない状態で、粘っても何も無し。そんな状況で17時まで投げ続けた結果、何もナッシング。さらに精進いたします。

相変わらず本栖湖LOVE、止りません。

強風になるとできる濁りのベルト。引っ張りの釣りはこのベルトが出来たらこの中だけ攻めれば日中でも釣れます。いえ、たまに釣れます。長崎は釣れているらしく、いつも誰かしら人が入ってます。先週の放流ポイントもルアーの人が入っていたのでパス。私は給水塔から人がいない所だけ反時計回りで攻めました。

なんとナナマル!と興奮したのは束の間。その泳ぐスピードが鈍重だったので、その後を観察したら鯉でした。がっかり。でも別のエリアで久しぶりにシャローのヒレピンにご対面。勝負は次回に持ち越しです。

レッドバンドのヒレピンを見つけて慌ててタックルを車に取りに行き、戻ってきたら空模様は一気に怪しくなってきた。

その後はず〜っと雲の中。サイトなんてできないので引っ張りに変更して17時まで投げ倒しました。真っ暗になるまで引っ張り倒した時にハタと気付いたけれど、ライトを持たず釣りをしていたので、車までの道が富士樹海で迷っている状態。かなりヤバイです(世捨て丸での荒川でも同じ事になったっけ)。イブニングまで釣りをする方はくれぐれもライトを忘れずに。

サービストラウト(冬の本栖湖)

本栖湖へ到着するのはいつも薄暗い時間。LEDライトの下でタックルを用意し、湖岸へ立つ頃には夜が明けて釣りがスタートする。それが私の本栖湖ルーチンワーク。今回は午前8時前に一発だけドライでガボッと出たものの、慌てふためいてスッポ抜け。あぁ、やらかしました。

その後いつものようにサイトフィッシングに切り替え目ぼしいポイントを探して歩くものの、昨年同様にシャローに突っ込んでくる大物は見えず。仕方なく昼には先日のダブハンを持ち出しキャス練してました。

「こりゃいつもの何もナッシングモードだな。」とイブニングまでフテ寝しようとしていると、漁協の車が湖岸へ乗り出し半円のグレーパイプを湖に突っ込む作業をし始めた。それから10分もすると今度は水槽を乗せたトラックが湖岸へ降りて来て、そのパイプの上から大量の水と共にドバドバとレインボートラウトを放流し始めた。

「さあどうぞ、(サービストラウト)釣ってください。」

本栖湖へ通い始めて40年以上。ここでの放流作業を始めてみましたが、目の前で放流されて釣れと言われてもね。と思ったのも束の間、他の人がバンバン入れ食いになっているのを見てしっかりロッドを出した私。日本で一番でっかい管釣り気分を味わった次第。

そういえばバブリーな20年以上前は芦ノ湖はこれ以上のサービストラウトだった。当時の芦ノ湖特別解禁を例えるならば、キャストすれば魚の頭に当たるようなイメージ。河口湖でさえ一人20〜30本の釣果で、本栖湖も日に50本以上のサービストラウトを釣った記憶が蘇った。そんな時代を思い出しながら、いい年こいて、この状況でも竿を出してしまう自分に少し反省。その場はすぐに離れイブニングはいつものように真っ暗になるまで投げ倒しましたとさ(その後は何もナッシング)。

現在の本栖湖は絶賛放流中。昔はエサ釣りの人がズラッと並んで全て抜いちゃってましたが、それも遠い昔。昨日は全てフライとルアーの人達なので、皆さんC&Rです。今週末は釣れてくれる事でしょう。

透明度が高いので、日が高々と上がると魚っ気が無くなる感じ。チャンスは朝6時頃から10時と夕方16時から日没まで。今回は朝8時前にカメムシフライに一回だけドバッと出た。掛からなかったけれどね。

本栖湖のこの時期は本当ならば氷点下の朝なのだけれど、今週はずっと暖かい見たい。先日の新潟よりも快適でした。

相変わらず本栖湖一周投げ続けてますが、空いた時間はダブハン練習。タックルは先日の鮭タックルでスカジットFISTにT7。反則的によく飛びます。

放流された魚は直ぐには食いつかないだろうと思ってましたが、放流直後に竿を出した人は入れ喰いでした。

直後はフライなんて付いてりゃ何でもかかる状態。でも15分も釣りづつけているとスレてきて喰いづらくなります。

私も周りの入れ喰いを見てロッドを出し、入れ喰いに。ピンの合った写真だと残念な魚たちだったので、あえてこの写真を選びました。ヒレが綺麗に回復することを望むばかり。

放流物を釣っていても飽きるのでその場を離れ、朝にガボッと出た場所で夕方再チャレンジ。でも何もナッシング。精進いたします。

バンゴーミノーの思い出

私が本栖湖へ通い始めたのは中学生の頃で、当時は河口湖駅からバスに乗り本栖湖へ着くのが9時半ごろだったでしょうか。終バスまでの間、湖岸を歩き回りルアーを投げまくっていたのであります。当初はまだルアーフィッシングのみで訪れていて、釣具屋の主人には「本栖湖は一番大きいミノーサイズじゃないと大物は釣れないよ。」と言われたので、その気になってバンゴーミノーの5インチとマグナムラパラを投げてました、もちろん釣れません。でも、一度だけ追ってきたんですよ、大きなブラウンが。その時のルアーがバンゴーミノーのマッカレルブルー、ホロシルバーでした。もちろんその時の興奮は忘れられません。

昨日はBBQイベント疲れで早起きする気はなかったので午前10時着。本栖湖へついて見ると、あれまぁ水の多い事。いわゆる満水状態。そのポイントには近づく事ができません。今だに中学生時代に見た幻影を追いかけてそのポイントを覗きに行くのが習慣になっている私ですが、今回は遠目で見るしかできませんでした。

かつて台風後の超満水時は観光駐車場前ギリギリまであったのでそれほどではないですが、釣りをする場所が浜以外ほとんどない状態。湖岸を歩いて釣る予定の私はウェーダーなしのブーツのみで来たので、入漁証を買っても何にも出来きず。

この満水に対して11月1日から放水を始めるそうなので、通常水位へ戻るのは約2週間ごとのこと。実際に釣りやすい水位になるのは来週末ぐらいからになると思います。まぁ今回は紅葉を見に来たという事で、良しとしますか。

本栖湖の紅葉は日光よりも少し遅い。お花屋さんで松ぼっくりが¥100程度で売っているのを見て、拾って帰ろうかと思いましたが、ハーミットにおいても意味がないのでやめました。

現在はヒメマス解禁中。出ている船は半分くらいかな、おそらく釣果はそれほど出てないんでしょう。

水温は一番低いところで15℃。高いところで16.5℃くらい。とても良い感じ。出会った岸釣りは2名。トラウトルアーとバスルアーの方でしたが、苦戦されてました。

観光駐車場前はこの状態。階段を降りてすぐ湖。浜がありません。

大久保も見る人が見ればわかるこの水位。オイカワが気持ち良さそうに泳いでました。

野反湖よりも碧い本栖湖ブルー。この綺麗な水のどこかに夢のモンスターが潜んでいます。

仏岩周辺もその岩に行くまでに草をかき分けていかなきゃ行けない状態。それにしてもブラックバスは減った気がするなぁ。

季節のインターバル(高知の野池でブラックバスのフライフィッシング)

秋のキーワードは「ユルユル」かな? 渓流シーズンが終わり、本栖湖秋の陣が始まるまでの間、私が前のめりになるような釣りが見つからず、釣欲はフワフワしてます。気持ちが乗ってこないので今年はなんか変わったことをしようと思い、釣りで踏み入った事にない、旧友の住む高知へ行くことにしました。それが昨日までのユルユルな時間。急に高知のカツヲを食べたくなったりした訳じゃないけれど、釣りをしたことのない地でユルユルな時間を過ごすのって楽しいですね。

私が思うにフライ業界って狭いせいなのか、他のショップの人とも意外と仲が良く、一緒に酒を飲んだり釣りをしたりしてます。彼が帰郷してもう20年以上前になるのかな、そんな付き合いのNやんとユルユルなバスフィッシング釣行が今回の目的。互いに50歳過ぎても変わらず少年の様な釣りを楽しめるなんて、嬉しく思える反面自分が成長していないようにも思える(笑)。でも、しみじみ釣りって楽しいと感じた高知の釣り旅でした。

気持ちがリセットされたので11月からは私の本栖湖行脚が始まる予定。修行僧のような釣りなので、誰も「一緒に行こう。」なんて言いませんので、本栖湖のポイント独り占め(笑)。 でもそろそろフライを巻かないと、相変わらず私のフライボックスはエンプティで、投げるフライがありません・・。

今回は何から何までお世話になったNやん、ありがとうね。あいにくの雨模様だったけれど、バスは高活性。基本、ポッパー以外何もいらない状態の野池。

一応エンリコミノーも投げてみたけれど、視覚で釣るトップウォーターの方が面白過ぎて、ほとんどポッパーしか使わなかった。

普段はルアーフィッシングの彼も昔を思い出してフライフィッシング。道具に年季が入ってマス。それよりもアングラーハウスのチャップスをまだ使っているのがスゴイ。また販売してくれないかなぁ。

私もギルちゃんやバスに程よく遊んでいただきましたヨ。色々使ってみたけれど、今のポッパーはウィードが絡みにくい上にポップ音が良く優秀ですな。

ひと昔前、ハーミットでアルバイトをしていたUMAは来春で学生はおしまい。なので最後の高知を楽しんでます。学業を終え途中から釣りに加わったのは良いけれど、若いからやたらと釣りまくるんです(ジジイ二人談)。困ったもんだ。

なぜかこのオレンジ色のポッパーがバスのお気に入りらしく、こればっかりで釣果が出ています。店在庫がなくなるのも必至かな。

そして最後の締めくくりはドドドーンとこのサイズ。それも同じバレルヘッドポッパーのオレンジを丸呑み。若いと釣れるなぁ(ジジイ二人談)

スキー場でキャンプ

朝の気温がグッと下がり虫の鳴き声は秋モード。日中の気温はまだまだ高めなので気持ちは夏のままでつい半袖釣行をしてしまいがちだけれど、そろそろアンダータイツやフリースの季節。大尻沼の木々は少しずつ秋色に変わってきました。

この三連休は釣り仲間と大尻沼で釣りをしてキャンプを楽しむという企画で、私は後半の二日間を楽しみました。今年最後のキャンプかな、多分・・。スキーをする皆さんならばお馴染みの丸沼高原スキー場は、夏から秋にかけて平地を利用してキャンプ場として利用できます。それも大尻沼は目の前だから、移動距離はわずか数百メートルという感じでしょうか、とにかく近いんです。

その標高はロープウェイで山頂まで行けば2000m。キャンプ地で1,500mあるので野反湖のキャンプ場と同じ高さ。夜の涼しさは半端ないです。そしてスキー斜面を駆け上がる雲と風を感じて、時間毎に見える眺望がとても気持ちいいのがこのキャンプ場、というかスキー場。ただ、久しぶりに休日のキャンプに来たので、その人の多さにビックリ。昨今のキャンプブームがまた来ているんだなと言うのを感じて帰って来ました。

夏のインターバル期を経て丸沼や大尻沼はそろそろ秋の陣。カメムシやテントウムシの大量落下確変モードの日はきっと爆釣する人が出てくることでしょう。寒さ対策忘れず皆さんも楽しんでくださいな。

今回の参加者は9名。ユルユルな時間のスタートなので、殺気だっていません。ちなみに大尻沼で釣行する時は丸沼高原第2駐車場に入れるのですが、その裏手が丸沼高原キャンプ場になります。

開始2投目で釣れました。でも休日なので船は20隻全部出ているのでスレるのも早く、午後はウンともスンともいいません。

皆が同じことをやっているので、時間を追うごとにどんどんスレてきちゃう。今回のヒットへのキーポイントは湖中央にあるスカムライン(ゴミ溜まり)を狙うか、岸から10cmというギリギリを狙うかのどちらかで、木の下をクルージングするトラウトのほとんどは捕食スイッチが入りません。

私は前回の野反湖フライだけでやっていたのだけれど、後半はフライが大きすぎて反応が渋め。後半まで釣り続けていた人は、小さめのビートル(テントウ虫)を使ってました。

彼女が漕いで彼が釣るという図。ラブラブ釣行、なんか羨ましいですなぁ。

今回は数が伸びず午後2時までで8本にて終了。テントの設営があるから早めの上がりでした。

前乗り組と合流してテント設営。霧がかかっている奥がスキーの斜面で、雲が斜面を駆け上がってきます。

魚釣れたし夜までまだ少しあるけれど、やることないので酒飲んじゃいます。

ランタンに火が灯ると、キャンプは一気に盛り上がる感じ。標高1500mはかなり寒いので、皆さんの着込み方がスゴイ。雨も降ってたのでかなり寒いです。

今回は鍋と焼肉の肉づくし。翌日は釣りをする予定がないから遅くまで飲み明かすかと思いきや、意外と皆さんは早めの就寝でした。私はたまたま訪れていた別のグループに紛れて午前様。

LEDライトの上にカメムシ襲来。よく観察してから野に帰って頂きました。

カメムシその後(晩夏の野反湖)

7月24-25日のドライフライ縛り釣行で、10バイト4フッキング0キャッチを野反湖でやらかした私。そのリベンジをしに再訪してきましたよ。今回はやる気モードで自宅を1時出発の4時過ぎ到着。現在の日の出が4時半過ぎなので、それに合わせての釣行。釣り人の本気モードは睡眠を削ってでも出かけるのです。

今年の野反湖はキャンプ場のテン場がクローズしているので、とても静かな湖。朝イチは私以外は誰も居おらず、湖を独り占め状態。現在の時合いは朝は5時〜5時半頃で、夕方は16時半〜5時半ぐらいでしょうか。その時間帯はドライフライに良く反応してくれます。やがて季節が進み水温が下がり始める9月中旬以降は、虫の活性が高くなる太陽が出ている時間帯へと変わってくるので、眠い目で釣りをしなくても良くなる事でしょう。

カメムシのシーズンはまだまだこれから。皆さんも沢山カメムシを巻いて野反湖へ出掛けて見てください。秋の野反湖は紅葉と夜空が格別です。

先だって巻いたカメムシくんは朝日を浴びて気持ち良さそう。初日の朝は4バイト2フッキング、1キャッチでした。

ライズする場所を見つけて、次のライズまでのインターバルを考えてキャスト。すると潜水艦が浮上するかのように真下からやって来てフライをガッポリ。遅合わせの後スリリングなジャンプとリールの反転音の末、無事ランディング。

午前の戦いを終えて、バンガローにチェックインする釣り人たち。釣り人は皆んな四駆です。

チェンクイン後はビールをしこたま飲み、午後の部までシェスタの時間。そして今回参加した釣り仲間が対岸で見事ランディング。おめでとう!

すでに秋モードの野反湖の夜は外気温が12〜14度くらい。なので夜会は暖かい”鶏団子鍋”。シメは雑炊を頂き、明日の釣りに備えて早寝。いやぁ、鍋は美味かった。

二日目の朝は山の間から太陽が顔を出すまでの間が勝負。散発なライズを見極めて勝負します。

二日目の私は2バイト1フッキング1キャッチ。無風ピーカンだと、魚の反応する時間が30分で終わっちゃう感じ。

今回は大満足の二日間。この後、近所の川へ皆を案内したのだけれど、私は野反湖しか考えてなかったのでウェーダー忘れました。なので、皆が入渓した後は車でお昼寝。サイズこそ出なかったものの、イワナとヤマメが気持ちよくフライに出たということでした。お休みがもっとあれば、また野反湖へ行きたいなぁ。