BBQ親睦会2016のご報告

pa230018

先だって行ったBBQ親睦会&ワンフライトーナメントは、40名弱の人が集まり大賑わい。今年は入門者の参加が多く、皆さんの笑顔がとても印象的でした。今後もこのイベントが続けていけるように努力してまいります。

そのご報告なので、説明とともにさらっと載せておきます。参加された皆様におきましては、当日の写真が少しありますので、欲しい方はご連絡いただければお送りします。

pa230039
今回はご夫婦での参加が多かったです。
pa230035
初めてフライロッドを振る人の釣りは真剣そのもの。コツを覚えてしまえば、あとは夢中でロッドを振りまわします。
pa230043
ムッチーにワンツーマンで教わる女史。使っているフライは毛ばりカフェでタイイングしたもの。
pa230059
みなさんがFFを楽しんでいる間、BASE CAMPの岡野シェフがBBQの準備を着々と進めます。
pa230075
美味しいポトフも作っていただきました。
pa230096
BBQは皆の笑顔がいっぱい
pa230101
5~6人で一つの網を囲み、あとは各テーブルごとの肉番長に任せます。
pa230102
網の脇にはキノコのホイルソテーや、お芋、銀杏など。
pa230135
BBQのあとはワンフライトーナメント。ルールは1本のフライを使い、1時間でどれだけ数が釣れるかを競います。事前に提出されたフライから、皆さんの個性と意気込みが伺えます。
pa230148
経験とステージ(ドライかニンフか)によって加点ポイントもあるので、初心者でも勝てるように配慮している大会です。
pa230200
今回の優勝はドライフライでの優勝。毎年優勝ラインは10ポイント以上で、今回は13ポイントでした(1ポイント1匹)。
pa230204
今回の賞品は、マーヴェリック様・E&E様・津田商会様・ティムコ様・他お客様に御協賛をいただきました。今回もご支援いただきまして、大変感謝しております。
pa230120
毎年開催して思うことですが、参加者も年々増えて古くから参加しているお客様のお手伝いなくしては成り立ちません。今回も多くの皆様にお手伝いいただき大変感謝しております、ありがとうございました。

 

フローティングミノー

さてさて、フォーム整形の続きのお話。

現在では多くの人がシーバスでフローティングミノーを楽しんでいますが、実はまだ歴史は浅く、ほんの10数年しか経っていないって知ってました?私はフライシーバスをもう40年近く楽しんでますが、当初はウーリーバガーのチャートやホワイトなんかで釣ってました。その後ゾンカー時代が長く続き、その後にこのフローティングミノーはご周知の通り岩井渓一郎さんが世に広めたもの。私がEPのピーナッツバターで大物釣りに目覚めた頃に「トップでバンバン」なんて言葉をお客様から言われて、最初はそんな筈はないと一蹴。周りはあっという間に染まっていく中、私は最後の方にその凄さに驚いた輩でした(笑)。

このフローティングミノーも色々と作ってはみたものの、今は落ち着いてこの形だけで、大きさの違いをこしらえるぐらいでしょうか。このフライのアレンジはお好みでどうぞ。

テール
なんでも良いので、シンセティックの束になっているものを用意。ここではダーロンのホワイトを使用。7〜8cmにカットした真ん中あたりをこうして固結びのコブを作ってください。
テール材
そのテール材を半分に折り、コブの部分をマイラーチューブに押し込みます。
テール材
1cmほど差し込んだら、その重なった部分をスレッドで巻きます。おおよそ10回転くらい。
テール材
糸の結びはハンドツイストフィニッシュで。簡単に言えば外掛け結びかな?結んだら余分な糸をカットし、結んだ部分に瞬間接着剤を垂らすこと。
ボディ
テールをつけたら、こんな感じ。マイラーチューブはボディの長さの約1.5倍でカット。長すぎると思うくらいが丁度良い。
ボディ
前回作ったフォームボディを細い方(テール側)から差し込む。入れづらいので、少しずつしごきながら入れる感じ。
ボディ
テール側いっぱいまで挿してこんな感じ。1.5倍の長さを用意しても、あまりは少ししかないようになる。
フック
今回のフックはバリバスの2500 V-SE#2。下処理としてシャンクいっぱいにスレッドを巻いておく。バーブレスにするのも忘れずに。
ボディ
先ほどのマイラーチューブを裏返し、フラットな面にフックのアイ側から突き刺す。その位置はフォーム全体の半分の位置。
ボディ
フックアイは、インナーボディの長さよりやや手前でもう一度挿して、アイを表に出す。
ボディ
フックをバイスに固定し、ボディはやや後方へずらしておく。スレッドをフックシャンクにかけて固定した状態がコレ。
ボディ
ボディをぐらつかないようのするためには、必ずインナーボディごとスレッドで強く巻き止めること。インナーボディをアイ側に約5mmぐらい突き出して、マイラーチューブとインナーボディをしっかりと巻き止める。だいたい7〜8回転くらい。さらにカットする前に突き出た部分の前にスレッドを2〜3回まわし、余分を綺麗にカット。
ボディ
ここで、少し裏返してみる。この体制でフックシャンクとマイラーチューブがくっつくように、瞬間接着剤を流し込む。量は少なめに。
ボディ。
瞬着が乾いたら、フライをタイイング位置に戻し、ギルとなるシンセティックのレッドの素材を巻き止める。ここではCapsのフロートビズ、ファイアーレッドを使用。材料はなんでも良いので、お好みでどうぞ。
アイ
次にモノアイのラージをボディに近い位置に、たすきがけで巻き止める。タイイングはこれでおしまい。ヘッドを綺麗にして瞬着を塗り、スレッドをカット。さらにひっくり返して、フックが突き出た部分に瞬着をもう一度塗る。瞬着は粘度の高いものを使ってください。
フローティングミノー
カラーはお好みで、コピックはマーッキーなどのマジックでどうぞ。夜の釣行の場合、カラーは基本的に無関係ですので、楽しんじゃってください。昼の釣りは、ボディカラーが重要なので、パール以外に、イエロー、ピンクボディなどが良いことがあります(人によってはブルーが良いという方も)。

基本的に創作はどんなバランスでも良いのですが、ここで紹介したボディサイズとフックサイズは僕らの黄金比だと思ってます。このバランスで巻くとフライが斜めになることがなくまっすぐと綺麗な引き波を引いてくれること間違いなし。そして全体の約真ん中にフックが来るので、フッキングも良いです。

同じフライを30分以上使ったらボディが海水を吸い始めるので、フロータントを塗るか(事前にも塗ります)、フライを交換して浮力を得ることをお勧めします。

フローティングミノーを作る(フォームの切り出し編)フライタイイング

ふと思い立ってアップしてみました。関係ない人には退屈な画像。真剣に作っている方には何かヒントが隠されているかと思います。

今回自分のフライを補充するためにフローティングミノーのフォーム切り出していたものを撮った画像です。フォームは8mm。長さは約6.5cmで切り出してあります。出来上がりサイズは約7cm+テール。さて何が違うかな?

フローティングミノー
まずは下1/3(フック側の整形)をカットして切り出します。下がなくなるので、切り終わりの形はかまぼこ状です。
フローティングミノー
次にヘッド作り。かまぼこ状にした平らな面から上に向かって斜めに切ります。多分多くの人が逆に切っていると思いますが、そうするとミノーはダイブするので引き波の距離がとても短くなります。どちらが良いとは一概に言えませんが、私的な意見ではダイブするミノーよりは引き波が長く引けるミノーの方がずっと反応があると思います。出来上がりのヘッドはバンゴーミノー(フライしかやらない人にはわからない?)みたいな形で少しウォブリングしてくれます。
シーバスミノー
わかりづらい写真ですが、今度はテール側の左右にテーパーをつけます。テールから全体的の半分くらいの位置までシザースで斜めにカットします。
シーバスミノーを作ろう
ひっくり返して反対側も同じく(わかりづらいですが、フラットな面が上の状態)、ボディの反対側も同じ要領でカット。
シーバス用のフローティングミノー
フラットな面を下にして、今度はテールの幅半分の位置から背中に向かって斜めにシザースを入れます。
フローティングミノーの面取り
テール側はフラットな下側を含めて4面カットしましたが、それぞれの淵をトリミングします。
フローティングミノーを作ろう
テールの面を取り終わったら、手で揉んで丸くします。
インナーボディの完成
これでインナーボディの完成。右がヘッドで左がテールです。フックを乗せる面は手のひらに接している面です。つまらなかったですか?さてこの続きのタイイングは、次のページにて説明いたします。

養魚という選択肢(タイでピラルクーをフライで釣る)

ピラルクー
あなたの彼女(もしくは奥さん)を寝かせたのと同じような大きさ。こんな魚との格闘は、意外と近い場所で叶えられます

残りの釣り人生を考えると、ざっと25年。私の中ではまだまだ釣ってみたい魚がたくさん地球上で泳いでいるのだが、時間とお金の両方とも無い。最近では100万円という大枚を払っても行けないところも多くなり、さてどうしたもんかと考えてしまう。いつかは釣ってやろいうというピラルクーはお金と時間を考えると、このまま夢のままで終わるかもしれないな、と思い始めた時にうちの相棒であるムッチーがピラルクーを釣ってきた。そうか、そんな方法もあるんだな、と教わったのが春のこと。お金を貯めてガイアナ釣行へ、を諦めて今回はどれだけ多くの種類の魚を作ることができるか?の検証へ野生では無い魚をタイに求めた。

Bangkok
眠らない街バンコクはひと昔前の日本みたい。この地を中心に多くのフィッシングエリアが点在する。そのうち、野生のトーマンも狙いたいなぁ
Chang
ビールは日本の半分ぐらいの価格。ジュースは子供の頃に飲んだ粉ジュースみたい。飲みながらのゆるゆるな釣りも、たまには良いもんです

今回のコストをざっと計算するとこんな感じ。まずはHISかJTBでタイ旅行を予約。これがホテルと飛行機込みで4〜6万円くらい。現地ではタクシーを使っての移動で釣行をすることにした。タイバーツは現在1バーツ¥3ほどで、50km走っても¥1,050ほどしかしません。ただし、現地の人の英語は片言なのでいかにコミュニケーションをとって、うまいこと騙されないように長距離を走ってもらうかが鍵ですが・・。

Pilot 111
日本のフライメーカーであるキャップスが協力している『Pillot111』。価格が比較的安価なので、多くの人が訪れています

タイにある管理釣り場は食用から外れて釣り用に育てられた魚が多くなり、今回の獲物は写真の通り。その釣り場での支払いは場所によって様々だが、500〜2,500バーツぐらいまでのところが多い。人間様の一回の食事はおおよそ500円で食べられるので、ぐっと抑えて釣りをした場合、総予算は8〜10万円といったところで、北海道旅行よりも安い金額。南アメリカで釣りをした場合のおよそ1/10の低予算で20キロ以上の魚とファイトが楽しめるというのが、今回のポイント。そして短い期間で多くの種類にトライすることができる。

Gar
最近は邪魔者扱いされている、アリゲーターガーも見事なファイター
雷魚
あれ、憧れの魚がここにいるじゃないの。美しさはワイルドには叶わなくとも、立派な体格のトーマン
ナマズ
ナマズだから、底をズル引きかと思ったら、その逆で一番早いリトリーブに反応する。ラインがベトベトになるのが難のチャオプラヤーキヤットフィッシュ
バラマンディ
ドンッ!と当たったかと思うと、キビキビとした引きとジャンプを繰り返すバラマンディ。今回は大きいのが釣れなかったけれど、釣り場によっては20ポンドクラスも釣れるようです
パクー
着水後フライをしばらくステイさせてみたら食ってきたパクー。ドデカイけれど他の魚の方が大きすぎて、その引きは少し地味め
Red Tail
重量級の引きを楽しめるレッドテールキャットフィッシュ。寸づまりだけれど、とても重いです

なんか安い金額でものすごく良い思いができそうな感じだが実は全ての魚がそうでもなく、リーリースを繰り返されたメインの魚たちは賢く、そしてより難しくなっているのが現状。なのでタイでの釣りは、行ったことがある人にパターンや釣り方の詳細を聞くのが釣果を上げる近道といえます。

ピラルクー
頭はプラカラーのメタリックゴールドで塗ったかのような、ピラルクー(アラパイマ)。個体によってとても尾が美しいです

もし、その気になったらハーミットへ来ていただければ、場所やその釣り方やフライを教えることができますので、皆さんもバラマンディやピラルクーの釣りを楽しんでみてはどうでしょう?ついでにパクチーが好きだったら、あなたにとって安住の地かもしれませんよ。

ピラルクー
愛おしく蘇生してリリースする現地のガイドの子。ピラルクーだけその扱いは特別です
Gulf Stream
久しぶりに唸りを上げたガルフストリーム。魚がデカすぎるので、ドラッグテンションはギッチギチ。そしてリーダーも60ポンド以上
Arapaima (Pirarucu)
チャミング(餌やり)の時だけは魚が興奮してダブルヒット状態。それ以外の時間帯は釣り方に工夫が必要なくらい、難しいアラパイマ
ピラルクー
アラパイマは魚体の割に口は小さい。でも全てのものを吸い込んでしまうバケットマウス
プラー・ブック
最後の日に全員で力比べを楽しんだ、エサ釣りで釣ったプラー・ブック(メコンオオナマズ)。バンコク近郊のブンサムランで楽しめます。その最大魚の重さはジャイアントトレバリー以上で、トルクフル。3本も釣ると筋肉痛になれます

毎年恒例のBBQ&ワンフライトーナメントの話

カンツリーのお魚

秋になるとハーミットの企画として恒例になってきたのが管釣りで行うBBQ親睦会&ワンフライトーナメント。今年は2016年10月23日(日)に行います。このイベントはかれこれ15年以上やっていますが、時とともに人数も増えて場所を変えながら行っていて、現在は早戸川を利用中。どんなことをやっているかというその様子を少しご紹介。

Snow Peak
BSAE CAMPの岡野くん主体でBBQの準備は進められますが、毎回多くの方にも手伝っていただき、感謝しております。

スタートは午前中にパラパラと集まっていただき、手慣れたお客さんとBASECAMPの岡野くんでBBQの準備をしながらの釣り。私がみなさんの受付をして8時過ぎには全ての皆さんが釣りをスタートしています。まだ始めて間のない人はムッチーと私がサポートしながらの釣り。手慣れた方々はメーカーさんからお借りした新製品のロッドの感触を楽しんでいたり、前哨戦を楽しんでます。

kannturi
ムッチーがランディングマンとして働いている図。私は後ろから野次を飛ばしています(笑)
pa250672
小学生もお父さんに支援してもらいながら大奮闘。見事大きなトラウトをキャッチ。小さかった頃の思い出は一生忘れません。
pa250673
日曜日のカンツリなので人でいっぱい。なので皆で小さいなポイントを釣ることもしばしば。午後のワンフライトーナメントへ向かっての前哨戦です。

ほんわかしながらの釣りを楽しんでいると11時半頃にはいい匂いがしてくるので、一旦集合してBBQタイム。4〜5人ずつに分かれて網番長を決めてBBQへ突入。ノンアルコールビールで乾杯です。

pa250699
ダッチオーブンの横でお芋を焼くの図
pa250694
昨年はシチューもたっぷり作りました
pa250736
若者が減ったFF業界ですが、それでも朝早くから動いているので、お肉は争奪戦です。
皆さんは何もしなくとも時間が来れば美味しいお食事にありつけます

午後はワンフラーチーナメント。どんな釣りかというと、制限時間1時間で1個だけのフライで何匹釣れるかを競います。フライを無くしたらおしまい。一匹1ポイントで、ニジマス以外の魚は1.2ポイント。それ以外に細かな規定はあるのだけれど、入門の人でも勝てるように毎年ルール変更をしながらやっています。

pa250787
ワンフライトーナメントのフライはこのパッチに刺して事前に使うフライを申告します。昨年はルアーでの参加者が1名いたので、1個だけルアーが付いています(笑)
pa250735
人のタックルに興味深々?こんな時だからこそ、タックルを交換していろんなロッドを振って、その感触を楽しみましょう
大会が始まれば真剣そのもの。細いティペットは危険、かといって太過ぎたら食いません。みなさんの知恵の見せ所

ワンフライトーナメントは仲間内で集まった時にやると面白いので、皆さんも試してみてください。

さてさて、今年も多くの入門者、あるいはカンツリ好きがワンフライトーナメントへ参戦します。今年の挑戦者募集中

pa250802
初対面でも共通の話題は釣りなのですぐに打ち解けます
pa250814
前回は集合写真を撮り忘れたけれど、ざっと20名は集まります
00001
参加した人たちの面々
昨年はマーヴェリック様・E&E様・TS(津田商会)様・その他メーカー・お客様御協賛にて多くの賞品が用意されていました。おかげでオデコでも全員に賞品が行き渡ります
pa250767
たまには皆で集まってワイワイガヤガヤ楽しみませんか?