イエローストーン国立公園北ゲートから入った時に攻める川と宿の場所などの話

先だってのモンタナ釣行は円安の為に日程を短くしたビンボー旅行です。例えば空港で水を一本買うと$3.75(¥560)もしますので、その水さえも貴重です。なので水はスーパーでペットボトル24本(500ml)をセールで$4.00(¥600)しかしない商品を買い込んで、レンタカーのピックアップトラックの中に積みっぱなしにします(水の価格差は尋常じゃないので、スーパーで一気に大量買い)。昼飯の食料はビビさんにクーラーを借りて(いつもは人数が多いのでクーラーを買って頭割りします)、その中に氷と共に仕舞い込みます。昼食は一番安いパンとソーセージやベーコンにレタス。さらにマヨネーズやその他調味料を購入するやり方です。と言っても今回に限らず毎回昼食はそんな方法で安く済ませて夕飯にお金をかけるのです。でも今回はその夕食さえお金が掛けらないのでスーパーで冷凍食品を買い込み、宿にある備え付けの電子レンジでチンしてて食べた日々でした。

そんな塩梅なので滞在中に掛かった費用はガイドフィーがそのほとんどで、それ以外は結果的にいつも以上にコストはかかりませんでした。ガイドを釣行を一日のみとしたことで、あとは行き慣れた河川に行くというパターン。しかしその入漁証も安く済ませる為にあっちこっちに行かず、後半はイエローストーン国立公園で集中的に釣りをする事となりました。

前にもお話ししましたが、公園内に入場するにはその入場料(7日券で$20)と釣り券(3日券で$40で7日券は$55)掛かるので、3日間釣りをすると1日あたり$20(¥3,000)掛かる計算です。フィッシングフィーは年々高くなっていますので、7日券を買って釣行のほとんどを公園内に費やすのも一つの手かもしれません。

国立公園内で釣るメリットがあるとすれば、細かいルールがあるにせよ所定の場所に車を置けば大抵の場所は釣りができるしお魚はいるので、初めての人でもガイドなしでも十分に釣れると私は思います。ちなみに釣り券に関してはビビさんのいるダンベイリーで彼女に頼めば誰でも安心して日本語で購入できるでしょう(パーク内に入る時の入場料は入場ゲートで購入します)。

ちなみにリビングストンに滞在すると宿は安いのですが、国立公園内マモースとリビングストンとの距離は往復約120マイル。さらに釣り場まで往復50マイルほどあり、片道約136kmなので安全運転では約2時間の道のり。運転好きの私には景色を楽しみながらの道のりなのですが、それが毎日なので疲労やその時間がもったいないと感じる方は宿泊代が倍近くになりますが、ガーディナークックシティに泊まるのが良いでしょう。

さて、残りのモンタナ滞在記はそんなイエローストーン国立公園内の釣りをざっと紹介します。お暇な方はどうぞご覧くださいまし。

インディアン・ペールエール
いつもは色々なクラフトビールを買い込んでビールを楽しむのですが、同行のMr.Kはゲコなので呑むのは私だけ。なので酒代も極めて切り詰めて安ビールを宿に持ち込み、12本しか飲みませんでした。あれ、多いかな・・。
ルーズベルトアーチ
北ゲートにあるルーズベルトアーチをくぐり、いざイエローストーン国立公園内へ。少し走ると入場ゲートがあるので、車に乗ったまま入園料を払います。受け取った地図とホチキスで止められたレシートが、以後7日間の入場パス。
今回の相棒はホンダのリッジライン・ダブルキャブ。「釣りで汚すよ!」とレンタカーの人に伝えたらこれを与えられたのです。荷台にはカバーがあり、クーラーやらウェーダーやらをそこに投げ込み放題。まさに釣り向きの車なんですが高いんですよこの車、$4〜$5万します。
スルークリーク
北ゲートから入った場合、主にメインに川はラマー・スルー・ソーダビュート。マモースの街の下にガードナリバーがありますが、谷が深く行かれる方は少ないです(日本ぽい波だった場所が多く、そのポケットを釣っていく釣りで、レインボーやブラウントラウトになります)。私はその中でこのスルークリークが大好き。しかし、このペローんとした流れでライズする魚を相手にするので、ふだん桂川の忍野地区でヤマメだけ狙っている人向きとでも言いましょうか、難しいんです。
スルークリーク
今回のスルークリークはライズする個体が全体の半分もいません。やる気のあるヤツを見つけて、クルージングのサイクルを見測り絶妙なタイミングにフライが落ちた時にバイトします。BWOが飛んでいるものかとそれらのフライをたくさん巻いていったのに、実際にはグリーンドレイクがポツポツハッチしている程度。
ソーダビュート
ソーダビュートの流れは25年前と比べると浅く水量が無く深みが少ないです。なのでポイントからポイントまでがとても遠く、ただひたすら歩くイメージ。
ソーダビュートの流れ
一つのポイントを狙ったあとは、次のポイントはあんなに上かと思うほど遠いのです。それでも結果が出れば良いのですが、時間とタイミングなのでドライフライオンリーだと釣れない時間が続きます。
カットスロートトラウト
いっぱいあるいでナンボ。そう考えると普段不摂生している人は標高も高いし、すぐに息が上がっちゃうでしょう。ちなみにいつも9月頭のレイバーデー(勤労感謝の日)明けを狙って行くのですが、アメリカ国民は連休を取りこぞって訪れるので場所によっては管釣りなみに混んでます。だから、人のいない場所=道路から遠い場所、となります。どうかオオカミに会いませんように、と思いつつ歩きまわります(昔よりも増えたのです)。
ソーダビュート
いくら歩いてもポイントからポイントが遠すぎて、初めて入った場所は2時間ほど釣り上がって見切りをつけ、退却することに決めました。でも空気がカラッとしているので汗はほとんどかきません。
ラマーリバー
写真の場所はラマーリバーとソーダビュートの合流点。奥に見える流れが本流でラマーリバー。あの合流点はつれそうだなぁと思いつつ、一旦下りながら良さげなポイントを探ります。
セージの草原
こんなセージの草っ原をずっと歩いて川へ向かいます。これは釣り終えた時に車へ戻る写真なので、前に見える丘との間に道があります。時にバイソン(バッファロー)がその行手を阻み、迂回することもしばしば。ちなみにバイソンはクローバーが大好き。
カットスロートトラウト
慣れない川で苦労した彼もなんとかカットスロートトラウトをキャッチ。そのパターンがわかるまでとても苦労していた様です。
ホッパーパターン
パターンがわかってしまえばこっちのもの。時合いがくれば入れ喰いです。最初はエルクヘアカディスなどを投げていた彼ですが、バッタに変えた途端にお魚は狂ったように反応します。
グラスホッパー
風もなく無音の世界に一つだけこだまする音、それがこのバッタが羽ばたく音なんです。飛んでいる最中に「チキチキッ」という音を連続して奏でます。時に飛びすぎて川面に落ちるヤツがおり、さらに泳いで岸へ行こうとするので、その波紋が立つのです。魚にアピールしてしまうので、落ちると喰われちゃうんですね。
カットスロートトラウト
パターンが分かってしまえばこっちのもの。魚の食性に訴えてイワナっぽい性格を持つカットスロートのポイントに向かってキャストすれば、ハイご覧の通り。これが彼の最大魚です。
カットスロートトラウト
こんな感じで毎日イエローストーンパーク内を方々歩いてはリビングストンへ帰るという毎日を最後の日まで過ごしました。今シーズンはそろそろ雪が降るのでお終いですが、来年以降にこんな釣りを計画してみてはいかがでしょう? ハーミットはできる限りアドバイスいたします。またその逆に世界の素晴らしい釣り場を知っている皆様には、是非ともそのお話を聞きせて頂けると嬉しいです。

カメムシは緑色と決めつけてはいけない、丸沼のドライフライフィッシング

気がつけば今月は今週でもうおしまい。ようやく涼しくなるのかと思ったら、今週はまた暑いそうな。それはそれでビールが美味しく飲めるかな、なんてポジティブに考えるようにしています。

先週は野反湖で命の洗濯をしてきたのですが、私は釣果がありません。今週は野暮用が多すぎて釣りプランを立てることが出来ず、結局「野反湖」の道具を積んでいたのでそのまま使うことになるけれど、何ができるかな? 考えた結果、今週もカメムシフライに頼って見るしかなかったので、その場所を変えて丸沼へと車を走らせた火曜日。

入漁証とボートの支払い時に環湖荘のスタッフに最近の状況をお聞きすると、すでに朝の気温は5℃だそうな。季節は進んでないように見えて山々の天気は例年通りのようで、木々の緑が少し黄色く色づき始めました。

気温が上がるまでは何にも無いだろうと、それまでは急深の岸際を回遊するレインボーを探してのサイトフィッシング、一撃必殺パターン。お魚はいるのですが例年よりも一回り小さく25〜30センチ前後でフッキングしない個体が多い。仕方なくフライサイズを下げて何本かのレインボーをゲット。

気温が上がるとブヨっぽい小さな黒い虫と、茶色い虫が水面に落ちているが、朝早く出てきた為に近い場所の焦点が合わず目がショボショボでなんだかよく分からない。ライズは時折起こるものの、肝心のカメムシは落ちてないんだなぁと思い、茶色いおパターンを投げていたら、ものすごく反応が良かった。今日はカメムシの日じゃ無いんだなと思ってましたヨ。

サイズはどんなに頑張っても40センチに届かなくかどうかの個体が最大。魚のコンディションも胸鰭がない個体が多く、いくら釣ってもそんな調子だったのでモチベーションが下がり始め、ツ抜けしたところで早上がりすることにした。帰り際に浮いている茶色い虫を見つけたので、それを拾い次回の釣りに繋げようとネットで拾い上げて写真を撮り始めた。あれ?なんか見慣れた形。よく見ればいつもよりもかなり小さい茶色いカメムシじゃあ〜りませんか!

思い込みと老眼はフライフィッシングの天敵だと思った今回の丸沼でした・・。

次回の為に茶色いカメムシを巻きます。

丸沼ダムサイト
初めて丸沼のダムに立ってみた。といっても鉄格子の隙間からカメラを入れて見た写真。さっきまで写真に見える場所で釣っていたんだよね(帰り際に撮りました)。
大尻沼と丸沼
写真の案内板の様に丸沼と大尻沼はダムがあるだけで繋がっています。その落差は20〜30mくらいかな?大尻沼の解禁は隔年なので来年解禁します。
丸沼の釣り
丸沼の解禁日は毎年異なりますが、だいたいゴールデンウィークの頃で11月末日まで釣りができます。入漁料は大人¥2,500で、ドライフライフィッシングを楽しむ場合はボート利用が断然有利。ボート代は¥2,900掛かります。丸沼はそこそこ大きいので、エレキを持っている方は持って行ったほうが良いでしょう。入漁証は朝6時半ごろから買えますが、あまり早く行っても朝は寒くて何もありません。
オールとライジャケ
環湖荘で料金を払ったら、ボート置き場から少し離れた場所にこんかバンがあります。ここからオールを持って行きボートに備えます。ライジャケがない方は同時にここで借ります。使い終わったらきちんと戻しましょう。
丸沼の釣り
こんな青い空の写真を出すとさぞ天気が良かったのだろうと思われてしまいますが、コレは帰り間際の写真。朝からずっと曇りでお昼は雨が降っていました。そんな天気だったのでむしろドライへの反応は良かったのだと思います。水中写真を撮った直後なので水滴が写ちゃってます。
カワムツ
フライを小さくし過ぎると、恒例のカワムツくん。岸ギリギリを狙うとコヤツが釣れちゃいます。沖で起こる散発ライズはレインボートラウトです。
レインボートラウト
考えてみれば前回もモホークが良かった話を書いたかも? フライパターンはフォームビートルの他にモホークを巻きましょう。時間を見つけてタイイングティップスに記載しますので、しばしお待ちを。
ボートフィッシング
一緒に行った後輩は沖で連発しているんです。「何使っているの?」と問うと、「カメムシパターンですよ、茶色だけれど・・。」と言う。確かになんか茶色いもの落ちてたしね。
茶色いカメムシ
初老の私は小さいものに目を凝らすのが苦手なんです。なので、虫を掬ってマクロレンズで引き延ばして後で見ればいいやと網に入れると、よく見ればカメムシじゃありませんか!それも、いつもよりもグッと小さく、フックサイズでいえば12番ぐらいかな?念の為ひっくり返してみるとお腹は鮮やかなオレンジではなく、ブラウンオレンジ、あるいはブラウンオリーブといった感じ。
レインボートラウト
お魚はいっぱい釣れたけれど、胸鰭が無い個体が多いのが残念。サイトで岸際の魚を探しても、泳いでいるのは最大で40センチくらいしかない。大尻沼の大きさと比べたら、かなり寂しい・・。
レインボートラウト
帰り際に掬ったカメムシを船の上に乗せて写真を撮っていたら、別のカメムシがまた舞い込んでくる。でもみんな同じ茶色。浮いている姿勢をよくみるとひっくり返ってもがいているもの。また、温泉にでも浸かっているかのようにじっと動かず羽を少し広げて大きく見せているものなど、その浮いている姿勢は多様だった。いずれにせよサイズを気にしなければ、今が丸沼の旬です。真面目に釣ったら相当数のレインボーが釣れる事間違いなし!と言いたいですが、あとはお魚とお天道様のご機嫌次第です。今週末は丸沼へGo!

 

Main Boulder River / ボルダーリバー

前回のブログで書いたモンタナ釣行のお話は実は二日目の話で、到着翌日はこれから始まる釣りに必要なランチ食材の買い出しやら釣り券の購入やらで色々と準備をしなきゃならんのです。だから釣りは午後から適当に知っている川へ入ろうかなぁ、なんて考えてました。リビングストンの町中でイエローストンリバーを攻めても良いんですが、水量が多いのでどちらかというとボートトリップ向きで、入渓したとしても前後にあまり動けないので私は主にその支流を楽しみます。近くの支流といえば州道89号線を少し走ればミル・クリークがあり、大きさを気にしなければカットボー(カットスロートとレンボーの混血)やレインボー、それにマウンテンホワイトフィッシュ(日本で言えば大きなウグイ)が釣れます。もう一つはリビングストンから東に数マイルにあるミッションフィールド空港を北に曲がればシールズリバーがあり、この川でも立派なカットスロートトラウトとブラウンが釣れます。

この町に住んでいる間にその景色を見て感動して泣いた事が一度だけあるのですが、その川の名前がボルダーリバーです。「牧場より上に行けば良い魚が釣れるぞ。」と言われ一人で行ったのですが、山々をバックに牧歌的な風景を見て涙がポロポロと溢れ出たのを今でも覚えています。

話は飛びますが、現在ダンベイリーには日本人が勤めています。ハーミットのHPをくまなく見ている方はご存知だと思いますが、モンタナ通信のビビアンさん(ペンネームなのでちゃんと日本人ですヨ)。旦那さんもリックさんもダンベイリーで働いている、フライジャンキーなご夫婦。なのでもし一念発起でここへ訪れても、彼女が日本語でサポートしてくれるので、何があっても大丈夫。お店でお土産をいっぱい買ってもらえれば、安心して釣りができる釣り場も教えてくれますので、皆さんのお越しを待っています。

僕らの旅は今回円安だったので、日程の間は超ビンボー旅行でガイドは一日だけ。あとはいつもの通り自分の知っている好きな釣り場を巡るか、今年の良い場所を聞いていくかのどちらか。すると、私の来米に合わせて休みを合わせて頂いたリックさん夫妻に釣りへ誘っていただいたので、到着翌日はこのボルダーリバーへ行くこととなりました。ちなみに私は今までウェスト・ボルダーばかり釣りをしていたので、メインボルダーで釣りをするのは初めてのこと。ユルユルな旅でしたので写真の撮り忘れが多いですが、温かく見守る気持ちで以下をご覧ください。

メインボルダー
通常僕らが行く場合は国道90号線を通ってビックティンバーを経て南に降りメインボルダーロードを南下するのですが、今回は景色を楽しんでほしいとリビングストンからの裏道であるスィングリーロードを通っていただきました。そして最初の休憩地点がこのナチュラルブリッジ&フォールで、表紙の写真の下流に滝があります(写真を撮らんかった)。
ボルダーリバー
今回の釣り場はかなり上流部なので、水温が上がるまではライズがないかも?との事で、到着したのはお昼少し前。確かに川に入ればメチャクチャ冷たかったデス。
ボルダーリバー2
初めて海外で釣りをするMr..Kをリックさんに任せて英語漬けにしてみた。その姿はまるで親子の様。私は少し離れて緩い場所でライズを探します。ちなみにフライは何が良いのかを聞くと、パープルヘイズ・パラシュートと、アダムス・ダブルパラシュートを渡されました。ビビさんはというと、遠く離れて上流部へ雲隠れ。
レインボートラウト
しばらく眺めていると渋いライズが少しずつ始まるけれど、意外に強敵なので珍しくティペットをグッと長くして、ドラッグが掛からぬようにユルユルに流すとようやくヒット。サイズは25〜30センチサイズ。
ボルダーリバーの釣り
あ、いたいた。ビビさんはあんなに上へ行っちゃった。後で聞くと上のエリアはライズのらの字も無く、なーんもナッシングだとのこと。ライズが渋いので一旦車に戻りランチタイム。リビングストンにあるパン屋さんで購入したターキーサンドイッチ、とても美味しかった。その後はポイントを少し下流へずらして再度入渓することに。
ボルダーリバーの道
こんな田舎道をみんなでテロテロ歩きながら雑談。釣り人が憧れる、いつも仲良く釣りに出かける理想の夫婦像ですな。
パープルヘイズ
水温が上がらず渋いながらもライズを見つけては貰ったパープルヘイズをキャストしての拾い釣り。人気のポイントなのか釣れにくい場所で、いやらしいライズをしているのです。
ボルダーでフライフィッシング
Mr.Kの初日はこの渋いライズには勝てず、コテンパンにやられましたが良い経験です。リックさんは自分の釣りを割いてガイドして頂き本当に感謝です。
レインボートラウト
午後はライズがバンバン始まるのかと思いきや、15時を境にな〜んも無くなってしまったので早めの退散と相成りました。久しぶりに訪れたボルダーリバーだけれど、この景色は是非とも皆さんにも味わってもらいたいなぁと思う、日本人がハマる北海道みたいなシチュエーションだと思います。

Stillwater River / スティルウォーターリバー

モンタナのリビングストンに住んでいた頃は、少しの情報があればどこへでも釣りへ出かけたものです。当時の高速道路は制限速度が無く(と言っても時速100マイルで走れば捕まりますが)、片道200マイルなんて普通に行ったものです。町の裏には歩いてい15分ほどでイエローストーンリバーが流れているので、本当はそんなに遠くへ行く必要はないのだけれど、常に新しい環境に触れてみたくなるものですよね。

リビングストンを中心として東西南北へ出掛けていたのですが、今回紹介する東側に流れるスティルウォーター・リバーは私にとっては初めての川。「レイバーデー(勤労感謝の日)明けでイエローストン・リバーはスレているので、よかったらスティルウォーターへ行ってみない?」と言われ、なんか川の名前からして穏やかな流れで静かなボートトリップができそうだと感じて二つ返事でお願いしたのです。

ベアツース・マウンテンは日本語で言えば熊牙山かな? 富士山よりも高い標高3,904mの山々を水源に持つスティルウォーターリバーは長い流れを経て、リビングストンから西へ1時間のコロンバスの町でイエローストーンリバーへと注ぎ込む。それこそなんでこの川へ今まで来なかったかというと、アメリカは日本と違い私有地を流れている所が多いのです。釣り人にフィッシングアクセスを多く解放している川は良いのだけれど、知らずに私有地を歩いていたら下手すると住人にライフルで威嚇されるかもしれませんからね。そんな場所はボートトリップに限るのです。

さて、今回は前情報を入れずに適当にフライを持って行ったのですが、元ルームメイトだったクリスに「バッタある?6番ロッドはある?ティペットは2Xは持ってきた?」などなど。おいおい、そんなにデッカイのがくるのかよ、と心配しつつ、ボートへ乗り込むのでした。

その様子は以下の通り。以後この川へ行かれる方の参考になれば幸いでゴザイマス。

タンドラとフィッシングボート
ガイドのクリスはダンベイリーで働いていた時代のルームメイトで今はガイド業。前回はランクル80だったけれど、タンドラに乗り換えたばかりだとの事。「あれ?マッケンジーボート(グラスファイバーで出来た川下り用釣りボート)は?」と尋ねると、ローウォーターの時はゴムボートなのだとか。出てみてわかったけれど、底をするほど浅いところが多いので、いざとなったら押すのです。
なぬ?これがスティルウォーターなの? これじゃ全く反対でラフティング中に釣りでないの! 通りでライジャケの着用年齢やらボートの制限など厳しく書かれていた訳だ。後で聞いた話だが、この川で沈没するガイドもいるのだとか。こりゃフロートボートじゃないとダメですな。そんな激流降りの合間に「ハイそこに入れて!」と支持されます。
スティルウォーターリバー
ポイントによってはユルユルエリアなのですが、午前中は水温が低くお魚がドライになかなか出てくれません。同船のMr.Kは海外のフライフィッシングは始めてなので、全てクリス任せ。ドライで出ない時間はインジケーターを付けてドボンチョしてました。
ブラウントラウト
大物はなかなか姿を見せないものの、25〜30センチほどのレインボーやらブラウンはドライフライに釣れてくれますから飽きません。時にボートを降りてライズ狙い。
カワゲラの抜け殻
川原の石を見るとそこらじゅうにストーンフライの抜け殻だらけ。「この虫なんて名前?」と聞いた所で日本とは違い「ストーンフライ(カワゲラ)」としか返ってこない。そう、アメリカ人は細かな種類なんて気にしない。むしろ、「グレーダンカラーのミディアムサイズのストーンフライがハッチしていた。」なんて感じで教えてくれる。
レインボートラウト。
この川はレインボーとブラウンの混生。早い流れではレインボー。肩やちょっとした巻きではブラウントラウト。フライはホッパーの10番。
ストーンフライ
川原を走り回っている個体を見つけたが、これはメスとの事。大きさにして4センチくらいかな?肝心のバッタは全然飛んでいないし流れていない。むしろコイツの方が流れている感じ。
ストーンフライのオス
面白い事を教えてもらったのだが、このストーンフライのオスは羽が短く飛ばないとのこと。なので早速その辺りを探すと細いフナムシの様なオスが走り回っていた。ちゃんと成虫なんですが、なるほど、この羽根じゃ飛べないわな。そして右下はそれに合わせてクリスがくれたフライ。
クリスのフライボックス
ガイドのフライボックスってすごいんですぜ。暇を見つけては巻き貯めるので、死ぬほど入ったフライボックスを常に10個くらい持ち歩いてます。
レインボートラウト
クリスにフライをチョイスしてもらって釣れたレインボートラウト。この大きさでも強い引きに翻弄されてました。
スティルウォーターリバー
私は後方に乗って常に二人の背中を見ての釣り。ドライフライにこだわって釣りしている私にはサイズアップはありませんでした。
ブラウントラウトの釣り
喰いが渋かったのでクリスがデッカいストンフライのニンフに替えた所、デカブラウンがヒット。この後無事にランディングしたのですが、ボート後ろの私に向かってポーズをお願いしたら、写真を撮る前にそのままリリースしてしまいました。でも私の中にはしっかり20インチブラウンを記憶しました。
レインボートラウト
その後イエローストンリバーの合流付近でレインボーがやたらと釣れたあとはまた喰い渋り。ドリフトボートの釣りの場合、記念撮影がとても難しいのでこんな写真ばかり。
トレーラーとボート
最後はイエローストーンリバーに合流し、3キロほど降った所にあるスティルウォーターゴルフ場下流にあるボートランチで終了。のんびりゆったり、久しぶりのボートトリップをたっぷりと楽しみましたとさ。

青空の下にある碧い野反湖でレインボートラウトと遊ぶ

秋はどこへやらで相変わらず湿気が多い初夏みたいな9月。先だってのモンタナはこちらとは逆で例年に比べ少し寒く水温が上がらない状態だったけれど、空気は乾燥していて釣りをするには過ごしやすい気候だった。今の私はこのジメジメから抜け出したい気分。そう、モンタナの風を思い出しながら、似たような景色の中でボーッとしたいのである。

このブログでは本栖湖の話が多いけれど、湖の美しさで言えば野反湖が私は一番好きだ。関東近郊の湖は数多くあれど、そのロケーションの美しさはダントツであり、ニュージーランドのレイク・テカポと比べても引けを取らないのではなかろうか。標高約1,500mにある野反湖は周りを1,900m級の山々に囲まれた天に近い湖で、私は常々「日本のニュージーランド」と口にする程、四季折々の美しさを持つ。

天気予報は晴れのち曇り。午後には雷雨のマークが付いている。標高が高いので朝の気温は10数℃といったところで湿気は少ない。まさしく海外気分を楽しめる気候と、青い空を持っている群馬県にある天空の楽園なのだ。

この湖は高速道路からのアクセスが悪い事から地元の方が多い釣り場だが、良いポイントへ入ろうと思うと地元エサ師とのポイント争奪合戦になる。なので僕らは家を2時に出て現地へ5時前には到着して用意。がしかし、早く来たつもりでも一番良い場所には6名のエサ師がすでに鎮座していおり、結局はその戦いに敗れてしまう。

賑わうニシブタ沢に釣友を残し、私は人のいない奥を目指す。そこは天空の青と湖の碧がグラデーションを作り、時に風が止まると無音の世界に陥る。聞こえるのは私の歩く音ばかり。水面の変化に目を凝らし延々と水辺を歩き続けると、気がつけばすでに湖を半周していた。休憩するのにちょうど良い石を見つけ、コンビニで買ったおにぎりを頬張り、湖をボーッと眺める。人混みに疲れたらこの時間がとても大切だなぁ。

魚っけが無く緊張感は無くなってしまった事で気持ち良くうたた寝をしてしまい、あっという間に時が過ぎていく。しかし沢のワンドに残してきた釣友の事が少し心配になったので、また湖伝いに魚を探しながら戻ることにした。

場所を動かずその場で釣りをし続けた釣友は、声を掛けずともその満足げな雰囲気で察する事ができる。声高に語る彼はドライでもシンキングでも釣れたそうで、最大は57センチだそうな。ではでは、ハイキングを楽しんだ事だし帰るとしますか。私はレインボートラウトに触る事なくルート405を攻めながら下るのでした。

朝霞ガーデン
モンタナから帰って来てその日曜日に行った朝霞ガーデン。簡単に釣れる幸せ。ドライで5本釣ったら飽きちゃったので、朝練に来られた方々と雑談の場。その後にキャスティングスクールを行い、日焼けした顔が更に黒くなってしまった。
野反湖の夜明け
朝焼けの野反湖。この奥がニシブタ沢なのだけれど、エサ釣り師の密集地隊となっていたので、私はその場を離れた。だって静かな自然の中でボーッとしたかったんだもの。
青空と野反湖
シラカバ淵を経て南へと向かう。雲はすぐそこで、時に自分の中を抜けていく。風は無く無音の世界。釣り人はひとっこひとり見えない。しかし、魚も見えない。期待したカメムシやビートルも落ちていない。
蛇帝ヶ原
山の天候は目まぐるしく変わる。さっきまでオーブンで焼かれている様な気がするくらいの陽射しを浴びていたのだけれど、曇った瞬間に寒くなってくる。でもこの方がライズは起きるんですよね。その後カモシカ淵でず〜っとライズを待っていたけれど、回遊魚は一度も見ず。前回ボイルしていた場所は鏡のように静か。水温が18℃と、ちょっと高いからなのかなぁ。
野反湖キャンプ場
野反湖キャンプ場にひと張りのテントも無いって初めて見たかも? キャンプブームが終わった感がありますな。これでようやく僕らがキャンプする気が出て来ました(笑)
野反湖の釣り
朝も早かったし少し疲れたので、ウェーダーを脱いで、備え付けの木製テーブル&チェアでゴロ寝。あぁ、なんて気持ちが良いのだろう。心地よい風が少し吹いていたので1時間半程寝てしまった。
野反湖のレインボートラウト
釣友の元へ戻るとご覧の通り。良いサイズがバカバカ釣れています。エサ師はすでに帰り静かになったので、私もロッドを出す事に。私のカメムシドライに出たレインボーは5本で、そのうち2本はランディング寸前にネットに驚いてしまいバラしてしまいました。使用済みのフライは大尻沼などと兼用だからバーブレスなので致し方なしかな。でも十分にその引きを楽しめました。それよりも50センチオーバーのイワナを前にして、イワナはすでに禁漁に入ったものだと勘違いして狙わなかった事が悔やまれる。
野反湖
期待した午後の部はライズもなく全くの無反応なので、あまりにも気配がないので早めに退散する事に。その際入れ替わりに入ってきたスペイキャスターに「どう?釣れた?」と聞かれたので、「いえ、全然釣れません。」と答える。すると、「ここで釣れない様じゃ、どこへ行っても釣れないよ!」と言われてしまいました。そうですか・・、精進いたします。

 

フライフィッシング事情、モンタナの良いところ悪いところを考えてみた

9月も中旬を過ぎたというのに日本の暑さはおさまらず、毎日ギュウギュウ詰めの満員電車に押し込まれる日々。動き出す電車は人々の体温にクーラーは勝てず、湿度の高い車内は体臭に満ち溢れている。身動きが取れない私は首筋を滴る汗を拭うことも出来ず、思わずため息が漏れてしまう。あぁ、またモンタナの風に吹かれたい・・。

モンタナ釣行から現実に戻され、早一週間。腑抜けな状態から少しずつ自分を取り戻し始めたけれど、今週はそんなモンタナを思い出して、青い空を探しに釣りへ出かけようかな。そう日本にだって素晴らしい釣り場はたくさんあるのです。

”隣りの芝生は青く見えるもの” で、アメリカのモンタナと言えばフライの聖地的なイメージがあると思う人も多いはず。しかしこの諺通りに日本の環境の良さに気付かない事も多いもの。今回はそんなモンタナの良いところと悪いところを見ながら日本の良いところを皆さんで考えてみてください。ちょっとダラダラと書きますのでお付き合いください。

モンタナについて

知らない方も多い方と思うので、少しモンタナについてお話ししましょう。モンタナ州はアメリカの北西部にあるカナダと隣接する州で、その面積はなんと日本とほぼ一緒ぐらいの大きさ。その大きさがありながら人口は宮崎県の人口(約107万人)より少し多いくらいないのである(ちなみに熊本県が姉妹提携都市)。なのでモンタナで人が満ち溢れるのは都市部と観光地のみ。僕らが訪れる釣り場なんて田舎だから、とにかくイメージは青い空と緑の大地が広がるのみで、その緑の谷間を縫って無数の河川が流れているのである。北緯で言えば北海道よりもちょっと上ぐらいの位置にあるので、ダンベイリーがあるリビングストンが日本の稚内と同じ北緯(但しリビングストンの標高は1,372m)。それだけ寒い所なので州内はどこへ行ってもトラウト天国な訳で、日本よりもトラウトを釣ることができる河川が物凄く多い。人生が何回あっても全ての川を制覇するなんて出来ないことでしょうな、きっと。

ではそんなモンタナの良いところは何か?

年券は安い:モンタナに住んでいる人は州内の釣り年券が$21。しかし僕らは住んでいないので年券は$100(約1.5万円)。でも日本全国と同じ広さを全て釣りができるのだから、安いかな? ちなみに日釣り券は$14で、5日連続券が$56(¥8,400)。今は円安なので日釣り券で考えるとチト高いかなぁ。
TAX(小売売上税)が無い:日本で言うところの消費税がありません。他の州へ入った途端、6〜10%前後掛かるので、お買い物はモンタナが良いでしょう。
お魚はどこへ行ってもネイティブ:モンタナはどこで釣りをしてもほぼネイティブ。サイズを気にしなければどこへ行っても釣れる感じで、北海道で釣りをしたことがあるのであれば、ほぼ同じような感じ。
田舎なので治安が良い:釣り場に近い町は日本の田舎と同じ。人々は優しいし治安が良いのです。私がダンベイリーで働いていた頃にニュース番組を見ていても、犯罪はほぼなく山火事のニュースばかり。私は家に鍵をかけずにいつも外出してたしね。
日本にいない固有種のトラウトが釣れる:イエローストーン国立公園内ではカットスロートトラウトが釣れます。その性格は日本のイワナに近く、見た目はレインボートラウトに近いもの。平均は30センチ前後で、大きいものは50センチを超えます。

では魚がどれだけ釣れるか?と問われると、日本の北海道と同程度で大きさや数は私の感覚だと同じくらいかな? 海外だからといって常にイレグイなんてことはありません。管釣りでは無いので、自然災害やその年の状況により変化があり、釣具屋の情報やガイド無しでの釣行では、いきなり北海道へ行って適当な川を見つけてフライを投げ入れるようなもので、それで釣れるかどうかは時の運になるでしょう。

マイナス面をお話しすれば、現在円安とアメリカのインフレをダブルパンチに受けて、なんでも高い状態。たとえばビックマックのセットは$10(¥1,500)で、モンタナはTAXが無いのでまだマシで、他の州へ行けばもっと高くなります。現在は宿の値段もコロナ禍前に比べると倍以上。エアチケットも同じ。ガソリンは1ガロン$4(1リットル¥162前後)なので日本よりも若干安い程度だけれど、以前に比べるとものすごく高いのです。そしてガイドフィーは一日約$650でチップを入れれば700〜750ドル(11万円以上)と、目ん玉飛び出る価格。トータルで5年前に比べて倍以上の価格が掛かるので(感覚的には2.5倍)、一回の釣行で一番安い軽自動車の新車が買えてしまう位の勢い。単純に大きな魚を釣りたい欲求を満たすだけであれば、北海道でガイドをつけて同じ期間を過ごせば、その費用は1/3で済むことでしょう。

故人・開高 健氏は『河は眠らない』でこんな一節を語ってました。「日頃サンマばっかり食べて生活を節約して、アラスカへ来て一生の思い出になるような魚を釣りなさい。これは一回投資しただけで、何千万回と甦って利息が付く、精神に利息が付く。無駄ではない、まったく無駄ではない。」

そんな言葉に感銘している私にとっては、財産なんてものは要らない。旅で感動した景色は筆舌尽くしがたく、それをまた体が求めてしまうのである。私とていつかは死ぬのだから、必要以上のものなど何も要らぬ。物よりも多くの思い出。だから私は死ぬまで釣りの旅に出でかけ続けることでしょう。お金が溜まり次第、またどこかへ・・。

リビングストンにあるダンベイリー
私が1996年に夏の間だけ勤めていたダンベイリー。この店の屋根裏部屋に住んでいたのですが、現在は改装されとても綺麗だとのこと。数軒隣にあるマレー・バーで良く呑んでました。
ダンベイリーの木拓(もくたく)がある壁
一時はダンベイリーの経営は大丈夫かと思ってましたが、オーナーが代わり完全復活。殿堂壁とも呼べる木拓で一番古いものは1938年。第二次世界大戦前からあるお店なんですゼ!
ダンベイリーの店内
現在のオーナーはデールで、彼は私が勤めていた前年までダンベイリーで働いていて、その翌年に後数軒隣にティンバートレールという自転車ショプを開業。現在はそのショップとスキーを統合し、ダンベイリーアウトドアーズとなっている。なのでフライフィッシング用品以外にアウトドア用品も充実。今までにない活気に満ち溢れたショップになった。写真の彼は今回の釣りに同行したミスターKとでもしておきましょうか。
リビングストンの町並み
ダンベイリーのあるリビングストンは、イエローストーン国立公園のノースゲートに向かう、ガーディナーよりも北に位置する。飛行機でボーズマンに乗り入れ、イエローストーンへ向かう曲がり角にあると思ってください。西部劇を思い出させるその町並みは昔も今もそのまんま。でも以前よりも街は活気があります。
ホンダのリッジライン
今回の旅で借りたレンタカーはホンダのリッジライン。名前からすぐにエアフロラインとのコラボかと想像した(笑)。現地ではパジェロと同じくらいの車格だと思って運転していたけれど、サイズはランクル300よりも大きい。最新の車だけあって色々とくっついているので、その設定が大変。それにしても空が広いモンタナ。決して写真じゃおさまらない広さなんです。
バイソン(バッファロー)
ナショナルパークで釣りをすると、必ずこのバイソン(バッファーロー)渋滞にハマる。そして那須サファリパークかと錯覚するが、彼らは野生ですので決して近づいてはなりません。吹っ飛ばされて怪我をされる観光客がたまにいます。
マモースの温泉
イエローストーンのノースゲート(ルーズベルトアーチ)を経て最初のジャンクションがマモース(日本語でマンモス)にあるマモース ホットスプリングス。日本で言えば草津の湯畑かな? 地球上の約半分の温泉、約3分の2もの間欠泉があるので、温泉だらけの場所。その中でも七色に見えるグランド・プリズマスティック・スプリングが有名だけれど、それはファイアーホールリバーの近所にある。
スルークリーク
こんなだだっ広い川でグリーンドレイクを啄むトラウトを探すのですが、釣りとハイキングをいっぺんにしているようです。モンタナの微風は心地よく無音。聞こえる音は飛び立ったバッタの音と遠くから聞こえるバイソンの唸り声のみ。時に釣りを忘れてただボーッと過ごすだけで幸せを感じます。