空いた時間は河原で過ごす北関東スイングボーイ

昨日の芦ノ湖で腕は筋肉痛の筈なのだけれど、目覚めてしまった午前5時。冷水で顔を洗い歯を磨き、髭は剃らずにまだ暗い道を北に向けて走る私。昨日はピーカンの一日だったけれど、本日は午後から雨予報と聞けば、一般的な反応はブルーになる筈だが、「釣れちゃうでしょ」のスイッチが入ってしまうのが私。私の行動は相変わらず学生時代となんら変わらないのです。

ラジオはNACK5からラジオベリーに変わり、流れてくるのはシーナ&ロケッツの『YOU MAY DREAM

私にはこう聞こえてしまうのである。

♪〜あなた(サクラマス)の事を思うと
すごく胸が熱くなるの
いつもは憂鬱な雨も
サンバのリズムに聞こえる〜♪

朝靄の中にダブルハンドを持って立つとそれだけで幸せな気分になるのは何故なんでしょう? 久しぶりに振り回したロッドから放たれるフライラインの軌跡はまるで初心者のそれに近く、オフシーズンのブランクを感じさせる。それが数投もすると感覚が呼び戻され、ラインが綺麗なループを作り始める。

季節的にお目当ての魚が釣れる確率は1/10000も無いのだけれど、ラインがスッと伸びていくだけで満足してしまうのはやっぱり他の釣りとはちょっと違う感覚。キャストが決まれば2ステップダウン(2歩下流側へ降る)し、同じ動作を流れの終わりまで繰り返す。ミスキャストをすれば、その場へ止まりキャストが決まるまで何が悪いのかを考えて投げ直す。そんな感じで一つのラン(流れ)に2時間近くを費やしても手応えは何も無いのである。

今年のマイ・スイングは始まったばかり。今は昨年とどう変わったかを一つづつ確認し丁寧に探り、来るべき日に思いを馳せております。

♪〜朝靄の湖(川)に
水晶の船(ウェットフライ)を浮かべて
ちょっとだけ触れる感じの
口づけ(スイング)をかわす
〜〜〜
それが私の素敵な夢、それが私のすてきなゆめ、
夢、ユメ、ゆめ、夢、ユメ、ゆめ〜♪

お後がよろしいようで・・・。

北関東でスイング
最初に入ろうと思ったポイントはすでに別の方が狙ってましたので、遠くからそれを見て移動。水温は12.5℃だけれど、田んぼはまだ水が入らないのに水位が低い状態が続いている。なので今後のために少しまとまった雨は少し嬉しい。
フタバコカゲロウのスピナー
ウェーダーに受ける水の音に酔いしれながらスイングしていると、フタバコカゲロウらしきスピナーが私のウェーダーをよじ登ってきた。淀んで重そうな空とは裏腹に、水面はナミヒラタ、オオクママダラ,ウルマーシマトビケラなどがゆっくりと流されていき、一度だけ大きな魚に吸い込まれる個体がいた。冷静に考えてマルタウグイかな。
ウェットフライ
本来ならばもっと大きなフライを流すべきなのだろうけれど、スケベ根性で戻りヤマメでも掛からないかと#6と#8のフライを2個つけて流すも、何も反応はあらず。
本流の釣り
タックルはシマノ アスキス 1256/4にレージコンパクト300Gr。サーモン/SH10ftのインタミリーダーにティペットは16ポンド。流れの抵抗を感じながら少しお辞儀するティップを見ながらステップダウンしていく。
雨の本流
13時には本格的に降り始めたので撤収。前回と変わった事は、たくさんいた鮭稚魚は降ったようです。今回はヤマメのライズもなく、濁り始めて終了です。この時期はひと雨毎に川の状況が良くなってくると、私は信じております。

投稿者:

Hermit55

ハーミット店主の釣行記やよもやま話です。 お店にいる時間の方が長いので、釣りよりも店の話の方が多いかもしれません。漢字変換ミスが多々ありますが、見つけならが直しますので、ご勘弁を。