オオニベ戦記2024(オオニベ クエストX・目覚めし種族)

イチローはオオニベを求めて10年目の旅に出た。イチローの装備は前回と変わらずこんな感じである。

武器:勇者の如意棒(Scott Kamui 18feet・ロッド)
武器:フロリダの旋風(Tibor Pacific・リール)
武器:願いの毛鉤(一生懸命考えて巻いたフライ達)
防具:釣騎士の袴(Nel-Epic ネオプレーンウェーダー
防具:浮力のむねあて(Simano ライフジャケット)

イチローはまずは今年の情報を得るべく、日向灘の砂浜を歩いた、歩いた・・。さまよい歩き出逢った町人に手当たり次第尋ねてみる。今年はこんな状況であった。

「オオニベはいるちゃ。しかし餌となるベイトがまだ沖合ん方に多い状態かな。場所によっては近場で太刀魚がおって、それを喰うちょるオオニベがおるちゃ。」

イチローは情報を元に河口周辺の砂浜を歩き回り、レミラーマの呪文を唱えてみた。しかし何も起こらなかった。仕方なくイチローは勇者の如意棒をここぞという場所で一日中振り回した結果、HPを100奪われた。しかし、宿へ戻りビール(つきのめぐみ)を煽ることでHPを90回復することができた。

イチローは翌日も浜辺を歩いて歩き回った。するとオオニベを求める勇者たちの集団があった。イチローはその端に仲間として加わった。それぞれが勇者の棒を振り回していたが、30人の勇者の中で一人だけルアーでオオニベを手にするものがいた。イチローはそれを見たことで気持ちが入ってレベルアップした。

イチローは翌日も、その翌日も勇者の如意棒を振り続けた。

その結果は・・・・。

ずっとドラクエ風で書くのがツライので、これ以降は写真と共に普通の文章に戻ります。 お暇な方はご覧くださいまし。

Scott Kamui 18feet
オオニベ戦記に使う如意棒(竿)は今年もスコットのカムイ18フィート。別名、筋トレ棒とも呼ばれる。しかしこのロッドで今まで仕留めた一番大きな獲物はヒラスズキ。イトウに至っては熱海さん(伊東の手前)しか釣っておりません。もはや小物ハンターロッドととして活躍中かな。
日向灘
今回絞ったポイントは3箇所で、いずれも有名河川から1キロほど離れた砂浜。オオニベの餌となるベイトを求めて歩き回るが、情報戦の釣りだけに釣れている場所とそうでない場所の人の量が違いすぎる。フライフィッシングは釣り方そのものが認知されていないので、その人混みに混ざるとトラブルになる可能性が高いので、自分で未開拓のベイトボールを探す必要があるため難儀する。
日向灘
ここのポイントが今回一番人が多かったポイントで、朝方に5本のオオニベが上げられていた。するとその情報はお昼までには広まり、1日を通して常に30名以上の釣り人がルアーを投げる事となる。間に入って投げようかとも思ったが、駐車スペースが少なく問題が発生しているので、遠征組の人は特に駐車場所に注意が必要。
遠投
今回は海の状況はベタ凪。北西風が手伝ってティペット1.5m+リーダー10ft(3m)+フライライン13m+ランニングライン31m(ランニングライン2本連結) =合計48.5mが、きっちりとターンしていた。追い風ありがたし。おかげでルアーの人との飛距離差はほんの僅か。
オオニベ戦記
釣りは毎日、朝5時半〜16時半ごろまで投げ倒し。今回の最大の失敗は霜注意報に翻弄されネオプレーンウェーダーを持って行ってしまったこと。日に数キロ砂浜を歩くものだからサウナスーツ状態。前にもこんなことがあったっけ。
クイチ
太陽が上がり今日も午前中はダメかと思った頃、ロッドがギュイ〜ンと曲がった。ラインをたぐり現れたのは、この輝く側線。おぉ、これはまさしくJewfish(ジューフィッシュ)。別名Mullowayは日本ではオオニベのこと。しかし・・・。
クイチ
しかし、大きめのクラウザーだといえども、オオニベと呼ぶにはチト小さくありませんか・・・。そうです、宮崎では子ニベはクイチと呼ばれ、メーター近くにならないとオオニベと呼べない(プライドがあるので)のデス。この魚は小さくてもオオニベとはいかに。なので、こんな1.5mにもなるこの魚こそ出世魚にしてほしいですなぁ。
オオニベのフライフィッシング
お子様がいるのであればきっとそのお父さんかお母さんも居る筈。そう考えた私は次の日も朝早くから同じポイントを攻めるのですが、何事も起きませんでした。
C&Fラインバスケット
今回の釣行で唯一改善されたのが全てのコーン(突起)の穴開け。これによってコーンが流されることはありませんでした。
フライ達
今回も色々なフライをタイイングして持ち込みましたが、納得がいくものは一つもなく、全て改善の余地アリ。とりあえずビーストもキャストしてみましたが、こちらは空気抵抗が大きすぎて遠投ができません。使ったフライの残骸は右下の通り。帰ってから釣り仲間からのヒントを頂き、次回の釣りに向かってタイイングの意欲だけは湧いてきました。
クイチ
かくしてオオニベ戦記2024年は幕を閉じました。10年一区切りでこの釣りを続けるかどうかを今は悩み中。しかし、近年は種苗放流の効果があってか遠州灘、相模湾、南房総、東京湾で釣れているオオニベ。身近な場所で釣れるのは良いことなのですが、クイチサイズのオオニベをイシモチだと思ってキープして持って帰る人が多いのが現状。この魚は1m以上にもなるので、60センチ以下は是非ともリーリースして頂きたいなぁと願うばかり。その前にオオニベの認知度を上げないといけないですね。その周知活動ガンバリマス。

投稿者:

Hermit55

ハーミット店主の釣行記やよもやま話です。 お店にいる時間の方が長いので、釣りよりも店の話の方が多いかもしれません。漢字変換ミスが多々ありますが、見つけならが直しますので、ご勘弁を。