ラビットスキンリーチ

今朝はマルタフィッシングにでも行ってブログを書こうかと思っていたら、寝坊しました。その代わりと言っちゃなんですが、タイイング初心者にこんなフライはいかがでしょうということでご紹介。

エリアフィッシング好きの方の鉄板フライといえば、エッグフライ(グローバグ)かトラウトガムが最後の神頼み的なフライとしていつもボックスのどこかにあるのではないでしょうか?でも牛革をただ縛っただけのフライを使うのはちょっと気が引けるという方に、このフライはお勧めです。売り物から卒業して、自分の好きなカラーを巻いてみてくださいな。

私が巻くとすぐに量産できるフライですが、手順が少ないのであえて写真は多めにわかりやすく分解しました。マテリアルレシピを見てびっくり、使うのはコレだけですヨ。

Hook:TMC 100BL #10
Thread:ユニスレッド8/0・オレンジまたはレッド
Tail:ラビットゾンカー各色
Body:ラビットゾンカー各色(お好みでキラキラをプラス)
Head:ビーズヘッド ゴールド 1/8inch
Weight:レッドワイヤー#2・6〜8回転分

ビーズは先にフックに通し、バイスにセット。スレッドは真ん中あたりから適当に巻いてください。この辺は見えなくなるから、細かなことは気にしない。
レッドワイヤーをビーズに押し付けるように6-8回転ほど巻き止めましょう。その上からスレッドを適当にかけて固定し、さらに瞬着を一滴たらしておくと良いでしょう。あえていい加減に巻いてみました。見えなくなるから関係なし。
今回はラビットゾンカーのFLレッドを使ってみました。お勧めは革の部分が染まっているだいどカラー、またはナチュラルカラーのラビットゾンカーでも良いでしょう。写真では見にくいですが、硬い毛と柔らかい毛が混じっています。この硬い毛だけを毟り取りましょう。取ればフワッとした感じのボディに仕上がります。「見かけなんてどうでも良い。」という方はこの作業を無視してください。
綺麗に取るとこんな感じになり、フワフワの毛だけが残ります。
そのラビットゾンカーテープの根本付近にハサミを入れて、皮の部分とファー(毛)の部分を切り離します。逆撫でするような感じで切ると切りやすいです。
切り終わるとこんな感じ。テールとボディ材に切り分けられました。長さは6-7cm程度で、長い分には後で切れますので、少し長めに切り出しましょう。
そのラビットスキン(皮)をフックシャンクに巻き止めます。フックエンドのお尻ギリギリで止めるのではなく、ボディ全体でしっかりと巻き留めて壊れないフライを作りましょう。スレッドは前後に何往復しても構いません、この後にボディを巻くので見えなくなりますから。
スレッドはこの位置まで持って行き、スレッドを左手でひっぱり大きな輪を作ります。輪を作ったらその輪にダビングツイスターを引っ掛けて、その根元の部分にスレッドを3回転ほど巻きます。なんか複雑に見えますが、ようは一本のスレッドで繋がっていて、ダビングツイスターの輪の分だけスレッドを引き出してその根元を同じスレッドで巻き止めてもらえれば、それでOK。
ダビングツイスターを付けた輪には、ダビングワックスを塗りましょう。
先ほど切ったラビットゾンカーの余った毛(ファー)をダビングツイスターの輪に挟み込みます。写真は他の素材を少しだけ挟み込んでみました。ダビングツイスターの輪にファーを均一に入れたら、ダビングツイスターを右回転で20回ほど回ります。それをすることで挟まったファーは横からけが生えたような状態になります。
グリグリ20回転ほど回すと挟み込んだ毛はこんな感じになります。これを巻きつけてボディにするのですが、その前にボビンホルダーをビーズの近くへ巻き進めて移動しましょう。
ダビングツイスターで作った一本のヤーン(毛がついたボディ素材)を螺旋状にビーズ方向に巻き進めます。この時けを巻き込まないように、はみ出ている毛をテール側に撫でながら巻き進めます。
ビーズの位置まで巻き進めたらスレッドでダビングツイスターで作ったヤーンを巻き止めてカットしましょう。最後にスレッドをビーズヘッドのすぐ後ろでハンドツイストします。どんな形であれ何度かこの部分でスレッドを結べば大丈夫。最後にスレッドを締め込んで、その結びにヘッドセメント を一滴垂らし、スレッドをカットして出来上がり。
巻き込んでしまった毛を整えるためにブラシで撫でてあげましょう。こうすることでフワフワのボディが出来上がります。
最後にテールを好きな長さにカットし、出来上がり。水に馴染むとフニャフニャのテールがトラウトやバスを誘います。テールはマラブーと違って千切れませんから、しっかりと巻き留めてあれば、フックがダメになるまで半永久的に使えます。材料が一種類だけなので、お金も掛からずトラウトをたくさん釣ることができますヨ。