これだけ暑い日が続くと私が休みの日にやる選択肢は二つ。一つは普段使いすぎた身体を休めるために午前中は映画館で観賞し、午後は家に帰りさらに映画を観ながら枝豆をつまみながらビールを飲むというもの。そしてもう一つの選択肢は避暑地を探しに標高の高い釣り場を目指すというもの。昨日はその後者の選択です。
日中の外気温が30℃を超える市街地を離れ、訪れたのは南アルプスの渓。そう皆さんもご存知のあの渓流です。人気があるだけに登山バスを乗り継ぎさらに上を目指す人の方が多いかな?でも今回は目の前で釣りをしてみました。
今回ユルユルな釣行を選んだ理由は、渓流釣行が初めての人を釣らせようというもの。なので、普段入渓している一番キツイデカイ岩だらけをまく場所を避けて、工事車両が降りられるスロープからの入渓。
とは言うものの工事した場所なんて数年経てば樹木が生い茂り、どこを工事したか分からなくなるのが自然の力。目新しい建造物は500mも釣り上がれば見えなくなるけれど、さらに500m登ると別の堰堤が見えてくると言う悲しい光景が、このポイントの少し残念なところ。
イワナの反応はいつも通り10時ごろからで、反応はポツポツと言ったところでサイズは8寸平均。お昼を回る頃は1500mオーバーのこの高地でも少し暑く、いつもの場所ならば途中の滝でその飛沫を浴びてクールダウンする時間。しかし今回は平場がほとんどなので、次の堰堤の水をシャワー代わりに浴びたいと感じていた。
次の堰堤があともう少しという所まで来ると、青空から一転し曇り始めた。湿った森の香りは急にコピーされた紙のような独特の匂いが鼻をかすめると、私は身震い一つ。「こりゃ雷が来るな。」と思ったらその数分後にドッと降りだし、雷の音を聞きながら滝飛沫以上の水を身体に浴びて、全身ずぶ濡れになったとさ。
結果、気持ちよかったから良しとしますか。
8月はゲイターのシーズン。ウェーダーなんか履かずに、全身で滝シャワーを浴びるのが気持ちが良いものです。貴方もいかが?