ずっと通い続けた本流は水位が低いまま朝の水温が20℃まで上がってきたので、モーニングライズの釣りはこれにて終息。これからの私は源流の釣り。先週もしこたま歩いたけれど、今週も夜明け(朝3時半)とともに釣りを始めたのに、その後に源流へ車で1時間半かけての移動。さらに車止めから林道を徒歩で1時間と少し歩くという、睡眠不足で入渓。皆さんは真似しないでね。
ご存知の通りイワナ釣りの格言は『イワナは足で釣れ』とか、『イワナは岩を釣れ』なんて言葉があります。「足で釣れ」はイワナに限らず渓流魚は歩いた分だけ魚に出会えるというもの『夏ヤマメ一里一匹』という言葉もありますが、お盆を過ぎるとヤマメは産卵が近づき途端に釣りづらくなるというもので、1里(3.9km)歩かないと1匹釣れないというくらい、歩かにゃならんのです。
もう一つ「岩を釣れ」というのは、それだだけ臆病で身を隠す場所に潜んでいるという例え。なので流速がゆっくりな場所で大岩があるような場所は、岩に擦りつけるようなレーンにフライを流すと釣れるというものです。
林道をテクテクと歩いて入るその川は、上流部は林道が崩壊し入渓してからは川通しで戻らなくてはならない場所。今回は珍しく先行者がいないので入れ食いになるのではと思いきや、最初の500mは全くの無反応。水位のせいかと思ったけれど、午後10時を回る頃には格段に反応が良くなった。
そうそう、そこで思い出した私。いつもお客さんに言っている言葉、『沢イワナは寝ぼけイワナ』彼らは起きるのが遅いんです。大体渓流に陽射しが入る10時から陽射しが少なくなる16時までぐらいが釣れますよと。この格言はテンカラやフライの人向けだから、餌釣りの人にとってみれば朝一の淵に固まった状態の方が釣りやすいので、全ての人に当てはまる訳じゃないんですが・・。
そんなこんなで、最初に歩きすぎたために魚留めに近い巨岩帯へすぐに行き着いてしまい、川を下る頃には水位の低さも手伝って、流れを沢山のイワナが走りましたとさ。チャンチャン。今週も歩いてそしてよく登った、登った。