初蟬

春蟬を抜きにして、夏を感じさせるセミたちを今年初めて感じたのが昨日のこと。今年は空蝉の様に空っぽな時がしばし流れ、季節感覚が掴めない私が我に返った、そう今は夏なんです。

長井荒崎港の夜明け恒例儀式として、タックルを用意している最中に靴下の上から無数の薮蚊に刺されます。そして僕らが明るさを手にする頃には森の中からセミが「もう夏ですよ」と、合唱してくる。梅雨明け宣言はまだされないけれど、季節は順調に進んでいる様子。

関東は海の日を境に『シイラ釣り解禁!』的なイメージになっている私(今年は23日だけれど・・)。ちょうどその頃に例年であれば相模湾の海は大小問わずのシイラが乱舞し、時にマグロやカツヲが混じるのが私のイメージ。

月初めの沖縄遠征から早3週間、相模湾のシイラはそろそろ海の下で唸りを上げて大挙している頃だとうと思い出掛けたのですが、さてどうなったでしょう?こんな感じで話を引っ張っている時は、まぁ良い事があまり無かった現れかな(笑)

出船してみれば野反湖の延長戦見たい。一面の霧で何にも見えない上に無風ベタナギ。嫌な予感がするばかり。
何にも見えないので目指すはパヤオ。その頼みの綱であるパヤオに魚の気配が全然なし。仕方なく移動中にハーリングしてみるも、な〜んもありません。うむむ。
魚の気配を感じないので、私は持ってきたスイッチロッドでオーバーヘッドキャスティングの練習に。何個めかのパヤオでドラゴンテールで作られた25cmほどのフライをキャストしてユルユルにリトリーブしていると、フライの後に引き波が・・・。船べり近くに来てようやくそれがシイラだと気づいた。慌てチャムである撒き餌の真鰯を撒くも生き餌に見向きもしない。なんてやる気がないシイラなんでしょう。
そんな状況ででっかいドラゴンテールを投げ続けていたら、ようやくシイラがガップリ食いついた。ラインハンドで思いっきり合わせたら6/0のフックはすっぽ抜け。シイラはバケットマウスじゃないから、でかいフライは咥えるだけなのです、がっくし。その後私は後散水場所を無視してオオドモにてキャスティングし、シイラをようやくキャッチ。隣で釣っていた彼女はこの渋い中、見事初挑戦でシイラを仕留めた、おめでとう!
その後も霧は晴れる事なく五里霧中状態。時折見える流れもの(潮目のゴミ)にも同じく生体反応がありません。なので釣れなくてもパヤオを頼る以外に手立てなし。
チャムのイワシは何の効果も発揮せず、しかしオオドモで投げ続けていた私と隣りの仲間はロッドを八の字でかき回す事で魚の活性を上げて結果を出しました。
イワシは大量に余った(笑)持って帰って焼いて食べればよかったね。
な〜んも無い状態からひたすらキャストを続け遠投。すると何回かに一度だけフライを追ってくるので、そこですかさず八の字で海面を掻き回す。すると魚の活性が上がって喰うと言う寸法。10番ロッドが海に突き刺さります。この魚が水面に浮いてきた時についてきた他のシイラに今度は私が八の字をしてダブルヒット。私のほうはすんなり上がったのでこの写真の撮影に回りました。
一緒にいったお仲間に撮っていただいた2本目。絶妙なタイミングでシイラが暴れて手から離れました。
サイズはこのサイズ中心なのでありがたいのですが、ペンペンの群れがいないのでシイラシーズンまであと少しといった雰囲気。今年は何もかも自分の思い描いた予想とは違う感じです。これからシイラへ向かう方、私の予想では来週後半ぐらいからバクハツしそうな予感がしてます。外れたらゴメンナサイ・・。

投稿者:

Hermit55

ハーミット店主の釣行記やよもやま話です。 お店にいる時間の方が長いので、釣りよりも店の話の方が多いかもしれません。漢字変換ミスが多々ありますが、見つけならが直しますので、ご勘弁を。