「今日は解禁日だったのね。」
漁協へ年券を買いに行ったら、事務のお姉さんに言われた一言。私が年券を買っている漁協さんは渓流解禁日には全くの無頓着です。というのも、この地域は渓流魚を放流してはいるものの、解禁して最初の週末に場所を伝えてドバッと魚を話して、”さあどうぞ皆さんに釣ってください”という感じ。もともと鮎釣りがメインなこともあり渓流魚は最初の週末の余興なのです。
天気予報を見る限り釣りは半ば無理だろうと思っていたので、漁協で年券をピックアップしたら、今回も下見をしながら上流へと向かう作戦。というか本流は豪雨ですでに泥濁りなので、2月に見つけたライズなんて見に行く必要もない。このまま帰ってもつまらないので、わずかな可能性に賭けて最南端の漁協から管轄最北端の解禁放流しているであろう所へ一気に60キロ移動し、とりあえず竿だけ出してみます。
最初に見に行ったポイントは人っこ一人いない泥だらけの増水。解禁日に人がいない = 放流ものはいない、の方程式。すぐに移動し2番目の場所は駐車場がいっぱいで入らないくらいの盛況ぶりなのでパス。そしてたどり着いた場所は最上流部で、朝降った雪がまだ溶けてません。解禁日らしくエサ師のロッドがズラリと並ぶ絵に描いたような光景(写真撮らず)。上流部だけに増水はわずかだけれど、濁りと流れゴミがひどい状態。
水温6度。超強風の予報だけれど外気温が上がるから虫が飛ぶかも?の期待は虚しく、雪代が出てしまい水温が一向に上がりません。釣りはポジティブな釣りしか想定してないから、今年に入ってニンフなんてまいてなんですな。ボックスには数本のニンフのみ。
濁り、増水、低水温、この三拍子が揃っていればエサ釣りの天下。皆さん一人10〜20尾ぐらいの釣果がある感じ。私はというと、皆さんの隙間を探しながらインジケーターの釣りで、一本掛けたけれど掛りが浅くすぐにバレました・・。周りで次々と釣っていく姿にこちらも向きになって粘りすぎ、ハタと気付いて別の川へ移動した時はすでに遅し。太陽は山へ隠れ始めて一気に寒くなり、オデコスタートの2018年渓流シーズンを迎えました。
もっとも、毎年のオデコ率は私の場合は半分ぐらいあるので、なんとも思っちゃいませんが、放流ものに負けた悔しさは半端ないです・・・。
さて、次週火曜日の用意を進めますか。
どこへ行くかって?
もちろん同じ川(水系)です。
実はこの本流で昨年出会ったフライフィッシャーマンは一人だけ。一昨年も二人にしか会いませんでした。それぐらいフライフィッシングがマイナーな川です。有名河川や某湖のポイントの取り合いに辟易する私には、たとえ大物釣りに苦労しても、のびのび釣りができる川が好きなのです。本栖湖よろしく、今年も川は一年通してここがメインかな?