フライとプラモデルの合体?

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先だってフェイスブックでつぶやいたTNTホッパーレッグ。見た目に反して柔らかく浮力のある素材なのでけれど、使い方を間違えてこのまま縛っている方がいたので(そのままだとゴキブリみたいになっちゃう)、急遽タイイングを分解写真にして見ました。動画に頼らずデジカメで撮るのは久しぶりだけれど、慌てて巻いたのでフライの粗が目立ちますが、ご勘弁を。

まるっきり真似るのであれば用意していただくのは以下のとおりです。

フック:TMC5212 #8(フックサイズはこれがぴったり)
スレッド:6/0〜8/0 タンまたはオリーブ
ボディ: レイニーズフロートフォーム スモール(イエロー)
ウイング:メダリオンシート(バギーオリーブ)
レッグ:TNTホッパーレッグ+ラウンドラバーレッグ
ヘッド&ウイング:ディアヘア、またはエクルヘア
アイ:モノアイ(ミディアム)

ではでは手順は以下のとおりですが、説明不足の部分はお店で聞いてください。

その1
レイニーズのフロートフォームを約7cmくらいでカット。まん丸のフォームをはさみを使って半月状に切ります。写真でもわかりますが、そんなに丁寧に切らなくても大丈夫です。 そのフォームの約半分の位置のど真ん中にフックを刺し、バイスにフックを固定。スレッドで下巻きをして写真の位置まで持ってきます。
その2
お尻がフックの後ろから少し出るように上のフォームを短くし、図のように止めます。その後は等間隔にスレッドを進ませ、半円同士をくっつけて円筒形にしていきます。
その3
コブを4個作ってこの状態です。余ったフォームはフックのすぐ前までがっちりと巻き止めます。この時、下側にできたフォームだけ残しておきます。上部はカット。
その4
5mm幅にカットしたメダリオンシートのど真ん中を写真の位置で巻き止めます。3〜4回巻き止めたら、前方のメダリオンシートを折り返します。
その5
折り返したら、黄色のフォームからだいたい数ミリでた位置でカット。角も丸くします。
その6
TNTホッパーレッグは切り離さずに、フックしたから二つ折りで挟み込みます。挟み込んだ部分をスレッドできっちりと固定します。
その7
ディアヘアを適量カットし、スタッカーで毛先を揃えます。毛先を揃えたら、通常とは逆向きになるので、ディアヘアの先端が前(アイ方向)カットした部分をフックポイント側に持ち、シャンクと同じ長さになるようにアイのすぐ前で巻き止めます。この時、マドラーミノーを作る時と同じ要領でフックシャンク全体にマテリアルが回るようにスピンさせます(エルクヘアカディスを作る時はやっちゃいけませんが、この場合はわざとフックの下側にもディアが行くようにします。
その8
カットした側のディアヘアは今回はボリュームを出すためにカットせずそのまま全部後ろへなびかせました。手でディアを全部後ろへ撫でて、TNTホッパーレッグの付け根に近い位置でスレッドで巻き止めます(綺麗に作りたい方は、下処理を綺麗にしてください。
その9
ベロのように余った前に突き出したフォームにボドキンで穴を開け、その穴にフックアイを押し込みます。
その10
押し込んで折り返したフォームの隙間にものアイを瞬着をつけて挟み込みます。挟み込んで両目が出たら、先ほどディアヘアを止めた位置と同じ位置で巻き止めます。フォームが長すぎた場合は、ここでカット。
その11
最後にラウンドラバーレッグを巻き止めて、そのままの位置でハンドツイストで巻き止めてフィニッシュ。止め位置には瞬間接着剤かヘッドセメントを垂らすこと。 最後に着色などして完成です。

このフライは多分1999年ごろから改良を続けながら私が使い続けているフライで、仲間の間では『ノロバッタ』と呼んでいます。川でのイワナはもちろんのこと、湖でのドライフライフィッシングにも効果バツグン。バッタのカラーはみなさんの地域にあったカラーにして使ってみてください。

ちなみに、このフライは『フライガチャガチャ』の中へ投入しました。

投稿者:

Hermit55

ハーミット店主の釣行記やよもやま話です。 お店にいる時間の方が長いので、釣りよりも店の話の方が多いかもしれません。漢字変換ミスが多々ありますが、見つけならが直しますので、ご勘弁を。