メーターオーバーへの道(シーバス編)

私が掲げるフライで『目指せメーターオーバー!』の魚は、国内の4種類。このブログを読んでいるとそのうち釣れそうな気になってしまうオオニベがまずその一つ。北海道のイトウは、かつて入れ込んでいたルアーで狙うライギョと同様に、大体90cm前後のところで足踏みしてますが、これもさらなる飛躍を目指して頑張らねば。四国のアカメへの挑戦は現在保留中ですが、時期を見て再開するつもり(最近は夢が多すぎて体が足りません)。そして最後にあげるのがご存知東京湾の住人であるシーバスくん。

私がシーバスのフライを始めたのは中学生の頃で、実に40年以上の月日が流れ、その間にシーバスフライは大きく様変わりしています。今の様なフローティングミノーが流行る前は世捨て丸で毎夜東京湾でエンリコを引っ張りまくりでしたが、達成感のあるサイズをキャッチしてから熱は少し薄れていました。世捨て丸も手放したしね。しかしここ数年で流行り始めたビックルアーでの釣果に感化され、シーバス大物欲熱が再発。一番身近なメーターオーバーは今現在もこの東京湾のどこかを泳いでいるのですヨ。そう考えただけでワクワクしませんか?実際に今年に入ってシーホース では1本上がっていますしね。

そもそもビックルアーはなんでそんな大物ばかりが選んで釣れるのか?という疑問を自分なりに推測すると、圧倒的なアピール力、小物が掛かりにく大きさではないかと思います。そして私のフライはそのビックベイトに近づけるためにどんどん大きくなり、改良に改良を加えてついには20cm超え。そして現在の課題はフッキングの向上を目指しています。

この時期は本来はそろそろバチ抜けのシーズンに入るのですが、シーホースのウッチー船長に聞くと「バチ抜けまでもう少しだけれど、まだまだ大物が上がってますゼ、どうです、また挑戦しますか?ビックフライ。」とビックベイト探究のお誘い。昨年末に起きた、ど日中にランカークラスがフライを奪い合う姿を思い出し、今回もフライに少しだけ改良を加えて出撃しました。その結果はいかに?

シーホース の内田キャプテンは写真で紹介すると強面ですが、ひょうきん物でおしゃべり好き。今回は日中のバイトシーンが見たくて14時の出船。
23cmあるこのフライはドラゴンテールとTボーンフライを合体し、そしてヘッドからフックを後ろへ下げてゲイプ幅を取りたいためにジョイントにしてあります。フックは6/0(小さいとなんかバランスが良くない気がするので・・)
ポイントの写真はあまりにもピンポイントなので記載しません。まずは沖の大物ポイントへ。開始して数投目に90cmくらいのサイズがもんどり打ってビックフライにバイト。ロッドに物凄い衝撃がくるのですがなぜかフッキングしません。すぐに投げ直すとまたも同じ様なサイズがバイト、でもフッキングしないんです。フッキングに関しては試行錯誤を続けてますが、トリプルフックにするとなんか自分が負けた気になるので、シングルフック一本で頑張っている次第。今までのフッキング率を考えるとシングルフックのジョイントという発想は、改良してもあまり良い結果を得ていない感じ。
その後も大物ポイントでは必ずバイトがあるのですが、フッキングが決まることがなく掛かっても1〜2秒で外れてしまう始末。バイトは死ぬほどもらうので、釣れないのにフライはどんどんボロボロになり、今回の改良はうまくいかなかった見たい。このフライを投げるためにシングルハンド9フィート12番(注文しているスイッチロッドが届かないので)を投げ続けていたら手首と肘が悲鳴を上げ始めたので、仕方なく9フィート8番で投げやすいエンリコ4/0へ変更。少し暗くなってきた事もあって、とある場所に入って一投目でこのサイズ。産卵後の個体ですが嬉しい重さとトルクある引き。エンリコ丸呑みでゴザイマス。
その後は同じ場所で入れ食い状態。最初のうちは真面目に写真を取っていたけれど、途中でめんどくさくなり大物だけよって写真を撮ってました。
12番ロッドからスコットセクター8番に持ち替えれば、まるで4番ロッドの様な快適さ。それもその筈、ビックフライとライン400グレインの重さを合計すると35g以上の重さがあり、さらにそれが水を吸っている事で50gはゆうに超える重さ。それを片手で数回振り回してからキャストしている訳だから、手首には半端ない負担だものね。8番なんて空気見たい(笑)
結果、エンリコに変えてしまえば最大は75cmで小さくても60cm台の入れ喰い(その変わりバイトする魚が一回り小さくなってしまう)。ビックフライの改良はまだまだ続くけれど、改めてエンリコフライ12〜13cmの偉大さを感じました(私とってはめちゃくちゃ軽い)。シーホース 絶賛フィーバー中。60アップをキャッチしたことがない人は行くなら今かも。

投稿者:

Hermit55

ハーミット店主の釣行記やよもやま話です。 お店にいる時間の方が長いので、釣りよりも店の話の方が多いかもしれません。漢字変換ミスが多々ありますが、見つけならが直しますので、ご勘弁を。