人それぞれの自己完結

トラウト、特にヤマメ狙いの一連の流れはこうだと思う。

足しげく通う川には狙いの本命ヤマメがいる。先週はフライを追わせる事はできたが、食わせることが出来なかった。多分フライが合っていなかったのだろう。川面を探せばいくつものチラカゲロウが流れていたが、それに近いフライが無かったのが敗因だ。

先週と同様に同じポイントでライズを繰り返す狙いのヤマメ。今回は食べているであろう虫に近いフライを巻いてきたので大丈夫な筈。それを所定の位置からタイミングを図ってキャスト。ヤマメは躊躇する事なく食いついた。気持ち良くロッドを締め込み伝わる重さ、糸なり、横走り。その心臓がドキドキするような瞬間を経てヤマメをランディング。しかし、私が巻いてきたフライは本当にこのヤマメを騙せていたのだろうか?

そう思う私は釣れたヤマメにストマックポンプを差し込み、胃の内容物を確認するのである。吸い出されたそれを付属のトレーに出してみると、先週と同様にチラカゲロウを捕食しており、私のフライが見事にマッチしていた。仕留めた魚は尺には届かなかったけれど、釣りはこれで自己完結されるのである。


そして、一昨日の私はこうであった事実。

解禁からもう15周目を迎えたけれど、未だに満足な結果を得られていない近郊の遡上魚狙い。釣れないのはいつもの事なので、へっちゃら。だって毎週ダブルハンドの練習に来ているだけだもの(と自分に言い聞かせてみる)。3月の終わりに少しだけ手応えを感じたけれど、その後は雑魚さへも食いつかない。水温の上昇と季節の進み具合を考えるとそろそろなんだよな。そんなことを考えながら二筋の流れがあるポイントへ到着し、その合流少し上からスペイキャスティングをスタート。

夜明けとともにポイントへ入ったけれど、やっぱり今年は寒い。虫っけは全くなくこれじゃまだダメだなと思った。一つのランを流した頃にはようやく外気と水温が少し上がってきたので、気まぐれで同じポイントをもうひと流しすることに。川面には小さめのヒゲナガが泳いでいるのでグリズリーキングにでもしてみるか、と結び変えてみた。

流れの芯はやや対岸寄り。その芯よりも自分側にいい感じのヨレがあるので、少し距離を投げて流れの芯近くからスイングを開始し、掛かるならば此処だとしつこく流してみる。するとマーキスが「ジ、ジ〜ジ。」と珍しく反転音を披露。掛かった魚はラインを張った途端に上流へ登り出したためにラインが弛みそうだったので、リールで回収せずに慌てて左手で手繰り寄せた。魚が上流へ走るスピードが速かったので、ロッドが軽くなり一瞬バレたかと思ったら、その後にずっしりとした重さが伝わってきた。またまたぁ〜、思わせぶりでスモールマウスなんでしょ?

ガンガンと首振りを繰り返しながら寄ってきた見事なギンギラギンにさりげない魚体。関東でまともなサイズを見るのは一体何年ぶりだろうと手が震え始めた。持っているネットはちっこいからこのままズリ上げようとする事としよう。しかし魚の口元に目をやるとフッキングが縦掛かりなのに気づき、私は小さな声を発したのである。

「あっ。」

浅瀬に身を横たえる寸前に暴れたそやつのフックはポロリと外れ、私はそこへ飛び込むように覆い被さったが、魚は私の手の中をスルリと逃げ去っていた。その後放心状態で30分ほど人柱のように立っていたのは、誰かに見られただろうか。私の魂は魚と一緒に川へ去って行ったかのような錯覚に陥る、柔らかな日差しが顔を温め始めた朝方の出来事。

私の中でサクラマスは写真という証拠を残して自己完結。その感触は僅かに感じたけれども何も言いようが無い虚しさ。でも1時間もするとポジティブシンキングな私は立ち直り、ひょっとしてポイントを休ませれば別のサクラマスが掛かるかも? と考え、その場を離れた。そして夕方遅くに戻って反復するも手応えは一切無く、空手で帰るのである。反復した事で私のしくじりは増大する結果になったのは言うまでも無い。

帰宅して煽る酒は荒れるばかり。今日の出来事を思い返し、ああすればよかったと思い返しても何の手立ても無し。そんな私に嫁は一言。

「良かったじゃない、あなたの作った毛針に魚が掛かったんでしょ?」

その言葉になんとも言えぬ漢のロマンを切々と語りたかったが、言ったところで理解をしてもらえないとわかっているので、その後も酒を煽り続ける夜だった・・・。

チラカゲロウの抜け殻
あまりの悔しさに写真はな〜んも撮ってません。なので、納めた写真は冒頭の藤が綺麗だったので写した一枚と、このチラカゲロウらしきニンフの抜け殻。

マスを訪ねて三千里

♪この道の彼方、約束されたはずの場所があると信じて生きたい
もう一度孤独に火をつけて♪

こんにちは、ハマショーが好きな私です。僕らの世代は多分多いと思います。

それにしても本流釣りオンザロード、約束された地に巡り会えるのはいつになるのでしょうか? もう7週目に入りますが川の活性はまだ遠く、雑魚の気配もほとんどない日々が続いてます。そしてCOVID-19の影響を考えて孤独な単独釣行が多い日々ですが、今回は現地集合現地解散で釣り仲間と本流へひたすら毛針を投げつづたのであります。

結果から言えば、本流前戦異常なし!報告はありません。

昨日の移動距離:360km
昨日釣りをしていた時間:12.5時間(休憩なし)
昨日釣り降った距離:約 4km弱
本命のキャッチ数:0匹
雑魚のキャッチ数:0匹
シオヤキマスのキャッチ数:1匹
ロストしたフライ数:0本
交換したフライ数:1本

人生は思いの外厳しい日々の連続です・・。

オオヤマカワゲラの抜け殻
朝イチに入った場所は先週に入渓点を見つけた初めての場所。入ってすぐに大きなライズがあったけれど、あれはサっちゃんではなくコイだったと思う。ただひたすらフライを流し釣り降った。雰囲気は良いのですが、あともう少しかなぁ。水位は減水気味で石の上にはオオヤマカワゲラの抜け殻だらけ。
水中に飛ぶ込んだツチガエル?
バンク沿いを釣り降っていたら、突然黒い影が水中に飛び込んだ。最初は川ネズミかと思ったけれど水中を覗くとこの子でした。もうすぐ彼らの合唱が始まります。
ダンケルドフライ
相変わらず浮気ぜずにダンケルドの漢流しを貫いてます。フックサイズは6番よりも大いきものを使う理由は、雑魚が掛かる数をほどほどにしたいから。でもね、今年はその雑魚が全然いないのです。ちなみにフライがロストしないのは、ティペットが太いのとシンキングリーダーを使用してない為(フローティングかホバーを使用)。
ヒレなしレインボートラウト
現在の時合いは11時〜13時。時を見計らってとっておきのポイントへ入河。昼間だというのにヒゲナガが流れ始め良い雰囲気になってきたらコレが掛かった。僕らはこのマスの事をシオヤキマスと呼ぶ。化粧塩の使用量を減らすために開発されたマスで、胸鰭が退化し尾鰭が丸くなっている(ウソです)。エコであり塩分を気にしている方にはお勧めのターゲット。ですが、最近は川魚は食べないのですぐにリリース。大きくなってまた会えても嬉しくない魚の一つ。
ダブルハンドフライキャスティングし続ける長いラン
あまりにも何にもないので一つのラン(フライが流しやすい一区切りの流れ)が終わってもさらに下流へそのまま流し続ける二人。先行する彼はアタリがないので、どんどんとディープウェーディング(深み)へと入ってしまう、これも釣り人の心情かな。
日本の素晴らしくない景色。新たに護岸された河川敷
一昨年の台風19号の被害を覚えていますか?それから1年半を経て河川敷は大変貌。しかし私が嘆かないのは、この景色は前に見もているから。このポイントは35年位前からお気に入りの場所だったのが、ある年の災害でこんな感じに様変わり。ガッカリしてから約10年後位には護岸が崩れまた良いポイントに戻った場所。しばらくは何もないでしょうが、10年後にはまた元の姿に戻ると思っている。それよりも人間てホントおバカで浅はか。真っ直ぐにしたがるし、こんなものこしらえたところで、自然の猛威に勝つことなんて出来ないのにね。

 

モヤっと、ヌルっと

気がつけば3月はもう今日でおしまい。昨年同様に3月はコレといった釣りの話は書けず、さらにイベントは昨年以上に減る傾向で、私の気持ちはモヤっとしたまま時が過ぎて行きます。時間が取れずフライは昨年のもち玉のまま釣りへは出掛けてみるものの、魚を探す鼻(勘どころ)は効かずパッとしません、というか本流はオデコ続きという有様。

そんな調子なので昨日の話も大した内容は無いのです。

前日の雨がひどかったため本流の水位はまだ高めなので、まずは上流でチョコチョコっと魚を釣ろうと考えた。自分の勘所で予想した場所へ行ってみると、水位が高く上流へ渡渉できない状態。仕方なくそこを諦め目先を変えて別の川へ。初めて入るその場所は水位はプラス20センチ程で水温は低めだったけれど、なんとか釣りができる感じ。しかし時間が勿体無いからいい加減に入ったら本流を見失い藪の中で釣りをしている状態(笑) よって何もナッシング。

あ〜ぁ、今日も何にもなさそう。そんな気持ちで何か良い案はないかと模索していたら、本流の水位がだいぶ下がり始め好みの深さになっていた。こりゃダメ元で本流だなと、下流へ60キロも移動したのでございます。

して、そのポイントへ。

良さげなポイントを見つけて少し上流からダウンクロスの釣り。手前から探り距離を伸ばし切ったところで降りながら釣るスタイル。ランが長いのでワンキャスト、4ステップダウン(4歩下流に降って投げ直す繰り返し)で、200mほど降るつもりでいた。

「あの石頭、あのヨレ、俺だったら絶対あそこで食っちゃうな。」
もうライブ配信のせいでそんな独り言が板につきました。

左頬に風を受ける左岸の釣りで、ラインがビシッと対岸へ伸びていく。水量が多いので上流側へメンディングして狙いの沈み石頭でスイングを開始。

「あ〜喰っちゃうね俺が魚だったら、ここでガツンでしょ。」
するとヌルッと何かがアタった。

それは・・・、

北関東の川
2番目に入った良さげな川。今考えてみれば上流すぎて桜はまだ硬いつぼみのままでした。あとひと月もすれば、ライズが沢山あるんだろうなぁ。
渓流で悲惨な藪漕ぎ
その2番目の川で本筋の流れを見失い、一体私は何をしているのかという状態(深い場所が点在)。葦原が酷過ぎて前に進めませんが、こんな場所は稚魚を守るビオトープなんでしょうね。
本流の渓流魚
そして本流へ移りヌルッとした変なアタリで掛かったのはコヤツ。フライはボックス順列で言うと14番機あたりのフィッシュファインダー的な役目の不出来なダンケルド6番。コヤツは歯がしっかりしていて、なんか鱗がギラギラじゃあ〜りませんか。
シマノ アスキス 12ft6inch・5wt
ロッドはアスキスの12フィート6インチ5番。マイクロスペイで釣っていたらもっと楽しめただろうに。しかしながら久しぶりに掛けた後に魚が登りました。さすが遡上魚と言いたいけれど、なんか怪しい。
試験放流の個体
ありゃ油ビレがありません、放流ものの証拠デス。昨年の禁漁間際に入れ喰いを味わったサクラマスの稚魚が育ったとしたら大き過ぎのサイズ。しかし、海から遡上したとしたらサイズが中途半端だし戻りヤマメでもありません。明らかに昨今の試験放流であるサッちゃんですね。ヤマメだったら余裕の尺オーバーなので小躍りしてたでしょう。放流ものとはいえサッちゃんですが、2尺ヤマメには程遠いので気分はなんともかんとも・・・。
マダラカゲロウ
ちなみに釣ったのは水温が暖まった13時位でしたが、そのころは水面にヒゲナガが走り、コイツは顔にアタックしてきました。オオヤマカワゲラが飛び回る季節までもう少しです。
試験放流の個体
ひとしきり眺めた後にそっとリリース。試験放流とはいえ、このサイズだったら6月には40センチを軽く超えてくれるでしょうから、少し楽しみでもあります。
試験放流の個体
なるべく大きく見えそうな写真を選って載せたけれど、大きく見えますか?(笑)まだ水面を割ってライズする雑魚たちもいないので、本格的なシーズンまであと3週間といった所でしょうか。今年は後半に本流を攻めて、一回り大きいサイズを狙ってみようかと思います。釣れるかなぁ?

今年の芦ノ湖

ハーミットのブログは管理人の抜粋された釣行記録でもあるので、同じ3月を遡って比べる時にはタイムマシンの様に感じるのです。もっともお店が始まった24年前はパソコン通信の時代だったので、インターネットが普及したのはその翌年ぐらいだったかな。なのでハーミットのホームページ(以前は世捨て人倶楽部)は過去を消していないために22年ほど前まで遡る事ができます。その過去と今を比べると何も変わっていないようで、私の容姿は20万キロ制覇した相棒パジェロと同様にくたびれてきました(笑)

このブログで遡れるのは2016年の2月まで。それ以前はTwitterで、さらに前はHPに直接釣行記を書いたり、伝言板で暗号のように釣り場の話をしてましたね、覚えている人いますか? そしてこの3月中旬といえば芦ノ湖なのですが、最初の投稿は2017年の3月25日。水温の変化やワカサギの接岸状況などは年によって異なりますが、この4年間は特に大きな変化は無いと思います。私の芦ノ湖通いは本栖湖同様に40年以上続いてまから、板についてきたかな?

昨日の芦ノ湖はこんな感じ。

水温は9度前後で水位してますが前日の雨で少し下がった様子。水位は低めでウェーディング出来る部分が多いので人出がありました。今年は魚のサイズが大きめと聞いてましたが、確かに一回り大きい感じ。しかしながらそのせいもあってか数釣りをしている人はおらず、皆さんの釣果は餌釣りを含めて制限日数まで釣果を伸ばしている方はいません。なので根性の世界、すなわち漢引き(ひたすらリトリーブ)です。

魚のタナは5〜7m前後で水深6〜8m位。反応が弱くキャスト後のフリーフォール時の反応が多いので、ラインは弛めずに張った状態でカウントする事をオススメします。伴うリトリーブあまり早くせずに、50センチぐらいをゆっくりめのテンポで引くと良いと思います。

釣れている場所は現在は湖尻のキャンプ場から早川水門のあたり。成蹊と元箱根湾、大島周辺でしょうか。寒かったせいもあり、ドラワカの方は不発でした。

ワカサギの接岸状況は「早め」と言われていますが、私の感覚では例年通り。なので4月1週目〜3週目までが良く、その中で良い日に当たるかどうかでしょう。気がつけば都内の桜は満開宣言。寒さで震えていた季節はもう過去の出来事。緊急事態宣言は開けましたので、皆さんもウィルス対策を万全に、地方経済の為に色々な釣り場へお出かけください。きっと良いことがありますよ。

芦ノ湖の海賊船
今回の釣りでは写真をほぼ撮っていません。のんびりと浮かぶ海賊船ですが、相変わらず観光客の姿はとても少なく、船上に手を振る観光客の姿はなし。私は毎回うえ乃ボートさんを利用していますが、地域のためにコンビニ飯など食べずに昼食は是非うえ乃さんでのんびりとお過ごしください。おすすめはお蕎麦とカツ丼です(昨日はワカサギのフライを食べました)。
芦ノ湖の釣果
イケスの中にいっぱいお魚が泳いでいるように見えるでしょ?ですがいつもと違って数はとっても少ないんです。ただしサイズはゴーマル以上が多いのですよ。フライは先だってのライブ配信で巻いたウーリーバガーの8番。キャンプ場前水深7m付近なので、岸からおよそ100m〜150m付近(岸から遠投されるルアーが届かない距離ぐらい)。もちろんローボートでも行ける距離で釣れているのはその周辺だけなのでボートがトローリングを含めてその辺が一番多かったです。
芦ノ湖のレインボー
一番大きいロクマルオーバーですが後で写真を撮ればいいかな、と思いいい加減に撮っていたら、お魚の顔が切れた写真しかない始末(笑)、まぁいいか。写真よりも私は心に残る思い出ができれば十分です。

 

サクラサク(都心近郊の桜咲く頃のフライフィッシング)

卒業式のシーズンはもう終わったのかな? そんな事に気づけないのはきっとCOVID-19のせい。学生とサラリーマンの街であるここ水道橋西口というフレーズは、もう過去のもの。卒業する学生が歩く事はなくサラリーマンはテレワークになり、今はすっかり寂れた都会へとなりました。あぁ、相変わらずネガティブモードで困ります。

気持ちの切り替えができないままズルズルと時が過ぎてしまい、気がつけばハーミット横の枝垂れ桜も満開を過ぎてしまう始末。イカンイカン、いつまでも引きずっていては、釣れる魚も釣れぬ。という事で本日出勤前に遡上魚を狙いに行ってきました。

釣れたかって?もちろんですよ、皆さん。しかし、この言葉の裏には偵察という3回のオデコがあった事は内緒です。そして本命のさっちゃん(サイナンボウではありません)ではなく、近所の癒しの遡上魚マルちゃんだと言うことはサムネールで分かってしまいます。

あぁ、なんか書いてても調子でないな。今の私はお魚に例えると酸欠状態。もっと野外で風を受けて日光浴させないと弱っちゃうんです。来週からはきっと元気になりますので、今しばらくお待ちを。

では本日の様子は以下の通り。

マルタの遡上
昨年もそうだったけれど、今年も遡上量は少ないかもしれません。ですが平均サイズは大きめで、鯉よりも大きいロクマルアップもかなりいます。ちなみにマルタくんをまだ釣った事がない方に向けて、タックルは以下の通り。ロッド:8.6〜9フィート5〜6番・リーダー7.5ft 3X・ティペット3X 30cm・フライ:8〜10番
元気よく跳ねるマルタウグイ
使うフライはマラブーニンフで、管釣り用サイズよりも一回り大きいのが良いでしょう。本日のアタリカラーはオレンジとパープル。同じオレンジでもグローバグは喰わず、マラブーフライへの反応の方が格段に良いです。棚をキープしてフライを流したいので、インディケーターはあったほうが良いでしょう。
マルタウグイ2021年
マラブーフライはビーズヘッドニンフでウェイトはあまり重くない方が根掛かりが少なくて良いです。スレ掛かりが多いという方は多分沈め過ぎ。深さと流れのスピードを読んで、底よりも少しだけ上を引くようにすれば管釣りのような明確なアタリが得られます(フライのサイズやカラーが合っていれば)。
マルタウグイの尻尾
マルタウグイは遡上魚なので、川を歩いてその群れを探す必要があります。釣れる時間は夜明け〜太陽があまり高くならない時間帯まで。今日は曇りだったので、比較的釣りやすい時間が続いたと思います。
鮫肌のマルタウグイ
本日も多くの釣り人が出ておりましたが、皆さんよく釣れてました。釣期はあと2〜3週間は続きますので、海から遡上する天然魚を楽しみたい方は近くの綺麗な河川へお出かけください。管釣りのヒレ丸くんとは違う重々しくてワイルドな引きが楽しめる筈です。
関東の桜の状況
サクラサク、関東の陽気は今こんな状態。そして私は解禁からずっと本流でダブハンの練習という名の下の近所の河川でさっちゃんを狙っていますが、先だって2投目で掛かりました(戻りヤマメです)が、久しぶりのアタリで慌ててしまい、思わずラインを握しめたので口切れにてバレました。直後の跳ねたお姿をしかと見ましたが、悔やんでも後の祭り。私の心(ハート)はサクラチル・・・。

リズムが狂う(オデコ続きのフライフィッシング)

ハーミットブログはすっかり忘れ去られたかの様に2月の更新は一回のみ。もっともタイイングをライブ配信にしたことで、ネタが減ったのが一つの理由ですが、緊急事態宣言のおかげで巣ごもりが板についてしまいました。皆とお酒を飲んでワイワイやりたいですが、飲み会はもう一年以上行ってません。

実はここしばらく全然釣りへ行っていない訳ではなく、モチベーションを削がれた為にすっかり釣りのリズムが崩れてオデコ続きなのでネタがありません。海へ行ったり管釣り行ったり、マルタを探したりして、私の場合お店のオープン前や閉店後にも行くので、2月釣行回数はなんだかんだで8日間だったりして。この8日間で釣れた魚は管釣りのレインボーのみ(笑)

そして2月は個人のキャスティングスクールの申し込みも多く、生徒さんには「キャスティングはリズムです。」なんて言っているのですが、そんな私が釣りのリズムを崩してしまい、ダメダメ人間に。どうやら釣れない病を発症したみたいですが、誰かその症状を改善する手立てを知りませんか?

季節はもう3月。各地は一般解禁しましたね。
そんな私は3月に入って何をしているかは、ご想像にお任せします。

今週末は解禁後最初の土日。釣りは密集を嫌うスポーツですので、皆さんはいつも通り周りとの接触を避けて、各地の釣り場で渓流釣りをお楽しみください。
皆さんの釣り場での笑顔を想像しながらお仕事ガンバリマス。

キャスティングレッスンの風景
普段はダブルハンドのキャスティングを教えることはないのですが、いろいろ事情があってダブハンの個人スクールを受けて練習会。ダブルハンドの場合水辺でウェーディングできる場所を探すのが大変なのです。
そしてシングルハンドのキャスティングスクールも相変わらず一昨年の台風19号による被害を受けた橋脚工事が終わらず、練習できる場所がありません。なので、今後のキャス練はペンディングになってしまいました。
そんな感じで2月に手に入れたセントリックのC904/4の出番は2回だけで、それも2回とも朝霞ガーデンでゴザイマス。このまま朝霞専用ロッドにしちゃう?
マルタの釣りは歩いて歩き抜く。
そんな最中に空いている日はお散歩がてらにマルタを散策。土手を何キロも歩いて見つけたマルタ。日中は喰いが悪かったので翌朝出直すと、その群れはどこにも見当たらず。その前後2キロほどを歩いて探しましたが見つからずにタコりました。
解禁のヤマメ
あれ、なんでヤマメの写真? そう昨日は解禁直後なのでなるべく一番近い川で人目を避けて釣りをしてきました。もちろん家を出てから帰るまでコンビニにも寄らずの非接触。そう書いてもやんや言う人がいるのでしょうね。
解禁のヤマメ
午後は大荒れの予報だったので午前中勝負。見つけたライズは多数だったけれど、意外に渋くて22番のミッジピューパ中心。そして昨日、「久々にピュアの3番を使ったけれど、久しぶりだと硬く感じるなぁ。」なんて思ってましたが、写真を見るとエアの864/4に3番を通してたのですね。どうりでキャスティングのリズムがおかしい筈です(笑)今日まで気づかなかった自分に反省。
寒々しい木々
丁度お昼には空気が変わり、これ以上やるとヤバそうだったので納竿。ティペット9Xにフックは22〜24番のピューパとスピナーのみで丁度ツ抜けで終了しキリが良かったです。仰げば木々はまだまだ寒々しいお姿で、本当の春はこれからの様ですね。

オオニベ戦記(2021年事後報告の忘備録でございます)

年も明けてブログ更新がすっかり忘れている感じ? ノンノン、緊急事態宣言で遠くへ行けないから書けないのです。仕方なくタイイングを載せようとしたら、多くの方に「ブログよりもライブ配信を増やして」と言われてしまったので、今後のタイイングはそちらを増やしていく予定。

で、書くこともなくなってしまったので、オオニベ戦記の事後報告を一筆。実は12月の中旬のGo to トラベル規制前に日向灘に行ってましたが、日増しに患者数が増えている為になんとなく書きづらかった次第。今更ですが事後報告というよりは私の備忘録として残しておきたいのでその様子を少し書かせてくださいまし。

オオニベ2021(シーズン6)のテーマは、18feetロッドに慣れる事とシンクレートの幅を広げてそれを試す事でした。今回15フィートのロッドはバックアップとし、18フィートオンリーで振り続けたので、帰宅時には二の腕がムキムキになったのは言うまでもない。ラインに関してはアタリ重視を考えてモノフィラのフラットシューターの使用を止め、エアフロリッジ30ポンドにしたのだけれど、インタミ30ポンドは90フィート(27m)と短くフライラインを合わせて43mと少ししかないのが問題。43mだと全部出てしまうのでバッキングラインをハンドリングする(ラインを手繰る)わけにいかず、困ってしまった。エクストリームランニングラインだと150フィート(45m)と長さが十分だが、フローティングの為に太めなのでその抵抗が気になってしまう。長い距離でのアタリの明確さは圧倒的にエアフロが良いのだけれど、今後この辺りをどう考えていくかになる。

シンキングラインに関しては今までタイプ3までしか試してなかったものをそれ以上のシンクレートをキャストして試してみた。しかし、そもそもサーフキャスティングの遠投はせいぜい40mと少しだから、その水深はおよそ3m以内。沈めるスピードを求めてタイプ5〜7を使ってみたものの、一番良いヒットレンジは底を擦っているだけで魚とのコンタクトが得られない感じた。事実外道が良く釣れたのはインタミ〜タイプ3までで、私的見解ではタイプ3が一番使いやすいと感じる(ヒラメ狙いならば、インタミ)。

持ち帰った宿題としては、外掛かりが多いオオニベに対してフライはどのようなアピールをさせるのが良いのか?で、今後はカラーの選定や音をプラスしたフライを巻いてみようかと思っている。

シーズン6までになってしまったオオニベ戦記。今回はどのような結果になったのか?その様子は写真にキャプションを添えながら、ダラダラと解説いたしましょう。

Toyota C-HR
今回の相棒レンタカーはトヨタのC-HR。釣りに使うにはなかなか良い車です。調べてみたら6速マニュアルが出ているようで、急に欲しくなっちゃった(2WDしかないですが・・)。朝一番の飛行機で来ると浜辺への到着は大体お昼。初日は状況を見て回って状況確認。この日も午前中にこの場所で2本上がってました。今シーズンはオオニベの当たり年のようで、例年よりも多くの方がキャッチしています。
日向灘の人気の釣り場
夕方まで粘って明日の状況を判断。日中は人が少ないですが、朝夕は出勤前または帰宅前に釣りする地元アングラーがいるので、浜辺は等間隔で人が並びます。
日向灘にて
翌日は朝5時に到着したのに車はすでに8台あり、朝のポイント争奪戦に敗れる。しかし、2番人気のポイントへ入ることができ、10時ごろに会心の一撃。距離にして岸から15mほどの場所。ロッドが2回ほど大きくのされて外れました。その直後に『ガッデ〜ム!!』と雄叫びを入れた写真。今まで経験した中で一番大きかったアタリ。釣ってないだけにその正体が分からず残念。
レッドフィッシュ用シュリンプパターンを使う
フライはこんな感じのエビちゃんパターン、フックは2/0番。ショックリーダーは40ポンドだけれど、次回は50ポンドにしようかな。
ダブルハンドロッドとラインバスケット
アタリをもらった場所でかなり粘ったけれど、時合いが過ぎたのでとりあえずヒラメでも釣っておこうと思い別のポイントへ移動することに。砂浜を延々と歩くので、太ももはかなり鍛えられるのです。
日向灘のヒラスズキ
昨年、オオニベが上がっていたポイントはヨブ(砂の起伏)が多い場所で、出来た凹みには潮がヨレているので大型ヒラメがいるだろうとフライをトレース。するとドーンと引っ張られて心臓がドキッとした魚がこれ。ジャンプするまでは相当丁寧に釣ってましたヨ。魚が小さく見えるけれど、18フィートロッドのこのグリップはとても長いのです。
日向灘のシログチ
グチに関してはなんとなく釣り方がわかってきたので、まとまっている場所を見つければ、結構釣れます。サイズも良いので、これが地元だったら持って帰って食べるのにねぇ。
日向灘に登る朝日
釣りの時間はいつも日の出から日没まで。加えて夜釣りは体に悪いので、ちゃんと睡眠を取るようにしてます。歩く量とキャスティング量が半端ないので、3日目にはもう腕はパンパン。
ダブルハンドのサーフフライフィッシング
「稲見さん、そっちへ行ってもいいっすか?」と連絡が入り、急遽飛んできたこのお方。確かその数日前まで北海道でレインボーを釣っていた筈(笑)。さらにその5日くらい前は奄美大島でクロダイを釣っていたのです。なんて釣りバカなんでしょう。世の中にフライフィッシングバムは実在するのです。
日向灘でエバを釣るフライフィッシング
時にエバ(メッキアジ)を釣り、時々グチにヒラメ(ソゲ)。稀にアジとサゴシ(サワラ)。海は豊かなのでなんか釣れますが、それは時合いだけなので大半はキープキャストの日々。
日向灘のオオニベ
ついにやったか!と思わせぶりなオオニベの写真を載せておきます。今年は当たり年なので、何度かヒットからランディングシーンを見かけました。この魚はお隣の常連さんがルアーでキャッチした立派なオオニベ。あぁ、釣りたいこのサイズ。
オーバーヘッドダブルハンドキャスティング
そんな20キロのオオニベを見せられたものだから、僕らは帰りの飛行機時間を忘れてギリギリまでキープキャスト。世の中はそんなに甘くはないですが、僕らが投げているフライのすぐ側にこのオオニベの群れが泳いでいるのです。そんな妄想と現実の狭間で次回の宿題を抱えてきた私たちでした。
日向灘のオオニベ
目の前に横たわる巨漢を見て周りの人々は感嘆と嫉妬が交錯するのです。私が持ち歩いているメージャーが来年こそ活躍することを誓う今回の旅でした。

2020年を振り返る(ハーミットの管理人の12ヶ月)

ハーミットの営業も本日が最後。今年も皆様のおかげでなんとか頑張っていけました、ありがとうございます。また、多くのメーカー様、そして私の釣りをサポートして頂いたガイドや地方の皆様にも大変感謝しております。コロナのおかげでネガティブなイメージはまだ抜けませんが、今年一年を振り返って、2020年のブログを締めたいと思います。

そして来年はより一層良い年でありますよう、皆様の健康と御多忙を願っております。ハーミットは年明け3日からスタートいたしますが、新年会はありませんので、お酒を持って集まらないようにお願いいたします。

では今年の一年を写真で振り返ってみましょう。

カマスフライ
1月の写真を見たら、ありゃま、魚の写真がカンツリ以外ないじゃないですか。2019年台風19号の影響もあって、鯉釣りも魚がいない撃沈状態でした。初っ端からついてない2020年なんです。
台風19号の影響
2月はオイカワ釣りをしながら台風の影響を確認した日々。河川は一変し、徒歩でしか入れないポイントが増えました。3月の釣りに備えてだったのですが、結局コロナのおかげでまともな釣りができない日々へと突入。
ヤマメ
何処にもよらず直行直帰のフライフィッシング。釣り場には一円のお金も落ちず、なんかモヤモヤのフライフィッシング。大きく移動することも考えてしまうので、一河川をずっと朝から夕方まで粘って釣りしてましたよ。
4月になったら状況が好転することもなく、釣りへ行くこと自体が悪い事をしているように思われるので、人知れずの場所でそっと釣りをする感じ。なんか楽しくないんです。
遠方へはいけないのでなるべく近い河川でキャス練とフライフィッシング。大物釣りへ出かけられないので、寂しい釣果が続いた5月。
大尻沼
ようやく各地への釣りができるようになった6月。でも東北の漁協のページには関東の方はご遠慮くださいと書いてあったので、関東圏の釣り。午前中は大尻沼で釣って、午後は川でイブニングフィッシング。釣りにかなり飢えてました。
ヤマメの季節はあっという間に過ぎてしまったので、源流部へイワナ釣りの7月。釣りに行けなかった反動から大雨でも出掛けて増水している川の端っこにいるイワナをやっつけるスタイル。
8月は遠征して渓流へブラウンハンティング。歩いて登っての繰り返しの果てにようやくパラダイスが・・、ありませんでしたね。
ヤマトイワナ
9月は渓流へあまり行かない私が珍しく関東を脱出してヤマトイワナハンティング。グラスのフライフィッシングって楽しい〜!
イトウは何処?
10月は北海道のイトウ釣りとシーバス三昧の日々。イトウの結果は小さかったけれど、シーバスは研究した分だけトップウォーターの大物フィッシングが楽しめました。
関東圏のオオニベポイントを探して歩いた11月。その嬉しい外道がヒラメくん。美味しく頂きましたヨ
フライでヒラスズキ
そして12月は某所で釣ったヒラスズキ。サーフキャスティングでロクマルオーバーはとても嬉しい結果。サーフで釣ったことがない魚種をこれからも増やしてみたいです。皆さんの一年はどんなでしたか?私は来年に向かってこの正月はタイイングモードになりそうです。では、良いとお年をお迎えください。

イシモチ(グチ)のフライフィッシング:日向灘での釣り(オオニベ戦記)

気がつけばあっという間の一年。先だってのクリスマスイブに至ってはそんなことがあったのかを思わせるほど水道橋の夜は寂しく、そして今までにない静けさの中で仕事をしております。ゲームをほぼやらない私ですが、今年の正月は何かしらのゲームにでもハマってみようかな?

さて、今年一年を振り返って私が最後に皆様にお伝えできることは言えば、最近はサーフキャスティングの釣りが多くなり、その中でもイシモチ(シログチ)の釣り方が何となく分かってきたのでその釣り方でも紹介しようかな。

関東ではイシモチ、それ以南ではシログチ(グチ)と呼ばれる魚。大きさは20〜30センチ程度で塩焼きや煮付けで食べる人が多いかな?主に砂地を好むのでサーフキャスティングで釣れる魚の一つです。サーフでは様々な魚がフライフィッシングで釣れますが、表層近くを釣るか、そうでないかで掛かる魚種が決まります。

このイシモチは底にいる環虫類や甲殻類を餌とするので口は下向きであり、底ベタで釣る必要があります。底ベタと聞くとヒラメを連想しますが、彼らは自分たちの上を通る小魚を食べるので底を釣る必要はなく、意外にもかなり海面近くまで餌となる小魚を追いかけて来るので、そんなにベタ底にする必要はありません。

底付近を狙いではアジが釣れる事もあります。しかしながら、サーフで何でもかんでも釣ってやろうと思うと、フライサイズをある程度大きくするので思ったよりもアジ(特に口が弱いので、途中でバレる)やキスは掛かりません。ではフライタックルはどんなものが良いでしょうか?

ロッド:シングルハンドであれば9フィート6〜8番でフルキャスト。スイッチロッドであれば11フィート5〜8番でフルキャストです。基本的に20mも飛べば魚の居るところに届きまますが、フライの場合オモリとなるものがラインになるので、潮に流されやすく底を取りにくいのです。なので、ある程度沈むラインを使い、狙う場所よりも少しだけ遠くへキャストする必要があります。

リール:ラインが収まれば何でも良いです。しかし、イシモチを狙っていて思わぬ大物が掛かることがありますので、バッキングラインは最低でも150m位は巻いておく事をお勧めします。それと砂浜は潮と砂利が入るので、それに対応するリールだと尚良いでしょう。

ライン:おすすめはシンキングライン タイプ3です。タイプ3でもタナが取れてないような気がする場合は、さらに市販のポリリーダーのシンクレート(沈むスピード別のリーダー)で調整してみましょう。

リーダー:フロロカーボン9フィート-2〜0X。またはポリリーダーの10フィートモデルを使用
ティペット:0X〜20ポンド程度。長さは50〜1m

フライサイズ:#4〜#1/0。私が良いと思うパターンはクレージーチャーリー、クラウザーミノー、クラブやシュリンプパターンです。特に少し濁った場所を好むので、フライはティンセルの入ったものが良いと思います。

その他必要なもの:ラインバスケット。ハーミットで売っているラインバスケットが高いと思う方は、以前のブログ(こちら)を読んで自分で作っちゃいましょう。

狙い方:まずは太平洋側のサーフへ繰り出しましょう。波が高い日は却下なので事前に風向きや波の高さをインターネットで検索しておきましょう。目安は1.5m以下の波(凪)です。それと大潮の日も却下。潮が速い日はラインの流されるスピードも速いので、中〜小潮の日をお勧めします。距離的には20m以上を投げて釣りますが、タイプ3だとラインは1秒間に7cmほどしか沈みません。なので20m投げたところが水深が2mだとしても完全に着底するには25秒以上掛かります。私の勘所では大体20秒後に引き始めればその少し上をフライが通るので、その辺が良いと思います。

リトリーブ:そんなに引き方は気にする事なく引いてください。ただし、早すぎるリトリーブは他の魚がかかるでしょう(それも楽しいです)アタリはダイレクト、ある程度重量もあるので、シングルハンドだと相当楽しめるはずです。もし遠投に自信がない方は、キャスティング練習のついでに晩のおかずが釣れるかも?と思いながら楽しんでください。

そんなイシモチに好かれた私ですが、もちろん他の魚を釣るために日夜頑張っているのですが、まだまだ修行が必要なようです。これからも多くのサーフで経験して釣れる魚種を増やしていこうかな?

サーフフライフィッシング
私は他の魚を釣るためにダブルハンドの長いロッドを使ってますが、釣れるのはだいたい足元から二つ目の波間あたり、約20m程度です。ウェーディングは深くすると危ないので、足元に波がかかる程度の場所からキャストしましょう。
ラインバスケット
ラインバスケットは色々なものが出ているけれど、私のお気に入りはC&Fのラインバスケット。黄色いスクリーンは風でフライラインが流れ出ないように刺している、100均の簡易まな板を2枚ガムテーテープで止めたもの。
イシモチ(シログチ)
タナがあえばそんなに難しくないイシモチのフライフィッシング。どちらかというと距離が問題かも?距離が飛ばない人はライン回収最後の最後にソゲ(ヒラメ)かメッキアジ(エバ)が釣れるでしょう。
フライは大きいもので2/0番でも掛かる事がありますが、イシモチ専門で狙うのであれば、4〜2番サイズが良いでしょう。
サーフフライフィッシングでヒラメ
どっちが外道かわからないけれど(笑)、イシモチ狙いだった場合は外道であるヒラメ。私の感覚では最盛期である秋口〜冬間近は岸際10m以内で喰うイメージです。
メッキアジ(エバ)
ミスキャストした時に掛かるメッキアジは、波打ち際の早引きで掛かります。しかしメッキアジは比較的暖かい砂浜でしか釣れないので、関東では南房や伊豆半島南端が中心です。
ヒラスズキ
小魚が多い場所で投げていると時にスズキが掛かります。南へ行けば行ばこのヒラスズキ。関東ではマルスズキが掛かります。
オオニベ
そして最後に間違って掛かって欲しいオオニベ。私はこれが本命なんですが、なかなか掛かりませんなぁ。こっちを本命に釣る場合はショックリーダー(ティペット)は最低でも40ポンド位は使いましょう。

Fortune(フォーチュン/運勢)

TVを付けると「今日の最も良い運勢は1月生まれのあなた。」なんて言われた後に、チャンネルを変えると別の番組では星座占いや血液型占いをやっていて、それがまた自分に合致していたりして。「お〜、今日はダブルで幸運な日なのか!」なんて喜んじゃいけません。

先だっての月曜日はそんな運勢だった筈、テレビが言うにはね。

普段なら「こんなTVの占いなんてあたらない方が良い。もしその日が最も良い運勢ならば、後は下るしかないのだから、何事もほどほどが良いよな。」と嫁に向かって呟きながら出勤するのだけれど、なまじふたつも重なっちゃうと人間は少しは期待しちゃうじゃありませんか。

今宵はボートシーバスの日で前日よりも生暖かい微風が釣り人心をくすぐる。釣りに関しちゃいつでもポジティブな私だから、ヤバイぜ本日はランカーサイズが出ちゃうかも?

早々に用意してボートに乗り込み、いざコノシロシーバスを求めて夜の海へ。そして現場へ着くなり、魚探が壊れていることが判明。でも昨日まではここでそこそこ出ていたんだよね、という解説で闇に向かって23センチのでかいフライをフルキャスト。魚群を映像で確認という安心を得ないまま3時間以上を投げまくって掛かったのは1本のみで、ランカーとはちょっと言い難いサイズ。その後はお茶を濁して40センチほどのシーバスを数本とってあえなく終了。占いなんてそんなもんさと言いつつ、ふと思いついた。

そうだ今日はこの腹癒せに午後から弁慶池にレインボーでも狙いで行っちゃおう。結構釣れているみたいだしね。自宅には朝3時過ぎに着きその後就寝。

睡眠時間を削って自宅を出たのは11時過ぎのこと。通勤の混雑を避けて永田町駅に着いたのだが、赤坂見附はランチタイムでそこそこの賑わい。その光景とは裏腹に弁慶池に浮かぶボートがないので、平日は空いてて良かったと思った。しかしなぜか一艘も浮いていないのである。不安は的中し、「本日は貸切りにつき一般の方は入場できません。」の貼り紙が・・・。

私の休日はあえなく終わり、その後はベースキャンプで昼呑みしてやさぐれていましたとさ。

世捨て人的格言:釣りは占いに頼るな

自分の中では釣れちゃうオーラを纏っているつもりで、23~25センチもあるフライに一生懸命システムを組む。その気になってたのでこのリーダーストレッチャーごとボートへ持ち込んだのさ。
付かない魚探は飾り物と化した。そうとなれば運と感で闇夜の海原下にいるコノシロにつくシーバスを探すしかない。
さらに追い討ちで、隙間狙いをするためのタンカーが全くいない。外海は暗くとても静かなので、運河の中で良さそうな所を探すしか手立ては無し。
ヒットフライはビースト23センチ。唯一よかったことは、このフライは軽くて投げやすいということ。この一本だけで、あとはお茶濁しでやった埠頭の灯りで釣った小物のみ。筋トレだと思えば有意義な夜でした。
睡眠を削って出掛けた弁慶池。あれ?ボートがない。そして内釣り堀には葉加瀬太郎さん風の方ともう一人が何かの撮影のご様子。
約3ヶ月ぶりに電車に乗って無駄足に。でもベーキャンで独り忘年会ができたから良いかな。師走だというのに何か物悲しい一日。