思い出を探して(30年前のホームグラウンドを訪ねる)

私の行動は緻密なプランニングの元に実行されるタイプではなく、休みだけ大まかに決めてその日の気分や風任せで行動している感じかもしれない。

前日は北関東でダブルハンドを振り、いったん帰宅した翌日は芦ノ湖へ行こうと思ったのだけれど、長距離移動で疲れていたので早起き出来ず、起きたのは出勤時間。通勤渋滞にはまり頭がはじき出した答えは、芦ノ湖をやめて20年前までは通っていた西の渓へ行く、日帰り思い出の旅である。

こんなタイトル、男ってセンチなんですね。今でも学生時代の彼女の電話番号がすぐに思い出せる私なんかは、やっぱり男脳で物事を考えているようです。大きな魚を釣った記憶はしっかりと脳内にミラーリング(二重保存)され、決して消えない記憶となって名前付きでフォルダに保管されてます。それを時たま引っ張り出して思い出に浸るのですが、脚色されていくのです。それって、私だけじゃないですよね?きっと釣り人男子は皆そうです。

K川は上流と下流で漁協が違い、その様相が大きく異なる関東の有名河川。上流部は住宅侵攻が進み車を止めるのにも一苦労する場所で、廣済堂出版の「Angling」があった当時は、名前が付いた有名なプールがいくつも存在していた大物スポット。しかし二面護岸が多いのとゴミの多さに閉口し、自分の目標サイズを達成したのを機にその通いをやめてしまったのである。しかし今回はその下流部散策。

上流部とは違い深い谷が多く、道を知らないと入渓さえできないポイントが多く、間違えて侵入すると民家の小道へ入り、後戻りできなくなってしまう場所が多い。その下流部で大物を仕留めたのは今から20年位前のことでしょうか。上流とは違い一度入渓すれば両側は高さがある崖が続くので住宅は見えず、遡上し続ければ退渓点が見つからないので、また同じ場所まで戻って帰るの場所だらけ。いくつかの大きなプールを有し、イブニングシーズンは雑魚釣りのオンパレードが日常で、ウグイを100匹釣って初めて1本良いサイズが釣れるぐらいの確率。大物の確率ってそんなもんです。

思い出のプールは大きくえぐれたスラブ(一枚岩)なので、その様相が変わる事はなかったが、その上流のエリアは石が細かく砕かれ小砂利が多くなり、魚がつく場所が減ったようである。ライズなし。

いくつかのポイントを数キロ歩きながらライズハンティングしていた所、別のスラブの川溝でスプラッシュライズをする強敵を発見。歩き回ること2時間後のことで、座り込んでフライをいくつも変えて粘りましたが、ライズは真昼間の1時間でお終い。その後17時を伝える音楽を聞きながらトボトボと車へ向かうのでした。やっぱり手元のフライだけで予測を立てて投げるのには、事前に予測して巻いていかないとフライが足りないと感じます。

そして車へ戻るまでの長い距離の間にK川らしい大物を発見。ライズの主は大きな三角口を開けて緩いプールでミッジを吸い込んでいる。すぐさま#22のミッジを結び9Xでフッキングはしたものの、その強烈な主の引きは淵奥へ逃げ込まれて見事にプッツンです、尺ゲットならず、よってオデコ。悔しいからまた通うのか? いえいえ、もう過去の山女魚(女)に未練はありません。あ、嘘つきました、男脳ですから未練タラタラ(笑)

ソメイヨシノ
どこの川でもそうですが、ソメイヨシノが開花していれば、ドライフライフィッシングシーズン突入です。
水温
方々水温を測って歩いたけれど、北のK川よりも西のK川の方が水温高め。湧水の河川なので、上流だともっと高いです。
k川
対岸の壁でブシュと出ます。ですが、1時間でライズは終了し、その後は何もナッシング。
K川
こんな渓相がずっと続きます。市街地へ入ると一変し、二面護岸になっちゃう河川。イブニング時にフライを変えて一発目に出たやつは余裕で尺上だったけれど、9Xだと相当運が良くないと上がらないですなぁ。淵へ潜ってプッツンです。来週も行っちゃう? でも多分しばらくは出てこないでしょう。

 

自己記録更新(本流でスモールマウスバス)

最近は春らしく三寒四温で、うまい具合に私が川へ向かう日は暖かい日が続いてます。ですが、自分の中では昨年よりも季節の進行は少し遅いような気がしてます。そう、水温が一向に上がらないんですな。一昨日も朝早い時間に行っても駄目だろうと思い、現地到着は8時過ぎ。その時点での水温は5℃と寒々しい。こんな水温じゃお昼までは何もないだろうなと、県南部の本流から攻めて本命ポイントは12時過ぎに到着するよう、その日の戦略を考えました。

お昼を伝える田舎特有の放送を聞いて三つ目の本命ポイントへ入渓。下流部とは違い昨年との様子の違いはほとんどなく、水は日増しに透明度が下がり始めたので、やがて田植えの時期が来る事をウェーディンしながら感じられる。この時点で水温は6.5℃。もう少しほしいかな水温。この冷たさじゃ雑魚のあたりも無いだろうな。

長いラン(フライを流す流れ)の頭の目安としてある岩から流し始め、最初の喰い波(魚が喰う場所)を通過しても何の手応えもなし。陽気が良いから薄いインナーを一枚しか履かなかった事を少し後悔しつつ、徐々に冷えていく体をこらえるかのように背筋に力が入る。

その流れの中盤が過ぎ、いつも何かしら反応があるザラッパ(波立つ喰い波)がある場所に差し掛かった。対岸までのキャストが綺麗に決まる度に3ステップダウン(散歩下流へ下る)するのだが、いつも同じ場所を攻めるので、足下にこのポジションがベストと書いてありそうないつもの場所に到達した。

Tスナップからのシュート、そして右リーチキャスト&メンディング。ラインのテンションをロッドのティップからわずかに感じる。前半の流れが過ぎてそのザラッパにフライが入ったであろう時にロッドはガツンと止まった。その後のヘッドシェイクとロッドにくる十分な重み。

「今年は早々に来やがったか?」

満月にしなるロッドがギュンギュン言いながら、5分ほどの格闘の末上がってきたのは手で測っておおよそ45cmくらい。この川での記録更新です。

何だかなぁ。

シーズンは始まったばかりです、これから、これから。

北関東の川
まだまだ水温は低く5℃。下流へ降ればいくから温いかと思いましたが、全く変わりませんでした。この水温だと雑魚も釣れません。
SHIMANO Asquith J1266
だいぶ慣れてきたかな、新しい相棒のアスキスJ1266。現在はラインを360で使っているけれど、もう少しシャープに、そして着水のインパクトを減らしたいので、次回は300グレインで振る予定。
ロッドのしなり
重量感たっぷり、ロッドはこんなに絞られている。この後岩裏に隠れられて、ひっぱりっこで負けそうになりましたが、無事ランディング。といっても、掛かった瞬間に跳ねたので緊張感が抜けてしまい、5分の格闘中こんな写真を撮る余裕がありました。魚が寄ってきて魚体を確認した後は、むしろバレて欲しかったです。
スモールマウスバス
本命来ず。この川での自己記録更新と言っても、コイツのサイズ更新。ダンケルドをがっぷり喰ってます。狙っている人には嬉しいサイズでしょう。そして釣れてしまうと殺さなくてはならないので、心が痛いですが、県条例に従って処分いたしました。釣具屋は皆さんの手本でなくてはならないので、致し方なし。
ライズハント
その後、本流のライズハントを試みるも、ライズなし。夕方から用事があったので、この日は早めの退散と相成りました。
北関東
一つの川を通うと昨年良かったところが駄目だったり、逆に新しいポイントが見つかったり。毎年行き合う地元の方々の交流もあったりと、新しい発見と親交が深められながら、私は楽しい時間を過ごしています。

死体のバラし方(コックフェザント)

こう言う風に書くと意味深なので興味を持つ人がいるかもしれませんが、今回はオス雉のコンプリートをどうバラすかと言う事と、その部位の使い方の説明です。この雉のお肉は美味しく頂いた余りですので、無駄のないのがフライフィッシング。

よくフライフィッシングは魚をキャッチアンドリリースをする高貴な釣りだと誤解している方がいますが、そうではありません。そもそもフライをやる人はロッド(竿)&ガン(銃)が本来の姿でして、冬は釣りができないので、山で鳥や鹿を打ちその肉を頂くという生活。そしてその余りとして生まれた副産物の毛を利用して毛針を巻くのです。巻いた毛ばりは春になったら魚釣りをし、毛ばりで釣れた魚を食べるという、人間の本来あるべき生活の中にフライフィッシングがあったのです。

現代は誰かが代わりに撃ってきた鳥の羽根でフライを巻き、釣った魚を食べないから逃がすのでスポーツフィッシングと言われ、決して褒められた行為をしている訳ではありませんので、釣りをしない人からは理解できないでしょう。でも僕らは釣りが好きだから、食べない時は少しでも魚に生き残ってもらいたいので、最低限のダメージで逃して、また新しい世代が生まれて欲しいと願ってます。

話は逸れましたがオス雉です。私はハンティングをしないので、お友達が撃ってきてくれて、肉は全部食べた余りをコンプリートの状態で買い取ります。でもコンプリートって皆さんはこの材料をどう巻くのかわからない人が多いようなので、それを少し説明しようかと言う今回のネタ。おっと、ここではマテリアルのバラし方と解説だけなので、実際にそのマテリアルを使ってのフライの紹介はまた今度。

と言っても、この時期釣りと仕事が両方忙しくなるので、いつになるかは未定でゴザイマス。

雄雉
ハーミットで売っている状態はこんな形。他のお店と違ってお友達が持ってくるので、面白がって完全なコンプリートで持ち込んできます。頭は経年変化が早いので、お店で落とすようにしました。 一般的に仕入れるものは尾っぽはすでに切ってあり、ボディとテールのコンプリートはすでにバラバラで入ってきます。
コンプリートテール
コンプリートテールの後ろに隠れるサイドテールとでも言うべき部分でしょうか。よくコックフェザントのテールをウイングにしているパターンがありますが、真似をしても上手く巻けないと言う方は、センターテールで巻いてます(センターテールはニンフのテール&ボディ材です)。でもこのサイドテールは単品で売ってませんから、コンプリートを買うかコンプリートテールを買わないと手に入りません。その縞模様はスペックルドフェザントと大差はないんです。価格が安い上にとっても綺麗。一羽あればかなりの量が取れます。
コックフェザントコンプリートウイング
羽はボディからもげますので素手で捥いじゃいましょう。これが右のウイング。羽は大きく分けて風を受ける先端側に近いプライマリーウイングとセカンダリーウイングがあります。ちょうど真ん中に境目があるのとカラーが違うのでわかりやすいです。プレイマリーウイングはドライフライのウイング用で、羽が反り返っている内側を使います。セカンダリーウイングはウェットウイング用で、羽の外側(風が当たる前側)を使います。ウェットのウイングは縞々が入っている方が人気がありますが、コックフェザントのクイルは個体差が結構あります。
剣羽根(ケンバネ)
そのプライマリーウイングの風が一番当たる外側の付け根に近いところに一枚だけ隠れている羽が剣羽根(ケンバネ)と言い、テンカラ で使う蓑毛(ミノゲ)。1本を2本に割いて使うので、一羽のキジで4本の毛針しか巻けない貴重な部位です。コンプリートを買うと付いてますが、ウイングだけを買うと大抵抜かれて販売してます(別売されちゃいます)。なので、剣羽根で巻きたいテンカラ師はコンプリートで買う必要がります(そもそもテンカラ職漁師は冬の間に自分で雉を獲ります)。最近ではお店でこうやってバラさない限り販売に回せないので、高価になります。
カバーウイング
よく「ボディの毛は蓑毛(ソフトハックル)としては長くて巻きづらい」と言う方がいますが、違います。お店でこうしてバラして売っても、ハックルのコンプリートと同じで使いたい長さを持った部位は沢山は生えてませんから、欲しい大きさは小袋購入ではいつでも買える訳ではありません。それがコンプリートだと色々な部位から小さな毛を選んで使えるので、フック(鈎)の大きにあった材料が使いたい放題なんです。特にウイングの付け根や首回りは小さく、とても使いやすいんですよ。全体の量を考えると小袋は高価です。
コックフェザントクイル
クイルを引っこ抜く時は軍手とジプロックを用意。軍手を使って一本ずつ引っこ抜き、根元についている脂肪は軍手で取りましょう。左右取り終わったら、左右別々にジプロックに保管すると便利。セカンダリーウイングはウェット用で、この縞々の部分を使います。ヘンフェザントクイル(メス雉)よりも細かな模様が入るのが特徴です。
バイオット
通常捨てている部分ですが、プライマリークイルの使わない風に当たる側は、バイオットと言います。なんか聞いた事ないですか?そうです、グースバイオット。あれはグース(ガチョウ)の同じ部位を使ったもの。このキジのバイオットを使うとタンカラーの虫っぽいボディが作れます。数本だけ違うカラーを巻きたい時は、コピックで塗っちゃいましょう。
リングネックフェザー
雄雉を買うとリングネックフェザーだけで三種類以上のカラーで蓑毛(フライで言うソフトハックル)が巻けて、さらにボディフェザーはストリーマーのチークやボディ材、そしてイントルーダーのハックルに使えます。私みたいにフライタイイングの知恵が付いてしまうと、見ているだけで色々な妄想フライが巻けてしまいます。こうしてバラしていると巻きたくなって仕方がないのですが、本日はこれらをバラしてお店で販売するのが目的。仕事しなきゃ・・。
雉の羽根
こうしてできるゴミの山。コンプリートを買った皆さんは完全に分解する必要はありませんから、ゴミは出ません。こうして見ると勿体無いなぁ。やっぱり雉はお肉から羽根まで捨てることがほとんど無い貴重な鳥です。

 

芦ノ湖水没の思い出(マーヴェリック訪問)

春風は気まぐれで、さっきまで凪いでいたかと思うと狂った様に吹き荒れる。そんな風に巻き込まれて芦ノ湖の冷たい水に浸かったのは5〜6年前のこの時期。息子が引っ掛けたルアーを取るために岸際にボートを寄せたところへ急に突風が吹き、ボートは木の下へめり込んで行った。そんな私は船上の居場所がなくなりボートからはじかれる様に落水。自動膨張の救命胴衣を試すかの様にプカプカと浮いて見たけれど、直ぐに開かないことに動揺した思い出である。

一昨日は川の増水が思ったよりも引かないので、ハンドルを握った瞬間に北関東釣行を諦めて芦ノ湖釣行に決めた。以前も昨年もそんな増水の時に良い結果が出ているから、自信は釣る気満々、頭の中は爆超モード。タックルはどっちでも釣りへ行ける様にウェーダーと湖用のタックルを一式車に積み込んであったけれど、又しても忘れ物。そう、一つ前に載せたスカッドシュリンプは全てお店に置き去り・・、なんか嫌な予感。

湖はいつもに比べるとボートの数は少なく、お魚は釣れているけれど数釣りではなく大物がど〜んと一本釣れる様な状態だそうな。私はだいたい時間帯によって釣るポイントが決まっているのだが、朝から3時間シンキングを引っ張っても一度もアタリなし、マジか。仕方なく鉄板ポイントで渋いアタリを取りながら放流マス3本をキャッチ。そして良い頃合いだろうとブラウン銀座へ投げ倒しに向かいました。

芦ノ湖でいう首の部分へ向けてボート走らせると、突然の強風に煽られて波飛沫をモロにくらい全身ビショ濡れ。たまに来る強風をかわしながらポイントへようやく到着した。そしていつものパターンでエンジンを掛けっぱなしで流す速度を調整しようとしたら突風に煽られたんです。ボートから落ちたのかって? いや落ちませんでしたよ。その代わりバランスを崩した時にラインがスクリューに巻いてしまい、そのまま岸へ打ち上がられましたとさ。

世捨て丸時代にお客さんに散々「フライラインは外へ垂らさないでくださいね。」と注意をしている自分がコレです。今回も自嘲ネタで反省しまくり。替えのラインもないので、13時をもって終了と相成りました。

その後の持て余した時間はどうしたかって?それは以下の写真の通り。なんか今年の3月は冴えない私ですなぁ。気をつけよっと。

芦ノ湖
湖尻異常なしなので、元箱根湾へ行ってみたら、こっちにも船がほとんどなかった。みなさん九頭竜から成蹊に集中してました。
エアフロ シックスセンス
無残にもエアフロ シンキングラインがギッタギったに切れまくりました。良い時間なのに、本日の釣り終了。仕方ない、ラインを仕入れて帰るか。
そして向かった先は芦ノ湖から峠を超えた向こう側にあるマーヴェリック。十数年振りに訪れましたヨ。皆さんのお仕事を邪魔しに行って、看板犬ルナと遊んできました。業界のくだらない話と今年の釣り状況を話していると、「今日は釣れるかもよ。」の甘い囁きに、直ぐにマーベリックを退散。そして少し逆戻りして丹沢水系を覗きに行くことにしました。
丹沢水系
ダム直下は放水してないから増水なし。今からウェーダー履いて釣りしても小一時間なので、まずはライズ探し。でも寒々しくて虫っけなし。
丹沢水系
30年くらい前に来ていた更に下流のポイント。あれだけ雨が降ったのにマッタリしている流れ。でもやっぱり虫っけなしで雑魚ライズもなし。この後2箇所を見て回る間に太陽が沈んでしまったので、ウェーダーを履かずに退散しました。
芦ノ湖
結果、釣果は塩焼きサイズの放流マスが芦ノ湖で3本のみで終了。やっぱり芦ノ湖の魅力を感じるには春分の日以降です。

Scud Shrimp/スカッドシュリンプ

渓流が解禁したと言うのに、今年に入ってパラシュートフライやスタンダードドライを一本も巻いてない私。まあこの時期だからスペントやイメージャーのパターンが中心なので、いいのかな。

で、本日はなんとなく気分はスカッドです。なぜにスカッド?と聞かれても困りますが、マス類はエビちゃんが好きですから、引っ張りの釣りをする人はウーリーバガーだけではなく、こんなフライを巻いておいた方が良いですよ、と言うマスくん達の別腹フライを紹介。

今回はD-HOOKを使いたくて(消費したくて?)、#10と#8で巻いてます。少し長めのフックに巻くとバランスが良いので、皆さんはお好きなフックで巻いてくださいまし。ではお時間がある方はご覧あれ。

スカッド フライ
まずは目ん玉を作ります。8−10号(30ポンドくらい)の糸を10cmほど用意し、その両先端を黒のマジックで塗りつぶします。
Scud Shrimp
その先端をライターで焼いて丸くし、玉が大きくなってきたところで火を吹き消します。玉に触れると火傷しますので、注意してください。
スカッド シュリンプ
マジックの黒が中に入り、目ん玉はこんな感じに仕上がります。
Scud Shrimp
レッドワイヤーのNO5をシャンクいっぱいの長さを2本用意し、フックシャンクの両側に巻きとめます。上から見たときにシャンクの太さの2倍以上になる感じです。レッドワイヤーは動きやすいので、瞬間接着剤を垂らして固定してください。
スカッドシュリンプ
先程作った目ん玉をシャンクの両側に巻き止めます。長さが今回はなんとなくぴったりになりましたが、ナイロンの余った部分はカットしましょう。
スカッドシュリンプ
今回は手元にフォックスボディのグレーがあったのでそれを使います。なのでボディも同系色を選択。フォックスボディはあまり売ってないので、一般的にはラビットゾンカーの毛を使います。
Scud Shrimp
今巻いているスレッドの他にもう一本、ダンビルのナイロンスレッドを用意し、適当なところから巻きはじめて、テール近くへ持っていき、このいちで後ろ(テール側)によけておきます。
スカッド
テールの付け根にラビングループを作り、ダビングツイスターに引っ掛けます。そしてその間にスカッドダブ95%とアイスダブ5%を混ぜたものを挟み込み、ツイスターでグルグルと巻き挟みます。
スカッド
スカッドダブの毛をなるべく巻き込まないようにして、ボディに螺旋状に巻いていきます。
スカッドシュリンプ
アイ近くまで巻いたらスレッドで固定し、あまりはカット。ボディのスカッドダブが巻き込まれてしまったものは、専用のブラシ(なければ要らない歯ブラシ)で掻き出します。
スカッド
スカッドバックを8-10cmほど用意し、その真ん中をメインのスレッドで固定します。
スカッド(リビング)
真ん中で巻き止めたスカッドバックを全てテール側の方へ持っていき、ずっとテール側で待機していたナイロンスレッドで螺旋状に巻き止めていきます。
スカッド
ナイロンスレッドをアイの前まで巻きます。スレッドが重なっているので1本に見えますが、ナイロンスレッドとメインスレッドが両方とも同じ場所にある状態。
スカッド
アイの前まで巻いたらヘッド部分で数回巻きつけ、その上をメインのスレッドで巻きつけて巻き止めます。写真の角度が悪いですが、これは螺旋状(リビング)に巻いたナイロンスレッドをカットしている図。
スカッド
最後にウィップフィニッシャーで巻き止めて終了です。
スカッド
巻き終えたらフライをひっくり返し、ブラシを使って巻き込んでしまったダビング材を掻き出してボリュームを付けます。引っ掻き出した毛が長い部分はシザースでトリミングします。
スカッド
出来上がりはこんな感じ。モサっとしてして透明感があるボディ。以前スカッドを泳ぐ姿を見たら前に泳ぐので、私のフライはアイが前側にあります。どっちが正解とかはないので、テール側に付ける方もいらしゃいます。表層を引っ張ったり、ちょっと沈めて中層を引いたり、あたりはドーンと強いアタリが来ますよ。

 

 

春を探して忘却(マルタウグイのお話)

釣り人は3月の解禁の声を聞いて季節を感じる人が多いけれど、私は毎週必ずと言って良いほど釣りへ行っているので、冬から春への変化は日中へ向かっての気温差などで感じます。ただ今年は同じような気候の日が多いから、季節の変化が感じにくいような、そうでないような。春らしい春は自分で見つけに行かないといけない気がして、「春が来ました!」宣言をするために、出勤前にちょっとだけ釣りで感じる春を探しに今朝行ってきました。そう、今年も淡水の春告魚の季節です。いや、その筈です。

昨年は3月11日に行っているので、彼らは春を感じて川へ大挙して訪れているに違いない。本日は5時に起床して釣り場へGO! そして少し暗いうちから身支度をすると気づいた事。昨日用意したマルタくん用のタックル一式とフライ、その全てをお店に忘れてきました、なんてこった。

車にあったのはウインストンの4番。そしてかろうじて数個ある管釣りフライ。ついでにカメラも忘れてきたので、いつもは車に入れっぱなしの携帯を片手に釣り場へ。でもね、今朝は昨年のような彼らの大群は見られず、産卵行動のバシャバシャはなし。あ〜、やっちまったな的な感じで朝イチは何もナッシング。仕方なく鯉様をサイトニンニンフィングで掛けるも、非力な4番は鯉を抑え込むことができず、バッキングラインを全部引き出されてサヨナラでした。ガックシ。今年は川の水が少ない日が続いたから、マルタはまだ登り切ってないんでしょう、きっと。

仕事もあるので、とりあえず少し上流まで見て回って何もなかったら退散しようと各所の瀬をチェックしたら、少し上の上流にほんのひとかたまりだけ陽の光に照らされたオレンジ色をまとったマルタの集団がいました。それを狙って立て続けに3本釣って本日は納竿。ここまでは良しとしましょう。

お店までは首都高速を使って飯田橋インターまで、ざっと30分ほどの出勤時間。お店を開けてこのブログを書くために車に置いてあるiPhoneを取りに行くと、なんとワイパーの隙間にティボーリールが挟まっているじゃありませんか!最近ものを失くしたり忘れっぽい私ですが、最後にこんなところへリールを置きっぱなしにし、それに気付かず高速をぶっ飛ばしてきたなんて、不幸中の幸いにしても良かったの一言じゃ済まない感じ。

私のようなお馬鹿にならない為に、皆さんは出発前の指差し点検を忘れずに。

今朝の瀬の様子
朝イチの瀬は生体反応がなく、元気なのは鯉ばかり。鯉はユスリカを食べまくりついでに底を突っつき回している。今にして思えば、第一陣のマルタくん達の卵を食べていたのかもね。
マルタウグイ
日が昇って帰ろうとした頃、日差しのおかげで瀬の中のマルタくん発見。そして一投目でかかりました。でも徐々に反応が悪くなっちゃうんですな、これが。
マルタウグイ
毎年思う事は年々サイズが小さくなっているような気がするのは私だけ?昔はロクマルサイズが普通サイズだったんだけれどなぁ。
マルタウグイ
今年も鮫肌に少しだけ触らせて頂いて、魚の春を感じました。
瀬付き
昨年は大群、今年はひとかたまり。一つの瀬に数十匹しかいないみたい。マルタくんの季節はこれからだから、次の大潮か水が少し出た後(雨降り後)の方が良いいかもしれませんね。
ティボーリール
そしてお店へ到着し、車のワイパーの隙間にティボーが・・。運転席からだと全く見えないんですね。それにしても高速道路で落とさなくて良かった。こんなもの転がしたら大惨事。以後気をつけます。

本栖湖 LOVE

朝から晩までハーミットのHP変更をやっている毎日が続き、休日に釣りへ行く元気がなくなってきた。前夜は10時過ぎまで仕事をしていたので、昨日は休日らしくしようかと目を覚ましたら、なんか生暖かいじゃありませんか。考えることはポジティブな妄想、そして時計は午前7時。私の辞書には『転ばぬ先の杖』なんてありません、本栖湖が俺を呼んでるぜ!

都内の渋滞を避けて途中から高速に乗り、着いたのは11時過ぎ。雰囲気アリアリの本栖湖。物凄い強風の濁りでそこら中に釣れそうな妄想ポイントができてます。とりあえずいつものシャローエリアをロッドを持たずに散策へ。強風で見えずらいのだけれど、なんと私の足元に50cm弱のヒレピンが泳いでいるじゃありませんか、それも推進30cmほど。

慌てて車に戻りタックル片手に再び魚を探し始めたら、それ以降は本栖湖がスッポリ雲の中へ。サイトフィッシングが成り立たず、そして強風が凄過ぎて体が煽られまその場は退散。

その後ポイントを変えても一寸先が見えない状態で、粘っても何も無し。そんな状況で17時まで投げ続けた結果、何もナッシング。さらに精進いたします。

相変わらず本栖湖LOVE、止りません。

強風になるとできる濁りのベルト。引っ張りの釣りはこのベルトが出来たらこの中だけ攻めれば日中でも釣れます。いえ、たまに釣れます。長崎は釣れているらしく、いつも誰かしら人が入ってます。先週の放流ポイントもルアーの人が入っていたのでパス。私は給水塔から人がいない所だけ反時計回りで攻めました。
なんとナナマル!と興奮したのは束の間。その泳ぐスピードが鈍重だったので、その後を観察したら鯉でした。がっかり。でも別のエリアで久しぶりにシャローのヒレピンにご対面。勝負は次回に持ち越しです。
レッドバンドのヒレピンを見つけて慌ててタックルを車に取りに行き、戻ってきたら空模様は一気に怪しくなってきた。
その後はず〜っと雲の中。サイトなんてできないので引っ張りに変更して17時まで投げ倒しました。真っ暗になるまで引っ張り倒した時にハタと気付いたけれど、ライトを持たず釣りをしていたので、車までの道が富士樹海で迷っている状態。かなりヤバイです(世捨て丸での荒川でも同じ事になったっけ)。イブニングまで釣りをする方はくれぐれもライトを忘れずに。

サービストラウト(冬の本栖湖)

本栖湖へ到着するのはいつも薄暗い時間。LEDライトの下でタックルを用意し、湖岸へ立つ頃には夜が明けて釣りがスタートする。それが私の本栖湖ルーチンワーク。今回は午前8時前に一発だけドライでガボッと出たものの、慌てふためいてスッポ抜け。あぁ、やらかしました。

その後いつものようにサイトフィッシングに切り替え目ぼしいポイントを探して歩くものの、昨年同様にシャローに突っ込んでくる大物は見えず。仕方なく昼には先日のダブハンを持ち出しキャス練してました。

「こりゃいつもの何もナッシングモードだな。」とイブニングまでフテ寝しようとしていると、漁協の車が湖岸へ乗り出し半円のグレーパイプを湖に突っ込む作業をし始めた。それから10分もすると今度は水槽を乗せたトラックが湖岸へ降りて来て、そのパイプの上から大量の水と共にドバドバとレインボートラウトを放流し始めた。

「さあどうぞ、(サービストラウト)釣ってください。」

本栖湖へ通い始めて40年以上。ここでの放流作業を初めてみましたが、目の前で放流されて釣れと言われてもね。と思ったのも束の間、他の人がバンバン入れ食いになっているのを見てしっかりロッドを出した私。日本で一番でっかい管釣り気分を味わった次第。

そういえばバブリーな20年以上前は芦ノ湖はこれ以上のサービストラウトだった。当時の芦ノ湖特別解禁を例えるならば、キャストすれば魚の頭に当たるようなイメージ。河口湖でさえ一人20〜30本の釣果で、本栖湖も日に50本以上のサービストラウトを釣った記憶が蘇った。そんな時代を思い出しながら、いい年こいて、この状況でも竿を出してしまう自分に少し反省。その場はすぐに離れイブニングはいつものように真っ暗になるまで投げ倒しましたとさ(その後は何もナッシング)。

現在の本栖湖は絶賛放流中。昔はエサ釣りの人がズラッと並んで全て抜いちゃってましたが、それも遠い昔。昨日は全てフライとルアーの人達なので、皆さんC&Rです。今週末は釣れてくれる事でしょう。

透明度が高いので、日が高々と上がると魚っ気が無くなる感じ。チャンスは朝6時頃から10時と夕方16時から日没まで。今回は朝8時前にカメムシフライに一回だけドバッと出た。掛からなかったけれどね。
本栖湖のこの時期は本当ならば氷点下の朝なのだけれど、今週はずっと暖かい見たい。先日の新潟よりも快適でした。
相変わらず本栖湖一周投げ続けてますが、空いた時間はダブハン練習。タックルは先日の鮭タックルでスカジットFISTにT7。反則的によく飛びます。
放流された魚は直ぐには食いつかないだろうと思ってましたが、放流直後に竿を出した人は入れ喰いでした。
直後はフライなんて付いてりゃ何でもかかる状態。でも15分も釣りづつけているとスレてきて喰いづらくなります。
私も周りの入れ喰いを見てロッドを出し、入れ喰いに。ピンの合った写真だと残念な魚たちだったので、あえてこの写真を選びました。ヒレが綺麗に回復することを望むばかり。
放流物を釣っていても飽きるのでその場を離れ、朝にガボッと出た場所で夕方再チャレンジ。でも何もナッシング。精進いたします。

ピンクはカワイイ?

ピンクを見ると大抵の若い娘は「カワイイ!」を連発するけれど、こんなフライを見ても言うのかな?大きさにして約10cm。このフライをドーンと沈めて、僕らはこの時期の遡上魚を狙うのでゴザイマス。

先日のよつあみ のカーボンコーテッド・スレンレスワイヤーをどんな所に使うかと言うのを、知らない方の説明に巻いて見ました。黒い矢印のところがソレです。ここにワイヤーを使う理由は、まずフライフックの先端が甘くなった場合に鈎の交換ができると言う事。底近くを引くことが多いこの時期の遡上魚の釣りは根掛かり回収後に鈎先が甘くなってたりするので、そんな時にフック交換します。

また、上のダーティホータイプは動きを付けるために同じ場所にダクロンのバッキングラインを使っていますが、イントルーダーは根掛かりを防ぐために鈎が暴れにくくある程度張りのあるワイヤーを使います(私の場合)。流れに乗せているときは鈎は上向きで引っ掛かりにくいと言う寸法です。

こんなド派手を好む鮭たちは以外とギャルっぽいのかも?「きゃ〜、ピンクが流れてきた。ピンク色の玉も付いているし、なんかカワイイ!」と言いながら喰うのかもよ(笑)

女心(魚心)と秋の空/シーホースにて

釣り人用語で「コノシロシーバス」という言葉を使いますが、遺伝子をいじってコノシロとシーバスをくっ付けたハイブリットフィッシュではありません、ハイ・・。

「コノシロが入ってきましたゼ。」と言われデッカいフライを持って本日は営業前にシーバスFFに行ってきました。コノシロという名前でいうと馴染みがない人も多いですが、江戸前寿司で定番のコハダが大きくなったのがコノシロになります。この魚はシンコ→コハダ→ナカズミ→コノシロという具合に名前が変わるけれど、出世魚というよりかは食べるサイズで名前が変わると言ったほうが良いのでしょう。通常デッカい方が高そうなイメージがありますが、江戸前寿司ではコハダと呼ばれるように、サイズが小さいほど食には好まれるのがこの魚。私的見解では味というよりは、小さいほうが見た目が繊細な模様で綺麗だからの様な気がしますし、チビの方が食感が良いと思います。

この20cmくらいのコノシロのベイトボールに付くシーバスが「コノシロシーバス」と釣り人の間では呼ばれ、コノシロを食べて育った大物を求めてデッカイフライを巻き巻きし、海へと出掛ける訳です。

さて今朝の様子ですが、予報に反して朝の風波が強く思いの外魚は浮かずハッキリとした時合いはわずか5分ほど。その後はポツポツと当たるものの爆風止まず苦戦です。魚心(女心)と秋の空はいつでも気まぐれで、思い通りに口説き落とすことができません。そんな釣りムラがある時期だからこそ、釣欲は燃え上がるのです。皆さんもコノシロを模したビックフライを持って、大物にチャレンジして見てください。シーバスはハチマル狙いのシーズンです。

石川セリの「朝焼けが消える前に」を口ずさみながら、コノシロボールを探しに沖を目指します。
東京湾のシーバス
時合いにドバッと出たシーバスくん。こうやって撮ると大きさはわかりませんね。フライはオオニベ ・アカメ・大物シーバス用に巻いた6/0フックのフライで15cmほどあります。このフライの写真はこちら
シーホースはエンジンを新調しまして、YAMAHAからSUZUKIへと代わりました。エンジン絶好調です。
水面は何の反応もないのですが、コノシロボールを魚探を探してその上にフライをトレース。ドデカいフライを止めてエンリコに変えた理由は投げやすさです(笑)
コノシロは水面下にいっぱいいるので、フライラインを沈めすぎると引っ掛かってきます。このまま流したら泳がせ釣り(笑)