HMT・BBQ親睦会2018

このバーベキュー親睦会は今まで色々な所でやってきました。古くは王禅寺や鹿留(東電時代)、奈良子など、年を追うごとに規模が大きくなったので、現在のリヴァースポット早戸川に落ち着いてます。今年はと言うと昨年よりは参加者は幾分少なめでしたが、それでも少数スタッフでやるには結構大変です。

ここ早戸川で行うのももう6年目になるかな? 作業はタープの設営、試投ロッドの展示、BBQのための下準備、賞品展示などあるのですが、最近は手慣れた参加者が後片づけを含めて手伝ってくれるのでとても助かっております。

午前中は初めてフライフィッシングを楽しむ方のワンツーマン指導やキャスティングスクール、そしてメーカー様からお借りした試投用ロッドがずらりと並び、みなさんそのロッドで実釣したりキャスティングなど。いやぁ、初めてのFFを楽しまれている皆さんの笑顔は素敵です。

そして午後は恒例のワンフライトーナメントで、優勝者は1時間1個のフライで14本。ウイニングパターンはサイトニンフィング、カラーはイエローのフライを使ってました。

今年も事故もなく無事に過ごせたことに感謝。何よりも毎年多くのメーカーさんのサポートがあってこそのイベントです。今年もご協賛メーカー様に深く感謝している次第です。

ご協賛メーカー:マーヴェリック様・キャップス様・C&F様・E&E様・アングル様・キャナル様・ティムコ様・ハーミットのお客様・他

初めての釣りがフライフィッシングからスタート。虫エサを使わないから女性でも手軽に入門できるフライフィッシング。
我らのシェフであるベースキャンプの岡野さんは下ごしらえが終わるまで釣りが出来ません(泣)
キャスティングも綺麗に決まり、本日初めてのフライフィッシングなのに、ドライフライで爆釣してました。ムッチーはランディングマンとして大忙し。
各メーカーさんから試投ロッドお借りしましてご覧の通り。エピックとスコットFSシリーズの個性の違いがよく分かりました。GSはすでに人気者。そして新しいウインストンピュアのしなやかさをみて、この冬にどれを購入するか皆さんは悩みどころ。
試投とは名ばかりで、実際は新しいFS ロッドで皆さんで実釣です。見てくださいこの曲がり。実際に魚をかけて見たくなりますよね。FSのインプレッションは後日ブログにてまた書きます。
親父の背中を見て大きくなる子の図。昨年よりもひと回り大きくなったお子さんは、釣りも上手くなっています。
今回はタープを挟んで両サイドに人が別れてしまったので密度が低い感じですが、例年より少しだけ少ない集まり。集まりすぎると収集がつかなくなるので、上限は40名だと感じています。
ワンフライトーナメントはトーナメント前に実際に使うフライを見せ合います。すでにフライロッドにセットしてしまった人がいるので、刺さっているフライが少ないですが、優勝パターンは矢印のフライ。
ワンフライトーナメントは1個のフライを使い1時間でどれだけ釣れるかを競います。ただし、入門者が勝ちやすい様に、入門の人にはたくさんのハンデがありますので、だいたいポイント数は同じぐらいで戦えます。
そうは言っても釣る人は釣るんですね。3位の人はドライフライで2位は引っ張りニンフ。1位はサイトニンフィングで14本をキャッチ。優勝者にはラムソンのリール・サントリーの山崎・BBQグリル、その他多数商品が送られました。また、参加賞もたくさんありましたが、今回の参加賞の目玉は1個¥500以上する富有柿です。今年も多くのメーカー様にご協賛いただきまして、本当に感謝いたします。

季節のインターバル(高知の野池でブラックバスのフライフィッシング)

秋のキーワードは「ユルユル」かな? 渓流シーズンが終わり、本栖湖秋の陣が始まるまでの間、私が前のめりになるような釣りが見つからず、釣欲はフワフワしてます。気持ちが乗ってこないので今年はなんか変わったことをしようと思い、釣りで踏み入った事にない、旧友の住む高知へ行くことにしました。それが昨日までのユルユルな時間。急に高知のカツヲを食べたくなったりした訳じゃないけれど、釣りをしたことのない地でユルユルな時間を過ごすのって楽しいですね。

私が思うにフライ業界って狭いせいなのか、他のショップの人とも意外と仲が良く、一緒に酒を飲んだり釣りをしたりしてます。彼が帰郷してもう20年以上前になるのかな、そんな付き合いのNやんとユルユルなバスフィッシング釣行が今回の目的。互いに50歳過ぎても変わらず少年の様な釣りを楽しめるなんて、嬉しく思える反面自分が成長していないようにも思える(笑)。でも、しみじみ釣りって楽しいと感じた高知の釣り旅でした。

気持ちがリセットされたので11月からは私の本栖湖行脚が始まる予定。修行僧のような釣りなので、誰も「一緒に行こう。」なんて言いませんので、本栖湖のポイント独り占め(笑)。 でもそろそろフライを巻かないと、相変わらず私のフライボックスはエンプティで、投げるフライがありません・・。

今回は何から何までお世話になったNやん、ありがとうね。あいにくの雨模様だったけれど、バスは高活性。基本、ポッパー以外何もいらない状態の野池。
一応エンリコミノーも投げてみたけれど、視覚で釣るトップウォーターの方が面白過ぎて、ほとんどポッパーしか使わなかった。
普段はルアーフィッシングの彼も昔を思い出してフライフィッシング。道具に年季が入ってマス。それよりもアングラーハウスのチャップスをまだ使っているのがスゴイ。また販売してくれないかなぁ。
私もギルちゃんやバスに程よく遊んでいただきましたヨ。色々使ってみたけれど、今のポッパーはウィードが絡みにくい上にポップ音が良く優秀ですな。
ひと昔前、ハーミットでアルバイトをしていたUMAは来春で学生はおしまい。なので最後の高知を楽しんでます。学業を終え途中から釣りに加わったのは良いけれど、若いからやたらと釣りまくるんです(ジジイ二人談)。困ったもんだ。
なぜかこのオレンジ色のポッパーがバスのお気に入りらしく、こればっかりで釣果が出ています。店在庫がなくなるのも必至かな。
そして最後の締めくくりはドドドーンとこのサイズ。それも同じバレルヘッドポッパーのオレンジを丸呑み。若いと釣れるなぁ(ジジイ二人談)

秋の陽射し

というか、本当に秋の陽射しなの?と問いたくなる先日の日曜日。外気温は30℃越えの中、10月はカンツリーボーイになる私は息子を従え朝霞ガーデンへと行って参りました。

私が朝霞ガーデンに行き始めたのは今から35年位前のこと。それ以前の都内近郊の管釣りと言えば豊島園で、冬にプールを解放されるぐらいしかなかった時代。朝霞ガーデンは丁度エサ釣り中心からルアーフライエリアに変わったので、釣り仲間と行き始めたのがその頃。

当時は手前の池が解放されていて、奥は餌池と鯉池だったかな。さらに奥はガマの穂が立ち並ぶ荒地でライギョが住んでいた沼地。無論コンクリートなんて引いておらずの泥道。対岸の家もまばらで雑木林があり、そこから落ちてくる虫をレインボーはついばんでいたのを見つけてドライフライで楽しんでました。そう、当時の平日は僕ら以外なんて誰もおらず貸切状態。

それが年を追うごとに人が多くなり、コンクリートが引かれ池が増えて今の形になった。バブル絶頂期のピーク時には恐ろしいほどの人が訪れ、駐車場に車が入りきらず、臨時の警備員に隣の公園へ誘導されたほどである。その時代は朝霞ガーデンで釣りをするのに整理券をもらって順番待ちをした程の人混みだったが、その景気はわずか数年であったと記憶している。

あれから何十年も経ち、さらに管釣りブームもひと段落。そしてフライフィッシャーマンは高齢化になり、近くの管釣りに集まりだすかと思ったけれど、今や日曜日に訪れてもそれほどの混雑も無いフライ専用池。フィッシュオン・王禅寺のフライ専用池が半分になってしまった様に、朝霞ガーデンも夕方からルアーの人々にも解放されている。

フライフィッシング人口はもはや減少の一途。このまま消滅しちゃうのかなぁ?そうなったらハーミット消滅でしょうな。そんなカウントダウンにならない様に、日夜頑張っている次第です、ハイ・・・。

空の青は秋っぽいけれど、30℃越え。写真に映るルアー池は、昔のコイ池があった場所だと思う。餌池隣の駐車場もなかった気が・・。写真にある駐車場あたりは当時は荒地。なのでフライ池や2号池なんてのは、人が多くなってきてかなり後に出来た池なんです。
暑さに耐え管釣りを楽しむ息子は年に5-6回の釣りだから、一向に上達せず。でもこの歳になってもオヤジに付いて来てくれるのは、ちょっと嬉しいかも。
冬のフライ池。この周辺は昔は雷魚が普通に釣れたけれど、今は何処へやら。周りの住宅もいつの間にか多くなって綺麗になってますな。

線香花火

もう花火なんてどれくらいしていないでしょうか。我が家の子供達が小学生だった頃はキャンプの際に周りに気を使いながらひっそりとするか、あるいは自宅近くの堤防でドラゴン花火を上げていたのが10年ぐらい前。もう使えないであろうその在庫は今でも家の片隅にあるのかな。

大きな花火と違い地味に咲いてその精細な細部をボーっと眺めていると、最後は火の玉が悲しげに落ちる線香花火。シークロの岡本船長が「なんか線香花火見たいですね」と呟いたのは釣りの終わり頃のこと。最初は色とりどりの花を咲かせる手持ち花火の様に、荒々しい波間に沸き立つ様に現れるシーバスたちが、カラフルなフローティングミノーにもんどり打って僕らを楽しませてくれていた。時が過ぎて潮が大きく下がるとその荒々しさが徐々に少なくなり、ポイントをいくつか変えたタンカーの壁際。そこで正体不明の小さなボイルが繰り返されていた。それに向かってキャストすると掛かるシーバスは小学一年生サイズ。パッと細やかに咲く水柱は繊細で、確かに線香花火の様なはかなさを感じました。

秋のシーバスはドバッと咲く水柱が大きければバケツをひっくり返した様なGTのごとく。時に何のボイルだろうかと解らない線香花火の様なスプラッシュの正体も同じ。釣りはいつでも自分の思い通りにならないのが、また楽しいのです。

シークロの出発はこのD-marinaから。同じ様な船がズラリと並んでいます。
晩夏から初秋のシーバスはとっても元気。ひとたび掛かればロッドはいつでも満月です。
秋らしい北西風にポイントの波は荒々しく、慣れてない人だと船に立っていられない程だけれど、シーバスは波っ気があった方が断然元気です。はしけにできる白波に紛れてボイルを繰り返します。場所によってはボイルが止まりません。
後半戦は線香花火の様なボイル。よくみるとフライに上手いこと食いついてないのがわかります。
レフティの釣り仲間と釣りをする時は、ボートでのキャスティングポジションが限られる反面、ラインをそれぞれがボート外側で降ることが出来るので、キャスティングのトラブルがないのがメリット。
私のボロンIIIX908/4は10年以上使いましたが、来月には引退しエアーソルトと交代予定。使い込んだこのロッドは腰の抜け具合が絶妙でシーバスのフローティングゲームにはもってこいなんだけれどね。
線香花火の正体はチビだと分かったので、フライを急遽メバル用にこしらえたUVチューブミノーを使用。言うまでもなく釣る気になったらいくらでも釣れるイレグイでございます。初めてシーバスに行く人は保険としてこんなフライを持って行くことをお勧めします。
帰港する頃には空はこんな色に。撤収後に大雨になったので良かったヨカッタ。今回のシーバスは顎が強いのか、数匹釣るとミノーがボロボロ。一回の釣行で8本のフローティングミノーが再起不能に。さて、次回のためにフライを巻こっと。

曇天に咲く水柱

空気は急に秋へと入れ代わり、夜は肌掛け一枚では風邪を引いてしまいそうな冷え込み。4時にセットした目覚ましに起こされて寒いだろうと着込んで出掛けたシーバス・スクール。夜明けの時間には一気に気温が上がり思いの外暖かい朝。例年通りならば今ぐらいからシーバスは水面に炸裂するので、トップウォーター シーバスへ入門するのにはもってこいの季節です。

一昨日から続いた雨で荒川筋は水潮になり、白濁り状態。でも水温は魚にとって快適な温度になったのと、餌となるベイト(イワシ)が湾内に入っている情報があるので、出航前から気分は上々。そして何よりも曇天はトップウォーターシーバスの味方。明暗がハッキリしてポイントが絞り込みやすい強い日差しは、それはそれで良し。曇天はストラクチャーにタイトに攻める攻防が比較的緩くなるから、キャスティングのスキルをそれほど求められないので、初めての人には良い日と言えるでしょう。

今朝は数投目からフローティングミノーは、ご機嫌なシーバス達に水中へ吸い込まれていきます。水面を割いたシーバスは数知れず、割れた水柱はまるで花の様。数咲く水柱の花の全てをフッキングに持ち込みのは至難の技で、アワセは慣れの問題。ヒット率は場数を踏めばグッと上がるものです。

曇天の空の下、水柱を立ててご機嫌なのはシーバスのみならず、釣り人もご機嫌な朝でした。シーバスシーズン開幕です!

東京湾に建ち並ぶキリンさん。シーバスを楽しむ人は貨物クレーンの事をそう呼びます。というか内輪だけかも?
今回のシーバススクールも前回と同じくシーホース。現在東京湾奥は東京オリンピックに向けて工事している箇所が多く、数年前とはポイントが全く違く様相。
ポイントは聳え立つ壁に停泊船近く。そして常夜灯下など。今回はどのポイントでもシーバスは炸裂です。
壁際にフライを打ち込むと、シーバスはもんどり打ってフライを水中へと引きずり込んでいく。バイトは多数。掛けられなかったシーバスの数は、悔しさと次回への宿題。
今回初めてのシーバスの人を交えてもダブルヒットする時間帯がありました。それだけ魚は濃いって事。自然相手の遊びだから釣果に波はあるけれど、トップウォーターで入れ食い体験したいと思いませんか?行かなきゃ味わえませんよ。
キャスティングとリトリーブのコツが分かり始めて、徐々に数を伸ばしていく。8番ロッドは掛かれば満月です。
今回のサイズは50〜63cmまで。参加された皆様、お疲れ様でした。

スキー場でキャンプ

朝の気温がグッと下がり虫の鳴き声は秋モード。日中の気温はまだまだ高めなので気持ちは夏のままでつい半袖釣行をしてしまいがちだけれど、そろそろアンダータイツやフリースの季節。大尻沼の木々は少しずつ秋色に変わってきました。

この三連休は釣り仲間と大尻沼で釣りをしてキャンプを楽しむという企画で、私は後半の二日間を楽しみました。今年最後のキャンプかな、多分・・。スキーをする皆さんならばお馴染みの丸沼高原スキー場は、夏から秋にかけて平地を利用してキャンプ場として利用できます。それも大尻沼は目の前だから、移動距離はわずか数百メートルという感じでしょうか、とにかく近いんです。

その標高はロープウェイで山頂まで行けば2000m。キャンプ地で1,500mあるので野反湖のキャンプ場と同じ高さ。夜の涼しさは半端ないです。そしてスキー斜面を駆け上がる雲と風を感じて、時間毎に見える眺望がとても気持ちいいのがこのキャンプ場、というかスキー場。ただ、久しぶりに休日のキャンプに来たので、その人の多さにビックリ。昨今のキャンプブームがまた来ているんだなと言うのを感じて帰って来ました。

夏のインターバル期を経て丸沼や大尻沼はそろそろ秋の陣。カメムシやテントウムシの大量落下確変モードの日はきっと爆釣する人が出てくることでしょう。寒さ対策忘れず皆さんも楽しんでくださいな。

今回の参加者は9名。ユルユルな時間のスタートなので、殺気だっていません。ちなみに大尻沼で釣行する時は丸沼高原第2駐車場に入れるのですが、その裏手が丸沼高原キャンプ場になります。
開始2投目で釣れました。でも休日なので船は20隻全部出ているのでスレるのも早く、午後はウンともスンともいいません。
皆が同じことをやっているので、時間を追うごとにどんどんスレてきちゃう。今回のヒットへのキーポイントは湖中央にあるスカムライン(ゴミ溜まり)を狙うか、岸から10cmというギリギリを狙うかのどちらかで、木の下をクルージングするトラウトのほとんどは捕食スイッチが入りません。
私は前回の野反湖フライだけでやっていたのだけれど、後半はフライが大きすぎて反応が渋め。後半まで釣り続けていた人は、小さめのビートル(テントウ虫)を使ってました。
彼女が漕いで彼が釣るという図。ラブラブ釣行、なんか羨ましいですなぁ。
今回は数が伸びず午後2時までで8本にて終了。テントの設営があるから早めの上がりでした。
前乗り組と合流してテント設営。霧がかかっている奥がスキーの斜面で、雲が斜面を駆け上がってきます。
魚釣れたし夜までまだ少しあるけれど、やることないので酒飲んじゃいます。
ランタンに火が灯ると、キャンプは一気に盛り上がる感じ。標高1500mはかなり寒いので、皆さんの着込み方がスゴイ。雨も降ってたのでかなり寒いです。
今回は鍋と焼肉の肉づくし。翌日は釣りをする予定がないから遅くまで飲み明かすかと思いきや、意外と皆さんは早めの就寝でした。私はたまたま訪れていた別のグループに紛れて午前様。
LEDライトの上にカメムシ襲来。よく観察してから野に帰って頂きました。

渓流の締めくくり

2018年の渓流シーズンは残すところ、あと半月。私は9月に入るとシーバス中心の生活になるのが毎年の常なんですが、今年ほど渓流での釣果がパッとせずモヤモヤが残る年はないんじゃないかな。それもそのはず、ヤマメとイワナの尺上を今年は一本も釣ってないんです。天候不順で釣りにならなかった日が多かったとはいえ、私にとってはこの10年間はなかった惨事。本流の大物は何処へやら・・。

もっとも昨日はイワナ釣りやヤマメを釣るために長野の奥深くまで足を運んだのではないのだけれど、前日の雨がやはりという感じで一番上の写真の有様。河原は無く渓へ降りたら押し流されそうなので遥々300キロ先での釣りを断念した次第。

残りの休み表と睨めっこして思うことは、今シーズンに釣果を望むのでは無く来シーズンに向かってタイイングした方が良さそうだってこと・・。タイイング頑張りますデス。

道中でなんと無く分かっていたことだけれど、仕方なし。足湯に入ってすぐにその場を離れましたとさ。
そのまま帰ってもつまらないので、南へ下がって木曽福島を散策、でも結果は同じ。そこから山梨へ入り、プラス20cmほどの水位の川があったので竿を出してみるものの、ドライフライへの反応は2度のみで、魚は弱々しくフライを見に来るだけ。結果オデコでございます。
「魚の写真があるでないの。」と思いのあなた、これは私の釣果ではありません。一緒に行った釣り仲間の唯一の釣果。私はウンともスンとも手応え無く、ひたすら水量の多い川を遡行して終わりました。

Epic Fast Glass II 703/4 インプレッション

私がフライを始めた頃はグラスロッド全盛時代。ブローニングにフェンウィック、そしてシェイクスピアなどが僕らの買えるギリギリの価格だったはず。カーボンロッドなんて高嶺の花で、当時のグラファイトと言えばオービスとフェンウィック。ブランク売りはダイヤモンドバックとルーミス、ラミグラスだったかな。円安だった事もあるのでオービス一本を買うにしても8万5千円もしたのです。なので私のフライフィッシングはシェイクスピアのグラスロッドからスタートして、その後フェンウィックのグラスを購入したのが中学生の頃。

最初のシェイクスピアは入門ロッドでダヨンダヨン。ロッドのバイブレーションを殺して長いストロークで振ることを覚えたロッドだけれど、ダブルホールしてもジャック・チャンセラーのラインは今のラインのような滑らかな皮膜はなく、いくら引っ張っても距離はそんなに伸びなかった。そして2本目のロッドであるフェンウィックに変えた途端にパワフルな腰で大きなフライを綺麗にターンさせてくれたので、ロッドにはお金をかけるものだと実感したのでした。そのFF856-5ボイジャーは芦ノ湖のウェーディングに活躍し、今はバスロッドとして時折使っている老竿。現役なのでビンテージなんて言わないでくださいな。お金がない学生時代に一生懸命貯金して買ったロッドは、そう簡単には手放せないのです。

その後グラスはブローニングやイーグルクロー、フィリプソンなどを使ってましたが、時代はグラファイトへと移り、ようやくオービスとウィンストンのグラファイトロッドを手にした頃には、グラスは過去の物として使うことが少なくなりました。

さて、ここ数年はそのグラスの人気が復活の予感、というかブームなのかな? 昨今のグラファイトの進化でロッドは高反発力で軽量になった代償に、最新の反発力の強いグラファイトシートを使うとショートロッドではアクションが作りにくいと言うのが最近の傾向という感じ。そこでそのショートロッドのジャンルを補うために進化し始めたのが最近のグラスロッド。時代を経てダヨンダヨンのバイブレーションなんて何処へやらで、「玄人はグラスのキャスティングを楽しんでください。」なんて言ってたけれど、今はショートロッドといえばグラスロッドが定番になってきたんじゃないかな。

前置きが長くなってしまいましたが、ようは今日の時点で最新のロッドであるエピックのファストグラスII 703/4のデモロッドを借りてきたので、そのインプレッションを少し・・・。

この7フィート3番とい長さと番手は日本を意識して作ったのでしょうか? 多分源流の藪沢志向でガシガシ使いたいと言う人が一番欲しがる長さと感じで、バンブーを持ち込むと竿を破損が心配な人向け。狭いエリアでも手荒な扱いでも滅多に折れることがないグラス素材は安心して使えます。そしてこのロッドカラーは、自然に馴染む色で嫌みがなく、皆さんにとても好評でした(茂みに投げ込んだら見つからないカラーかも?)。

アクションはいたってグラファイト寄りなので誰でも振りやすく感じることでしょう。でもショートレンジでもロッドが曲がるフレキシブルなしなりは、ちゃんとグラスロッドの感覚。10mを超えた辺りからいい加減な振り方をしているとティップが乱れ始めるので、丁寧に振る必要があります。もっとっもこのロッドに求められているのは10m以内の釣りですが・・。

ロッドバランスはショートロッドという事もあり滅茶苦茶軽く感じますが、それは7フィートだから気のせいです。トップヘビーでない分だけグラファイトの軽いロッドと同様に簡単に振れる分だけタイミングを早く取りがちになるなるので、スローテンポで振る事を心がけて欲しいです。

掛け心地はやっぱりグラスらしいグラス。バット近くまで綺麗なカーブを描いて、魚がジャンプしてもロッドがしなやかに吸収してくれるので、フックが外れる気がしません。掛けてからの楽しみはやっぱりグラスですなぁ。

気になった点はフレキシブルな分だけ各セクションの緩むのが早いので、ジョイントワックスは必ず使った方が良いでしょう。それとのカップ&リング(リールを止める部分)がオービスのCFO IIIだと緩い感じ。ということはハーディのリール全般に少し緩いと考えて方が良いので、ティムコさんのリールシートフィックスなどで、緩み防止をした方が良さそうです。

今年はこの後にエコーのグラスの新しいバージョン、そしてスコットの新しいファイバータッチが発売されます。冬のボーナスまでまだまだ時間がありますので、大いに悩んでくださいな。

朝霞ガーデンで使ってきて自撮り。スムーズな曲がりをみてください、絵になるでしょ?そしてグラスなのでグイグイ引っ張ってもティペットが切れる気がしません。ちなみに私はほとんどの場合、渓流でもライントラブルが嫌いなのでリールファイトです。クリックリールはドラッグテンションが弱いので、掛けた後は右手の薬指がドラッグの補助をします。
皆さんにも振っていただき、その釣り心地を楽しんでいただきました。本日の朝の時合いは30分。その後曇るたびに少しだけ活性が上がるという繰り返し。

東京湾デイゲーム

私のシーバスフライの歴史は意外にも古く、中学3年頃のスタートだったかな?当時はブラックバスを釣るよりも遥かにお手軽だったシーバスは、週末夜の芝浦ふ頭へ自転車釣行。最初はルアーで狙っていたのだけれど、ラパラで釣ると先輩たちに「ラパラは餌だ。」と揶揄されるので、フライを試してみたのが始まり。

最初は手元にあるウーリーバガーやモンタナニンフで狙ってみた所、手のひらサイズを少し超えるセイゴは意外にもアッサリと釣れることがわかった。で、色々とカラーを変えてみたらチャートやホワイトのウーリーバガーが良い事が分かった所で興味が遠ざかったのが高校生の頃(当時、大物は釣れませんでしたので)。

時が流れてフライのシーバス熱が再燃したのが、ハーミットオープンと共にやっていたシーバス夜会。閉店後に晴海埠頭周辺で数時間シーバスを楽しんだら銭湯へ行き、その後に月島で「もんじゃ」を頂くという大人っぽい遊び。

それから数年後に世捨て丸を購入し、シーバスガイドをやっていたのが約10年間。でもね、その頃は全て夜釣りだったのです。シーバスのデイゲームが始まったキッカケは、岩井 渓一郎さんが始めたフローティングミノーで、エキサイティングな釣りに皆さんが魅了されて今に至るのです。当時の私は4/0番のエンリコミノーを夜中に引っ張って大物を釣っていたので、フローティングミノーで釣れる話は、やってもいないのに全否定。その後、半信半疑私で始めたらその面白さにハマリ、半年遅れ位でそのブームに乗っかった感じでした。

今やデイゲームといえばフローティングミノーの釣り。そのシーズンインが大体今頃で、10月の後半にもなると潮が澄み難しくなってきます。そして本日朝は、「2018年秋デイゲーム開幕か?」と思いきや、朝の時合いにボイルが散発で渋いスタートと相成りました。

今回のシーホース のウッチーこと内田船長は、「世捨て丸」時代の共同所有者。なのでシーホース歴は10年ですが、実際には18年超のベテラン。本日のゲームが終わった後に彼と私は顔を見合わせて、「次の台風以降だね。」の見解デス。

シーホースの内田船長ことウッチー船長。私よりも年上に見えますが二つ年下。長い付き合いなので私の弟みたいなものです。
朝の時合いはタンカー周りと堤防壁沿いの潮通しの良い場所を狙います。今年は沖のボイルがまだ無いんです。マグロよろしく、シーバスのスイッチもイワシ次第。
引き波を引いたフライが上手いこと壁(船)ギリギリを通せるとガボッと出てくるシーバス。エキサイティングなフローティングミノーは、一度やったら病みつきデス。
タックルは9ft6-8番が標準ですが、強風下になった場合を考えると8番がオススメ。リーダーは-2X直結か、20-30ポンドのティペットを付けて使います。
奥に見えるはフジテレビ。湾奥では東京タワーやスカイツリーなどを見ながら釣りをするので、ちょっとした観光気分?右に見える島みたいなものは、お台場(品川台場)の名残リである砲台跡の一部。
水面を割ってシーバスがドッパーン。特にこの時期のシーバスは良く引くので楽しいですゾ。
来週の台風後は川筋は泥濁りになる代わりに、湾内の水温が下がり良い方向へ向かうことでしょう。シーズンインすると船は取りづらくなるので、週末利用の方は早めに予約しましょう。

カメムシその後

7月24-25日のドライフライ縛り釣行で、10バイト4フッキング0キャッチを野反湖でやらかした私。そのリベンジをしに再訪してきましたよ。今回はやる気モードで自宅を1時出発の4時過ぎ到着。現在の日の出が4時半過ぎなので、それに合わせての釣行。釣り人の本気モードは睡眠を削ってでも出かけるのです。

今年の野反湖はキャンプ場のテン場がクローズしているので、とても静かな湖。朝イチは私以外は誰も居おらず、湖を独り占め状態。現在の時合いは朝は5時〜5時半頃で、夕方は16時半〜5時半ぐらいでしょうか。その時間帯はドライフライに良く反応してくれます。やがて季節が進み水温が下がり始める9月中旬以降は、虫の活性が高くなる太陽が出ている時間帯へと変わってくるので、眠い目で釣りをしなくても良くなる事でしょう。

カメムシのシーズンはまだまだこれから。皆さんも沢山カメムシを巻いて野反湖へ出掛けて見てください。秋の野反湖は紅葉と夜空が格別です。

先だって巻いたカメムシくんは朝日を浴びて気持ち良さそう。初日の朝は4バイト2フッキング、1キャッチでした。
ライズする場所を見つけて、次のライズまでのインターバルを考えてキャスト。すると潜水艦が浮上するかのように真下からやって来てフライをガッポリ。遅合わせの後スリリングなジャンプとリールの反転音の末、無事ランディング。
午前の戦いを終えて、バンガローにチェックインする釣り人たち。釣り人は皆んな四駆です。
チェンクイン後はビールをしこたま飲み、午後の部までシェスタの時間。そして今回参加した釣り仲間が対岸で見事ランディング。おめでとう!
すでに秋モードの野反湖の夜は外気温が12〜14度くらい。なので夜会は暖かい”鶏団子鍋”。シメは雑炊を頂き、明日の釣りに備えて早寝。いやぁ、鍋は美味かった。
二日目の朝は山の間から太陽が顔を出すまでの間が勝負。散発なライズを見極めて勝負します。
二日目の私は2バイト1フッキング1キャッチ。無風ピーカンだと、魚の反応する時間が30分で終わっちゃう感じ。
今回は大満足の二日間。この後、近所の川へ皆を案内したのだけれど、私は野反湖しか考えてなかったのでウェーダー忘れました。なので、皆が入渓した後は車でお昼寝。サイズこそ出なかったものの、イワナとヤマメが気持ちよくフライに出たということでした。お休みがもっとあれば、また野反湖へ行きたいなぁ。