朝飯前

こんな言葉を使うといとも簡単に何かを釣ってきた様に聞こえますが、そんなことはありません。いつもの様に朝飯前に東京湾にプカプカ浮かんできましたが、いつも通りの修行です。朝飯前と言うより、出勤前の修行かな。

ランカーへの道、その4。気がつけばもうコノシロ・シーバスシーズンは終盤。毎回フライを巻いては改善し、キャスティングやリトリーブも見直し続けて挑む本日。フライは原点回帰、結局昨年成果を出している20センチ近いドラゴンテールを使うことに。そしてチューブヘッド・ジョイント・フライ(何か名前考えますか・・)が透明すぎて存在感が薄いので、内臓を意識したパターンに巻き直しました。

リトリーブに関しては昨今流行っているマグナムルアーで釣れている動画を見てリトリーブスピードとトゥイッチ(フライではポーズの時間)を見直し、自分のリトリーブが少し早いと言うことに気づきスローダウンする事にしました。今回は芦ノ湖解禁時のリトリーブに近いアクションで挑戦です。

夜明けを待ってシーホース は東京湾奥から沖へむけて走り、何にもない場所で魚探をかけてコノシロの群れを探し、群れを見つけたらその上を通すイメージ。

「ハイ、イイデスヨ。」のうっちーの声に今日は釣れる予感しかしない、いつも通りポジティブな私。妄想じゃないと良いんだけれど(笑)。鳥もいい具合に水面を睨んでます。そして開始して数投目には動き始めたフライに大きな飛沫と共に水面が炸裂。しかしシーバスはすぐにはフッキングせず、そのままリトリーブし続けたフライに追い喰いしてようやくヒット。この時期らしい強い引きでロッドが絞られます。そして釣りあげた魚は前回と同様にまたしてもロクマル半ばのサイズ。う〜む、まだまだ。

それから数流し目にウッチー船長が、「コノシロ絨毯が映ってますヨ。」と言った途端にドスンと大きなアタリ。ヒットと共に水面を割ったシーバスは、すっかり投げ慣れた12番ロッドを気持ちよく曲げてくれる重量感。次に上がってきたのはナナマル半ば、ハチマルまであと少し、もう一踏ん張り。

その後も新しく巻いたチューブヘッドは内臓を改善した事で凄くアタる様になり、それこそハチマルサイズがフライを咥えるところまでは行ったのですが、フッキングせず。フライにもんどり打って出て来た数は10数発以上と今まで1番のバイト数があり、内臓の効果は絶大。しかし今回作ったフライはフッキングに難あり。思い当たる節は軽くするためにフックサイズを落とした事でヘッドが邪魔してゲイブ幅が狭くなり、丁度ウィードガードの様になっちゃったんですな、またしても改善しなくては。

ポイント移動の最中にジョイント部とフックの改善案をいくつか妄想し、帰る頃にはもうタイイングしたくて仕方ない私。でもね、コノシロシーバスはそろそろ終盤戦。船の予約がいっぱいで朝便の予約が取れないので、このまま来年への宿題かな。

シーバスへ出る度にフライタイイングの改善案が浮かび、タイイング意欲は増すばかり。フライフィッシングって楽しい!!

ティボー レモンライム
昨日届いたティボー のニューカラー、早々に東京湾デビュー。太陽の下で見るカラーがカッコイイ!と思っているのは私だけ?
チューブヘッドフライとシーバス
水柱を上げてフライを襲ったコイツ。。同じフライでフローティングを作ろうと決意。使うのは来年ですけれどね。フライが大きいからシーバスが小さく見えます(笑)
うっちー船長
うっちー船長の魚探を駆使したポイント選びとフライとルアーの人の違いでポジションや流し方を変える技を持っています。彼に任せれば魚は釣れますが、大物がかかるのは運次第かな。サイトフィッシングじゃないから、魚のサイズを選べないしね。
私はシングルハンドで20センチのビックフライを投げているので、真似したくない人が多いと思いますが、タックルを変えれば誰でもチャレンジできますよ。オススメは11フィート8番のスイッチロッドにシングルハンド12番のインターミディエイトを使うシステム。手首が弱い、または体力がない人でもスイッチロッドのオーバーヘッドキャスティングであれば、誰でもできます。距離は必要ありません。来年は私が実践して見せますのでそれまでお待ちを! ってか、一緒にやりませんか?
「やっちまった」と言う顔をしているでしょ? 彼はドスンというアタリでデカイのを掛けたのですが、魚が向こうアワセで掛かったものだからそのままリトリーブを開始したために掛かりが浅く、バラしてしまいました。残念、何事も経験です。
ドラゴンテールフライ
このドラゴンテールフライの利点は釣れない筈がないと思う、魚と人間を魅了する動き。そして吸い込みが良くフッキングが良い点も挙げられます。しかしデメリットは吸水してしまうので、ピックアップ直後は重すぎて投げづらいのです。このフライをシングルハンドで投げ続けると手をおかしくします。フックは6/0番で丸呑み。対象物がないのでわかりづらいですが、久しぶりの大物です。
活躍したビックフライ
今回活躍したビックフライ。シングルハンドで投げるには限界があるので、来年は11フィート8番のスイッチロッドオーバーヘッドキャスティングで挑む予定。「目指せ、メーターオーバー!」の道は続きます。
6/0のフライを丸呑みするシーバス
この写真を見てわかる様にフライは吸込みが良いので、20センチ近いフライを丸呑みされます。その為ティペットがシーバスのザラザラの歯によってプッツンするのです。私は20〜40ポンドのショックティペットを使ってますが、「魚はティペットを見切るから細くないと釣れない。」なんて思っている人は、いざ掛かってもプッツンしますヨ。それに大きいフライはティペットが太くないと、カックンカックンして投げづらいですしね。

横浜はシークロ

「東京湾のシーバスはなんか楽しそうで羨ましいなぁ。」と思った方。シーバスのフライフィッシングは6番以上のロッドで10mも飛ばせたら、そんなに難しくありません。地方の方は東京へ出張の際にお休みをくっつけてみるか、仕事が終わったその夜にシーバスに挑戦してみてはいかがでしょう? 高番手を持って無かったら、レンタルタックルもありますから、まずはお試しを。

と言ってもボートガイド船でフライフィッシングをお願いする場合、東京湾でフライが得意なボートはそんなに数がありません。で、前述に紹介した「シーホース 」は湾奥を代表するシーバスのフライフィッシングを知り尽くした船長ですが、彼が湾奥のフライ・ガイドを代表する東の横綱だとすれば、横浜を代表する西の横綱には「シークロ」があります。なんか名前似てますね。

すでに東京湾でシーバスを楽しんでいる人からすれば今更説明することがないシークロですが、リピーター率がとても高いガイド船であることは間違い無いです。横浜という地域がら釣りのスタイルも多様に楽しめる上、シーバス以外の魚種もたくさん楽しめるのもその特徴でしょうか。

シークロはシーバスとクロダイを略してシークロというネーミングだという事から分かるように、フライでのクロダイフィッシング(初夏から初秋)も楽しませてくれます。そして何よりも自分のキャストが決まった時に「ナイスキャスト!」と声をかけてもらえるので、釣りをしている人も気分も良いのです。もしその日が不調に終わっても、お客様の気持ちを考えてのフォローする言葉が優しすぎて、またすぐに行きたくなってしまうのがシークロなんです。おいしょし過ぎですか? いえいえ、そんな事ありません。自分の世捨て丸ガイド時代の態度と比べたら、天と地のさです(笑)。

そして本日はシーバス二連チャンという事で、シークロにランカー狙い。その結果は・・・。

昨日は東京ゲートブッリジを超えてその沖で、本日は横浜ベイブリッジを超えてその沖で。二日間で京浜運河の端から端まで移動した感じです。このロッド見てください、フォアグリップ付きの12番。おバカな私です。
朝一のポイントへ到着し、「間も無くボイルが始まりますよ。」と言う船長の言葉に反して魚はご機嫌斜め。ボイルは待てど暮らせど何にもなし。仕方なしに移動し本日は拾い釣りになりました。
オープンウォーターのポイントへ行けば、昨日と同様に15〜6センチのフライを投げまくる私。ピックアップ寸前にゴツンと当たりがあったと思ったら、30センチほどしか無いイナダがアタック。なんて獰猛なんでしょう。
横浜エリアは多様なポイントがたくさんあるので、来るたびに違うポイントが楽しめます。そしてフローティングミノーはいつもの様に気持ちよく炸裂。
同船のお客様はエコーのグラスロッドでシーバスフィッシング。グラスらしい粘るアクションは、魚の吸いみ込みが良くロッドが粘るのでバレません。私も欲しくなっちゃった。エピック買おうかなぁ。
銀ピカのシーバスくん、トップウォーターでガバッと出てきます。
ポイントごとにポツポツとキャッチはできたものの、今回はランカーとは程遠いサイズばかり。私が釣れなかったと言うことは、ハチマルをキャッチするのはあなたかもしれません。釣りへ行くならば、今です。もちろん大物が掛かるのは稀ですが、程よいサイズが初めてのあなたでもきっと釣れるはずです。

世捨て丸とシーホース

私のフライ・シーバス史はとても長く、オカッパリだと遡る事中学生の頃から。ボート・シーバスだと、今から30年くらい前なるでしょうか。昔はフライ船なんてないので、乗り合いのルアージギング船で、隅っこの方でやらしてもらっていた程度です。そのうち小型ボート購入する仲間が増え始め、そのプレジャーボートでシーバスを楽しんでいたのですが、営業船でないので思うように釣りができない事から、2000年初頭に世捨て丸を購入する事になりました。

その世捨て丸は5.7mの小さな和船でしたが、それでも維持費は高く所持し続けるのはやっぱり釣具屋でもキツイのです。なので購入時に数名の共同購入者を募ったのですが、その中の一人に今シーホースで活躍している内田船長(ウッチー)がいました。ウッチーとは10代後半からの長い付き合いで、彼は年下なので私にとっては弟分みたいなものです。

その世捨て丸はハーミットでシーバススクール船として活躍してましたが、10年間活躍した後にうっちーがシーホースを立ち上げる事になったのと、丁度その年に東北大震災があったので被災された方へ世捨て丸を寄付する事で、その役目は終わりました。

そんなうっちー船長ですから、世捨て丸からのシーバスボート経験を加算すると、すでにシーバスボート歴は18年以上を経過しているわけで、湾奥を知り尽くしたオトコと言って良いでしょう。なのでうっちー船長から「ヤバイですゼ。」なんて連絡が入ったら、釣りに行かない筈はないでしょう。というより身内みたいな仲間に営業されてもねぇ(笑)

先週に引き続きランカーを求めて海へ繰り出した本日の湾奥ですが、その私はというと・・・。

湾奥から見る富士山
秋から冬にかけての湾奥は空気が澄んでいるので、晴れている日は海の上から富士が望めます。
イナダ
出ましたブリ!と言いたい所ですが、イナダサイズです。湾奥の何にもないところへ行き、前回と同様にひたすらデッカイフライを投げまくるのですが、時折海が割れてボイルしてます。で、シーバスだと思ってキャストしたら、こいつが釣れました。13cmのエンリコミノーをガップリ飲み込み血だらけになってしまったので、今夜のおかずとなりました。
東京ゲートブリッジ
ゲートブリッジ前で無駄打ち練習。前回20cmの大型フライを8番ロッドで投げづらかったので、今回は12番を持ち込んでのキャスティング。それも5時間休む事なくぶっ通しで。ターポンでさえサイトフィッシングなのに休み休みのキャスティングなので、このキャスト地獄は修行を通り越して拷問です。そして今私の腕はパンパンに腫れてます。
シーバス
その後に沖へ移動してドッカーン、とうとうやりました! と言いたいのですが、私がいくら投げても釣れないので、「おかしいな、いる筈なんだけれど。」と言う、うっちー。突然私の横でルアーを投げたかと思ったら、いとも簡単に釣りやがった。チクセウ(笑)
そうこうしている同船者にヒット。シーバスは船際ギリギリで反転して喰うパターンで私はそれで2本掛け損なった。う〜む、困ったもんだ。
シーバス
銀ピカシーバスくんを見事にキャッチした同船者。私はどうだったかって? 5時間無休の12番ロッドフルキャストして、イナダ一本のみです。おぉ神よ、一体、私の何が悪いのでしょうか? またしてもランカー次回持ち越しです・・。

 

ランカー

この言葉、釣りの中でしかほとんど聞かない言葉だと思いますが、スポーツフィッシングにおいて「特別にデッカイ」を意味する言葉、Lunker です。主にバスフィッシングで使いますが、私の中ではメーターオーバーに達するその他のスポーツフィッシング対象魚もランカーと呼びたいです。

さて、皆さんの身の回りにはどんな大物が潜んでいるでしょうか? 例えばコイ。狙ってみるとわかりますが、80cm位まではなんとか釣れるものの、それ以上のサイズってとっても難しいですよね。私の青春時代では雷魚も「目指せメーターオーバー!」を掲げる魚種の一つでした。

大人になってその狙えるものが多くなり、淡水魚ではコイ・ライギョ・イトウなど。陸から狙える海水魚ではシーバス・オオニベ・アカメなどを狙う様になりました。しかしですね、どれもまだメーターオーバーを達成してません。まぁ、この中の一つでも釣れれば宝くじ3億円が当たるほどの運を持ち合わせ、そして技量がそこまで達していると言うことですな。

さて、私にとって最近の「目指せメーターオーバー!」は主に海中心であり、一番身近なのはシーバスなのであります。現在はコノシロ・シーバス(コノシロを喰っているランカーシーバス)を狙うシーズンであり、シーホース のうっちー船長から「ヤバイデスゼ。」のお声掛けがあり、珍しく午後14時出船の出陣。その結果は・・・。

Tibor とWinston
お客様と一緒に釣りへ行くと、ハーミットはティボーリールを勧めるので、持ち込まれるリールはみんなティボーになります(笑)。そしてロッドはウィンストンとスコットだらけ。
大型フライ
ランカーシーバスを狙うのは大型のフライ写真のドラゴンテールは約18cmあり、フックサイズは6/0です。大きさがわかりにくいので、普段使っている9cmほどのフローティングミノー#2を横に並べてみました
満月に曲がるフライロッド
コノシロ・シーバスを狙う時は、特にボイルも無く海の真ん中で360°投げまくります。水深は7〜15mくらい。魚探にはコノシロの魚群が映っているので、その上をトレースするイメージ。大型のシーバスは群れでいる訳ではないので、ひたすら投げまくっていると30分〜1時間に一回くらい、「ドスン」と当たる訳です。そうすれば、この様にロッドは満月に。
ナナマルオーバー
同行のTサンはおよそ1時間後にドスンというあたりと共にこのサイズ。なかなかのサイズです。フライはエンリコのピーナッツバター#3/0の13cm。
ロクマルシーバス
私はと言うと、いくつかのアタリをとりこぼし、キャッチしたのはロクマル止まり。その後も似たサイズを掛けるも今回は何故か手元でバラしてしまいます。
夜の東京湾
デイゲームランカー便は、結果ハチマルにも届かず、夢のサイズキャッチまでは、また長い夢へとなるのです。叶いそうで叶わないこの目標がある限り、私のシーバスへのモチベーションは下がる事はないでしょう。そしてその続きは癒しのナイターへと続きます。
クラウザーミノーとシーバス
癒しのナイターはサイズこそ伸びないものの安定した釣果なので、もしランカー便で大物が出なくとも魚は沢山キャッチできる安心の季節です、皆さんも楽しんでください。夢のサイズをキャッチできるのは、あなたかもしれません。
東京湾ナイトクルーズ
結果、ランカーシーバス便はサイズこそ伸びなかったものの程よく釣れて、イブニング〜ナイターは癒しのウォーターフロントでした。今の季節、海辺に住んでいる人はシーバスへ行かないなんてもったいないヨ。

お祭りとオマツリ

この言葉を聞くと普通は気持ちが高揚するというか、なんかワクワクしてくるものです。ただ釣り用語の場合、『オマツリ』は他人と仕掛けが絡む事を意味するので、船上で仕掛けを解くことを想像すると、この言葉を聞くと顔をしかめてしまいます。

そんな厄介なオマツリでも言葉の前に、『●●祭り』と別の言葉がつけば、船上は戦場と化して賑やかになるんですよ。今朝はそんなオサカナマツリの日です。

先週の夜便で大量のイワシが港内に入ってきたのを確認していたので、朝方は大変なことになるだろうというポジティブな妄想を抱いての出船。結果ですか? えぇ、その通り大変な事と言うよりも作業になりそうな位の入れ食い、ワカシ(ブリの子供)祭りです。

つばさ橋付近は大潮ということもあって海峡と化した潮目に、そこら中でワカシやサワラのボイルだらけ。横浜周辺のシーバスボートは集結し、そこら中でルアーやフライをキャスト、ほんと賑やかなお祭り気分。投げてはヒット、ヒットしては雄叫びが木霊する、まさにワカシ祭り状態。リリースしてはまた掛けての繰り返し。正直、神輿を担ぐよりも疲れた気分です。

その後シーバス散策に移動しシェード撃ちをしましたが、ポツポツと拾い釣りかと思いきや、最後のポイントは怒涛の入れ喰い。平日に釣りが行ける方はシークロもまだ少し空いていると思うので、お早めのご予約をした方が吉。ワカシの成長は早いので、あっという間にイナダサイズになって何処かへ行ってしまうので、このお祭りを経験したいのであれば、10月中旬ぐらいまでにお楽しみください。

そしてお店へ戻ってきてハーミットは定時にオープンしましたが、本日はうたた寝しそうな管理人でゴザイマス。あ、明日も朝霞ガーデンて釣りとキャスティングだった。準備しないとね。

ボイルが起きるまでと、少しだけシーバスの壁打ちをやった後にベイブリッジから沖へ出てつばさ橋へ向かったシークロのリュウちゃん号。ベイブリッジ前はほとんどボイルがないから心配していたけれど、つばさ橋の前はシーバスと、ワカシとサワラのコロニーになっていた。
初っ端に丸々と太ったマサバがヒット。こんなの釣れるんだったらクーラー持ってくるんだった、と後悔の念。お店に出勤だったのでやむなくリリースです。
今回は魚の写真がオンパレード。もっとも途中からそんな余裕がなくなって、ボイルが落ち着くまでただひたすら釣りまくってました。昨日巻いたチビミノー4個では足りず。
ずっとーどちらかのロッドがしなりっ放し。余裕こいて釣り動画のワンシーンを撮りました。こちらをご覧ください。
あまりにも釣れるので、途中ご飯休憩の間りゅうちゃんにロッドを渡し、ワカシを釣ってもらいました。聞けば「いやこのボイルは先日からずっとお客様に釣らせてはいるけれど、自分で釣るのは初めてです。」ですと。可哀想に、目の前のボイルを見てロッドを振れないなんて。私も以前はシーバスガイドをやっていたので、悶々とした気持ち察します。
空は青く、そして一筆書きしたようなラインが綺麗なワカシのお化粧は、地味なシーバスとは違い写真写りの良い華やかさと、海中に向かって進むパワーを持ち合わせています。
グレーシルバーに輝くこの時期のシーバスは、8番ロッドを絞り込むトルクフルな引きと軽快なジャンプで釣り人を楽しませてくれます。
結果シーバスもロクマル近くまでサイズアップし、最終ポイントの魚の濃さはハンパない感じです。今後は夜も朝もフローティングミノーのバイトを見ながら、雄叫びをあげる人が沢山増えることでしょう。
今回もシーバス君に感謝。これからも僕らと遊んでやってください。

野反湖と台風(でも中身はシーバスの釣行記)

何ですか今日の天気、東京はピーカンじゃ無いですか! と、天気予報に文句を言ったところで、野反湖は山の天気はなのでメトロポリタンとは大違いな筈、きっと。ハーミットオープン当初には今回の様な台風接近のケースでも、野反湖へキャンプに大勢でキャンプしに行ってましたよ、釣り馬鹿の集団ですから。

設営時はにわか雨。タープを張り、いざ何かを始めようとしたらずっと雨でタープの下でビールサーバーを持ち込んで酒を飲みまくり。やる事がないので笹舟を作ってタープ下にできた雨水の流れで笹舟レースなんてしていた時まだ序の口。夜にはタープやテントの張り綱が緩み、しまいには飛ばされてしまう始末。

夜が明け撤収する頃は豪雨でテントの中に川が流れてます。そんな雨の中で慌てて撤収しリアカーを引けば、今度は途中の沢が渡れない(人が流されてしまうほどの流れ)になり右往左往するのです。もちろん全身ずぶ濡れで車の中までビッチョビチョ。翌日のテレビで伝えるニュースは他のキャンプ場で死人が出ているほどの大雨でした。

匂い始めたテントは天気の良い日を待ってを干せば、慌てて撤収したのでいろいろなものが無くなっているのです。そんな経験を何度かすると、テレビのニュースにはなりたく無いので僕らは素直に計画を変更デス。

そして今回の考えた代案が三つ。日帰り野反湖弾丸フィッシング、そしてダブルハンドスペイ練習会、もう一つはボートシーバス。野反湖はこの時期カメムシドライの釣りが楽しいので、風と雨の中ではそのスタイルはかなり辛いので、却下。そしてダブルハンド練習会はあわゆくばサクラマスが釣れるかも?で行くつもりでしたが、栃木県下は9/20で渓魚の釣りは終わってしまい、計画そのものが駄目になりました。よってシーバス君です。

今年の傾向はスロースタートでまだ爆発の話はなく、朝方にイナダとサワラのボイルがあるのみでパッとした情報がありません。いつかはスイッチが入るはずだろうから、その先陣に僕らがならないかチェックしに横浜へと出向きました。さて、その結果は・・。

今回は横浜エリアへ行ったので、使った船はシークロのリュウちゃん号。ここ数日の朝はワカシのボイルがハンパなく、投げれば誰でも釣れる状態だとか。夜の部は徐々に良くなっているとのことで22時出船。ベイブリッジを見ながら京浜運河を散策です。
光があるエリアはどこもすこぶる好反応。と言ってもその大半は一年生。フライが大きくて喰いきれません。
バンバンあたりますが、サイズは平均してこんなサイズ。でも僕らは釣りができただけで幸せ。それも入れ食いだから文句は言いません。
タンカーの明暗部にカモメが集まっているので、その周辺がポイント。魚はそれほどシビアでタイトな場所に付いているわけではないけれど、シビアに攻めた方が幾分サイズが良かった。もっとも大物と思われるアタックはことごとくバラしてしまい、釣れたのはおチビちゃんばかりなんですが・・。
今回は3名で乗って2名がキャスティング、1名がカメラマンになるローテーションの釣り。どこでも安定して釣れていたので、シーバス・シーズン開幕宣言いたします。
現在シーバス君が食べているベイトはとても小さいです。イワシは大量に湾内に入ってきましたが、サイズが小さ過ぎてシラスを少し大きくしたぐらいの大きさ。吐き出したイワシは3〜5cmほどしかないので、フローティングミノーはいつもより一回り小さいのがベスト。と言ってもイワシなんてすぐに大きくなるので、3週間もすれば7cmミノーで問題ありません。
ハーミットでは初めてシーバスを狙う人にはシーバスガイドボートをお勧めしますが、オカッパリから釣りたい方もシーズンインです。まずは河口部の橋桁明暗部でチャレンジしてみてください。その後しばらくすれば、湾奥でも満遍なく魚が入り徐々に釣れるようになるでしょう。オカッパリは情報戦なので、釣れる確率は5日間通って釣れる日は1日くらいかな?

シーバス(スズキ)と人間の成長率について

ゴールデンウィークもすでに終盤に入り、ハーミット周辺は車の通る音や人の声などほとんど聞こえない、とても静かな時間が流れています。この連休中はずっと仕事ばかりの毎日でしたが、体に良くないので出勤前に潮風に当たってきました。これでリフレッシュできたかな。

東京湾奥はオリンピックへ向けて様変わりする日々で、出航する度にその景色が刻々と変わっていきます。東京湾ゲートブリッジ脇にできるカヌーコースはすでに出来上がっており、中央防波堤との間にある水路は大きな水門ですでに閉じられました。でもまだまだ変わるんでしょうね、オリンピックまでに。

その東京湾の住人であるシーバスはご周知の通りフッコ→セイゴ→スズキという順番で名前が変わる出世魚で、寿命は10年以上のお魚。スズキを60cm以上とするならば、そのサイズに到達するにはおよそ3〜4年は掛かるよう。10年後には80〜1mとなるけれど、メーターオーバーになるにはどれぐらいの確率なんでしょうね。シーバスは最初の一年で25〜30cmになるのですが、残りの9年で一気に3倍になる計算です。

かたや人間はというと、生まれたての平均身長は75cmだそうで一年目は10センチしか伸びません。10歳児で平均136cmと2倍には届かないんですね。でも、生まれてから18年もすると男子は180cmにも成長するので、恐ろしや。あ、私の愚息の話です。

その約18年成長した愚息と、成熟したシーバスの格闘劇。その結果は?

東京湾
後で気づいたのだけれど、もうちょっとオリンピック関連の施設をキチンと写せば良かった。このゲートブリッジ右奥にカヌーの会場があります。
アカクラゲ
絶対触りたくないアカクラゲだらけ。引っ掛けて遊んじゃダメよ。本日はコイツがやたらと浮遊してました。
シーバスと格闘
海でフライロッドを振るのは初めての彼。シーホースの内田船長の言うことをよく聞き、壁際にフローティングミノーを通すと『ドッカーン!』と水面が炸裂。
シーバス
シコイワシをたらふく食べているシーバス君。真冬のシーバスと違いそのパワーに圧倒されます。
シーバス
キャストが決まればナイスサイズが次々と。ウッチー船長にランディングをお願いしてパチリ。
ドッパーン、シーバス
シーバスを釣り上げると、シコイワシを吐きましたが、フローティングミノーと丁度同じサイズですね。
東京湾奥シーバス
結果、最大サイズは62cm。対象物を大きく見せるために身長180cmオーバーの彼に「もっと魚を前に突き出して!」とアドバイス。こうやって写すと、なんとなく身長の半分ぐらいあるように写ります(笑)ちなみに私よりも大きくなりやがったので、話をする時は私は少しだけつま先立ちで威厳を保ちます(笑)
レイクトラウト
7年前の彼はこんな感じ。この時はまだルアーで釣らせていたんだったね。初めてのレイクトラウトをキャッチした時、「人生で一番引かない魚。」と申しておりました。
シーバスのリリース
シーバスの成長率と人間の成長をかけてみたけれど、今回のお題は少し無理があったかな、スミマセン。子供と魚はどんどん成長するのですが、私はなんとなく20歳の頃から中身が成長してないような気がするんですが、気のせいでしょうか?(笑)

実釣練習(シークロでシーバス)

このブログでも良く言っている話で釣り人が持っていると有難いものは『運・根(気)・感』ですが、これだけあっても釣りは成り立たないので、特にフライフィッシングはキャス練に励んで目的の魚に向かって投げれるように事前練習してたりする、ストイックなスポーツであります。

そのキャスティングスクールでハーミットが教えるものはキャスティングの精度であったり、遠投であったり。でも実際の釣りではそれだけでは足りず、多くの場合は投げた後のことの方が重要で、実戦でしか学べないものです。

で、一昨日の夜というか明け方というか、その辺の釣りは、お客さんのリクエストで実釣のスキルを高めたいとの事でシーバスフィッシングに同行。でも実際釣りに出て私が何を教えなければならないかは知らずにやっている事が多く、言われて気づき教える事が多いので自分も勉強ですな。

世捨て丸時代に言っていたハーミット的シーバス語録を少しご紹介したら、皆さんの何かしらのヒントになるかもしれないので、ちょっと書いてみましょうか。

ボイルは熱いうちに打て

『鉄は熱いうちに打て』のパクリですね(笑)。魚のボイルはその魚達が熱い(興奮状態)のうちにすぐに打ちなさい(キャストしなさい)という意味。ご周知の通りボイルというのは小魚がプレデター(捕食魚)に追われている状態ですが、小魚の群に数本のターゲットが突っ込んでいる事が多いので、食いそびれた奴は後から来たフライに食いつく可能性が高いと言う例えです。ハーミット的類語では『ボイルは3秒以内に打て』とも言います。

シーバス入射角

シーバスボートのポジションはそのガイド船によって違いますが、一般的に2名乗船の場合は二人に釣らせるためにボートは目的のポイントへ向かって平行に流します。例えば左舷で釣りをする場合は前に乗っている人は左前にキャストを繰り返すことになります。このポイントへキャストするフライラインの角度を僕らはシーバス入射角と言います。

シーバス入射角は浅ければ浅いほうが良いです。一番釣れないのはポイントに対して90°の状態。シーバスは船の横などを狙う場合、その壁にベッタリと付いている事がほとんど。なので、90°というキツイ角度は魚にフライを認識させるのは一瞬になってしまうので、釣れにくい状態になります。

世捨て丸時代はこのシーバス入射角を30°以内で投げましょうと勧めていたので、リーチキャストを多用します。

一にテンション二にテンション

類語は「遠くのボイルよりも近くのボイル」かな?シーバスフィッシングに限らずソルトウォーターの釣りは常にフライから自分の手元までまっすぐで、わずかでもテンションがかかっている状態が理想です。なので、遠くのボイルを狙うあまり、リーダー部分が上手くターンせずシワシワになっている状態は全然釣れません。遠くを狙うよりも確実にフライがターンする自分の距離を知っておくべきなのです。

話は長くなりましたが、そんな感じで教えながらシーバスの夜は更けていったのですが、魚が釣れ過ぎた夜なので、写真を取るのも忘れてずっと入れ食いを楽しんでいたとさ。こんだけ講釈を垂れておきながらなんですが、魚の機嫌が良い時はどんなキャストでも釣れますヨ(笑)

今回のシーバス船はシークロのリュウちゃん号でした。
最初の一投から釣れ続けて、ポイントを移動する度にシーバスが釣れる状態。きっと暖かい日だったから良かったのだと思う。
リーチキャストを多用してシーバスを狙います。
結果最大魚はこんな感じ。入れ食いでした。何本釣ったかな?

Winston Air Salt 908
インプレッション

インプレッションになっているかどうかはかなり怪しいので、私がウィンストン好きだという事を加味して話半分で聞いてください(好きな話は長文になります)。

ウィンストンがソルトウォーターボロンロッドを世に送り出してから、全てのモデルを使ってきた私。どんなにヒイキ目に見ても決して褒められない竿が過去にありましたが、批判の話はつまらないので却下。私が過去のシリーズでお気に入りだったのはBoron II Mxシリーズかな。このモデルはGルーミスのNRXシリーズによく似ているアクションで、極めてファーストアクションでありながらティップがお辞儀するのでラインの乗りが非常にわかりやすいロッドでした。それに加えてルーミスよりもずっと軽いですからバランスもとても良かったのですが、そのモデルは4年ほど続きモデルチェンジに。

そのモデル以外にソルトウォーターロッドは色々と売られてましたが、どれもティップが硬く全体的に曲がる点が何処にあるのかわからない万人向けじゃないシリーズが多かった気がします。なのでハーミット的にもソルトモデルはあまり前面に押さず、「クセがあるロッドは私だけ使ってればいいか。」的な扱いになっていたのが今までのハーミット。

しかし今回のエア・ソルトはかなり『ヤバイ』です。いや、今までのウィンストン・ソルト・ロッド史上一番使いやすいと断言しちゃいます。

このシリーズはヨーロッパのフィッシングショーであるEFTTEX2018にてビジター賞(来場者が決める賞)をとりました。ちなみにフライロッド賞はTFOのアクシオム・スイッチです(後日この話も書きます)。来場者が決めた賞をエアソルトが取ったということは、何のしがらみもなく純粋に一般の皆さんが欲しいと思ったものですから、それだけ皆さんが絶賛したモデルです。

ロッドのアクションを簡単に言うと、ウィンストンプラスをマイルドにした感じ。全体のテーパーはプラスに似ていてティップは野暮ったい太さを持つのはウィンストンらしさ。ライン荷重が少ない段階ではセカンドセクションの真ん中ぐらいから少し曲がり始めます。ラインが乗って荷重が大きく掛かるとその曲がる点は少しバット側へ下がりますが、それ以降はロッド全体がしなる感じでバットがガチガチなイメージは受けません。それとコルクグリップの質は大手フライメーカーではダントツ、ウィンストン社の質は良くコルクが沈み込むことはありません。

ロッドはよく曲がるけれど、復元力がとても早く反発力が早く得られる感じで、ロッドが曲がるのにラインスピードは上がる印象です。今までのGルーミスNRXの様なロッドはセカンドおよびバットセクションはビクともしない代わりにロッドのブレを最小限に抑え、手首の強い人が曲げ切って遠投するロッドですが、このエアソルトはそんな釣り人側の負担など感じずスッと軽く飛んでいく印象です。

実は私の開口一番のインプレションは「何だ、プラスより若干柔らかくしただけじゃん。」と思ったのですが、実際にリールをセットした時のバランスはプラスとは比べ物にならず、振り抜いた時の曲がり具合は溺愛したボロンIIIx908よりティップが少しだけ硬い程度で、実際の釣りでのギャップに衝撃を受けた次第です。

ちなみにシーバスで同船したお客様にも振っていただきましたが、持たせた瞬間に発した言葉は「え?これ5番ロッドじゃないんですか?」と言われたほどバランスが良いので、今までの8番ロッド史上最もバランスが取れていると思います。

さて、珍しくウィンストンのソルトボロンを褒めちぎった後には気になる点も書いておきます。価格に関してはハイエンドモデルなので今回はスルー。ブランクのコーティングに関してですが、届いた私のロッドは今までのウィンストンよりもマット感があるのですが、これはこのロッドの特徴なのかな? 他と比べるものがないのでわかりません。それとブランクの野暮ったさは慣れた私には何の違和感もありませんが、初めて手にする人は持つ前にそのティップの太さから重そうなイメージを持つでしょう(実際には軽いです)。あとはウィンストンなので、グリップの直径はそれ程太くありません。なので、手がデカイ人には小振りに感じるかもしれません。また、ロッドに癖がありませんから、玄人向きとは言えないでしょう。

いやぁ、久しぶりに熱く語らせていただきました。このインプレッションを見て買おうなんて思わなくて良いですよ。今までウィンストンのソルトウォーターロッドなんてほとんど売れてなかったので、これからも私一人で密かに楽しみますから(笑)

Winston Air Salt
プラスとの違いはリールシートのカラー。プラスはグリーンでエアソルトはガンメタル。それぞれ左巻きのリールをセットした時にやや斜めでこの社名が見える様になってます。

Winston Air Salt
上がプラスのジャングルロッド。下がエアソルト。相変わらずネーム以外は大きな違いはシートだけ。唯一、ブランクの社名前後のティッピングカラーが異なります(撮り忘れました)。バットガイドはエアソルトの方が一回り小さくて線径が細いチタンガイド。

ベンドカーブがとても綺麗で、ジャンプを繰り返すシーバスでもいなしてくれます。このタックルはリールとラインを含めるとワンセット税込25万円オーバー。あぁ恐ろしや・・。ちなみに私的ソルトロッド番付評価は、現在は次の通り。1位:Winston Air Slat・2位:Scott Meridian・3位:Winston Boron III Plus・4位:TFO Axiom II ・5位:Scott Tidal ・6位:G Loomis NRX。NRXは発売からもう12年経ったので、今の竿と比べちゃうと少し重いのでこの順位(折れにくい肉厚の重さと言えます)。

ウィンストンが好きですがティボーも好きなので、どちらもティボーが付いてます。この2本はプラスがシンキングライン用、エアソルトがフローティング用として使い分けてます。今後エアソルトは芦ノ湖や本栖湖にも連れて行きます。淡水8番ロッドと違い海水8番はどっちも使えて良いですよね。

東京湾夜景とオリンピック(シーバスクルーズ)

東京湾奥は横浜川崎地区と違い工場夜景クールズの船はなく、その代わりに屋形船の往来が多い場所。そして東京オリンピックへ向けて灯の数は着々と増えており、訪れる度にその風景が様変わりしています。

僕らシーバスハンターにとってオリンピック事情における建設ラッシュのメリットは、工事の照明が多くなることで、狙うポイントが増えたということ。釣り人的にはもっと潮通しの良い場所に照明を増やしてもらいたい感じ(笑)。そしてデメリットは工事によって大幅に立入禁止区域が多くなったことと、潮の流れが変わって行くこと。

現在カヌー・ボート競技場として『海の森水上競技場』を建設中であるが、この水路はかつては私のお気に入りポイント。潮がよく動く上に照明があり、壁にデッカイシーバスが張り付いていたのだが、釣り人の気持ちなど汲んでくれる事もなく現在はその水路は閉じられて工事が着々と進んでいる。

ともあれ、シーバスは工事とは関係なくこの時期はいたるところに居る訳で、恩恵と障害などとは無関係に僕らを楽しませてくれるのです。東京オリンピックへ向けて日ごとに東京の夜は益々明るくなり星は姿を消していく。そして夜の曇り空は街の明るさが反射して益々明るくなり、それを綺麗だと見るか悲しく感じるかはその人の感性。私は後者かな。

オリンピックは待ち遠しくもあり、早く終わって欲しくもあり、複雑な気持ちになったシーバスの夜でした。

夜の写真はピントがこないのでご了承を。サイズこそ伸びなかったけれど、川筋ダウンクロスのパワーウェットフィッシング(フライはストリーマーですが)は、下げ潮と川の流れも相まってその引きは抜群。

明暗部のボイルは止まらずイレグイ状態。ウェットフィッシングに慣れている人はお手のもの。

サイズは小ぶり中心で25〜60cm前半まで。照明に集まる小魚のサイズは様々だけれど、フライは少し小さめの方が反応がよかった。

ゲートブリッジは僕らの間ではザウルス橋と呼んでます。どこの橋もだいたい午前0時で照明が落とされます。その灯りは雲に反射して夜の海はとても明るい。

潮止まりの間はカサゴ釣りに。シーバスと違い真っ暗な場所でやるので、コヤツ達は音の出ないフライにどんな感覚でアタックするのかが不思議。

ウインストンのエア・ソルトに入魂完了。皆さんに振って頂きましたが、反則的なバランスという評価。久しぶりに「ヤバい!」ロッドに出会った感じ。ウインストンのソルトロッド史上で一番の出来かも。

豊洲市場が開場して初めて夜の姿を見ました。昔は暗かった豊洲埠頭はどの面も凄まじい明るさ。でもLED照明のせいか暖かみを感じません。

オレンジ色の光を放つ東京タワー。ビル群が多くなり東京の象徴は消沈している様に見える。でも、昨今のLEDの寒々しい明るさと違い、昭和を感じるのは私だけだろうか。