横浜の海でシーバスを釣りながら富士山の初冠雪を楽しむ

シークロのリュウちゃんがこう言うのである。
「まずはA面(タンカーの風の当たる側の面)を攻めてみましょう。」

その言葉に反応し、すぐに思い浮かんだ曲を口ずさみながら私はキャストする。
「A面で恋をして〜♪ウィンクのマシンガンで僕の胸を打ち抜いてよ〜♪」

世代的に近いリュウちゃんはすぐに反応するけれど、一緒に乗った若いお客さんは何の事だか分からない。本日のシーバスも似たようなもので、フローティングミノーに劇的に反応する個体もいればノロノロと付いてくるだけで鈍感な反応のヤツもおり、どの個体がスイッチが入るのかわかりゃしない。それが本日のシーバスくん。

早朝シーバスの好条件は、ベイト(餌となる小魚)・曇天・潮の動き・微風などなど。本日はこの好条件要素のうちのベイトと曇天で、それに時々微風でシーバスのスイッチが入るという具合。沖のタンカー周りで船ベリギリギリにフローティングミノーを通すとガバチョ!と出るのだが、よく見ると船艇の赤い塗料に並行してゴミのようなものが動いており、それがシーバスが捕食しているカタクチイワシ。その動きは底石に張り付くヨシノボリやヌマチチブみたいで、動いては止まっての繰り返しで決して船から離れない。その様子を見ているとフローティングミノーはベタ付けでキャストしなくてはいけないと察しが付く。

ベイトとなる魚の行動が分かれば、僕らはそれを真似てリトリーブすれば釣れると言うもの。気がつけば連発バイトがあり釣れる釣りは楽しいなぁ。気分が良くなるとまた私はまた昭和歌謡をつい口ずさむのである。

「唇 つんと尖らせて〜♪何かたくらむ表情は〜♪」
あれ?これはナイアガラ・トライアングルではなく、大瀧詠一でしたな。世代でないと分からないお話でゴメンナサイ。

そんな感じで余裕が出てきて船長と馬鹿話を続けていると、遠くの山々の隙間から一際高い顔を覗かせる富士山の姿。二日前は赤茶けた夏の顔をしていた富士山が、今日は山頂から少しだけ粉砂糖を掛けたケーキのよう。あぁ、もう秋なんだな。シーバスのシーズンを感じつつ、本栖湖シーズンも開幕したことを実感した本日出勤前の釣りでした。

横浜の海
出船は5時だったけれど、釣りばかり行っている私には日増しに陽が短くなっているのがわかる。本日はいかがかな?
シークロ
最近のシークロといえばリュウちゃん。これからは繁忙期なのでお休みがなくなるので、11月になる頃には人相が変わっているかもよ(笑)
リトリーブ
タンカーの際っきわにフローティングミノーを打ち込み、タンカーと並行して引くのですが、引いているスピードや、その動きも重要なんです。
シーバス
フローティングミノーで拾い釣りをすると、たまにこんな良いサイズが混じります。普段はニコパチを撮ることはないんですが、リュウちゃんがいると撮ってくれます。
東京湾のシーバス
サイズは45〜60センチ前後まで。パターンがはまればシーバスはもんどりうって出てきます。曇天が良かったのか、今日はいっぱいツレマシタ!
エンリコミノー
フローティングミノーでの釣りが飽きちゃったので、途中でエンリコミノーにインターミディエイトのタックルに変更。しかし少し沈めるスタイルに変えたのに、フライが水中へ没する前に下からシーバスが突き上げるので、エンリコミノーが空中に舞い上がってしまいます(笑) 水に馴染み始めてようやくヒットが続きます。
シーバス
最終的にはこんなサイズがドーンと出て大満足。今日はこれにて終了。
フライボックスの中身
一緒に行ったお客様のボックスを少し拝見。フライボックスには皆の夢が詰まっています。
シーバスボート
シーバスは完全にシーズンインしました。すでにボートの予約は一杯でしょうから、考える前に予約表の隙間へボート予約をねじ込んでしまいましょう。ボートの予約が入るほど、リュウちゃんのお休みは奪われますが・・(笑)

新海誠のアニメに出てきそうな雲の下で、メーターオーバーのマヒマヒと戯れてみた

「おい稲見、お前みたいな若いものは魚を探すんだよ!ミヨシ(船首)で立ってろ! そうしないと船長の士気が下がるだろ!」と、若い時はこの業界で有名な某先輩によく叱られたものです。そうまくし立てる当の本人はというと、二日酔いで船長から見えない所でうたた寝。そして私が「ナブラだ!」と叫ぶと、いの一番にミヨシまで走って来てキャストし、マグロやカツヲを仕留めるのです。あれから35年以上の月日が経ちますが、今でもペーペーだと思っている私はミヨシに立ち続けています。

相模湾でシイラを釣る歴史は意外に浅く、今からおよそ40年前にソルトルアーの新しい釣りものとして始まったイメージ。当時はまだルアーで釣る魚種はトラウトとバスが中心で、海での最初のターゲットがシーバスで、オフショアではこのシイラが最初に注目が集まったのです。地方名ではマンビキやマンビカー、英名ではドロフィンフィッシュ、ハワイではマヒマヒと呼ばれていて、世界を泳ぎ回っている大物であります。

いつだったかハワイの水族館でシイラが泳いでいて、その解説には「最初の一年で1メートルに成長」と書いてあるのにびっくりした覚えがあります。その後の成長率は遅いそうですが、僕らが普段釣っている殆どが当歳魚って事になるのです。

さて、そんなシイラなんですが、この釣りが始まった当初は専用の竿やリールは無かったので、短い投げ竿やシーバスロッド、あるいはフリッピングロッドを持ち出して挑戦たけれどどれも使えなかったので、のちに専用のロッドが出現。フライはというと、本来はターポンやセールフィッシュを釣るための10〜12番ロッドがあったのでそれを釣具屋で探して持ち込んでいたので、フライフィッシングの方がちゃんと機能していたと思います。お金が無かった私はルーミスのブランクを買い込んで自分で12番ロッドを作製。リールは釣りへ行くたびにドラッグのしっかりした新しいものに買い換え、始めてから数年後にはビリーペイトのターポンを使っていたので余裕で対処してました。

さて、そんなシイラのフライフィッシングは今も昔も変わりません。この釣りは夏祭りみたいなもので、シイラさえ見つける事が出来たら船上は戦場になり、お祭り騒ぎになるのです。今年2回目の出船ですが、カツヲが釣りたい要望があれば、もしかしたら秋に突入したらもう一度行くかもしれません。

さて、お暇な方は昨日の馬鹿騒ぎをご覧くだださいまし。

新海誠監督に出てくる様な雲の下での釣り。
新海誠のアニメに出てきそうな綿飴の様な雲の下で、ひたすらトリヤマ(鳥山)を探して海を見つめる私。皆が下がって日陰で休んでしまうと、船長の目だけでトリヤマや漂流物を探さなくてはならないので、メガネ(カツヲ船用語で魚を探す人)は人数が多ければ多い方が良いのです。ちなみにミヨシに立ち続けたので今回見つけた魚は、マカジキキハダマグロ、クジラ、青物、トビウオ、シイラ、カンパチ、マツダイ、その他色々。マカジキはデカ過ぎて狙えません・・。ちなみにシイラの場合、パヤオに魚がいなかった場合は漂流物(ナガレモノ)を探さなくてはなりません。
パヤオで釣りをする
ナガレモノが全く無かった場合を考えて、まずは沖のパヤオ(浮魚礁)を目指します。このブイの下に何百メートルものロープが海底まで伸びて固定されています。そのロープに貝がつき、小魚がつき、中魚がつき、シイラやカツヲが着くという食物連鎖を作っています。これは漁協が管理するものでプレジャーボートは狙えません。
青の下で釣るシイラ
ポイントへ着くと私はチャム(活きイワシ)を寄せえさとして撒く役なので、散水するのと同時にイワシを撒いていきます。するとシイラは船に突進して来て、その間にあるフライをイワシだと思って喰いついてくれます。景気が良い時はご覧の通り。全員でロッドを振ってしまうとランディングする人がいなくなってしまうので、数人が交代で手伝ってくれます。
シイラのフライフィッシング
前回が大きいサイズばかりだったので今回は小物の入れ食いかな?なんて思っていたら、何のその!小さいシイラが釣れたのは最初のうちだけで、後半はその殆どがメーターアップでした。それもずっとロッドは曲がりっぱなし。
チャムを撒く
イワシを入れておく生簀は沢山あり、このほかに船底の生簀も使う事があります。特にカツヲ狙いの場合は大量のカタクチイワシを撒くので生簀いっぱいに買い込みますが、そうなるとチャム代だけて5〜6万円は吹っ飛びます。今回はシイラなので2.4万円分ナリ。私は船首左舷にある散水装置の横にある生簀の前でイワシを少しずつ撒いていきます。
シイラのフライフィッシング
どのポイントへ行ってもロッドはずっとこんな感じで全員のロッドがしなっています。ランディングとチャム撒きは大忙しです。そんな状態だったので、私は皆さんの記念撮影をする時間もなく、シイラを船に留める為にひたすらイワシを撒きます。
マンビカーのパワーは凄い
今回は多くの皆さんがバッキングラインまで引き出されて「ヒーヒー」言ってました(笑)一本獲る度に体力が削られていくので、女性は休み休み釣りを楽しんでいらっしゃいました。
シイラの釣り
持ち込まれたロッドの殆どが10〜12番。今回は12番でも手こずって、一本獲るのに15分以上掛けてランディングする事もしばしば。
シイラのフライフィッシング
重さとそのパワーでランディングまで時間が掛かると、お魚はこんなふうに黒ずんでしまいます。時間が掛かった魚は船上で海水を口から流し込み、極力呼吸ができる状態を長く作ってからリリースします。もちろん食べても良いんですが、コレ一本持って帰ったら、食べ切るのに何日掛かることか・・。
左舷に取り付けられた散水機
散水機から撒かれる海水で虹ができるの図。海面にできる飛沫を見てシイラやカツヲは小魚がボイルしているものだと勘違いするのです。
シイラと格闘した女子
流石の重さと大きさに持ち上げるのに一苦労していた女子の図。1.2m位あったかな?バッキングラインをどんどん持っていかれるので「大袈裟だなぁ。」と思っていたら、そうでは無かったんですね。
シイラのフライフィッシング
ウィンストンのボロン12番を使っていてもロッドは満月状態で、なかなかロッドを立てる事が出来ない状態。ゆっくり丁寧にそして慎重に。ランディングまでに相当な時間がかかりました。
魚のパワーに負けて・・・。
私はというと、皆さんが全員キャッチしたのを見計らい、8番ロッドにフローティングミノーという遊び心で楽しんだ所、悲劇が起きました。このロッドはこの直後にバット部のジョイントからへし折られます、アーメン・・・。

今夏の東京湾は赤くない良い潮色をしているので出撃してみた件

私は江戸っ子(都会っ子)なので子供の頃の釣り場と言えば皇居の外堀か、東京湾という選択肢しかなかった。なので親の仕事にくっついて行き、永代橋の脇でイソメをつけて餌釣りをしたのが小さい頃の記憶かな。当時の東京湾はとても汚く、釣ってもその魚を食べる気にはならず、バケツに入れておいて釣果を見せるだけで、帰る頃にはその魚は全部リリース。そう、あの頃に比べると東京湾ってかなり綺麗になったと思いませんか?

50年前の湾奥と言えばハゼとセイゴ、それに釣れるのはサッパやメゴチぐらいだったかな? 初冬にはコマセを巻いてカタクチイワシやサヨリを釣っていたかと思う。もっとも釣りの技術が伴わない年齢だったのっだから、実際にはもっと様々な魚がいたかもしれない。

時を経て湾内の生態系が大きく変わったイメージがあるけれど、その中でも食物連鎖の頂点に君臨するシーバスは今も昔も変わらない。フライでシーバスと言うと秋の魚のイメージがあるのだけれど、実はスズキの旬は夏なのはご存知? 「スズキはタナを釣れ。」と言う格言があり、エビ餌を使い上から何ヒロという指示でタナ釣る(深さを探る)のが江戸前のスズキ釣り。フライの場合は、朝1番にボイルするシーバスを狙うのがこの時期のスタイルで、「今カタクチイワシが入って来たので朝イチは釣れますゼ!」的な甘い囁きで出撃したのが先だっての土曜日。

その様子は書くほどの事でもないんですが、備忘録として残しておきます。

東京湾の夜明け
今回はシーバスのフライフィッシングが初めての方に誘われてのフライフィッシング。なので、まずは釣ってもらわにゃと沖を目指したのですが、台風の影響なのか多少のうねり。慣れている私は良いのですが、小さなボートはとても揺れるのでその時点で投げ難くキャストが上手く決まらない。なので、シーバスはたまにご挨拶程度のアタック。
東京湾から見える富士山
太陽が高くなるまでが勝負なので、朝の時合いは30分程。遠くで富士山が見守ってくれているけれど、海面に陽が射す頃にはシーバスは徐々に沈み始めてしまいます。今夏は珍しくカタクチイワシはいっぱいいるんですが、シーバスの群れはやや控えめの数。
青物のナブラを求めて
シーバスの時合いはあっという間に終わってしまい、海は凪いできた。それと同時に今度は青物のボイル(ワカシ?サバ?それともサーダ?)。それを狙って右往左往するも、足が速いのと魚が小さ過ぎて狙っても掛かりません。ついでに私はロッドを間違えてチビシーバス狙いなのにグラスロッド10番で釣る羽目に。その時点で今日は終わっていたのかも・・。
東京湾のクロダイ
空手で帰るのもなんなので、残りの時間を黒鯛のフライフィッシングに変更。お魚の反応はすこぶる良くすぐにヒット連続するも、キャッチはこの一本でお開きと相成りました。暑い陽がまだまだ続きますが、お盆を過ぎた頃にちょっとした涼しい日を境にシーバスは秋パターンに突入しますので、そろそろシーバス好きの皆様はタックルの準備をお願い致します。

夢は大きくメーターオーバーを狙っていたら、グラスロッドに軍配が上がった件

海の日を境に相模湾のシイラが恋しくなる私ですが、今年は17日が海の日だったのでその翌日が僕らのシイラ(マヒマヒ)解禁日。と言っても既にこの暑さじゃ仕事中は体がすっかりトロけちゃているから、すぐにでも大海原で体いっぱいに太陽を浴びて夏を感じなければネ。

シイラの釣りは毎年恒例でご来店するお客様を中心にチャーターしていますが、持ち込まれる道具は様々。初心者の方には「手持ちは8番? ん〜、まぁ大丈夫でしょう。それで来てください。」と言います。しかし何度も訪れている方は魚を選んで釣ることはできないことを知っているので、時にお目見えする1.2m以上のシイラを掛けた時、それが8番だと全く歯が立たず最後まで頑張っても上がらない事を経験しているので、10〜15番のタックルを持ち込みます。

以前であればシイラを釣るような高番手であればグラファイトロッドで狙うのがほとんどだったのですが、昨今のグラスロッドは適度に軽くキャスティングを繰り返すスタイルではないので、それを選択する人が増えました。私もその一人で最近はエピックのバンディット(8フィート10番)を使ってます。

そもそもこのバンディットは盛期のシーバスで20センチ以上のフライをキャストするために買ったのですが、それだけではつまらないのでシイラでも使うようになったのがそのキッカケ。8フィートという短さからグラスの重さを感じず、そもそも遠くへキャストしなくても良いので、散水まわりでフライを叩き入れるか、もしくはオオドモで軽くキャストしてポッパーを引っ張ってくるだけなので長さはいらないんです。

グラスロッドの特徴は魚をいなす力(大きく動いた時にその力を吸収する能力)があるので、飛んだり跳ねたりする魚にはとてもバレにくという特徴があります。今回は10名で乗船し、そのうち3人がグラスロッドだったのですが、やっぱり圧倒的にバレが少ないんですね。なので帰る頃には皆が口を揃えて、

「このバレにくさを伝えれば、グラスロッドがもっと売れるんじゃない?」という意見があったので、調子に乗ってココに書いてみました。でもね、10番以上のグラスロッドってお安いモデルが無いんだなぁ・・・。

今回の教訓:フライにウェイトを入れれば入れるほど、グラスの良さが際立ってくる

相模湾のフライフィッシング
丸伊丸は日の出と共に出船。ご来光を見ながら今日の豊漁を願う私たち。
丸伊丸1号船
船長はデッキ上の高い位置で操船し、シイラを探します。今回はベタ凪だったので、かなり遠い漂流物までよく見えたのですが、そのほとんどが浮き輪でした。現在チャーター代は平日船代¥84,000/7名まで/以降+1名¥12,500で、チャム(活きイワシ)代が¥24,000と昔に比べたらチャムがかなり高額。なので私を含めた頭割りの船代と駐車場代+氷代+チャム代で大体ひとり15,000円となる訳。人数が多い時はチャム代が安くなるのですが、少ない時は結構キツイです。
相模湾のシイラフライフィッシング
今回はイレグイとまではいかないにしても全員がメーターサイズを掛けてメーターサイズをバラしていた感じ。硬いグラファイトロッドを使っている人ほどジャンプ一発でハズレます。綺麗なティールブルーのロッドはエピックのボカグランデ(8.6フィート12番のグラスロッド)
グラスロッドのソルト フライフィッシング
マッキーは自分で組んだ12番のグラスロッドを使用。いくら曲げても折れる感じがしないのでめいいっぱい負荷を掛けます。
シイラのファイト
シイラは掛けてからランディングするまでの時間次第でカラーが変わります。なので、小さいサイズを強引に上げると綺麗なブルー。大きすぎて時間が掛かってしまったものはくすんだイエローになります。
シイラフィッシング
このベタ凪だったらどんな人でも船に酔う事はないでしょうなぁ。今回は全てサイズが良かったのでロッドは常に満月でした。
ティボーリール
本来はこの場所にカツヲの一本釣り用のロッドが置いてあるロッドスタンドにフライロッドを格納。ハーミットのお客様がティボーを使用する率が高いのは、きっと店主の熱弁で買わされたのです(笑)
シイラフィッシング
大物を沢山ヒットさせるもランディングには至らず、結果的に写真が撮れたのはこのサイズという方も数人おられましたが、それでもどのリールも悲鳴を上げてバッキングラインまで引き出されていたので相当楽しいファイトだったかと思います。
イワシのチャムを撒く
大潮のために流れが早かったので船をドテラ流しする事ができないので、結果的に私がずっとイワシを撒いてました。なので、私の釣りは正味15分くらいでしたな(笑)
シイラフィッシング
今回の最大魚は112センチだったかな。この子はバッキングラインを100ヤードほど持って行き、15分以上掛けて上がってきたパワーランナー。次回もこんなサイズが沢山掛かると良いなぁ。さて、補充のフライを巻かないとね。

原点回帰(オオニベ備忘録)島牧でサクラマスをフライで狙ってみる

 

今年はオオニベがシーンズン5へ突入するのですが、前回の遠征で一歩後退した感じで、今後のモチベーションを考えると何とかせねばと思ったのが今年に入ってすぐの事。オオニベ10年計画で同じ轍を踏む事が無い様、原点に立ち返るために今年は島牧へ訪れる事にした。ん?何で島牧?

実は5年前に島牧へ訪れた理由は、全くゼロの状態からスタートして目標の魚を釣るオオニベの練習を兼ねてと、サーフキャスティングの遠投で釣れるアメマス釣りから何かヒントを得ようと考えた。なのでなるべく事前情報は入れずに飛び込んでいった場合、どう釣り進んでいくかを考える旅であったのである。そう、釣りは場数を踏むと結果は良くなってくるけれど、経験が邪魔をする事もあるので、原点回帰して初心に戻る事にしたのです。今回の釣行でその思い出したことの私的備忘録と釣行記録。

PDCA:フライフィッシングで無くとも目標の魚を仕留めるためには、お仕事の改善と同じ。物事を進めるにはまず 計画(Plan)し、それを実行(Do)する。そこで起きた問題点をチェック(Check)し、改善を考えてアクション(Action)を起こすという、サイクルの繰り返し。釣りの場合アクション(対策/改善)はまた同じ場所で試す必要があり、その結果を前の釣行からの改善が成せているかを再度チェックする。しかし同じ事を何度も繰り返していると、問題定義(Check)を怠ってしまうのが、私の悪いところ。経験が多いとその導き方がわかった気になってしまう、ここは見直さねばね。

情報収集:インターネット情報は過ぎ去った過去の歴史。政治の世界みたいだけれど、現場の生の声と新鮮な情報に触れるのが一番なのである。フライフィッシャーマンはとかく同類を求めてその情報だけ得てしまいがちだけれど、私は釣りに隔てはしないので、エサ釣りでもルアーでもその情報をこと細かに聞くようにしているのは吉かな?ただし、又聞き(本人の情報以外)は脚色されている事が多いので信用しないようにしている。

試行錯誤:自分の推測から導いた考えは即実行。他人の提案も実行。その中から良い結果を得たものに舵を切り、最善を導き出す。特に他人の提案は自分に合わないと思っても、一度は試してみないと何が良くて何が悪いかがよくわからないので、やってみた上で判断する。

なんかこうやって書き連ねると、新入社員研修で書き留めているノート見たい(笑)でも本当に釣りたいと思う魚がいたら、大体は仕事と同じなんです。でも仕事と違って同じサイクルでも滅茶苦茶楽しいですよね(笑)。悪い結果(オデコなど)の場合は改善する問題が山積みですが、結果的に前に進める近道のような気がします。

さてさて、今回の島牧の結果は?写真を見ながら読み進めていくと、その様子がわかります。

島牧での釣り
今回の目標はサクラマス。海アメは多分コンスタンスに釣れるだろうから、海サクラをどう釣るかを考えて釣るため、毎日PDCAの繰り返しで次の日の攻略を考えていくというもの。到着した日は釣る時間が無かったので、ポイントの下見と情報収集。雪の中でルアーとフライの人はポツポツ釣れていて、餌の人は意外と釣れてません。私のタックルは15フィート#9のロッドで向かい風だとラインの継ぎ目までで35リトリーブ。追い風だと42リトリーブが平均。私のストロークが80〜90cmなので、ラインはスカンジが13.5mあるので、リーダーとティペットの長さを含めずおよそ45m位の距離を攻めていきます。
サクラマス
前日の情報を元にポイントを決め釣りをスタート。朝一の時合いは私たちが入った場所の両側で釣れていたので、興奮しているルアーマンのお話を事細かに聞いていく。サクラマスの釣りはルアーもフライも大遠投しているのでヒットポイントは限りになく人間から遠い所で釣れる様に思ってしまうが、ルアーで釣った数名の話を総合すると結構足元(岸から10mくらいの場所)で釣っているようである。魚は自分から一番遠い所に泳いでいると思うのは釣り人の性ですな。ちなみにいっぱい釣れると思っていたアメマスが全然釣れません。一緒に行った仲間が良いサイズを一本取っただけで、ルアーの人もほとんど釣れてない状態。私なんてコツリとも来ないので、この日は完デコ。翌日もルアーの人がポツポツ釣れているだけで賑やかさはなく、釣りというよりも方々回って情報集でした。
島牧の夕暮れ
宿前に沈む夕陽を見ながら二日間の実釣から改善点を考える。一つはポイントの選択で淡水が混じり合う岸から近い消波ブロック頭近くを狙ってみる事。理由は淡水と混じりある場所はベイトやスカッドが多い場所であるからと、潮が効いてないので水路のように流れが少し早くなる点(川で釣る時のスイングスピードと同等の抵抗が欲しかった)。今日の感じだと時合いは前日と同じ6〜10時がおおよその予測。もう一つはフライラインを引ききる事。ルアーで釣っている人の話だとピックアップ直前で喰わしている人と駆け上がり周辺で掛けた人なので、丁度フライラインの継ぎ目周辺から目の前が集中する範囲。なので、遠投して広くは探るけれど、実際にはフライラインを手前まで引き込むまでリトリーブし最後まで気を抜かない事。この二つだと推測した。
海サクラ
翌日は目星をつけた伏流している川を挟むようして入り、3名の仲間でスタート。すると予想通り6時に一番右に釣り座を構えた仲間がヒット。サクラマスは群れで行動しているので、私はランディングを手伝わずにすぐにそのポイントへ投げ続けた。ちなみにオオニベは最大1.5m近くの巨体ですが、群れで泳いでいます。なので、ルアーマンがヒットするとランディングまでの時間がかなりあるので、その間は仲間が集まりそのポイントへ投げ続ける結果ダブルヒットが数多くあります。
海サクラマス
仲間のサクラマスがランディングされた後に、その写真の撮影会をしばしする事で次の回遊待ち。昨日の感じだと時合いは10時ごろまでだと感じていたので、体制を整える事に。ティペットを交換しフライも新しいものに結び変え、そして釣れた状況を聞いてそのレンジを丁寧に探ると、今度は私にヒット。フライは小さなスカッドで、本州の川で釣る6月末ごろのサクラマスを思い出します。ヒットした場所はラインのヘッドを引き込んで直ぐの辺りで、おおよそ岸から10m位(プラスリーダー分)の場所でヒット。湖と同じで駆け上がりですから、「私は飛ばせないから私にはサクラマスは釣れない。」なんてネガティブになる必要はありません(もちろん、飛んだ方がその可能性は広がりますのでキャスティング練習は頑張りましょう)。
海サクラマス
サクラマスはとても口が弱い魚なので、掛けてからは柔らかいロッドが欲しいと思うほど。無理な引っ張りっこは禁物で、本来はロッドがいなしで魚を寄せますが、今回は手首を殺して(ユルユル)対応でバレを防ぐ作戦。このサクラマスは口に縦掛かりで、案の定ランディングして直ぐにフックが外れました。
サクラマスの鱗
ロッドにくっ付いた銀ピカの鱗は遡上前のサクラマスの証。本州の本流で釣るのとは一味違います。その後、時合いは終わってしまい魚っ気が感じられなくなったので、もう一つの目星をつけていたポイントへ移動することに。
フライで釣るホッケ
次のポイントで釣れたホッケくん。初めて釣ったので嬉しいです。風裏のこのワンドは両側の磯場付近がかなり雰囲気があり、夕方近くはサクラマスのハネを見たのですが、そのハネを見て入ってきたルアーの方がヒット。でもランディング失敗。この結果を見て翌日は風次第で同じ順番か、はたまたその逆で攻めることを次の日のプランにしました。
ニセコ駅
最終日は大荒れの1日で魚っ気が全く感じられなかったので、1時間ほどロッドを出して直ぐに撤収。飛行機までの時間が余ったので、下道で空港へ向かう道すがら懐かしのニセコ駅へ立ち寄り。高校生の頃に東京から原付バイクでフライフィッシングの旅へ出かけた思い出が蘇ります。今回は悪天候でロッドが出せる時間が短かったけれど、目的は達成されて満足な旅。振り返れば私にはいつも運はなく、誰よりもオオニベで培った一日10時間以上投げ続ける根気と勘(推察力)が身に付いたのかもしれません。もしあなたがどうしても釣りたい魚がいる時は、私と同じように1秒でも長くフライを水につけていてください。まずはそれが一番大事な気がします。

 

エンリコ・ミノー

正しい名前はピーナッツバターかな?私はこのフライを淡水のイトウからソルトウォーターの大物全般の、いかなる場面でも使うエンリコ・ミノー崇拝者。一番使うサイズはフックサイズで3/0と4/0で、普通の人ならば「そんなデカイフックなんて魚なんか掛からないよ。」と言うでしょう。ましてやショックリーダーが30〜40ポンドだから、よく笑われます。でもね、私はコレをいろんなところで投げまくるんですよ、フライを信じて・・。

ここのところお店は暇でもやることが多くタイイングの時間が取れなかったので、釣りへ行く直前になってアンチョビーカラーを3本だけ巻いて、今宵のシーバスフィッシングにTFOのアクシオムII 9feet 8番とともにシークロへ持ち込みましたのさ。

12月と言えばシーバスのピークシーズン。大物を期待してこの大きなフライを投げて見ると、早速お目見えしたのが泣き尺サイズのシーバスくん、あれまぁ。そしてこのサイズがルーチンワークのように延々と釣れ続ける。

お客さんと一緒になって、 「今度のは尺を超えた!」「あ〜泣き尺だ〜(笑)」「これがヤマメだったら凄いことだ。」

などと、船上は小物のヒットで大騒ぎ。 20cm以下のシーバスでも3/0フックで入れ掛り。というか先月の天塩川よろしく、4/0フックに30cmのアメマスが食いつくんだから、フライの威力は折り紙つき。イトウにせよシーバスにせよ、大型になる魚はだいたい10cm以上のベイトを平気で食らうと私は思っているので投げ続けられるのかもしれません。

飽きるほど数が釣れたので、さて帰りますか・・・。

そしてこれが今年の最大魚?信じるものは救われます。

お後がよろしいようで・・・。

シークロ
昨日の船はシークロの龍ちゃん号。出船前まで大雨暴風でげんなりしていた私たち。
大型船が漏らすライトの陰からフライを引ったくる小物たち。延々とルーチンワークモードです。
え〜、現地点の最大魚なので写真を写しました。35cmってところ?最小は20cm位です。
トップで挑むお客さんも同じくこのサイズが入れ食い。釣れるって楽しいです。でも文句を言います、「お父さんを呼んで来なさい。」と。
お客さんはクラウザーミノーとホワイトゾンカーで攻めて釣ってました。ちょびっと沈めるとメバルが反応。
無限ループ、小さくても楽しい悲鳴。フラストレーション解消のため、止められません。
そして、これが本日の最大魚。ん?比較るすものがないから大きさがわからない?
ハチマル、シーバス
ど〜んとハチマル頂きました。フライは出発前に巻いたエンリコ・ミノーだったので、このサイズを釣ったらフライのアイがグラグラに。あなたもエンリコ教に入信しませんか?キャストする時に唱える呪文は「信ずるものは救われる・・・」フォースと共にあらんことを・・。

台風とアタリ カラー

若かりし頃に台風接近を聞いて荒れている湘南の海でサーフィンをしたことがありますが、それは若さゆえのカッコつけです。そんなことで女性にモテることもなく、むしろ溺れそうになって二度とやらないと誓いました。皆さんは決して私の真似などしないように。

昨日の予報は台風接近で太平洋沿岸は波が高くなるので近寄らないようにですが、東京湾は場所によっては北風には強いのです。昨日は船長の判断でシーバスへGO。タックルを用意していた夜明けは、谷間を抜けるビル風が恐ろしいほど吹いてましたが、洋上は風速6-7mと行ったところ。ハワイのコナウインドに比べれば大したことありません。

ご存知の通りお魚は気圧が低くなるとよく釣れると言われてますが、私の経験上でも同じ。お魚が持つ浮き袋が関係しているなどの諸説がありますが、接近前の穏やかな曇りの一日は爆超することがとても多いと感じます。と言っても台風接近の最中は細心の注意が必要ですから気をつけましょう。

波は通常よりも若干のウネリがあったものの、釣りするにはまったく問題がない程度。最初の一投目から何匹もの魚が水面を割って猛バイト。いつもなら飯を食べながらタラタラとやる釣りが、モチベーションが途切れることなくずっとトップ炸裂のゲーム。

そんなフローティングミノーフライでの猛バイト。最初は通常のパールカラーを使っていたのだけれど少し経つと魚はスレ始めて反応が鈍くなる。そこでフライのカラーをマジックボディのイエローカラーを使ったフライにチェンジすると、再び猛アタックが続きました。(フライの作り方はこちら12

このボディカラー、夜の出船では「カラーは関係ないですよ。」といつもお客様に言ってますが、日中の釣りの場合はボディカラーがとても需要で、パール一辺倒だと飽きられてしまい、釣果が続かないケースが多いんです。潮色の違いによってもボディカラーを変えていく必要がありますが、私的見解ですがイエロー→パール→ブルー→ピンクの順で日中は試してください。ピンクは使用率が低いのですが、時に爆発的な威力を発揮することもあるので、タイイングは忘れずに。

東京湾はデイゲームシーバス、フローティングミノーのステージに入りました。皆さんご準備を!

台風接近の最中1番の強敵は波でも風でもなく、モチベーションを下げる豪雨。パンツまでビショビショになりながら、釣り続けました。
最初のうちはおチビちゃんの入れ食いでダブルヒット続き。

 

ナナマルと応戦中のゲスト。この後ランディング寸前でバレてしまった、残念無念。
これだだけ水面がざわついているとフライのアピール力はなさそうに見えるけれど、シーバスはしっかり上を見ています。隣でやっていたルアー船もロッドがずっと曲がっていました。

 

今回の相棒はWinston Boron IIIx 9ft 8番TFOのアトール。昼間に見ると随分と派手ですな(バイオレット)。
悲しいかな、大物はランディング失敗とラインブレイクでキャッチできずに、サイズはロクマルまで届かなかった。でも潮頭にいる最初の一投目出る個体は全て大きかったです。次回に期待。

夏祭り

皆さんが想像する夏祭りは、今年で言えば『君の名は?』に出てくるような夏祭りでしょうか? 私はこの夏ようやくこの映画を見ましたヨ。そして夏の海に出て釣り人が嫌う祭りはオマツリ(ご周知の通り、隣の人と釣り糸が絡むこと)でしょうか。何年か前に相模湾で目の前に起きるマグロの猛ボイルに目掛けて10隻以上の船からルアーを一斉投射されたら、ナブラの上にスパイダーマンが放ったクモの巣の様になり、そこに高価なルアーが沢山引っかかっているような状態を目にしました(笑)。釣り人だけでなく船長もよろしく、ナブラは人を興奮状態にさせてしまう魔物です。

昨日はそんなオマツリはなかったけれども夏のシイラ祭りというべき、一年の中でこれでもか、というくらい釣れ過ぎる相模湾の一日。わがままな釣り人は「釣れ過ぎるのはなんだか嫌だなぁ。」とぼやく人もいますが、年に一度あるかるかないかの出来事なんだから、素直にお魚に感謝して楽しみました。

っということで、昨日の結果を先に話しちゃいましたが、シイラの入れ食いで飽きるほど釣りました、いや本当に飽きたかも?(笑)。ちなみに休んでいたのは船の移動中だけで、後半は力を抜きながら釣りをしましたとさ。本当は、もう十数年お目にかかっていないカツヲを釣りたかったんですが、好調なカツヲもそろそろ下火のようでカツヲ狙いのコマセ船でもシイラ祭り。海上にはトンボが舞い夏の終わりを少し感じつつ、アイスクリームを頬張りながら帰路につきました。

海の中は水族館状態。これからフライフィッシングを始めたい人で入れ食いを楽しみたい人がいるのならば、真夏のシイラから始めればこんなに楽しいことはないでしょう。魚は美味しいし、運がよければ外道(なんて言っちゃダメですね)でマツダイやカンパチ、サバにカツヲやマグロが釣れるんですから。
前に見える船はスパンカー(船を風上に向かせるための帆)を立てたカツヲ狙いのコマセ釣り。カツヲは釣れてませんでした。

 

シイラをリリースすると、サメが待ってましたとシイラをパクリ。毎年色々なハプニングがあるのですが、今年はメカジキ2匹に遭遇。マグロ用ルアーを持って来ていた人がキャストすると一度はバイトが。その後は逃げちゃいました。一昨年はマンボウとマンタ、さらに前の年はカジキを銛で突いたこともあります。
相模湾で釣りをする人には馴染みのある城ヶ島沖のパヤオ。潮色は悪かったけれど、シイラの反応はすこぶる好調。チビカンパチもいましたが、ヒットにはならず。

 

一人マシンのように釣る人もいれば、休み休み楽しむ人も。サイズは伸びなかったものの、竿が曲がらない時間がなかった一日です。
嫁が掛けたシイラを旦那が救うの図、夫婦の共同作業です。

 

散水装置の先っちょはこんな感じ。この泡の中でバイトするカツヲを見たいなぁ。
移動中のインターバルはスイカ休憩。時にはかき氷の時も。

 

海上には掃海艇あわじや海上保安庁の船が右往左往。なんか慌ただしい雰囲気だなと思ったら、北朝鮮がミサイル放ったんですね、恐ろしや。

潮をかむ(海で釣果を伸ばすためのハウツゥ・テクニック)

海釣りで出てくる言葉だと思うけれど、落とした仕掛けが潮の流れに引っ張られている状態のこと。人がいくら潮に噛みついても手応えはないだろうから、その感覚はなかなか伝わりづらいものですね、悪しからず。『潮をかむ』のはフライ用語で言うところのドラッグ(引きずる)にあたるでしょうか。渓流のフライフィッシングでは一般的にフライが流れに身を任せて自然に流れている状態が釣れるということで、このドラッグを嫌うのはご周知のとおり。しかしフライの場合、潮の流れに自然に流すことはほとんどなく、むしろドラッグを掛けた状態。つまりはフライラインに潮を噛ませた状態で釣ることが必要になるので、ウェットフィッシングに似ています。

シーバスを狙う場合、もしフライラインが自分の方へ流されているならば、一般的にいうドラッグフリーの状態になるわけで、フライをいくら引っ張ってもアタリが出ず、たるみだけを回収している状態になる訳でフライが動かない、もしくはアタリが出ない。この状況を打破するために船長が船のポジションを変えたり、ラインの置き方(渓流でいうならばメンディングやリーチキャスト)を駆使して、ロッドのティップが常に軽いオモリで引っ張られているような状態、つまりは潮が噛んでいるラインが張った状態でアタリを取る必要があるのです。ま、これは現場で話さないとなかなかわかりづらいことなので、一緒にシーバスフィッシングへ行きましょう

ちなみにソルトのフライフィッシングであれば東京湾のサスペンドしたクロダイを狙う場合(フラットのサイトフィッシングを除く)は、黒鯛の落とし込み釣りよろしく、フリーフォールで落とす必要があるから、この場合はカーブフォールにならないように、リーダーをシワシワに落とさなくてはいけない例外もあります。

昨日は『潮を噛む』ことをかなり意識しなければ魚の反応が鈍い状況だったので、少し苦労した次第。それでもラインが張って引き波ができる状態をキープできれば、トップで反応があるし、食いが渋くなればシンキングラインラインのテンションが保てれば釣れる状況でした。数の伸び悩みは今後のお魚スイッチ次第ですので、シーバスフィッシングを楽しみたい方は、そろそろ前予約が必要なシーズンです。

来週も楽しみながら試行錯誤イタシマス。

トップでも何度も出たのだけれど、サイズ自体にウェイトがないから掛けづらいのでシンキングで釣りました。
ジャングルロッドは本来の目的とは違う、しょっぱい世界で使うことが多い私(笑)。幾分短いことが有利に働くシチュエーションがあるので、東京湾で活躍中。
シーバスのフライフィッシングといえばシークロですよね?ついでにシーホースもよろしく。

 

久しぶりにシーバスをグリップしてみました。ブラックバスを狙う人ならば、左手のザラザラを勲章と呼びます。でも痛い・・・。
私と一緒に船に乗ったことがある人ならば知っていると思うけれど、私がいつも投げているフライサイズは4/0フックで約11cm位のサイズ。でもアタリだけ出てなかなか釣れなかったので、2/0番まで下げてようやくヒット。

 

朝一の地合いは一瞬。お魚スイッチは一週ごとに良くなる筈。今後の猛ボイルに期待。

 

FFロッドで狙う、クロダイの落とし込み釣り

昨日はお友達のお店である『ロックス』と合同でシイラ・カツオフライフィッシング親睦イベントの予定でしたが、諸事情で中止になりちょっと残念。で、せっかく集まった人ともて余した休日をどうしようかということで、急遽シークロでエサ釣りをすることに。フライフィッシングを離れての釣りは、一日中笑っぱなしの楽しい時間を過ごせました。

フライショップを営む私ですが、私は釣りはなんでも好きでどんな釣りでもします。今までにやったことがないジャンルは、石鯛釣りだけぐらいで、あとは一通りの釣りを楽しんできました。いつも思うことはどんな釣りも始めてみれば、ワクワクドキドキで楽しいものです。皆さんもたまにはフライフィッシングを離れて他の釣りを楽しんでみてはいかが?いろいろな釣りを経験して、その中からフライに反映できるテクニックや結び方など、きっと出てくると思いますヨ。

シークロのリュウちゃんに「今日はフライを離れて五目釣りね。」というリクエストをすると快く受けて、最初に向かったのはカラス貝取り。堤防に張り付くそれを、粒を選んでもぎ取ります。
ピンがサビキに合っちゃってピンボケカサゴ君。魚探を頼りにコマセなしでサビキを使って五目釣り。今回サビキで釣れたのは、アジ・カサゴ・メバルなど。考えてみれば、サビキは毛バリ釣りみたいなものですね。

 

続いて向かったのはタコ釣り。今回は不発だったので、すぐに退散。この釣りも餌はゴムでできたカニなので、疑似餌の釣りという点ではフライフィッシングと一緒です。
その後はアオイソメを使ってキス釣り。他にベラ・ヒイラギ・メゴチ・エイなど。サイズも大きく大満足。

 

1番大きい鯵は尺越えで、キスも26とビックサイズ。彼らはお刺身になりました。
そして最後に黒鯛の落とし込み釣り。フライロッドを使わない人はスピニングで。

 

サイズは45〜最大51cmまで。平べったい魚のパワーは凄まじい。

フライロッドで落とし込み釣りをする時は、タックルは6番以上。リーダーを使わず16ポンドのティペットを10mほど巻き、その先に2.5号のハリスを80cmほど装着。針はチヌばりを結び、チモトにはB3位のガン玉。そして最初に取ったカラス貝をつけます。 釣り方はフライキャスティングをせずに、アンダーハンドでフリッピング(ルアーのテクニック)をしてポイントへ打ち込みます。

餌をフリーフォールで落とし、約5秒落として何も変化がなければ、次へと打ち込んでいくという寸法。 魚が咥えればラインが走ったり止まったりするので、その際に鬼アワセをくれてヒットすればラッキー。フライフィッシングのハードルよりずっと釣りやすいので、まずは黒鯛の引きを味わい再度フライで挑戦するというのも一つの方法かもしれません。