金精峠を駆け上るルート120はフルーツ狩りロード(大尻沼)

今回は一緒に行くお客様のリクエストで大尻沼へ行きましたが、こんなタイトルを付けておいてなんですが、フルーツの写真は一切出てきませんので悪しからず。

群馬県の沼田から目指す金精峠、あるいは日光いろは坂を駆け上り金精峠までの間はフライフィッシングロードといっても過言ではないでしょう。群馬県側では片品川水系で渓流魚はもちろんのこと、数多くの管釣り、大尻沼、丸沼、菅沼がフライフィールド。栃木県側では、大谷川からいろは坂を登り切れば中禅寺湖、湯川、湯の湖と、何も川も湖も楽しめる地域なんです。

ともあれ季節は9月だというのに毎日が30℃超えで、川の水温は高止まりのままの為に現在の釣れるフィールドの選択肢から大尻沼のおかわりと相成りました。目指す大尻沼は沼田インターを降りてルート120を進むのですが、道すがらは訪れた方ならご周知の通りその道路側にはたくさんの果物園があり季節に応じ収穫された果物が露店に並んでいます。ちなみに大尻沼のスタートは6月なので、その頃はさくらんぼ狩り。7月の後半になればブルーベリーやとうもろこし(果物ではありませんが)が並び、8月後半にもなると桃が並び始めるのです。やがてブドウが始まり、9月に入ったので僕らは梨狩りといきたいところですが、梨を食べたくて釣りを少しだけ早めに切り上げ、道の駅を目指すのでした。

さて、肝心の釣りの方ですが、丸沼周辺は日中は25〜6℃でピーカンで、私は日焼け止めサンゲイターを忘れてしまい、見事に日焼けになる始末。水温はやや高めでお魚の浮きはこれからといった感じ。しかし、前回見かけなかった35〜40センチ台が多くいたので、ドライフライでの数釣りは楽しめるので、今月後半からが秋シーズンに突入となるでしょう。そうそうカメムシはまだ飛来してないので、これからがドライ本番。これを見て出掛ける皆さんはモホークとフォームカメムシ、それに少しのテレストリアルを持って出かけてはいかが? そして帰りのお土産は果肉たっぷりの梨とりんごが待っています。

お暇な方は以下の昨日の様子をご覧くださいまし。

丸沼
大尻沼の釣りは前日までに日光丸沼の環湖荘に電話予約を入れる必要がある。ちなみに丸沼の標高は1,430mで、大尻沼はこのすぐ下にあるので、ほぼ同じ標高。野反湖が1,513mなのでこちらもシーズンは今がベストシーズン。因みに大尻沼は隔年オープンで、来年は丸沼の上にある菅沼の年(標高1,713m)
大尻沼
入漁料とボート代のお支払いは7時半からで、大尻沼は朝8時から17時まで釣行が可能。お金を支払ったら、下流部に戻り丸沼高原第二駐車場に車を停めて、大尻沼へ向かう。歩いて5分程度かな。ライフジャケットを持っていない方は、入漁料お支払い時にその旨伝えてライフジャケットを借りましょう。
大尻沼
当日は平日だというのに7人の釣り人(船は1日20艇限定)と少し多め。ゆっくりスタートした僕らは、その半分の人はすでに出られていたので、最初は出船場所中心に魚の姿を探しました。
レインボートラウト
放流があったのか前回見かけなかった35〜40センチ台が元気よく泳ぎ回っていたので、最初はそのサイズのレインボートラウトに遊んで頂きました。
セッション905//4
今回は購入したセッションの9フィート5番の初卸し。色々なレンジのキャスティングを楽しみながら、ロッドのアクションを確認。ラディアンに比べるとややセントリックよりのアクションで、セントリックと比べればそれほどパリッとはしていないので、私には好みのアクション。
レインボートラウト
時間の経過と共に居つきの50〜60センチ台も動き始め、モホークで次々と仕留めていきます。と言いたいところですが、ヒットこそ次々と掛けるのですが年々賢くなるマス達はヒット後にすぐに葦に絡んでいく個体が多いんです。そしてその葦にレインボートラウト自身がフライを擦り付けてフックを外していくので、ヒットしてもその半分もキャッチできません。(C&Rの為にネット内で撮影するので、魚が大きすぎてはみ出てしまう個体もあり写真に収まらず、さらに暴れてすぐに逃げ出すのでロクな写真がないの図)
大尻沼
ど日中に時期を間違えたツクツクホーシが1匹だけ鳴いてましたが、それ以外は風が穏やかだったので無音の世界。太陽の降り注ぐ音が聞こえてきそうなくらい無音です。
レインボートラウト
掛けてもバラしてしまう個体が多いので色々と考えた結果、ティペット部分を葦に絡ませさせない為に掛けたら一旦走らせる事で、葦とフライラインが触れてパラパラと外れて行く事がわかりました。なので強引な寄せをしない事でレインボートラウトの葦外しの術にハマらず、キャッチ率が上がり始めました。
大尻沼
因みに今回のやらかしは、フライボックスをカメムシボックスしか持って行かなかったこと。なのでフライの使用範囲が狭い為に、試したいフライはここにあらず。なのでスレた個体は遠投してボートとの距離を取ることで、ヒットに持ち込めました。最後の方は面白がってフライラインを全部キャストしてバッキングラインとの継ぎ目を持ち大アワセをして遊んでいたのですが、さすがエアフロはラインの伸びがほとんどないのでフッキングするのですな。掛けた時からバッキングラインという状態で遊んでみましたが、魚のサイズが50センチ程度だと、ラインの重さとその抵抗でバッキングラインを出していく力がほとんどないんですね。
レインボートラウト
水面に落ちている虫たちをみましたが、現在は白い蛾と見慣れないテレストリアル(アリを巨大化した感じ?)。樹木は少しだけ黄色になり始め、落ち葉が固まるとその隙間に虫を探すレインボーが見えます。それが一番やる気のあるレインボーなので、狙い撃ちしましょう。
レインボートラウト
ドライへの反応が良かったのは10時半〜12時半くらい。午後の後半は風が無さすぎて釣りづらい状況が続き数は伸びませんでしたが、合計8本の釣果。取れなかった魚は数知れず。そして3Xをぶっちぎっていった強者は3本いました。ドライフライのサイトフィッシングって最高!

サイトフィッシングが好きな私は、2年に一度の行事を行う(大尻沼)

私、サイトフィッシングが大好きです。ですが皆さんに私はソルト好きと勘違いされがちですが(もちらんソルトも大好き)、私が一番好きな釣り方はやっぱりヤマメのサイトフィッシング。ヤマメの美しさもさることながら、キャスティングスキルやフライのクオリティを要求される点を含めて、フライで狙えるターゲットの中でダントツ楽しいと感じています。そしてこのヤマメは新緑の春がメインなので、釣れる度に我にかえり、見えてくる周りの風景を含めて好きなんです。

ヤマメの場合、まずはライズを見つけてそのアプローチを考え、フライは何にするべきかを決めてからソイツを釣るまでずっと粘り続けるハンティング的な要素が満載。この釣り方だと狙いをつけたヤマメのライズは定点でしているので繰り返し投げ直しができる訳ですが、これが一撃必中のサイトフィッシングの場合はそうはいきません。

ワンチャンスにかける思いはソルトウォーターでいえばクロダイやヒラアジ類、ボーンフィッシュ、パーミットなど。スピードとタイミング、さらにキャスティングスキルが要求されるのですが、フレッシュウォーターでも湖のドライフライフィッシングで同じようなスタイルを楽しむことが出来ます。

中禅寺湖でセミフライを投げてジッと待つのと違い、私の場合は回遊してくるトラウトを見つけてその鼻先に投げて食いつかせるというスタイルが主なので、素早く魚を見つける目を鍛える必要があります。本栖湖や野反湖、丸沼でそのサイトフィッシングを楽しんでいる訳ですが、もう一つ2年に一度楽しめる湖?が大尻沼で今年はその解禁の年でアリマス。

ボートでのサイトフィッシングに求められるのは、魚を素早く見つける力とその距離感とキャスティングの正確性。スレている時にはさらに食べているフライを絞り込むという所でしょう。ローボートを漕ぐ技術も必要なので(エレキを使っても良いですが)、レインボートラウト1本の価値が自分の中ではかなり高い場所にあるものと思って楽しんでます。とはいえ、C&R(キャッチ・アンド・リリース)がルールのこの場所なので、魚のストック量は保証されているので普通に釣りをしていればまずオデコにはまずならないので、サイトのドライフライにこだわらなければ、誰でも楽しめるのが大尻沼なのです。

さて、今年も良い季節に入ったので大尻沼で遊んできましたが、ココで遊ぶと「野反湖はいつ行こうかな?」と考えてしまいます。本日はお仕事に集中する日ではありますが、こうしてブログを書いている時には既に次の釣行に向けて妄想がいっぱい。いつになっても時間が足りない私・・。

お暇な方は以下の様子をご覧あれ。
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大尻沼 (入漁料取扱:丸沼温泉 環湖荘 群馬県利根郡片品村東小川4658-7 TEL 0278-58-2002)
入漁料:¥2,500
ボート代:一艘¥3,300・2名まで(岸釣り禁止なので合計¥5,800必要・予約制)
ルール:キャッチ&リリース・バーブレス使用・他
解禁期間:5/18〜10/31(開催年事に要確認)

*船は手漕ぎとエレキ用が用意されており、一日20艇が上限。ライフジャケットが無い方は無料で借りる事ができます。釣り券支払い時にお借りしましょう。

大尻沼のルール
今回はサイトフィッシングのスキルをより高いところへ持っていくために、その練習場所として大尻沼を選びました。私はここの釣り時間は8〜4時半と勘違いしてましたが、5時までだったのですね。ちなみに入漁料支払いの受付は7時半からです。今回は釣り人が多く7艇出ていたかな。
放流されたブラウントラウト?
湖についてまずビックリ。ターンオーバーしている最中なのか、水が抹茶色なんです。そしてブルーグリーンの水と入れ替わる境目が出ており、それが時間を追うごとに変わっていきます。その抹茶色の中にスポット的にできたグリーンカラーの場所でバシャバシャとライズしている魚がいたので、投げ込んでみたらコヤツでした。放流したてらしいブラウンは朝だけ入れ喰い状態でしたが、チビを釣り続けてもしょうがないので、数本釣った所でヤメました。でもこのブラウン達は2年後が楽しみ。
レインボートラウト
水の色が抹茶色の場所はサイトフィッシングがしにくく魚を見つけるのが大変だったので、グリーンカラーの場所を中心に魚を探し求め湖の奥へ。朝早い時間は魚は浮いておらず10時ごろから徐々に回遊するレインボーが見え始めました。魚を見つけた時の距離が10m以内だとお魚はフライよりもボートを意識して喰わず、それ以上の距離だと50センチ以内に的確にキャストが決まれば躊躇なくフライを咥えます。
大尻沼のレインボートラウト
最近の傾向として、昔ほど数が居る感じはしませんが、魚のクオリティが年々良くなっており、ボディが太く、健康的なレインボーが釣れてくれます。そして何よりも長年ココに棲んでいる個体なので、ネットが臭くなりません(放流ものは人工飼料の匂いがしてネットが臭くなります)。とはいうものの、シーズン後半戦はリリースが繰り返され、口が真っ赤になっている個体がほとんどで、幾分可愛そうな気もしてきます。
レインボートラウト
天気予報では終日曇りで風はさほどない様に書かれていましたが、意外と風が強くてボートポジションが取りづらい状態。最初は風まかせで流しながらサイトをしていましたが、魚が回る場所はアンカリングして目をこらして遠い魚を探します。
ローボート
私のローボートの漕ぎ方は特徴があるので、すぐに私であることがバレます。ちなみにローボートで静かにポイントへ寄せるテクニックとして「弁慶漕ぎ」という内輪ネタがありますが、これは小さな弁慶堀で静かにポイントへ寄せるテクニックで櫓1本だけを船首で漕ぐカヤック漕ぎ。そうすると音を立てずにポイントへ近寄れます。
大尻沼で使ったフライ。
今回使ったフライはモホークとジバチ、そしてラッピングビートル。すでにブサイクくんしか残っていなかったのですが、写真をパチリ。しかし、蛍光色のパラシュートポストは嫌がる様で、ラッピングビートルは全くの不発。
レインボートラウトの尾っぽ
今回も多くのレインボーをキャッチしましたが、その全てがヒレピンで、昔のように尾が再生して曲がった様な個体やヒレが丸い個体は一本もいません。その代わりに以前のような午前中で20本釣って即帰宅なんて芸当はできません。
雨の大尻沼
予報は降水量0ですが、雨男の私だけあってザーザー振りになりました(笑)。しかしこの雨がブラインドになり、湖面は逆にレインボーを見つけやすくなるので、その最中は簡単にレインボーがヒットします。
レインボートラウト
レインボーのサイズは50〜60台半ばまで。いずれもヒレピンで、数はぎりぎりツ抜けできませんでした。網から魚を出せないので、こんな写真しかなくてスミマセン。しかし、この魚の太さとコンディションは今までで最高な状態です。
レインボートラウト
最近は湖のドライフライフィッシングをより楽しむためにセントリックのC904/4 (4番)を使っているのですが、今回は魚の太さとコンディションの良さに4番ロッドはちょっとパワー不足。ヒット後に寄せることが出来ずに大変苦戦しました。次回はちゃんと5〜6番を持って伺います。

中越のC&Rへ癒されに行ったつもりが、雨乞いしたくなった新潟釣り旅

『雨』というキーワードは、このブログを見て頂いている皆様には馴染みのワード。もはや雨の昭和歌謡ネタは出尽くした感があるので、今頭の中に思い浮かんだ曲は過去に登場しているから使いません。ハイ・・・。

「ハーミットの管理人は雨男なんだろう?」は、もはや否定はしません。先だっての南国釣行は全日程が大雨だったし、そもそも雨は嫌いじゃないしね。特にこの時期の雨は今後の釣行に左右するし、今時期のシトシト雨は釣り人は萎えて釣り場から減るし魚の活性は上がるので、むしろ喜んで出かける私。

今回、中越にある五十嵐川にあるC&Rへ行く気になったのは、今シーズンに入ってスイングの釣りでは全くと言って良いほど魚が掛からず、雑魚さえも釣れないのでロッドから伝わる魚信をすっかり忘れてしまいました。なのでその感覚を呼び起こそうと思ったので魚がいるC&R釣行へ足が向いたのデス。本当は7月の上旬に行こうと思ったのだけれど、「今年は水が無くてヤバイ。」という話が多く聞こえてきたので、他の釣りと振り替えて前倒しで行くことにしました。先だっての離島では雨がヤバイくらい降り過ぎてどうにもならなかったけれど、今の関東には程々の雨が降って欲しいのです。梅雨入りはいるになるのかなぁ・・。

新潟県にある五十嵐川は東京から約350kmの道のりになるので今回は一泊二日。そしてそのスタートはまたしても雨。ここのところずっと雨が降っていないので、良いお湿りで釣りには影響ないだろうと、事前情報も無しに適当にC&R区間の上の方に入ったのですが、その水量を見て愕然。ネットで見る渓相とは水量が全く違うローウォーターではありませんか。水はユルユルと流れ、スイングするほどの水量と水深がないのです・・。

そして今回も迷走の旅が始まるのでした。お暇な方は以下の写真にお付き合いください。


五十嵐川C&R(いからしがわ)
新潟県信濃川支流(五十嵐川漁業協同組合)

C&R区間:こちら(PDF)
入漁料:¥1,000

五十嵐川入漁証
東京から約350kmの場所にある五十嵐川のC&R区間。田園が広がるその上流域にC&R区間があります。その区間はとても長く、ざっと7km程度。僕らはセブンイレブン滝谷店で購入したのですが、その場所から橋が4つ上の白山橋から上流の守門川(すもんがわ)合流までの区間です(一部禁漁区あり)。
渇水の五十嵐川
C&R区間はとても長いので、どこで釣って良いのやら右往左往しましたが、あまりにも水が無かったので少しでも水がある所を探した結果、たどり着いた場所がココ。この看板が設置してある所が、どうやら放流エリアっぽいです。車を停めるのもこの看板ある場所の周辺は駐車スペースがありました。
レインボートラウト
川を見た瞬間にスイングを諦めてシングルハンドのドライを早々に始めた後輩。開始早々すぐにレインボーをキャッチ。
五十嵐川
私はというと、せっかくスイングを楽しみにきたのだからとスイッチロッドを選択。この場所からずっと500mほど降りましたが、水がユルユルすぎてスイングできず、一度もアタリは無し。そしてピックアプする時、水面に浮き上がったウェットフライに飛びつくレインボートラウトを見て、スイングを諦める事に・・。
レインボートラウト
シングルハンドに持ち替えてドライフライを浮かべれば、ハイこの通り。サイズは30センチサイズ中心しか取れませんでしたが、イブニングまで待てば深みのあるプールでお大物が出るのかな? 丹念に叩けばそれなりに数釣りが楽しめます。
ヤマメ
渇水で浅いポイントが多いので水深の無い瀬を丹念に攻めると、ギンギラギンのヤマメさんがヒット。その後はC&Rを外れて上流部を釣り歩いたのですが、水が無い上に虫っけが全く無く釣果が伸びそうも無かったのでイブニングを待たずに宿へ移動。
アパホテル
東京から距離がある場所なので、今回は一泊二日の旅。そして初めてのAPA体験。それにしてもあまりの水の無さに翌日も同じ場所をやる気にならず。この日は午前中を中心にまとまった雨が降ったのですが、中越地方はこの辺から北側はほとんど降らなかったのです。なので各河川の降水量を調べて出した結果は、東京に近い新潟エリアの方が降水量が多かったので、翌日は慣れたエリアで釣りをすることにしました。
渇水の新潟
しかし訪れてみればご覧の通り。前日に降った雨では川の渇水から回復させるだけの水量は無く、難しい展開。とはいうものの、渇水事は魚のいるところがはっきりしてくるので、問題ありません。渇水時の釣り方で気をつけなくてはならないのは、近寄りすぎない事で、いつもより距離を長めにとってアプローチが必要。更に、釣りの格言である『イワナは岩を釣れ』(岩に擦り付けるぐらいギリギリにフライを入れろ)を忘れないように。
イワナの釣り
それを頭に入れておけば、9寸サイズが釣れてくれます。入れ喰いとまではいかないとしても、ここぞというポイントからは魚の反応があります。ただし、渇水事はいつものアプローチで川面を覗きながら釣りをするとイワナはスプーク(怯えて逃げる)してしまうので、いつもよりも距離を取るのでロングレンジの上にキャスティングコントロールがとても重要になります。
新潟の川
入渓点に水が無くとも、上流へ行けば伏流して増えている場所もあるのですが、それは通っていないとわからない事。大水が出ても壊れにくいプール状の深いポイントを覚えておくのも良いでしょう。
新潟のイワナ
イワナのサイズは6寸半〜9寸までで、一本目の川では5本のキャッチ。そのままずっと釣り続けようと思ったのですが、気分を変えて移動する事に。
水が無い新潟
2本目の川はこんな感じで入渓点の水はスッカラカン。しかしプールのあるポイントを思い出してそこまで降ると、ほぼ止水に近い状態なのですが、ポカーンと浮かぶ余裕の尺越えイワナ。相当慎重に近づいたのですが、後方15mまで近づいた時に歩く音で逃げてしまいました。ガックシ・・。
新潟のイワナ
水がある上流へ移動すれば、パラダイスとはいかないまでも、やはり7〜8寸半程度がたくさん遊んでくれます。最近の傾向として上流へ登り過ぎる方が多いので、あえて入りにくい中流域を選ぶと竿抜けしている事が多いので、皆さんもそんな場所を探してイワナのフライフィッシングをお楽しみください。それにしても雨が少な過ぎる上信越地方。本日の東京は雨ですが、今日の上信越も晴れなんですよねぇ・・。お米がちょっと心配。

室内釣り堀での釣りをフライフィッシング風に書くとこうなる

本日は一日中雨予報。すでに昨夜から雨が降り続いており、目ぼしい河川は増水により釣りが難しい状態だったので、今回の河川釣行は一回お休みをしてエリアフィッシングを楽しむ事とした。インターネットで検索して近所の管釣りへ行ってみた所、なんとお休み。仕方なくさらに検索をかけて別のエリアへ到着したのは、それから50分後のことだった。

始めての場所だったので、受付の後にルール説明を聞くと、バーブレスフックを使用で全てキャッチ&リリースとのこと。エリア内は全天候型で二つのポンドから構成されている。一つのポンドは初心者エリアで、魚の活性はとても高く、サーフェイスでの釣りも楽しめそうなくらい魚が飢えている。常に氷層に口を出し、ユスリカを捕食しているかのような仕草を魚は繰り返している。

僕らは手慣れであるから初心者用のポンドには入らず、テクニックが要求されるエリアを選択し釣りをスタートさせた。釣り方はルースニングオンリーなのだが、流れが強く魚のいる水深を探るのにインジケーターの位置をどうするかが肝になる。

ポンドの角にそっとフックをプレゼンテーションすると、エアレーターのカレントが強く、フックは思っているレンジに入らず浮いてしまう。ボトムを狙いたい場合でも水深プラス10センチはタナを取る必要があると判断した。また、カレント同士がぶつかる部分はフックやウェイトが流れに馴染みやすく、一気にボトムまでフライをプレゼンテーションできるようである。

フックサイズ14番サイズ位だが、グルテンを用いたものを絡めるかUDONのいずれかを選択し、ボトムへ向かってスピーディにシステムを送り込む。スティックタイプのインジケーターはカレントに馴染むと同時に消し込み、僕らはフックセットするのであった。

あ〜書いていてだんだんイライラしてきた。要はザーザー振りでどこへも行く気がしなかったので、今回は室内釣り堀で鯉釣りを楽しんできたというだけの事でゴザイマス。つまらない話にお付き合いいただいた方、ありがとうございました。

フライを離れてたまにはこんな遊びもあるという事で、お暇な方はご覧くださいまし。

釣り堀中の島センター
一軒目に行ってみたこちらの場所はお休みでした。こんなザーザー振りだと、そりゃお客さんも来ないから営業しないですよね。
釣り堀
そして2軒目に選んだのが上尾市にある『芝川つり堀』。国道16号線沿いにあり、電車だと埼玉新都市交通伊奈線の吉野原駅から歩いてすぐ。おやじと書いてあります。すぐ傍にあるチョロっと流れているのが芝川。
つり堀のポイント
お店は朝9(または10)時〜24時までの営業とのこと。12ポイントを貯めるとオリジナル竿がプレゼントらしいです。また、居酒屋と書いてありますが、酒類やおつまみの提供も行っているので、電車で行って遊ぶのが良いのかもしれません。
釣り堀
料金は1時間¥800で僕らは3時間¥1,800で遊ぶことに。ルールはC&Rで椅子に座って釣りをすること。正面にいるおじさんは、うどんの麺を1本丸々つけて流していたのでふざけていたのかと思いきや、その一本うどんを使って超大きなアオウオをヒット。手慣れの皆様は大物狙いに独特な釣法があるようです。
グルテン餌
エサはグルテンエサとうどんのいずれかから選べるのですが、喰いが良いのはグルテンエサ。でもハリ持ちが悪いです。うどんはアタリが少ない代わりに、アタリが減ります。
室内釣り堀
エアレターが四方から出ており、そのカレントに乗せるとウキはすぐに流されます。また、魚が多すぎるので、時にうきが沈まずに魚の背に乗ったままになったり。アタリを頻繁に取るには、流れがぶつかった点で、一気に仕掛けが沈むようにすると良いでしょう。
室内釣り堀のコイ
この管釣りにはネットがありませんので(あるのかな?)、備え付けのリリーサー(貼り外し)を使って触らずにリリース。大物は外す時に一苦労しますヨ。HPを見ると冬の間は虹鱒やヤマメが入っているようで、水中はなんでもアリの魚種格闘技状態。
鯉の大物
大物狙いは底ベタで餌を大きめにつけるとヒットします。針を外すために魚を浮かせるのが一苦労。
コイ
ポイントカードは釣りの回数でスタンプを押してくれますが、色の付いた魚を釣ることで1ポイントもらえます。しかしこれが難しく、私は3時間で一つも掛けることができませんでした。それも魚のほとんどがこのサイズばかり。ま、数はいっぱい釣りましたけれどね。でもそれではポイントにはならないんです。
室内釣り堀
イロモノの魚はこのヒゴイの他にソウギョのアルビノなどがいました。ちなみに初心者池は魚が多すぎて、さらに座席に座った瞬間から魚が擦り寄ってきて、餌待ちのコイ状態で、口を開けて「餌をくれ!」状態。可愛い過ぎて釣る気になれません。ここはお酒も飲めるので、電車で行って数時間遊ぶことをお勧めします。

HMTフライトーナメント on 弁慶堀 2024のご報告

ハーミットではいろいろなイベントを行っていますが、春の恒例行事となりつつあるのが、このHMTフライトーナメント。このトーナメントが行なわれる弁慶堀は東京のど真ん中にある皇居の外堀になり、頭上には首都高速4号新宿線が走っています。平日は弁慶橋の上をスーツ姿のサラリーマンが行き交うとてもフライフィッシングとは似つかわしく無い場所で行なわれるのですが、冬はレインボートラウトと遊び、夏はブラックバスを狙える貴重なビオトープなのです。

この場所で行うのは今年で3回目で昨年は大雨の中でずぶ濡れになりながらの大会だったので、今年こそ晴れを願ったのですが、残念ながら今回もお天気には恵まれませんでした。それでもお魚は沢山掛かってくれましたし、何よりも事故なく終えた事を大変ありがたく思います。

今回も弁慶ボートのスタッフの皆様、賞品協賛メーカー様に大変感謝しております。昨日の様子は以下の通りです。ご興味を持たれた方は、現在弁慶堀はベストシーズン5を迎えておりますので、皆さんもぜひ楽しんでみてください。


参加人数:26名(男性 19名・女性 7名のうち小学生一人)
エントリーされた魚の数:48本
レンボートラウト数:45本
ブルーギル:3匹
魚を掛けた人数:多数(バーブレスのためバレた方、切られてしまった方多数)
魚の最大サイズ:50cm(最小サイズ20cm)

ご協賛&サポート:(株)マーヴェリック(株)ティムコ(有)E&E(株)バリバス(株)C&F(株)フルックス(有)シークロ(有)キャニオンワークスUOSOBASE CAMP弁慶橋ボート場シーホース(株)キャップス・他(敬称略)

ルール:大物一本の全長が大きい人を競います。同寸の場合は数を沢山釣った方が上位になります(ルールのPDFはこちら

弁慶橋ボートクラブ
昨年に続き今回も雨。それも大会中のみ雨が降るという不運になりました。とても寒いので昨年同様に使い捨てカイロを配り、準備ができた人から順にスタートになります。
弁慶堀
人数がとても多いので、乗船は弁慶ボートのスタッフの皆様がサポートしてくれます。またこの場所はブラックバスのトーナメントが多く行なわれるので、メジャーやライジャケ、ランディングネットが常備されているのがとても嬉しい限り。
弁慶堀
この堀はブーメランのような形で、弁慶橋から東側が小さいのですが、そちら側へ行く方が今回は少なかったです。
弁慶堀
この光景はシュールでしょう? 首都高速道路は渋滞中ですが、その下でレインボートラウトが釣れるのです。その様子はまるでヘラブナ釣りの様。堀は写真奥右へ曲がっています。
レインボーがヒット!
堀の左右の真ん中辺りよりやや高速道路よりが一番深いのですが、寒い日は一番深いところに固まっていますが、水温が上がる季節は徐々に浅いタナになり、現在は11時ごろからそこらじゅうでライズしています。しかしこの日は寒いので、皆さんインジケーターの釣りが大半。
レインボートラウト
ボートに備え付けのメジャートレーを利用してこんな感じで写真を携帯で撮ってもらい申告します。この時期になると腹がパンパンのレインボーが多く、一度ボート屋さんの方でストマックポンプを入れて内容物を確認したところ、そのほとんどが大きめのユスリカだったそうです。この日は寒いながらもライズが多くあり、それを指を加えて見てましたので、時間があればドライタックルを持って遊びたいです。これからの時期からゴールデンウィークまではドライフライでこのレインボーが楽しめますので、皆さんも是非足を運んでみてください。
トーナメント表彰式
大会は13時半で終了し、会場を水道橋にあるベースキャンプに移して表彰式が行われました。今回も多くのメーカー様にサポートして頂いたお陰で沢山の賞品が集まりました。ちなみに上位入賞した方のほとんどは、弁慶堀でプラクティスをされた方。やっぱり事前にその釣り場の情報が分かっていた方が俄然有利になる訳です。
ベースきゃんぷにて
集合時刻は15時だったのですが、ビールが待ち切れず最初に着いた組だけで、まずはビールで乾杯。
来年も行う予定
優勝は50センチで数は10本キャッチ、お見事です。優勝されたSさんにはラムソンのライトスピードと豪華賞品が多数贈られました。釣れなかった皆様には参加賞をお配りし、その後は初対面の皆様で親睦会。私は人が多く集まると嬉しくなってしまい、浴びるほど飲んでしまい22時ごろまで飲み続けてしまいました・・、反省。

解禁前の練習がてらに『丹沢 ヤドリキY.G.Lスポーツフィッシングエリア』へ行ってみた

明日から渓流の全国一般解禁ですが、皆さんの準備はいかが? 私はというと相変わらず釣りへ行く直前にフライを少し補充するという形をとっているので、フライの持ち玉が少なく非常に困っています。来週の火曜日までにはフライをたんと巻かにゃならんのですが、その前に海へ行く予定があったり、いい加減確定申告をヤラネバと、忙しい日々を送っております。

とはいうものの、休みを返上して仕事に励む選択は釣具屋店主には毛頭無く、お客様に釣りへ行って頂く為に、何か良い場所はないかと画策するのです。このブログでは冬の間に東京から近いC&Rや管釣り場を順番に紹介してきたのですが、そろそろネタ切れ。仕方なくインターネットの力を借りて過去を思い出しながら探っていると、ふと寄居のYGLを思い出したのです。早速ググると、残念ながら2010年5月で営業は終わってしまっていたのですね。では同じYGLといえば 寄(ヤドリキと読む)はまだやっているのかとそちらを調べれば、こっちは営業しています。

そういえばこのYGLってどんな意味なんでしょうか? 勝手にこの二つの管釣りは関連の管理釣り場だと思っていましたが・・。最初の『Y』はどう考えても『寄』だと思うのですが、そのあとの『GL』はなんなのでしょうね? このページを見て後日、『丹沢 ヤドリキ Y.G.Lスポーツフィッシングエリア』へ行く方は、YGLの意味を是非聞いてきてくださいな。

今思えば私が最後にヤドリキYGLに訪れたのは、世附川にC&Rがあった頃だったでしょうか。当時はどちらかで入漁証を買うと、どちらにも行けるというシステムで、世附川で半日遊んだら午後はヤドリキという遊び方をしていましたっけ。という訳で17〜8年振りに出掛けたヤドリキですが入漁料は安く、驚くほど良い渓相へ様変わり。そんな今週のヤドリキの様子は以下の通り。お時間がある方は、一般河川へ挑む前の練習場として楽しんでくださいな。


丹沢 ヤドリキY.G.Lスポーツフィッシングエリア
交通:新東名高速 新秦野IC下車・県道710線で中津川上流方面へ10分ほど
入漁料:基本料金 ¥2,500(5時間)延長は1時間¥500
入場上限あり:上限15名様まで(途中で帰る方がいらっしゃるので、午前と午後の部5時間づつ各15名と考えるのが良いでしょう。予約はできません)
主なルール:キャッチ&リリース・バーブレス(フライフィッシング・テンカラ・ルアーのみ)
必ず必要なもの:ウェーダー(管理小屋へ行くにも渡渉するので、必ずヒップウェーダー以上の装備が必要です)
備考:駐車場と管理棟は離れています。全て準備をした状態で、管理棟へ向かいますが、下流へ100mほど行った見えない場所にあります。管理棟までは渡渉を2回しなければなりません。また、現地には飲食関係は何もありません。寄交差点入り口にある「セブン-イレブン 秦野菖蒲店」で、用意していきましょう。

ヤドリキ
車は一番上の写真の「YGLヤドリキスポーツフィッシングエリア」の看板の近くに止めましょう。そのすぐ下が川になります。一度離れると車に戻ってくるのが大変なので、全てのタックルと飲食物を確認の上、写真の様に川を対岸へ渡渉し下流へ向かいます。この釣り場はおよそ1kmくらいの区間で下流に向かってその釣り場があります。
YGLの管理小屋
小屋をちゃんと撮影するのを忘れちゃいましたが、以前よりも川が大水により掘られ、一段低いところに川が流れています。小屋に着いたらお支払いし、状況とルールの説明をしてくれます。渡渉のレベルは低いですが、高齢の方は雨の後などの増水時は避けた方が良いでしょう。前日にYGLのfacebookを確認する事をおすすめします。
YGLヤドリキ
渓相は昔とは比べ物にならないくらい雰囲気のある場所になり、一般渓流で釣るのとなんら変わりがありません。魚のコンディションは抜群なので、その理由をお聞きすると「魚のサイズは20センチ前後しか離していません。」との事。要は遊泳力のないボロボロなマスは入れても落ちてしまうだけなので、入っていません。よってコンディションの良い魚体で育った魚ばかり。さらに、ヤマメが多いのもその特徴。
ハヤ
で、例によって私はフライを全く巻かずに来て、さらにドライで釣れるだろうと思い、ニンフなし。しかしこの日は強風と寒さでライズが全く無い。いくらドライを流しても何も反応はなく、ハヤだとわかっている魚をミッジでようやく一本釣るという、しょうもない私。というか、しばらくハヤを釣ってなかったのでちゃんと狙って釣ったのデス。立派でしょ、このハヤ。
YGLで遊ぶ
ヤバイこの状況。車に戻ってもニンフは無いので、フライパッチを見回すと、端っこの方に12番ほどのクリーム色の壊れたビーズヘッドピューパがありました。それを使ってみると、すぐにヒットし一安心。
レインボートラウト
レインボートラウトの平均は25センチ程度。ヒレは綺麗な鱒ばかり。
レインボートラウト
ちゃんとニンフを用意している後輩はイレグイです。暖かい日は普通にカゲロウが飛ぶのですが、この日は強風と寒さに翻弄されてしまい、ニンフオンリーの展開。とはいうものの定点でフィーディングする立派なヤマメを発見し、それに向かってドライを投げ倒す私。しかし無反応。ニンフ無いしどうするか考えた挙句、ミッジボックスに入っていたブラッシー20番(コパーワイヤーを巻いたミッジピューパ)。を流して見ました。
ヤマメ
フライは軽いのでサーフェイスフィルムに浮いてしまい、表層をトロ〜ンと流れると、そのミッジピューパをゆっくりと加えるのでした。してやったりのこの魚体。ギンギラギンのヤマメ(サクラマス系)です。
YGLのポイント
各ポイントにはアルファベットの看板がA〜Eまであり、最下流部のEまで行くとその先はゴルジュ帯になり降られません。この釣り場は自然渓流と遜色ないレベルなので、数釣りをするというところではなく、一匹のプロセスを楽しむ数釣りに飽きた方がレベルアップしたい人向けです。良い季節に入れば普通にレインボーがバンバン釣れますが、ヤマメを狙って釣るのはそれなりに難しいので、それを楽しんでください。
YGLのヤマメ
その後、1個しかないビーズヘッドピューパが壊れるまでレインボーを釣り続け、渓谷に陽が入らなくなった時間を見計らって退渓しました。初心者にはチョット厳しい釣り場ですが、最近の管釣りはとても入漁料が高いのでココは安心して楽しめます。仮に土日に行って人がいっぱいで入れなかった場合は、ゆっくりと自然を楽しみながら管理人のお母さんと一緒にお喋りをお楽しみください。イブニングにはきっと良いヤマメを釣る事が出来ますヨ。

 

探せばまだあった、関東圏のC&R区間『鮎沢川 冬季キャッチ&リリース』へ行ってみた

本日の外気温はすでに3月の気温を超えて4月上旬並みとな。地球温暖化を肌で感じる昨今。鮭鱒類は年々その釣り場を追われて釣りづらい状況になってきているので、「いつかは釣りたい。」なんて呟いている方は、その願いはきっと叶わないですよ。釣りたいと思ったら直ぐに行動に移しましょう。

さて、先週の惨敗があったので愛媛の加茂川(2/1解禁は岐阜県と愛媛県の一部)でも行こうかとも考えたのですが、流石に連チャンで遠出は出来ないので今週は大人の恋、ではなく鯉でもしようかな。そもそも3月まではフライを巻かないと例年同様に持ち玉の少なさに解禁どころでは無いのでタイイングに力を入れないとヤバくなってきました。

気持ちはすでに鯉に恋しようと思っていた矢先、お客さんから「管理人さん、まだまだありますぜC&R区間」とブログネタにと紹介されたのは、御殿場にほど近い鮎沢川。ここにC&R区間があるのだけれど、漁協のHPが存在しておらず、情報が少ないので、そのお客さんの情報のみで出かけることになったのであります。

今シーズンは2/20までですが、同じ場所で3/10からはアマゴ釣りで賑わうそうな。ま、将来のために今回はどんな場所かを確認しつつ出かけてきましたので、お時間がある方は以下をご覧くださいまし。


鮎沢川 冬季キャッチ&リリース(鮎沢川漁業協同組合)

場所:東名高速 足柄スマートICを降りて足柄駅方面へ約10分
(電車利用だと足柄駅下車で目の前です)
駐車場:あしがらふれあい公園駐車場利用(こちら
入漁料:2日券¥2,000(温泉利用した場合は1日券)シーズン券¥5,000(釣りチケ・フィッシュパス利用可能)
注意点:冬季C&R区間は2/20まで。一般解禁は3/10予定

鮎沢川漁業協同組合
ここの釣り場は釣りチケやフィッシュパスでチケット購入出来ます。この券を持って近くの「あしがら温泉」に行けばこの券と交換で温泉に入れます。フィッシュパスでの購入だとその恩恵は無い模様。釣り場は足柄駅の真ん前なので、ハッキリ言って電車で来た方が良いかも? 入漁証を購入する「ニューデイリーヤマザキ」は駅前だし、ポイントはその直ぐ裏なので歩いて直ぐです。
鮎沢川
車で来た場合、東名高速道路足柄スマートIC降りて、足柄駅方面へ。その下流にあるあしがらふれあい公園の駐車場を利用とのこと。この金太郎橋下流にある堰堤がC&R区間最下流部。
レインボートラウト
金太郎橋の上でパンを撒くオバサマが白鳥に餌付けしていたのだけれど、そのおこぼれを60cm程あるレインボーが食べてました。その姿を見て簡単に釣れるかと思いきや、最下流部のプールは強敵。なので、少し上流に上がってサイトフィッシングにて別の個体をキャッチ。朝イチは寒いので、サイトニンフィング。
千束橋
千束橋から覗くと大きな魚影。梯子を降りてそっと近づきプレゼンテーション。スレッカラシですが、丁寧に何度もキャストを繰り返すと喰いついてきます。
足柄みずべ公園裏
ニューデイリーヤマザキ(足柄駅前店)裏にある足柄みずべ公園前のプールはお魚がいっぱい見えるポイント。但しスレてます。お昼近くにはコカゲロウのハッチがあるので、ドライフライフィッシングが楽しめました。
レンボートラウト
コカゲロウのハッチに合わせてフライはコンパダンに変えてダウンクロスで流すと、デッカイ個体が喰いついてくれます。ここの魚は平均45〜55センチ前後で、大きものは60センチを超えてきますので、コンパラダン20番に7Xでのやり取りはヒヤヒヤもの。
向田橋
C&Rの最上流部は写真に見える向田橋を超えて上流にある堰堤まで。C&R区間内のほとんどの場所や遊歩道があるので上から見て魚を探し、下へ降りて釣るというスタイルで楽しめるので、ずっとサイトフィッシングが楽しめるからハンティング感覚。魚が大きすぎるから、誰でも見つけることができるでしょう。
レインボートラウト
この日は強風にてライズがあるのは風がおさまった間だけ。その時にうまくダウンクロスで流せるとドライが楽しめます。初心者の方はルースニング(インジケーターの釣り)で、ニンフは16〜20番ぐらいが良いでしょう。
ファイトシーン
めちゃくちゃ浅い所でもお魚は入ってましたので、満遍なく放流されているのでしょう。C&R区間はおおよそ1.5キロくらいかな?ゆっくり釣り上がればたっぷり楽しめます。
レインボートラウト
冬季のC&Rは20日で終わりますが、3/10からの一般解禁からもこの区間はC&R区間であり、尺アマゴの放流があります。尺ものにチャレンジしてみたい方は今後もこの場所でフライフィッシングが9月末まで楽しめるので、チェックしておきましょう。

私の管理釣り場の原点である「加賀フィッシングエリア」に久しぶりに行ってみた

私は根っからの釣り好きで、物心ついた時から何かしら釣り続けていた漁師みたいな輩。なので小学5〜6年の頃にはすでに釣具屋へ入り浸り。家の近所にも釣具屋さんはあったのだけれど、圧倒的な品揃えでワクワクが抑えられない上州屋・池袋店は私の宝箱のような存在で、よく通ってました。

冬休みになると暇な日は釣具に囲まれたくて上州屋へ出向くと、顔馴染みになった店長さんが「ポスターと一緒に入っていた優待券があるから、行くのだったらあげるよ。」と、加賀FAの招待券を頂いたのがキッカケで管釣りへ行くようになりました。当時はお正月に釣り大会があり、その告知のために各釣具屋さんへポスターが配布され、それと一緒に1枚優待券が送られていたのです。

昭和50年頃の管理釣り場といえばエサ釣りの場所が多く、「⚪︎⚪︎国際マス釣り場」と看板を掲げているのところが多かったのですが、この国際と名が付く所はそもそも進駐軍相手だったので、その名残りで国際の名前がついていたそうな。でも、ルアー・フライ専用の場所なんてなかったので、私にとっちゃタダ(優待券)で行ける加賀フィッシングエリアは夢のような世界だったのです。

気がつけばあれからほぼ50年経っているので、当時と今とでは周りの様相は大違い。オープン当初は大きな砂利穴みたいなイメージで、周りに植え付けられた小さな苗木だった桜は今では立派な大木になり、自分が桜の樹と共に成長しジジイになった事を実感するのです。

思い出を話すとキリがないので、とりあえず昨日の様子は以下の通り。相変わらず入れ喰いで、楽しませてくれる管釣りでありました。


加賀フィッシングエリア

住所:栃木県佐野市山形町48
電話番号:0283-65-0337
料金:1日¥5,500・午前or 午後券¥4,500
営業時間:6時〜17時(時期によって終了時間が異なります)
ルール:引っ掛け釣り等のルアー及びフライフィッシングのモラルに反する釣り禁止

加賀フィッシングエリア正門
加賀フィッシングエリアには思い出いっぱい。高校生の頃には彼女をバイクの後ろに乗せて行き、ココでおデートした甘酸っぱい思い出があります。今回はユルユルな時間に行ったのだけれど、朝一番は今でもズラッと車が並んでいるのかな?
加賀フィッシングエリア・旧管理棟
昔はこのプレハブ小屋が管理棟だった。昼食はお弁当を頼んでおくことができ、この大きなスピーカーでお弁当が到着した事を知らせてくれました。また正月の釣り大会ではアルビノマスを釣るとくじ引きできて、クーラーなどの賞品がもらえたり(おぼろげな記憶ですが)。里見さんはこの頃からいらっしゃいまいたよ。
加賀フィッシングエリア
右が1号池で左が2号池。この面の2号池側は釣りができないのと、この周辺にあるパイロン周りはフライキャスティングが禁止。湧水は1号池から2号池へと流れるので、水は下の段に行くほど濁りが少しだけ強くなる感じ。古くからある管釣りはレギュレーションが当時とあまり変わらないので、めんどくさいルールはありません。
加賀フィッシングエリアのレインボートラウト
私はシングルハンドで2号池からスタート。人も多くいたので、一番投げにくい旧管理棟側からシングルスペイで真ん中へキャストを繰り返す。昔のようにシンキングラインで加賀引き(独特なリトリーブ方法)をしようかと思ったけれど、とりあえず9フィート5番で最近やっている、スローな釣り方をすると入れ喰いでした。なのでシンキングラインは出さず、そのまま続けることに。
シングルスペイキャスト
釣り方はフローティングラインを使用し、シングルスペイでキャストできる限界まで投げて(理想はブイが浮く場所)、カウント35秒カウント。その間にラインが走った場合は即アワセ。スローリトリーブを開始するとリトリーブが終わるまでにアタリがあるので、1キャスト1ヒット。最初のフライが無くなるまでは15本キャッチ。その次のフライが持っていかれるまでさらに12本。その後はティペットをチェックするようにして、2時間余りで50本近い数を釣ったので流石に飽きました。でも、魚のコンディションは極めて良かったです。
加賀フィッシングエリア3号池
今回の肝はロングディスタンス。お魚は真ん中に固まっていたので、そこまで投げられた人で底付近をユルユルのスピードでフライをトレースできた人だけ釣れます。一つの池が大きいだけに、真ん中まで投げられる方は限られた人だけなので、普段の練習量で釣果の差が生まれてしまいます。私は気持ちを切り替えるためにポイントをレストラン側に移し、スイッチロッドに替えてオーバーヘッドキャスト。ロッドを替えても、ポイントにさえ届けば入れ喰いです。その後は飽きたので、カカシがポイントを見守る3号池へ移動。
レンボートラウト
昔は持ち帰りの制限尾数が無かったので、『加賀プロ』(お魚を持って帰って卸し売りする人)がいたのですが、現在はいないのかな? でも一人だけジモピー風の上手な方がシングルハンドで入れ喰いしてました。ちなみに今回はマッキーズ・エリアフライを1種類ずつ持っていって、その丈夫さや適正ウェイトかどうかなどを検証してきました。マッキーのフライはクオリティが安定していてバランスがとても良かったです。ウェイトは少し軽めかな。
スペシャルポンドの名残り
今は無きスペシャルポンドはオープン当初は確かコイ池だった。現在はその池は残っているものの、スペシャルポンドの営業はやめてしまいました。昔を懐かしみながらポイントをぐるっと一周し、最後は1号池で3本ほど釣った所で今回も早上がりすることに。
加賀フィッシングエリア
このレストハウスはずっと後に建てられたもので、バブル時代にお目見えしたもの。お食事は現在休業されている様です。なので佐野に来たのだからラーメンを食べて帰らないとね。
佐野ラーメン・ラー
「ヘイ、トヨタ! 美味しい佐野ラーメンのお店を教えて!」とナビに聞いてみると、「人気のあるお店は・・。」と答えてくれるので、その店へ行くことに。それにしてもこのナビって、どういう評価で人気や美味しい店の順位を評価しているのでしょうね。ちなみに案内された「Ra(ラー)」という佐野ラーメンは王道のシンプル佐野らーめん。ちぢれ麺であっさり醤油スープは、豚骨ラーメンに飽き飽きした私にはもってこいの味でした。佐野厄除け大師のすぐそばにあります。

 

雨ニモマケズ、風ニモマケズ、キャス練の成果を朝霞ガーデンで試す

「雨ニモマケズ、風ニモマケズ・・。」で始まるのは、ご存知”宮沢賢治”の遺作。先だって氷雨降る中でひたすらロッドを振る僕らの行動は、”褒められもせず、苦にもされず、そういう者に”、僕らはなっていた気がします。

ハーミットのキャスティングスクールは以前から「台風の最中でも行ったことがある。」なんて私が豪語するものだから、こんな日でもきっと教えにくるだろう信じている、ハーミットキャス練信者が集まるのでアリマス。こういった週に1度以上はキャスティングをしていないと手が震えてしまう症状は、キャス練症候群とでも呼ぶのでしょう。

話は変わりますが、うちの愚息は左利きです。ですが、子供の頃にモノを書くのだけは右の方が良いと嫁に強制されたので、書き物だけは右手。いつだったか宿題をしている姿を見ていると、左手に持つ消しゴムで文字を消しながら同時に右手で字を書いているのを見て、常に両手を使っている人は時折不思議な行動を見せてくれるものだと感心してしまいました。なので、彼にフライロッドを握らせると右手でも左手でも振るのです(基本的には左でキャスティング)。そうだ、私もどんな状況でもロッドが振れる様にしなくては・・。

そんな風に思い、今回のキャス練で生徒にそれぞれの課題を与えた後、自分には左手の強化をするという課題を設けた。10年ほど前にその年の目標として、「今シーズンは左手で5魚種を釣ること。」なんてやった年以来、左手でキャスティングなんてトントしていなかったので、左手の動きはギクシャクするばかり。続けているとなんとかダブルホールができる程度にまで戻った。そんな状態を左手が痛くなるまで続け、少しだけ天候が回復した午後に朝霞ガーデンへ左手釣行をしに向かうのでした。

さて、そんな左手で釣る朝霞ガーデンは以下の通り。お暇な方はご覧くださいまし、と言ってもあまりに暗くて更にビチョビチョだったので、写真はほとんどありませぬ、悪しからず。

雨の中でキャスティング
アメ予報100%。ま、誰もいなかったら少し休んで帰るかななんて向かってみると、3名のアングラーがやる気満々で待っていました。雨が降りしきる中で着替えると、その時点ですでにビチョビチョ。寒さが堪えるので何もしないよりは体を動かした方がマシなので、ロッドを準備してすぐにキャス練を開始するのでした。
フライキャスティング
それぞれの課題があるけれど、その多くはポジティブなラインストップが出来ていないのでロッドの曲がりが使えていないのと、毎回ティップの止まる位置が異なるので、それが一定の場所になる様に練習です。「こんな雨だから、ちょっとやったら帰ろうね。」なんて言っていたのですが、しっかり予定使用時間いっぱいまでキャス練をしてしまいました。
朝霞ガーデン
こんな日は人が少ないだろうと思って行った朝霞ガーデンですが、僕らが着くとなんと誰もおらず貸切状態。これだったら左手フィッシングでも迷惑はかからないだろうと、私は左手で釣りを開始。しかし魚がドライに出ても、ラインを持つ右手を強く引くことが遅過ぎて難儀。
朝霞ガーデンのサクラマス
何度か繰り返して慣れた頃にようやくサクラマスがヒット。しかし今度は手繰る右手がぎこちない。そんな状態で5本キャッチした頃にはイライラし始め、結果その後は右手でずっと釣りましたとさ。季節的なものなのか最近はどこの管釣りへ行ってもサクラマスがいますが、今回の朝霞ガーデンも釣れる2割がサクラマスで、少し大きめでした。持って帰って食べたい方には、今がチャンスかも?デスね。

釣りをした後に酒が呑みたいので、弁慶堀(池)へ行くことにする

例年の一月は堤防のカマス釣りやコイに管釣りとなるのですが、昨今のアウトドアブームで人が溢れた堤防の釣りが次々に釣り禁止になってしまった為に、今年はカマスのフライフィッシングに出掛けていない。釣り人のマナーの悪さが原因なので致し方無い部分もあるけれど、追いやられた釣り人の為に色々なスタイルが楽しめる釣り公園をもっと増やしてほしいなぁ、と感じるのは私の気持ち。

ハーミットに集まる人々はかなりの確率で呑兵衛が多く、下戸だった人はいつの間にか少し飲めるようになっていたりする。管理釣り場で集まって釣り仲間とワチャワチャ楽しむのも良いのですが、釣りの馬鹿話を居酒屋で語り合うのも同じぐらい大好きな僕ら。なので時にこの二つをセットで楽しめる電車で行けるフライフィッシングは大切な冬の行事なのです。

以前は豊島園のプールでフライフィッシングを楽しんだ後に池袋で飲み歩くなんてのもやってましたが、今はハリーポッターに。残る電車で行く都会派フィッシングの釣り場といえば弁慶堀ぐらいなもの。ちなみに一度だけ車で来て有料駐車場に停めて釣りをしたことがありますが、この界隈の駐車場は上限設定がない所がほとんどで、軽く5千円は取られてしまいます。それだったらその5千円は居酒屋に使った方がずっと有意義ですよね。

このブログでは年に数度は出てくる弁慶堀(池)。最近は冬のレンボートラウトの話題しか書いてませんが、バスが好きな方は4月以降の「フライでバス」も面白いですゾ。今年は時間を見つけて私も弁慶でのバスフィッシングも楽しもうかな。

とりあえず以下は一昨日の弁慶堀のレインボートラウトフィッシングの様子。お暇な方はご覧くださいまし。


弁慶堀(弁慶フィッシングクラブ)
アクセス:地下鉄丸の内線/銀座線「赤坂見附」駅下車、徒歩5分「D」の出口・または地下鉄半蔵門線/有楽町線/南北線「永田町」駅下車、7番出口弁慶橋方面で目の前
料金:ボート代 1日¥3,500
営業時間:9時〜18時
ルール:
オールキャッチ&リリース・岸釣り禁止

赤坂見附弁慶堀
弁慶堀のレインボートラウトは12月の中旬ごろから始まります。放流されるレインボートラウトは鵜に食べられてしまわぬ様に、サイズが大きいのが特徴。ただ大きさゆえに数が少ないので、管釣り感覚で行くとタコりますので、ご注意を! 朝は9時から営業しているのですが、少し温まった10時へ行くと誰もいない・・。やっぱり午後の爆風予報のせいで釣り人はいない?もしくは釣れてないのかな、とちょっと心配。
弁慶池でフライフィッシング
ボート屋さんにお話を聞けば、最深部である場所でそこそこ釣れているとの事。なので、僕らはくの字に曲がった弁慶堀の丁度曲がった部分に固まって船をアンカリングした。
レンボートラウト
今回は水温がとても低く暖まらないので、底いっぱいの部分でじっとしている様子。なので、一度粘土オモリを使ってタナをとり、それよりも5センチほどタナを切ってインジケーターをセット。その深さおおよそ2.4mもある。かなりベタ底に近い状態でようやくアタリが出る感じで渋かったレインボートラウトは45センチほど。
レインボートラウト
一番深そうな場所を探して底ベタでフライをステイさせるやり方で、お仲間のロッドもしなっています。今回はとても寒く本栖湖で釣りをしているのとさほど変わらないほどで、指先も痺れてしまった。
レインボートラウト
お魚は重さがあり元気なのと、インジケーターの位置が2.4mと長いので、リールにラインを入れることができないので、ランディングは四苦八苦。それでもポツリポツリとお魚は釣れてくれます。
赤坂見附
毎年来るたびに周囲のビルが増えていくので、年々陽が当たらなくなっており本当に寒い。さらに予報が的中して14時には爆風になり、寒さに耐えられないほど。私は15時を前に納竿しましたとさ。
釣り堀
あまりの爆風に耐えられず釣り仲間二人も納竿したのですが、マッキーはデコってしまったので、罰ゲーム?として釣り堀内でエサ釣り挑戦。貸し竿代と30分の釣りで¥670で遊べます。こうしてマッキーもオデコを無事逃れたましたとさ(笑)
シムスウェア
「さて何処で呑む?」と言われてもこの辺じゃ高すぎて呑めません。なので下町のセンベロ出来る場所を目指す三人衆。サラリーマンのスーツ姿とは対照的にシムスウェアに身を包む僕らはフライフィッシャーマンの正装姿です。
生ビールが飲みたい
今回たどり着いた場所は赤羽の一番街。「とりあえず生!」から始まり、釣り話は尽きる事なく、昼のみは夜へと突入していきましたとさ。