ダブルヘッダー

「この後帰ってど〜すんの?」的はな発言があり、三連休という事もあり体力があり余る組はまだ釣り足らない様子で、もうひと試合楽しもうという事になりました。時刻はすでに夕方の5時を回っている。この時期にイブニング釣りがある筈もなく、さぁどうする?

そして出した答えは池袋駅に出てV字ターンでとしまえんへ行き、管釣りを終わりまで楽しもうでないの、という案。でも持っているのはパンフライオンリー(笑)ま、なんとかなるでしょう。東武東上線の準急で池袋へ出て、西武池袋線の練馬方面へと飛び乗った僕ら。その電車の中で再度としまえんをググり営業時間を確認すると、この時期は7時には閉店してしまう事がわかった。すでにこの時点で夕方6時近く。もう練馬駅へ着いてしまった。

としまえんフィッシングエリアのHPの下に『つりぼりカフェ、キャッチ&イート』というリンクがあるのはご存知?偶然にもというか知ってはいたけれど、そのカフェは練馬駅にあるので、急遽そちらへ向かう事に。私は初体験の場所です。

駅から程なく近い場所にあるこのカフェは、釣った魚を美味しくいただきましょうというカフェで調理してくれる。対象魚はホンモロコ。イメージがつかない人は関東のクチボソをイメージしてください。別の魚ですが雰囲気はあんな感じで一回り大きい琵琶湖の固有種です。どのように入手しているかを聞いてみたところ、養殖モノで中国地方から仕入れているそうな(養殖量は埼玉県が一番の様)。あれ、この魚を食べた事あったかな?思い出せない・・。

そして始まった第二ラウンドは1時間の内の20分間勝負で、誰が一番釣るかを競争する事に。エサ釣りならば負けられぬと意気込んだ私ですが、見事敗退でビリでしたので、皆さんにお酒を一杯づつ振る舞いましたとさ。

肝心のその魚の味ですが、とても香ばしくクセがなくワカサギよりも美味しく感じた次第。1時間の釣りで5匹しか食べられないのは残念だけれど、また来る時の楽しみとしてその味を噛み締めて帰りました。そうそう、9名いれば貸切りできるみたいなので、今度は貸し切って皆と競争してみようかな。

大きなリュックは長靴と釣り道具、そして小脇にロッドを持つ鯉しゃぶ隊。外はもう真っ暗でも、遊びは続きます。
さて、何を飲もうかな。すでに鯉しゃぶの会で飲みすぎな僕らは出来上がっていますので、濃いめのジントニックを注文。
小さな丸いプールの中にホンモロコが同じ方向を向いてグルグルと泳ぎ回っている。釣るのは何匹釣っても構わないのだが、食べられるのは5匹まで。フラシにそれ以上入れても食べられません。
6時スタート7時終了の1時間縛り。そのうちの20分を使って、よ〜いドン。こういった釣りは無駄な時間を省くことが有利。でも老眼’sの私は小さい鈎に餌が着けれれません・・。
水深は80cmほど。餌は練りエサで、すでに丁度良い大きさの粒になっており、それを一粒つけるようになっています。
仕掛けは胴突き仕掛け。黒糸の幹糸に枝すで5cmほどのハリスに小さな袖ばり。竿先にブルブルと来たアタリをあわせてご覧の通り。
1時間を真剣にやって一人55〜65匹。およそ一分に一匹釣れる計算。いやぁ絶品でした、ホンモロコのフライ。
負けた私は二杯目のお酒を皆に振舞うのでした。ちなみにメニューはこれ以外に色々な缶詰が置いてあり、それをアテに飲む事ができます。『つりぼりカフェ・キャッチ&イート』のHPはこちら。よくみたら昨夜の僕らが写ってますね。

無計画(小菅フィッシングヴィレッジ)

相変わらず釣りばかりして皆さんの気持ちを煽っている管理人です。流石に疲れてきたので昨日は出勤時間に出陣した無計画の釣り。本当は早起きして本栖湖へ行く予定でしたが、水位が依然下がらないので私の釣りスタイルが成り立たないため断念。なので信号のタイミングで関越自動車道へ乗ることにしました。

関越だったら神流川C&Rの情報を取りにしようかなと思いその気でいたけれど、高速を走り始めてハタと気付いたこと。そう、神流川C& Rは火曜定休なんです。私が神流川へあまり行かない理由はそこにある事をすっかり忘れてました。仕方なく気の向くままハンドルを圏央道に舵を切り、午後だけでも本栖湖へ行こうと思いましたが、何を思ったか青梅ICで降車。峠が私を呼んでいる気がしたんです。

私の実家から青梅街道はまっすぐの道。学生時代はロッドを背負いオートバイで奥多摩へ良く行ったものです。僕らの世代でバイクを乗っている人といえば暴走族かローリング族のどちらか。私はその後者の方で、峠道を楽しみながらさらに釣りをするというもの。ナイターバスフィッシングをして朝方家に帰り、そのまま学校なんてのもしばしば。今も昔もその生活はあまり変わりません(笑)

思い出のカーブをマニュアル車でなぞってはみたものの、やっぱりオートバイの様な風と加速が感じられられないので少し味気ない。その爽快感は劣るけれど、鮮やかな紅葉が手伝って走る気持ち良さはありました。

奥多摩湖を登りつめてたどり着くこの時期の釣り場は小菅川C&R。でも入漁証を買って何か違和感を感じたのは、半日券なんてあったっけ? 帰ってからわかったことですが、下流側をやれと言われてなんか変だなと思いましたが、この場所は釣りをする時期によって釣る区間が変わるんです。いつもはめちゃくちゃ寒い1〜2月に訪れるので今回釣りをした場所を含めてC&R(冬季釣り場)なんですが、11月中の今は管釣り(小菅フィッシングヴィレッジ)なんですね、失敗。でもね、管釣りと言っても特別魚がたくさんいるわけでもなくその区別はほとんどないのでやっていることは一緒です(魚が持って帰れるかどうかの差かな)。

無計画での行動はハプニングの連続。でも結果釣りよりもその行程で思い出に浸れたので、良しとしますか。奥多摩は秋真っ盛りです。

12月からはこの下100mくらいが最下流部になります。
冬の小菅川と言えばミッジの釣り。フックは22-24番でティペットは9-10X です。ティペットをきちんと沈めれば、ミッジドライへの反応が格段に良くなります。
基本C&R 区間の大半は段々畑で釣り易くなってます。まぁ、管釣りだと思ってください。
12月からはこの場所で入漁証が買えます。今はこの場所で買うと管釣り料金になっちゃいます(笑)

HMT・BBQ親睦会2018(リヴァースポット早戸川)

このバーベキュー親睦会は今まで色々な所でやってきました。古くは王禅寺や鹿留(東電時代)、奈良子など、年を追うごとに規模が大きくなったので、現在のリヴァースポット早戸川に落ち着いてます。今年はと言うと昨年よりは参加者は幾分少なめでしたが、それでも少数スタッフでやるには結構大変です。

ここ早戸川で行うのももう6年目になるかな? 作業はタープの設営、試投ロッドの展示、BBQのための下準備、賞品展示などあるのですが、最近は手慣れた参加者が後片づけを含めて手伝ってくれるのでとても助かっております。

午前中は初めてフライフィッシングを楽しむ方のワンツーマン指導やキャスティングスクール、そしてメーカー様からお借りした試投用ロッドがずらりと並び、みなさんそのロッドで実釣したりキャスティングなど。いやぁ、初めてのFFを楽しまれている皆さんの笑顔は素敵です。

そして午後は恒例のワンフライトーナメントで、優勝者は1時間1個のフライで14本。ウイニングパターンはサイトニンフィング、カラーはイエローのフライを使ってました。

今年も事故もなく無事に過ごせたことに感謝。何よりも毎年多くのメーカーさんのサポートがあってこそのイベントです。今年もご協賛メーカー様に深く感謝している次第です。

ご協賛メーカー:マーヴェリック様・キャップス様・C&F様・E&E様・アングル様・キャナル様・ティムコ様・ハーミットのお客様・他

初めての釣りがフライフィッシングからスタート。虫エサを使わないから女性でも手軽に入門できるフライフィッシング。
我らのシェフであるベースキャンプの岡野さんは下ごしらえが終わるまで釣りが出来ません(泣)
キャスティングも綺麗に決まり、本日初めてのフライフィッシングなのに、ドライフライで爆釣してました。ムッチーはランディングマンとして大忙し。
各メーカーさんから試投ロッドお借りしましてご覧の通り。エピックとスコットFSシリーズの個性の違いがよく分かりました。GSはすでに人気者。そして新しいウインストンピュアのしなやかさをみて、この冬にどれを購入するか皆さんは悩みどころ。
試投とは名ばかりで、実際は新しいFS ロッドで皆さんで実釣です。見てくださいこの曲がり。実際に魚をかけて見たくなりますよね。FSのインプレッションは後日ブログにてまた書きます。
親父の背中を見て大きくなる子の図。昨年よりもひと回り大きくなったお子さんは、釣りも上手くなっています。
今回はタープを挟んで両サイドに人が別れてしまったので密度が低い感じですが、例年より少しだけ少ない集まり。集まりすぎると収集がつかなくなるので、上限は40名だと感じています。
ワンフライトーナメントはトーナメント前に実際に使うフライを見せ合います。すでにフライロッドにセットしてしまった人がいるので、刺さっているフライが少ないですが、優勝パターンは矢印のフライ。
ワンフライトーナメントは1個のフライを使い1時間でどれだけ釣れるかを競います。ただし、入門者が勝ちやすい様に、入門の人にはたくさんのハンデがありますので、だいたいポイント数は同じぐらいで戦えます。
そうは言っても釣る人は釣るんですね。3位の人はドライフライで2位は引っ張りニンフ。1位はサイトニンフィングで14本をキャッチ。優勝者にはラムソンのリール・サントリーの山崎・BBQグリル、その他多数商品が送られました。また、参加賞もたくさんありましたが、今回の参加賞の目玉は1個¥500以上する富有柿です。今年も多くのメーカー様にご協賛いただきまして、本当に感謝いたします。

冷たい川で足がつる(東子持漁協・冬季釣り場)

渓流の開幕と共に河原を何キロも歩く様になるので、私は毎年3月の最初だけ足に筋肉痛を覚えます。そして渓流のシーズンが終わると途端に歩く距離が短くなり、ふくらはぎは運動不足状態。なので秋から初春までは体力の自己管理を考えなきゃなりません。渓流シーズンが終わった途端に歩かなくなった、というのは皆さんの中にもいるんじゃないかな?

さて、この軽い筋肉痛で起こりやすいのが足の痙攣、というか”足がつる”という状況です。釣りの帰り道で「足がつった」という状況はありませんか?私の場合は車がマニュアル車なので、帰路の運転中にクラッチペダルを踏んだ瞬間に足がつった経験が数度。あまりの痛さにどうすることもできず、その激痛に耐えながら運転することがあります。昨日の高速道路上はまさにソレで、右側車線を走っていたので車を止める訳にもいかないしね。

その原因をググると、中高年は軽い筋肉痛になるぐらいの運動がきっかけでなるケースがあるとか。私が釣りの帰りになるケースは、足首の締めつけ過ぎ(冷え防止のために靴下を何重にも履いた為に足下に血が行かない状態)や水分やエネルギー補給(食事)の忘れ、あるいは腰にホッカイロを貼る予防などを忘れると起きるのです。昨日はその三つを全て忘れてました。ま、秋のこの時期に水温の低い川へ長時間浸かる事があまりないので、そんなこと忘れちゃってたいんですね、反省。

皆さんも釣りに夢中になりすぎて、運転中に足がつらない様に予防を心がけてくださいまし。そうそう、昨日の釣りは皆さんの気持ちを煽るための情報とりの釣りで、坂東子持漁協の吾妻川へ。今年もハコスチの季節です。

状況をいうと、ハコスチ専用区であるC&R内の状況はあまり芳しくない感じ。本流の水温は少し高く、放水口よりも下流の水質は青々しく冷たい水。魚は散っておらず本番はこれからといった状況で魚の数も少なめ。C&R内への放流は毎月始めとの事なので、皆さんは11月初旬を目指して行ってくださいな。ここのC&Rは100%ハコスチの放流です。

吾妻川のハコスチ
一緒に行った仲間はインジケーター無しでスイングの釣りでガツンと一発。フライはビーズヘッドマラブーのブラックです。
どうやら底の障害物前に居るらしく、底の状況を探りながらの釣り。時合いは10時半までで、その後はパタリと何もなし。
ハコスチを釣る
私は時折ライズするヤツを見つけて、その周辺へニンフを投入してヒット。でもあとが続きません。魚のサイズは50-55といったところ。
後半はC&Rを外れて下流へ。サイトで魚を見つけてニンフを投入。
ドナルドソンとハコスチの川
そのニンフをパクリと咥えた個体は釣り人の手中へ。ちなみにハコスチじゃないその他ドナルドソン鱒のことを持ち帰り用(食用)なので、通称「頂き鱒」と言うらしいです。これには笑っちゃいました。

秋の陽射し(朝霞ガーデン)

というか、本当に秋の陽射しなの?と問いたくなる先日の日曜日。外気温は30℃越えの中、10月はカンツリーボーイになる私は息子を従え朝霞ガーデンへと行って参りました。

私が朝霞ガーデンに行き始めたのは今から35年位前のこと。それ以前の都内近郊の管釣りと言えば豊島園で、冬にプールを解放されるぐらいしかなかった時代。朝霞ガーデンは丁度エサ釣り中心からルアーフライエリアに変わったので、釣り仲間と行き始めたのがその頃。

当時は手前の池が解放されていて、奥は餌池と鯉池だったかな。さらに奥はガマの穂が立ち並ぶ荒地でライギョが住んでいた沼地。無論コンクリートなんて引いておらずの泥道。対岸の家もまばらで雑木林があり、そこから落ちてくる虫をレインボーはついばんでいたのを見つけてドライフライで楽しんでました。そう、当時の平日は僕ら以外なんて誰もおらず貸切状態。

それが年を追うごとに人が多くなり、コンクリートが引かれ池が増えて今の形になった。バブル絶頂期のピーク時には恐ろしいほどの人が訪れ、駐車場に車が入りきらず、臨時の警備員に隣の公園へ誘導されたほどである。その時代は朝霞ガーデンで釣りをするのに整理券をもらって順番待ちをした程の人混みだったが、その景気はわずか数年であったと記憶している。

あれから何十年も経ち、さらに管釣りブームもひと段落。そしてフライフィッシャーマンは高齢化になり、近くの管釣りに集まりだすかと思ったけれど、今や日曜日に訪れてもそれほどの混雑も無いフライ専用池。フィッシュオン・王禅寺のフライ専用池が半分になってしまった様に、朝霞ガーデンも夕方からルアーの人々にも解放されている。

フライフィッシング人口はもはや減少の一途。このまま消滅しちゃうのかなぁ?そうなったらハーミット消滅でしょうな。そんなカウントダウンにならない様に、日夜頑張っている次第です、ハイ・・・。

空の青は秋っぽいけれど、30℃越え。写真に映るルアー池は、昔のコイ池があった場所だと思う。餌池隣の駐車場もなかった気が・・。写真にある駐車場あたりは当時は荒地。なのでフライ池や2号池なんてのは、人が多くなってきてかなり後に出来た池なんです。
暑さに耐え管釣りを楽しむ息子は年に5-6回の釣りだから、一向に上達せず。でもこの歳になってもオヤジに付いて来てくれるのは、ちょっと嬉しいかも。
冬のフライ池。この周辺は昔は雷魚が普通に釣れたけれど、今は何処へやら。周りの住宅もいつの間にか多くなって綺麗になってますな。

雷は嫌い(雷様到来で逃げ惑う私の話)

雷が嫌いな人は手をあげて! 今、手を上げた方は私の仲間です。雷が嫌いになった理由は人によって様々あるかもしれないけれど、釣り人の場合は大抵どこかで怖い目にあっているからでしょうね、私はそのひとり。

私の雷の話しは酒のツマミにされちゃうくらい多いかな。例えば、それぞれが別の場所へ入渓し、雷がひどくなって来たので一斉に退散した時の事。一番最初に車へ逃げ帰るであろう私の姿が無いので皆が心配し私の名前を叫んだら、車の下から這い出してきた私を見て、大笑いされたことがある。車に落ちたら間違いなく即死の場所なんだけれどね。

こんな体験は芦ノ湖でのこと。湖尻でウェーディングしていたら、「ドーン、ドーン」という音が聞こえて来た。芦ノ湖は自衛隊の演習の音が聞こえてくる事があるのでその訓練だと思っていたら、何度目かの「ドーン」という音と同時に手元がビリっときた。空は晴れているのだが、自分の目の前の山に少しだけ怪しい黒い雲が掛かり始めている。その次の「ドーン」でビリリと来たので、それが初めて雷雲だということがわかった。そもそも晴れているのでその光がほとんど感じないのである。慌てて岸へ這い上がり、ロッドを岸へ放り投げて木の根元へ隠れたが、しばらくして激しい雷雨に見舞われたのだ。

栃木のとある川では目の前100mぐらいのところへ落雷し、小便をチビリそうになったし(ちびったかも?)、お客さんの外車を運転中に目の前の木に落雷し、倒木。危うく車にぶつかりそうになったこともある。

そんな私であるから、雷嫌いはなるべくしてなったもの。雷に対してとても敏感であり、誰よりも先に避難するのである。ちなみに仲間内の間では「雷臭くない?」という表現をよく使うが、僕らの間では雷が近くなる前兆として匂いを感じている。それはコピー用紙に印刷されたカーボンのような匂い。それを感じると少しの「ゴロゴロ」であっても、すぐに撤退をし始める。そのタイミングはだいたいドンピシャで、車へ戻った頃には土砂降りに見舞われるのが常で、せめて車に乗ってから土砂降りになって欲しいものである(笑)

さて、本題。なんでこんな話を書いたかと言うと、昨日は新潟の源流へ行ったのです。そして川を見てビックリ。どこもチョロチョロと言うか枯れる寸前の状態。ダムがある川は多少水を流してはいるものの、それ以外の川は瀕死の状態。源流だと言うのに川には苔が生え、水温が16℃以上ある始末。地元の人に聞くと、今年は夕立が無くずっと日照り続きの日々なので、こんな状態になってしまったとか。

考えてみれば,今までこの季節の新潟は朝方から昼間までは釣りができて、午後は夕立に見舞われるケースがほとんど。土砂降りに会った時は日帰り温泉に浸かって帰っていたのだが、今年はいくら気温が上がっても入道雲すら現れない。おかげで昨日はイワナを見つけても全く食い気がなく、手も足も出ない状態。それが愚息を釣らせようと山へ分け入った昨日のこと、つい3週間前の釣行は何処へやら。ひたすら川を遡行するだけで何事もないので、仕方なく午後は愚息を連れて管釣りへと向かいました。

釣りと雷の関係を改めて考えさせられた昨日。そして逃げ込んだ群馬県の管釣りは新潟よりはマシで水量がある。そして釣り終わる頃には、私を知ってか雷が追いかけて来ましたとさ。「ゴロゴロ」と・・。

「そろそろ帰ろうか。」

フェイスブックを始めたのは2011年頃かな?その頃登場する彼はまだチビ助。今じゃ私より身長が高いんだから。私との区別は体重差かな?

国道17号線を沼田方面へ戻り、たどり着いた川場フィッシングプラザ。ハコスチを釣ってやろうかと思ったけれど、ニジマスとブラウンだけ釣れました。ドライフライ縛りで4時間釣りをして20本ぐらいの釣果。魚種が豊富で管理されている方の気持ちが伝わる綺麗な管釣りです。

解禁前の管釣り利用(朝霞ガーデン)

とかく自然派志向が強い釣り人ほど、「人の集まる養魚場みたいなところへ行って何が面白いの?」と管釣りを拒絶されます。しかし一般河川はそのほとんどが養魚の放流でまかなっている事を考えれば、解禁直後の河川などは管釣りとほとんど変わらないんですね。肩肘張らずに楽しみましょうよ、フライフィッシング。管釣りから学べるとも沢山ありますから。

私は管釣りへは年間15〜6回は行っています。最近ではそのほとんどは初心者のお客さんにその楽しさを教えるために出かけるのですが、解禁前の冬の日は、ユルユルな時間に出かけて管釣りでこんな事してます。

昨年使った細いティペットを使い切る

最近のティペットは紫外線劣化を防ぐために販売時はUVから守るパッケージに入っています。ですが、パッケージを破り使い始めてから一年もすると、一番細い10Xは強度が著しく強度が低下します。太いものは強度的にその差を感じにくいので大丈夫ですが、2年も経つと極細ティペットはブチブチ切れちゃいますヨ。なので、シーズンが始まる前に管釣りで使い切って、新しく細いティペットを購入します。

ミッジの練習

解禁当初にライズの釣りを楽しむ場合、その釣りに体を慣らして置く方が断然有利。キャス練をせず、昨年のティペットを持ち出していきなりミッジの釣りを始めたりすると、フライは見つけることはできず。更にはせっかくフライに魚が出てもアワセ切れ連発になってしまう事でしょう。そうならないためにも細いティペットに慣れたり、フライラインからフライまでの距離感の感覚を呼び戻したり、太さに対してのアワセの強さを調整したりと、管釣りで事前練習するのは結構重要なんです。

という事で、昨日は管釣りで9〜10Xを使い切ってきました。9Xは30cmのレンボートラウトまでならば最近のものは余裕で寄せられます。10Xはその人のスキル次第で、大物とスリリングなやりとりが楽しめます。もし、いくらティペットを細くしても釣れないと感じている方がいれば、それはティペットの輝きでしょう。その処理方法やティペットの置き方などは朝練に参加して聞いていただくか(現場で教える方が分かりやすいです)、お店で聞いてくださいまし。

これで解禁までの準備は万全?いえいえ、私は昨日昨年のフライを使い果たしてきましたので、ミッジボックスが空っぽ。これから解禁まで100本巻き貯めます・・。

本当は解禁日にGS773/4をおろそうと思っていたけれど、その感覚に慣れるために管釣りで初釣り。現場でラップを剥きました(笑)
その場で確認しなかったから、写真がピンボケでした、スミマセン。これだけ釣りばかりへ行っている私でも、流石に10X はワンシーズンで使い切ることがないので、管釣りで使いきります。
Scott GS773/4
新しいロッドの感覚を楽しむのが嬉しくて、ついムキになって釣り続けちゃいました。このロッド、ロールキャスト&ピックアップがめちゃくちゃやり易いです。
ミッジはユスリカ#22〜24を使用。ティペットをうまく処理することで、魚の反応は格段に良くなります。ティペットは面倒でも一匹釣るごとに15cmほどカットして結び直しましょう。そうすることで、アワセ切れやタカ切れをグンと減らすことができます。

ゴルフとフライフィッシングの共通点を探る

私はゴルフをしませんが、フライフィッシングとゴルフって結構似てるんです。ゴルフクラブはフライロッドと同じで番号で管理されており、目的の距離や魚の大きさによってロッドを選びます。グリーン上のパターはフライフィッシングで言えば4番以下のロッド。重要なのはそのアプローチショットで直径20cmぐらいの円に打ち込めるスキルが試されます。クラブの番号の付け方はゴルフと逆ですが、コントロール重視の4番以下と、釣りたい距離が遠くなれば(または魚が大きければ)数字が大きくなり、5〜12番という具合にロッドの種類があります(一般的なフライロッドは8番まで)。

そんなフライフィッシングはゴルフの打ちっ放しの練習のように練習してからフィールドへ出かけるのですが、ゴルフの打ちっ放しに相当する場所が管理釣り場。ラインの軌跡が多少目的からズレたとしても(シャンクしても)そこには魚がいるので、初心者でも釣ることができるというもの。ただ、その環境でずっと釣り続けていても上達はしないので、プロのレッスンを受けるようなものがフライフィッシングのキャスティングスクールになります。

管釣りの中では適当なキャスティングで充分に魚を釣ることはできますので、フライショップの言うことなんて聞かなくても心配ありません、釣れますから。だだし、そこから一歩進んで自然のフィールドでヤマメが釣りたくなった人はゴルフ場へ足へ運ぶのと同じようにまっすぐ飛んで目的のカップサイズ位のポイントへフライをキャスティングする必要があるのです。

フライフィッシングは同じ疑似餌の釣りであるルアーと良く比較されますが、ルアーは30分も投げてればそれなりに釣りになるのに、なんでフライはダメなの? という質問も多いですが、これは投げる重さが変化するという問題があります。ルアーは投げようとするものが5gであれば、その重さを感じて力加減で調整していきますが、フライフィッシングは投げている最中に重さが変わる(フライラインを振り回している長さ=重さ)ので、それに順応する難しさがあります。遠投する場合(ドライバーショットのようなものかな?)はラインは最大の重さを得たところで初めて手を離し、残りのラインを飛ばすという寸法です。

ちなみにハーミットのキャスティングスクールで複数回参加される人は全体のおおよそ50%。向上心がある方の上達はそれは目覚しいもので、びっくりするくらい上達します。キャスティングというものはなかなか自分一人では何が悪いかわからないので、皆で集まりお互いをチェックし、的確な指摘とアドバイスが大切だと思います。

そしてその複数回スクールに来る方のほぼ全員がバックキャストの修正が課題と言ってよいでしょう。「そもそもスペイキャストのようにフライキャスティングなんて後ろはどうでもよいんじゃね?」と思っている方もいるでしょう(スペイももちろんバックキャストに相当する部分がとても重要です)。それで満足している人は自信が持っている力の60%くらいしかフライキャスティングにエネルギーを生かしていませんので、それで良いか否かになります。

もし、あなたが近くに教えてもらう人がいない場合は自分自身をビデオに撮り、以下のようなことをチェックしてみてください。

●ロッドティップ(竿の先端)が、直線に動いてますか? →時計の文字盤10時から1時まで動かしてと習い、文字盤に沿って動かしていませんか?文字盤に沿ってロッドティップが弧を描いて動いていたら飛びません。文字盤の10時から1時までの竿先は、ほぼ直線で動くのが理想です(文字盤を無視して直線で動く必要があります)。
●バックキャストが後方に力強く伸びていますか? →ロッドティップの奇跡は常にほぼ直線が理想です。180度後ろにフライラインが引っ張られる力を得られれば、あなたのロッドは前方へ飛ばそうとする前からロッドを曲げることができるので、ロッドの反発力を遺憾なく発揮できるはずです。
●ロッドティップが滑らかに加速してストップし、その後ロッドがブレてないですか? →極端な急加速や激し過ぎるロッドのストップは、結果的にロッドの先端が滑らかな直線の動きを妨げる要因です。

上記の内容で当てはまることがあれば、端的な説明は『いかにロッドティップ(竿の先端)が滑らかに加速して所定の位置でストップするまでの動きが直線的であること。』それに尽きます。悩みながら修正してみてください。

「言っていることは分かっちゃいるが、それができないんだよ。」と突っ込まれると思いますが、この助言が少しでも役にたつことを願ってます。

本日のキャス練参加は大所帯の16名。
ハーミットのキャスティングスクールを手伝ってくれる、キャスティングインストラクターが2名(右の二人)いるので、私は大助かり。大変感謝しております。ハーミットのキャスティングスクールに興味がある人は、こちら

HMT・BBQ親睦会のご報告

ハーミットBBQ親睦会は今年も多くの人に参加いただき大盛況。昨年同様に家族での参加が多く、そして初心者からエキスパートまで集まり、釣りの話が飛び交う一日でした。ハーミットは多くの入門者や顧客様がいることで支えられていますので、今後もこの活動を続けて皆さんとフライフィッシングを楽しんでいただけるよう頑張ってまいります。

また、今回もワンフライトーナメントの開催にあたり多くのメーカーさんや、顧客様から御協賛をいただきましたことに大変感謝しております(御協賛メーカー:(株)マーヴェリック様(株)C&F様(株)ティムコ様(有)E&E様(有)アングル様(株)キャップス様・その他メーカーと顧客様

さてその内容ですが、昨年同様にまずはフィッシングスールに新製品の試投を楽しむ午前中。その後BBQ親睦会を楽しみ、ワンフライトーナメントをするという内容です。その様子の写真を見ていただき、なんか面白そうだな、と思っていただければ幸いです。また来年も同じ時期に行う予定ですので、多くの参加をお待ちしております。

参加の皆さんがお持ちになったロッド群の一部。カンツリーに来られる人々の道具の傾向をメーカーさんはこの画像を参考にして見てはいかがでしょう。それにしても釣り道具はその人の個性が出るものですね。
イベントスペース設営前はとても寒かったので、先にいらした人々は焚き火の前から離れられません。木々は紅葉真っ只中という季節。
ご家族での参加で、奥様と一緒にロッドを振るの図。管釣りはどの人のロッドも絞り込んでくれる、初心者の癒しの場所。
息子さんの魚を父がランディングするの図。息子さんは後半夢中になって釣りを楽しんでいました。
今回の試投ロッドはティムコさんとキャップスさんとC&Fさんのロッドをご用意。本当は綺麗並べて写したいところですが、何せスタッフが少ないものでして、てんやわんやの一日です。ご勘弁くださいまし。好評だったのはGルーミスのプロマックスでしょうか。
日差しも手伝って管釣りは大にぎわいで釣りスペースが足りません。なので、皆さんにロールキャストを教えてトラブルがないように少なめのスペースでたくさんの魚を釣っていただきました。
皆さんが釣りを楽しんでいる頃、ベースキャンプのオーナシェフである岡野くんが下準備。毎年美味しい食事を提供してただき、感謝しております。
BBQの後はワンフライトーナメント。#12のフライを1個だけ使い、1時間で何匹釣れるかを競います。もちろん初心者にはハンデがたくさんありますので、優勝がエキスパートとは限りません。
各所の焼き網に一人、BBQ炭番長を決めて焼肉を仕切ってもらい、知らない人たち同士の親睦を深めてもらいます。そしてBBQを満喫の後はワンフライトーナメントがスタート。
使えるフライは1個しかないので、糸が細いと切れちゃうし、太いと釣りにくい。同じ場所で釣り続けるとスレてしまうという、ジレンマがあります。それをどう克服するかがこのトーナメントで優勝するかの鍵になります。

 

ワンフライトーナメントで力投するの図。釣り場の洗濯も重要なファクターでしょうか。混雑の管釣りでの移動は吉と出るか否か?
初心者にはたくさんのハンデが与えられるので、始めたばかりの女性が2位になったりします。
昨年の優勝者はハンデをつけられるので、二年連続優勝した人はまだいません。でも今年もドライで挑戦した人が優勝。優勝者にはLAMSONのフライリールが贈られました。ドライでの数釣りは難しいですが、二年続いたので来年はドライのハンデを少し減らすことにします。
賞品の中には漫画家のうちのまいこさんの単行本がありましたので、本人がいるので急遽始めた似顔絵入りのサイン会。

ブランド鱒(ハコスチのお話)

10月に入り私の心は湖モードで、本栖湖はちと早いので野反湖へ。と行きたいところですが、ストイックな釣りばかりを紹介していると皆さんの足が重くなるので、10月の釣り情報として急遽 “日本のニュージランドを目指す”(というキャッチフレーズを当初はつけていた)へ久しぶりに行って来ました。

昨年お伝えした群馬を代表するブランド鱒であるハコスチが引き続き人気が上々。このレインボートラウトは群馬県下のみに放流され「レインボー放流」とは書かず、「ハコスチ入ってます」的な表現が使われるブランド扱い。通常の放流レインボーは弱い引きとヒレがボロボロなために雑巾鱒と揶揄されることが多いですが、ハコスチはジャンプとダッシュで釣り人のロッドを絞り込み魅了します。昨年に引き続き神流川にも沢山放流されたようです。ですが、今回訪れたは渋川伊香保ICから10分ほどの場所にある利根川水系、坂東子持漁協冬季釣り場

昨年は利根川本流で行われていたこの冬季釣り場は、釣り切られなかったハコスチが見事に育ち、ダブハンを楽しんでいる人々のロッドを絞り込む、新しいターゲットとなっています。今年は元に戻って吾妻川で開催ですが、利根川よりも規模は小さいものの場所が広々としているので、魚が掛かればそのダッシュ力を味わえますヨ。

管理棟を尋ねると「水温は朝で20℃だよ。」と言われたので、流れと水温と影をキーワードに釣ることに。何度も訪れている場所なので、ポイントはそれとなくわかるので、オープンから11時までの3時間でニンフで11本ドライで1本という釣果。サイズは大体55〜65cmくらい。さすがにサイズが良くて腕が痛くなったのと、熱中症になりそうな雰囲気だったので午前中で退散し、下道で帰路へつきました。中山道の下道は久しぶりに走りましたが、国道4号線と同じく、バイパスが多くなり意外と早く帰れるものですね、東京まで2時間半でした。

なんか特別なフライでも使っているのかと思われたくないので、今回のフライは全部店頭に売っているコマーシャルフライを使用。タックルはこんな感じです。

Rod:Scott Radian 905/4
Reel:Lamson Speedster 2
Line:SA Magnum WF5F
Leader:TH Trout 10ft 3X
Tippet:TH Nylon Tippet 4Xを50cm
Fly:ヘアーズイヤー#12・フェザントテールニンフ#12・スティミュレーター#8
Shot:ディンスモア No,1を1個
Marker:CFFストライクマーカー L

タナは場所によって異なりますが、1〜1.5mという感じ。

水温がまだ高いので、狙い目は10月下旬以降くらいでしょうか。水温が下がれば(15℃以下くらい)活性はもっと良くなると思います。ただし、この釣り場は入漁証が¥3,000と管釣り並みなのと、対価を払っても入門したばかりの方々には手強い場所なので(魚が大きい代わりに放流数が少ない)、ある程度川に慣れた人にオススメです。

まだ今月の釣り予定を立てていないあなた。でっかい鱒の引きを楽しんでみてはいかが?

魚の重さと引きで、こんなになっちゃった。2本釣って交換。ちなみにティペットはフライのアイから毎回10cmほど切るか全交換して繋ぎ直さないと切れちゃいますので、ティペットのザラザラ確認は怠りなく。
ハコスチ
図体の割にはフライはちっこい方が良い感じ。ルアーの人よりもフライへの反応の方が良い感じでした。1本をランディングするのに5〜8分かかります。
C&R中流エリアの荒瀬はその隙間を釣っていく感じ。魚の好きな流れを探して、石の頭を釣るのがポイント。魚の影を探すのは慣れしかありません。

 

私は右岸側に登って魚体を探し、サイトニンフィングするのが好き。ただ曇りになっちゃうと途端に見えなくなります。
ハコスチ2
ヒレの回復具合はこんな感じ。スピードとダッシュは他のレインボーよりは引きが強いので、広い吾妻川では掛けた途端にジャンプと走りが釣り人を魅了します。なんて言っていると物凄いことになっている感じに聞こえますが、海外でスティールヘッドを楽しんだことがある人はそこまで期待しないでください。
空のドライシェイクスプレー見っけ。このままにして置くとフライをやる人のイメージダウンに繋がるので、自分のものでなくても持ち帰り自分のゴミと一緒に捨てましょう。
意外にも釣り人の足跡よりも鹿やイノシシの足跡が多かった。ちなみに入渓点が少ないので、行き慣れていない人は魚券を買うときにパンフをもらいましょう。
ヘビのジムグリ
テトラの隙間で日向ぼっこするジムグリ。もうすぐ冬眠するのかな?

 

青空が高いけれど、昨日は外気温高過ぎ。水を忘れて熱中症になりそうだった。ふぅ。
ハコスチ3
お魚は途中から写真を撮るのが面倒になったので、適当な感じ。放流サイズなのでチビは全くおらず、慣らして55-65cm中心。一番走った個体でフライラインを全部持って行った。ドライフライはライズを見つけての狙い撃ち。11本の中で1匹だけ片目くんで、それ以外はまずまずのコンディション。この魚たちが残ったら、ヒゲナガシーズンは面白いでしょう。坂東子持漁協のページはこちらです。