ギャップ(大尻沼でドライフライフィッシング)

休みを二日間頂いた私はチューでぶっ通しの釣りをやる事も考えたのですが、各地の情報取りで違う場所での様子を見ようと思い、そのまま丸沼高原のペンション・カレンズへ泊まって翌日は大尻沼をやる事に。なんか聞こえは良いけれど、本当はチューを二日間やってタコったら辛いので、二日目は保険として大尻沼を入れておいたのです、ハイ・・。

皆さんもご周知のとおり、最上流部から菅沼(すげぬま)、丸沼、大尻沼となっていて、丸沼は毎年解禁。菅沼と大尻沼は交互に解禁し、今年は大尻沼の年。沼と言ってもダム湖なので止水ではなく、水の動きがあることと一年のインターバルのおかげで毎年たくさんの方のロッドを絞り込んでくれる場所です。中禅寺湖が漢の湖ならば、こことの釣果のギャップは釣り人への癒しと言えるでしょう。場所は中禅寺湖から金精峠を超えて丸沼高原にあります。

大尻沼はローボートオンリーの場所。私の場合はボート慣れしている事と(元ボートシーバスガイドだしね)、ボーンフィッシュのサイトフィッシングで鍛えているので、ボートを風上へ移動してオールで微調整しながら、スタンドポジションで魚を見つけて一撃必殺で仕留めます。この場合でヒット率を高めるにはいつくかの要点を押さえることでよりヒット率を高めることができます。

  • 其の一:魚とボートの距離は15m以上の魚を見つけること。これぐらい離れていると、魚はボートに気づきません。
  • 其の二:フライは魚の進行方向の先90cmくらいのところに入れる。おおよそ魚が2-3秒で到達するポイントです。そうすることで、魚に偽物であるかどうかの考える時間を与えさせません。
  • 其の三:出来る限りリーチキャストを使う。魚の進む方向に対して自分が後ろにいる場合は太いティペットが見えてしまうので、とても警戒します。一番いいポジションは魚が自分の方向へ向かってくる感じ。それ以外の場合はリーチキャストを駆使して、ティペットのポジションをなるべく魚の進行方向側にします。
  • 其の四:フォルスキャストは少なめに。数が多いと風が吹いてない時きはそのラインが通る影で逃げてしまいます。
  • 其の五:ティペットまで伸びきらないロングキャストよりは確実なターンをするミドルレンジのキャスト。とかく人は遠くへ投げたがります。リーダーから先が伸びきってない場合、魚が出てもフックアップのタイミングが遅れてなかなか掛かりません。ちゃんとティペットまで伸びきるキャストを心がけましょう。ミスキャストをした場合は即座にリーダーの弛みを取り、テンションがかかった状態をキープすることです。

このいくつかのポイントを押さえることができれば、あなたも大尻沼で入れ喰いになることでしょう。今年も蝉の他に多くのテレストリアルが落ちるこの季節。50cm以上のレインボーをドライフライで仕留めたい方は、是非とも訪れて見てください。きっとハマりますヨ。あ〜楽しかった。

結果、私は13時までに20数本キャッチし飽きたので(というか強風でボートの漕ぎ疲れ)早々に帰りました。魚のサイズは40〜60cm弱まで。フライはフォームビートルのブラックとグリーンの二つだけ。ドライフライシーズンは現在から7月いっぱいと、9月半ばから禁漁までです。但し、秋は帰りの紅葉渋滞が半端ないですので、覚悟の上で。
大物とのやりとりの練習になる場所でもあります。掛かったら無駄なラインをリールに納めてリールファイトを楽しみましょう。ただし、ラインのテンションが少しでも緩むとバーブレスだからバレちゃいますので慎重に。
ヒレが回復した綺麗なトラウトが約80%くらい。魚のサイズも昔に比べると平均は大きい気がします。イワナとブラウンは今回は仕留められませんでした。
フォームフライはがまかつのB10Sに巻いた8番と6番。ある程度の重量感がある(落ちた時のインパクト)ラバーレッグの付いたフォームフライが良いと私は思います。
前半は黒のフォームビートル。スレてきた後半はグリーンのカメムシっぽいフォームビートル。アンカーリングして岬で狙い撃ちしている人もたくさん釣れてました。
Rod:Scott Radian R905/4 9ft 5番Reel:Lamson Speedstar 2・Leader:Trout Hunter Trout 10ft 1X・Tippet:Trout Hunter Nylon 3X。リールファイト楽しい〜!今年は大尻沼の予約フォームが見当たらないので、釣り人はリピーターがほとんどみたい。大尻沼は完全予約制のオールキャッチアンドリリース。フライはバーブレスのみです。前日までに環湖荘に電話して予約をしましょう。連日20名までだったかな?受付は7時半でスタートが8時。終わりが確か5時ごろだったと思います。

春の終わり(中禅寺湖のブラウンをセミフライで狙う)

夏の終わりという言葉を使うことは良くあるけれど、一昨日は春の終わりを感じてきました。久しぶりの訪中(中禅寺湖へ訪問)です。

持論ですが、蝉のドライフライシーズンは春の終わりが良いと思っている私。5月中旬には既に春ゼミは鳴き始めるのですが、鳴き始めはまだ蝉はあまり落ちてはいません。そして蝉がたくさん落ちる中期は本物を食べて満腹か日増しに選択眼が鋭くなるイメージ、そして釣り場の混雑。結果、ハルゼミが終わり始めるシーズンになると釣り人も少なくなり蝉が沢山落ちてはいないので、フライが落ちてくると食べていた記憶で躊躇なく食べてくると言う妄想を組み立てているのです。

そんなイメージで訪中した一昨日は平日にもかかわらず岸釣りのオンパレード。午前中はベタ凪でフライへの反応があっても騙しきれない上に、気温が上がらず蝉が泣かない状態。午後には風が吹き、そのインターバルでようやく鳴き始めて活性が上がってきたものの、今シーズンは岸釣りのほとんどが蝉フライかルアーを投げているので、滅茶苦茶スレている状態。なのでフライには出てくるものの、キスするだけでその感触を試しているご様子。

最終的にルアーで言うところのフォローベイト(今回はフォームビートル)で喰わせてなんとかキャッチしたブラウントラウト。ドライフライでガッポンと言う音を堪能したけれど、夏を思わせる日差しを浴びて、春の終わりを感じた1日でした。

今年のハルゼミくんはなんか小さくない?育ちが悪いのか、今まで巻いてきたサイズよりもひとまわり小さい感じ。図鑑で調べたら、メスだからボディが短いみたい。じゃぁ、今まで見てきたのは全部オスなのかな?
春ゼミフライで何度か出ても、すべての魚が鼻で突付くだけ。トンボは確実に食べていたので試しにダムゼル(イトトンボ)を投げて見たけれど、やっぱり大きさが違いすぎるのか無反応。最終的にフォームビートルで喰わせ、私の粘り勝ち。Rod:Wintosn Air 9ft 6番・Line:エアフロ エリートトラウトWF6F・Leader:Trout Hunter 10ft 1X・Tippet :Trout Hunter フロロ 2X
魚探は駆け上がりの具合を探るために持ってきたもの。中禅寺湖の場合、レイク狙いの時の必需品ですが、今回はドライ縛りのフライフィッシング。持ち込んだロッドは一本だけ。
個人的な中禅寺湖ブラウン銀座は、上野(こうずけ)から松ヶ崎にかけて。今回もその場所のヘビーローテションです。
釣り方がわかったので、釣り仲間に同じ様に蝉でチェイスしたポイントに小さめなフライを浮かべっぱなしにしてもらい、ドーンと出しました。そのファイト中の図。
ブラウンの男の子キャッチ。フライを小さくしたことで、毎回丸呑みです。Rod:G Loomis NRX -LP 9ft 5wt・Reel:Lamson Speed Star 2
前日に巻いたフライが活躍してヨカッタ。フライには歯形だらけで、ラバーレッグが1本取れちゃいました。
芦ノ湖の仇を中禅寺湖で討つ。そしてもう一つ、川ブラウンの良型をドライで取る宿題だけれど、こっちの方は昨年からの課題でまだ終わっていません・・。

イエローフィン

このタイトルから想像するとマグロを釣りに行ったみたいだけれど、野性味溢れる天然渓魚のヒレはキハダマグロのそれよりもずっと綺麗だと思うのです。皆さんはどう思いますか?

先週よろしく日の出から7時ぐらいまでは本流で何事もなかった私は釣果が欲しかったので、とりあえず近いこともあって私の中ではランクDの川へ馳せ参じました。私的なランク付けで最高評価をAとするならば、この川は釣り人が多くスレていて、サイズも普通以下で釣果はそれなりと言う感じなのでランクD。案の定ポイントに到着するとすでに入渓者は数名。後追いをしようかとも思ったけれども、なんとなく気分はそうはならなかったので、10数年ぶりに入渓が一番険しい場所からあえて入って見ました。

結果から言えばほぼ尺が2本と9寸以上が6本。8.5寸(25cmクラス)が10数本で8寸以下は数えきれないほど。それも見事なキビレばかり。気がつけば先だっての秋田釣行の数倍の釣果とは、なんとも竿抜けってヤツは恐ろしい釣果をもたらすのだと思い知らされました。

なので、今回は詮索されると危険なので風景の写真はなし。見ていてつまらない魚の写真ばかりです。羨ましいって、ご意見ですか? でもね、今年の私は半分以上オデコの日々なんですよ。なので、これぐらいのご褒美はあっても良いかと思います。

しかし、本当はイワナ釣りへ行った筈なんだけれどなぁ・・・。

しょっぱなから釣れるのは9寸。天気も良いし気持ちがイイですな。
一つのフライを数匹が奪い合う場面に遭遇。でも透明度が高いせいか、一度釣ったポイントからは2匹目が釣れません。
天然魚はこの腹びれの透明感とホワイトティップの透け透け感が特徴かも。来週あたりから西の源流へ行こうかと思ったけれど、余韻に浸るために来週は違うことをしようかな。
リリースを急ぐために撮った写真の半分以上はピンボケ。ストマックも3回入れたけれど、ピンが合っていた写真はこれ一枚。現場でいちいち確認するのは面倒だし、もっと釣りたいしね(笑) 胃に収まっていたメイフライは全てスピナーで、それ以外は黒系のカディスとオドリバエでした。
スコットは12インチのところにマークがあるから、それで魚の大きさがわかります。でもカッコばかり気にして斜めにして写していたら、肝心のそのマークが写真に収まってません、うむむ・・。でもわかるよね、大きさ。
この川の魚は胸ビレが大きく、トビウオ見たいとはいかないまでも、その大きさに見とれます。
本当はイワナ釣りに出掛けたのだけれど、イワナはチビ1匹だけ。渕尻のポジションに浮いてない状況。水温は安定しているのだけれどね、残念。
今年は残雪が多いお陰で水量は安定。この先はもっと育って立派な魚体になりそうですよ。
ストマックポンプで胃の内容物を確認した後は、ずっとレネハロップのパラスピナー・ラスティ#14を使ってました。でも後半は釣りが段々と雑になり、退渓前の1時間半はな〜んにも釣れませんでした。
この川で日にこれだけの数を釣ったのは初めてです。釣れ過ぎたので、今年の私はもうこの川には入渓しない予定。沢山育って東京近郊の釣りをこれからも楽しませてほしいものです。
空を見上げれば綿アメのような雲と色濃くなってきた緑の森。入退渓が大変で汗ビッショリになっても、気分は爽快。

川の音のこと

遡上魚でなくとも希少な魚を釣る時のチャンスというものは五感で、いや六感で感じる事が多いのだと私は思います。それは木々の彩り(自然の移り変わり)や鳥の飛ぶ高さだったり、虫の飛ぶ量はもちろんのこと、雑魚の活性もしかり。で、私の中では川の音もその一つだったりします。

ウェットフライを流すために荒瀬の頭に入り、ひと流しごとにラインを徐々に伸ばして行く。そして自分の希望するポイントまでの距離が出たところでステップダウン開始。最初は一投すると3ステップダウン(3歩下流へ降る)。足に受ける重い流れが徐々に膝下になり、やがては股下近くになる。その荒い流れの時は複雑な音を立てて水の勢いを耳に伝えてくるのだけれど、釣り下るうちにある場所から突然心地の良い音色に変わるのです。

その音色はチロチロともキュラキュラとも言える、少し金属かガラスの音色を混ぜたような音。この音をどう表現した良いかわらないけれど、この心地よい音が聞こえたら私の場合ここからは1〜2ステップダウンにします。気持ちの上では妄想が止まらず緊張の時間。沈み石頭をフライがスイングする瞬間に魚がフライをひったくる妄想をし、腕から伝わる瞬間を待ち続け少しづつステップダウンして行く。その音色で喰いつかなければ、このランの魚たちは他の要素が当てはまらないのか、もしくはお魚はお留守なのだと私は思うことにしている。ステップダウンし続けると、やがて心地よい音色が終わり重い流れから足が解放され、脱力感が体に重くのしかかるのです。

昨日はまだ結果が出ていない北関東のホームリバーで夜明けからお昼近くまでこんな感じで終了。10時を回った頃から鮎師が多くなってきたこともあり、季節の移り変わりを深く感じ、誰かに労いの気持ちを込めた肩を叩かれたような気持ちになりました。

6月も半ば。川はより鮎師で賑やかになるので、私はそろそろ源流へ向かいます。

昨年秋に折ってしまい、先月末修理から戻ってきたウインストンマイクロスペイ10ft6inch・#3。今年この川での出番はまだ2回。ロッドの機嫌が悪いので、このままこの川で釣れなかったら、どこか別の場所で魚を釣ってやらないと。
田舟でドブ釣りをする様子を見て、季節の速さをしみじみ感じてしまう。そういえば鮎釣りをもう30年以上やってないな。たまにはフライから離れて違う竿でも振ってみる?

サクラサク・東北でサクラマスをフライフィッシングで狙う旅

受験シーズンはこの言葉で合格の可否を伝えるのは皆さんもご周知の通り。そして釣り業界では遡上するサクラマスを追いかける釣り人たちが、その結果を伝えるために使う言葉。中には強運で簡単に釣る人もいらしゃるでしょうが、それはジャンボ宝くじに当たるようなもの。ほとんどの人は通った日数に見合うことがない世界。シーズン中にうまくキャッチできる確率は、どこぞの有名大学を受験して受かるようなものかもしれない。ほとんどの人が旅の終わりに『サクラチル』と友達へメールする日々なのですよ、それは本当。

前回の三日間はご報告の通り何もナッシングの泥濁り。今回は初日に馬鹿っ跳ねを3本見てやる気全開モード。二日目はそれを狙わず保険の魚を探しに下流部へ行き、全体を見てやるべきポイントとそうでない場所を選別しました。三日目に絞り込んだ場所に集中することにして、なんとかキャッチすることができた次第。と言っても現実は容易いものではなく、渋いアタリを何とか掛けることができたと言う感じで運が相当左右したように感じます。今年はこれでようやく渓流釣りに専念できます?

一度始めると止められないこの釣り。費やした時間に比例してキャッチした時の感動は増幅します。手が震え心が揺すられる世界、あなたも経験して見ませんか?いつかやって見たいでは、いつまで経っても釣れませんので、まずは行動を。

サクラマスの釣りはスティールヘッドやアトランティックサーモンと同じ。同じ川に1週間立ち続ける余裕がある人は、その1週間のサイクルのうちの何処かで出会うチャンスが来ます。それがものにできるかどうかだと私は思います。なので、地元にその環境がある人はチャンスがたくさんあります。
今回は東さんと一緒に行ったので、ファイトシーンの写真を撮ってもらいました。アタリは渋く、最初はウグイが来たかと思ったほど。その後グイグイと引っ張り、徐々にリールが悲鳴を上げるのです。
年に一度のご対面。ラインはレージコンパクトの360グレインポリリーダーはインターミディエイト10ft、ティペットは4号が50cm。緩めの流れでスイングの真ん中ぐらいでヌボ〜っと持っていく感じのシブシブ。
フライの結びは動きをよくするためにループノットにしています。フライは相変わらずD フックで巻いたダンケルド#6。ってか、バカの一つ覚え。掛かり所を見る限り、本当に喰いが渋いのが分かります。
そしてサクラマスを狙った後のイブニングは毎日渓流で癒されます。サイズはそこそこですが、狙ったポイントからは必ず魚が出てくるのが、東北の良いところ。
Hさんはアタリを二発貰いましたが、食いが渋く最初のローリングで外されちゃいました、残念無念。
彼が東京の大学へ出て来た時からの長い付き合いの釣り友達。同い年だから釣りキチ三平世代なんですな。フライフィッシングを中心に釣りはなんでも好きなのは一緒。毎晩酒を飲みながら昔話を楽しみましたヨ。そして私なんかとは比べ物にならないくらいキャスティングが上手だから、後ろから見て手本にするんです。
1尾の価値を二人は十分わかっているから、夜は大声あげて祝杯でした。次回は二人揃って『サクラサク』の報告できるように精進いたします。

長い沈黙(北関東のフライフィッシング)

釣り人は思い出に残る記憶を辿りながら釣行計画を立てるけれど、自分が思っていた季節と実際の季節はどうも乖離しているようである。事実仲間と飲んでいて「以前入れ食いだったあの場所へ、久し振りに行きましょうよ。」と言われ企画してみるものの、ブログをたどるとまだまだ季節的にずっと先だったりするのだ。記憶はいつも曖昧であり、記録に嘘はありません。なんか昨今のニュースみたいでもあります。

ひと昔前、ゴールデンウィークの野反湖や丸沼の解禁日は結氷し、中禅寺湖の解禁は5月1日だった。良い季節は6月上旬だったはずなのに、地球温暖化を加味したところで、そう季節が足早になることはないでしょう。焦らずにそして丁寧に釣りの時間を過ごす。そう言い聞かせて毎週の釣りを楽しんでいるのだけれど、釣り人は基本せっかちなんですな。今週の釣りも、なんか季節的に早かった気がします。

新緑のこの時期、焦らずにそして丁寧な釣り。あなたはできてますか?せっかちな私は最近釣りが雑になってきた気がするので、精進いたします。

明け方から午前中いっぱいまでは本流でウェットフライをゴロゴロ。川からの応答はなし、長い沈黙の日々が続きます。遠くに見える人影は私のコピーのようないでたちで釣る釣り仲間。私を崇拝しているわけではありません(笑)
午後は福島県との県境へ。わかりますか?悠然と泳ぐイワナくん。足音ですぐ逃げちゃう位、すれすれのお魚。
釣れた場所はおよそ人が手を出さないほど狭いポイントばかり。車止めに6台の車があったから、仕方ないか・・。
釣り人はカモフラージュ色が基本なので、作業着を身につけているみたい。サンゲイターは日よけに留まらず、この上からハッカスプレーを掛けてブヨやアブを避けてます。スースーして気持ちがイイ。
さらにイブニングは別の川へ行って、渋いライズを発見。ヤマメかと思ったら全部イワナ。本日はヤマメはナッシングの日でございます。
早く帰る予定がライズを見ていたら夢中になり、気がつけば19時半に・・。流石にこの時間に福島近くから東京まで下道で帰るのはツライから、珍しく高速で帰ったとさ。

東北遠征(投げ続けるサクラマスの釣り)

私の釣り好きは幼少の頃に始まり現在に至る。最初は近所の沼や川での身近な釣りから始まり、自転車を乗るようになってからは東京から相模湖あたりまで。さらに遠くの世界を覗きたくて16歳の誕生日の日に原付免許を取得し、その夏には50ccで北海道へ釣りに出かけたのである。さらに翌年は北へ行ったからその反対の南へ行きたくなり、400CCのバイクで長崎まで下道で釣りへ行った大バカ者なのです。

そんな長距離移動というかロングドライブが好きな私ですが、今年も東北遠征の旅が始まりました。遠征と言うと聞こえが良いですが、修行と言った方が間違い無いでしょう。

今回はとりあえず川の様子がどのように変化したか見たかった三日間の旅。行く前から先日の大雨で駄目だと知っていても、水辺にいるだけで幸せな私なのです。今回も片道650キロの旅はノンストップでワンタンク(ガソリン)で秋田を満喫してきましたとさ。

3m増水後からここまで回復。ご覧の様に泥濁りにフライを投入。そして左岸のバンクは先日の雨で削られてしまっている塩梅。ウェーディングすると濁りで見えず、ドボンと深みにハマってしまう。おぉ、怖。
奥が本流で釣りたい川。手前がその支流。濁りのない方へ差して来そうですが、この川は水深があまりないんです。
濁りを避ける雑魚1匹。その雑魚からの反応も皆無。仕方ないか・・。
遡上魚が釣れなくともヤマメはいつでも元気。今年は数は釣れるけれどサイズが一回り小さいかも?
河川を見て回る日々。先だっての大雨は最大4m近くの増水だったので、そこら中に河川ゴミ回収の車とユンボが入っています。
ミルキーウォーターにダンケルドを投じて見る。これでも最終日の撮影なので濁りはかなりとれた方なんですが・・。週末以降は良いんだろうな、きっと。
そしてまた川を変えて支流でヤマメ釣り。
最終日に仲間と合流して情報交換。彼も私も、この釣りにドップリとハマった大バカものです。幸せは突然やって来るので、KEEP CAST. 信ずるものは、いつか救われます。

HMT フライDe バストーナメント2018(亀山ダム)

昨年は7月に行ったらかなり暑くてぶっ倒れそうになったので、今年は少し早めにやりましょうよと皆に言われ、先だって亀山ダムにてフライフィッシング・バストーナメントを開催しました。

フライフィッシングのイメージはトラウトフィッシングですが、毛ばりですから実はなんでも釣れます。釣る気になればタナゴやワカサギも釣れますが、フライキャスティングがなくなるのでやりません(ただの毛バリ釣りなので、フライの道具である必要がないですしね)。フライフィッシングは魚との距離があると楽しく、そして遠すぎるとキャスティングスキルの問題で敬遠されがちになるもの。そんな感じでふるいに掛けていくと、ブラックバスって身近な存在でありブルーギルという外道も釣れるので、簡単に楽しめるターゲットなんですヨ。ちなみに私がフライフィッシングを始めて最初のターゲットはブルーギルと小バス釣りなので、私にとってはとても親しみ深い魚なんです。

さて、そんなブラックバスを今回も大物一発勝負のボートトーナメントを亀山湖のつばきもとボートさんにご協力いただき、繰り広げられました。そして結果は・・・、語れないほどの惨敗。ルアーの人も厳しい状況で、朝一のボイル撃ちとバックウォーターに入った一部の人しか釣果がない状態、残念。

とはいうものの、今回も多くのメーカー様とつばきもとボートさんのご協力により楽しい時間を過ごせたことをここにご報告いたします。魚の写真は少ないですが・・・。
前回の様子はこちら

朝は他のお客さんとの混雑を避けるために、少しだけ遅めのスタート。準備ができた人から出艇して行きます。右側のボート全部と左奥のエレキがついたボート全てが参加者のボート。
今回は風が強かったことと、前回を踏まえて遠出するよりも近所の方が良いだろうという人が多かった。案の定、釣れるのはつばきボート周辺が多かったです。
みなさんがどこにいるか探しながら奥へ入りましたが、風が強くボートが止められなかったので、操船に苦戦。みなさんの勇姿を納めるのをすっかり忘れました。
今回も多くのメーカー様のご協力いただきまして、本当にありがとうございます。今年も優勝者にはラムソンリールとその他豪華賞品が提供されました。協賛メーカー(順不同):マーヴェリック・アングル・キャップス・C&Fデザイン・E&E・キャナル・ティムコ・その他お客様ご協賛
真剣に結果発表を待つ皆さんですが、実は釣果が出せたのは全体の30%以下という貧果なんです。なので、ブルーギルを釣っても入賞ということになってしまいました。ちなみに私もタコリました。
なーんも釣れなかった方々にも参加賞が配られています。初めて参加する方もたくさんいらっしゃいました。
結果、昨年も優勝したIさんが連覇です。優勝サイズは39cm。連覇をしたので、次回大会に参加した場合は、マイナス5cmスタートという過酷な条件が課せられました。
トーナメントはこんな感じで、各自に測ってもらいます。デッキを濡らしてバスをおき、スケールを置いて写真をパチリ。出船前は「50cmのスケールが長さが足りない。」とクレームがありましたが(笑)、結果度肝を抜くサイズは残念ながら釣れず・・。
いつもならば全員が釣れるブルーギルさえも全く見えない状態。沈めてようやく釣れてました。ギルを釣るのに手を焼くのは初めての経験です。
トーナメント終了後、皆に連れられてバックウォーターへ出かけた私。「釣れたでないの!」とお思いのあなた。この魚はミミズを掘ってそれを付けて釣ったエサ釣りでございます。でも釣れると楽しいのでゴザイマス。

修行は続く(北関東での本流釣り)

今年の本流釣りは、コイ科の魚釣りが上手くなった気がします(笑)。流しても流してもコイ科の魚。本流の水温が上がり始めたら、たまに掛かっていた放流ものも何処へやら、姿を表しません。今週も二日間本流で骨を埋めるつもりでしたが、最下流部から最上流部に渡って歩き回れども好転の兆しがなかったので、釣行は1日だけにし、昨日は今週末のバストーナメントの準備へ変更。週末に向かってモードにスイッチ切り替えです。

コイ科の魚をダブハンで釣ってみたい皆さんから(本当は違うけれど・・)、管理人さんは関東本流で、どんなタックルを使って攻めているのかを良く聞かれるので、今使っているタックルを以下に書いて見ましたので、何かの参考になれば幸いです。

Rod : TFO DEER CREEK TF5/6 126-4DC(旧型)現在は5ピース
Reel : Hardy Marquis #8/9
ランニングライン:Vision フラットシューター 35LB
シューティングヘッド:AIRFLO レージコンパクト 360グレイン
シンキングリーダー:AIRFLO ポリリーダー 10ft フローティング〜スローシンキングまで
リーダー:4〜5号 50cm+丸カン+ドロッパーリーダー4号+リードフライティペット 0X(3号)
フライ:ダンケルド・グリズリーキング・シルバーマーチブラウン・グリーンハイランダーなどなど、トラディショナルなパターンが多いです。

私の仕掛けは太いのです、フライが絡まってもほどきやすいように。真似するとコイ科の魚の猛攻に会うかもしれませんよ?(笑)本当はウインストンのスイッチロッドを使っているのだけれど、昨年11月に折って修理中。そうここへ書いていたら、本日戻って来たので来週からまたウインストンを使います。ウィンストンの場合はこんな感じ。

Rod : Winston Micro Spey 10’6″ #3・4pcs
Reel : Lamson Speedster 3.5
ライン:AIRFLO スイッチ WF3F(210グレイン)
シンキングリーダー:AIRFLO ポリリーダー 10ft フローティング〜インタミまで
リーダー:3号 50cm+丸カン+ドロッパーリーダー0X(3号)60cm+リードフライティペット 1X(2.5号)
フライ:ダンケルド・グリズリーキング・シルバーマーチブラウン・グレートセッジなどなど

どちらのシステムもそうですが、ポリリーダーからリードフライまでの長さは1.1m(4ft弱)位しかありません。リーダー(ティペット?)の考え方は人それぞれですが、私はナイロンの部分を長くしすぎると、シンキングリーダーの棚ボケが気になるので長くしません(シンキングリーダーから先が、流れで上下左右に振れてしまう状態)。特に東北に行く時はもっと短くてドロッパーもつけないので、状況次第で最短50cmになっちゃいます。実際この短さでスティールヘッドやサクラマスを私は釣っているので、問題ないと思っている次第。ウェットの釣りはダウンクロスの釣りなので、ちゃんとフライ先行で流せていれば、リーダーやティペットって直接魚の目に触れることはないので、ティペットは太めでも大丈夫だと思っています。

鮎釣りが始まる前までは釣りやすいのですが、鮎が始まると本流の釣りは鮎師の天下。僕らは夜明けから朝6時までの釣りへと相成ります。私の修行の季節も半ば、そろそろ一本くらい姿を見せてくれないかなぁ・・。

オイカワはオスもメスも#8のウェットフックをガップリ食ってきます。いつもなら#22のフライで四苦八苦しているのにね。
本流の日中は水温が上がりすぎたので、県最北端へ。ボサ川でヤマメ釣りです。
ふと石の隙間を覗けば昨夜の乱舞の痕跡である、マダラカゲロウのスピナーだらけ。こりゃこのフライを結ぶしかありませんな。
ボックスを探したらありました、似たようなフライ。クロマダラのスペントで2年ほど前に巻いたフライです。ボディはハックルストーク
開始早々、あっさりとこのフライで釣れましたが、2本釣ったところで後が続きません。もっとも上流側に仲間が入り、その下をやっていたので当たり前か。上流側はブラウンが釣れたそうですヨ。
本流の下流部へ戻って太陽が山に隠れる6時からスタート。いつもならば心地よいアタリが多数あるのですが、なぜか雑魚のアタリさえも無し。虫もいっぱい飛んでいるのにね。どうやら今年は私の予測が当らないようです。

アタリと引き

今年も解禁からずっと同じ川へ通っていますが、大物狙いの本流でウェットを流していると手元に伝わる魚信に一喜一憂する日々。というか掛かった後は一憂ばかりですが・・。さて、そのアタリですがそれぞれの魚を私的な感覚で伝えるとこんな感じです。

ハヤ(ウグイ):ハヤはスイングの終わりにくるパターンが多く、ロッドのティップから小気味良い魚信が伝わります。ヒットするとその後は魚はあまり走ることなく、間隔を置いてプルプルと伝わる魚信。クリックリールから反転音がすることはなくラインがスルスルと手繰れちゃいます。寄せの時に一番バレないのが何故かハヤなんですよねぇ。

ニゴイ:最初のあたりと突っ走りで「とうとう来たか。」と思わせぶりな魚。重量感があり途中のやりとりまで心臓に悪いのですが、ぬた〜っと水面へ浮いてきた時のガッカリ度は半端ないです。コイ科の魚はスイングの終わりで掛かる事が多いです。

スモールマウスバス:最初のアタリがカツンと二度ほど来るとその後にジャンプ一発。「あ、君ね。」とすぐにわかるけれど、ジャンプとロッドの絞り込みが楽しい魚。流心から出てくる事が多く、その生息範囲はヤマメに近い気がする。関東の川では釣り人に釣られるとその魚の死を意味するので、途中でバレないかと思うことがしばしば。

レインボートラウト:日本の河川ではまだスティールヘッドサイズを釣ったことがないので表現が難しいけれど、掛かった瞬間から下流へ突っ走っていく感じ。個体によっては大きくジャンプ、掛けた後のパワーが魅力なのはこの魚が一番ですよね。ただ、管釣りで一番簡単に釣れる魚だけに人気が薄いのが残念、ワイルドレインボーは半端ないパワーだと言う事を知って欲しいです。アタリは強烈で最初の滑り出しが凄すぎて合わせ切れする事もあるので、ラインをユルユルに持たないとね。今通っている川でなぜかここ数回レインボーが掛かっています。放流してない筈なんだけれど・・・。

サクラマス:スイングの最初から最後まで気を抜けない魚。最初にロッドを暴力的に抑え込みアタリが2回(季節によりますが)。その後に短めの瞬発力でラインをひっぱり出すのが複数回続く。擬音でいうと「バッツン、バッツン、ジィ〜、ジジィ〜、ジ、ジ。」、目指すはこの魚。掛かった後に大体の個体は少しずつ川を登り始めるので、ヒットポイントとランディングポイントがほぼ同じ。口が弱っちいので、強引に寄せると口切れしちゃうので、滑らかに、そしてしなやかに、ジャンプされないようにロッドを寝かせてそのしなりを生かしてゆっくり寄せていく。

こういった魚たちのアタリを飲み会で話をすると盛り気味で話をするので、まるで怪獣が掛かったかの様な表現になります(笑)。私は今後も遡上魚の魚信を心待ちに投げ続ける日々が続きます。皆さんはどんなアタリ(魚との出会い)を待ち望んでいますか?

昨日の朝は本流域下流部の水位が高すぎだったので、いったんその上流へヤマメ釣りに。この時期だから丹念に叩けば確実に魚が出ます。ただし、ゴールデンウィーク明けだったので、かなりスレ気味。およそ人が投げないだろう筋だけ攻めてようやく2本ゲット。
複数の分流がある本流で、車をおいた場所から一番奥側を攻めた事が正解。本筋はもっと広い川です。イブニングに良さげなポイントがあったけれど。本流の釣りがメインの時期なので、我慢我慢。
フタスジモンカゲロウ
せっかくモンちゃんがハッチしているのに、昨晩の雨と寒気団で水温が上がらず、お魚の機嫌はよろしくありません。
お昼すぎに本流の下流部へ戻ると、あらま私以外に魚の遡上を察してものすごい釣り人の数。ルアーが大半で後はエサ釣りで、見える範囲に6名いました。増水はプラス20cmくらい。いつもだったらテロンとした流れも、勢いの良い流れに変貌。
昨晩巻いたダンケルドはあなたのために巻いたのではありません。今年はなんでレインボーが良く掛かるのかが不思議。この川は放流してない筈なんですが。60cmになったら、また私に掛かってね。
グイウー様
皆さんはハヤ(ウグイ)を嫌うけれど、私はサクラマスの予兆と考えているので、結構嬉しい。これでハヤポイントは何ポイント貯まったかな?(笑)