楽しすぎて40年・・

久しぶりにドッと原稿を書いた気がする今回のムック本『Fly FIshing Fan』は今月の2月21日発売。この本の編集長はハーミットの五代目火曜日店長であったケンロウで、監修を私が務めました。奥付を見るとこの本に関わった人々の名前が見る人にはわかる、私の前職の釣りキチ集団が集めて作った本だということがわかります(笑)。

冒頭はフライの魅力から入門に触れて、後半は日本の素晴らしい渓流フィールドを紹介しながら色々と書いてありますが、フライの楽しさがこれでうまく伝われば良いなぁ。先ほどケンロウと話していて載せるのを忘れた部分がありましたが(糸の結びについて)、同じコスミック出版から同日に発売される『フィッシングノット 完全マニュアル』が出ますので、合わせて購入していただければ嬉しい限り。

今回はコスミック出版で最初の一発目のフライムック本なので、どれだけ売れるかが今後続けられるかの鍵。なので、特にフライを始めたばかりやこれから始める人には是非手にとってほしいのです。皆様よろしくお願いいたします。ハーミットでも販売する予定でいます。遠方の方はこちら、アマゾンでお求めください。

私はもともと釣りは何でもする釣り人で、一般的な釣りで一度もやったことがないのはイシダイ釣りだけでしょうか。そんな私がなぜフライショップを始めたのか?ということをよく聞かれます。釣りは何を始めても面白いですが、フライフィッシングは掘り下げる部分が多種多様で、例えばフライタイイング一つにしても始めたら病みつきになるのは、皆さんもご存知の通り。そして今回色々な方々と話す機会があり新たに思ったことは、やっぱり釣りの中ではスマート(カッコイイ)ではないかということ。日本語で言えば粋ですね。タナゴ釣りやフナ釣りに通ずる部分があり、そしてキャスティングやタイイングといった他にない奥深さが探究心をくすぐるような気がします。

ま、そうはいっても私は基本的にお魚釣りはなんでも好きなので、どんな釣りも否定しません。竿から伝わる魚信は釣り人が味わえる特権です。そして得た技術は伝承して行くものだと思います。釣具屋だからそんな話になるかもしれませんが、是非とも皆さんも周りの人にその魅力を伝え、フライフィッシングで得た技術を継承してみてはいかがでしょう?

 

PS:今回この本の執筆にあたり校正作業に時間がかけられず、誤字やミスの部分が多々ありましたことをお詫びいたします。次回発刊できれば、余裕を持って作業を進め精進したいと思います。校閲は皆様でお楽しみくださいまし?

TGIF(小菅川冬期釣り場)

小菅川冬季マス釣り場
やっぱり奥多摩湖の上流は寒いのね。川の端っこは凍ってます。北海道でみる景色のよう。

気がつけば2週間も仕事をし続けていた私。個人事業主には休みなんてものは、休める時にしか休めないのでゴザイマス。

巷は政府が経団連などと連携して『プレミアムフライデー』なんて始めようとしているのはご存知?これは月末金曜日の仕事を早めに切り上げ、夕方からの空いた時間で消費を促そうというもの。フライフィッシングを嗜む皆さんにはプレミアムフライデーなんて名前ではなく、『 TGIF』を私は推奨しますかな。ご周知の通りアメリカでは『Thank God it’s Friday.』(やっと金曜だ、お疲れちゃん、的な)を縮めてTGIFと言いますが、フライフィッシャーマンは、『Thank Got it’s Fly Day!』(やった、早上がりの金曜日!イブニングでも行っちゃおうかな。)でしょう。「私は仏教徒だ。」なんて、突っ込みはお受けしません・・。

これハーミット的には流行らせようかと先日ベーキャンでの酒の席で思った次第。翌日釣りの予定がない人は最週末金曜日にFF仲間の集まるBASECAMPへ集まって釣り談義なんてどう?釣り友達が少ない人は私はFFをします的な目印で緑のアイテムを一つまとうということまで話したんですが、あとは酒の席だったので何を話したかどうか・・・。

前置きが長くてスミマセヌ。ということで5日以上釣りを開けると禁断症状が出る私にとって昨日は久々の釣り。千曲川の解禁までもう少しあるので、釣りへ行ってそうな仲間へメールして提案された寒狭川。日帰りには遠いからそれを却下。管釣りの本を出している私ですから知らない管釣りはとりあえず行っとこうと、とある管釣りへ。

で、行ってみたところ思っていた感じとはまるで違う雰囲気。釣り人は全てルアーでフライフィッッシャーマンは私一人、ライズは死ぬほどしてますが皆さんルアーを真剣な顔で投げて釣果はポツリポツリ。ミッジには好反応で入れ食いですが、ものすごく居心地が悪いので20分で退散。

バレンタインデーに持て余した時間を癒してくれる方はいないので、考えるのは次なる釣り場。そして思いついたのがちょっと遠いけれど小管川冬季ニジマス釣り場。解禁時はC&R区間に多くの人が訪れますが、冬は小菅役場前でレンボーのC&Rをやっていて、それも一日¥1,000というお手頃価格。峠越えが少し心配だったけれど時間もお昼近くだったので問題なし。2時間半をかけてやってきましたとさ。

チョコなんていらない!と強がってみせる私。最も釣行時以外はチョコ食べませんから。嫁からもらうのも毎年ビールかワインだしね。

釣り人は私を含めて3名。やっぱり道路がテカテカだった場合を考えると、平日はこのくらいの賑わいなんでしょう。こちらもミッジで最初はバンバン釣れてました。が、すぐにスレて10本を超える頃には下火に・・。ちょうど頃合いが良い時に雪雲が出てきたので、数時間ほどで退散しましたが久々に楽しんだ管釣りの旅。こんな釣り情報書いてはみたけれど、間も無く解禁なので役に立たないかな。そして一日を振り返ると合計8時間以上走っていたので、寒狭川日帰りもできたかも・・・、チャンチャン。

小菅のレインボーは魚体も体型もとても綺麗です。
今回の相棒はWinston Boron III LS 8フィート4番ウェーブレングストラウトライン
ミッジは長良川の余りを使用。今年は解禁に向かってのフライタイイングが進んでいないので、今後の持ち弾が心配・・。
入漁証はここの中で購入できます。
村をあげて釣りにとても力を入れてます。

 

ハーミットはまもなく20年

季節もどんどんと進み、一般解禁までもう少し。みなさん釣りの準備はいかがですか?昨日まで原稿に追われ毎日帰宅が11時だった管理人は少し睡眠不足。原稿は今月末発売予定のムック本ですが、発売しましたら紹介させていただきます。

さてさて、明日から多くの皆さんがご存知のように文京区湯島にてつるや釣具さん主催の『ハンドクラフト展』が行われます。このイベントは歴史が古くもう28回目になるんですね。場所はその都度会場が異なりますが、今回はハーミットから歩いて約20〜25分ぐらいの距離の場所で行います(一昨年もここだったと思います)。

グーグルマップはこちら

このイベントは関東では大きなイベントなので地方から多くのお客様が訪れハーミットにも多くのお客様が流れてくれるのですが「ハーミットもなんかやってよ。」というお客様が多かったので、今年は同じ三日間にハーミットのデットストックをセール品にし、いつも以上の仕入れをしてお客様をお迎えしようじゃないか、という企画を行います。

ムッチー
ムッチーにはホワイティングのギニアフォウルをバラバラにしてもらいましたが、ボディフェザーの展示は間に合わないかも・・・。

また、2月11日(土)は店頭にてCANALさんのマテリアル特別販売会を行いますので、レアなマテリアルやハイクオリティのフェザーをお探しの方は必見の一日です。ちなみにこのイベントは店頭にて行いますため、店内とは別会計になりますので、よろしくおねがいいたします。

今回のイベント内容はネットの方ではすでに告知している部分もありますが、日々内容が変わってきているので現在の様子を少し紹介。セール品は書いちゃうと問題があるので、ご来店時のお楽しみとして、メーカーさんご協力のもと色々な新製品のサンプルなどが見られることとなりました。時間的に写真を撮っている余裕がないので、文章にてご勘弁・・。

Epic Winston Air
エピックとウインストンエアは上記のモデル以外もご用意。ラインとリールもお借りしておりますので、店主が暇な時間であれば店頭で振ることができます。

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■C&F
C&Fさんは今年春よりウィンストンとエピックロッドを取り扱いいたします。で、エピックはすでに完成品を何本か仕入れたのですが、それ以外のモデルは受注発注で、入荷までに3ヶ月以上かかってしまうとのこと。なので、モデルが見られないと寂しいのでサンプルロッドをお借りしました。ご来店いただければどんなロッドなのかをご覧頂けます。現在すぐに購入できるモデルは376とパックライトです。

そして同じようにウインストン・エアのサンプルロッドもお借りしました。こちらは店頭在庫分を注文してありますので、入荷は3月末ぐらいから店頭に並ぶと思います。

■Angle
新製品ロッドのエイシスフライパックロッドを慌てて持ってきていただきました(笑)。価格は税別¥22,000というお手頃価格。それ以外にアングルさんとマッッキーズクリーク(ハーミットのご近所の大先輩)さんとのコラボロッドがこの春限定50本発売されます。そのサンプルロッドができてきましたので、展示してありますので、ご興味のある方はドウゾ!

■E&E
2017年はBVKのダブルハンドが新発売。この機会にみなさんに触れてもらおうと思ったら、このイベントの前にほとんどのモデルが売れてしまい、なくなってしまいました・・。それ以外にセール品等をご協力いただき、色々と取り揃えてます。

■マーヴェリック
マーヴェリックさんの新製品は常に入れているので、特に今回のイベントに向かって新たに入れたものはないですが、たくさんの方がいらっしゃると思い、ホワイティングのハックルをいつもの数倍の量をど〜んと入れてお待ちしております。また店頭にあったデッドストックのシムスやモデルチェンジたラムソンなどは特価にて放出いたします。

 

それ以外のメーカーさんは『ハンドクラフト展』に出展されているので、被らないように特に何も用意しておりません。またハーミットで直輸入しているティボーやその他細かな商品がたくさんありますので、他店と違うものもたくさんありますので探して見てください。

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まだお店はこんな状態。昨日来て頂いた皆様、お店が汚くてゴメンナサイ

ハーミットでのイベント企画はこんな感じ?

■ハーミット独自の輸入で入れているマテリアル、マシマシ入荷中
■お買い物¥2,500以上でトラウトハンターリーダーの良さを知っていただくために1枚差し上げます(3日間で先着100名様)
■お買い物¥8,000以上でハーミットピンオンリールを差し上げます(3日間で・先着50名様)
(上記2点は店内販売品の合計のみです)
■店内ハーミットガチャガチャ・¥300(フライ)はいつもよりもマシマシで、管理人フライ入れてます。フライが3個以上入っているものもあります
■店内ハーミットガチャガチャ・¥500(ピンオンリール)は金券の他に豪華引換券をマシマシで入れてます、後で楽しみながら追加します
いずれにしてもその準備で現在のお店はグチャグチャ。今夜までになんとかします。あ、それとこの三日日間は私は電車通勤しますので、明日と日曜日は車一台分だけ、無料駐車可能、そして明日金曜日は『毛ばりカフェ』を行なっているBASECAMPへ閉店後に繰り出す予定ですので、おひまな方はぜひ一緒に行きましょう。
では明日からの3日間おまちしておりますデス。

着々と準備は進んでる?感はありますが・・。人手が足りません・。
エピック発売記念で、何かあげちゃおうかな。それとひと段落したら、¥500ガチャで楽しめるよう、この三日間だけマシマシでアタリ的な物の引換券を入れちゃいます。次回は25周年か30周年記念ですな。できれば30年までは頑張りたいなぁ。

 

時代と共に

長良川のシラメ釣りといえば、その昔雑誌の”フィッシング”や”つり人”の表示を飾る冬の定番だったのは一昔前の釣り人ならばご周知のとおり。郡上八幡城下に降りしきる雪の中で、菅笠と蓑とカンジキの装備で、川の雪庇からそっと竿を振る姿をみて当時イマジネーションを膨らましていた僕ら。そして関東圏に住んでいる人からは意外に遠く、シラメという言葉にいつかは釣ってみたい魚だということは、長良川近隣の方は知らない。

そんなシラメ釣りはここ数年お客さんを引き連れての恒例行事となり、今年も解禁のお祭りへ参加すべく片道480キロの道のりを走り参加した次第。解禁日は人も多く自分の目の前にライズが確定されているわけでもないので、魚と人間にとっても決して良い時期とも言えない。だが、季節の節目到来にお祭り心と釣欲が釣り人を集めて盛り上がる釣りなので、賑やかでない解禁日なんてのはむしろ寂しいものである。

2017年シラメ釣り
目の前にライズがないので、フェザントテールニンフをそっと引っ張って出た隣の釣果。ライズの塊は移動せず下流部に止まったまま。

今年も昨年同様のフライマン鉄板ポイントであるSには多くのフライフィッシャーマン、と言っても昨年よりも少なめといった感じ。ここ5〜6年で大きく変わったことは釣り人の数よりも釣りのスタイルで、ドライフライフィッシング(ミッジ)を楽しむ人が極端に減ったこと。ライズもまだまばらの中、ミッッジピューパを遠投して引っ張り次々と釣果をあげていく。ライズが始まってもその上をラインがまたぐので魚はすぐに沈むが、その群れの上をラインが通過するので、良いポイントへ陣取った方々は釣れ続けていた。

2017年シラメ解禁
今年もやらかした、DTラインを持ってくるのを忘れてしまった・・・。

私はもうひと昔前の釣り人なのか、シラメのライズを探して右往左往。そして一緒に連なるお客さんたちも前もっての準備だては同じであるから、一緒になってライズを求めて右往左往状態。釣れ続けている上手なアングラーさんたちを見ながらただ遠目で釣りたい光線を送るだけでその日が過ぎてしまった。午後には支流へ逃げるも後半は寒くなり何もないまま終わってしまった次第である。

シラメ釣り
待てど暮らせどライズが無く爆睡に入る私。

郡上八幡に温泉宿をとり楽しい宴の翌日はまた釣り場である本流へ。すると昨日の釣り場には人が誰もいない・・。二日続けてお会いしたワチェットの鈴木さんに尋ねると、昨日の放流魚ライズは1番遠いところへ移動してしまい、釣るのがとても難しいとの事。移動でランガンして探るか、粘って良い時間を見つけるかはその釣り人の勘所。私は移動よりも粘りを選んだが、昼前にして私たち以外はひとっこ一人いない状態に。

関観光ホテル前
ライズがあまりにも対岸に寄っていたので反対へ回ったのに、その途端にライズはなくなり、強風が吹き始めた。

待てど暮らせどライズは起きず、今回はロッドを振る回数もほとんどなく終わった次第。

菅笠に蓑とカンジキで、あの雪国をイメージする姿で釣る姿はもう遠い昔のこと。数年前に郡上地区の解禁は中旬に移り、河原で仲間と雑談しながらライズを待つ姿さえ今はもうほとんどなくなった。時代と共に釣りは進化しているのに、私は記憶の中の釣りを皆に見せたくてミッジの釣りを続けているのかもしれない。それでも変わりゆく釣りのスタイルに、私は順応することなく今後もサーフェイスの釣りを続けるのだろうと思った今回の釣り。来年もまた来ます。

ミッジの釣り
気がつけばこんなに影が長くなるまで釣り続けていた。

最後にもう一つ。
フライフィッシングをやる人はとかくフライフィッシングはこういうものと押し付けがましく言う傾向にあるが(私を含めて)、今回ルアーロッドのタックルに飛ばしウキを付けた釣り人がいた。ウキの下にハリスを50cmほどつけ、その先に餌の代わりにフライをつけて流れに乗せていた。工夫された仕掛けはドラッグフリーで流されてポイントへ入るとそのウキがピクピクと動き、見事に釣果をあげていた。投げる距離はおよそフライの1.5倍。小さいものを遠くへ飛ばせるのがフライの利点と皆さんに言ってきたけれど、一つの釣りにとらわれず創意工夫で釣果をあげるその方に感服した。私はもう頭が硬いのかもね。

魚を守る自然、大切です。
シラメ釣り
一緒に行ったメンバーで一人釣り続けていたのは、やっぱり普段ダウンクロスの釣りに慣れている人。流し込みの釣り大切です。

 

海の点を探す『オオニベチャレンジ VOl,2』

今年に入って初の大きなイベントである宮崎キャンプ。と言っても私は野球でキャンプインするのではなく、オオニベという大物をフライフィッシングで仕留めるという旅へキャンプイン!そしてそのご報告。そう今年で2年目なんですが、一応10年計画なので釣果に関しては長い目で見てやってください。

レッドフィッシュ用のフライ
今回巻いて行ったフライは1番大きなもので20cmくらい。1番使っていたもので約9cmのフライ

昨年は周りを出し抜いて仕留めてやろうという慢心に打ち砕かれたので、今年はオープンにして皆で情報を共有し、とにかくフライ人口を増やしたいという、『数打ちゃ当たる!』作戦へ変更。そう、私が釣る必要はないんです。誰かが釣って皆で喜び、宮崎に新たなフライターゲットを作り、そこへロマンを求めてやってくる人が増えれば釣具屋冥利に尽きます。しかし、リーダー的な役割は必要だと思いますので、来年もまた予測をして12-2月までのどこかで私が宮崎キャンプを行いますので、皆さんも一緒に盛り上がってくれると嬉しいです。

さて、昨年の爆投5日間の失敗を踏まえての今年の釣り。大きな違いはポイントの絞り込み。昨年はポイント自体がわからないので、北は延岡市の五ヶ瀬川の河口から南は青島まで実際にポイントを見て回りました。結果的に絞り込んだ場所はやっぱり釣り人が多い耳川河口から青島までの間で、その中でサーフと河口が絡んで、かつ潮通しや起伏を見て数カ所まで絞り込むことができました。

ご来光を浴び、こうして毎年釣りができることに感謝

そんな感じで移動時間の無駄撃ちを減らした初日は宮崎市のど真ん中。予報通り波が高くフライ向きとは言えない状況でロッドを振りまくり。ラインが波に煽られてしまい、テンションをかけることもできずに終了。

二日目もまだまだ波がおさまらない中、離岸流を探しながら足で良い場所を探しながらの爆投。結果何もなしで筋肉痛。

波っけのない朝夕は、大きめのミノータイプを多用。日中はダンベルアイの入ったフライを使ってました

三日目は少し波がおさまってきたが、潮色があまりよくなくオオニベのベイトとなる餌を探しながらのキャスティング。気がつけばどれだけ歩いたのだろう、という位投げて歩き回った。会う釣り人は餌師を含めてすべて空手で、低気圧が抜けた後にベイトもどこかへ行ってしまったという感じだった。

この貝の他に法螺貝らしき貝もたくさん発見。この貝は本当に流れ着いたものなのかな?宮崎ってスゴイ

四日目は波がおさまり釣り人の直感では釣れそうな日。大潮のおかげで潮色も良くなり、午前中に突然魚っけが出始めた。しかし、ワサワサを感じて投げるも釣れてくるのはヒラメくん。近くのルアーマンはバイブレーションで50cmほどのチヌをあげていた。午後には魚の気配も落ち着き、静かな波打際。爆投もこの頃になると筋肉痛はなくなり、腕が太くなっていくのがわかります。

今年もヒラメくんが姿を見せてくれましたヨ。フライはクラウザーミノー。鉄板です

最終日は釣るなら今日しかない、という位のフライ日和な凪。どこへ投げてもラインのテンションがかかりやすいけれど、反面潮が効いている感じがなく、釣りやすさに反して魚っけが全くない大潮ど真中。日が暮れる頃までボイルを探したが何もなく終了。

三日目には鹿児島のお客さんが駆けつけてくれて参戦。フライ人口が一気に上がりました

結果的にまた次回へ持ち越しですが、今回の成果は実際にたくさん釣っている人の貴重なお話をたくさんいただき、次回へ向けてさらなる絞り込みができた、有意義な時間でした。新たに得た知識と経験をすぐに試したいのでハーミットの景気が良くなれば、今季2月末までにもう一度行きたい感じですが、ちょっと無理かな・・。

四日目、五日目は一緒にスティールヘッドへ行ったことがある、福岡のお仲間と一緒に爆投です

ということで、来年もやりますよ宮崎(オオニベ)キャンプ。昨年の教訓と今年を合わせて思ったのは、ストイックにオオニベだけを狙って一緒に頑張りましょうというと皆さんが引いてしまうので、来年はシングルハンドも持ち込んで状況に応じて狙います。こんな感じかな?
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凪いでベイトの気配を感じれば一日中オオニベ狙い。またとないチャンスです。

波が高いけれどベイトがサーフによっている時は、ヒラメ狙いでもしかしてのオオニベの交通事故を期待する釣り。

波がそこそこ高くそしてベイトの雰囲気が全くない時は、地磯へ行ってヒラスズキ狙い。結構釣れるんですよ、宮崎。

波が高すぎて磯にも乗れない時は釣りを夜に変更して、河口部のマルスズキで癒される釣り。
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私の私的考察ではフライフィッシングでオオニベを手中にする確率はルアーの方々の100倍くらい難しい感じ。情報・ポイント選び・テクニック・運の全てが合致した日にしかヒット率が上がることがなく、もしそれ以外の時に釣れるとすれば、海の中の点とフライラインが一直線に結ばれる時、その人は運に導かれた人。それは10億の宝くじみたいなものでしょうから、私的には「釣れちゃった」ではなく、釣り人として「釣ってやった」に少しでも近づけたいと考えます。

今期2本キャッチしているルアーマンに、オオニベについて詳しく教えていただきました

ま、そんな塩梅ですからご当地のフライフィッシャーマン方々はこんな感じで楽しめば、もしかしてあなたが日本記録保持者になれるかもしれません。実際に釣って見たい人はなんでも管理人に聞いてくださいまし。

そんなこんなで帰ってきたばかりなのに、もう来年の妄想が止まりません。
釣り人の妄想を抑える薬、どこかに売ってませんか?(笑)
最後になりますが、今回は多くのお客様に応援をいただき、また一緒に釣りに参加していただきまして本当にありがとうございました。皆さんの応援を糧にまた来年も頑張りますのでよろしく!

ラインバスケットにも疲れが見え始めたかな
このショットも別のブログで見たような。五日目は日が暮れるまでこの周辺でボイルを探しました
五日目の凪は本栖湖よりも波立っていません。あとはベイトが接岸するのみ・・。
気がつけば日差しが強いことを忘れてしまい、昨年同様に私の顔はキカイダーか、ハカイダーのように・・

 

今年を振り返って・・(2016年の出来事)

あっという間に過ぎてしまう一年間。

これでまた私は一つ歳を取りました。

がむしゃらに数を釣り続けた20代。自分が上手になったと勘違いして釣りをしていた30代。大きさよりもプロセスが大切に感じた40代。そして今は一本の価値を高めたくなった50代。

人生は思いの外短い。

釣りの楽しみ方は人さまざまだけれど、死ぬ間際に「あ、あれを釣ってなかったなぁ・・。」なんて後悔がないように私の釣り人生は回り続けている。

そして私は今宵、この一年の魚との出会いを肴に乾杯!

来年もまた、素敵な出会いがありますように。

鯉のフライフィッシング
今年の1月は鯉釣りと管釣りでキャス練をしてました。こうやってみると一年前の愚息は一回り小さく、今では私と身長がほぼ同じに。デカクなったもんだなぁ。
ここ数年、2月は長良川の解禁に皆で参戦。寒いけれど温泉というオマケ付きで楽しい釣り旅行で渓流開幕。そして2月の半ばから長野県の解禁へと進む。
2016年の渓流は一つの川を通い倒すと決めた一年。解禁日から実に20数日間、河口から源流までくまなく釣りまくった。寒かった解禁日は雪景色。日ごとに暖かさを感じられる3月。
ヤマメ
ヤマメ釣りは4月〜5月が日中からイブニングまでずっと楽しめるので、ハードな釣行が続く。日に12時間は振り倒している感じ・・。釣果は運と根気と勘の賜物。
大物に翻弄され、期待の結果が出なかった5月。ライズを探すのではなく本流でウェットを流し続けて徒労に終わり、水がなく苦しんだ日々。
サクラマス
サクラマスを追いかける6月は毎年恒例の行事。たった1尾を釣るためにどれだけの時間と体力を費やすのか。釣りバカにしかわからない快感。
サクラマスの反動でおおらかな釣りがしたくなった7月は、山上湖でドライフライフィッシング。アワセに一呼吸おく、その時間がドキドキ。
ヤマメ
勘が働いたのか、久しぶりに入った渓で思わぬ良型の乱舞。お盆以降にヤマメ釣りをしない私には、これが今年最後のヤマメだった。
フライでブラックバス
久しぶりにフライでバスを楽しんだ9月。来年は少しバスフィッシングを増やそうかな。
ピラルクー
初めてトライしたピラルクーの釣り。やっぱりパワーは凄かった。来年はどんな魚に会えるかな?
シーバス
シーバス三昧の11月。本栖湖へも行っていたけれど、今年は水温が高めだったので、シーバスは好調でしたね。
本栖湖の釣り券
本栖湖の釣り券は毎年こんな感じ。年に多くても8−9回ほどなので、年券は割に合わないので、ここしばらくは年券を買ってません。

 

一本の杭になりたい・・(本栖湖での一日)

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相変わらず本栖湖爆投が続いている日々。昨日は第一次接近遭遇があったので、その備忘録。

先週無反応だった場所をもう一度チェックしに夜明けとともに爆投していると、明るくなるにつれ人が増えてきたのでそのポイントを諦めて移動することになった。移動先はかつてブラウンがよく釣れていたポイントで久しぶりに入ったストレッチ。そこは意外にも30年前とあまり変わらず、懐かしの大岩に澄んだ水は20m近く下を映し出している。ほどなくポイントを進むと、ドヨヨ〜ンと50〜55cmほどのブラックバス、2年ぶりのご対面である。彼はこちらをボーッとした顔で寒そうに行き過ぎる。せっかくのご対面、今日はバスでも釣ってみますか?

本栖湖
本栖湖ブルーとでも申しましょうか。急深な場所のカラーはもっと深みのあるブルーで、見ていると吸い込まれそうになります。ちなみに今回の水温は朝で12度でした。

そんなつもりでボックスの中を物色し結んだフライはエンリコのストリーマー#2/0。ブラックバスだから問題ないでしょうし、ビッグベイトルアーに比べたら屁でもないぐらい小さいしね。フライを結んでいる最中も50アップの4〜5匹の群れが私の前を行ったり来たり。バスにはよほど快適な場所なんだろうと感心し、いざ一投。水深を合わせて見えバスの前でフライが気持ちよさそうに泳ぎだす演出。しかしバスはな〜んも見向きもしない。むしろ投げている私に一瞥するなり「ふん。」という拗ねたような表情をした後に潜っていく。やっぱり冬バスは難しいことを実感する次第、フゥ。

EPミノー
使ったフライはこんな感じ。あぁ、なんでまたエンリコなの?と言いたくなる。海でも川でも湖でも、その出番が勝手に増えて行くエンリコのミノー

見えバスを諦めてポイントを少し移動し、投げにくい姿勢で前へ進んでキャストを続けていると、さっきバスが過ぎていった方からラインを通してわずかな当たり。フッキングするガツンというアタリではなく、ジャレるようないわゆる前アタリがポーズの度に何度も伝わってくる。はて、なんだ?透明度の高い本栖湖はその投げた方向を映し出していたが、何やらフライの後ろに白いものと黒いものが見えている。白っぽく見えるヤツはとても興奮し、その後を追う黒っぽいものは興味津々でついてくる。

影
サイトフィッシング時は自分の影に気をつけて行動。できれば進む方向に影を落としたくないかな。

リトリーブを繰り返しあと5〜6メートルというところで確認できたのは、40アップのヒレピンレインボーが一生懸命フライにアタックしている姿。そしてそれを後ろから60アップの見事なレッドバンドのレインボーがその様子をうかがっている。久しぶりの興奮と緊張の中、何度もアタックする40アップレインボーはフッキングすることなく足元まで来たが、大きいヤツは私を確認するなり深く沈んでいった。無邪気に戯れるヨンマルは8の字でフライを引いても逃げることがなかったので、慌ててフライをウーリバガーに結び直すも、その間に姿を消してしまった。ガックシではあるが次回への課題を見つけたのと、この接近遭遇で狙うべき相手を絞り込めた感じがした一日である。そして近距離戦は自分の気配をいかに消すかも大事ですなぁ。

その後、いつものサイトポイントは今週も見事にスカで何もなし。午後も一本の杭になる修行を続け、放流レインボーに遊んでもらったが、やっぱりあんなの見ちゃうと、欲は収まらないもの。60アップのレインボーとでぶっちょ50アップのブラックバス。どちらも魅力的で吸い込まれそうなブルーに生息する彼ら。さて、妄想を膨らまし次回のためにフライでも巻きますか・・・。

海アメフライ
爆投の結果、ロストするフライが多すぎて今回は海アメ狙い時のフライも参戦。といっても、ミノーイーターの彼らにはピッタリですな。
レインボートラウト
イブニング時に仕留めたレインボー。嬉しいはずの獲物だが、日中の大物とのコンタクトが衝撃的すぎて少し霞んでしまった・・・。
富士山
そして今日も富士はやがて紅に染まる。

 

ハコスチに会いに行く神流川C&Rへの旅

上野村
神流川のC&Rには久しぶりに来たけれど、その様変わりにビックリ。トンネルも増えていくらか早くなったかも。

あんまりオタクな釣りばかりしていると皆さんに、「あなたにはついていけない。」と言われると困るので(笑)ここは一つ冬の間のC&Rを訪れ、それをレポートしてみようという気に。

上野村ふれあい館
入漁証はふれあい館に入って奥の左にカウンターがあります。

今回選択したのは上野村漁協のC&R。その理由は昨年訪れた『赤久縄』というカンツリで「ハコスチって、どうよ。」を検証すべくトライしてみたんですが、たくさんいる魚の中からハコスチを選んで釣るというのが難しく、どれがハコスチなのかわからないとい結果に終わったので、ならばハコスチがほとんどの場所へ行ってみようと思った次第。

ハコスチ
見た目じゃ何が違うのかわからないハコスチ?

ところで「ハコスチ」って何?という方に簡単に説明を。『ハコスチ』とは群馬県水試開発で游漁用ニジマスを作り出すために、川場養魚センターで飼育したニジマス(旧箱島養鱒センター系)雌と、スチールヘッド系雄の交配によって生れた新種のニジマスの事。名前の由来はその力のある魚を選抜して交配を進めた、群馬が生み出した美味しさではなく、フルパワーニジマスを追求した生産場所とスティールヘッド種の名前を合体したもの。なので、どんだけ引くのかが気になって私の目で客観的に見てみようという気持ちでの釣行です。

サイトニンフィング
この中に5匹ほど見えてます。流れのヨレを見てどのくらい上流に打つかと、ストーキング(気づかれずに忍び寄ること)ができるかが釣果への鍵。

営業時間は上野村ふれあい館の営業時間に合わせて9時から16時頃までの営業ですが、1日¥2,000というお手ごろ価格。ただし、東京から行くと下道が長すぎて130kmほどの行程が3時間かかるので、カンツリとして考えればちょっと遠いかもしれない。

サイトニンフィング
ほふく前進に近い状態でにじりより、魚に気づかれない距離でキャスト。アタリは狙っている魚の口を見るか(食いつくと白い口が見える)、リーダーの動きで取る。

平日だから釣り人なんていないんじゃないかと思いましたが、ずらりと並ぶ近県ナンバー。主に埼玉と群馬の方が80%で、あとは東京方面です。

してその状況は、水温10℃でお魚はライズ無し。皆のスタイルを見ているとインジケーターの使用が多かったのですが、水深も浅く丸見えだったので、私はヘンリーズフォークリバーのパインヘブンで慣らした、サイトニンフィングでトライ。水色でおおよその水深を予測してショットをフライの15cmほど上に噛まし、フライはフェザントテールニンフの#18と#16。

ハコスチ
釣れた平均サイズは35cm〜50cm弱くらい。出荷サイズなのかな?ドライでも釣れたけれど、この日は水温が低く、圧倒的にニンフの方が有利。
フェザントテールニンフ
小さいニンフを使うと、くわえてから2〜3秒は放さない。放したとしても、その時はすでにリーダーが魚よりも下流にあるので、自動的にテンションが掛かりフッキング。明確なアタリが欲しい人はインジケーターが良いと思うけれど、思いの外インジケーターは抵抗になります。

数投流すと素直にパクっと。すぐにビュンと走りジャンプ一発。フム、言われたようにジャンプを繰り返しますが、水温の低さとエリアの狭さもあってか爆発的なパワーは感じませんでした。魚体の違いはよくわかりませんが、全体に黒点が強く出ている感じで、尾の付け根がしっかりしている感じ。魚のコンディションは一般的なレンボーと同じで、ヒレピンはなかなかいないようです。私の意見ではもう一回り成長したサイズで、もっと大きなエリア(湖か池のカンツリか本流)でこのハコスチ体験してみたいです。

フェザントテールニンフ
フェザントテールの18番にトラウトハンターの8feet6Xを直結。ティペットをつけてません。近距離戦はリーダーを短くしないと、オモリに当たるフライラインが出なくて投げづらくなります。

その後も場所を変えて10本釣り午前中で帰りましたが、¥2,000という価格を考えるとかなり楽しめると思います。あとは高速を使って3時間の行程が苦にならない人向けでしょうか。営業は1月末日までのようです。

ここ数年坂東子持漁協が管理する『日本のニュージーランド』へは行ってませんが、あの場所で50cm以上のハコスチならば、相当引くんでしょうなぁ。この魚を機に今後の養殖事業もいろいろな形に変化することを期待しております。

冬季釣り場C&R区間
最上流部支流の魚止め。雰囲気があるけれど、サビたヤマメの方が多かったのでパス。
冬季釣り場C&R区間
上流に見えるのが本流の魚止めで、あそこまでがポイント。ゆるい流れの中にゆったりと泳いでいます。
釣れたお魚はこんな感じ。

高水温が続く、富士五湖散策

本栖湖
温泉に浸かっている気分?知っている人が見たら、どこでウェーディングしているか分かっちゃうね。

昨日は私の心の故郷本栖湖への釣行。まだ夜が明けきらぬ内にそっとキャスティングを始めると、なんと水温がまだ生ぬるいじゃありませんか。外気温2℃に対してその表層水温16℃。プライムタイムを湧水周りでキャスティングを繰り返しましたが、日が上がってからのサーフェイスゲームを中心に楽しむサイトフィッシングアングラーの私には、到底釣れる気がしません・・・。

本栖湖畔
湖畔は釣り人の足跡ではなく、鹿の足跡だらけ。

『精進湖』?とふと頭によぎったので、明けの1時間を投げたところですぐに精進湖へ移動。だが水温は12℃で今度はバスフィッシングには低すぎ・・。じゃぁ『西湖』は?ついでと思って西湖へ移動しましたが、ココはバスというよりはヒメマスとクニマスの地。な〜んか岸釣りの雰囲気がありません。どうせならば『河口湖』も、と移動してはみたものの、水温は低く浮きバスが見えるわけもなく、仕方なく本栖湖へ戻ったのが10時過ぎ。

精進湖
精進湖はヘラブナの聖地。ワカサギ狙いの人もちらほら。
西湖
西湖はクニマスとヒメマスの聖地。富士五湖で本栖湖に次ぐ深さ。
河口湖
昔よく行っていた、さかなやボートさんの桟橋近く。いろいろ見て回ったけれど、浮きバスはいませんでした・・。

この水温だったらバスなら釣れるかも?とサイトフィッシングをするも、ここ数年バスはとんと見なくなりました。結局3時間ほど右往左往しましたが何もなく、シャローゲームのビックワン狙いはまだまだと思い、早めに退散しましたとさ。

結論:水深がある本栖湖は一旦温まると冷えにくく、水深が浅い精進湖や山中湖の方が冷えるのが早いということを学んだ1日。

本栖湖
わかりますか?こんなにベイトがいっぱいで水温16℃。バスが喰いまくっていても良い感じですが、ここ数年とんとみません。駆除が進んだのかな?
ランディングネットと水温計
ランディングネットの先に取り付けられた水温計。ウェーディング時は常に浸かってます。
精進湖 逆さ富士
精進湖の逆さ富士。究極までは今一歩。でもベタ凪だったのは朝の一時だけでしたよ。

 

冬の遊び管理釣り場の一つ『FISH UP 秋川湖』

FISH UP 秋川湖

渓流のシーズンが終わってしまうと油ビレ好きの人たちは春の解禁に向けてタイイングに精を出し、釣りなんて行かないという人も多い。シーズン初めからボックスいっぱいのフライでチャレンジするのは私には羨ましい限りだけれども、半年近くもロッドを振っていないと解禁当初はキャスティングはままならないし、いざフライに魚が出てもアワセ切れ連発なんてことになるでしょうな、きっと。

そんなことにならないために東京近郊にはたくさんんのフライフィッシング練習場である管理釣り場があるわけですが、つい先だってサマーランドが『FISH UP 秋川湖』というルアーフライの管理釣り場をオープンしたので、その様子を見てきました。

FISH UP 秋川湖
オールキャッチ&リリースですので、お魚は持ち帰れません。もちろんバースレスフック(カエシのない鈎)オンリー。東山湖はシーズンオフになるとそのお魚を芦ノ湖へ持って行きますが、ここのお魚はどうするのかな?

サマーランドは東京の西にあるため私の家からはちょっと遠く、高速を使うのもなんかもったいないので新青梅街道を使って行ってみましたが、板橋区からおおよそ2時間半の行程。料金は1日¥4,700・6時間¥3,800・3時間¥3,100。朝霞ガーデン慣れしている私には少々お高めでしょうか。

FISH UP 秋川湖 入り口
入場口にはゲートがあり、釣りをしない人が入らないための事故防止策。フライ優先エリアは入ってすぐ目の前の場所です。

ひと昔前、このサマーランドでヘラブナ釣りをした記憶がありますが、それとは別の池のようで、夏はカヌーやカヤック、SUPの体験ツアーをしているので、営業は秋から春までのよう。池の大きさは加賀フィッシングエリアのスペシャルポンドの半分ぐらいの大きさで、人工島などがあり雰囲気があります。ただフライ専用エリアとされている場所は思っている以上に狭く、4〜5人入ったらいっぱいになってしまうので、各ポイントのバックスペースが取れるところで振ることになります。

FISH UP 秋川湖 フライ優先
フライ優先エリアから人工島までの距離はおおよそ30m弱なので、タックルは6番以下がオススメです。

昨日の水温は14.6℃と申し分ないのですが、まだオープンしたばかりで魚が水に馴染んでいないのか、多くの魚は岸寄りを泳いでました。喰いが良い魚は水車の周辺の水が動いている場所。ドライへの反応はイマイチでマラブーリーチ中心で30本ほど釣ったところでやめました。水深は全体的に浅めなので、シンキングラインはタイプ1で十分な感じ。魚が落ち着いてくればどんなフライでも喰ってくると思いますが、現在はルースニングでステイさせる釣りが一番釣果を伸ばせると思います。ちなみに私はフローティングライン5番でリーダーでアタリを取るために5フィートほどにカットし、それに50cmほどのティペット4Xを足して、マラブーのスローリトリーブで釣ってました(ほとんどこの方法での釣果)。

FISH UP 秋川湖 水車
水車のギリギリの位置がとても反応が良かったけれど、キャスティングコントロールができないと水車に巻いちゃうので要注意。ついでに情報として、グーグルマップの空撮を見ると深いところがどこかわかります。

まだオープンしたてで人は少なめですが、週を追うごとに賑やかになっていくことでしょう。近くにある養沢が10月末で今シーズンも終わりました(一部区間は日時限定で開いてるみたい)ので、近隣の方で行ってみたことがないひとは新たな釣り場として尋ねてみてください。

FISH UP 秋川湖 レインボートラウト
大きいやつは60cmぐらいのが泳いでいましたが、見えているやつは喰いが渋く、釣れる魚はこのサイズが平均、今後に期待。
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釣りやすそうな北東側の釣り場は要所でバックスペースがありますが、後方のフェンスが高くタワーキャストしないと投げられない感じ。ロールキャストで対応しましょう。また、思っていたよりも小さなカンツリでしたので、ダブハンの使用は無理だと思います。
FISH UP 秋川湖 ウォーターホール
ウォータリングホールと名付けられた休憩施設。コーヒーがあり無料で飲めました(オープン当初だけかも?)。ポットや電子レンジは使えるので、食べ物の持ち込みはOK。
FISH UP 秋川湖 BBQ
BBQ施設はまっさらでまだ利用してない感じ?スノーピークのBBQ台でした。
FISH UP 秋川湖 アングリング
ウォータリングホールには書籍があり、懐かしやアングリングがずらり。
FISH UP 秋川湖 アングリング
1994年の自分を見つけちゃいました。この雑誌には1989年頃から海外へ行くたびに記事を書かせていただきました。