前日の大雪にめげず、断念せずに出掛けてみた芦ノ湖の件

現在私の車は四輪駆動ではあるものの、ノーマルタイヤしか持っていません。先だっての木曜日にお客様と芦ノ湖へ釣りへ行く事を約束をしたものの、その前日の降りしきる大雪を見て口がアングリ開いたまま、「こりゃダメだわな。」と半ば釣行は諦めモード。その雪はお昼頃に雨には変わったものの、神奈川県の山の上にある芦ノ湖は大雪なのだろうなぁと、湖尻にある「うえ乃」ボートへ電話をしたのです。

「そっちの雪はすごいんでしょ?」と問うと、ボートを管理する杉ちゃんは楽観的に、
「ん〜、そうでもないですよ。明日ですか? ノーマルタイヤ? まぁ、大丈夫でしょう。」

駄目だと言われないのであれば、行くしかないでしょう?釣り人ならば・・。それにうえ乃のfacebookでは、桟橋前にレインボートラウトをドバドバ放流する動画がアップされ、「おいでよ、芦ノ湖!」と呼んでいるのです。

よせば良いのに暗いうちに御殿場から芦ノ湖へ向かう僕らは、路肩に寄せられた雪が溶けたアイスバーンにならないかをヒヤヒヤしながら湖尻を目指す。到着すれば駐車場の車は祭日にも関わらず平日よりも少ない。昨日の放流もある事だし、居着きはともかくとして放流ものは入れ喰いじゃないのかと、相変わらずポジティブになってしまう訳でアリマス。

その結果は・・・。

写真が少ないのは余裕のない現れ。
ま、次回に期待ですなぁ。お暇な方はどんな様子だったかをお付き合いください。

今回の戒め:やっぱり魚探は忘れちゃダメだわなぁ。

芦ノ湖のフライフィッシング
現在の芦ノ湖は、水深5〜6mの所をベタ底から3m位の中層で釣れているとの事。ここで用意して気づいたのは魚探を持っていくのを忘れてしまったこと。魚探があれば確実な水深と底質をと群れるワカサギを見ながらポイントを判断するのですが、今回は手探り。アンカーを入れた時のロープで大体の深さを見て、いつものポイントを山だて(地形の2点を見て場所を決める方法)でやるしかなかった私。アバウトなポイントだと確認が持てず、午前中の9時過ぎまで投げ続けて全くアタリなし・・・。
タイプ3とファーストインターミディエイト
ラインはシックスセンスのタイプ3とファーストインタミをいっぺんに投げて、カウントダウンする時間はどちらかがリトリーブしている時間になるというもの(=もう一方のカウントダウン)。普通の人の倍のキャストをしてようやく釣れるが、どれぐらいカウントしているかが、かなりアバウトになってしまう。タイプ3でおおよそ40秒の底ベタで、ウィードが引っ掛かったのをリトリーブで切った後にアタリが出るというパターンでした。フライはモンタナマラブーオンリー
レインボートラウト
釣れるパターンを見つけたのでパタパタと3本を釣りあげたが、その後はパタっとアタリは遠のき何もない状態に。一旦昼飯に上がってから、九頭竜や立岩、逆さ杉など回りましたが、何もなし。最後の時間は放流映像の場所はきっと釣れるだろうと海賊船とおおばの間で投げまくりましたが、コツンともなく終わってしまいました。気が付けば前日の雪のせいで水温は6℃と解禁と同じ温度まで下がっており、お魚は極めて渋い状態に陥っていたのでありました。
レインボートラウト
現在までの芦ノ湖は水温の乱高下で放流の割には釣果は少なめですが、そう考えると今週からのこの暖かさで、お魚は一気に釣れるようになると私は思います。また、昨年以上にワカサギの育ちがよく抱卵している状態なので、ミノーイングでのブラウントラウト狙いは好調です。週明けの火曜日は私は野暮用で行けませんが、この暖かさも手伝って水温は一気に上昇すると思うので、明日から2週間程度はシンキングの釣りはそこそこに、ドラワカで狙うブラウントラウトのフライフィッシングをお勧めします。さて、私はどのタイミングで再訪しようかなぁ。

サクッと釣ってスイングするという予定を遂行するのに1週間

昨日、釣り場にいた餌釣り師のギャラリーから見た私たちは、

「アイツらはポイントへ入ったと思ったらサクッと釣って帰りやがった。」

と、思われた事だろう。

サクッと釣ってすぐに帰る。俯瞰で見た自分たちの姿は他人から見たらカッコよく見えただろうか。なんて思ってみても、実はそこに至るまでに1週間を要した訳でして・・。あ、それで先週の投稿はなかったのね、と言う事なのであります。

先週、僕らの思いはこんな感じ。

すでに2月に渓流解禁していた僕らはお気楽モードなので、「ま、放流モノをサクって釣ったら、本流へ移動しダブハンのスイングで漢気を見せよう。」なんて呑気な事を言っていたのです。そんな能天気な僕らに神は試練を与えたくなったのか、天気予報は見事なマイナス気温予報。日中の最高気温が2℃という真冬の本栖湖並みの寒さに震えながらライズを探した訳ですが、見事に何もなく撃沈したのが先週の事。しかし、その場所に放流された魚たちはほとんど釣れていなかったので、それを求めて今週はそこに残した宿題をやっつける為に、馳せ参じた訳。

1週間にわたって移動した距離は600キロ以上。ヤマメ一匹に幾ら掛かったなんて計算するのはやめましょう。僕らが楽しんでいるのは夢と妄想の間で逃げ惑う魚たちなんですから。という事で、今回もタメにならない珍道中がどんなだったかを知りたい方は、以下をご覧くださいまし。

北関東の解禁
2月の愛媛県にも持ち出したファーガスのグラスロッド。細いティペットでタカ切れを防ぐには衝撃を吸収してくれるグラスが一番。しかしコントロールと遠投が犠牲になるので、ポイントが比較的近い時に活躍してくれる。到着時の外気温は0℃。極小ミッジのハッチにライズするのはオイカワばかり。
ミッジピューパ
フライはミッジピューパの22〜26番。老眼鏡は必須なのであります。ティペットは7Xを使うと、もはや棒のように硬く感じる。かと言って10Xを使うと、髪の毛よりもずっと細くて見えないので結べないジレンマ。
北関東の雑魚たち
ヤマメさんのライズがないので、仕方なく雑魚どもを狙って片っ端から釣る私。明らかにヤマメ以外のライズだけれど、釣り続ければひょっとして一本くらい混じるかも?なんて考えは甘かった。その後に20番のニンフを沈めてヤマメを掛けたのだが、結果ランディング前にバレてお終い。ライズがないだけでヤマメはいるのです。
ヤマメ
そしてその一週間後の同じ場所。ライズする時間帯を狙って行ったら餌師の先客。その仕掛けを打ち込む間でライズを繰り返すヤマメたち。しばらくエサ師が釣った所で世間話のコミュニケーションをして、ライズする場所を譲ってもらうことが出来た。ライズする魚を狙わせて頂けるのであればこっちのもの。サクっと一本釣ってシングルハンドはすぐに納竿です。
ヤマメ
すぐに釣れたので、一緒に行った仲間と交代。そして彼もサクッと釣りました。二人がロッドを出して釣るまでに要した時間はざっと10分かな。写真を取ってリリースし、すぐに立ち去る僕らを見ていたエサ師には「もう帰るの?」というお言葉。颯爽と去るイメージはあるけれど、僕らがこの1匹を釣るために一週間を要した事は誰も知らない。
本流の釣り
2月のうちに目星をつけていた今年の本流のポイントへ移動。そう、ここで早くダブルハンドを振りたかったのです。滔々と流れる水の中に僕らの夢が泳いでいる筈。きっと・・。
本流の釣り
移動に1時間以上要して着いたのが11時ごろ。ちょうど良いタイミングでコカゲロウとマダラカゲロウのハッチが始まり、川面を次々と流れていく。聞こえてくるのは湛えた水が流れゆく軽やかな音色のみ。虫を啄む魚影は雑魚さえもいない。これが今の現状。10年前と比べると見た目が綺麗であっても、死の川と表現しても過言ではない。
ハーディウルトラライトシリーズ
釣り仲間がハーディのウルトラライトシリーズのダブルハンドを購入。これ幸いと振らせてもらった感想。最初に感じた印象はまず「軽い」という事。そしてシャープでブレの無い硬さが今風の優等生さを感じさせてくれた。6ピースか、私も欲しいなぁ・・。買っちゃう?
関東でサクラマスを狙う
次の一投で「ドンッ!」という衝撃が来るに違いないといポジティブな気持ちを持ち続けて二つのランを延々と降る。その結果は何も起きなかった。入れ喰いに夢は無し。僕らが求める魚はいつも遠い場所を泳いでいるツレない素振りだが、たまには思わせぶりな魚で良いので遭えないものだろうか・・。

 

客注品を見て思い出した、シムスの歴史を少し・・

「稲見さん、ターポンウェアってどこで発売してたんですか?」

と、唐突にマーヴェリックのNピーに聞かれた。

一瞬の間をおいて思い出したのは、1980年後半から90年前半に販売していた『FLY FISHING VIDEO MAGAGINE』のソルトウォーターシーン。その中でケリー・ワットとジム・ワットが着ていた、ソリッドカラーの長袖(半袖もある)シャツがターポンウェアと言う名前だった。あぁそう言えばシムスってそんなものを売っていた会社だったなと思い出した。

私の記憶が正しければ、シムスは1980年代にお目見えした会社だったと思う。当初はフライフィッシングベストとターポンウェア・シャツを売っていた会社なんですね。当時としてはまだ珍しい生地であった、デュポン社のサプレックスナイロンか何かを使っていて、軽くて速乾性と丈夫さがあるという事で、それをフィッシングシャツに採用して販売してたんです。

で、そのシャツは前述の販売していたフライフィッシングのVHSビデオの中で、主人公が着ていたので少し流行りだし、のちに僕らが「高けぇ〜!」なんて文句を言いながらも、買ってたのであります。当時はアングルさんが販売していて、ウェーダーができたのはそれからさらに何年も後の話。シムスは最初のウェーダーからゴアテックスを使用していたのだけれど、確かソックス部分も全てゴアテックスだった筈です。当時でも6〜7万円してたかな。

なんでこんな話をしたかと言うと、先ほど釣り仲間が頼んだ客注品のTシャツに『TARPONWEAR』と書いてあったので、その流れでマーヴェリックから電話があったと言うもの。そうそう、ロゴもこんな感じだったなぁと思い出しながら、ちょっと思い出を話をしてみました。

当時のターポンウェアの写真を手元の中から探しましたが流石にありません。ネット上にはビンテージものとして古着がいくつか載っているので、気になる方は見てみてくださいな。ちなみに私は当時ライトイエローを買って着ていたかな。

シムスのTシャツ
今年新製品として発売されたシムスのターポンウェアTシャツ。このターポンを添えたロゴが襟元のタグに付いてました。なんか懐かしいなぁ。
フライフィッシングビデオマガジン
当時キロワールドが発売していたもので、一本¥3,800と結構お高いんです。その日本語訳は直訳が多くなんかおかしい翻訳なので、面白がってよくケリー・ワットのモノマネをしてましたなぁ😆

何よりも本栖ブルーが好きな私は、行くとろこが無ければ本栖湖詣でをする

どれだけそこが青いかを表現するのに「地域名+ブルー」というのが各地にあるのは、皆さんも周知の通り。先だって行った高知でも仁淀川の青さを称えるために「仁淀ブルー」という表現が使われていた。北海道には「摩周ブルー」があり、沖縄には「宮古ブルー」、お酒では宮崎県に「木挽ブルー」なんてのもある(全く関係ないですが、私が好きな焼酎です)。

私が若かりし頃、初めて見た沖縄本島の海の蒼さを見てその強烈なブルーに感動したものです。しかしその後、ミクロネシアの青さにまた強烈な印象を植え付けられ、さらにモルジブを経てバハマ・ブルーを感じた時にはこれ以上綺麗な青い海は無いと思っていた。しかし原点回帰して沖縄の宮古島へ行ったら、意外にも日本の海が一番美しいと思ったのでありました。その訳は日本以外の地域はどこへ行っても打ち上げられたプレスティックゴミがそのまま放置され、浜辺に人工的なカラーを添えられているのです。でも日本は島民のボランティア活動で、どこへ行っても一定以上の綺麗さがあるんですね。世界を回って初めて日本の素晴らしさに気づく瞬間です。

本栖湖も然り。昔は写真を撮る人たちが捨てたフィルムパッケージが四散していた時代もあるけれど今は皆無。年に何度かのボランティア活動によるクリーンアップ活動を行っているお陰なんです。本栖湖ブルーにカラフルなパッケージゴミなんて似合いません。40年以上通っている今でさえ本栖湖へ通いたくなるのは、何も変わらないからなのだと私は思います。なので、皆さん釣り場は綺麗に大切に使いましょうね。

さて、やる事がなくなると私は本栖湖へ行って精神を整えに行くのですが、ぼーっと富士山を眺めながら糸を垂れるだけのつもりが本気を出して一日中キャスティングし続けた結果、寒波の寒さにやられて風邪を拗らせてしまいましたとさ。無理やり週三の釣りは体によくないようです・・。

お暇な方はそんな本栖湖詣の風景をご覧くださいまし。

富士急ハイランド
毎月第三火曜日はマッキーを連れての釣り研修。とはいうものの、フィッシングガイドのマッキーの方が本栖湖の年間釣行数が多くなってしまったので、現在の傾向はマッキーに聞き、季節によるポイントの選択や攻め方などの教えるというもの。行き帰りの運転はマッキー・ガイドサービスを行っているマッキーに、安心して運転を任せてます。そのおかげで高速道路から富士急ハイランドを富士山を助手席からパシャリ。
本栖湖
到着したのは7時半くらいだったのですが、湖仙荘と浩庵荘のどちらもまだ開いておらず。通りがかった渡辺さんに声をかけて購入したので、まだロッドを出してませんが現場売り。プラス¥200払った恩恵は、ここ最近の本栖湖近況のお話。相変わらず人気は長崎だそう。
本栖湖から見る富士山
冬のパターンは朝夕はあまり釣果が見込めないので、急深部にてタイプ3〜5でカウントしての釣り。釣れるのは思いの外近くなので遠投は必要無いのだけれど、どの層にいるかを探るのに毎回キャストしては何秒後に引き始めるかを決めて魚のいる場所を探る。
本栖湖
釣行開始時間はー5℃だったかな。数投すればご覧の通り。リトリーブするラインを受ける右手の水滴がつく部分は、あっという間に凍り始めます。
本栖湖
1989年(昭和64年)1月号のAngling・80Pに記載された、『またドラマが生まれつつある本栖湖ブラウン・小雪と風の贈り物・文:降旗 章』で紹介されたたブラウントラウトが上がっているのがこの場所(この号に私はアラスカ釣行の話を書いてました)。同時期に私もこの場所へ来ていたので、降旗さんによくお会いしてました。当時の写真と比べても今も変わらず。変わったのは大久保左岸に蛇籠が整備され、さらに経年変化でそれが朽ちたこと。
アングリング1989年1月号
当時のアングリング誌。写真が小さくてわかりづらいですが、右上の写真と同じ場所で撮りました。この写真はよく見ないとわからないのですが、湖のど真ん中までバッキングラインが引っ張り出されていて、やり取りしている写真なんです。左下は同誌に記載された私の記事。冒頭はやっぱり本栖湖の話から始まります😆 そして右下は澤田賢一郎さんのサクラマスのお話。2尺ヤマメというコピーにやられて、ここから皆のサクラマス熱が高まったのです。
本栖湖
大久保側は何も無かったので、マッキーと私は長崎付近へ移動。この時点で調子が悪くなり、キャスティングする度にカウントダウンの最中は腰掛けて休んでました。開始から1時間後ぐらいにアタリらしきものが一度あったのみで、あとは風に晒されて身体は冷える一方。
本栖湖
身体の節々が痛くなり、河岸にてゴロリ。雰囲気はとても釣れそうなんですが(と、いつものポジティブシンキング)
寒い本栖湖
こんな感じでコルクのトップが凍っていきます。釣り終えた時にこの氷を無理やり取ったら、コルクごと剥がれた事がるので、無理に剥がすのはやめた方が良いかもしれません。
本栖湖
かくして、日没まで投げ続けて今回は何もありませんでした。実際本栖湖が一番良い季節は芦ノ湖よりやや後なので、3月後半ぐらいからメチャクチャ良い季節に入りますヨ。間も無く各地が解禁しますので、皆さんも肩慣らしにどこかへ出掛けてみませんか?

祝2025年・今年は何を狙おうか考えている間に彷徨った北関東(栃木)

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

早くも一週間を過ぎた2025年ですが、昨年は何一つ釣りで成果が残せななかった私。そんな塩梅だったので、今年は大きな抱負でも述べようかと思いましたが、やめました。まぁ、気持ちを高く持つことは良いことですが、昨年は気持ちだけが先走ってなんか楽しんでない気がした年だったので、今年のテーマは「ユルユル」かな? もちろん毎年通っている大物狙いは別として、それ以外の釣りで皆さんにユルユルと楽しい情報を届けられたらと思っています。

さて、ジジイになって思うことは正月って何もやる事が無いんです。年末の紅白を見ても歌っている人が誰かも分からず、何一つ盛り上がりませんでした。一昔前の正月なら朝からTVをつけっぱなしにして、日本酒をチビチビ呑みながら過ごしていたのですが、今のTVは豪華さはない上に楽しめる番組が何も無いんです。15分も見ていると似たようなお笑い芸人ばかりで固められた正月番組に飽き飽き。結果何してもつまらないので体力作りにと元旦から河川敷の階段を上がり下りしながら、15キロ以上も歩いてしまいました。その翌日はさらにやる事がなくなったので、二日目にして朝霞ガーデンで釣りをする始末。しかしその朝霞ガーデンには私みたいな人で溢れかえっているのですよ。

そして昨日は火曜日で、私のお休みの日。まだエンジンが掛かっていない私は、大体あるものだけでなんとか釣りをしようと考える。前日には雨がしこたま降ったので、本栖湖路はアイスバーンになっているだろうから却下。ここは行き当たりばったりのユルユルな釣りをしようと、適当な時間に車を北関東へと向けたのでした。

着いたその先は、このブログで紹介していなかった鬼怒川漁協が経営する「鬼怒川フィッシングエリア」だったのですが、なんとお休み・・。家から100キロも走ってきたので、仕方なく近所にある別の管釣りを探したのですが、そこがさらに50キロ移動というドライブに。着いたその場所には水溜まりのような大きさの池があり高額な一日料金だったので釣りをせず、そそくさと帰る事になってしまいました。

という事で今回は釣りの写真は無し。しかしこのまま空手で帰るのはつまらないので、毎年3月からは北関東の住民みたいな私を奮い立たせる為に、帰り道は今年の渓流を渓流を見廻り今年の解禁を妄想しましたとさ。お暇な方は「ああ、この川知ってる!」なんてツッコミながら、解禁までのひと時を一緒に楽しみましょう。

鬼怒川フィッシングエリア
休み明けでガラガラだと喜んでいたら、駐車場に車が無いのは定休日だったからです、ガックシ。高速を使わなくてヨカッタよ。しかしここからが大変。まだお昼前だから午後だけ遊べる管釣りはないかと、考えてネットで適当に検索。行ったことのない管釣りの名前を見つけ、細かくチェックせずにそのままゴー。するとその管釣りは、例えるならばホント水溜まりみたい・・。キャストしたら対岸のルアーの方を釣ってしまうくらい小さい。半日券の設定もなく高額だったので諦めました。ま遠くまで来たのでここからは川を見ながらドライブ。
北関東の川
この川で釣りをする人は少ないかな。上流部へ行く元気がある人にはパラダイスが待っていますが、車止めから徒歩でポイントまで4時間コース。最近入渓してませんでしたが、今年は入ってみようかな。
北関東の川
地元民のイブニングポイントになるこの川。点在する石は工事によって再編成されたもので、なんか不自然。ダムの水が冷たいので、ココは4月半ば以降の釣り場かな。
北関東の河原
いろいろな川を見ていたら、河原にこんなものが。なんかのお祭りの儀式なのかな? 知っている方がいたら、こっそり教えてください。子供達がミミズを付けてカワムツを釣ってました。
北関東の川
本流の上流部へ行こうとも思いましたが、バリバリに凍ってそうなのでやめました。遠くに見えるのは三本槍岳かな?
北関東の川
上流から40キロ移動し本流へ。最近行ってなかったポイントが良い感じのランになってました。かつてはこのちょっと上流で解禁当初は銀ピカの戻りヤマメをドライで狙ってましたが、最近はライズがほとんどありません。
雑草の種
いろいろな所を藪漕ぎしたので、フリースは雑草の種だらけ。ウェーダー持ってきていれば、本流の雑魚釣りを楽しめたのになぁ、ちょっと後悔・・。
北関東の川
本流をさらに20キロほど下るとこんな和船がたくさんあります。ここ5〜6年、下流部の釣りは魚信が皆無になってしまったので、今年はどうしようかなぁと考えてしまいます。
とちおとめ
という事で帰りも下道で3時間ほど掛けて家に帰って来た訳ですが、手ぶらだと寂しいので、お土産にイチゴを買って帰りました。甘酸っぱくて美味かった〜。
エコモード
「目指せリッター30km!」を掲げていますが、冬場は暖房を使うので、ちょっと無理。夏場でも伸びて29kmくらいですが、平均時速が60〜70kmでずっと走りっぱなしだったら行けそうな感じ。しかし、最終的に都内の信号で下がってしまうんですよ。ちなみに林道に入ったので、車の両側は雑草に痛めつけられ、早くも傷だらけになりました。今回の走行距離はざっと400キロ。

シーバスと本栖湖の狭間で時々C&R(雨の箱根早川C&R)

「管理人さんと釣りへ行くと、いつも雨なんだよなぁ。」と、雨男のレッテルを貼られている私。確かにブログを見返しても、一日のどこかでにわか雨が降ったりするので、写真では出てこない雨模様を含めれば、今年の私は常にレインウェアと共に過ごしているかもしれない。

しかし、雨男(雨女)なんて本当にいるのかなぁとググると、実際には思いこみらしく、確証バイアスという心理が働いているからだそう。それは一度思い込んだ内容に合っている事実ばかり記憶しやすくなる事を言うらしい。確かにそう言われれば、そもそも日本は年の1/3くらいは雨なのだから、雨になる確率がそれなりに高いわけで、さらに雨の時の方が釣れている記憶があるから心理的にそうなってしまうのだろう。よって私は雨男ではありません(本当?)。

しかしながら「管理人さんと釣りへ行くと、いつも雨なんだよなぁ。」という言葉を釣り仲間から投げかける時、心なしか彼らの顔がほころんでいる様に見えるのは、「雨だから釣れちゃうぞ!」と内心では思っているのでしょう。今回は後輩と初心者を連れ立ってシーバスと本栖湖の間の中休みと称して、『箱根・早川のC&R』へ訪問。午後の雨は100%予報にも関わらず、ずぶ濡れになりながら夕方まで釣り続ける僕らは、あながち雨は嫌いでは無いのだろうと思った昨日です。

そんなずぶ濡れの釣行は空が暗過ぎて写真を撮る気になれず、たいして良い写真がありませんが、お暇な方は昨日の様子をご覧くださいまし。
前回の箱根早川のお話はこちら
*早川河川漁業協同組合小田原支部(HPはこちら

箱根・早川
今回は一日を通して光量が足りないので、良い写真なんて撮れない状態。その反面雨は釣り人を減らし僕ら以外の釣り人はほんの数名しかいない。普段は混雑している釣り場だけに人がいないのはラッキーかな。
ハヤ(ウグイ)
ドライでは難しくなる時期になってきたので、まずはニンフをゴロゴロ。小さなアタリを拾ってアワセたら、#12のヘアーズイヤーをハヤ(ウグイ)が丸呑みしました。
ホッパーフライ
ある場所で魚が見えるので、それを狙ってずっと粘ってみた。ニンフやらドライを流しても反応が鈍く、大きめのフライを流した時だけチェイスがあるのだが、食べるまでいかず。午前中はそんなイライラの時間が続き完敗状態。下流へ行った後輩に状況を聞くと、瀬の中へバッタフライを投げ込んで数を伸ばしているとの事。ならばとバッタへ変更して瀬を叩くことに。
土砂降りのフライフィッシング
初心者にワンツーマンで教える私は、魚がなかなか食いつかないのでイライラが募るばかり。あまり私が寄り添っていても楽しく無いだろうと思い、私は少し離れた場所で、見守ることに。
レインボートラウト
すると独りになった途端にレインボートラウトをドライでヒット。最初の一本は切られてしまい、次に掛けたレインボーを慎重に寄せてランディング。お見事でした。店主が横にいてうるさい助言をするよりも、独りにして伸び伸びやって頂いた方が結果的に自分で考えて投げる能力が身について釣れるのでしょう。お魚が釣れたことで一安心した私。
雨の釣り
後輩はC&R区間を広く楽しみ、でっかいドライフライを瀬の中へ投げ込み、沢山のレインボートラウトを釣っていました。それにしてもこんな土砂振りの中で喜んで釣りをしているのは僕らだけ。それ以外の方々は早々に帰られてました。
グラスホッパーパターン
前半が全くダメだった私は後輩の言うことを聞いてマダムXホッパーを使い、瀬を叩いてようやくゲット。バイトは沢山あったものの完全に咥え込むやつが少なったので難儀しました。
フライフィッシング
明らかにいそうなポイントの魚は何度も釣られているせいか喰いが渋く、人があまり狙いそうもない白泡が出ている早瀬の方が喰いつきがよかったです。魚が偏ることなく満遍なくポイントについているのは、他の漁協とは違い分散放流がキチンと出来ている証。
フライフィッシング
3時を過ぎると本格的な土砂降りになったので、風邪をひかぬ様に少し早めに退散することにしました。ここ箱根・早川のC&Rは2025年2月21日まで楽しめます。一日券が¥1,300と一般的な渓流の値段で楽しめる関東近郊の釣り場ですので、皆さんも時間を見つけて遊んでみてください。

 

第三火曜はマッキー研修日なので、彼の行ったことが無い所へ出掛けた(芝川・C&R)

先だっての日曜日はキャスティングスクールを行い、その後の朝霞ガーデンで入漁料を払っているのにロッドを出さないという私。多くのお客様に囲まれて楽しいのですが、それを見ているだけで満足してしまい、釣りすることを忘れちゃいました。南西諸島の釣りから解放され腑抜けになってしまった私に釣りのスイッチが入るには、少し時間がかかるかもしれません。

今週火曜日の釣り場選定は後輩任せ。そしてマッキー店長の研修日なので、彼が行ったことがない場所を探した結果、芝川のC&R釣行となりました。そういえば昨年の今頃もココに来てましたので、この場所の詳しい情報に関しては過去のページ(こちら)をご覧くださいまし。

さて、研修日とはどんなことをするのかと行っても、すでにガイド業もやっている彼ですから、私が教えることは細かな釣りのテクニックぐらいしかありません。C&R区間はお魚がスレているので、そのお魚をどう釣るかの、戦術とキャスティング方法が主になります。特にこういった大物がいるところでは単にティペットを細くするという対処では50センチオーバーの魚をキャッチすることが難しくなってしまうので、ティペットは3〜4Xのままでどう喰わせるかを考えていきます。

キャスティングの方法を細かに伝え、少しずつそれを身につけていくマッキー店長。なんとなくその手法がわかったところで、彼はこう質問をしてきたのである。

「このキャストとは別に、ウェットのスイング方法をちょっと教えてもらえませんか?」

ふむ。ドライフライのバッタが結んであるけれど、流し方の練習だからこのままでスイングしても良いかと、私はキャスティングとその後のフライラインの置き方や対処方法を彼に教え始めた。

「川の幅いっぱいにキャストするけれど、真横ではなく若干斜め下ね。手元に余ったラインで上流側へメンディングして、ロッドのティップに若干のテンションが掛かるようにしてロッドティップとフライラインをこうして一直線になるように張るんだよ。対岸の1/3を過ぎたあたりからロッドティップを下げてテンションを掛け始めて、狙うポイントとをこの辺りだとするとドスンと魚が来るんだよ。・・ん?あれ?」

斜め下流に見定めた仮想のポイントとする石頭を通過すると、そのフライは飛沫と共に水中へ引っ張り込まれた。あれま、こんな余興で掛かるとは😆

ランディングされたレインボートラウトは55センチほど。釣り人の思いとは違い、釣ろうと思う力が入っていない時にこんなことが起きるんですね。ま、これもフライフィッシングですな。

一昨日の様子は以下の写真の通り。お暇な方はご覧ください。

芝川・C&R
最初に腕章の補償金を含めて¥3,000をお支払い(年券を持っている方は¥2,500)釣りは朝8時から17時までで、この腕章を返すことで¥1,000が返金されます。本日は朝8時半に入って1番乗り。その理由は水位が高く、渡渉するのが一苦労する点。
富士宮の富士山
対岸(右岸側)に渡渉すると、富士山をバックに芝川の流れを釣る事ができます。富士宮の方は朝起きると毎日富士山が拝めるんですね、うらやましい。
芝川の流れ
入渓する場所にはこの看板があります。しかし今回は水位が高く、右岸へ渡渉するにしても膝上の強い流れ。入門者や年配の方には勧められないし、慣れてない方はウェーディングスタッフが必要かもしれません。
芝川の下流部を望む
マッキーと後輩は早々に大物ポイントに陣取ったので、私は最下流部から丁寧に釣り上がることにしました。芝川の流れは富士の湧という事もあり水温が安定しているので、この時期でもガンガンの瀬からヒレピンレインボーが飛び出してきます。
レインボートラウト
入渓点へ入る前の道筋で、バッタが飛び出してきたので本日もホッパーパターン。んがしかし、フライボックスを家に忘れてきてしまった・・。ボックスの隅にデイブスホッパーが1個あったので、それを大切に使うことに。チビッコはいつでも元気。
渡渉
C&R区間の真ん中から上あたりへ行くときに、右岸から左岸に渡渉しなくてはならないのですが、その時の水位が現在は股下ぐらい。慣れてないと渡れませんから、ある程度の渓流経験者以上が訪れるC&R。富士の湧水は雨とは無関係に時期がズレて水位が上がったりするのです。
レインボートラウト
大きなプールで50アップレインボーを腰まで使ってヒットさせるも、ランディングネットを忘れてハンドランディング。しかし岸がないので、水中に入ったまま写真を撮ろうとすると、そのまま腕からスルリと逃げてしまった。その後にも50アップを沈めて掛けるも、浅瀬がないので片手で支えて写真を撮ろうにも、またも逃走。やっぱり大型ラバーネットが必要です。結局写真が撮れたのは、25センチほどのレンボーのみ。
バッタ
このサイズのバッタが、結構流れていましたヨ。バッタへのライズは大きな飛沫なので一目瞭然。
芝川の流れ
で、冒頭のスイングを教えている時にホッパーパターンでヒット。お魚は僕らを避けて対岸へ固まってました。
レインボートラウト
無事マッキーにランディングしてもらったレインボートラウト。3人で行ってラバーネットを1本しか持っていかなかったので、彼らから離れると、ランディングできなかったという訳。
ダウンクロスの釣り
太いティペットを使った場合の魚へのアプローチを伝授し、そのライン操作を練習中のマッキー。流し方の工夫次第で、トラウトのバイトは格段に上がるのです。
レインボートラウト
太陽が沈み切ってしまうと寒くなるので、今回は少し早めに終了。最初にお金を支払った田中屋さんに腕章を返しに行くと、¥1,000の補償金が返金されます。今回は小さいのを含めれば二桁キャッチ。大きいやつは全員で5本取ったかな。ある程度慣れた方には楽しいC&R区間ですが、水位に関しては事前に確認した方が良いかと思います。

 

涼を求めて野反湖へ行ったら、朝霞ガーデンよりも水温が高かった件

秋とは程遠い熱波の日々が続いてますが。皆さんはいかがお過ごしですか? 私は相変わらず週に二日ペースで釣りへ行っておりマス。先だっての日曜は秋とは思えない暑さの中でキャスティングスクールを行ったのですが、芝生の雑草は伸び放題でそれはまるで草原の中でのフライキャスティング練習。しかしポジティブな皆さんはそれをウェーディング時の練習として、しっかり時間までキャス練を行う熱の入れ様。こんな方々はすぐにキャスティングが上手になっちゃいますね。

更に午後の外気温は34℃あったので朝霞ガーデンの釣りは断念しようかと思ったのですが、キャスティングスクールにいらっしゃったお客様のほとんどがそのまま朝霞に移動したので、フライポンドは一気に人でいっぱいになり私も必然と参加。こんな暑さじゃ釣れないだろうと思っていたのですが、朝霞の湧水量は豊富なので、水温は20℃あるかないかを保っているのです。そのおかげで皆さんはドライフライオンリーで3時間いっぱいまで遊んでいました。いやぁそれにしても、1日で何リットルの水を飲んだことでしょうか。補水は大事です。

そんな週末の日曜日をめいいっぱいフライ漬けで楽しみ日焼けをした私。その翌々日は第三火曜日定休日なので、火曜日店長研修日としての釣行です。涼を求めて兼ねてから予定していた野反湖へ、カメムシフライを持ってドライフライフィッシングを楽しんでしまおうと言う寸法です。

野反湖は東京から片道3時間半は掛かるので日帰り釣行は敬遠されがちなのですが、僕らは釣りに対してはタフガイなものでして普通に日帰り釣行。それもモーニングライズを狙いたいものだから、家を出発するのは睡眠時間を削って朝1時半。マッキーに至っては僕らを迎える為に12時台の出発という、修行にも近い釣り。夜明けから釣り続ける僕らはほぼ休憩無し(実際には疲れたらその場で仮眠してます)で釣り続け、イブニングまで突入するというおバカな集団です。

そんな週末と野反湖の様子は以下の通り。お暇な方はご覧くださいまし。

今回の戒め:馬鹿力はロッドを捻じ折る・・

キャスティング練習
キャスティングスクールに集まった人々は総勢10名。雑草の伸び方が半端ない。そしてキャスティング後はフライラインが雑草の油でベトベトになってしまったので、帰った後のフライラインのメンテが必要になりました。
朝霞ガーデン
朝霞ガーデンへ移動したのは13時過ぎ。フライポンドには2名のお客様しかおらず、そこへ僕らが8名お邪魔しました。私は隣の2号池でサクッとドライフライで釣って、釣りはすぐに終了。
朝霞ガーデン
フライポンドに手を突っ込めが水温は低めで安定。そして少し濁りが入っていたのでドライフライフィッシングには良いコンディション。フライサイズも気にせず12番サイズで普通に釣れました。皆さんのロッドが交互にしなります。空は秋色ですね。
野反湖
その翌々日には野反湖の湖畔に立つ私。モーニングライズを釣りたかったので、釣り場に立ったのは日の出の30分前。ライズはかなりあったのですが、朝イチのライズは食べている虫が小さくうまく合わせることができず、ノーキャッチ。ライズは30分ほどで終わりました。
野反湖
ライズが止んだ後のまったりした時間に野反湖へ手を突っ込んでみると、あれま、朝霞ガーデンよりも水温が暖かいじゃありませんか! 本当に9月なのかと思ってしまう水温が余裕の20℃越え。こうなると各流れ込み周辺の水温が低い場所しかお魚は出ません。なので最初の流れ込みはマッキーと後輩に任せ、私は延々と次の大きな流れ込みまで歩くのでした。
湖面に落ちたカメムシ
ニシブタ沢に比べたら沢の水が少ないけれど、水温が低く散発にライズがしている。すると私の耳元を羽音を立てて通り過ぎたカメムシが湖面へポトリと落ちた。それが風に流されしばらくすると大きな音と共に水中へ消えていった。ウム、やっぱりカメムシパターンなのだ、と思った瞬間。
レインボートラウト
フライはモホークとフォームカメムシを交互にキャストし、最初に釣れたのがモホークで釣れたおチビさん。胸鰭がとても長いここ特有の個体なんですが、残念ながら片目が失明してました。
ハコスチ
午後の良い時間帯が近づいたので、マッキーがいるニシブタ沢へ戻るとライズはまだ続いていたが、飛んでいる虫が小さい。なので10番の真っ黒けのテレストリアルに変更し、ライズするポイントへ次々と打ち返すと何度もジャンプを繰り返すハコスチがヒット。サイズは50アップといったところ。
ニシブタ沢
彼らはドライではあまりキャッチできなかったものの、マラブーやMSCニンフで二桁キャッチしていたので、お魚の良いコンディションに入っている。水温があと2〜3℃下がれば、ドライへの反応はもっと良くなるでしょう。
レインボートラウト
小さい各流れ込みでは、野反湖生まれのとても綺麗なレインボートラウトが数多く遊んでくれる。ドライオンリーで楽しむ方はフックサイズの違うフライの種類を沢山持っていくことで、その場の変化に対処できます。私のような持ち玉の少ない人は苦労しますヨ。
神様ちゃんぽん
最近、僕らがハマっている食べ物情報を一つ。関越自動車道・上里サービスエリア内にある神様ちゃんぽんというお店があるのですが、ここのチャンポンがそこそこ美味しいので、寒くなるこれからのシーズンはここを通るたびに食している。写真は海鮮ちゃんぽんだが、おすすめは白ちゃんぽん。ボリューミで満足のいく品(当初と具の内容が若干異なるのは、世の物価高のせいかも・・)。

 

釣り人的理想のおデートはこんな感じかなぁ、と思った横浜港の夜(シーバス)

当店に来店する女性が占める割合は全体の5パーセントも無いと思います。一昔前までの私的考察を述べれば「釣具業界は牛丼屋と一緒」というのが業界の印象で、女性の来店はとても少ないのです。牛丼屋で女性が一人店内で食べるのは結構勇気がいると思いますが、最近は女性お一人で食事をするのを見かける様になりましたよね。釣具屋さんも昔に比べたら少しは増えたものの、それでも圧倒的に男性のスポーツというイメージが強いのがこの業界でしょうか。人口のほぼ半分しか商売にしていなかった業界なので、先細りの現状を踏まえて昨今はやたらと釣りガールが増え、その参入を助長しているのが未来に危機感を持った釣具業界だと思います。

昨日の夜はここ数年フライフィッシングに情熱を注いでいるご夫婦と一緒に釣りをさせて頂きました。多くの方はご主人の釣り好きについて行くという奥様方は多いのですが、キャスティングを学び、前向きに楽しんでいる奥様方を見ていると、こちらもつい応援に熱が入ってしまうのであります。

世の男性は趣味で女性が対等な立場になるとマウントをとりたがる男性が多く、釣りを始めると「キャスティングがダメだ。」とか、「そんなんリトリーブじゃ釣れない。」なんてつい言いがち。さらに自分が釣れないと不機嫌になったしまう方も多いんです。しかしこのご主人はいつも奥様を応援しつつ、常に仲睦まじく対等に釣りを楽しんでいる姿を節々に感じ、後ろから見ていて私の顔はついホッコリしてしまうのであります。なんか釣りデートをしている最中に私が邪魔している感じがしてしまいました😆

さて、そんな昨日の横浜港。シークロのりゅうちゃんと私は2024年秋シーズンのスタート宣言をする為に多くのポイントを散策。横浜の海は小さいながらもシーバスは満遍なくいる事を確認したので、勝手に2024シーバス秋シーズンの開幕を宣言いたします。夜の写真はあまり良いものがありませんが(撮影設定モードを間違えました)、お暇な方はご覧くださいまし。

夜の東神奈川
乗船するとまずは出船名簿の記入から。そして現在の状況を聞きながら、どんなスタイルで攻めて行くかを決めていきます。今回はユルユルな感じで、大きさよりも釣果優先。そしてフローティングミノーでキャッチすることが今回の目的となりました。
シーバスの夜
先に出ていた伊藤船長艇の情報によれば、シーバスは小さいながらも各所に満遍なく入っている感じだとの連絡。夕方はボイルが凄かった場所も多数あったとか。そう考えると朝便の釣りも楽しそうですな。まずは各所の様子を見ながらポイントを探っていきます。
横浜の夜
肩が少し温まったあたりでキャスティングが決まりだし、ポイント3箇所目ぐらいでまずは奥様がシーバスをゲット。
ヒラセイゴ
私は新たに出来たポイントの試し釣りで、ヒラセイゴをキャッチ。ちょうど長崎のヒラスズキの話をしていたので、呼ばれて釣られてしまったのかもしれません。最近の東京湾内ではヒラスズキが少しずつ増えている感じです。
灯りがシーバスのポイント
シーバスシーズン序盤なので、浮いているガイド船は皆無なので、えどこへ行ってもポイント独り占め。魚のサイズを気にしないのであれば、釣れ始めた情報を得てから行くよりも、今ぐらいから行った方が数釣りができて楽しいと思います。
シーバス
ご主人はフローティングミノーでシーバスをキャッチする縛りを達成。慣れてくるとその数が伸びます。
シーバス
最後はこのサイズをキャッチして本日は終了。大物狙いはこれからですが、シーバスの数釣りが楽しめるシーズンに入りましたので、皆さんもいかが? ちなみに食べていたベイト(エサ)はサッパで、約5センチほど。フライはフローティングミノーの小さめか、白のゾンカーがヒットパターンです。
シーバス
陸へ上がると次の便も知っているお仲間が出船。もう一度乗ってしまおうかとも思いましたが、本日のお仕事に響くのでやめました。さて、私もそろそろフライの補充タイイングをしないとね。皆さんもシーバスの準備を進めてくださいな。

空に舞う銀鱗は貨幣から紙幣に変わった気がする、相模湾のシイラフィッシング

「目の前でナブラってるからよ〜ぉ、すぐに出ないとダメだぉ〜」

漁師というものは陸に上がると穏やかな人がほとんどであるが、ナブラを見ると豹変する人が多く、時に私がお客だと分かっていても頭を小突き罵声を浴びさせられる事が昔は多々あった。一昔前に長井港には貴雅丸 というカツヲ船の漁師上がりの仕立船(廃業されました)。いつもの様に支度をしていると目の前にある亀ヶ根のちょっと先でカツヲがものすごいナブラを作っているものだから、その時はいつも以上に急かされてたのであった。

船がそのナブラに着くとすぐに撒水が始まり、船長は生簀に向かってダッシュで走ってきて、カタクチイワシを撒水よりも先へ20匹程を扇状に撒く。続けてそれよりも手前に5〜6匹を散らして撒いて撒水へカツヲを呼び込むのである。太陽に輝く銀鱗が扇状に広がるその見事な撒きっぷりを見惚れていると、散水の下ではすでにカツヲがワンワンとボイルしているのだ。そしてたて続け様に罵声が飛ぶのである。

「フライなんてめんどくせぇものでやってたら、群れが逃げちまうだおぉ〜。一本釣りでやれぉ〜!」と。

フライロッドと一本釣りの竿が入り乱れ、その一時間後には撒き餌となる片口鰯は全て撒ききり、船上(戦場)は砲弾型をしたカツヲで埋め尽くされた。僕らは釣りに来たのか漁を手伝わされたのかわからない状態ではあるが、もう疲れ切って放心状態となってしまったのであった。

このカツヲやシイラを釣る時のチャム(コマセ)というのは船と別料金なのだが、当時はバケツ一杯四千円程度だったろうか。なのでカツヲ狙いをする時はその量が必要なので船倉にいっぱいのカタクチを買い込み出かけていたものである。

時が経ちあれから30年近くはたったであろうか。チャムとなるイワシは前日に船宿に伝えてお願いするのだが、現在は一杯¥12,000とな。流石にこの金額になると6〜8杯積んでとは言えず、一人当たりの船代を考えると及び腰になってしまい、2杯での出船となるのである。それもこの時期になるとカタクチは手に入らずマイワシになるので、生け簀には立派なサイズの鰯が泳いでいることもままあるのである。

シイラに喰わせるのだからこんなもので十分だろう、なんて思っている時にカツヲが目の前でボイルした一昨日の、上がる間際の相模湾。こんな時にあの貴雅のオヤジがいたら、チャム撒きをカッコ良く決めるんだろうな、なんて思いながら少なくなったイワシを眺めながら、私は撒くのを諦めカツヲの群れをボーッと眺めていた。

30年前の海と今の違いは以前よりもこの時期の海水温が高くなり、釣れる魚が大きく変わってしまったなぁと、丸伊丸の船長としみじみ話し込んでしまいましたが、僕らはそれに順応するしかありません。しかし本命のシイラは好調な相模湾なので、今後もあと何回か出船する予定です。

そんな大物との格闘は以下の写真の通り。お暇な方はご覧くださいまし。

長井荒崎港からの出港
海水温が高い為に買ったイワシがすぐに参ってしまうので、いつもよりも少しだけ早く港を出た丸伊丸。この曇天を見た時、今日はカツヲ日和だと思ったのですが、数時間後にはすっかり晴れてしまいました。
シイラフィッシングの船上
まだ涼しい時間帯は喰いが良く、朝イチのポイントはすぐにこんな状態。チャム撒きをやめて撮影したりランディングしたり。私の仕事はカツヲ船用語で言うナカマワリとメガネでアリマス。
初めてのシイラ
初めてのシイラフィッシングでもこのサイズが釣れてしまうのが、この釣りの魅力。問題はフライで釣るとなると、その道具の一式がそれなりの高額になってしまうのが玉に瑕。
シイラフィッシング
今年はまだペンペン(小型のシイラの俗称)が釣れておらず、小さくても70センチはあるでしょうか。特に1.2mくらいが頻繁に掛かったのですが、12番ロッドをもってしてもロッドが立たずの長期戦。大潮も手伝って、お魚は一向に浮いてきません。
シイラとの戦い
今回はベタ凪なのでミヨシ(船首)で雑談。撒水機は船首の左岸側1/3に付いているので、その下にできるシラ泡がポイントになります。
グラスロッド
多少重くとも最後の寄せで魚をいなしてくれるグラスロッド。エピックのバンディットとボカグランデはこの釣りの強い味方です。
シイラフィッシング
とにかく右を向いても左を向いても皆がお魚を掛けているので、誰かが手伝わないとランディングすることもままなりません。それにかかるサイズが大きいので、そのパワーに翻弄される方が多かったです。ちなみに大物に翻弄されてロッドを折られた方は1名。
シイラ
シイラやカジキは興奮している時と疲れた時の色が変わります。釣り上げるとこんなカラーですが、興奮している時は縦縞が入り、鮮やかなブルーにエメラルドグリーンと言った感じ。釣りへ来ないとその七変化が見られません。
パタゴニア
フライフィッシャーマンのオシャレが被った図。左がLで右がXL。 人呼んでLXL(エルバイエル)ブラザーズ😆
シイラ
今回の最大魚は全長140センチオーバーで、少々細めの10kg弱。産卵が終わったのかな?
シイラのフライフィッシング
ひとしきり皆が釣れたところで、丸伊丸の船長が撒水の中をどうフライを引いて釣るかをレクチャーしてくれました。
生簀の中を泳ぐイワシ
今や雑に扱うことが出来ないチャム(コマセ)となるイワシくん。ドバッと撒いてしまうと、千円札を投げ飛ばしているかの様。カツヲへ投入しているならばまだしも、シイラはそのほとんどをリリースしてしまうので、イワシがもったいないと感じてしまう貧乏性な私。次回は残ったイワシを持って帰って食べようかなぁ。