キャンプだホイ

学生の頃は一人で源流釣りをしながら登りつめて稜線へ、そして反対斜面の沢を釣り降りるという二泊三日の釣りを一人で楽しむのが私のイワナ釣りの原点かもしれない。夜行電車がたくさん走っていた時代そんな釣りを楽しんでいたのだが、今でも少しは走っているらしい。

時が過ぎて家族ができると、その登山用品の一部は家族キャンプに生かされた。使い慣れたシェラカップやMSRストーブなどはその役目を終わったが、現在でもモンベルのムーンライトテントやノースフェイスのシュラフなどは元気で働いている。登山用品は釣り具と同じで道具は進化し続けているから、周りの仲間とその道具たちを比べると使っている物の違いで年齢差を感じたりしている。

今では子供達も大きくなり、子育てがひと段落した親父たちが集まりキャンプを楽しむようになってきたのが現在の僕ら。昔使っていた大掛かりなキャンプ道具はなりを潜め、いかにコンパクトに小さく楽しむかという雰囲気になりつつある。テントは登山用のコンパクトなものを選び、椅子も一脚だけ高価で軽いものへ買い揃えている仲間たち。好きな銘柄の酒を持ち寄り、釣り談義をしながら、それをちびりと煽るのである。一人の時は車中泊が多いけれど、仲間がいればこんな夜がとても楽しいのだ。

キャンプだホイ
昔はランタンだけで4-5個は使っていたけれど、今は全員で1個とLEDランタン数個のみ。バーカウンターの明るさぐらいが、酒を飲むにはちょうど良いんです。

前回に引き続き今週も本流で遡上してくる大きなヤマメさんたちを狙い撃つつもりだったが、前夜の大雨と雪代、田代のトリプルパンチでギブアップ状態。なので、初日はこの水系で唯一行ったことがなかった川を覗きに行き、その雰囲気を感じてきましたヨ。水が落ち着いた時が楽しみです。

キャンプ
焚き火の中で燃え上がるヒラマサの頭。そして多すぎる酒の量。これが漢のキャンプです(笑)

男っぽく荒々しい料理に酒を煽る夜はあっという間に過ぎ、翌日は話し合いの結果釣果を求めてダム上で竿を振り回した三人衆。しかし田代がないだけで水が冷たく水量が多いのは変わらないため、待てど暮らせどライズが起きず。仕方がないので叩き上がって釣り上がるが全く手応えがない状況。一人がニンフをゴロゴロしてようやく釣れたということを聞き、久しぶりにインジケーターをつけて、ようやくの釣果。ウインストンエアの初陣はニンフフィッシングと相成りました。

ヤマメ
ニンフで何とか釣れたヤマメちゃん。ツライ釣りでした。

イブニングこそ落ち着き始めた水位の中流域で大物を仕留める予定で仁王立ちするも、今度は風速20m以上の風に私の体は煽られ二度水没する始末。深みに落ちたらお陀仏ですよ、死ぬかと思った。危険を感じた僕らは明るいうちにタックルをしまいこみ、温泉へと逃げ込んだのでした。

今回のキャンプで役目を終えたキャンプ道具がまた数点出てきたので、最新のものをネットでググり中。それに伴いキャンプ用品はコンパクト計画進行中。次回は釣り具と同じでさらなる進化を遂げたいな。『キャップだホイ』の掛け声で、またみんな集まってね。

本流の流れ
川はどこもこんな状況
土鍋メシ
土鍋を持ち込み、漢メシを作るの図。レシピは塩昆布少々、シーチキン一缶、それにメシ。それだけだけれどとても美味い。翌日は残り物の厚切りベーコンに残り物の枝豆、そして醤油を少々。土鍋が良いのか、シェフが良いのか美味かった。
パクチー&レモネード
パクチー嫌いをイジルために買ったこんな飲み物。私はパクチーを生でバクバク食える派ですが、こいつはなんかいただけない微妙な味。
サービストラウト
エラ蓋が短いでしょ?これは持ち帰る人用のサービストラウトと私は読んでいます。なんか寂しい。
ツクシ
突風、土砂降り、寒さの中、ふと河原に視線を移すとツクシが。子供の頃、父親と河原へ取りに行っていたのを思い出した。
グリズリーキングを咥えるレインボートラウト
イブニングポイントへ移り三投目に釣れた綺麗なレインボートラウト。このあと突風に煽られて完全に沈する寸前でした。
ウインストン・マイクロスペイ
今回はイブニングでヒゲナガのドライを楽しむ予定だったのに。今年はイブニングにまだ何も起きない。

 

川からのサイン

毎週通う川辺の桜もようやく五分咲きといった感じで、雪代も出始めいよいよ釣り本番といった程である。そんな春本番へと移りゆく中、鮭稚魚は海へ下り稚鮎の遡上が去年より早く確認できた。稚鮎の群れは黒い帯状のものが河原寄りを少しずつ遡上して行き、やがて石についた水垢の多い場所に落ち着いていく。その遡上中のサインとして岸際の石に食み跡を残すがこれを『上りなめ』または『はたなめ』と言うらしく、そのハミを見て現在の鮎位置を知る、それが鮎師。

昨日の私はというと、朝から冷たい雨予報だったので、ドライフライロッドに触れることなくダブルハンド一色の釣り。時間が追うごとに大振りになる雨に打たれながら鮎の『上りなめ』を確認し、それに伴って遡上する水中を泳ぐ桜はどこにいるのかを探し回る旅が今年も始まった。

サクラ遡上のサインは鮎のような明確な痕跡はなく、大河を見つめては雰囲気を感じて投げまくるというようなもの。時に『馬鹿跳ね』(水面に大きくジャンプする仕草)でもあれば、「アァ、登ってきてたんだね。」とわかるのだが、そんなサインは滅多になく、水量と水温と虫と雑魚や稚鮎、そして季節の進行具合などを頼りに投げ続ける。だが結果はそう簡単にはともわない忍耐と根気の世界。

雪代が出たことで遡上のサインはあるが、今頃どこでどうしているのやら。今年も瞑想し妄想しながら迷走を繰り返してます。

Simms G3 Guide Jacket
シムスG3ガイドジャケットの正しい使い方はずぶ濡れになること。そうすると、その素晴らしさがすぐにわかります。
フライラインのさばき方
私の指かけは小指が7リトリーブ目、そして中指が6、人差し指に5で、全部で18リトリーブ。人差し指からゆっくり解放することで、ラインは絡まらずに飛んで行く。
Winston Boron III TH 13ft 3inch 7weight
久しぶりに引っ張り出したウインストンBoron III TH 13フィート3インチ7番。スカジットラインにも少しは慣れておかないとね。でも私の基本スタイルはスカンジナビアンです。
大雨
朝早くから夕方まで投げまくって、アタリのアの字もない昨日。2時ぐらいにはアカマダラとトライコスピナーみたいのが飛んでました。ちなみに、寄りの写真ばかりで味気ないのですが、引きの写真を載せると、すぐに推測されて人が集まるのでこんな写真ばかりに。お店では私が通っている場所を教えていますが、ピンポイントは教えていません。ポイントは自身で開拓しましょうね。

 

ポイントの開拓

私はここ数年ずっとある川へ通いまくり、新しいポイントを探しさ迷いまくってます。それが思った通りの成果を出すのは3割もないかもしれませんが、昔と違う点はグーグルという強い味方があるので、ある程度の予測ができるために無駄足は減りました。楽しいですね、新しいポイントの開拓。おかげでこの水系の支流で行ったことがない場所はあと2河川のみとなりました。

先週は上流から下流への釣りだったので、今週は下から上の釣りを実行。川の周りは週ごとに緑が増え、田んぼには鍬が入り代掻きまでもう間も無く。この代掻きの時に入る田代(タシロ)で川が濁った後はお魚のスイッチは全開になるというもの。今のことろ雨が降らないので虫が流れていても魚の活性はいまいちな感じです。

菜の花
釣り人の姿はちらほら。その多くはルアーマン。山の色も少しずつ変わって行きます。

そして昨日の朝一番は虫が流れていないので、ダブハンでウェットフィッシングのスタート。すると3投目で早々とヤマメちゃんがロッドを絞ります。マイクロスペイの3番だから小さなヤマメでもロッドは少しだけ曲がってくれるので、バレることなくランディング。

その後お昼頃に目星をつけていたポイントに入りましたが、ライズのサイクルは10分に一度くらいでご機嫌斜め。それもそのはず、ライズするのは先週取った同じポイントのみで、それ以外のポイントはライズが散発すぎて話にならず。ラチが明かないので、新しいポイントを探すことにしたのが2時頃。前もってグーグルで良さげなポイントを探しておきましたが行って見るとなんと禁漁区であり、そしてヤマメちゃんがライズしていたりして。しばらく眺めた後に上流を散策しましたが、異常なしです。

本流は午後風が強かったので、イブニングまで新たなポイントを探して走り回りましたが、お目当の河川はハヤ(ウグイ)漁の産卵床作りでショベルカーが多く泥濁りでした、残念。

イブニングは風も収まり本流の新たな場所で狙って見るも、コイ科三昧のアタリ。それでも何もないよりは楽しいもんです。結果、朝のヤマメちゃんでボウズ回避という感じですが、バクハツまで秒読みと言ったところで、あとは雨か雪代待ちかな。そして帰ってくるなりすぐに来週の妄想が始まります。ってか、週ごとに目まぐるしくフライが変わっているので、フライ巻かなきゃね。

フライフィッシングの上達はお仕事よろしく、PDCA (I)(Plan:計画を立てる/Do:実行/Check:評価/Action<Improve>:改善)でゴザイマス。私の場合は持ち球が少ないので、タイイングに精進いたします。

グリズリーキング
前日に巻いたグリズリーキング#6にヒット。がっちり食い込んじゃってます。
アカマダラのスピーナーなのかな?スピナーになるとその種別が全く私にはわかりません。16-18番ぐらいかな。
マダラカゲロウなのはわかるけれど何になるんでしょう(目ん玉でかいのはオスだそうです)。オオマダラ?フックサイズにして12-14番くらい。同サイズのフライで一度だけ大物が飛びついたけれど、食い損なってそれっきり・・・。
コンパラダン
コンパラもいろいろ投げてみたけれど、小さいサイズには見向きもせず。
ヤマメ
久しぶりのお日様の下での釣り、気持ちよかった。
ハヤ・ウグイ
今年初のグイウー様。釣れ過ぎると厄介者。全く来ないのも寂しいので、年に数回は会いたい。
ヤマベ・オイカワ
そのあとすぐにきたオイカワ様。時は日没後なので、写真は光量足らず。

 

ウェットフライに魂を込めて

ファジーなウェット
Hook : KenSawada TD3 #8 / テール:ギニアフォウル+ハックルファイバー (チャート)/ アブドメン:フロス(チャート) / ソラックス:シルクフロス(オリーブ) / バット: オーバルティンセル / リブ : フラットティンセル/ ウイング : ギニアクイル(チャート+ブルー) / スロートハックル:ギニアフォウル(ブルー)+ハックルファイバー (チャート)/

フライフィッシングはその魚が食べているだろう虫を模してリアルさを追求するパターンと、ファージー(あいまい)に作ってリアクション(反応)で食わせるフライがある。ルアーでいうならば、魚やミミズに似せたソフトベイトを使うか、餌とは全く関係なさそうなサイケデリックなトップウォーターやスプーンを使うかのようなもの。

釣りを始めて釣欲が満たされるまでは間違いなく釣れるであろうリアルなものを模したものを使うが、いつかは容易さよりも難しさを楽しんでしまう嫌いがあるのは、どの釣りも一緒。きらびやかなウェットはとても餌には見えない毛鉤だけれど、これで釣ってみたいという気持ちをフライに込めてタイングし、そしてキャストし続けるもの。その究極が日本ではサクラマスといったところだろうか。

魂込めて巻いた一本はきっとあなたに幸運をもたらす筈。人の価値観はそれぞれ違うけれどグローバグで釣る尺ヤマメとこんなウェットで狙う尺ヤマメ、あなたはどっちを使って釣ってみたいと思いますか?

このウェットは特に何かのパターンでもなく、こんなフライで釣れたらいいなぁ、と思いながら今日のタイングで何本か巻いたもの。巻いたフライに情熱をこめるほど、そのフライの出撃率は上がり、きっと自分が思い描いたような魚が釣れてくれる事だろう。フライタイングって楽しいなぁ。

ちなみにこのフライは田しろが出始めてライズがない時のヤマメに使おうかと思ってます。スイングでズドーン。その衝撃がたまらない・・。

宿題

浅い眠りの中。
あぁ、このまま眠り続けたいけれど、今日の講義(授業)へ行かないと単位が取れない・・、なんて夢とも現実とも言えない狭間を感じて、飛び起きたことありませんか?学生なんて何十年も前の話なのに、たまにあるんです。まぁ、どれだけ遊び呆けていたかの証でもあるのですが・・(笑)。

宿題をやり忘れた夢は見ないけれど、今はいたるところに釣りの宿題を残してきている私。前回爆風の本流へ残してきた宿題は、大量にハッチしている色々な水棲昆虫の中で、ヤマメは一体何を食べているか?と言う検証をすると言うのが今回の実習授業。こんな宿題ならば、誰しも忘れることはないでしょう。

予測したライズの時間は季節も進んでいるから少し早めにするだろうと、現場へ到着したのは9時過ぎ。しかし昨日の雪で水温がぐっと下がり虫が飛ぶ気配さえない。そして濁りも少々。ウェーダーから伝わる冷たさも辛い。仕方なく水温が上がる時間まで上流の濁りがなさそうな所で過ごし、一番温まる午後2時過ぎに戻ってきて再度ライズを確認することにした。

支流
去年の今頃は、この流れから4〜5本のヤマメをキャッチしたんですが、今回は全くの無反応です。

移動してきた支流は昨年の今頃に比べて温かみが全くない風景。それもやっぱり前日の雪が大きく影響し虫っ気が全くないのと、4月を目の前にして日陰には残雪が残ると言う景色。う〜む、外した感じが否めない。申し訳なさそうに雑魚が相手してくれたが、本命は全く現れないのですぐに退散。

オイカワ
今年はどこの川も雑魚が少ないような気がします。今年初のオイカワ(ヤマベ)をでっかいパラシュートでキャッチ

その後予定していた時刻に戻り川面を見つめると、前回よりも少し上流で見つけましたヨ、ヤマメくんのライズ。しばし観察したあと何のフライを結ぶかを悩んでいると、私の目の前を飛び回るコカゲロウ(BWO)。少しオリーブがかったカラーを確認して、同サイズのコンパラダンをチョイスしてみた。

コカゲロウ
BWO(ブルー・ウイング・オリーブ)のコカゲロウ。複合ハッチの場合、やっぱりコカゲが好きなんですね。オオマダラは食べてませんでした。

ライズのサイクルは1分に一度ほど。風はないけれど虫の流下量の多さに対してはライズが少ないのは、やっぱり雪の影響なのでしょう。でもタイミングを見極めて3投目に宿題をやっつけました。今年初の戻りヤマメの銀はとても美しく、そして初夏には34〜5cmに成長することを期待しつつ、そっとリリース。

戻りヤマメ
口の中が黒く、そして背びれが黒い、いわゆるツマグロ。尾びれのくびれが遡上魚を思い出させます。

そこではたと思った。この増水、午後の水温上昇、もしかして下から遡上魚が上がってきているかも?目の前に広がるライズは次回にとって置くことにして(ルアーの人に釣られちゃうかな)、新たな推測に慌ててさらに20km下流へ下ることにした私。いつでも釣りはポジティブなので「釣れちゃうかも?」と、ダブハンに持ち替えて振り倒す私でした。

桜の開花がまだまだ程遠いこの地域、本流を泳ぐサクラの遡上も少し遅いようで、海から○○km上流のこの場所を通過するのはもう少し先のようです。今回はほど良い準備運動ということで・・。

ダブハン爆投のあと前回と同様に唐揚げが食べたくなったので帰路の途中でお土産にと唐揚げを買って帰ると、家で嫁が唐揚げを揚げてました、チャンチャン。

本流の釣り
遡上魚を仕留めるには爆投あるのみ。根気と根性と家族を泣かせる自身がある人(もしくは独り者)は、簡単に釣れるかも?しれません。
ウェットフライ
こんなフライで釣れたら良いね、という思いを込めてダブハンの釣りでは様々なウェットを流してみる。
Winston Micro Spey
今年も始動しました、Winston Micro Spey。今月からウインストンの代理店はC&Fさんになったので、このロッドも手に入るようになりました。もうすぐハーミットに入荷予定。
美味しい唐揚げ
唐揚げ屋さんは「一揚入魂」、釣り人は『一投入魂』魂込めて投げ込みましょう。

 

桜咲く頃

私の芦ノ湖通いは中学校1年生の頃からで、湖尻にあるバンガローへ春休みに同級生と一泊二日の小旅行をしたのが始めてただったかな。学校に釣りクラブはなかったけれど、個人的に作ったクラブ仲間を引き連れての釣行で、親に釣り計画書を出して許しをもらい、その費用を出してもらっていた。今考えると会社で稟議書を書いていたようなもので、ちょっとませてましたな。

芦ノ湖でのシンキングラインの釣り。
カウントは20〜30。そのカウント勘定の仕方も人それぞれなのでカウント数を教えても、待っている時間が違っていたりする。

あれからもう40年以上。毎年のように芦ノ湖へ出向くことで色々なことを学んだので、ここ数十年は芦ノ湖解禁には無理して行くことはなくなった。それは、釣りをやり混むほど釣った本数より質を求めるというもので、今の私には放流モノが適当に釣れて、あとはどう釣るかのシチュエーションを楽しむというスタイル。あるいは居着きの大物狙いに徹してゼロかイチかの勝負の釣りが中心になっているからでしょう。なので、居着きの魚が動きはじめ、そして放流物が適当に混じって楽しめるのは、都会の桜の開花宣言が出た後頃からと、長年の釣行から学んだつもりでいる。

でもね、その予想が思うようにいかないのが自然なんです。

再放流
毎回儀式のように桟橋へ戻ってリリースする。同じことをやっている人も多いけれど、桟橋の周りに群れていることはない。

先だっての水曜日のこと、開花宣言が出たので前日の雨を避けて少しは暖かいだろうと出かけた芦ノ湖・湖尻。いつものようにうえ乃ボートから出船し適当に数釣りをしてから水温が上がり始めたら大物打ちでも行こうと思ったら、前日の雨による水温低下で思いの外釣果は伸びず。ダラダラとそんな時間が続くものだから、帰港の4時まで休む間も無く放流モノを狙い続けてようやく二桁という感じ。というよりも、意地になって二桁にする感じがまだ私の釣りは未熟であり、師の境地へ達していないと感じた一日でした。

ワカサギ
ワカサギ絶賛接岸中。

さて、現在の状況ですが、水温はまだ低めで推移し7〜8度。そのためトラウトの棚は6〜8mラインで、ボートフィッシングだとタイプ3のラインでカウント20〜25といったところ。リトリーブもスローでガツンというアタリはないので、モソッと重くなる感じなので、ラインのテンションを常に掛けていないと、アタリが拾えない感じです。現在釣れているのは早川水門・湖尻キャンプ場前・うえ乃ボート前・神社下など。例年釣れている白鳥ワンドの釣果は微妙です。大物狙いは主に西岸でもう少し暖かくなると九頭竜や胴切あたりでワカサギを狙ったボイルが始まると思います。

3月いっぱいは寒い日が続く予報なので、私の予測からするとワカサギ抱卵でシャローレンジで大物が釣れ始めるのは例年よりも少し遅く、4月15日過ぎぐらいではないかと予想してます。

ワカサギは絶賛シャローへ集結中ですが、まだまだ大きな群れはありませんので、都会の花見が終わった頃から芦ノ湖へお出かけください。その頃からゴールデンウィークまでの魚の活性はハーミットが保証します。釣れる釣れないはあなたの腕次第・・。

魚群探知機
1番深いポイントは水深12mで7mのタナだった。一般的なポイントは水深7〜8mの場所で6mところを回遊していた。
レインボートラウト
サイズは25〜40cm強といったところ。居着きの猛者が反応するのはもう少し後かな。
レンボートラウト
放流されると嬉しそうに泳ぎ去るレインボートラウト

 

『一揚入魂』揚げたての唐揚げ

3月も三週目に入ったので、重い腰を上げてみませんか?私はというと、相変わらず北関東へ出向いてます。

先週の釣りでフライボックスのミッジは完全になくなり、急遽前夜に8本を巻いていざ出陣。と言っても先週の場所へ二度行っても情報取集にはならないので、今回は気分を変えて別の支流へ20数年振りに向かうことにしましたヨ。長年放置した川だけれど20年前に全く釣れなかった訳ではなく、むしろ他の支流よりもたくさん釣れていた川。なのに通わなかった理由はいたって簡単で、その川を下流から叩いていくとずっと釣れ続けるのだが、その当時漁協の看板以外に手書きでこんな看板が・・・。

『ぼくたちが放したヤマメが育ちますように。釣り人のみなさんいじめないでください。・○○小学校』と。

ライズするヤマメ
ポイントを探して回ると、縦に並んだヤマメさんたち。元気の良い子はこんな風に口が半分出てました。ハッチはユスリカと、マイクロカディス。

決して禁漁区や保護区ではないのだが、釣りをしていても後ろめたさが残るのでそれ以来行っていなかったのがその理由。なので、今回は小学校の周りを避けてどの程度魚が残っているか確認してから、その後に本流へ戻りヤマメを狙いに行くという日程。

その支流は当時と比べると住宅が増えて水が渇水気味。でも前情報もあって予測していた場所はライズがたくさん。最初は枯れ枝から雨粒が落ちているのかと勘違いしたほどで、ライズは暖かな曇りなので止むことがなかった。河原へ降りるや否やすぐさまミッジでヒットが続いたのであっという間に二桁の大台に。そんな感じなのでその場所は10時過ぎには上がり、本流へライズを求めて散策することにした。通い慣れた道はナビをほとんど見ることなくどこでも行けるようになってしまった私は、助手席から指示を出しながら次なるポイントを目指す。

ヤマメ
浅くて緩い流れでミッジをついばんでいたヤマメ。放流して間もない個体。

「なんかこの地域は、からあげ屋が多くないですか?」

言われて初めて気付いたその事実。釣りのことしか頭にない私には河原の虫たちと魚のライズしか見ていないのは確か。関東では見かけない道端にからあげのみを売る路面店がやたらたあることを改めて知った。昼を過ぎた時点で僕らのコンビニ食料は底をついていたので、ポイントを見て回るも頭の中は暖かな唐揚げを想像して止まない。爆風の中ようやくスプラッシュする大物を見つけたのだけれど、長続きしないライズを見捨ててしまい、魚を探すふりして唐揚げ屋を探す旅と相成りました。

帰り道にようやく見つけて食べた揚げたての唐揚げの香りは車の中で芳香剤のように充満し、胸やけするまで頬張り続けたとさ。

真面目な話をすれば、いよいよ春到来。お昼過ぎの爆風の中で、オオマダラ、マダラ、コカゲロウ、ガガンボ、コカゲの複合ハッチ。かなりヤバイ状態へ突入してきました。ドバっと出る大物は数本見つけたけれど、本流用にと8フィート6インチ4番を持っていたつもりが9フィート8番を持っていた私(笑)。これで何回目かな、ロッドの番手を間違えたのは。老眼が進んだ今、ロッドチューブには大きなラベルを貼るべきだと思った昨日です。

ユスリカ
支流のヤマメの胃袋はミッジだらけ
ヤマメ
横並びに二人で入りダブルヒット状態が続いたので、ネットに2本納めて見ました。
爆風の川面
本流ライズまでの距離約15m。8フィート3番だと爆風には敵いません。ライズの間隔は3分に一度。尺ものは次回に取っておきます。
ガガンボの流下
川面に流れる虫にシャッターを50枚くらい切ったけれど、設定モードがあってなかったので、ピンがあっている写真がほとんどなかった。本当はオソロシク色々な虫が流れていたんです。でもオオマダラだけは食べてなかった。
水中のヤマメ
もうそろそろ情報取集は飽きたので、来週あたりから本流の大物狙いへ切り替えます。
本流のライズフィッシング
1番最初に入るべき大物ポイントを1番最後に入ったら、な〜んも起こらなかった。次回に期待

 

眠れね夜

渓流が解禁するとすっかり忘れ去られてしまう東京湾の釣り。シーバスのフライフィッシングの場合、渓流のサブフィッシングと考えている方が多いので、解禁とともに船の予約は意外と楽に取れるようになるというもの。渓流はまだ寒いからと出不精になっているあなた、東京湾の海はイワシにバチぬけと、眠れぬ夜が続いていることをお忘れなく。

昨日はそんな夜を過ごすべく横浜の海に浮かんだのですが、風はまだ少しだけ冷たい季節の転換期。湾内はようやくイワシのベイトが入り始め、バチ抜けパターンとイワシパターンが混在する状態で釣りが展開されます。最初のポイントから気持ちよくグッドサイズが釣れ続けたのですが、カメラのバッテリー切れで急遽iPhoeにて撮影。そのため、そのほとんどの写真がピンボケでゴメンナサイ。

現況を報告するとこんな感じ。

ベイト
シーバスから吐き出されたカタクチイワシ

ベイトのイワシサイズは大体7cmくらい。バチ抜けは湾奥に多く、外海になるほどベイトのパターン。ボイルはバッと湧いてはすぐに止まり、距離を置くとまた始める感じなので少しスレているのかもしれません。なので、最初の一投に手を抜かず丁寧に釣ればポイント移動ごとに釣果が出るので釣果は上々。サイズは50cm〜60cm弱が中心。ラインはフローティングでフローティングミノーにもドバッと出るけれど、ほとんど沈まないゾンカーやミノーパターンをゆっくり引くのが現在のヒットパターンのよう。

今後は少しずつ海も温まり、激しいアタックが増えることでしょう。渓流の釣りはゴールデンウィークからだと思っている方には、今のシーズンが数と適度なサイズが釣れるので、オススメできます。ちなみに私はゴールデンウィークの渓流は人が多いので、その時期はやっぱり東京湾に浮いてます。ゴールデンウィークだからと言って船の数は変わりませんからね。

♪眠れない夜と(春)雨の日には、忘れかけていた愛(手応え)がよみがえる〜♪
昭和ソングシリーズ、ちょっと強引だったか・・・。

東京湾シーバス
ブレブレでスミマセン。フローティングミノーでもたくさん出たけれど、インタミにストリーマーの方が部があったよう。
横浜シーバスフライフィッシング
夜の景色をiPhoneで始めて撮ったけれど、やっぱり闇夜は苦手なのね。
シークロ・2号艇
今回はシークロの龍ちゃん号。相変わらずのフィッシングバムさに脱帽です。
シーバス
あとでキチンと洗うのであれば、ソルト用の高級リールである必要はありません。

 

春を探しに


解禁して2週目に突入したけれど、私はというとやっぱり北関東の渓へと出向いたわけですが、今回は足になってくれる仲間を連れ立っての旅。そして先週に続き下道3時間半の片道を楽しみながらポイントへ。というか、この下道行脚は修行なのか?

ヤマメのフライフィッシング
ライズは本筋ではなく、端っこの浅瀬に固まっていた。相変わらずまだまだ寒く、ミッジにしか反応してくれない。

今回の釣行は目立ってすごい釣果もなく、前回と同じく渋いミッジングの釣り。そして太陽を拝むことなく、春らしい写真はありません。散々走り回ってたどり着いたポイントは11時過ぎで、2時過ぎには雪が舞い散る状態。谷間で積もっても困るので早めに退散し、帰路はいつものポイントを確認して回った今回。春らしい便りは、河原に少し黄色の色を添えた菜の花だけでした。

来週は今シーズンのために支流を散策して、後半は本流で銀毛狙いかな?まだまだ寒いですねぇ。

雪降るフライフィッシング
午後は雪の舞う中の釣り。雪にライズする個体もいるけれど、フライが見えないんだよね。
放流モノのヤマメ
たった一週間でスレスレのヤマメちゃん。#22のミッジも口先にチョン掛り。
春先のフライフィッシング
イワナはロケットのようなライズで飛び出し、彼のフライに少しだけ遊んでくれました
フィーディングするヤマメ
そっと川面を覗けば、今の時期のヤマメはこんな風に泳いでます。暖かくなるにつれて、ヨレているポイントへ入っていきます。
春先のイワナ釣り
遊んでいただいた後は、記念撮影してリリース。ちなみに今回の水温はスタートが8℃でライズが頻繁になったのは10℃です。

 

雨に打たれて

散々走り回って3時過ぎにたどり着いた、栃木県最北端の地?

昨年にHPのフロントページをリニューアルしたために削った項目があるのですが、毎年新しい事に挑戦するというか、何かテーマを持って釣りをするのを楽しんでいる私は、毎年の目標をHPに載せてました。昨年、一昨年は新しい魚種に挑戦すること、そしてその前は左手のキャスティングで2種以上の魚をゲットするだったかな?

自分を奮い立たせるために記載していたそのテーマは無くしたけれど、自主的にテーマを持った釣りは継続中。そして今年のテーマは『アプローチを変えてみる』でゴザイマス。

アプローチと言っても色々と考えられますが、例えば慣れているポイントへ行くと、自分が以前釣った釣りやすいポジションに立ってキャスティングをするのは当然のこと。これをあえて違う方向から投げてアプローチするという方法。あるいは、いつもは最初にお得意のフライから投げていくものを、ライズに向かってあえてニンフから投げてみるというのも何か新しい発見があるのでは?と思った次第。

昨日は解禁二日目だから手堅く放流ポイントへまっしぐらという具合で、昨年の放流ポイントを下流部から攻めて新たなアプローチを試みようと思ったのです。がしかし・・、今年はなぜか放流ポイントに人がおらず魚もいない。8箇所回って釣り人がいたのは一箇所のみ、何かがおかしいですな。見回る時間の方が長すぎてそのポイントに加わったのがお昼過ぎ。エサ師がズラッと並ぶ端っこの方へお邪魔させていただきましたが、本命ポイントには竿の嵐。気温が上がれば自分の前でもライズをするだろうと待っていたらポツポツとライズが始まったので、ロッドを振り回そうかと思ったらドッと雨が・・・。そうでなくとも昨夜からの雨で水温が下がり活性が低いのに・・・。どっと降り出した雨の中、またしても昭和歌謡が頭の中に流れ始める。

「雨に濡れながらたたずむひとがいる〜♪」なんで三善英史が出てくるんだだろう・・。

ユルユルプールはハヤ混じりのライズが少しだけ

仕方なく放流ポイントを離れていつものポイントを探っての釣り。そんな塩梅だったので、『アプローチを変えてみる』のテーマにはほとんど触れることなく、普通にミッジの世界へ突入し一日が終了。そして最近は下道(高速を使わない)が板についちゃったから、高速ならば片道1時間半の工程を往復7時間という歳に似合わない荒技。こうして遠征釣行時の運転を鍛えているわけですな。
(本音は高速代が高くなっちゃったから、使用率を下げているだけです)。

多分来週も同じ釣り場の周辺へ向かいます。

寒さよりも走り回った疲労がハンパない一日でした
猟期を知っているのか、余裕で闊歩するオスキジ
長良川のシラメに対し、関東の下降ヤマメはヒカリと申します