リズムが狂う(オデコ続きのフライフィッシング)

ハーミットブログはすっかり忘れ去られたかの様に2月の更新は一回のみ。もっともタイイングをライブ配信にしたことで、ネタが減ったのが一つの理由ですが、緊急事態宣言のおかげで巣ごもりが板についてしまいました。皆とお酒を飲んでワイワイやりたいですが、飲み会はもう一年以上行ってません。

実はここしばらく全然釣りへ行っていない訳ではなく、モチベーションを削がれた為にすっかり釣りのリズムが崩れてオデコ続きなのでネタがありません。海へ行ったり管釣り行ったり、マルタを探したりして、私の場合お店のオープン前や閉店後にも行くので、2月釣行回数はなんだかんだで8日間だったりして。この8日間で釣れた魚は管釣りのレインボーのみ(笑)

そして2月は個人のキャスティングスクールの申し込みも多く、生徒さんには「キャスティングはリズムです。」なんて言っているのですが、そんな私が釣りのリズムを崩してしまい、ダメダメ人間に。どうやら釣れない病を発症したみたいですが、誰かその症状を改善する手立てを知りませんか?

季節はもう3月。各地は一般解禁しましたね。
そんな私は3月に入って何をしているかは、ご想像にお任せします。

今週末は解禁後最初の土日。釣りは密集を嫌うスポーツですので、皆さんはいつも通り周りとの接触を避けて、各地の釣り場で渓流釣りをお楽しみください。
皆さんの釣り場での笑顔を想像しながらお仕事ガンバリマス。

キャスティングレッスンの風景
普段はダブルハンドのキャスティングを教えることはないのですが、いろいろ事情があってダブハンの個人スクールを受けて練習会。ダブルハンドの場合水辺でウェーディングできる場所を探すのが大変なのです。
そしてシングルハンドのキャスティングスクールも相変わらず一昨年の台風19号による被害を受けた橋脚工事が終わらず、練習できる場所がありません。なので、今後のキャス練はペンディングになってしまいました。
そんな感じで2月に手に入れたセントリックのC904/4の出番は2回だけで、それも2回とも朝霞ガーデンでゴザイマス。このまま朝霞専用ロッドにしちゃう?
マルタの釣りは歩いて歩き抜く。
そんな最中に空いている日はお散歩がてらにマルタを散策。土手を何キロも歩いて見つけたマルタ。日中は喰いが悪かったので翌朝出直すと、その群れはどこにも見当たらず。その前後2キロほどを歩いて探しましたが見つからずにタコりました。
解禁のヤマメ
あれ、なんでヤマメの写真? そう昨日は解禁直後なのでなるべく一番近い川で人目を避けて釣りをしてきました。もちろん家を出てから帰るまでコンビニにも寄らずの非接触。そう書いてもやんや言う人がいるのでしょうね。
解禁のヤマメ
午後は大荒れの予報だったので午前中勝負。見つけたライズは多数だったけれど、意外に渋くて22番のミッジピューパ中心。そして昨日、「久々にピュアの3番を使ったけれど、久しぶりだと硬く感じるなぁ。」なんて思ってましたが、写真を見るとエアの864/4に3番を通してたのですね。どうりでキャスティングのリズムがおかしい筈です(笑)今日まで気づかなかった自分に反省。
寒々しい木々
丁度お昼には空気が変わり、これ以上やるとヤバそうだったので納竿。ティペット9Xにフックは22〜24番のピューパとスピナーのみで丁度ツ抜けで終了しキリが良かったです。仰げば木々はまだまだ寒々しいお姿で、本当の春はこれからの様ですね。

Hot Spot

あまりの暑さと自粛ムードでクーラーの効いた部屋から出られない、なんて人が多いんじゃない? 私はクーラーが好きではないので、8月に入ってようやく車のエアコン入れました、そう普段は窓を全開で走っているんです。

先週は避暑地として選んだ川で痛々しい姿を目にして逃げるようにして帰ってきましたが、今週は癒されたいのでホームリバーへと馳せ参じました。「ん? 管理人さんのホームリバーってどこよ?」との問いに私は答えません。でも、私がぶら下げている年券を知っている方はあらかた察しはつくでしょう。

前日までがお盆休みだった事もあるので、さぞかしスレまくりだろうと思って入渓。やっぱりスレッスレで小物の反応ばかり。ある一定の距離を歩いてからようやく少しずつ釣果が出てきました。

釣り始めて小一時間が過ぎた頃、なんだか右のオッパイがじんわりとヒリヒリする。それがしばらくすると乳首の先っちょに激痛が走ったので、こりゃ何か虫に刺されたな、と思いました。今日は暑いからと素肌に長袖一枚というのが問題だったのかもしれない。

ベストを脱いでシャツから覗き込むと特に私の乳首には異常なし、しかし痛いし、暑いし、スースーするのである。冷静に考察すると、なんだかいつもよりもハッカ臭がキツイのに気づいた、何故に・・・?

ベスト右胸の内ポケットに入れてあった虫除けのハッカスプレーを確認すると、先日買ったばかりなのに中身はほぼ全部なくなっている。そしてそこから漏れ出した液体がベストと速乾性のシャツに広がり、胸を刺激していたのであった。

しばらくするとその効果が薄まったのかそれほど痛くはなくなったが、帰りの車の中でそのシャツとベストに染み込んだペパーミントオイルが気化し始めた。現地を出た時の外気温は26℃ほどだったけれど、市街地に近づく頃には36℃になり車は熱される。するとその中はむせるほどのハッカ臭で充満。暑過ぎて窓は開けられないので、目はしばしば状態。いろんな意味でホットスポットな一日でゴザイマシタ。

皆さんもハッカスプレーの液漏れにはご注意を。

入渓点から200mほどは例によって一年生の入れ喰い。そして岩が点在する場所に入ったので、ここからいつものサイズが釣れると確信していた。しかしである。この時期だから14番程度のテレストリアルで反応するかと思いきや、いつものポイントから全く出ない。たまにライズする様子をみると相当小さな虫を食べているようなので、#20のトライコパラシュートを使い、ようやくキャッチ。そしていつものホットスポットはわずか25m。それが終わればまた沈黙である。
いくつかヤマメをキャッチして一安心。釣れる場所は短いから丁寧にゆっくり釣ろうと思い対岸の流れの流しやすいポイントに足を運ぶと、なんと足元に尺ヤマメ。目があった瞬間にヤマメは右往左往し、岩下へ入ってしまった。なんともかんとも、くるぶし上の水量だったのでうかつだった。もちろん幾ら待っても尺ヤマメは出てきません。
毎年思うのですが、ある程度の大きさの魚は居心地の良い場所に集まる様で、その区間を過ぎるとまた何事もなかった様に静まり返るか、チビスケの入れ食いになるかのいずれかになってしまいます。
ヤマメのホットスポットが過ぎ今度は稚魚サクラマス(放流もの)のスポット。前回と違うのはあれだけ銀毛していた体にはパーマークが浮かび上がり、なんだかヤマメっぽく変化していた。
そしてまたもう一つのホットスポットで7寸〜7寸半にサイズアップ。ここでは大岩の下がえぐれたポイントで、最初の一投で尺サイズが浮上。私のフライをじっと眺めて見切りやがった。その後は音信不通だったが、この秋には産卵するサイズなので、そっとしておいてあげよう(と言う負け惜しみ)。
梅雨から夏にかけてのキーワードウォーターワスプ (羽蟻)。こんな虫が結構流れてます。
結局サイズは7寸半止まりでチビを除き7本。独りでのんびりこの涼しい渓流で癒されました。
余談ですが、稚魚放流されたであろうポイントはまだ水族館状態。この場所は誰がやっても入れ食いでしょう。しかし気づいた事ですが、あれだけいたサクラマスの稚魚が見えないんです。このチビたちを釣ってみてわかった事ですが、銀毛していたサクラマスの稚魚くんたちはこの源流に放たれて、その様相はヤマメに変わってました(認識放流のためのアブビレがありません)。と言うことは、彼らはこのまま降ることなく、ヤマメとして過ごすのでしょうか?漁協の目論見は思い通りにはなりませんなぁ。そもそも放す所を間違えてますが・・。
本当はヤマメで満足したので帰ろうと思ったのですが、時間が余ったので気分を変えて支流に入りイワナ釣り。魚止めの堰堤を巻いて入渓した沢はもののけが出そうな苔むした沢。流れは細く7.7のロッドでも少し長く感じる。
釣れなくても2時間やったら上がろうと入ったその沢。えさ師が苦手とする木が低く垂れ込める場所にはちゃんといます。いつものイワナと違いなんかお目々が大きい感じ。
この沢は個体差が激しく、釣るごとにカラーと模様が異なり、コイツは上からみると真っ黒けに見えた。
また別の場所では腹がオレンジの綺麗な沢イワナ。型はやっぱりどれも7寸半といった所。ちなみにリーダーはティペット含めて8フィートほどです。
核心部へ向けて上を目指そうかと思ったけれど、食料と水を忘れたので引き返す事に。独り釣行の時は無理は禁物。今年は渓流釣りは行き足らないので、今後ももう少し散策する予定。来週はどこへ行こうかな? ちなみに今回も往復ずっと独り。唯一現地コンビニで食料と水をマスク姿で購入なので、三密は全くありません。と言うか、三密を避けていると現地にはお金が全然落ちないのですが良いのかなぁ・・・。

イワナが居ない

最近私が思い悩んでいる事は、イワナが昔よりも釣れない事。関東近県で釣りをされている人は私以外にも感じている事じゃないかな? つい十年前だったらイワナパラダイスだった場所が、今はイワナに変わってヤマメやアマゴに変わっている事が多いのです。これに気づき始めたのはここ3〜4年の事。

最初は台風や大雨が多いからかとも思っていたけれど、ヤマメやアマゴはしっかりと生息しているので、単に生息域がさらに標高の高い所にしか居なくなっちゃっている気がします。やっぱり温暖化なのかな、皆さんはどう感じてますか? あと20年もすると標高1,000m以上でないと生息していない、あるいは関東では釣れないなんてことにならないかちょっと心配。

イワナは僕らフライフィッシャーマンに取っては癒しの魚。ヤマメはフライパターンが合うまでツンデレなのに反し、イワナの反応は予想通りの行動をしてくれる。特に源流部のイワナは少し外れたキャストしても、最初の一投であればフライを見つけると躊躇なく食いついてくれる嬉しい奴。正面から見るとカエル顔でなんとも愛らしい私を癒してくれるアイドル的なお魚なんです。

先週はそのイワナを釣りに新潟へ行きましたが、なんとも消化不良な状態で終わったので今回は私のホームリーバーに近い川へ馳せ参じました。ご存知の通り昨日の予報は午後から土砂降りなので午前中勝負。その場所は平日でも車が3〜4台は止まっている人気のスポットだけれど、そんな予報じゃ誰も来ないよね。朝6時半からゆっくり独り占めデス。

結果を話せば、やっぱり歩いても歩いてもイワナが釣れないんです。そんな中、後半のとある場所で、遠い記憶の情景と今キャストしたフライが流れていくのを見てハタと思い出した。確かこの岩陰から出てくるなと。ゆっくりと浮上した大物はこの渓流で初めて見る最大級で、頭は物凄い幅がある。ゆっくりと浮上した大イワナは何の躊躇もなくパックリと私のフライを咥え込んだ。

してやったり〜!

と言いたい所ですが、何と私アワセ切れしました、ティペットは6X。魚のサイズに対してのアワセは自分なりに熟知している筈なのに、突然「本番ですよ。」と言われると、思った様に体が反応しないのは歳のせいなのでしょうか。強烈なアワセをモロに受けてもがいている厳ついソレは、私の足元でグリングリンするので慌ててランディングネットで救おうと手を伸ばすも間に合わず、淵の奥深くへと消えていきました。まさしくこの川の主イワナ、40センチはあったかな。

ちなみに昨夜見た夢は、この光景がそのまま悪夢の様に繰り返されるのでありました。

あぁ悲しきリアルな失態。今日の私にイワナの話は禁句です・・。

いつもならば車止めからしばらく歩いて入渓するけれど、今回は30分だけ歩いて入渓。しかし最初の1時間はな〜んも反応なし(正確には最初にも大失敗をしております)。なのでしばらくは良い場所だけ叩いて上を目指します。
いつもならばポツポツ釣れる場所が全く反応なし(チビはいたけれど)。歩き始めて1時間半が過ぎたところでようやく反応が出始めた。でもこの場所ははっきり言ってイワナ君の住処なんですよ、君。
一旦釣れ始めると、水深が浅かろうが深かろうが、ヤマメが好きな流速からは必ず反応がある。しかしここは関東では人気のスポットなので食いそびれた魚を二度流ししても全く反応なし。フライを変えて時間を掛けても反応が薄いのは知っているので、さらなる上を目指します。
ヤマメの活発なエリアが過ぎて暫くするとまたパタっと反応がなくなる。いわゆるそこまでが「竿抜け」のエリア。最上流でもなく下流部でもなく、一見釣れそうもないエリアだけを皆さんがすっ飛ばしていくから、その200mだけが物凄い反応でした。ただし、水深がメチャ浅く雨もあってか、魚はほとんど浅い開きにいたので、河原を歩く微々たる音がする度に、魚が逃げ回る姿を多数確認しました。こんな場所であなたは忍足ができれば上出来です。
いつまで上がってもヤマメ三昧。ちなみにこの場所にヤマメの放流はされていないので天然繁殖。パーマークも他の渓と比べても独特。それにしてもイワナいないなぁ・・・。
ヤマメちゃんは慣らした様に6寸半から7寸半ばかり。本来はヤマメの方が好きなんだけれど、これだけイワナが釣れないとどうしてもイワナの顔が見たくなり上を目指す。
最終的に少しだけ水深のある場所の巻き(水が巻いている所)でようやく一本ゲット。イワナはこの一本のみです。でその後は予報通りの土砂降りで退散です。今回はイワナ求めてかなりの上流へ来てしまったので、退渓して車へ戻るのに1時間半掛かってしまいました。さて、来週はどこへ行こうかな?なんて考えてる暇はありません。この週末は南へ遠征でした・・・。

釣り人の行動パターン

もう十数年前のことだろうか。釣り仲間と二人で伊豆の川へ出かけたが、思うような釣果が出ずにその川を諦め、別の川へと釣り場を変えた事がある。入漁証を買い川を見ながらウロウロしていると、東京ナンバーのフライフィッシャーマンを見つけたので、声を掛けてみた。彼は一人で来ていてこの周辺を散策していたとの事なので、その情報交換をしてその場合を後にした。

それから数年後のこと、今度は新潟へ出掛けた時である。その日の2本目の川としてとあるポイントへ行った。河原に東京ナンバーをつけたワゴン車のフライフィッシャーマンがいたので情報を聞く為に話掛けてみた。「どうですか釣れてますか?」的な言葉の後に、情報交換。そして彼が一言「どこかでお会いしましたよね?」と。確かに、なんかこのデジャブ的な流れ。場所は違えど話している内容やその風貌から、その数年前の伊豆で出会ったAさんだということを思い出したのだ。

この時何を話たかは忘れたけれど、お互いが通っている河川がほとんど同じで、いずれ釣り場のどこかで会うのは偶然ではなく、行動パターンが同じなので必然的な再会だったのかもしれないという内容だったと思う。

あれから更に何年もの月日が経ち、一昨日の事。大尻沼を後にした私は午後の天気が回復傾向なので、このまま新潟へ行ってしイブニングの釣りを楽しんでしまおうと計画していた。関越道を更に北上して新潟へと向かい沼田インターに入った時はすでに13時頃。実は私と同じ行動パターンをするAさんがその数日前から新潟入りをしていたのは知っていたが、どこで釣りをしているかは全く聞いてなかった。しかし同じ行動パターンなのであらかた予想がつく。そこで私がメール。

「午前中の釣りが終わったので、これから新潟へ向かいます。イブニングは●●川でもやろうかな?」

するとAさん。「●●川へ移動中です。」とのお返事。やっぱり行動パターンは同じなんだな(笑)

イブニングの釣りを満喫した二人はその夜に初めてお酒を酌み交わし、釣り談義の夜を過ごしたのは言うまでもない。ってことはその翌日も釣りですな。一泊二日の釣りは1日目にして盛り沢山で有意義な時間を過ごしたのである。つづく?

Aさんと私との年齢差は2歳なので誤差範囲。世代的にやっぱり釣りキチ三平世代なのである。
昨年と比べるとちょっと小ぶりが多かったかな。いつもは7月に訪れる新潟でけれど、今年は雪が無く雪代が終わるのは早いと言われていたので、ちょっと早めに来たからサイズダウンなのかな?
胃の内容物は小さな虫を中心にコカゲとヒラタの類。う〜む、フライを小さくしてみますか・・。
フライのサイズを落としたら幾分反応が良くなったけれど、同じレーンをしつこく流さないと釣れない。イブニングなんだから本来はでっかいフライでドーンと釣りたかった。でも数はかなり釣れたので良しとしますか。
ロッドはウィンストンピュアの763/4にオービスのCFOIII。ラインはエアフロのスーパーフロエリートDT3F。リーダーはTHフィネス9ft5X+6Xエボナイロン 50cmほど。
19時半までイワナとヤマメに遊んでもらった私ですが、車が置いてある場所へ戻ると私の車だけがポツンとありました。こんな遅くまでやったのは自粛期間の反動かな。
そして再度Aさんと合流し、釣り人談義の夜が更けて行くのでありました。
釣りの話は尽きないですね。朝からほぼ休憩無しで過ごしていたから直ぐに疲れて寝ちゃうかと思ったら、釣り話が終わることがなく、就寝は12時。モーニングライズの為に一応5時には起きたけれど、その後の予定の釣りの為に体力温存する事にイタシマシタ。

 

Parson America

先日のオオヤマくんの飛行姿勢が頭から離れず、そして「次に行った時にオオヤマくんを食べる大物に出会ったらどうしよう。」という思いから、このフライを巻かずにはいられなくなりました、パーソン アメリカ。というか、お店は暇だしホームページ直し以外にやる事がないので、皆さんにタイイング意欲が湧くかなという思いの撮影です。

オオヤマくんの腹はデップリとしていて、そして尾に近い方がオレンジ色。飛行している姿はそのオレンジが目立つのがオオヤマくんの特徴。もしこの虫をドライフライのパターンで巻くとしたら、とても大きいのでブラックのスティミュレーター#6あたりだと思いますが、水面に高く浮くスティミュレーターだと弾いちゃう気がして、私は水面直下のウェットで狙います。

以下にタイイングの紹介をするわけですが、ウェットの世界はものすごく上手な人達がいますので、私が巻くフライなどいたって普通です。「ははぁん、あなたのテクニックはこんなもんか。」と罵りながら見てくださいまし。また、マテリアルはオリジナルレシピではありません。皆さんもお好きに工夫して巻いてみてください。

Hook : Daichi 24721 #4
Tail : ゴールデンフェザントクレスト
Butt: シルクフロス オレンジ
Body : シールズファーBlack + アイスダブ UV Black
Hackle : コックハックル(今回はスペイコック使用)
Wing : ピーコッククイル(色が濃ければなんでも可)

フックはD-HOOK2421の4番を使用。まずはブラックのスレッドで軽く下巻きし、スレッドをフックポイントの真上の位置に持って行きます。左に伸びている余ったスレッドはカット。
フックポイントの真上の位置にオレンジのフロスを巻き止めます。フロスは解いて半分ぐらいの量(シルクフロスは6〜8本ほどの束を縒っているので、その半分の量)でOK。
オレンジフロスをフックベンド方向に3回転巻き、巻き止めた位置へ三回転で巻き戻ります。スレッドとフロスが交差したら、フックの下側でスレッドで巻き止めます。
次に同じ位置にゴールデンフェザントのクレストを巻き止めます。テールの長さはフックベンド位置よりもやや外へ出る位の長さ。
さらに同じ位置のフック下側にオーバルティンセルを巻き止めましょう。本来はフック側に長く余分を突き出す必要はありませんが、ボディの太さが凸凹しない様に、余ったティンセルとクレストを一緒にフックに巻き止めます。スレッドは一旦フックアイの方向へ螺旋状に巻き進め、Uターンしてまたテールを付けた位置までスレッドを巻き進めます。
次にボディを作るダビング作業の準備。スレッドにダビングワックスを塗り付けます。見慣れないワックスを使っていますが、これは1990年始めごろにティムコが輸入していたレンボーワックス(Kiling Industries)30年使ってもまだ半分しか減っていません(笑)フライ用品は一度買うとなかなか減らないのであります。
ボディ材はシールズファーだけで良いのですが、少し煌きが欲しいので、アイスダブのUVブラックを少し混ぜ合わせます。私は7:3ぐらいですが、比率はご自由に。
シールズファーはゴワゴワしてダビングしにくいのですが、手の中で揉み込んでやるといくらか毛先が柔らかくなり雰囲気が出てきます。
皆さんが苦手とするダビングですが、最初にダビング材の端っこをスレッドで一回転巻き止めてやると、後に続くダビング材がそれに絡んでくるので、スレッドに縒りつけ安くなります。
ドライフライのボディと違い、それほどきつく縒りつける必要はありません。フワッとで大丈夫。但し、巻き進める事に縒りを加えてください。ボディの太さが均一になる様にフックアイ方向へ巻き進めます。
ボディはこんな感じ。写真はちょっと短いかな。あと1mmほどボディを巻いた方が良いでしょう。この状態で長過ぎるボディから出た毛はハサミで軽くトリミングしましょう。
次にコックハックルを今巻き終えたボディのすぐ前に巻き止めます。このハックルはフックあいからテールの方向へ螺旋状に巻いて行きます。
コックハックルを螺旋状に約5〜6回転でテール側まで巻き進めたら、ハックルを巻いていたハックルプライヤー を左手に持ち替え、右手でオーバルティンセルを挟んだハックルプライヤー 持ちましょう。そうすると写真の様にハックルとオーバルティンセルが交差するので、ハックルはオーバルティンセルで巻き止められます。左手のコックハックル側のプライヤーを持った左手は放し、右手に持ったオーバルティンセルを螺旋状にフックアイへ巻き進めます。この時ハックルを巻き込まない様に注意しましょう。
オーバルティンセルはボディに4回転巻き進めるとこの位置になります。スレッドと交差させてスレッドで巻き止めましょう。しっかりと巻き留めたら余ったオーバルティンセルはカット。ハックルも大きく余っていればカットしましょう。
最後にウイングの取り付けです。今回は約1cm幅で取り分けています。いきなりカットせず写真の様に先端を整えてからカットしましょう。ウイングとなるクイルは左右一つづつ、反対側も同じ様にカットします。
左右をきれいに揃えてウイングの取り付け位置を確認します。大体テールとなるクレストの先端とウイングの先端が同じ位置にくる様な長さにします。写真の様にウイング取り付け位置が決まったら、このまま左手に持ち替えます。
左手に持ち替えたら、そのままウイングの取り付け位置に巻き止めます。一回目はあまり強く絞めず、徐々にスレッドワークは強く巻き止めましょう。巻き止めるとこんな感じ。しっかりと巻き止めたら前方に余ったウイングはカットし、スレッドで綺麗にヘッドを作りましょう。最後にハーフヒッチ、あるいはフィニッシャーで巻き止め、カットして完成です。
最初にヘッドセメント を塗り、乾いたらブラックのバーニッシュを2回塗り付けます。さらに乾いたら、最後にクリアのバーニッシュ(あるいはクリアのヘッドセメント )を塗る事で、よりツヤのある玉の様なヘッドが仕上がります。個人的にはもう少しヘッドが小さく作りたかったかな。それは人目だけで、釣果にはなんら関係ないのでご心配なく。どうですか?あなたはうまく巻けましたか?

デタッチド ボディ メイフライ

午前中は雪に見舞われた東京ですが都心は積もりませんでした。皆さんの地域はいかが? 本日のハーミットは案の定、お店は開店休業状態。なので皆さんのモチベーションを上げるためにタイイングしながらこのブログ用の写真を撮ってました。

さて、今宵紹介するのはデタッチドボディのメイフライ。正確に言えばデタッチドボディ・メイフライ・ソラックスパターンだと思いますが、名前が長たらしくなるのでやめました。

デタッチドボディのフライはかなり昔からあるのですが、このフライの威力を再認識させてくれたのが、北海道の弟子屈にある「プロショップ・マロ」の南さん。HPを見ると一見ルアーショップですが、ちゃんとしたフライフィッシング専門店です。屈斜路湖とその周辺の川へ行った際には是非とも情報を貰いに立ち寄りくださいまし。南さんとのお付き合いはとても長いのですが、話も長くなるのでその話はまた今度。

話が横道に逸れましたが、以前に南さんと弟子屈にある近所の川に行ったイブニング時のこと。私の手持ちフライに全く反応しないのですが、「これを使って。」と手渡されたデタッチドボディのパラシュートフライの威力にビックリ。今まで全く反応しなかった魚たちが突然入れ喰いになったのを覚えています。

そのパラシュートスタイルを私なりにソラックスパターンに変えて使っているのがこのフライ。普通のパラシュートやソラックスと違い浮き方が異なるので(アブドメンで支えるのでフックは半枕)、それが良い結果を生むのだと思います。

お暇な方は是非作って見てくださいな。

Detached Body Mayfly

Hook:TMC 112TR・#15
Thread:ユニスレッド 8/0・ラスティダン
Abdomenチャイニーズコックハックル
Body&Thorax:TH ドライフライダブ(2色を混ぜました)
Wing :スイスストロー(グレー)
Hackle:コックハックル (ライト ダン)

フックはショートシャンクの112TRを使用。私的にはシャンクが短めの方がこのフライに関しては浮く姿勢が良く、フッキングが良いと思う。
まずはシャンクの1/3をダビング材を使いボディを作ります。ダビング材は3回に分けて巻き止めるようになります。この時点ではなんかアントを作っているように見えますね。
チャイニーズコックハックルを1本、もしくは2本この形にします。先端に近い方がテール、毛を逆撫して分けた方がアブドメン(腹)になります。
先ほど作ったダビングボディの位置に巻き止めるのですが、ハックルの分け目から約1mm位のところでスレッドで軽く巻き止めます。その後ハックルを矢印方向にそっと引っ張り、アブドメンの長さを調整します。フックベンド位置から約2mm位分け目が出ている感じが理想だと思います。
アブドメンのいちが決まったらコックハックルをしっかりと巻き止め余分をカット。その後、テール側に出ている余りの部分をカットします。この時丁寧にテールを勘定してカットする必要はありません。2本ずつでも不揃いでも、それはそれで本物の虫っぽいのです。今回は撮影なので一応1本づつでカットしてます。
カットするとこんな感じ。左右が同じ場所から生えているので、テールの長さが不均等になる事はありません。
ダビング材を用い、さらに1/3ボディを巻き進めます。するとこんな感じ。無視で言うところのアブドメン(腹)とソラックス(胸)の境目辺りになります。
ここでウイングの用意。マテリアルはスイスストローを使っています。すぐに巻きたい人は荷造り用の紐でも構いません。シワシワを伸ばして半分に折り、それをウイング幅にカット。半分に折った状態でカットして整形すれば、スペントウイング状態のウイングができます。その半分に折ったそのままの状態で巻き止めます。
写真が多くなり過ぎるので、ハックルとウイングが付いてますが、どちらを先に巻き止めても構いません。巻き止めるのは同じ位置です。そしてさらにスレッドに少量のダビング材を撚りつけます。
まずはハックルを巻くスペースに当たるソラックス部分に撚り付けたダビング材を丁寧に巻き進めて滑らかなボディを作ります。巻き終えたら今度はハックルです。
今巻き終えたソラックス部分に、ハックルを巻きますが、ウイングの後ろ(テール側)に3回転、アイ側に3回転ほどをアイに向かって巻き進めましょう。巻き過ぎ注意。 ハックルがアイの位置まできたらスレッドで巻き止めましょう。余ったハックルはカットしてください。
最後にウィップフィニッシャーを使いアイのすぐ後ろで巻き止めてフィニッシュします。スレッドをカットしたらヘッドセメント を垂らしましょう。
最後にフックの下側のハックルをカットして完成です。この作業はフライが水面を転がらないようにする為のもので、浮く姿勢はパラシュートパターンと同じです。
特に使い方はありませんが、チャイニーズコックハックルよりもフックのベンド側にあるダビング部分にはあまりフロータントを付けず、浮かせるのはチャイニーズコックハックルとコックハックルとその下のソラックス部分に意識してフロータントを塗りましょう。そうする事でフックのベンド部分は少し沈み気味になります。
お魚から見た時のシルエットはこんな感じ。アブドメンにもう少し存在感を持たせたい人は、チャイニーズコックハックルをいっぺんに2枚巻き止めましょう。

気まぐれな天気

つい先だってまで暖かすぎる日が続き、お客さんからは、「良い釣りができたよ。」という報告が続き、自分もそれに続けとばかりに意気込んで出掛けた昨日。いやぁ、寒いのなんのって。2月は手袋なしの釣りをしていたのに、ポイント到着時の外気温は5℃にプラス爆風、なんて日だ!

それもよせば良いのに解禁で釣れなかった場所へのリベンジに出掛けたのゴザイマス。気まぐれな天気に翻弄されたライズ待ちなので、タックルを組まず車で風が収まるのを待ちながらたまに川を確認するのが30分に一度。川面にはガガンボが流下しているけれど、それをついばむのは鴨の群れ。11時を過ぎればきっとライズが始まるに違いないと時間を過ごすも、いつものポジティブシンキングの予想は見事に覆され、12時まで待って何もない午前中を過ごしました。

という事で午前中の写真は何にもなし。その続きが以下の写真でゴザイマス。

それにしてもダブルハンドの時間はなんて楽しいのでしょうか。ただキャストしてステップダウンしているだけなのに、次のワンキャストはきっと何か起きるに違いないと思う連続。結局何にもないのですが、気持ちはすっきり。きっと世の中がモヤモヤしているから、空と川の青に挟まれているだけで幸せな気持ちになれるんですね。

さて、明日は何処へ行こうか。
釣り人の気持ちはいつでも河原に立ち続けています。

午前中に訪れた場所はダムのテールウォーター。その水が冷たいとすれば、その反対の里川に訪れれば釣れる筈、と読んだ。せっかく下道で3時間半掛けてきた場所を離れ、プライムタイムを逃すまいと高速道路を使って移動。30分後に到着した場所は前回とは違う川なんだけれど、風景が似ている場所。
一旦川を見ながら降り、その際に居そうな深みをチェック。めぼしいところだけをサラッとやりながらバンバン移動しようと思ったら、最初のポイントからライズが。想定した時合いにタイミングよくたくさんのメイフライの流下が始まってました。それでも簡単には釣れずようやく掛けた一本目。
ストマックを入れてみれば、大きめのマダラケゲロウの類い。それもスティルボーンかフローティングニンフだということがわかった。フライを小さくして一生懸命キャストしていたけれど、実際は16番サイズ。速攻でフライを大きくして再トライ。
その後は入れ食い。でも、色んな雑魚のオンパレード。ヤマメを2匹釣ると雑魚が1匹という感じ。その雑魚がハヤ・オイカワ・カワムツと掛かってくる。
コヤツがいっぱい飛んでました。今回、河原に立っていると親切な釣り師に次々に声を掛けられ「あっちの方にライズがたくさんあるぞ。」とか、「秘密の場所を教えてやる。」と言われたり。今回はそのお言葉が見事に外れるほど寒くて爆風でした。
一人のおじさんがこの川の状況を教えてくれましたが、今年の解禁日にこの川で37cmをテンカラで釣ったとのこと。でもその後は全然釣れてないのだとか。今年の傾向は放流ものの喰いが悪く餌師のおじさんは口を揃えて「釣れない。」と言います。
この川では結局かなりの数を釣ることができたので、本流へ戻って遡上魚を探す事にしました。でもね、その移動に1時間と少し、どれだけ上流に行っているかがわかるでしょ?
日が暮れる1時間前に到着しキャスト開始。台風のおかげで深く掘れたウェットの流しやすいポイントでトライ。何事もありません。少し移動して次のポイントへ。すると対岸でヘッド&テールで流下する大きめのメイフライを食べているヤツに遭遇。しかし、本流なので距離にして50m以上ある。仕方なく対岸に回るためにダッシュで車移動。慌ててシングルハンドのタックルを組んだけれど、太陽は山陰に落ちてしまい、まに合いませんでした・・。

解禁

Google様に検索ワードで『解禁』とだけワードを入れてみた。短いワードでいち早く情報が得られるかと思ったら、何やら意味深な感じの漫画が独占で、釣りに関しては2ページ目以降。やっぱり渓流釣り人口なんて、たいした数じゃないんだなぁ。

ネットサーフィンをして最後の最後までどこへ行くかを悩んでいる時間は楽しかったけれど、結局ロケハンしていたので釣り場は変わるでもなく、その状況を確認しに行きたくなるのが心情ってもんです。とはいうものの最初っからオデコは嫌なので、放流情報を見ながらその箇所を巡る旅。結果から言えば往復下道400キロの旅は前回と一緒。放流ものといえども、自然界に放たれたソレを見つけて釣るのはなかなか難しいものですな。

さて、すでに来週はどこへ行こうか悩み中ですが、取り敢えずフライタイイングを頑張らないとね。皆さんのフライボックスはフライで満たされていますか?

釣り人はいつでもポジティブシンキングで妄想はこうなる。「解禁から三日目、前日は雨で釣り人の数が少ない筈だし今日は暖かい予報だから、もしかして入れ食い?」なんて思うのです。ですが、解禁から三日しか経っていないのに、河原に釣り人がいないなんておかしいですよね? 唯一いた地元釣り人に聞けば、初日からほとんど釣れてないのだとか。ココでライズを3時間待ったものの何もなし。
地元情報を頼りにさらに北の川を目指す。その川はいつもならば釣り人がいっぱいの筈なのだが、エサ釣りが2名。魚が見える環境で放流ものの姿はわずか2尾で、それに何度も餌師が仕掛けを流してました。仕方なくライズを求めてさらに別の川へ行きましたが、一番放流されているその川は渇水で釣り人も魚も全くいません。う〜む、今日もドライブか?
5本目の河川でようやく水温が上がり始めてなんとなく釣れそうな雰囲気があったのでロッドを出すことに。この時点ですでに13時30分。ブッシュの脇の見えないところで水面ギリギリまで体を出しているコイツを発見。シブチンでしたがなんとかゲット。放流ものといえども、このサイズが釣れると結構嬉しかったりして。
似た様な攻め方でもう一本追加したところで放流ものを釣るのをやめて、今度は南下して本流でヒカリ(シラメ)探しへ。その途中でもいくつか川を覗くのですが、虫っけが少なくライズの気配は気温とは裏腹にない感じ。
最下流部はサクラマス 狙いのルアーマンかと思いきや、リールはベイトリールでスピナーベイトを投げてました。スモールマウスバス を狙っている訳ね。水中に見える大きな巨体はいずれも鯉さんでアリマス。溯上魚は鮎と共に訪れるので、もう少し先かな。
ちなみに今回の旅は福島県境近くまで行きましたよ。相変わらずおバカな下道派(単に釣行数を増やすために高速代をケチってます)は、片道3時間半以上掛かってしまいます。
本流の鉄板ポイントは真っ直ぐな流れでしたが、とりあえずフライを流してみるもののな〜んもなし。そしてさらに下流のこの場所は小堰堤が壊れて無くなってました。雑魚でも良いので早く一面のライズを見つけて、この川が今年も元気だという事を感じたいものです。
餌釣り師との会話の中身は数釣り自慢が多いですが、「解禁日に50数匹取ったので、もう年券の元は取ったよ。」という会話にはなんとも言葉の返し様がありません。結局釣れない釣れないと言っている釣り人が、自分の首を締めているのですから。持って帰るなとは言いませんが、資源は無限ではないと言う事を感じて欲しいものであります。

 

後追い

もしドラえもんから「タイムマシン」か「どこでもドア」のいずれか一つを貰えるとしたら、あなたはどちらを選びますか?私は迷わず「どこでもドア」かな。毎週400キロオーバーの旅はツライと感じる事がたまにはあるのです。東北遠征に至っては片道700キロ。それを一瞬で解決できる「どこでもドア」があれば仕事の途中に抜け出して、毎日私は川辺に立つことでしょう。

さて昨日はと言うと、いろいろな凹む事がありまして釣欲が失せていたのですが、早起きの習慣で夜明けと共に目覚めたので、あてもなく一般道を北を目指して走り、今年はまだ一度も入っていない渓へ入る事にしたのは8時過ぎ。

入渓点から川にたどり着くまでには谷を降りて7〜8分かかる場所で、最初のポイントには足跡がクッキリ。直前まで雨が降っていたので、間違いなく私のすぐ前に釣り人がいます。乾いた石の上に濡れた足跡もあったしね。

入渓点には私の車しかなかったので、きっと下流から入渓してきて、私が入るタイミングで通り超して行ったのでしょう。ふむ、たまには後追いしてみますか。こんな場合、私は一旦下流へ400〜500m釣りをせずに降りて一旦休憩してタックルを組み、それから釣り上がります。

私の前を行く二人組らしき人が上手なのか後追いでフライを投げるも、いつもよりもグッと反応悪し。というか、水が高すぎてポイントが少ないのです。仕方なくあまり手を出しそうもない小さなスポットばかりを責め続け、結果8寸以上は3本のみ。あとは5寸前後のチビばかり多数ですが、ここ生まれの天然モノがほとんどなので、来年も安心して楽しめるかな。

かつてこの川はイワナが9でヤマメ1という釣果だったのですが、最近はヤマメ一色。イワナ見たさに他の川を覗きに行くと、そこもすぐ前にエサ師がひとり。うむ、こんな日もあるよね。その川も同じ様に下流へ下ってから少し待ち、釣り上がるスピードを2倍ぐらい遅くするも、出たのは痩せこけたイワナ一本というお粗末な結果。

結局三本の沢を釣り歩き魚は程なく釣れたのですが、大物欲しさに本流へ向かうも水がとても高い状態。そして釣りをしたい場所は鮎師が怪しい雲にもめげず多くの竿を出していたので、私は退散いたしました。

「どこでもドア」欲しいなぁ・・。

このサイズは結構釣れますが、フライを小さくしないとフッキングが悪し。
デジテル水温計
水へ浸かっていてなんか冷たいなと感じていたけれど、こんなに水温が低いとは。これ12時丁度の水温ですよ。水も高いし虫っけもほとんどないし。いつもと少し様子が違う。
古くから知る人に聞くと、この川はかなり昔にアマゴを一度入れた事があるのだとか。その後はずっとヤマメの放流だけれど、それが残っている個体がコレ。なので、放流モノは釣れると普通のヤマメ。天然物が釣れると側線にわずかに朱点があります。
今年はどの魚も痩せっぽっち。念の為腹の中を確認すると、イモムシとジバチ、そして細かなテレストリアルなど。この場所のせいなのか、メイフライは入ってません。
透明度は抜群の渓。でもこんな写真を撮るために手を突っ込んでいると、手がビリビリするほど冷たい。
私が釣り上がっていると慌てて逃げていく川鵜。川鵜がいた場所から100mぐらい上に行った場所では痛々しい傷を持つ個体が。この場所は相当山奥なんですが、今はどんな場所でも川鵜はいるんですね。
イワナ
イワナが釣りたくて3本隣の沢を攻める。見えにくい場所でライズしていたこいつだけ仕留めたけれど、今年の魚は皆痩せっぽっち。それにしてもよく歩いたいなぁ。
源流部を離れ本流へ向かう事50km移動。流石にシーズンだけに鮎師が良い流れを占領。空にはこんな雲が・・。案の定、釣り具を片付けるや否や降り出した大粒の雨。本日も雷注意報が出てますので、みなさん気をつけて釣りをしてくださいまし。

苦行は続くよどこまでも

先週の東北は雨なしで泣いた1週間だけれど、東京へ帰ってくるなり雨量の多さに泣かされた昨日。前日の夜の時点で川の増水は+80cm(平水の+40cm)。こりゃ本流は釣りになりませんわ。じゃあ家でゆっくりしてたかって?いえいえ、私にとって家でじっとしている方が苦痛なんです。

午前中は河川の増水で釣りにはならないだろうと予測したので、朝一番にやっている映画を探して鑑賞し、その後ゆっくりと北上して夕方から最上流部を釣ろうという作戦。その頃には最上流部だったら、水は引いてるでしょ?多分・・。

混んでいるであろう付近だけ高速を使用し、その後下道で行こうと思い外環から東北道に入った瞬間、道はピクリとも動かなくなった。どうやら私のすぐ前で事故ったらしい。お〜マイ仏陀!

現場への到着は3時半ごろを予定したけれど、実際に到着したのは5時少し前。慌ててタックルを用意し、滑り込むように慣れたポイントへ入ると、増水は10cm程度。しかし打てども打てども無反応。デジタル水温計で計ると11℃とまで下がっていた上に、谷と北風も手伝って物凄く寒く、虫の気配が全くありません。読みが甘かった・・。

慌てて退渓し下流部へ入り直したのが6時半を回った頃。辺りはあっという間に暗くなり、ヤマメを5本釣って帰ってきましたとさ。

昨日の移動距離:420km
往復の行程:7時間
釣りをした時間:およそ40分

何やってるんだろう俺。あぁ苦行は続くよ、どこまでも・・・。

全く動かなくなってから15分くらいしてからパトカーが行き、その後消防車と救急車。事故はトラック3台が絡む、玉突きのように見えました。高速へ乗った時点では渋滞情報は無かったのですが・・。ちなみに空が青いのは、フロントガラスの上部カラーによるものです。
いつもだったら、ココとココで一本出る筈の渓。考えてみればこんな遅い時間に最上流部の車止めから歩いて入るこのポイントを攻めたのは初めて。寒すぎて何の反応もありゃしない。
ダッシュで沢を下りて山を下り入り直すと、暗くなる寸前から急に喰い始めた。一番大きいヤマメは泣き尺以上あったのだけれど、余裕こいてランディングネットで掬おうとゴソゴソと背面のネットを探っていたら、急に淵に走られて木化けしました・・。すでに暗すぎて光量足らず、写真は全てピンボケというお粗末な結果。