赤い麺のラーメン屋

水道橋界隈はなぜかカレーとラーメン屋さんがとても多い街。学生とサラリーマンの胃袋を満たす為に庶民派メニューが多いのは納得がいくけれど、昔ながらの普通のラーメンやカレーを出すお店は全く無いと言ってよい。ラーメンの場合は今やそのほとんどがトンコツ味の時代。わたしゃどちらかと言うと昔ながらのツンとした匂いがするラードたっぷりの醤油ラーメンが食べたいのですが、そんなラーメンは今はどこで食えるのやら。新しいラーメン屋ができるたびにがっかりする私でゴザイマス。

さて、寒い夜に夜鳴きそばが食べたくなるのは人間だけではありません。2月の大潮第二週を迎える頃になると、海でも賑やかにシーバス専用のラーメン屋さん?がオープンします。ご存知バチ抜けという奴ですね。皆さん見たことありますか?海面に麺よりも少し短い赤い物体がウネウネと動き回るあのお姿。湯切りで救って一振りしてドンブリに盛れば、まるで赤いラーメン見たいなものです(想像しないでください、人によってはラーメンが食べれられなくなりますよ)。シーバスくんたちはそんな赤いラーメンを求めて湾奥へと集結するのが、このくらいの時期からなのです。

しかし、赤い麺のラーメン屋開店は例年よりも少し遅いのか、期待する大物シーバスくんの入りはまだ程遠く、散発なライズをなんとかねじ伏せて釣る夜でした。出発前に24番のフライを巻き、夜には4/0フックのフライを投げてシーバスを釣る私。このフックのギャップは凄まじいですが、そんな夜は春が近いことを感じさせてくれます。来週の解禁はどこへ行こうかな?

3/0〜4/0フックを使う利点は、細かいシーバスがかかり難いということ。だいたい40cmから上がターゲットになります。とはいうものの、4/0フックで釣ったことがある最小魚は、フライと同じ大きさです(笑)
初めてシーバスをフライで仕留めてご満悦。ソルトウォーターの魅力にハマってもらえると嬉しいです。
今回は残念ながら大物からの魚信はなし。次回に期待です。

オタマジャクシみたい

来週からの九州遠征に備えて、ギリギリになってタイイングをしてます。まだ見ぬ日本のJEWFISH(ジュウフィッシュ)を釣るために、今年で三年目のチャレンジ。日本ではフライフィッシングで狙っている人が他にいないので海外のサイトを頼ると、この魚はどうやらチャートリュースカラーがお好みらしい。ということで、今年はチャートフライを中心に仕込んで見ました。

フライのサイズを昨年より小さくしたのは、釣れている人の使用ルアーを見ていると意外に小さいものが多いので、今年はそのサイズに合わせてます。夜は波動が出る大きな13cm以上のフライ。日中は小さめ(と言っても10cmくらい)のこんなフライという感じ。釣れる前から人間はいつも釣れてますが(笑)、今年の成果はいかに?

その結果は来週の今頃にはこのブログでわかるでしょう。昨年の様子はこちらです。

Hook:Gamakatsu S10S-4H  #1/0〜#4/0
Tail:Rooster Cock Feather + EP Sparkle
Gill:SAAP Float VIZS  Red
Body: Wool
Eye:HMT Eye

ピンクのフライを巻くと必ず女性に「カワイイ〜!」と言われます。こいつは正面から見るとおたまじゃくしかカエルみたいだから、まさしくカワイイ系のフライ。ちなみにこのフライは、中にタングステンウェイトを入れてます。

エンリコ・ミノー

正しい名前はピーナッツバターかな?私はこのフライを淡水のイトウからソルトウォーターの大物全般の、いかなる場面でも使うエンリコ・ミノー崇拝者。一番使うサイズはフックサイズで3/0と4/0で、普通の人ならば「そんなデカイフックなんて魚なんか掛からないよ。」と言うでしょう。ましてやショックリーダーが30〜40ポンドだから、よく笑われます。でもね、私はコレをいろんなところで投げまくるんですよ、フライを信じて・・。

ここのところお店は暇でもやることが多くタイイングの時間が取れなかったので、釣りへ行く直前になってアンチョビーカラーを3本だけ巻いて、今宵のシーバスフィッシングにTFOのアクシオムII 9feet 8番とともにシークロへ持ち込みましたのさ。

12月と言えばシーバスのピークシーズン。大物を期待してこの大きなフライを投げて見ると、早速お目見えしたのが泣き尺サイズのシーバスくん、あれまぁ。そしてこのサイズがルーチンワークのように延々と釣れ続ける。

お客さんと一緒になって、 「今度のは尺を超えた!」「あ〜泣き尺だ〜(笑)」「これがヤマメだったら凄いことだ。」

などと、船上は小物のヒットで大騒ぎ。 20cm以下のシーバスでも3/0フックで入れ掛り。というか先月の天塩川よろしく、4/0フックに30cmのアメマスが食いつくんだから、フライの威力は折り紙つき。イトウにせよシーバスにせよ、大型になる魚はだいたい10cm以上のベイトを平気で食らうと私は思っているので投げ続けられるのかもしれません。

飽きるほど数が釣れたので、さて帰りますか・・・。

そしてこれが今年の最大魚?信じるものは救われます。

お後がよろしいようで・・・。

シークロ
昨日の船はシークロの龍ちゃん号。出船前まで大雨暴風でげんなりしていた私たち。
大型船が漏らすライトの陰からフライを引ったくる小物たち。延々とルーチンワークモードです。
え〜、現地点の最大魚なので写真を写しました。35cmってところ?最小は20cm位です。
トップで挑むお客さんも同じくこのサイズが入れ食い。釣れるって楽しいです。でも文句を言います、「お父さんを呼んで来なさい。」と。
お客さんはクラウザーミノーとホワイトゾンカーで攻めて釣ってました。ちょびっと沈めるとメバルが反応。
無限ループ、小さくても楽しい悲鳴。フラストレーション解消のため、止められません。
そして、これが本日の最大魚。ん?比較るすものがないから大きさがわからない?
ハチマル、シーバス
ど〜んとハチマル頂きました。フライは出発前に巻いたエンリコ・ミノーだったので、このサイズを釣ったらフライのアイがグラグラに。あなたもエンリコ教に入信しませんか?キャストする時に唱える呪文は「信ずるものは救われる・・・」フォースと共にあらんことを・・。

夏祭り

皆さんが想像する夏祭りは、今年で言えば『君の名は?』に出てくるような夏祭りでしょうか? 私はこの夏ようやくこの映画を見ましたヨ。そして夏の海に出て釣り人が嫌う祭りはオマツリ(ご周知の通り、隣の人と釣り糸が絡むこと)でしょうか。何年か前に相模湾で目の前に起きるマグロの猛ボイルに目掛けて10隻以上の船からルアーを一斉投射されたら、ナブラの上にスパイダーマンが放ったクモの巣の様になり、そこに高価なルアーが沢山引っかかっているような状態を目にしました(笑)。釣り人だけでなく船長もよろしく、ナブラは人を興奮状態にさせてしまう魔物です。

昨日はそんなオマツリはなかったけれども夏のシイラ祭りというべき、一年の中でこれでもか、というくらい釣れ過ぎる相模湾の一日。わがままな釣り人は「釣れ過ぎるのはなんだか嫌だなぁ。」とぼやく人もいますが、年に一度あるかるかないかの出来事なんだから、素直にお魚に感謝して楽しみました。

っということで、昨日の結果を先に話しちゃいましたが、シイラの入れ食いで飽きるほど釣りました、いや本当に飽きたかも?(笑)。ちなみに休んでいたのは船の移動中だけで、後半は力を抜きながら釣りをしましたとさ。本当は、もう十数年お目にかかっていないカツヲを釣りたかったんですが、好調なカツヲもそろそろ下火のようでカツヲ狙いのコマセ船でもシイラ祭り。海上にはトンボが舞い夏の終わりを少し感じつつ、アイスクリームを頬張りながら帰路につきました。

海の中は水族館状態。これからフライフィッシングを始めたい人で入れ食いを楽しみたい人がいるのならば、真夏のシイラから始めればこんなに楽しいことはないでしょう。魚は美味しいし、運がよければ外道(なんて言っちゃダメですね)でマツダイやカンパチ、サバにカツヲやマグロが釣れるんですから。
前に見える船はスパンカー(船を風上に向かせるための帆)を立てたカツヲ狙いのコマセ釣り。カツヲは釣れてませんでした。

 

シイラをリリースすると、サメが待ってましたとシイラをパクリ。毎年色々なハプニングがあるのですが、今年はメカジキ2匹に遭遇。マグロ用ルアーを持って来ていた人がキャストすると一度はバイトが。その後は逃げちゃいました。一昨年はマンボウとマンタ、さらに前の年はカジキを銛で突いたこともあります。
相模湾で釣りをする人には馴染みのある城ヶ島沖のパヤオ。潮色は悪かったけれど、シイラの反応はすこぶる好調。チビカンパチもいましたが、ヒットにはならず。

 

一人マシンのように釣る人もいれば、休み休み楽しむ人も。サイズは伸びなかったものの、竿が曲がらない時間がなかった一日です。
嫁が掛けたシイラを旦那が救うの図、夫婦の共同作業です。

 

散水装置の先っちょはこんな感じ。この泡の中でバイトするカツヲを見たいなぁ。
移動中のインターバルはスイカ休憩。時にはかき氷の時も。

 

海上には掃海艇あわじや海上保安庁の船が右往左往。なんか慌ただしい雰囲気だなと思ったら、北朝鮮がミサイル放ったんですね、恐ろしや。

潮をかむ

海釣りで出てくる言葉だと思うけれど、落とした仕掛けが潮の流れに引っ張られている状態のこと。人がいくら潮に噛みついても手応えはないだろうから、その感覚はなかなか伝わりづらいものですね、悪しからず。『潮をかむ』のはフライ用語で言うところのドラッグ(引きずる)にあたるでしょうか。渓流のフライフィッシングでは一般的にフライが流れに身を任せて自然に流れている状態が釣れるということで、このドラッグを嫌うのはご周知のとおり。しかしフライの場合、潮の流れに自然に流すことはほとんどなく、むしろドラッグを掛けた状態。つまりはフライラインに潮を噛ませた状態で釣ることが必要になるので、ウェットフィッシングに似ています。

シーバスを狙う場合、もしフライラインが自分の方へ流されているならば、一般的にいうドラッグフリーの状態になるわけで、フライをいくら引っ張ってもアタリが出ず、たるみだけを回収している状態になる訳でフライが動かない、もしくはアタリが出ない。この状況を打破するために船長が船のポジションを変えたり、ラインの置き方(渓流でいうならばメンディングやリーチキャスト)を駆使して、ロッドのティップが常に軽いオモリで引っ張られているような状態、つまりは潮が噛んでいるラインが張った状態でアタリを取る必要があるのです。ま、これは現場で話さないとなかなかわかりづらいことなので、一緒にシーバスフィッシングへ行きましょう

ちなみにソルトのフライフィッシングであれば東京湾のサスペンドしたクロダイを狙う場合(フラットのサイトフィッシングを除く)は、黒鯛の落とし込み釣りよろしく、フリーフォールで落とす必要があるから、この場合はカーブフォールにならないように、リーダーをシワシワに落とさなくてはいけない例外もあります。

昨日は『潮を噛む』ことをかなり意識しなければ魚の反応が鈍い状況だったので、少し苦労した次第。それでもラインが張って引き波ができる状態をキープできれば、トップで反応があるし、食いが渋くなればシンキングラインラインのテンションが保てれば釣れる状況でした。数の伸び悩みは今後のお魚スイッチ次第ですので、シーバスフィッシングを楽しみたい方は、そろそろ前予約が必要なシーズンです。

来週も楽しみながら試行錯誤イタシマス。

トップでも何度も出たのだけれど、サイズ自体にウェイトがないから掛けづらいのでシンキングで釣りました。
ジャングルロッドは本来の目的とは違う、しょっぱい世界で使うことが多い私(笑)。幾分短いことが有利に働くシチュエーションがあるので、東京湾で活躍中。
シーバスのフライフィッシングといえばシークロですよね?ついでにシーホースもよろしく。

 

久しぶりにシーバスをグリップしてみました。ブラックバスを狙う人ならば、左手のザラザラを勲章と呼びます。でも痛い・・・。
私と一緒に船に乗ったことがある人ならば知っていると思うけれど、私がいつも投げているフライサイズは4/0フックで約11cm位のサイズ。でもアタリだけ出てなかなか釣れなかったので、2/0番まで下げてようやくヒット。

 

朝一の地合いは一瞬。お魚スイッチは一週ごとに良くなる筈。今後の猛ボイルに期待。

 

海の点を探す『オオニベチャレンジ VOl,2』

今年に入って初の大きなイベントである宮崎キャンプ。と言っても私は野球でキャンプインするのではなく、オオニベという大物をフライフィッシングで仕留めるという旅へキャンプイン!そしてそのご報告。そう今年で2年目なんですが、一応10年計画なので釣果に関しては長い目で見てやってください。

レッドフィッシュ用のフライ
今回巻いて行ったフライは1番大きなもので20cmくらい。1番使っていたもので約9cmのフライ

昨年は周りを出し抜いて仕留めてやろうという慢心に打ち砕かれたので、今年はオープンにして皆で情報を共有し、とにかくフライ人口を増やしたいという、『数打ちゃ当たる!』作戦へ変更。そう、私が釣る必要はないんです。誰かが釣って皆で喜び、宮崎に新たなフライターゲットを作り、そこへロマンを求めてやってくる人が増えれば釣具屋冥利に尽きます。しかし、リーダー的な役割は必要だと思いますので、来年もまた予測をして12-2月までのどこかで私が宮崎キャンプを行いますので、皆さんも一緒に盛り上がってくれると嬉しいです。

さて、昨年の爆投5日間の失敗を踏まえての今年の釣り。大きな違いはポイントの絞り込み。昨年はポイント自体がわからないので、北は延岡市の五ヶ瀬川の河口から南は青島まで実際にポイントを見て回りました。結果的に絞り込んだ場所はやっぱり釣り人が多い耳川河口から青島までの間で、その中でサーフと河口が絡んで、かつ潮通しや起伏を見て数カ所まで絞り込むことができました。

ご来光を浴び、こうして毎年釣りができることに感謝

そんな感じで移動時間の無駄撃ちを減らした初日は宮崎市のど真ん中。予報通り波が高くフライ向きとは言えない状況でロッドを振りまくり。ラインが波に煽られてしまい、テンションをかけることもできずに終了。

二日目もまだまだ波がおさまらない中、離岸流を探しながら足で良い場所を探しながらの爆投。結果何もなしで筋肉痛。

波っけのない朝夕は、大きめのミノータイプを多用。日中はダンベルアイの入ったフライを使ってました

三日目は少し波がおさまってきたが、潮色があまりよくなくオオニベのベイトとなる餌を探しながらのキャスティング。気がつけばどれだけ歩いたのだろう、という位投げて歩き回った。会う釣り人は餌師を含めてすべて空手で、低気圧が抜けた後にベイトもどこかへ行ってしまったという感じだった。

この貝の他に法螺貝らしき貝もたくさん発見。この貝は本当に流れ着いたものなのかな?宮崎ってスゴイ

四日目は波がおさまり釣り人の直感では釣れそうな日。大潮のおかげで潮色も良くなり、午前中に突然魚っけが出始めた。しかし、ワサワサを感じて投げるも釣れてくるのはヒラメくん。近くのルアーマンはバイブレーションで50cmほどのチヌをあげていた。午後には魚の気配も落ち着き、静かな波打際。爆投もこの頃になると筋肉痛はなくなり、腕が太くなっていくのがわかります。

今年もヒラメくんが姿を見せてくれましたヨ。フライはクラウザーミノー。鉄板です

最終日は釣るなら今日しかない、という位のフライ日和な凪。どこへ投げてもラインのテンションがかかりやすいけれど、反面潮が効いている感じがなく、釣りやすさに反して魚っけが全くない大潮ど真中。日が暮れる頃までボイルを探したが何もなく終了。

三日目には鹿児島のお客さんが駆けつけてくれて参戦。フライ人口が一気に上がりました

結果的にまた次回へ持ち越しですが、今回の成果は実際にたくさん釣っている人の貴重なお話をたくさんいただき、次回へ向けてさらなる絞り込みができた、有意義な時間でした。新たに得た知識と経験をすぐに試したいのでハーミットの景気が良くなれば、今季2月末までにもう一度行きたい感じですが、ちょっと無理かな・・。

四日目、五日目は一緒にスティールヘッドへ行ったことがある、福岡のお仲間と一緒に爆投です

ということで、来年もやりますよ宮崎(オオニベ)キャンプ。昨年の教訓と今年を合わせて思ったのは、ストイックにオオニベだけを狙って一緒に頑張りましょうというと皆さんが引いてしまうので、来年はシングルハンドも持ち込んで状況に応じて狙います。こんな感じかな?
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凪いでベイトの気配を感じれば一日中オオニベ狙い。またとないチャンスです。

波が高いけれどベイトがサーフによっている時は、ヒラメ狙いでもしかしてのオオニベの交通事故を期待する釣り。

波がそこそこ高くそしてベイトの雰囲気が全くない時は、地磯へ行ってヒラスズキ狙い。結構釣れるんですよ、宮崎。

波が高すぎて磯にも乗れない時は釣りを夜に変更して、河口部のマルスズキで癒される釣り。
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私の私的考察ではフライフィッシングでオオニベを手中にする確率はルアーの方々の100倍くらい難しい感じ。情報・ポイント選び・テクニック・運の全てが合致した日にしかヒット率が上がることがなく、もしそれ以外の時に釣れるとすれば、海の中の点とフライラインが一直線に結ばれる時、その人は運に導かれた人。それは10億の宝くじみたいなものでしょうから、私的には「釣れちゃった」ではなく、釣り人として「釣ってやった」に少しでも近づけたいと考えます。

今期2本キャッチしているルアーマンに、オオニベについて詳しく教えていただきました

ま、そんな塩梅ですからご当地のフライフィッシャーマン方々はこんな感じで楽しめば、もしかしてあなたが日本記録保持者になれるかもしれません。実際に釣って見たい人はなんでも管理人に聞いてくださいまし。

そんなこんなで帰ってきたばかりなのに、もう来年の妄想が止まりません。
釣り人の妄想を抑える薬、どこかに売ってませんか?(笑)
最後になりますが、今回は多くのお客様に応援をいただき、また一緒に釣りに参加していただきまして本当にありがとうございました。皆さんの応援を糧にまた来年も頑張りますのでよろしく!

ラインバスケットにも疲れが見え始めたかな
このショットも別のブログで見たような。五日目は日が暮れるまでこの周辺でボイルを探しました
五日目の凪は本栖湖よりも波立っていません。あとはベイトが接岸するのみ・・。
気がつけば日差しが強いことを忘れてしまい、昨年同様に私の顔はキカイダーか、ハカイダーのように・・

 

いい汗かいて、ビールを飲もう!

P8090021

忘れていたわけじゃないんですよ、更新。IDとパスワードを忘れてしまっただけなんです、ハイ・・。(本音は復旧が面倒で放置していたんですが・・)

さてさて季節は進み、あっという間にお盆です。この間私の釣りはサクラマスを追いかけ回し、6月終わりから関東の様々な渓流を釣り歩き綺麗なヤマメやアマゴ、そしてヤマトイワナなどをキャッチ(その行動はフェイスブックを見ていただいた方がわかるかも)。蝉時雨が激しくなる8月に入ったので、今はすっかり海モードへ突入。そして昨日は台風明けのシイラフィッシング。

MOFT
7月の最終土曜日は毎年MOFT(メトロポリタン・オフショア・フライフィッシング・トーナメント)なる関東のお店対抗のフライフィッシングトーナメントがあります。今年は第9回目
MOFT2016
MOFTはソルトウォーターフライフィッシングの楽しさを広めるために、入門者を優先したトーナメント。その記念撮影風景。今年のハーミットは2位でした・・。

私がシイラのフライフィッシングを始めたのはもう30数年前になるのかな。当時はルアーもフライもシイラ用の道具なんてなかったので、ルアーは硬ければ良いと思いフリッピングロッドにルアーはザラスプーク。フライロッドは持っている中の最高番手を使い、リールのシャフトを曲げてしまったりしながらやってました(笑)。 その頃から比べると道具はものすごく進化して比べものにならない位に釣りやすい環境。その反面釣りは細分化されすぎて「専用の道具を買わないと釣れないんじゃないの?」と思われる風潮。そんな業界の思惑か絡み合って新しい釣りへのトライに二の足を踏む人が多いんですね、きっと。

相模湾シイラフィッシング
そして、昨日の図。食いがたつと次々とロッドがしなります

シイラを釣ったことがある人はたくさんいると思いますが、その世界記録はご存知?IGFA(インタナショナル・ゲームフィッシング・アソシエイション)の記録を見ると39.46kgという大きさ。多分2メートルはあるでしょう。日本(JGFA)でも28kkg以上で、フライフィッシングでは21kgが上がっています。

オスのシイラ
オスのシイラはでこっぱち。もーれつア太郎を思い出します。え知らない?
シイラのメス
最近の道具はどんどん良くなっているから、女性だってこんなに大きいのを軽々と釣っちゃいます

しかし普段僕らが相手にするシイラのサイズは60cmクラスの2〜3キロで、相模湾でも10キロを超えれば上出来。大雑把な言い方をすれば最初のスタートは8番ロッドでも大丈夫、私も最初はそうでした。8番を使うと又長で70cm(全長1m近く)になるともうそろそろ限界で「海の魚ってこんなにすごいのか。」と感じる筈。もしそれ以上の魚が掛かれば、その魚が取れない悔しさで海の魅力にとりつかれることは間違い無し。

相模湾のシイラ
ちょっと良いサイズが来ただけで、10番ロッドが立ちません

シイラフィッシングを知らないあなた、フライで10キロの魚を体験したいと思いませんか?道具なんて中古でも何だっていいんです。まずはその魅力を知らないなんて、もったいないですヨ。魚にロッドをへし折られれば、それは本望じゃないですか。もしその魅力にとりつかれたら、その時は改めて根性の入った10キロオーバーを目指すタックルをハーミットでお買い物してください(笑)。

みんなで行こうよ、シイラフィッシング!船上ではノンアルコールビールを!
そして祝杯のビールは家に帰ってから。帰りはいつでも安全運転。

チャム=コマセ
コマセにイワシを使います。今回はマイワシ。かつをを狙う時はカタクチイワシを使います。ないと釣れないわけじゃないのですが、初心者に楽しんでもらうには一番良い方法です
ボロンIII プラス・ジャングルロッド
ハーミットのお仲間は、店主の影響を受けてウィンストンロッドにティボーを使う人がとても多いけれど、緑の竿が釣れるわけではありません。さて、この中で最新のロッドはどれでしょう? (ここに写るロッドは全てウィンストンなのだけれど、どれが新しいかわからないでしょ?)