Scott FS シリーズ
インプレッション

書こう書こうと思ってなかなか時間が取れずにいましたが、あまり先送りすると記憶が飛んでしまうので、そろそろ書いておこうと思います、スコットFSのインプレッション。そう、デモロッドをお借りして実釣したのは、先月28日の事。

このロッドたちの中には4番がありませんでしたので、今回のインプレションは全部で4本。スコットは1973年にハリー・ウィルソンがサンフランシスコでスタートしたロッドメーカーさん。当時はまだグラファイトロッドは作っておらず、グラスロッドからスタートしたメーカーなのです。翌年に誕生した5ピースのグラスロッドがスコットの代表的なモデルとされていたので、今回はそのモデルの復刻ともいえるでしょう。

前作のF2シリーズからの変更点はカラーはもちろんのこと、ホローインターナルフェルールの改良、素材の見直しです。昨今はロッドに使われる樹脂接着剤が飛躍的に変わっていますので、軽く、そして素材を損なわないでアクションが出せる様になったのは、どのメーカーさんも言える事です。

ロッド全体の印象として、モデルチェンジ = 新しい素材 = 軽く硬いというのが私持っているイメージですが、FSシリーズは前作のF2と比べて全体的に硬くなった印象はなく、むしろ少しフレキシブルになった印象を受けます。軽くなったのはもちろんですが、ロッドが描く曲線がとても美しく、どのモデルもグリップからしなります。で、そのロッド達を振った印象は以下の通り。


■ Scott FS 622/4
シリーズ中、私が最も欲しいロッド。いや、来春までに絶対買うでしょう、きっと。フレキシブルな2番で8寸ほどの魚を掛けて遊びましたが、グリップからしなります。2番だからそのくらいのトラウトをねじ伏せるのに丁度よく、これ以上の魚を掛けた時を想像するとワクワクします。ラインはエアフロのジャパンスペシャルのDT2Fでドンピシャで、グラスロッドでありながらループを締めやすいと感じました。

ただ2番ですから得意とするレンジは狭くそして大きなフライや風に弱いロッドと言えるでしょう。長さも短いしね。

このロッドが得意とするシチュエーションは、ボサ川のトンネルで狙うチビヤマメやイワナ、あるいは北海道でオショロコマ専用ロッドとして遊ぶ竿。オイカワと遊ぶのも良いでしょう。小さなトラウトに翻弄されたい方はこのロッドです。


■ Scott FS 583/4
短い分3番の割にはトルクを感じるロッド。5m以内のキャスティングコントロールに優れ大き目のドライフライをねじ込める。ティップの暴れも少なく快適にキャスティングがこなせます。見えるイワナに「エイや!」とプレゼンテーションできます。

その反面、短さゆえにメンディングなんてものはほとんできません。アップストリームオンリーロッド。

このロッドが得意とするとするのは、源流域のイワナ狙い。バルキーなフライをねじ込むショートレンジのピンポイントスタイル向き。


■ Scott FS 663/4
このシリーズの中でスタンダードモデルと呼べる6フィート6インチ。ロッドのバランスが良くグラスらしさがよく出ている3番で扱いやすいモデル。グリップまでフレキシブルに曲がるアクションは、掛けた後に魚をいなすのが容易で、バラシなんてほとんどないでしょう。キャスティングレンジは6メートル以内くらいが使いやすい。

デメリット的な要素はまずないが、定番な長さなのですでにこの長さのグラスをお持ちの方には差別化するほどのロッドの個性はないかもしれない。エピックをお持ちの方にはとても良い対比になると思います。

このロッドが得意とするとするのは、沢の釣りあるいはブッシュが多い川をタイトに攻めるのにGood. 扱いやすさと軽さは抜群いよいです。


■ Scott FS 723/5
スコットの原点となる5ピースモデル復刻のイメージ発売されたが、当時のものよりもむしろこのモデルの方が柔らかいのでは?(というか当時3番は出てなかったと思う)7フィート台5ピースなので、3番の中では最もスローに感じるので、ストロークの長いゆったりとしてキャスティングを楽しむロッド。ロッドのしなやかさから見ると、アワセ切れとは無縁な感じがする。

その反面長さと5ピースということもあり、他のモデルよりはややトップヘビー気味で若干の重さを感じる。ラインスピードをあげるのにはそれなりのキャスタビリティが必要になるので、少し玄人向けになるかもしれない。

このロッドが得意とするとするのは、のんびりと過ごす渓流の一日。マイペースな釣りで一つ一つの釣りを丁寧に楽しみたい方向け。5ピースなので仕舞寸法は短いです。得意とするレンジは6mくらいまで。それ以上は投げ手側の能力が試される。


これ以外にFS724/4というモデルがありますが、今回お借りしたデモロッドにはなかったので、その様子はありません。ですが、上記内容からどんな路線のロッドなのかはわかる様な気がします。お店にはすでに何本か在庫していますので、詳細な在庫はお問い合わせください。もしくはお店でその雰囲気をこの内容と比べて見てください。

私は最初スコットの原点である5ピースが欲しいと思ったけれど、フライフィッシングの遊び心を考えると私的には2番が良いかな。今から5月の渓流でこのロッドを振る姿を妄想してマス。

Scott FS663/4
ブランクカラーはイエローカラーオレンジに変更。太陽の下だとオレンジだけれど、室内光だとシムスオレンジみたい。私的には目立っていいじゃないのと思う。
Scott FS723/5
5ピースの仕舞寸法を測り忘れたけれど、計算すれば多分56cm前後。ベストの後ろに入る長さなので、源流釣行にとても向いています。グラスは丈夫だから折ってしまう可能性も低いので言うことなし。
ジョイント付近の巻き上げは当初のモデルを意識した雰囲気がうかがえる。釣り人が欲しくなる飾り巻きって重要ですよね。
逆光になるとロッドの透け感がわかります。ジョイント部分のペグがどこまで入っているかよくわかりますよね。また、昨今は透け感が流行りなので、とても良い感じに仕上がっていると思います。

東京湾夜景とオリンピック(シーバスクルーズ)

東京湾奥は横浜川崎地区と違い工場夜景クールズの船はなく、その代わりに屋形船の往来が多い場所。そして東京オリンピックへ向けて灯の数は着々と増えており、訪れる度にその風景が様変わりしています。

僕らシーバスハンターにとってオリンピック事情における建設ラッシュのメリットは、工事の照明が多くなることで、狙うポイントが増えたということ。釣り人的にはもっと潮通しの良い場所に照明を増やしてもらいたい感じ(笑)。そしてデメリットは工事によって大幅に立入禁止区域が多くなったことと、潮の流れが変わって行くこと。

現在カヌー・ボート競技場として『海の森水上競技場』を建設中であるが、この水路はかつては私のお気に入りポイント。潮がよく動く上に照明があり、壁にデッカイシーバスが張り付いていたのだが、釣り人の気持ちなど汲んでくれる事もなく現在はその水路は閉じられて工事が着々と進んでいる。

ともあれ、シーバスは工事とは関係なくこの時期はいたるところに居る訳で、恩恵と障害などとは無関係に僕らを楽しませてくれるのです。東京オリンピックへ向けて日ごとに東京の夜は益々明るくなり星は姿を消していく。そして夜の曇り空は街の明るさが反射して益々明るくなり、それを綺麗だと見るか悲しく感じるかはその人の感性。私は後者かな。

オリンピックは待ち遠しくもあり、早く終わって欲しくもあり、複雑な気持ちになったシーバスの夜でした。

夜の写真はピントがこないのでご了承を。サイズこそ伸びなかったけれど、川筋ダウンクロスのパワーウェットフィッシング(フライはストリーマーですが)は、下げ潮と川の流れも相まってその引きは抜群。
明暗部のボイルは止まらずイレグイ状態。ウェットフィッシングに慣れている人はお手のもの。
サイズは小ぶり中心で25〜60cm前半まで。照明に集まる小魚のサイズは様々だけれど、フライは少し小さめの方が反応がよかった。
ゲートブリッジは僕らの間ではザウルス橋と呼んでます。どこの橋もだいたい午前0時で照明が落とされます。その灯りは雲に反射して夜の海はとても明るい。
潮止まりの間はカサゴ釣りに。シーバスと違い真っ暗な場所でやるので、コヤツ達は音の出ないフライにどんな感覚でアタックするのかが不思議。
ウインストンのエア・ソルトに入魂完了。皆さんに振って頂きましたが、反則的なバランスという評価。久しぶりに「ヤバい!」ロッドに出会った感じ。ウインストンのソルトロッド史上で一番の出来かも。
豊洲市場が開場して初めて夜の姿を見ました。昔は暗かった豊洲埠頭はどの面も凄まじい明るさ。でもLED照明のせいか暖かみを感じません。
オレンジ色の光を放つ東京タワー。ビル群が多くなり東京の象徴は消沈している様に見える。でも、昨今のLEDの寒々しい明るさと違い、昭和を感じるのは私だけだろうか。

ピンクはカワイイ?

ピンクを見ると大抵の若い娘は「カワイイ!」を連発するけれど、こんなフライを見ても言うのかな?大きさにして約10cm。このフライをドーンと沈めて、僕らはこの時期の遡上魚を狙うのでゴザイマス。

先日のよつあみ のカーボンコーテッド・スレンレスワイヤーをどんな所に使うかと言うのを、知らない方の説明に巻いて見ました。黒い矢印のところがソレです。ここにワイヤーを使う理由は、まずフライフックの先端が甘くなった場合に鈎の交換ができると言う事。底近くを引くことが多いこの時期の遡上魚の釣りは根掛かり回収後に鈎先が甘くなってたりするので、そんな時にフック交換します。

また、上のダーティホータイプは動きを付けるために同じ場所にダクロンのバッキングラインを使っていますが、イントルーダーは根掛かりを防ぐために鈎が暴れにくくある程度張りのあるワイヤーを使います(私の場合)。流れに乗せているときは鈎は上向きで引っ掛かりにくいと言う寸法です。

こんなド派手を好む鮭たちは以外とギャルっぽいのかも?「きゃ〜、ピンクが流れてきた。ピンク色の玉も付いているし、なんかカワイイ!」と言いながら喰うのかもよ(笑)

女心(魚心)と秋の空/シーホースにて

釣り人用語で「コノシロシーバス」という言葉を使いますが、遺伝子をいじってコノシロとシーバスをくっ付けたハイブリットフィッシュではありません、ハイ・・。

「コノシロが入ってきましたゼ。」と言われデッカいフライを持って本日は営業前にシーバスFFに行ってきました。コノシロという名前でいうと馴染みがない人も多いですが、江戸前寿司で定番のコハダが大きくなったのがコノシロになります。この魚はシンコ→コハダ→ナカズミ→コノシロという具合に名前が変わるけれど、出世魚というよりかは食べるサイズで名前が変わると言ったほうが良いのでしょう。通常デッカい方が高そうなイメージがありますが、江戸前寿司ではコハダと呼ばれるように、サイズが小さいほど食には好まれるのがこの魚。私的見解では味というよりは、小さいほうが見た目が繊細な模様で綺麗だからの様な気がしますし、チビの方が食感が良いと思います。

この20cmくらいのコノシロのベイトボールに付くシーバスが「コノシロシーバス」と釣り人の間では呼ばれ、コノシロを食べて育った大物を求めてデッカイフライを巻き巻きし、海へと出掛ける訳です。

さて今朝の様子ですが、予報に反して朝の風波が強く思いの外魚は浮かずハッキリとした時合いはわずか5分ほど。その後はポツポツと当たるものの爆風止まず苦戦です。魚心(女心)と秋の空はいつでも気まぐれで、思い通りに口説き落とすことができません。そんな釣りムラがある時期だからこそ、釣欲は燃え上がるのです。皆さんもコノシロを模したビックフライを持って、大物にチャレンジして見てください。シーバスはハチマル狙いのシーズンです。

石川セリの「朝焼けが消える前に」を口ずさみながら、コノシロボールを探しに沖を目指します。
東京湾のシーバス
時合いにドバッと出たシーバスくん。こうやって撮ると大きさはわかりませんね。フライはオオニベ ・アカメ・大物シーバス用に巻いた6/0フックのフライで15cmほどあります。このフライの写真はこちら
シーホースはエンジンを新調しまして、YAMAHAからSUZUKIへと代わりました。エンジン絶好調です。
水面は何の反応もないのですが、コノシロボールを魚探を探してその上にフライをトレース。ドデカいフライを止めてエンリコに変えた理由は投げやすさです(笑)
コノシロは水面下にいっぱいいるので、フライラインを沈めすぎると引っ掛かってきます。このまま流したら泳がせ釣り(笑)

高知・番外編(チヌ釣り&アカメ狙いのお話)

チヌ釣りと言っても目的はチヌではないんです。皆さんアカメが2017年から高知県版レッドリストから外され「注目種」となったことはご存知でしょうか?一時の絶滅危惧種の危機を乗り越え現在では増えている傾向です。今まで釣りをしない人々から「釣っちゃ駄目」的な雰囲気の世間の目がありましたが、「ルールを守っての釣り」になったので、そんなアカメをようやく釣る気になった高知遠征でした。と言ってもフライで釣るには難しいので、まずはエサ釣りからのトライです。

話をチヌに戻すとチヌはアカメの餌ですから、まずは筏の釣りを楽しむことにしたのです。最も釣りはなんでも面白いのでこの釣りに没頭してアカメどころではなくなるのですが、大きいチヌが掛かるとそのやりとりの最中にアカメがチヌを持って行っちゃうのですよ、これが。糸はナイロンの1号だから簡単にプッツンです。そして、はたと我に返り釣り貯めたチヌをフラシから出し、ムツ鈎を掛けて泳がすという寸法です。タックルは15番フライロッドにバッキング600ヤード。フライロッドは他の釣りに転用しずらいのですが、泳がせ釣りには向いています。だってギア比が1:1だからトルクがあるし、ドラッグテンションは自分で自在にハンドプレッシャーを掛けられるしね。

結果2バイト、1フッキング1ファイトでブッチぎれ。もう一つはすっぽ抜け。筏はロープで固定されているので、そのロープに擦れて80ポンドでも簡単に切れちゃうので、取れるかどうかは時の運。その前にダンゴ釣りを極めないとこの勝負はアカメの前に黒鯛に負けるのです、精進いたします。

関東ではダンゴ釣りをしないので、初心に返って楽しみました。翌日は団子を握りすぎて握力がなくなるんです。一箱13キロの撒き餌が一人分くらい。
堅く握ると割れないし、柔いと着底前に割れちゃいます。餌はオキアミの一匹掛け。
実はカメラのバッテリーがなくなり、UMAのカメラを借りての撮影で写真がほとんどありません。本当はもっとたくさん釣ってますが、晩御飯のおかずで持って返ったのがこれだけ。あとは最後にフラシから出してアカメにくれてやりました。
アカメとファイトの図。まるで釣り堀です(笑)。パワーがありすぎて15番のフライロッドを立てることができません。体重を乗せているんですが、GT並みのパワー。リールはティボーのパシフィックに600ヤードバッキング。フライラインを外し、3ヒロ80ポンドのナイロンリーダー。そして直接ムツ鈎を結びます。
初日は別の釣り方も試みました。まずはポイント選定し、その前でボラの引っ掛け釣り。50cm以上のボラが掛かったら、鈎をかけて泳がせ釣り。でもこの方法は餌が取れないんです。ひたすらズーっとキャスティング。その隣でチヌ釣りをしているおじさんは、3回アカメに持って行かれてました。
10時ごろから投げ続けてボラがようやく取れたのが15時近く。ボラが水面でピチャピチャしているのがわかりますか?小さく見えますが50cmくらいあります。それを水面にセットしてひたすら待つ。そのチャミング効果を狙って、私はその横でフライをセットして待つ、待つ、待つ・・・。
さらに待つ。そして太陽が沈むんでもひたすら待つこと1時間。それでも諦めずに待ちましたが、この日は何事も起こりませんでした。
へっぴり腰に見えますが、魚が大きすぎてロッドが立たないんです。この場所はすでに多くの人が同じようなことをやっているので、ムツばりを背負った黒鯛に食いつく確率はとても低く、喰うのはスイッチが入っている時間帯だけ。FFではないので、リベンジするかどうかは考え中。

バンゴーミノーの思い出

私が本栖湖へ通い始めたのは中学生の頃で、当時は河口湖駅からバスに乗り本栖湖へ着くのが9時半ごろだったでしょうか。終バスまでの間、湖岸を歩き回りルアーを投げまくっていたのであります。当初はまだルアーフィッシングのみで訪れていて、釣具屋の主人には「本栖湖は一番大きいミノーサイズじゃないと大物は釣れないよ。」と言われたので、その気になってバンゴーミノーの5インチとマグナムラパラを投げてました、もちろん釣れません。でも、一度だけ追ってきたんですよ、大きなブラウンが。その時のルアーがバンゴーミノーのマッカレルブルー、ホロシルバーでした。もちろんその時の興奮は忘れられません。

昨日はBBQイベント疲れで早起きする気はなかったので午前10時着。本栖湖へついて見ると、あれまぁ水の多い事。いわゆる満水状態。そのポイントには近づく事ができません。今だに中学生時代に見た幻影を追いかけてそのポイントを覗きに行くのが習慣になっている私ですが、今回は遠目で見るしかできませんでした。

かつて台風後の超満水時は観光駐車場前ギリギリまであったのでそれほどではないですが、釣りをする場所が浜以外ほとんどない状態。湖岸を歩いて釣る予定の私はウェーダーなしのブーツのみで来たので、入漁証を買っても何にも出来きず。

この満水に対して11月1日から放水を始めるそうなので、通常水位へ戻るのは約2週間ごとのこと。実際に釣りやすい水位になるのは来週末ぐらいからになると思います。まぁ今回は紅葉を見に来たという事で、良しとしますか。

本栖湖の紅葉は日光よりも少し遅い。お花屋さんで松ぼっくりが¥100程度で売っているのを見て、拾って帰ろうかと思いましたが、ハーミットにおいても意味がないのでやめました。
現在はヒメマス解禁中。出ている船は半分くらいかな、おそらく釣果はそれほど出てないんでしょう。
水温は一番低いところで15℃。高いところで16.5℃くらい。とても良い感じ。出会った岸釣りは2名。トラウトルアーとバスルアーの方でしたが、苦戦されてました。
観光駐車場前はこの状態。階段を降りてすぐ湖。浜がありません。
大久保も見る人が見ればわかるこの水位。オイカワが気持ち良さそうに泳いでました。
野反湖よりも碧い本栖湖ブルー。この綺麗な水のどこかに夢のモンスターが潜んでいます。
仏岩周辺もその岩に行くまでに草をかき分けていかなきゃ行けない状態。それにしてもブラックバスは減った気がするなぁ。

HMT・BBQ親睦会2018(リヴァースポット早戸川)

このバーベキュー親睦会は今まで色々な所でやってきました。古くは王禅寺や鹿留(東電時代)、奈良子など、年を追うごとに規模が大きくなったので、現在のリヴァースポット早戸川に落ち着いてます。今年はと言うと昨年よりは参加者は幾分少なめでしたが、それでも少数スタッフでやるには結構大変です。

ここ早戸川で行うのももう6年目になるかな? 作業はタープの設営、試投ロッドの展示、BBQのための下準備、賞品展示などあるのですが、最近は手慣れた参加者が後片づけを含めて手伝ってくれるのでとても助かっております。

午前中は初めてフライフィッシングを楽しむ方のワンツーマン指導やキャスティングスクール、そしてメーカー様からお借りした試投用ロッドがずらりと並び、みなさんそのロッドで実釣したりキャスティングなど。いやぁ、初めてのFFを楽しまれている皆さんの笑顔は素敵です。

そして午後は恒例のワンフライトーナメントで、優勝者は1時間1個のフライで14本。ウイニングパターンはサイトニンフィング、カラーはイエローのフライを使ってました。

今年も事故もなく無事に過ごせたことに感謝。何よりも毎年多くのメーカーさんのサポートがあってこそのイベントです。今年もご協賛メーカー様に深く感謝している次第です。

ご協賛メーカー:マーヴェリック様・キャップス様・C&F様・E&E様・アングル様・キャナル様・ティムコ様・ハーミットのお客様・他

初めての釣りがフライフィッシングからスタート。虫エサを使わないから女性でも手軽に入門できるフライフィッシング。
我らのシェフであるベースキャンプの岡野さんは下ごしらえが終わるまで釣りが出来ません(泣)
キャスティングも綺麗に決まり、本日初めてのフライフィッシングなのに、ドライフライで爆釣してました。ムッチーはランディングマンとして大忙し。
各メーカーさんから試投ロッドお借りしましてご覧の通り。エピックとスコットFSシリーズの個性の違いがよく分かりました。GSはすでに人気者。そして新しいウインストンピュアのしなやかさをみて、この冬にどれを購入するか皆さんは悩みどころ。
試投とは名ばかりで、実際は新しいFS ロッドで皆さんで実釣です。見てくださいこの曲がり。実際に魚をかけて見たくなりますよね。FSのインプレッションは後日ブログにてまた書きます。
親父の背中を見て大きくなる子の図。昨年よりもひと回り大きくなったお子さんは、釣りも上手くなっています。
今回はタープを挟んで両サイドに人が別れてしまったので密度が低い感じですが、例年より少しだけ少ない集まり。集まりすぎると収集がつかなくなるので、上限は40名だと感じています。
ワンフライトーナメントはトーナメント前に実際に使うフライを見せ合います。すでにフライロッドにセットしてしまった人がいるので、刺さっているフライが少ないですが、優勝パターンは矢印のフライ。
ワンフライトーナメントは1個のフライを使い1時間でどれだけ釣れるかを競います。ただし、入門者が勝ちやすい様に、入門の人にはたくさんのハンデがありますので、だいたいポイント数は同じぐらいで戦えます。
そうは言っても釣る人は釣るんですね。3位の人はドライフライで2位は引っ張りニンフ。1位はサイトニンフィングで14本をキャッチ。優勝者にはラムソンのリール・サントリーの山崎・BBQグリル、その他多数商品が送られました。また、参加賞もたくさんありましたが、今回の参加賞の目玉は1個¥500以上する富有柿です。今年も多くのメーカー様にご協賛いただきまして、本当に感謝いたします。

made in Japan

私はもともとどんな釣りでもやるんですが、今まで一度もやったことがないジャンルは石鯛釣りだけ。それ以外は最低でも一度以上は釣りをしたことがあります。なんでそんなに幅広く釣りを知っているかと言うと、私の前職は釣りをする皆さんがよくご存知の某大手釣具店に長いこと勤めていたからです。

中学生時代からその釣り具店に入り浸りで、缶ジュース一本をもらって仕事を当時手伝ってましたよ。週末の釣り以外は、何よりも釣り具に囲まれているのが楽しかったんですね。で、アルバイトができる年齢になって、ず〜っとその会社にお世話になり、学生生活が終わる頃には就職活動が面倒になり、そのまま就職したと言うお馬鹿な釣り師です。

アルバイト当時にはとても良い上司に巡り会い、「このまま釣具屋に居るのだったらどんな釣りでも一度は行って、その真髄を知りなさい。一度でも行っていれば机上の空論ではないのだから、お客さんとは対等に話ができる様になるよ。」と。その人の言葉通りに行動した結果、石鯛釣り以外は全てやりました。それだけ色々な釣りをししてきたので、今は奥が深いフライフィッシングにドップリハマっている訳デス。

その他に「スポーツ新聞の釣り欄は過去の話だから読んでも情報にはならない。それよりも日経新聞で魚の漁獲高をみた方が良い。」なんてもの言われたかな。そう言えば船の免許も言われて取った気がする。その先輩は自分の死が近い事を知っていたので、若僧の私に全てを教えなきゃいけない使命感的を感じてた様に見えた。私自身の中では人生の半分くらい教わったような気がしているし、私が窮地に立っている時には今でも夢に出てきて微笑んでくれている。

そんな私なので釣りはいつでも臨機応変に対応しているつもり。で、上の写真に写っているのはヘラ用の丸カンと太刀魚用のワイヤー。この二つを見てフライフィッシングとどんな関連があるのか分かる人は頭が柔軟だと思います。わからない人はその釣り方をしない人か、またはしていても横文字がついてないと釣れないと思っている方。例えればフライのマテリアルがレシピ通りの名前じゃないと巻けない人でしょう。

丸カンは前に西北製作所の丸カンをお店に置いてましたが、メーカーさんが潰れちゃったので別のメーカーさんを入れる事にしました。もちろんmade in Japanです。ウェットフライをやる人やニンフをやる方ならわかると思いますが、フライ業界で言う「ティペットリング」。そのティペットリングを輸入すると¥1,000以上もしてアジア製、そのクオエイティはあなた自身で見て判断してください。かたや日本の丸カンは細い糸でもストレスなく使うヘラ用はリングは丁寧な仕上げでとても綺麗。そして一袋¥80(外税)でございます。皆さんがパッケージを横文字に変えて販売して欲しいと言うご要望があれば、パッケージ変更後に¥800ぐらいで売りましょうか(笑)

そして太刀魚用のワイヤーはイントルーダーフライに使うジョイント部分です。こちらも横文字が欲しくて輸入したら¥1,000〜¥1,500ですが日本語のままであれば¥540(外税)です(通販ページへはまだ記載してません)。

私はどんな釣りも好きだから、そのうちハーミットの通販ページの半分は一般釣り具と同じものが並ぶかもね(笑)

季節のインターバル(高知の野池でブラックバスのフライフィッシング)

秋のキーワードは「ユルユル」かな? 渓流シーズンが終わり、本栖湖秋の陣が始まるまでの間、私が前のめりになるような釣りが見つからず、釣欲はフワフワしてます。気持ちが乗ってこないので今年はなんか変わったことをしようと思い、釣りで踏み入った事にない、旧友の住む高知へ行くことにしました。それが昨日までのユルユルな時間。急に高知のカツヲを食べたくなったりした訳じゃないけれど、釣りをしたことのない地でユルユルな時間を過ごすのって楽しいですね。

私が思うにフライ業界って狭いせいなのか、他のショップの人とも意外と仲が良く、一緒に酒を飲んだり釣りをしたりしてます。彼が帰郷してもう20年以上前になるのかな、そんな付き合いのNやんとユルユルなバスフィッシング釣行が今回の目的。互いに50歳過ぎても変わらず少年の様な釣りを楽しめるなんて、嬉しく思える反面自分が成長していないようにも思える(笑)。でも、しみじみ釣りって楽しいと感じた高知の釣り旅でした。

気持ちがリセットされたので11月からは私の本栖湖行脚が始まる予定。修行僧のような釣りなので、誰も「一緒に行こう。」なんて言いませんので、本栖湖のポイント独り占め(笑)。 でもそろそろフライを巻かないと、相変わらず私のフライボックスはエンプティで、投げるフライがありません・・。

今回は何から何までお世話になったNやん、ありがとうね。あいにくの雨模様だったけれど、バスは高活性。基本、ポッパー以外何もいらない状態の野池。
一応エンリコミノーも投げてみたけれど、視覚で釣るトップウォーターの方が面白過ぎて、ほとんどポッパーしか使わなかった。
普段はルアーフィッシングの彼も昔を思い出してフライフィッシング。道具に年季が入ってマス。それよりもアングラーハウスのチャップスをまだ使っているのがスゴイ。また販売してくれないかなぁ。
私もギルちゃんやバスに程よく遊んでいただきましたヨ。色々使ってみたけれど、今のポッパーはウィードが絡みにくい上にポップ音が良く優秀ですな。
ひと昔前、ハーミットでアルバイトをしていたUMAは来春で学生はおしまい。なので最後の高知を楽しんでます。学業を終え途中から釣りに加わったのは良いけれど、若いからやたらと釣りまくるんです(ジジイ二人談)。困ったもんだ。
なぜかこのオレンジ色のポッパーがバスのお気に入りらしく、こればっかりで釣果が出ています。店在庫がなくなるのも必至かな。
そして最後の締めくくりはドドドーンとこのサイズ。それも同じバレルヘッドポッパーのオレンジを丸呑み。若いと釣れるなぁ(ジジイ二人談)

冷たい川で足がつる(東子持漁協・冬季釣り場)

渓流の開幕と共に河原を何キロも歩く様になるので、私は毎年3月の最初だけ足に筋肉痛を覚えます。そして渓流のシーズンが終わると途端に歩く距離が短くなり、ふくらはぎは運動不足状態。なので秋から初春までは体力の自己管理を考えなきゃなりません。渓流シーズンが終わった途端に歩かなくなった、というのは皆さんの中にもいるんじゃないかな?

さて、この軽い筋肉痛で起こりやすいのが足の痙攣、というか”足がつる”という状況です。釣りの帰り道で「足がつった」という状況はありませんか?私の場合は車がマニュアル車なので、帰路の運転中にクラッチペダルを踏んだ瞬間に足がつった経験が数度。あまりの痛さにどうすることもできず、その激痛に耐えながら運転することがあります。昨日の高速道路上はまさにソレで、右側車線を走っていたので車を止める訳にもいかないしね。

その原因をググると、中高年は軽い筋肉痛になるぐらいの運動がきっかけでなるケースがあるとか。私が釣りの帰りになるケースは、足首の締めつけ過ぎ(冷え防止のために靴下を何重にも履いた為に足下に血が行かない状態)や水分やエネルギー補給(食事)の忘れ、あるいは腰にホッカイロを貼る予防などを忘れると起きるのです。昨日はその三つを全て忘れてました。ま、秋のこの時期に水温の低い川へ長時間浸かる事があまりないので、そんなこと忘れちゃってたいんですね、反省。

皆さんも釣りに夢中になりすぎて、運転中に足がつらない様に予防を心がけてくださいまし。そうそう、昨日の釣りは皆さんの気持ちを煽るための情報とりの釣りで、坂東子持漁協の吾妻川へ。今年もハコスチの季節です。

状況をいうと、ハコスチ専用区であるC&R内の状況はあまり芳しくない感じ。本流の水温は少し高く、放水口よりも下流の水質は青々しく冷たい水。魚は散っておらず本番はこれからといった状況で魚の数も少なめ。C&R内への放流は毎月始めとの事なので、皆さんは11月初旬を目指して行ってくださいな。ここのC&Rは100%ハコスチの放流です。

吾妻川のハコスチ
一緒に行った仲間はインジケーター無しでスイングの釣りでガツンと一発。フライはビーズヘッドマラブーのブラックです。
どうやら底の障害物前に居るらしく、底の状況を探りながらの釣り。時合いは10時半までで、その後はパタリと何もなし。
ハコスチを釣る
私は時折ライズするヤツを見つけて、その周辺へニンフを投入してヒット。でもあとが続きません。魚のサイズは50-55といったところ。
後半はC&Rを外れて下流へ。サイトで魚を見つけてニンフを投入。
ドナルドソンとハコスチの川
そのニンフをパクリと咥えた個体は釣り人の手中へ。ちなみにハコスチじゃないその他ドナルドソン鱒のことを持ち帰り用(食用)なので、通称「頂き鱒」と言うらしいです。これには笑っちゃいました。