実釣練習(シークロでシーバス)

このブログでも良く言っている話で釣り人が持っていると有難いものは『運・根(気)・感』ですが、これだけあっても釣りは成り立たないので、特にフライフィッシングはキャス練に励んで目的の魚に向かって投げれるように事前練習してたりする、ストイックなスポーツであります。

そのキャスティングスクールでハーミットが教えるものはキャスティングの精度であったり、遠投であったり。でも実際の釣りではそれだけでは足りず、多くの場合は投げた後のことの方が重要で、実戦でしか学べないものです。

で、一昨日の夜というか明け方というか、その辺の釣りは、お客さんのリクエストで実釣のスキルを高めたいとの事でシーバスフィッシングに同行。でも実際釣りに出て私が何を教えなければならないかは知らずにやっている事が多く、言われて気づき教える事が多いので自分も勉強ですな。

世捨て丸時代に言っていたハーミット的シーバス語録を少しご紹介したら、皆さんの何かしらのヒントになるかもしれないので、ちょっと書いてみましょうか。

ボイルは熱いうちに打て

『鉄は熱いうちに打て』のパクリですね(笑)。魚のボイルはその魚達が熱い(興奮状態)のうちにすぐに打ちなさい(キャストしなさい)という意味。ご周知の通りボイルというのは小魚がプレデター(捕食魚)に追われている状態ですが、小魚の群に数本のターゲットが突っ込んでいる事が多いので、食いそびれた奴は後から来たフライに食いつく可能性が高いと言う例えです。ハーミット的類語では『ボイルは3秒以内に打て』とも言います。

シーバス入射角

シーバスボートのポジションはそのガイド船によって違いますが、一般的に2名乗船の場合は二人に釣らせるためにボートは目的のポイントへ向かって平行に流します。例えば左舷で釣りをする場合は前に乗っている人は左前にキャストを繰り返すことになります。このポイントへキャストするフライラインの角度を僕らはシーバス入射角と言います。

シーバス入射角は浅ければ浅いほうが良いです。一番釣れないのはポイントに対して90°の状態。シーバスは船の横などを狙う場合、その壁にベッタリと付いている事がほとんど。なので、90°というキツイ角度は魚にフライを認識させるのは一瞬になってしまうので、釣れにくい状態になります。

世捨て丸時代はこのシーバス入射角を30°以内で投げましょうと勧めていたので、リーチキャストを多用します。

一にテンション二にテンション

類語は「遠くのボイルよりも近くのボイル」かな?シーバスフィッシングに限らずソルトウォーターの釣りは常にフライから自分の手元までまっすぐで、わずかでもテンションがかかっている状態が理想です。なので、遠くのボイルを狙うあまり、リーダー部分が上手くターンせずシワシワになっている状態は全然釣れません。遠くを狙うよりも確実にフライがターンする自分の距離を知っておくべきなのです。

話は長くなりましたが、そんな感じで教えながらシーバスの夜は更けていったのですが、魚が釣れ過ぎた夜なので、写真を取るのも忘れてずっと入れ食いを楽しんでいたとさ。こんだけ講釈を垂れておきながらなんですが、魚の機嫌が良い時はどんなキャストでも釣れますヨ(笑)

今回のシーバス船はシークロのリュウちゃん号でした。
最初の一投から釣れ続けて、ポイントを移動する度にシーバスが釣れる状態。きっと暖かい日だったから良かったのだと思う。
リーチキャストを多用してシーバスを狙います。
結果最大魚はこんな感じ。入れ食いでした。何本釣ったかな?

Crease Fly / クリースフライをタイイングしてみる

なんでこの時期にポッパーを?とお思いのあなた、いろいろな事情がありますので、突っ込まないでください。タイイングのついでにふと思ったので、ついでにタイイングの手順を紹介しようと思いまして、写真を撮りました。

クリースフライはジョー・ブラドス氏が作ったストライパーやブルーフィッシュ用のフライ。日本では作る手軽さからシイラに使う人が多いフライですが、大きさを変えればどんな魚にも対応できるので、ブラックバスなどにも人気のフライ。

このフライは丁寧にコーティングして綺麗に仕上げる人も多いですが、丈夫さはそれほどないので、私的には簡素に仕上げて量産した方が良いのではと思います。でも遊び心は大切なので、真っ白なんて野暮なフライはやめて、マッキーで好きな色に塗りたっくってください。

まずはともあれ、その手順を細かく写真に撮りましたので、ご覧くださいまし。あ、タイイングと言うよりは工作かな?

ハーミットにはその型があるので、打ち抜きます。ハーミットで材料を購入し自分で抜くのであれば、型抜きはお貸ししますのでお店で撃ち抜いてください(いろいろな型があります)。ちなみに今回のフックサイズは2/0番。その際の大きさは5cm×4cmくらいで写真のような形にしてください。通販の方はご要望があれば打ち抜きます。

今回使用しているのはエバゾートフォーム。このフォームは靴中のクッションなんかに使われる素材で、瞬間接着剤との相性が良く、浮力が高い上に加工が楽です。

私は先にこうして色を塗っちゃいます。カラーは釣りしている時に色落ちてくるので、2-3度塗り重ねてます。使っているのはみなさんが良くご存知のマッキー。

マジックで塗った後に一回半分に折ってみて、目の位置にボドキンで重ねた状態で貫通させます。その穴にドールアイ(リアルアイ)を指していきます。なんかこの状態ですごくカワイイ。お絵かきはこの時にした方が楽ですヨ。

反対側に出た突起はニッパーでカットして、その面の棒付近に瞬間接着剤を塗ると染み込んで固定されます。これでボディの下準備はOK。

まずはバックーテールを長めにフックに巻き止めます。ボディがシャンクよりも大きくなるので、フックシャンクの1.5〜2枚程度が良いでしょう。ま、その辺はお好みで。

その上にクリスタルフラッシュを3-4本折り返して巻き留めます。光り物の量は好みですのでこのへんは好きにしてくださいまし。

カラーが単調だとつまらないのでグラデーションのように別のカラーを乗せて巻き止めます。この辺もお好きにどうぞ。あまり太くならないように全体のテールの量はこの位が良いと思います。

巻き止めたテールは根元を縛り、少し上に引っ張って上向き加減に巻き止めます。タイイングはこれで終わり(笑) スレッドを巻き止めてカットしましょう。

ここではZap-a-Gapを使っていますが、少し粘土の高い瞬間接着剤であれば他メーカーので大丈夫。フックシャンク全体に、特にアイ付近にも満遍なく薄めに塗ります。

塗ったらフックのアイ側からそっと押し付けます。ちなみに取り付け位置だけがとても重要で、このフォームボディの先端がフックアイと先端が揃う感じで、ボディとなる下腹は写真ぐらいの量が出るのが適当です。

ボディを綺麗に二つに折フックアイ側を押し付けて、仮止めした状態。ちなみに接着剤をつけすぎると、ポッパーの水を受ける穴が潰れちゃいます。接着はフックアイから下腹のみだけにします。

フックのベンド付近からテールまでの間は再度瞬間接着剤をボディに塗り挟んで止めます。だいたい10秒も押し付けてれば止まります。

ポッパーの口周りをマッキーで塗って完成。簡単でしょ?小さいサイズを作ればメッキアジなども釣れますし、ブルーギルも釣れます。いちばん小さくて#8くらい。大きくて#3/0くらいまで作れるかな。フックシャンクは若干長めのものを選ぶと良いと思います。

32通りの楽しみ方

2019年の新色としてラムソンのリキッドリミックスに新たなカラーが加わりました。リキッドは価格が¥12,400(税別)からとリーズナブルなリールで人気があり、リミックスとの違いはボディ側がアルマイトボディか焼き付け塗装かの違いになります。

そのリキッドに加わったカラーの名前はVapor(ベイパー→蒸気)。なんでこんな名前なのかはわかりませんが、ラムソン・ウォーターワークスと言えばこのカラーが定番という感じの色なので、ワンランク上のリールに見えてしまいます。

以前からあるブラックと比べると表面が少し滑らかになった感じで、遠目で見るとぱっと見は高級モデルと見間違えるほどです。背面の取れないネジはリミックスに使われているゴールドで、それがおしゃれなワンポイント。

すでに持っている人はご存知の通り、このリールは真ん中のスリーブのカラーを変えるオプションパーツが存在するので、量産型なのに人とかぶることが少ないのが、嬉しい配慮。

4サイズ×2ボディカラー×4スリーブカラーで合計32種類のカラーリング。おまけに替えスプールを色違いのものを購入すればさらに2倍楽しますね。そんな感じで、みなさんに浸透することを願ってます。

Lamson Liquid Reel
カラースリーブのブルーを入れるとこんな感じ。ボディが明るくなった分だけスリーブカラーも映えています。

Lamson Liquid 背面
豚の鼻の様なワンポイントゴールド。唯一ドラッグノブはボディとのカラーの違いがありますが、でも違和感はありません。

Lamson Remix
こちらはリミックスの新しいカラーであるSublime(サブライム→気品)。スプールはリキッドと同じですので、リミックスとリキッドを持っていると入れ替えて使うことができるのです。

Lamson Remix
このカラーリングは今までラムソンになかったので、とても新鮮。ちなみにはラムソンに使われているVドラグシステムは最高級品からリキッドまでの全てが共有パーツ。なので、ドラグの滑らかさは言うことなし。

リミックスにハーミットオリジナルのピンクスリーブを入れてみたけれど、カラーがガチャガチャになる感じなので、カラースリーブはリキッド向きかな。

Bunny

お店のHPの変更作業を進めなきゃならんのに、年末に遠征を入れちゃったものだからタイイングも大忙し。昨日も仕事をひと段落した後に巻いたのだけれど、日に8本しか巻けない感じです。今までの在庫を考えるとそんなに大きなフライをたくさん巻く必要はないのだけれど、創作意欲があるときはバンバン巻かないとね。

ピカチュウみたいなこの派手派手、こんなのオオニベ 狙いで使うの?と言う感じのフライですが、多分使いません。が、私とは別の遠征組に使ってもらうために色々とタイイング中で、昨夜はバニーちゃん。黒と赤を使えばターポンバニー。ではこのフライで何を釣るのかは、後日遠征組の釣果を待ってご報告いたしましょうか。

フライのレシピは以下の通り。

Hook:Gamakatsu S10S-4H・#2/0
Thread:Uni-Thread 3/0
Tail:Rabbit Zonker Strip
Color:Backtail + Marabou+ Rabbit Zonker
Eyes:HMT Real Eye

ピカチュウカラーとの色違い。テールが絡まないようにするコツはラビットの下に何かしら硬い素材を使うようにするのがコツ。今回はバックテールを使いました。
もっといっぱい巻きたかったけれども、エポキシを塗るのに時間がかかるので、8本しか巻けませんでした。時間がないのでピッチを上げないと・・。


寒波到来(カマスのフライフィッシング)

昨年12月のブログ更新スピードを見るとよっぽど暇だったんだなぁ。今年はというと、いろいろな釣りとHP変更などフル回転で管理人は動いているので、ブログ更新はままなりません。今冬は地味に頑張りますので、ご一読いただければ幸い。

さてと、昨日の管理人の話。私の車はスタッドレス履いてませんので、雪予報のようだったので本栖湖行きはやめました。なので、暖かさを求めて今年1月に行った千葉の先っちょの方へ遠征です。

アクアラインで強風に煽られながら釣り場へ向かった私達。南へ行けば少しは暖かいかと思いきや、昨日の寒さは南房総も同じ寒波の中。それに加えて暴風が吹きつけるので、キャスティングが難儀する状況。体感温度が下げられ寒さに耐えながらの釣りでしたが、時合いが来ればお魚は元気にフライへアタック。釣れ始めると以外にも餌釣りやルアーの人よりも釣れる感じでした。

でもその時合いは1時間ほどで終了。雨が降り体が冷え切ったので、明るいうちに納竿です。

冬は釣り物がないとお嘆きのあなた、寒ささえ克服すればいろんなフライフィッシングが楽しめるものです。ハーミットに「何か釣りたい。」の一言を投げかけてもらえれば、いろいろなフライフィッシングを管理人は提案していきますので、ぜひお店へお越しくださいまし。お待ちしております。

さて、仕事しよっと。

ラインバスケット
ラインバスケットは暴風下では必需品。ラインが流されちゃうと堤防に着く貝などに引っかかっちゃうヨ。黄色いつい立ては暴風時にラインが出ないように風下側に立てるスクリーン。百均で買った簡易まな板連結バージョン。
フライで釣れたカマス
時合いが来るとカマスくんのダブルヒットが普通に起こります。
ソルトウォーター用タックル
タックルはエアソルトの9ft8番にリプタイド。そしてラインはシックスセンスのタイプ7。
カマス、アジ用フライ
フライはそんなに凝って作る必要はなし。がまかつSC15にミンクゾンカーホワイト。それにアイスダブを巻いたもの。
寒いです
最初は風に向かって釣っていたけれど、寒くして仕方ないので、内向きにキャスティング。フォロワーの方が簡単に飛ぶのでラクだしね。
フライで釣れたアジ
程よく沈めると足元からはアジが。カマスもアジも群れが回っているようで、釣れるとパタパタっと釣れて、その後しばらく沈黙が続く繰り返し。

本栖湖 LOVE

朝から晩までハーミットのHP変更をやっている毎日が続き、休日に釣りへ行く元気がなくなってきた。前夜は10時過ぎまで仕事をしていたので、昨日は休日らしくしようかと目を覚ましたら、なんか生暖かいじゃありませんか。考えることはポジティブな妄想、そして時計は午前7時。私の辞書には『転ばぬ先の杖』なんてありません、本栖湖が俺を呼んでるぜ!

都内の渋滞を避けて途中から高速に乗り、着いたのは11時過ぎ。雰囲気アリアリの本栖湖。物凄い強風の濁りでそこら中に釣れそうな妄想ポイントができてます。とりあえずいつものシャローエリアをロッドを持たずに散策へ。強風で見えずらいのだけれど、なんと私の足元に50cm弱のヒレピンが泳いでいるじゃありませんか、それも推進30cmほど。

慌てて車に戻りタックル片手に再び魚を探し始めたら、それ以降は本栖湖がスッポリ雲の中へ。サイトフィッシングが成り立たず、そして強風が凄過ぎて体が煽られまその場は退散。

その後ポイントを変えても一寸先が見えない状態で、粘っても何も無し。そんな状況で17時まで投げ続けた結果、何もナッシング。さらに精進いたします。

相変わらず本栖湖LOVE、止りません。

強風になるとできる濁りのベルト。引っ張りの釣りはこのベルトが出来たらこの中だけ攻めれば日中でも釣れます。いえ、たまに釣れます。長崎は釣れているらしく、いつも誰かしら人が入ってます。先週の放流ポイントもルアーの人が入っていたのでパス。私は給水塔から人がいない所だけ反時計回りで攻めました。

なんとナナマル!と興奮したのは束の間。その泳ぐスピードが鈍重だったので、その後を観察したら鯉でした。がっかり。でも別のエリアで久しぶりにシャローのヒレピンにご対面。勝負は次回に持ち越しです。

レッドバンドのヒレピンを見つけて慌ててタックルを車に取りに行き、戻ってきたら空模様は一気に怪しくなってきた。

その後はず〜っと雲の中。サイトなんてできないので引っ張りに変更して17時まで投げ倒しました。真っ暗になるまで引っ張り倒した時にハタと気付いたけれど、ライトを持たず釣りをしていたので、車までの道が富士樹海で迷っている状態。かなりヤバイです(世捨て丸での荒川でも同じ事になったっけ)。イブニングまで釣りをする方はくれぐれもライトを忘れずに。

サービストラウト(冬の本栖湖)

本栖湖へ到着するのはいつも薄暗い時間。LEDライトの下でタックルを用意し、湖岸へ立つ頃には夜が明けて釣りがスタートする。それが私の本栖湖ルーチンワーク。今回は午前8時前に一発だけドライでガボッと出たものの、慌てふためいてスッポ抜け。あぁ、やらかしました。

その後いつものようにサイトフィッシングに切り替え目ぼしいポイントを探して歩くものの、昨年同様にシャローに突っ込んでくる大物は見えず。仕方なく昼には先日のダブハンを持ち出しキャス練してました。

「こりゃいつもの何もナッシングモードだな。」とイブニングまでフテ寝しようとしていると、漁協の車が湖岸へ乗り出し半円のグレーパイプを湖に突っ込む作業をし始めた。それから10分もすると今度は水槽を乗せたトラックが湖岸へ降りて来て、そのパイプの上から大量の水と共にドバドバとレインボートラウトを放流し始めた。

「さあどうぞ、(サービストラウト)釣ってください。」

本栖湖へ通い始めて40年以上。ここでの放流作業を初めてみましたが、目の前で放流されて釣れと言われてもね。と思ったのも束の間、他の人がバンバン入れ食いになっているのを見てしっかりロッドを出した私。日本で一番でっかい管釣り気分を味わった次第。

そういえばバブリーな20年以上前は芦ノ湖はこれ以上のサービストラウトだった。当時の芦ノ湖特別解禁を例えるならば、キャストすれば魚の頭に当たるようなイメージ。河口湖でさえ一人20〜30本の釣果で、本栖湖も日に50本以上のサービストラウトを釣った記憶が蘇った。そんな時代を思い出しながら、いい年こいて、この状況でも竿を出してしまう自分に少し反省。その場はすぐに離れイブニングはいつものように真っ暗になるまで投げ倒しましたとさ(その後は何もナッシング)。

現在の本栖湖は絶賛放流中。昔はエサ釣りの人がズラッと並んで全て抜いちゃってましたが、それも遠い昔。昨日は全てフライとルアーの人達なので、皆さんC&Rです。今週末は釣れてくれる事でしょう。

透明度が高いので、日が高々と上がると魚っ気が無くなる感じ。チャンスは朝6時頃から10時と夕方16時から日没まで。今回は朝8時前にカメムシフライに一回だけドバッと出た。掛からなかったけれどね。

本栖湖のこの時期は本当ならば氷点下の朝なのだけれど、今週はずっと暖かい見たい。先日の新潟よりも快適でした。

相変わらず本栖湖一周投げ続けてますが、空いた時間はダブハン練習。タックルは先日の鮭タックルでスカジットFISTにT7。反則的によく飛びます。

放流された魚は直ぐには食いつかないだろうと思ってましたが、放流直後に竿を出した人は入れ喰いでした。

直後はフライなんて付いてりゃ何でもかかる状態。でも15分も釣りづつけているとスレてきて喰いづらくなります。

私も周りの入れ喰いを見てロッドを出し、入れ喰いに。ピンの合った写真だと残念な魚たちだったので、あえてこの写真を選びました。ヒレが綺麗に回復することを望むばかり。

放流物を釣っていても飽きるのでその場を離れ、朝にガボッと出た場所で夕方再チャレンジ。でも何もナッシング。精進いたします。

創造力の世界

フライフィッシングをやってみて思う事、それは物作りが好きな集団だという事。かなりイっちゃった人だと竿やリール、ネットも作り、フライラインまで作ってしまい、あと作ってないのはフライフックだけ、みたいな人もいるんですよ。

流石にそこまでする人はごく一部ですが、この釣りで誰でも簡単に作れるものは、ご存知の毛ばりを巻くフライタイイング。海外はコマーシャルフライ(完成品フライ)のスペースがお店の半分近くを占有するのとは反比例して、日本のショップはマテリアルの売り場が全体の半分近くを占めています。それだけフライフィッシャーマンは物を作るのが好きな人種だという証拠です。

最近はその様相が少しずつ変わり始めていて、一昔前ならばこの釣りを始めて一年もすると大抵の方はタイイングを始めるのですが、最近はそうでもありません(この話前にもしましたね)。もしくは始めても書いてあるレシピ通りの材料が揃わないので巻けないじゃないか、とイライラを募らせるお客様もいらっしゃいます。

最もメーカーさんは自分のところのマテリアルを買ってもらわないと商売にならないから、やたらと長い名前を付けてそれを売るわけですが、それじゃないと釣れないってことはありませんのでご心配なく。というか、そこは似たような素材を探して自分で試すという方法を取ってみるのが良いと私は思います。魚はそのマテリアルのブランドを見て食いつくわけじゃないので、ソックリに作る必要なんて全くないんです。貴方の創造力は時として爆釣になるかもしれませんよ。

フライタイイングを始めると大体最初は真似から始めます。今の時代はYoutubeタイイング・ブログを参考にできるので、簡単に模倣することができますね。その時期が過ぎると自分のアレンジが始まり、尻尾の色を変えてみたり素材を変えてみたり。やがてリアルさに走り凝ったフライを作りたくなるんです。大体その時期がタイイング2〜3年生。

その凝ったフライは勿論釣れるんですが、タイイングの効率さ(生産性)を考え始めて「よりシンプルで釣れるもの」を模索し始めます。最終的に行き着くのが、「やっぱり昔からあるフライパターンってシンプルでいて作りやすく、それでいて釣れるんだなぁ。」と思うのに約10年掛かります(笑)。でもその10年期間に色々なフライを創り出し、失敗と成功のとても充実して楽しい10年なんですよ。これがフライタイイングの楽しさです。

話が長くなっちゃうので、タイイングのよもやま話しの続きはまた今度。さて、フライを巻こっと。

本日のタイイングは自分用じゃありません。巻きたいけれど見本になるフライが売ってない、あるいはすぐに行くのに持ち玉が無い、等の要請を受けてタイイング中。ちなみに私が巻くのですから、しっかり高額報酬いただきます(笑)だって、凝ったフライはどんなに頑張っても1時間に何本も巻けませんから。

臥薪嘗胆(がしんしょうたん)

がしんしょうたん = 敵を討とうとして苦労し,努力することの意

しかしその努力も実らず、やっつけられてしまいました。いや実際には努力が足りなかったのでしょう、精進いたします。今年の大きなイベントも残すところあとはオオニベ のみ。その釣りに向かってさらに『臥薪嘗胆』いたします。

鮭釣りに費やした移動距離:990km
ロッドを振り回した述べ時間:16時間半(二日間合計)
ロストしたフライの数:14本
反省会の酒の量:ビール5缶+日本酒9合(3名合計)
二日間の釣り人合計:120名余
この二日間で釣れた鮭:81本(ほとんどがエサ釣り)
僕らのキャッチ数:0本(スレキャッチもありません)

Winston Air Salt 908
インプレッション

インプレッションになっているかどうかはかなり怪しいので、私がウィンストン好きだという事を加味して話半分で聞いてください(好きな話は長文になります)。

ウィンストンがソルトウォーターボロンロッドを世に送り出してから、全てのモデルを使ってきた私。どんなにヒイキ目に見ても決して褒められない竿が過去にありましたが、批判の話はつまらないので却下。私が過去のシリーズでお気に入りだったのはBoron II Mxシリーズかな。このモデルはGルーミスのNRXシリーズによく似ているアクションで、極めてファーストアクションでありながらティップがお辞儀するのでラインの乗りが非常にわかりやすいロッドでした。それに加えてルーミスよりもずっと軽いですからバランスもとても良かったのですが、そのモデルは4年ほど続きモデルチェンジに。

そのモデル以外にソルトウォーターロッドは色々と売られてましたが、どれもティップが硬く全体的に曲がる点が何処にあるのかわからない万人向けじゃないシリーズが多かった気がします。なのでハーミット的にもソルトモデルはあまり前面に押さず、「クセがあるロッドは私だけ使ってればいいか。」的な扱いになっていたのが今までのハーミット。

しかし今回のエア・ソルトはかなり『ヤバイ』です。いや、今までのウィンストン・ソルト・ロッド史上一番使いやすいと断言しちゃいます。

このシリーズはヨーロッパのフィッシングショーであるEFTTEX2018にてビジター賞(来場者が決める賞)をとりました。ちなみにフライロッド賞はTFOのアクシオム・スイッチです(後日この話も書きます)。来場者が決めた賞をエアソルトが取ったということは、何のしがらみもなく純粋に一般の皆さんが欲しいと思ったものですから、それだけ皆さんが絶賛したモデルです。

ロッドのアクションを簡単に言うと、ウィンストンプラスをマイルドにした感じ。全体のテーパーはプラスに似ていてティップは野暮ったい太さを持つのはウィンストンらしさ。ライン荷重が少ない段階ではセカンドセクションの真ん中ぐらいから少し曲がり始めます。ラインが乗って荷重が大きく掛かるとその曲がる点は少しバット側へ下がりますが、それ以降はロッド全体がしなる感じでバットがガチガチなイメージは受けません。それとコルクグリップの質は大手フライメーカーではダントツ、ウィンストン社の質は良くコルクが沈み込むことはありません。

ロッドはよく曲がるけれど、復元力がとても早く反発力が早く得られる感じで、ロッドが曲がるのにラインスピードは上がる印象です。今までのGルーミスNRXの様なロッドはセカンドおよびバットセクションはビクともしない代わりにロッドのブレを最小限に抑え、手首の強い人が曲げ切って遠投するロッドですが、このエアソルトはそんな釣り人側の負担など感じずスッと軽く飛んでいく印象です。

実は私の開口一番のインプレションは「何だ、プラスより若干柔らかくしただけじゃん。」と思ったのですが、実際にリールをセットした時のバランスはプラスとは比べ物にならず、振り抜いた時の曲がり具合は溺愛したボロンIIIx908よりティップが少しだけ硬い程度で、実際の釣りでのギャップに衝撃を受けた次第です。

ちなみにシーバスで同船したお客様にも振っていただきましたが、持たせた瞬間に発した言葉は「え?これ5番ロッドじゃないんですか?」と言われたほどバランスが良いので、今までの8番ロッド史上最もバランスが取れていると思います。

さて、珍しくウィンストンのソルトボロンを褒めちぎった後には気になる点も書いておきます。価格に関してはハイエンドモデルなので今回はスルー。ブランクのコーティングに関してですが、届いた私のロッドは今までのウィンストンよりもマット感があるのですが、これはこのロッドの特徴なのかな? 他と比べるものがないのでわかりません。それとブランクの野暮ったさは慣れた私には何の違和感もありませんが、初めて手にする人は持つ前にそのティップの太さから重そうなイメージを持つでしょう(実際には軽いです)。あとはウィンストンなので、グリップの直径はそれ程太くありません。なので、手がデカイ人には小振りに感じるかもしれません。また、ロッドに癖がありませんから、玄人向きとは言えないでしょう。

いやぁ、久しぶりに熱く語らせていただきました。このインプレッションを見て買おうなんて思わなくて良いですよ。今までウィンストンのソルトウォーターロッドなんてほとんど売れてなかったので、これからも私一人で密かに楽しみますから(笑)

Winston Air Salt
プラスとの違いはリールシートのカラー。プラスはグリーンでエアソルトはガンメタル。それぞれ左巻きのリールをセットした時にやや斜めでこの社名が見える様になってます。

Winston Air Salt
上がプラスのジャングルロッド。下がエアソルト。相変わらずネーム以外は大きな違いはシートだけ。唯一、ブランクの社名前後のティッピングカラーが異なります(撮り忘れました)。バットガイドはエアソルトの方が一回り小さくて線径が細いチタンガイド。

ベンドカーブがとても綺麗で、ジャンプを繰り返すシーバスでもいなしてくれます。このタックルはリールとラインを含めるとワンセット税込25万円オーバー。あぁ恐ろしや・・。ちなみに私的ソルトロッド番付評価は、現在は次の通り。1位:Winston Air Slat・2位:Scott Meridian・3位:Winston Boron III Plus・4位:TFO Axiom II ・5位:Scott Tidal ・6位:G Loomis NRX。NRXは発売からもう12年経ったので、今の竿と比べちゃうと少し重いのでこの順位(折れにくい肉厚の重さと言えます)。

ウィンストンが好きですがティボーも好きなので、どちらもティボーが付いてます。この2本はプラスがシンキングライン用、エアソルトがフローティング用として使い分けてます。今後エアソルトは芦ノ湖や本栖湖にも連れて行きます。淡水8番ロッドと違い海水8番はどっちも使えて良いですよね。