「人生残りの春を数えると、夢追い人にならざるをえない」

How many springs will you have?  Chase your dreams.
(人生残りの春を数えると、夢追い人にならざるをえない )

この言葉はかつてフライフィッシャー誌やタイトループ誌(つり人社)にハーミットの広告として使っていた言葉で、現在はハーミットのHPトップに載せています。これは自分の死を身近に感じた時にその気持ちを日本語コピーにしたもので、英文はヒガシ先生にお願いしました。老齢になった今では身に染みるこの言葉ですが、当時でさえ残りの春を数えると、死ぬまでに本流のサクラマスがあと何本キャッチできるのだろうと考えてしまい、毎年無駄にしない釣行計画を考えてきました。

あれから30年近く。気がつけばその間に何人かの釣友には春が訪れなくなり、三途の川へと釣りに行ってしまいました。釣り仲間が減る度に思う事は改めて残された春の少なさを感じ、天気を案じて釣りへ行かないという選択肢を考えなくなったのが、今の私かな。

天気予報は大雨と暴風。釣り仲間は釣りを断念したので、私もゆっくり起きて映画でも見に行くつもりでいたのです。が、起きてみれば路面が濡れていない。「もしかして、すっ飛んで行けば数時間は楽しめるんじゃね?」と、出勤時刻と同じ時間にまたしても北関東を目指す私でした。

そんな昨日は以下の通り。お暇な方はご覧くださいまし。

本流のスイング
到着してみれば天候はまだギリギリ雨が降っておらず、多少風が強い程度。ムッとした暖かさに「釣れてしまうかも?」と、相変わらずのポジティブシンキング。その割には結んだフライは勿体無いので何度も使った使用済みウェットなので小汚い。
本流でスイング
水面には流下するヒガナガカワトビケラの大量のシャック。夜中にどれだけのヒゲナガがハッチしているのでしょう。それを食べる個体がいれば、このウェットに食いついて来るはずなのですが、雑魚を含めてなんら手応えはありません。田んぼにはまだ水は引かれていないので、本流が目覚めるのはあと2週間先かな。
ウェットフライ
昨年東北で使ったダンケルドの残骸が大量にあるので、ハイシーズンになるまではそのウェットフライたちを使って探る。関東圏でスイングをする場合、私はドロッパーにダンケルド、リードにグリズリーキングを使うことが多いです。フライのサイズは4〜8番まで。
本流スイング
最初のランは何もなかったので移動して別のランを流してみる。毎年流れが多少変わるけれど、今年は大きな変化はなし。ポイントは沢山あるので、いろいろな場所を探ってそのシーズンの良さげな場所を絞り込んでいく。13時まで流して全くの無反応だったので、その後1時間移動してヤマメさんの様子を見にいくことに。
ガガンボ
前々回にしこたま釣れたポイントへ行くと、やっぱり14時半からライズ開始。しかしそれと同時に雨が降り始めてしまった。水面にはタンカラーのガガンボ16〜18番が水面を賑やかにしてくれる。
ヤマメ
ライズする個体はまだ少なく、最初にライズしたヤツを仕留める。しかしその後はザーザー降りになってしまい、ライズは無くなってしまった。雨雲レーダーは15分後に止むと言ったけれど雨は降り続く。この際だからこの場所を離れ別のポイントを見に行くことにした。
ライズなしの雨
その後雨は止む事がなく、本降りになってしまったので、強制撤収。なんか中途半端な時間に終わっちゃったなぁと帰路に着くのだが、そのまま帰らない私は何処へ?
『Project HAIL MARY』のパンフレット
頭の中に浮かんだ事は、最初に計画していた映画のこと。もしかしてレイトショーに間に合うのではないかと車を走らせ、20時過ぎに上映の『Project HAIL MARY』を観ましたヨ(ヘイル・メアリーはアメフト用語引用で一か八かと言う意味らしい)。長距離ドライブで疲れている筈なのに、映画が終わったのは23時過ぎ。家に着いてビールの栓を抜く頃は午前様になってした私でした。自分の事ながらなんてタフなんだと思っちゃいます。

渓流の自主解禁におよそ一ヶ月を要した不甲斐ない私

釣具屋の店主はいつでもキッチリ釣果を出すと思われがちですが、そんなことはありません。いや、私が下手だからであって他の釣具屋の店主であればそんな不甲斐ない釣果は出さないのかもしれません。2月の解禁を中京地区で迎え、一泊二日で出向いた本流は何もなく川面を見つけてきただけで終了。3月一般解禁では私が出撃する度に大雪に見舞われ、お魚を触れない散々な結果が続いた日々。本流ライズの釣りに怖気づいた私は芦ノ湖へと逃げた訳ですが、やっぱり川が恋しいのです。

芦ノ湖へ行った翌日は体を酷使する私はたまにはしっかり休める筈だった。いつもの出勤時間までしっかり寝ていたのですが、どうも体がソワソワし始め脳内はポジティブな思考しか起きなくなるのです、今日はライズが凄いのではないかと・・。

家をゆっくり出たので釣り場への到着は13時ごろ。いつもの様にライズを探して各所を巡るのですが、曇天で釣れそうな雰囲気にも関わらず虫が少なくライズがありません。一つのポイントに大体15分ほど居座り、何も無かったら次に移動していくという方法で、3箇所目のポイントだったでしょうか。ぱっと見どこを見てもライズは無く上流へ100mほど行っても平穏静か。下流へ50mほど行ってココも駄目だわなと帰ろうとした時、足元で小さなライズリング。ハヤ?もしくはオイカワ? ま、せっかくだしオイカワでも良いからとりあえず釣っておくかと、坊主記録更新のネタでも書こうと釣りを始めたのです。時刻は14時半。

そして怒涛のラッシュが始まったのです。
お話は写真へと続く・・。

ミッジの流下
水面に目を凝らすと小さなユスリカが流れていた。それと水面近くを飛ぶオドリバエみたいな小さなヤツもいる。とりあえず釣る為に22番のミッジピューパから始めるも、曇天のグレーが水面に映り見にくくて仕方ない。仕方なく20番のCDCバイオットダンに変更。
北関東のヤマメ
ダウンクロスで流し何投目かのキャストでフライに出たお魚。あれ、重みがあるでないの、それもなんか綺麗。でっかいハヤかと思って上がってきたのは綺麗なヤマメさんでした。この一匹で憑かれたものが体から離れていく感覚があり、妙に体が軽くなりました。
山女魚
この一本のキャッチを皮切りに、今まで静まり帰っていた川面が一斉にライズリングが広がる。釣り人は見渡す限り誰一人おりません。この時私の顔は相当ニヤけていたに違いないでしょう。その後はライズが終わるまで怒涛の入れ喰いです。
ヤマメさん
釣れる個体は放流ものが7割で時に一回り小さい居つきが混じる感じ。魚が固まっているポイントはあまりにも魚が多いので、魚を釣っては上流へ50m、下流へ50m降ってリリースしまくりました。10本もそれを繰り返していると疲れたので、今度は一つ下の流れや対岸の流れやらと魚が散る様にリリースを繰り返す私。
山女魚の胃袋の中身
とりあえず何を食べているのか確認するためにストマックポンプを突っ込むと、お魚の胃袋はこんな感じ。ユスリカピューパというより、水面近くのアダルトを食べている感じかな。それにしても小さい虫だこと。
綺麗なヤマメ
フライは実際に食べている虫よりも一回り大きいサイズの方が反応が良いものの、何十匹も釣っていると流石にスレてきた。他の場所へポイントを移動してフローティングニンフへ変えると、お魚はまだまだ釣れる。一体何匹釣れるのサ。
ヤマメ
ここ一ヶ月ほどの恨みをぶつける訳じゃないけれど、今まで釣れなかった悔しさから、私はロッドを振ることをやめない。だってこんなに釣れることは滅多にないんだもの。
ヤマメ釣り
ライズが終わったのは16時半。それまで私は休む事なく釣り続けてしまいました。その釣果は数え切れない程の釣果ですが全てリリースしてあります。今回は自主分散放流しましたので、今後も良い日にあたれば、この周辺は山女魚さんが釣れてくれる事でしょう。
山女魚釣り
釣りを終えてタックルを仕舞い帰る頃にはもう周りはとっぷりと暗がり。ミッジでのドライフライフィッシングを堪能しまくった今回の釣行でした。これでようやく本流の本命狙いに専念できるかな?

オイカワが釣れるという幸せ(北関東でオデコ記録更新中)

昨年の釣行記録を見ると、4月の頭に雪に振られオデコになってますなぁ。昨今は温暖化というキーワードで、3月初旬でも十分釣りになると考えがちだけれど、関東だって4月までは雪が降るんです。一昔前の中禅寺湖が5月解禁だった頃は雪なんて普通だったしね。

雪の日は釣れない訳ではない。雪の降り始めは魚の活性は高く、むしろライズはいつも以上に起こることが多い。私の休日である火曜日はまたしても雪予報だったが、10時頃から強くなる予報なので、その降り始めを狙えば釣れるんじゃね〜の?的な、いつものポジティブシンキングで出掛けたのさ。だからこの時期ならば10時ごろ着の所を早めに釣り場へ入るために8時到着予定で早めに出発。

家を出る時は雨がポツポツ。先週と同じようなスタートで幸先が悪い。その後埼玉県を過ぎた頃から雪に変わり、高速道路は雪のための速度規制になってしまったので一般道へと移る。雪は更に大降りになり完全な交通麻痺状態。目指すポイントまでなんと5時間を要してしまった。そのおかげで現場は15センチの積雪ときたもんだ。

神に「お前に釣らせる鱒など無い!」と言われているようで、今回は大雪とその後の爆風+その雪が一気に溶けた雪代のお陰でな〜んにもありませんでした。せめての救いは、なんでも良いから釣りたかったので、浅瀬の端でライズするオイカワを見つけ、雑魚がいる幸せを堪能するのでありました。

ということで、以下の写真は雪景色と冷たい水が流れる里川の景色のみでゴザイマス。お暇な方はご覧くださいまし。

北関東の県道にて
トップの写真の頃にはすでに大雪で車はノロノロ状態。その後、この写真の場所でストップ。いつかは動くだろうと我慢したが、1時間近くしても1メートル進まないのでUターンし、別道から進む事に。ポイントへつく前に「あぁ、今日はもう終わったな。」と思ったのデス。
水が冷たい
予定通りに行けなかったので、途中にある比較的人気のあるポイントを覗いたら、やっぱり誰もいないよね。20分ほど水面を見つめたけれど何も無し。水が冷た過ぎてビリビリしました。
北関東の川
頭の中にある浅瀬のライズしそうなポイントでライズを探すが、急激な水温低下で水面に生体反応は何も無し。雰囲気は解禁日の蒲田川に来ているみたいだけれど、そちらと違って水温の低さが半端ないので、虫は全く飛びません。
お魚のライズ探し
いつもならば必ずライズが見れるポイントへ移動してきたが、同じように魚影は無し。きっと深いところでジッとしているんでしょうな。ライズに見えるものは全て木の枝から落ちる雪と雫。
上流のポイント
前回以上にポイント巡り。この場所で5箇所めかな。それも車を置いてプールまで歩いてライズを探すも、やっぱり何も無し。タックルを組んでもロッドを降ることがまるで無い。今年は県内共通年券を購入したので、西にあるC&Rへ行こうかと思いましたが、移動したところで状況が変わるとは思えないので、とりあえず今年の状況めぐりと考えて各地へ移動。
オイカワの釣り
雪が止んで落ち着いた途端に今度は冷たい爆風が吹き荒れた。近くにいたおじさんには「昨日はこの場所でものすごく釣れたんだけれど、今日は残念だね。」と言われてしまった。お魚はいつも過去へ逃げていってしまう。 これはもうヤマメはダメだと判断し、とりあえず魚恋しさにオイカワのいるポイントへ移り、ミッジを使ってキャッチ。実はこのオイカワにしても釣れる場所が激減していて、昔のようにどこでも釣れるのではなく上流に田んぼが少なくなる場所からでしか釣れなくなっているのです。
オイカワ
本来ならば本流の中流部に沢山いる筈なのですが、この場所は上流部のひらけたエリア。この上流には田んぼが無く、溶けた農薬があまり入らないエリア。むしろ最近は田んぼが殆どない東京の方がオイカワは釣れるんですな。そのうちオイカワを釣りたくても釣れなくなる日が来るかもしれません。
爆風後の青空
あれだけ降った大雪は15時を過ぎた頃にはすっかり溶けて全て川の中へ。水位が上がり水温が下がりました・・。こんなに綺麗な青空なのに、川は静まり返ってしまいましたとさ。
里川
風を避けて温まりやすい里川へ移って更に狙う私。昔はこの川ではオイカワやカワムツを避けながらヤマメを狙ったのですが、今はその雑魚たちが全くいません。この一帯には関東の食を支える田んぼが一面で、その水がこの川へ流れています。本当にネオニコチノイドは生態(環境)に影響がないのでしょうか?
オデコ
鱒族を触っていない私はムキになって釣り続けてみたのは、2月に行った中京エリアの解禁で17時からライズが始まった経緯があったから。太陽は沈み18時近くまで釣り続けた結果、何も起こりませんでした。さて、私の渓流解禁はいつになる事やら。来週は川に行くか芦ノ湖(または本栖湖)へ行くかお悩み中。

3月に入ったのに未だ渓流解禁できていない私(坊主記録更新中)

お魚は何故釣れないのか?

その原因を考えれば、お魚の機嫌が悪いからか、または私が状況の良し悪しに関わらずポジティブすぎるからである。今年へ入って私はすでに12回釣行しているようで、そのうちオデコは3回。先だっての本栖湖は暖かい日だったのでかなりポジティブにキャストを繰り返したのだけれど、前の目っているのは外気温と私の気持ちだけ。お魚はいつもと同じ様にゆっくりと春を迎えている様である。

そして一般解禁日は、それは暖かい日で良かったと皆さんからお話を聞いて、火曜日休みの私は気合いを入れて天気など気にせず北関東へと向かう事にした。朝起きれば自宅前は氷雨。天気予報は正午に向かって徐々に悪くなる予報だったが、北関東は朝9時ぐらいまではお天気が持ちそう。早春の早い時間にライズなんて起きないけれど、まかり間違ってライズする個体がいるのではないかと、相変わらずポジティブシンキングで朝早く出かけちゃったのが問題。

解禁は先ずは釣果が欲しいので安全パイを選んで放流ポイントを選択したけれど、釣り人は無し。到着時に雨はまだ降り出しておらず、運良く浅瀬でライズする個体を一つだけ見つけたのさ。そんな時の私は老眼である筈なのにミッジフックを一発で通し、脱兎の如くポイントへ入っていく。ポジションを決めて、それキャスト。と当時に雨がザ〜・・・。その勢いは増すばかりでその後は何もないまま終わってしまいました・・。

天気は気まぐれ。きっと雨だって合間があるだろうとずぶ濡れになりながら静かになるのを待ってみたが雨は雪へと変わり、ドライなんて全く見えない状態へ突入。釣る気は満々だったけれど天気はポジティブな私の気持ちが通じず、予報通りに悪くなり立ち尽くす私の方には雪が積もるばかり。

「オデコの話は良いから早く魚を見せろ!」という皆様、今年の私はどうも運が向いていない様で、渓流自主解禁は来週へ持ち越しとなってしまいました。次回はどうなることやら・・・。

北関東の渓流
今年のホームリバーは現在水位は若干少なめで、マイナス15センチ程度。4月には田んぼに水が引かれるので、この後の雨次第ではさらに減水してしまう可能性あり。
雪が降る支流
な〜んもないので、支流を含めて4箇所回ったけれど、釣り人は一人もおらず。時間が経つにつれて外気温はどんどん下がり、手は痺れてきてしまった。
降り頻る雪
天気予報は大雪警報に変わり、山沿いは30 センチ以上の積雪予報になってしまったので、15時をもって撤退しましたとさ。私以外に釣り馬鹿はいると思ったけれど、車から出てこない釣り師に会ったのみで河原になっていたのは私だけ。今年を占う最初の釣行がこんな塩梅だと、今年はどうなるんでしょう?

どうしてもまだ管釣りに行く気になれず、北関東へ行ったしまった件

先週で今年の渓流シーズンは私の中ではもう終った筈。そして今週もお休みが訪れた訳だが、マッキーガイドの予約が入った為に私の休みは予定よりも一日早くなった月曜日。さて、行った事がない管釣りでも出掛けてみようかと、仕事をそこそこにインターネットを検索した週末。しかしである、連日の暑さも手伝って管釣り気分にはまだならない。季節は9月初め。もう渓流は終わりだな、と言ってもあと3週間も楽しめるでは無いかと・・。

この時期はお店が暇になる時期で、ご来店少ない日はお客様との会話もほとんど無い私。1日を通して人との接点が乏しくなると、人が恋しくて話がしたい衝動に駆られてしまう寂しがり屋。特に満員電車に揺られている時に、間近な人々との接点がまるでない都会の一コマは、ふと孤独を感じてしまう程である。最近の日々がこんな塩梅なのにこのまま独りで管釣りへ出掛けてしまうと、話し相手がいない寂しさが更に酷くなってしまうのではないか。情報を提供する仕事と割り切って行くべきだろうが、やっぱり管釣りは仲間とワイワイやるのが一番なのである。

しかしながら普段は大自然の中で四方に誰もいない環境出て独りで過ごす環境が多い私なのに、そんな中では孤独を全く感じないのは不思議なもの。もちろん私は変人ではない(と思っている)ので、渓流で魚に話かけたりはしませんからね。

とりあえず時計を朝4時にセットして、起きれたら身体が赴くままに渓流を目指す。4時に起きなかったら、適当に近くの管釣りで半日遊ぶという選択肢と決めた。

そんな私はどこへ向かったのか、お暇な方は以下にお付き合いください。

北関東の渓流
魚が俺を呼んでいる。そう思えてならないのか、4時の目覚ましが鳴る10分前には起きてしまった。まだ夜が開けきらぬ事で陽が短くなり季節が変わった事を感じつつ、北に向かって走り出す。辿り着いた先は今年三度目の入渓。森へ分け入り川が見えてくると、あれ?川はどこ?
北関東の川
着いてビックリ。この2ヶ月ほどで川は様変わりし、ブルドーザーで慣らしたかの様に砂礫が広がって何も無くなった。川の流れがまるであさっての方向へ行ってしまい違う川へ来たみたい。水量は渇水なのだが、一気に水位が下がった後がハッキリとあった。連日、夕立ちなのでしょう。とりあえず釣れそうな所がほとんどないので、ヒタヒタの水域はすっ飛ばして上を目指す。
ヤマメ
釣れそうな場所が少ないものの、浅場で大物の影が走った。あぁ、もう産卵なのね。それをみて深場を探すのをやめて、チャラ瀬(産卵場)に近いチョイ深めの荒瀬を流すとヤマメがこんにちは。案の定、側線に沿って婚姻色の桃色を纏ってやや茶色みを帯びていた。まだ婚姻色としては薄いですが、やっぱり私は産卵前の個体をいじめている気がしてダメなのです。ヤマメはイワナと違って「産卵=種族を残して死」ですから、その命をやり遂げて全うして欲しいのです。なのでこの一つを釣って、ヤマメエリアから外れて上を目指すことにしました。
北関東の川
1.5m以上はあった淵は砂礫で埋まったり、逆に新たな大きなプール状のポイントが出現したり。たった数ヶ月でこんなにもポイントが変わるなんてビックリ。この後に台風でもくれば砂礫が減り、更に渓相は変わるんでしょうね。
イワナ
途中をすっ飛ばしてイワナ中心のエリアに入れば7〜8寸中心の釣り。先週と違ってバッタは流れていないのでフライングアントを使っての釣果。
支流を登る
途中で本流を外れて支流へ入渓。更に水が細くなるのですが、こっちの方が水が冷たい。しかしやっぱり渓相が変わり、巨岩が行く手を阻みます。写真だとそのスケールがわかりにくいですが、岩一つが私の身長と同じぐらいかな。ポイントが小さくなっているので、大胆に覗くと逃げちゃいます。
イワナ
渋いライズを見つけてようやく9寸。スレスレで中々喰いつかないので、フライを5回もチェンジしてようやく出た結果。
イワナの尾っぽ
25年の渓流はイワナが復活した感があるのは、今年前半の雪代の多さで魚の生息域が下流域に広がった為に、昔に戻ったといった感じでしょうか。もしこのまま温暖化が進んで雪が年々減ったら、イワナは昭和に戻って幻の魚になってしまうかもしれませんね。
小滝
この小瀧の上は滝が連続し高巻きしなくてはならないので、本日はここで終了。車に戻ると時間は13時半。国道まで戻った途端にバケツをひっくり返したような豪雨に見舞われましたとさ。さて、来週は流石に渓流は無しでしょう。多分、きっと・・・。

 

 

気を抜いて出かけたら、色々なものを忘れてきた日光・湯川の旅

渓流シーズンは早いところでは9月の中旬で禁漁に入ってしまう漁協が数多くあるので、あと2週間ほどで終わってしまうのです。「まだまだ暑いからもう少し涼しくなったら行こうかな。」なんてのんびり構えていたら、25年シーズンの締めくくりもせずに管釣りの季節に入ってしまいますゾ。皆さんの今シーズン総仕上げはどこへ行きますか?

さて私はというと、皆さんの釣欲を煽る為にも場所を変えながら色々なところへ行っています。で今回は、そういえば今年はまだ湯川へ行っていなかった事を思い出し、あそこは標高が1,400mくらいあるから涼しいだろうと、出かけてることにしたのです。

行き慣れた釣り場というものは身が引き締まらず、あるもので何とかなるだろうと出かけたのがまずかった・・。まず緊張感の無さからカメラを忘れ、手元にあったiPhoneでの撮影となったので水中撮影は無し。とりあえずザックに食べ物と水をしこたま詰め込み、いざ赤沼茶屋を出発。

私は主にサイトフィッシングでブルックトラウトを楽しむので、魚を見つけるまではゆっくり木道を歩きながら魚を探り歩く。ようやくブルックを見つけたのでタックルを組みフライベストに手を伸ばした時に気づいたのは、前回のイワナ釣りまんまのタックルを持ってきてしまったので、フライのサイズは6〜14番ばかり。湯川でメインとなる16〜20番サイズが全くない。さらにティペットは一番細くても5.5Xときたもんだ。おまけにフロータントもペーストタイプ中心。車へ戻ったところでミッジボックスは積み忘れたのでアリマス・・。

ま何とかなるか・・。

そんな塩梅で始めた今回の湯川散歩。お暇な方はそのお話にお付き合いください。

赤沼茶屋
私はいつも赤沼茶屋スタート。ここで入漁証を購入し、正面の遊歩道から入って木道を歩き、魚を探しながら上流を目指す。「今年は渋い。」と皆さんに釣れない情報を聞いていたのですが、確かにこの時期でまだ記念バッチ(解禁から先着3,000名だったかな)が配られていたので、例年よりも入渓している方が少ないのかも知れません。
奥日光の山々
平日だとこの赤沼茶屋に、ことわって駐車させて頂く事ができます。その際は一番端っこ(この看板の前あたりに止めるのがルール)。お店のことを考えて食べ物やお土産などをここで購入することをお勧めします。
フライフィッシングの聖地
夏休み中だから学童はいないのかとかと思ったら甘かった・・。「こんにちは!釣れますか!」攻撃をされましたが、全然釣れてなかったので無視。以前相手にして正直に釣れないと言ったら、「下手くそ!」と罵声を浴びましたしね😆
戦場ヶ原
ふむふむ、戦場ヶ原は群馬県(ムカデ)と栃木県(ヘビ)の戦いの地なんだね。釣りに夢中で観光案内板なんて普段は見たりしません。今回は青木橋までの間に魚をひとつも見つける事ができず(アブラハヤは沢山いましたが)、魚を探している時間がとても長かった。
アブラハヤ
忘れ物だらけのおかげでフライボックスにちっちゃいものが全然無かった訳ですが、唯一レネハロップのパラスピナー16番が1本だけあったので、それで戦いました。フライを引っ掛けてしまわぬ様に注意をしながらキャストすると、タイトに攻められないから、アブラハヤが釣れちゃうんですね。
湯川の木道
ちなみにスタート時の外気温は21℃で日中でも26℃ほどと、とても快適な湯川。ウェーダーで湯滝までを往復しましたが、それほど汗はかかなかったので、持って行った2リットルの飲み物は半分の消費。
小田代橋
ブルックを見つけたのが青木橋から上だったので、ウワサ通り下流部はハヤばかり。青木橋上でようやくライズを見つけて狙うものの、ライズはたった20分程度で終わっちゃいました。お魚はスレッスレで青木橋では敗北。仕方なくさらに上を目指し、ここ小田代橋に到着。もうほとんど最上流エリア近くになります。
ブルックトラウト
1本目のブルックをキャッチしたのはなんと13時半。釣行開始か6時間も掛かってしまった・・・。それにしてもサイトフィッシングで魚を探して歩いたが、ホント魚がいない。もしくは暑すぎてウィードの下に入りっぱなしか、深い所に入りっぱなしなのかも。
ミズナラ林
サイトフィッシングを諦め1本しか無いパラスピナーを温存するために12番のフライングアントを投げてみるが、フライが大きすぎて魚が出てもフッキングせず。そこで小さなパラスピナーにフライをチェンジした所で追い食いをしないというスレ具合。確かに今年の湯川は厳しい。何よりも水温のヌルさを感じた。
ブルック
さらに前進して小滝まで行き、何か小さいフライはないかとボックスをゴソゴソしていると、突然エサ師が現れ「はいすみません、前を釣らせてもらいますよ。」と、これから釣ろうと思った場所へ仕掛けをいきなり投入。呆気に取られて何も言えず、喧嘩した所で嫌な気持ちになるだけなのでその場を離れた。湯滝まで行って見たものの他に釣り人が見えたので、また来た道を降りながら探してようやくもう一匹。
赤沼橋
赤沼橋から下は見ていなかったので一旦最下流部まで降り、赤沼橋から石楠花橋まで魚を探して歩いたが、今度はアブラハヤさえいない。仕方ないので、もう一度青木橋まで魚を探しながら釣り歩いたが、掛かるのは アブラハヤばかりでした。とほほ・・。
湯川調査票
考えてみればシイラの釣りから、なか一日でここへ訪れたので足はかなり疲れてました。このまま続けても釣れる気がしないので、16時半にて釣りは終了。湯川は入漁証購入時にこのアンケート調査を渡されるので、調査に協力するために記入しましょう。
赤沼茶屋のポスト
この時間になると赤沼茶屋は閉まっていますが、店先にこのポストがあるので湯川の調査票はココに投函しましょう。
湯川のC&R区間
今回釣果は貧果に終わりましたが、乾いた風を感じながら木道を歩るくハイキングは楽しいので、釣れなくても私的には問題なし。湯川は9月末までの釣りですが、かつて9月30日に釣りへ来た時、朝は霜が降りて真っ白だった事があったので、9月後半は寒いものとしてお出かけください(温暖化でそうでもないのかな)。

イワナもヤマメもたくさん釣ったなぁと感じる今年の渓流のお話

ハーミットは創業してはや28年。あと1年半もすると30周年なんです。私は元々オールジャンルの釣り人なのに、フライだけに絞っても本当に飽きもせず釣り続ける人生だなぁ、とつくづく自分に感心してしまいます。これだけ釣ってもまだ釣りへ行き足りません(笑)

お店の初期には「世捨て人倶楽部」というお店の釣り仲間内で漁獲高表なんてものを店に張り出していたのですが、毎月のキャッチ数を競いあったもんです。釣具屋はお客さんに釣りへ行って糸や鉤を消費してもらって成り立つ商売なので、そんなことをして皆を煽っていたんですな。月に魚が10本取れない人には、「オタクの漁協権は剥奪だな。」なんて脅しながら釣りへ行ってもらい、その情報を共有して知識を高めあっていました。

あれから28年か。いまだに飽きないなんてホント、フライフィッシングって探求することが多過ぎて終わりがないですなぁ。今年なんぞはサイズこそ尺は少ないものの、数ではヤマメもイワナも釣り過ぎた感があるくらい釣ったかも。特に今年は雪が多かったので、高い山を有する川は魚の育ちが良く平均サイズが例年よりもグッと大きいと感じています。

先だっての日曜日のお話は前回のブログでお話した通り。一本目の川が激混みでその川に入れなかったやりきれない思いが残ってしまったので、なか1日でまたその川へ向けて高速道路を一人走るのでした。

現場へ着けば平日だというのに既に車が一台。その車内を覗くと一眼レフカメラが積みっぱなしなので(不用心ですね)、これはハイキングではなかろうかと思い、後追い覚悟で入ることにしました。

さてその釣りの様子は以下の通り。お暇な方はお付き合いください。

渓流釣り
車止めからすぐに釣りをせず、川を歩いて上を目指すのですが、数日前の大雨でそこらじゅうが崖崩れ。川の形が要所で変わってしまいました。それに遡行も若干困難な状態。
源流の釣り
写真ではわかりづらいんですが、谷は意外に深く、途中の小瀧は高巻きしなきゃならんので、上がったり下がったり。釣り場へ着く前に体力を消耗します。
イワナ釣り
1時間半ほど川を歩き、いつもスタートする場所から釣り開始。しかしいつも釣れる場所から顔を出さないイワナ。不在の場所が二ヶ所続いて不安になる。色々試してみると連日の大雨の為に付き場が変わったらしく、流れの肩ではなく両脇の浅いラッフルウォーターからの反応のみ。それがわかると無双状態に入ります。
ホッパーパターン
それともう一点いつもとの違いは、小さいフライには全く出ないこと。なので数少ないフライから壊れたホッパーパターンやトルード#8を使って、両脇の浅瀬や巻きの中にフライを入れていきます。掛かる掛からないはあるにせよ、全てのポイトからお魚のコンタクトがあるのは嬉しい限り。掛からなくてもポイントはいくらでもあるので、さらに上流を目指します。
源流は美しい
渓流は木々が生い茂り、わずかに漏れたレンブラント光線が神々しい。時に昼寝をしていると子供の声が耳元に聞こえてくる事があるのですが(多分、甲高い川の流れがそう聞こえるのだと思いますが)、それを聞くと私はこの森はまだ生きていて妖精が住んでいるのだと勝手に思っています。
イワナ釣り
例年より水は冷たく、手を浸け続けられないくらい。水の綺麗さはこの写真から分かる通り、全くトリミングしなくてもゴミや気泡などが映り込みません。
イワナ
イワナのサイズは8寸平均で9寸まで。尺ものはポカンと浮いていたのですが警戒心が強くて、にじり寄った段階で逃げてしまいました。それにしても8寸サイズでも8番フライを丸呑みすること連続。腹ペコイワナのオンパレード。
源流釣り
数日前の大水がまだ収まらず(または連日の夕立の大雨)、狙えるポイントは少なめ。でもこんなシラ泡が続くポイントでも巻きにフライを入れて待っているとイワナが飛びついてきます。
ネルエピック
この時期活躍するネルエピックのゲーターセミドライソックス。今まで色々なメーカーのゲーターとソックスを使ってきたけれど、本当にこのコンビネーションは最強です! 車に戻ってきてこれを脱いだ時にわかるのですが、足は乾いたままで濡れていないのですから。
イワナ釣り
見てください、この美しきブルーを。もうすぐ8月だというのに、春先を思わせる青い水。それだけ水が綺麗なんですね。水の中に映り込むものは魚以外何もありません。
タマゴタケ
私はキノコに詳しくないのですが、タマゴタケで合っているのかな?グーグル様はそう言ってました。もしそうだとすると、この見た目に反して食用だそうです。いずれにせよこのカラーなので、私は食べる勇気はありません。
緑の木々
太陽がほとんど届かないこの渓流で14時近くまで釣りをしましたが、今回も広範囲に雷注意報が出ていたので退渓しました。帰りは足元に注意しつつ時折上を向いて、葉の隙間から差し込む青空を楽しみながら2時間以上かけて車へ戻りましたとさ。
タイイングしなきゃね
今週は日曜日と火曜日の二日間を北関東で過ごしたのですが、釣った数は数えきれないほど。なのに飽きないフライフィッシング。釣り終えて思う次の課題は「フライ巻かないとなぁ・・。」でアリマス。いかんせんフライが少な過ぎて選択肢がないので、ボロボロのフライで釣りをしているのは、釣具屋の店主がこれではイカンと感じたのでした・・。

記憶から消し去りたい、片道8.5時間をかけて出向いたオデコ備忘録

人間の記憶って不思議ですよね。どうでも良い事や忘れ去りたい苦い記憶って、なんでいつまで経っても思い出すのでしょう。オデコも危険予知の記憶なんでしょうか。先だってのお休みで刻まれた記憶はタイトル通りなのですが、今週ではなく先週の話を今になって書き綴る私・・。

もう1週間以上前だから皆さんの記憶からその日の天気なんて忘れ去られていると思いますが、先週火曜は関東一円は大雨予報。河川の増水は余儀なくされ、降水量を見てとても川で釣れる気がしなかったのです。で思いついたのはそう、「雨=湖」という図式で丸沼を目指す事にしたのでした。

家を4時に出て現地に着いたのは7時過ぎ。天気はある程度回復予報で、風はおさまりつつある状態。しかしボートは一艘も浮いていない。聞けば風が強いので勧めていないとの事。いつもならばこの程度の風であれば出船する私なのですが、先月にここで落水事故が起きていたので、いつも以上に釣行を引き留められたので、無理をせずに釣行を断念しました。

さてどうしたものか。新潟へ逃げるにしてもそっちは前日からの雨で川は増水状態。栃木はさらに午後に向かって酷くなる予報。唯一は信州方面は午後に晴れマークがあり、降水量が少ないということ。とりあえずドライブがてら川を見ながら走りますかと群馬の山を駆け降りて西へと向かうのでした。今思えば釣りを諦めてるという選択肢が欠落してましたね。

国道145号線を西に走り、長野原町に着く頃には野反湖という選択肢が頭によぎりましたが、野反湖上空は大雨。もう少し西に行かねばとさらに西を目指す私。上田市に着く頃には雨が小雨になり、なんとなく釣りができる状況に思え、信州で積載雨量の少ない川を探し、さらにダム下で放水が少ない地域を探すと、なんとなくこの日の釣りが見えてきたのです。

現場に着いたのはなんと13時半で、走行距離は片道で500キロ越え。予報通りに雨は上がり始め、増水は10センチ程度で濁りなし。イブニングになればきっとライズが始まるに違いない。以前大物を逃したポイント近くに車を止め、疲れた体を癒すために16時半まで眠ることにした。

i Phoneに起こされタックルを用意し、川面に立つこと数時間。辺りは少しずつ暗くなり前回大物のライズが始まったポイントに狙いを定め仁王立ちで待つ私。しかし時間は無情にも過ぎていき、水面に立つ波紋はツバメが川面を流れるカゲロウを啄むリングのみ。やがて水面を低く飛んでいたツバメの姿は無くなり、それに変わって闇に紛れてコウモリが飛び始めた。ライズは一向に起きる気配は無くやがて闇に包まれる中で一匹のコウモリが私の周りを飛び回る。

「コウモリさん、コウモリさん助けて!」と呟いたところで黄金バット(大物ブラウントラウト)は現れず、時計の針は19時半を過ぎていた。

♪〜
どこ どこ どこから来るのか黄金バット〜(中略)
コウモリだけが知っている〜
♪〜

帰る車中で黄金バットを大声で何度も歌ったのは眠気覚ましと自分への戒め。
まさかこの歳になって黄金バットを熱唱するとは思わなんだ(笑)
そして帰宅はギリギリ午前様にはならなかったとさ。

ということで、写真はほぼありませぬ・・。

信州の川
タックルを用意する頃には雲の隙間から虹が見え、なんか良い事あるかも?と思った、相変わらずポジティブな私。その期待のワクワクが、いつの間にかヘロヘロになってしまいました。
セミフライ
暗くなる前に北海道で使わなかったセミでも投げてみようと叩いてみた。しかし何も起こらなかった。ホント、最後までな〜んにも起こりませんでした。
オデコ
夏至を過ぎたというのに、19時半を回ってもまだ明るい状態。真っ暗になるまで待ち続けたけれど、結果的に一度もライズはなかった。流下する虫は明るいうちにモンカゲロウが少しだけ流れただけだけれど、それに対してもライズはなし。流下するモンカゲロウは全て燕に食べられてしまった。それにしてもドライブ好きな私とて疲れた。皆さんの釣行は計画的にね。

ウェットを嗜むフライフィッシング人口はもはや10%以下かもしれない

日本の釣り人口はかつては2000万人以上と言われていたけれど、現在では500万人程度となっているらしい。その中でフライフィッシングの人口なんてものは微々たるもので、私の肌感としては2〜3万人程度かな。こうやって私がいくらフライネタを発信したとしても、私のフライに対する熱い思いは僅かな人々にしか伝わらないのデス。

さらにこのフライフィッシング人口をざっくり分けると全体の約50%が初心者かもしくは管釣りだけを楽しむ方々。自然渓流を楽しむ人は4割程度で、残りの僅かな人々が海外やソルトウォーターのフライを楽しんでいると私は考えています。フライショップが減って始めるきっかけが無いとお悩みの方がいらっしゃいますが、幅広い知識を持った釣具店の店主が少ないのが現状で、これはこのスポーツに限ったことではないかもしれません。

川でフライフィッシングを楽しむ多くの方が好むのはドライフライのスタイルでしょうか。これはルアーのトップウォーターフィッシングと同じで、水面に浮かべた毛鉤に魚が ”ガバッ”と出るスリリングでエキサイティングな視覚が、釣り人心をくすぐるからです。もちろん私もドライフライは大好き。しかし、せっかくフライを嗜むのにウェットフライの釣り方を全くしたことがない方が、もはやフライ人口の10%も無いでしょうなぁ。1980年代後半〜90年代前半の全盛期に比べたら激減の一途であります。

そこで私はここであえて声を大にして叫ぶ。

「ウェットフライフィッシングって最高!」

一度やってみませんか?ウェットフライフィッシング。シングルハンドでも全く問題なくできるのです。というか、私でさえダブルハンドを握ってまだ30年位しか経ってないので、それ以前はシングルハンドでウェットを楽しんでいたのですよ。その魅力は、ドライは視覚での釣りに対し、ウェットはシンキングを使う湖の釣りにも似た手元にドスンと来るダイレクトなアタリ(魚の感触)。ストリーマーの引っ張りとの違いは、ラインの余りが手元に無い状態で魚のアタリを待っているので、魚が掛かればリールファイトでフライフィッシングを楽しめるのです。それが大物だったりすれば、リールはいきなり反転してドラッグ音を響かせるので、心臓はバクバクもので掛かった相手を想像しながらリールを巻くてに力がこもってしまうのです。時にニゴイやウグイ、シーバスにコイという外道だったとしても、そのやり取りをリールファイトで楽しめてしまうのだから、ソルトウォーターフライフィッシングの大物狙いと同じ感覚でリールをクリクリ巻きながら顔の筋肉が緩むのです。

さて、昨日は例によってそのウェットフライを持って本流でのそのスイング釣行は以下の通り。釣りの内容に触れずこんな話を書く時点でその様子はわかってしまいますな。でもね、夢に満ち溢れたスタイルなんです。あなたも一度で良いので、イブニングは川の流れでウェットフライフィッシングにチャレンジしてみてはいかがでしょう。分からない事はなんでもハーミットに聞いてくださいな。

草むら
昨日は1時起床でそのままダッシュで川へ行き、夜明けを待ってウェットのスイングを開始。一回キャストして何もなければ3ステップダウン(3歩下流へ降りて投げ直し)。それを10回くらい繰り返すと前回掛かったポイント。このスイングで来るんじゃ無いかと妄想を膨らませっているとリールが「ギャ!」と鳴いた。一瞬の緊張はあったものの、今回はフッキングせず。あぁ、残念。悔しくてまた戻って流し直したりしましたが、その後は何にもなし。仕方なく車へ戻るのですが、伸び切った雑草を見ると季節が進んだ事を感じますなぁ。真っ暗な中こんな雑草を掻き分けて河原へ行くのだから、熊が出没する地域じゃとても出来ないですね。
北関東の流れ
別のラン(スイングに適した流れ)へ車で移動し再び挑戦。しかし辺りが明るくなるとまるで魚信はなし。ザコからのアタリさえ無い。ハーディ ソブリンの悲鳴が聞きたかったなぁ。いい音するんですよ、このリール。
コオニヤンマのヤゴ
河原には見たこともない大きなヤゴの抜け殻。先ほどググってみましたが、コオニヤンマだと判明。河原はいつも新しい発見があります。
ブラックサンダーのバリエーション
以前は小腹が空いた時にはプロテインバー的なものを食べていたのですが、値段が高くなったので最近はコレ。セブンイレブンでは現在4種類もの味が手に入る『ブラックサンダー』。味とコスパでオリジナルが一番かな。これをかじると、つい歌ってしまうのがアリスの冬の稲妻、「ユア・ローリン・サンダ〜、 突然すぎた〜♪」てね😆
本流の釣り
午前中いっぱい色々と回ったけれど、結果何もなし。そして雨が襲来。いつもならば源流まで行ってイワナかヤマメを狙うのだけれど、午後はずっと雨予報なのとヤマメに関しては食傷気味なので早めに撤収しました。さて早く家に帰っても仕方ないのでどうしようかな・・。
フライシップロックス訪問
余った午後は競合店の調査に行きました! というのは嘘で、ここロックスはどこかで述べた様に前職が同じだったお仲間の店。前職は「J」とても言っておきましょうか(笑) そのフライJネットワークに、ロックスサーフェイスアウトフィッターズなごみがあるのです。まぁ関東のフライショップは仲が良いので、ハーミットのお隣りにある池袋サンスイさんにも私は遊びに行きますヨ。他のお店へ行くとお店のカラーが見えてきて面白いものです。

カエル顔の君に会いに行く(源流の釣りは先行車で決まる釣り旅)

関東の一般解禁からはや2ヶ月半、季節は一瞬にして過ぎ去って行く。寒かった3月、水量の多い4月から、現在は少しずつ雪代が収まりつつある関東の渓流。とはいうもののここ10年で一番雪が残っているので山頂付近はまだ白い部分が多く、今年の関東周辺の渓流は今のところ渇水の心配はなさそうです。

フライフィッシング歴だけで50年になってしまった私は、あと先を考えて最近は釣りへ行くペースが例年以上に出かけている。5月の半ばにしてヤマメの釣りはもう大分満たされたので、渓流の水量が落ちてくれば必然的にカエル顔を思い出させる、イワナに会いたくなるのです。

しかしながらなぜかゴールデンウィーク明けの林道は車が多い。思うに、「アユのシーズンが始めるまでもう少しあるから、源流へ行ってイワナでも釣るべ!」と考える同じような釣り人が多いのでは?というのが僕らの推測。なので林道を車止めまで走って先行車の車を見つけるとガッカリしてしまい、次のプランをどうするかを考えるのです。

今回最初に向かった川は今シーズン一度入った渓流。上流へ釣り上がればイワナが出るので、それを期待して行ったのですが、案の定入渓点にはすでに車が・・。場所を移動するたびに釣りをする時間が削がれてしまうので焦るのですが、今の季節は10時ごろにならないとお魚の反応が鈍いので、数カ所は探し回れる余裕があります。そして今回辿り着いた川は今シーズン初入渓。気持ちよく晴れた青空の下、林道の車止めから少し歩いてから入渓し、僕らの心を癒してくれるカエル顔のイワナに会いに行ってきました。

昨日の様子は以下の通り。まるで若者のように動き回る僕らは、イブニングは別の川で過ごす、相変わらずのダブルヘッダー。お暇な方はご覧くださいまし。

北関東の川
例年に比べると水が多いので、樹木の中を渓流の流れが複数走ってました。私は一旦降って様子を見る為に入渓点から下流へ向かい、見慣れない新たなポイントに手を出しながら上流を目指す事に。こうすることで狭い渓流でも一緒に入った仲間とある程度別々の場所を狙う事ができます。水深が膝ほどの深さを攻めていくと、大なり小なりお魚の反応はある雰囲気のある川なので、私の大好きな河川の一つ。
ヤマメ
虫が飛び始めるまでの小一時間はチビスケヤマメのライズに翻弄されて四苦八苦。コカゲロウが飛び始めてようやくヒットするようになりました。居つきのヤマメなので6〜7寸が中心ですが、油断すると8寸半が出ます。
イワナ
下流部はヤマメとイワナの混生の場所。最近はある程度上流へ行かないとイワナを見なくなったのですが、今年はいきなり9寸半のイワナが出ました。太っちょでいてカエル顔のイワナ。その愛らしいフォルムを見ると、思わず撫で撫でしたくなっちゃいます。
北関東の渓流
2時間半ほどで先行する仲間に追いつくと色々な虫たちがハッチし始めました。散発ながらライズをしている場所を徹底的に狙って上流を目指します。太陽が降り注ぎ気持ちの良い渓流だったのと、お魚のライズが多かったので、いつもよりも遡行スピードが遅かった僕ら。
ヤマメ
魚は思っていた以上に色々な場所から出てきた為に、ポイントを丁寧に攻める。縦長のプールでは仲間が一本釣って後ろへ下がり撮影。すかさず私がロッドを振るのですが、すぐに私のロッドにも掛かります。
ヤマメ
胸鰭と腹鰭がとても綺麗なヤマメたち。いつまでも豊かな川であってほしいと願う。
豊かな川
メマトイやブユが出始めているので、そろそろハッカスプレーサンゲイターは必須アイテム。ついでにグローブもあると嬉しいかな。
メイフライ
お魚にストマックポンプを入れると、マダラカゲロウ類の14番サイズがたっぷりと。それ以外に16番サイズの黒カディスが入ってました。
新緑の川
空の青と新緑のコントラストを見て、つい足が止まってしまい自然の美しさに浸る。マイナスイオンをたっぷり浴びて、穏やかな気持ちになっている自分がわかる。
イワナ
午後に入るとイワナのオンパレードで、立て続けに釣れる僕ら。同行の仲間は釣れすぎてなかなか上流へ上がってこない状態。そんな塩梅で予定していた退渓時間を3時間半オーバーしてしまった。この時点でもう大満足なので普通はもう帰路に着くのでしょうが、僕らはスイング・ブラザーズ。最後は本流でスイングしないと、釣りが終わった気がしないんですね。
ダブルハンドの釣り
源流から本流への移動時間は1時間半。そのおかげで陽はまもなく山並みに消えてしまう時間。雪代が収まっていないので水量は多めで釣れそうな雰囲気がムンムン。と、いつものポジティブシンキング。
チラカゲロウ
日没時間の18時半ごろ。陽が山に隠れて光量が急に落ちた瞬間、突然リールからラインが走り出しドラッグが鳴り始めた。”ギャッ 、ギャッ”と音を立てながらリールが反転。心臓バクバクもので掛かった本命は急に本流を登り始め、慌ててリールでラインを回収していた私の左手は追いつかず、テンションが抜けてしまい、久しぶりに掛けた本命をバラしてしまいました。あぁ無情。悲しさのあまりに力が抜けて流されそうになった私。本流の石にはチラカゲロウの抜け殻がびっしり付いていた、そんな昨日。「終わりよければ全て良し。」なんて言いますがそれが達成されず、昼間のパラダイスが一気に霞んでしまったイブイニングでした。ふぅ・・・。