さよならランディングネット、とならないように(ローズクリーク・ネットリリーサー)

釣りへ行くと必ず失くすものラインキング第一位は、多分フォーセップ かな? 皆さんは今、頷いたでしょう? そしてポケットから落ちるフロータント、さらにティペット。これはフライフィッシャーマンあるあるで、自分の事でもあります。

私が無くしたものの中で高額な品物といえばいろいろありますが、話が脱線しないようにランディングネットの話をしましょう。

ランディングネットを失くす原因は数あれど、皆さんの中で一番多いシチュエーシンは藪漕ぎじゃないでしょうか? 道なき道を進み源流へ入りいざ釣りへ。しばらくして大物が掛かった時にランディングネット に手を伸ばすと、いつの間にか無くなっているというのは、私以外でも経験した事がある人がいる筈。仕方なく歩いて来た道を戻るのですが、こんな時ランディングネットの網がオレンジだとすぐに見つかるのですが、渋めのオリーブやグレーなんかだと見つからないんですね。この時の損失は約3万円とくりゃ、いくら大物を釣ったとしても思い出す度にうなだれるのです。

そして私は湖でもやらかします。だいたいイブニングで大物を取った時にやってしまうのですが、ランディングネットをバックに写真を撮り、興奮のあまり魚をリリースした後にそのまま忘れてしまうパターン。酷い時は数日以上経ってから気づくのです。この時の損失、モンタナのブローディンの工場で社長から直接買ったフロートチューブネット。一番高いヤツを買ったので悲しさが半端ありません。

そして本題は「ローズクリークのネットリリーサーに付いているコードってどうやって使うの?」という質問。ランディングネットをなくさないためのコードなのですが、その使い方を以下の写真を参考に使って、私のようなヘマはしないように。あ、それでも撮影時にクリップを外した後に、再度付ける事を忘れちゃうと無くしちゃいますので、気をつけてね。

ネットリリーサーの取り付け方1
写真に写るリリーサーとネットは私が使っている物なので年季が入ってます。まずネットの網の頭に長い方の雄ジョイントをスナップ留めします。
ネットリリーサーの取り付け方2
付属の小さい方はベストの後ろにあるD環にスナップ留めします。
ネットリリーサーの取り付け方3
その双方を繫げるとこんな感じ。ここまでは皆さん理解されていると思います。
昔だったらこの位置にキーバックチェーンをつけましたが、ここに付属のコードの端を二重リングで留めます。
マルチクリップ活用方法
反対側にはティムコのマルチクリップを取り付けましょう。この部分は皆さんの工夫次第です。
マルチクリップは便利なツール
マルチクリップはどこにでも挟まり、外れることがほぼありません。なので、左手でランディングネット を持つのであればベスト左の前方の好きな位置にクリップをはさみましょう。
するとこんな感じ。魚が掛かったらネットを左手で引っ張って取り、ランディング。忘れそうになってもベストと繋がっています。撮影する時にこのコードが邪魔であればクリップを外せば良いのですが、そのまま元へ戻すのを忘れると、ネットを紛失してしまいますのでご注意を。
なんかコードが長すぎて邪魔だと思う人は自分なりに詰めて端は適当に結んで使ってください。それでも邪魔な方にいろいろと代用品を試してみましたが、一番短くてギリギリ使える長さは、ダイソーやアマゾンなどで売っている携帯用のカールストラップコードです。ただしクリップがすぐに壊れちゃうのとちょうど良い長さが無いのす。いずれにしても用心しないとなりませんから、やっぱりマルチクリップの方が安心。皆さんもいろいろと工夫してみてね。(ちなみにこの100均のカールコードはフォーセップ の紛失防止には役立ちます。)

シャワークライム(登山バスに揺られて狙うイワナ釣り)

これだけ暑い日が続くと私が休みの日にやる選択肢は二つ。一つは普段使いすぎた身体を休めるために午前中は映画館で観賞し、午後は家に帰りさらに映画を観ながら枝豆をつまみながらビールを飲むというもの。そしてもう一つの選択肢は避暑地を探しに標高の高い釣り場を目指すというもの。昨日はその後者の選択です。

日中の外気温が30℃を超える市街地を離れ、訪れたのは南アルプスの渓。そう皆さんもご存知のあの渓流です。人気があるだけに登山バスを乗り継ぎさらに上を目指す人の方が多いかな?でも今回は目の前で釣りをしてみました。

今回ユルユルな釣行を選んだ理由は、渓流釣行が初めての人を釣らせようというもの。なので、普段入渓している一番キツイデカイ岩だらけをまく場所を避けて、工事車両が降りられるスロープからの入渓。

とは言うものの工事した場所なんて数年経てば樹木が生い茂り、どこを工事したか分からなくなるのが自然の力。目新しい建造物は500mも釣り上がれば見えなくなるけれど、さらに500m登ると別の堰堤が見えてくると言う悲しい光景が、このポイントの少し残念なところ。

イワナの反応はいつも通り10時ごろからで、反応はポツポツと言ったところでサイズは8寸平均。お昼を回る頃は1500mオーバーのこの高地でも少し暑く、いつもの場所ならば途中の滝でその飛沫を浴びてクールダウンする時間。しかし今回は平場がほとんどなので、次の堰堤の水をシャワー代わりに浴びたいと感じていた。

次の堰堤があともう少しという所まで来ると、青空から一転し曇り始めた。湿った森の香りは急にコピーされた紙のような独特の匂いが鼻をかすめると、私は身震い一つ。「こりゃ雷が来るな。」と思ったらその数分後にドッと降りだし、雷の音を聞きながら滝飛沫以上の水を身体に浴びて、全身ずぶ濡れになったとさ。

結果、気持ちよかったから良しとしますか。

8月はゲイターのシーズン。ウェーダーなんか履かずに、全身で滝シャワーを浴びるのが気持ちが良いものです。貴方もいかが?

釣り人はと登山届けを出す事はほぼないけれど、過去の事例を考えると、このようなシステム(入山届)が場所によってはあった方が良いかもしれません。
繁忙期に入ったので、駐車場は第5までいっぱい。人の出入りが多いので、山の上には待機した登山バスがいっぱい。
朝の水温は11℃で日中は13℃ぐらい。ゲイターの隙間から伝う渓流の水が心地よいです。
私が昔、よく雑誌でバッタ(ホッパー)のタイイングを紹介していたのは、この渓流へ良く行っているため。川風が吹くたびにこのバッタが川面を流れ、大物に喰われるのです。フックサイズに直すと10番のロングシャンクかな。
土日はこれから多くの人が訪れ、火曜日の昨日も先行者が1〜2名の状態。フライへの反応はすこぶる良いですが、二度流ししても全くでません。
3年前と今年では、この堰堤周りの景色は大きく変わっているので、樹木の成長を間近に感じることができます。
このイワナを最後に天候の変化を感じたので林道側へ避難。するとドッと降り始め強制シャワータイム。そしてて釣りも強制終了。トラック諸島の無人島で楽しんだ日々を思い出します。

アイスクリームと私(相模湾でマンビカーと遊ぶ)

私を知る人のイメージは釣り好きのノンベェで甘いものは食べないと思われている。しかし釣りを共にする人からすれば、釣りが終わった後には必ずアイスを握るオヤジだということを皆は知っている。普段は間食などせずに甘いものはあまり口にはしないのだけれど、釣りを終えた帰りにアイスを必ず食べたくなるのは私だけでしょうか?それも行く釣りによって食べるアイスの種類が変わります(「ガリガリ君を毎日食ってたやん!」とのツッコミ、ありがとうございます。50半ばになり恥ずかしさが増し、現在はそのガリガリ君食べ歩きをやめました)。

一昨日は今年最初の相模湾シイラフィッシング親睦会。総勢8名で丸伊丸から出船しました。今年はず〜っと雨と寒さで海へ出ようという気持ちが削がれていたけれど、ここ数日の灼熱地獄で汗を流したおかげで、気持ちの上でもようやくシイラモードへ!

とはいうものの、例年ならばペンペンシイラが皆のロッドを曲げて、「釣れ過ぎてつまらない。」を発しながら、メーターアップを拾い釣りする季節なのですが、魚っ気が非常に少ない状態。魚が居ればサイズは大きいのですが、チャム(餌)を撒いても全くの無反応。なのでその効果がなく、フライを投げまくっていると、たまにスイッチが入っているヤツが喰ってくるような感じ。

結果、私はチャム撒きに徹しロッドを振ることがなく終了、良くある事です。上がった後は釣宿へ戻り冷麦麺をすするという行事は、丸伊丸へ行ったことがある人はご存知の通り。そして頭割りで船代を清算して、個々に帰路へつきます。ここで一旦解散はするのですが、知っている人はその道すがらにある最初の横須賀ICでもう一度集合し、火照った体を冷やすのと疲れた体に喝を入れるために、濃厚なソフトクリームを食べるまでがこの釣り。最後にソフトクリームを食べないと何故か完結した気がしないんだよなぁ。

次回は8月末に船を入れていますが、今年は平日の予約が空いているので、予定表と睨めっこ。でも私の休みが無いのです・・。

前日に慌てて巻いたクラウザーミノー達。ロッドには結んだものの、このフライが海水に浸かることはなかった。
出船は朝の5時ごろでお昼過ぎに起き上がり(釣り終了)。今回は目で見える明確な潮目がなかった事で、ポイントはパヤオに頼るしかなかったので、その殆どを移動時間に費やした。
船の周りをグルグル回るシイラが、気が向いた時だけに食いつくような感じ。なので、通常は散水している船首で釣れるのが常だが、今回はオオドモでもヒットが多かったのがいつもと違うところ。
サイズは60〜110cmまで。船中の半分の人がオデコになってしまいました。それぐらいシイラの群れが少なく、いつもの1/10ぐらいの感じ。
ハーミットのお客様のティボー率は90%以上?私に洗脳された集団と言えます(笑)
シイラは興奮の縞模様からマリンブルーに変わり、ランディングするとこのカラー。イエローに変化するとお疲れモードです。このカラーの美しさは、現場にいないとわかりません。
一応、いっぺんに何本ものヒットがある時間があったのですが、何故かオオドモ。珍しくチャムの効果が殆どないのです。
シイラの釣りは一人でのランディングはかなり厳しいので、手が空いている人が手助けに入りランディング。
船上にあげると大暴れのシイラ君を撮影するには、グローブか手ぬぐいが必携アイテム。

歩いた距離に比例する事(北関東のいわなハンティング)

渓流師には誰しもお気に入りの川というのがあると思いますが、私は北関東で15本程お気に入りの川があります。本流は毎年通うとしても、その支流を端からくまなく攻めて良い川を探して行くと、1シーズンで一河川の全支流を攻めるのがやっとかな。もっとも私は釣り歴が長いので、一通り関東の河川を探ってきているので、現在はその中で選りすぐった河川へ行くわけですな。勿論、外す事が多いんです・・。

そんなお気に入りの河川でデカイのが釣れるとその年は複数回通うことは少なく、大物の思い出に浸るのです。そして2〜3年寝かせては、「また大きいのつれるだろうか?」と再訪しながら楽しんでいます。

いつもならばこの時期は新潟の渓流を中心に楽しんでますが、昨日は午後に雷予報が出ていたので、なるべく遠出をせずに近場を攻める事に。と言っても片道160キロなんだよね、それも相変わらず下道で(笑)。

入渓点にはボヨヨ〜ンと浮く尺ヤマメ。なんでソレを狙わないかというと、その場所の戦績は0勝15敗くらいかな?ポイントへ近づくと沈んでしまい、してやったりと思うと別の中型のヤツが釣れちゃうんです。そのボヨヨ〜ンと浮いている姿を写真に収めようとしたら、案の定スーッと沈んで行きました。

今年に入ってイワナを釣っていないのでそのヤマメを無視して林道を小一時間歩き、さらに入渓してからも川を40分ほど歩いてから釣りを開始。なので7時前に車止めに着いたとしても、釣りのスタートは9時近くになってしまう感じかな。

「沢イワナは寝ぼけイワナ」とこのブログで何度か書きましたが、やっぱり渓流に陽が射し込み水面に虫の気配が感じられるようになってからイワナの反応は格段に上がります。

さて、入渓して最初に気づいた事。各ポイントにしっかりとした足跡が・・、多分お一人様。明け方は雨だったので、この足形は本日のもの。ウ〜ム入渓点に車がなかったのに、ここまで苦労しているのに先行者ありか・・。しばしその足跡を見て推測すると、私の釣りスタイルとは違い、釣りやすい場所で仁王立ち。それも落ち込み周辺に深い足跡があることから、多分エサ師に間違いないだろう。なのでそんなポイントを外しながら小さな巻きや微妙に浅い沈み石の周りを攻めて行くと、7〜7.5寸の拾い釣りになった。小物だけれども、すぐにつ抜けしたので嬉しい限り。

しかしその後にはドラマがあった。かも?

*つ抜け=釣り用語で10匹以上の意。ひとつ、ふたつと勘定して行くと、10(とお)以上は「つ」が付かないので「つ抜け」と言います。

流れの頭に仁王立ちの足跡。この様子じゃあまり釣れてないだろうなぁ。この足跡以外に先客はカモシカとクマさんの足跡。いつもと様子が違ったのは、ハルゼミ時雨の中で釣りをするのがこの場所のイメージだけれど、全く虫の声がなく鳥の囀りのみ、不思議な感覚。
丸の真ん中に見えるイワナがわかりますか?早い時間帯は全く魚が浮かず、フライを何回通しても無反応です。勿論私はニンフボックスなど持っていませんから前進あるのみ。
餌師の痕跡が消えたのは、滝をひとつ高巻きした後から。すれ違わなかったので多分早い時間帯に入渓し、私が入渓するよりも前に退渓したのでしょう。その後は小物ながら順調に釣れ続け楽しい時間帯に突入。
入渓した時の水温は11℃で陽が川に射すと水温は一気に上昇。そしてしばらく歩いた先にチャラチャラの浅いポイントで上には木が覆う場所が現れた。エサ釣りには木が邪魔だし、ルアー釣りだと浅すぎてパスする場所。毎度のことながらこの辺からいつも良い思いをするんですよ。そして、その3投目。
流心をわざと外してわずかなエグレがある対岸近くを流すとフライが吸い込まれた。合わせた途端、浅さゆえにバケツをひっくり返したような水飛沫と共に魚が走り出した。リールファイトの末に上がってきたのは35cmのイワナ。ちなみにこのネットの内枠は27cmです。
でっかい胸ビレと魚の重量のおかげで、スコットG773/4はその引きに翻弄されてスリリングなファイトが楽しめました。そしてそっとリリース。濡れたフライを交換してポイントを休ますことおよそ5分。今度は流心へとフライをキャスト。
その次の一投で上がってきたのは、34.5cmの個体。こんな小さなエリアで立て続けに尺上2本です。オスメスのペアの様ですね。今年は虫の流下が少ないせいか、どちらも幾分細っそり。
スコットのGSとラディアンはバットエンドから12インチ(30cm)のところにマークがあるので魚の大きさが一目瞭然、嘘がつけません。
この川は深いポイントが少なく、こんな感じのちょっとした場所でガバッと出てきます。
フライは波っ気がある場所ではなんでも良い感じ。ちなみに定点ライズしている9寸イワナは1時間狙い撃ちして釣れませんでしたが、とてもちっこいものを食ってました。私は22番までフライを落として攻めましたが、キャストするたびにイワナが私の顔を見るんです(笑)そして逃げる事もありませんでした。
この2本を釣っただけでお腹いっぱい。本来ならばこの先500m位上からが本命ポイントなのですが、私よりも前に餌師がいると思って前半を丁寧に攻めすぎたので、この時点で13時過ぎと時間なし。帰りの道を考えるとこれ以上やると雷に巻き込まれそうだったので、13時半に釣りをやめました。今年はこれでこの川への入渓はおしまい。本日は久しぶりの大物との余韻の中、仕事に励みます。

ふれあい動物ランド(大物を求めて信州の旅)

昨年からずっと考えていた湧水河川でのドライフライフィッシングを楽しむ為に、釣り仲間3名で出掛けた一泊二日の旅へ出かけたのは月曜日のこと。渓流へ分け入るこの梅雨空の下では色々な動物たちと触れ合える事ができるのです。

この時期河原に立てば、僕らの目線をかすめるように水平に飛び回るツバメ達は、僕らにとっては虫がどれだけ飛んでいるかのバロメーター。その中に時折空の色を色濃く写したかのようなカワセミが横切ります。英名ではキングフィッシャーと言われる釣り名人がいる川は、きっと魚が溢れているはずです。

林道を歩けば猿達がこちらをうかがうかのように森の隙間から鋭い眼光で睨んでいる事しばし。安全だとわかると猿の群れは木から木へと渡り歩く。家族を抱えたコロニーの大移動が見られます。

霧の中をさ迷うかの様に林道を車で走れば、すぐ前を鹿がギリギリのタイミングで横切る事が多いのは何故なんでしょう。慌ててブレーキを踏むと、その後に何頭かの鹿が横切り、一瞬立ち止まり我々の顔を見てすぐに森の中へ消えていきます。

そして梅雨空の下で小さな沢へ分け入れば、大きな巨体を揺らす熊の姿。最初に見つけた仲間は呪文の様に小さな声で「クマ、クマ、熊。」と言葉を繰り返す。熊は他の動物と違い機敏に逃げる行動はせずに、「釣りですか?では私は森へ消えます。」と言わんばかりに静かにその貫禄を見せながら姿を消していくのです。

今回はそんな動物達に会えた旅でした。

あれ?なんで釣りの話が出てこないんだ?

お察しの良い方は僕らの気持ちを汲んでくださいまし。

タイトル間違えたな、「こてんぱんの旅」でした・・。

当初の予定は午後から湧水の川へ入るのでそれまで別の川へいく予定。が、まずは高速道路で事故渋滞。トンネルに閉じ込められる事1時間。気持ち悪くなってしまいましたが、新たに挑戦する川への旅路でまだウキウキ気分。しかし川を見てビックリ。ここ4日間の降水量をずっとネットで監視して雨が降っていない事を確認していたのにも関わらず、本流も支流も真っ白け。仕方なく良い場所を探すと、沢が流れ込んでいる場所が少しだけ濁りがマシだったのでやってみる事に・・。小物さえ掛からず何にもナッシング。
河原の端下はスバメの集合住宅。強風に煽られながらも虫を探してましたが、僕らはまず魚を探さなきゃ・・。
どこへ移動しても釣りが成立する流れがないのです。で、仕方なく地図で地形を見ながら濁りの影響がなさそうな川へ行きますが、行き当たりバッタリの初めての川。どの川も釣りをやった形跡はあるのですが、急激な水温の変化なのか、川をジャバジャバ歩いても魚が全く走りません。
そしてメインにしていた湧水の川ならば影響は全くないだろうと移動すると、なんと濁る筈がない川がまっ茶色。それでもポジティブな心は捨てきれず夕方には好転するかと思い18時50分に川へ再び行くと、ご覧の様に風裏でヒゲナガがハッチ。でもね、まっ茶色の水でドライフライに反応する個体は全くありませぬ。さらにポジティブな気持ちを持って翌朝4時半に再入渓を試みるも、より一層カフェ色になってました。今年は何もかもがついていません。なんでこんなに濁っているのだろう?原因究明するよりも、次の対策に必死な私。
この時点ではまだ釣る気満々。湧水のある県を捨てて大移動を試み、行き慣れた川の鉄板ポイントへ。ココは間違いなく釣れるでしょう、の筈だった・・。車止めから30分歩いて入渓すると昨年と様相が変わり、狙い目のポイントは速い流れに、そして雨、雨、雨・・。3人でくまなくドライフライを流しまくるも、チビの反応はあれど大物の姿なし。マジか・・。
それでもめげない僕らは山道と渓流を散々歩いたのにも関わらず、さらに南の渓へ1時間半の移動。「ここならばイワナだったら確実に釣れるから。」と私。が、入渓すると目の前に熊が。こちらは3人なので慌てず騒がず。左岸へそっと強制退場していただき、そのまま釣り上がる事に。ところがここも何にも無いんです。寒さと増水ってこんなにもダメなものなんでしょうか?
「魚の写真があるじゃ無いの。」とお思いのあなた、魚が釣れなかった時の為に宿に泳いでいた魚の写真をキープしていた事がまずかったのかも?結果670キロ走り回って3人がかりで小物一匹さえも上がらぬ、”こてんぱん”に打ちのめされた釣りでした。あぁ、私はこのあとどこへ行けば良いのやら・・。

 

碧い海と空(真っ青な沖縄に染まるソルトウォーターフライフィッシング)

関東では梅雨真っ只中で空模様と同じどんよりとした気持ちで過ごしていましたが、僕らが海の上でロッドを振り始めた土曜日に、沖縄では梅雨明けとなりました。晴れ男9人組のソルトウォーターシーズン開幕です。

ここのところずっと梅雨空の下で過ごしてきた僕らには空と海の青さが眩し過ぎるほど。偏光レンズ越しで見ているとブルーフィルターがかかっているのかと思うほどだけれど、それは本物の碧。梅雨で湿ったブルーな気分は、その青の彼方へぶっ飛んで行きます。

そんなおじさん達の海遊び。おヒマな方は写真のキャプションを見ながら時間を潰してみてくださいまし。羨ましいと思った方はこの夏の遊びとして企画してみてはいかが?

釣り船・純(ツナ)
長い間お世話になった金武漁港の南野丸が諸事情で釣り船を辞めてしまい、今年から熱田漁港の『釣り船・純(ツナ)』を利用することになりました。船長の田仲 康純さんは20代後半の馬力ある船長で、FFの釣りを見ていただき興味駸々。今後は多くのフライフィッシャーマンをサポートしてくれることでしょう。
青
船を除けば360°どこを撮影しても碧一色。水平線がかろうじて地球と空の区別をつけてくれます。そんな紺碧の青の中からマグロ達はどこからともなく姿を現します。そしてフライに食いつくやいなや、ティボーが美しい逆転音を奏でるのです。
マグロ
晴天で写真を撮る時にいつも思うのは光の有り難み。鮪のボディコントラストを見事に引き出してくれます。そしてマスクの下に隠れた笑みから、その釣り人の至福の時間である事がわかるでしょう。
キビナゴ
「どんなフライを巻いていけば良いですか?」と聞かれますが、まずはこのキビナゴを真似てくださいな。引っ張りの釣り中心であれば、クラウザーミノーでも普通に釣れます。
ロッドの曲がり
このロッドは10番ですが8番でチャレンジしていた時は、シャレにならない位バットから曲がってました。マグロの中では子供みたいな大きさですが、フライフィッシングはそんなサイズでも楽しめる釣りなんです。
オリオンビール
釣りが終われば宿へ戻り、シャワーを浴びて夕食へ。オリオンビールは海人(うみんちゅ)の血液ですな。ビールで飽き足らない人は泡盛へと移行します。
マグロ
船長にお願いしておくと宿近所にある寿司屋さんに僕らが釣ったマグロを持って行ってくれて、それをすぐに頂けるというありがたいシステム。シャワーを浴びてすぐにビールとマグロのお寿司。これも至福の時間です。そしてキハダマグロのモチモチ感はクロマグロとは一味違った美味しさ。
グロッキー
私はというとウネリの強さに耐えきれず、後半はグロッキー状態。フロントデッキが広く大の字でゴロン。
ティボー
活躍したティボー達。今回はパシフィックからエバーグレーズまで全サイズを使いました。
辺戸岬
二日目は残念ながらウネリと風が強すぎて出船できず。仕方なく沖縄本島最北端の辺戸岬へ。その周辺でミーバイと遊ぶことにしました。
本当ならば6番ロッドあたりで楽しんで方が面白いのだけれど、念の為持ってきたもらった最低番手は皆さん8番ロッド。クレージーチャーリーで遊ぶリーフでのフィッシング。
リーフのフライフィッシング
20代前半の若者も参加しているけれど、平均すると50歳以上のオジサン達の集団9名。少し早めの夏休み気分の三日間。今回のツアーも『フリーライドアングラーズ』さんにお願いしてのツアーでした。こんな遊びは5月〜10ぐらいまで楽しめます。色々なプランを考えてくれますよ。皆さんもいかが?

DIY(フライパッチの話)

大それたものを作るわけじゃないんですが、なんとなくこれは作っちゃった方が良いんじゃないかな?と思いまして、今ココに書いている次第。シムスのフィッシングベストかその他パックシステムを持っていない人は、あまり関係のない話です。

ハーミットで在庫している商品で、シムスのスーパーパッチなるものがあります。これはフォームにベルクロが付いており、ベストのフライパッチとして使うものなんですが、その商品にはどこにもシムスのロゴはありません。フォームにベルクロを貼っただけのものなんです。そしてメーカーさんに在庫が無い時は入荷までにすごく時間がかかる商品です。

ハーミットで販売するフライパッチにはアングルさんが販売する安いピン付きパッチがあるので、この裏面のピンを取ってしまい、100均でベルクロを買ってくれば同じような使い方ができます。

お客様には「商売っ気の無い発言だ。」と叱られてますが、簡単にオリジナルフライパッチがこしらえられるので、コレは有りじゃ無いかと思うのですが、いかがでしょう?

シムス スーパーフライパッチ
コレがシムスのスーパーフライパッチ。大きさがFSベストに付いているベルクロサイズになっているので、ガイドベストやG3ガイドベストには小さいのです(小さくても問題はないのですが・・)
両面ベルクロ
まずは100圴に言ってベルクロの買ってきましょう。この商品は写真のようにリモコンを壁にくっ付けても大丈夫なモデルなので、剥がれることはありません。
アングル フォームフライパッチ
このフォームパッチは二種類出ています。大きさは90×65mmとシムスのそれより少し大きめ。価格は1/3です。
アングルフォームパッチ
後ろにはピンが付いていますので、コレを取っちゃいましょう。簡単に取れるかと思ったら、以外にもガッチリ付いているのでニッパ等が必要です。
アングルフォームパッチ
そしてその裏面にベルクロのオスを貼り付けます。どのように着けるかはご自由にどうぞ。
アングルフォームパッチ
ガイドベストに着けるとこんな感じ。このベストの場合は両側にあるので、もう一つ着ける事もできます。
チェストパック
チェストパックなどはベルクロ部分が広いので、2個は付けられますね。左はシムスの純正Superflyパッチで私が使っているものです。あ、このチェストパック、ハーミットのページに記載忘れてましたね。時間を見てページをこしらえます。

まんぢうとまんじゅう(北関東釣り行脚)

「まんぢう」と「まんじゅう」と書かれた看板。どちらの方が美味しそうに思えますか? この話題は釣りへ行く道中にある饅頭屋の看板を見て車内でよく論議する話なのですが、私はまんぢう派です。

釣り場へ行く道中に饅頭屋が何件かあるので、それを見てふと思い出したので書いてみましたが、釣り人がその足を止めて饅頭を買う余裕は滅多にないのです。もしもお土産で饅頭を買うのであれば、それは午前中に良い成果が出て気持ちに余裕があるからでしょう。そんな時はお土産用とは別に1〜2個の饅頭を購入し、河原で景色を楽しみながらお茶と共に頂きます。そんな余裕はここ数年とんとないですなぁ。

先週は散々な結果でようやくチビスケ一匹という釣果だった私。で今週はと言うとリベンジです。もちろん饅頭屋は朝早くから開いていないので釣り場へ直行。気持ちは先に釣り場に着いちゃってるんですヨ、だって暖かいんだもの。水温は8℃スタートで本日は一気に上がる予定。

魚が釣れそうな感じがする時って、川面に跳ねがなくてもなんだか川がソワソワしてる感じを受けるのは私だけでしょうか? あ、それは自分が前のめっているだけかもしれませんね。でも五感で感じる気温の上昇とヒバリの囀りは釣り人の気分を盛り上げるバロメーターなのであります。

この1週間で変わったのは緑がさらに深くなったこと。そして水温が低い日がずっと続いたので放流ヤマメさんはエサ師に抜かれてほとんどいなくなっていること。その代わりにこの川で生まれたヤマメ一年生が元気に虫を食いまくっている姿でした。

結果、雷にビクビクしながらも久しぶりに満足の行く釣果で、帰りの下道も苦行とならず終始笑顔で帰りましたとさ。え?饅頭買ったかって?

いいえ、忘れちゃいました。そこまで気持ちの余裕がないんです、今年は・・。これを見ている饅頭屋さん、どうか『必釣・饅頭』を作ってくださいな。そんな饅頭があれば昼休憩にきっと買いに行きます。

ヤマメ
尻ビレにホワイトティップが入るご当地育ちの二年生。放流モノはほぼいなくなったので、流心の早い流れから一回だけ勢い良く出てきます。その代わり掛け損じた場合は夕方まで出てこない気難しいヤマメ。一年生を5匹釣ると二年生が1本出る感じ。水温が低かったせいか、二年生の育ちはそのほとんどが6寸半と、やや小さめ・・。
ヤマメが食べていたもの
ストマックポンプを入れた見たら、こんな感じ。そのほとんどがニンフでダンやスピナーは少しだけ。今回はカメラのSDカードを忘れてiPhone5で撮ったので、写真がうまく撮れず、スミマセン。
イワナ
今年初めてのイワナがヒット。魚が釣れ始めたのが水温が上がり始めた9時ごろから。サイズこそ伸びないものの、午前中で二桁以上釣れたので大満足。午後は雷雨予報だったので、午後の場所をどうするかを検討中。
支流の流れ
本流に刺す小さな沢の水はまだ冷たく、岩魚釣りはこれからが本番という所。そうだ、昔よく通った沢へ10年ぶりにイワナ狙いで入ってみようかな?ということで、大きく移動です。
とある沢
場所を移動してビックリしたのは、入渓点が大きく様変わりし二面護岸になっており、土砂崩れ防止のコンクリートがむき出しになってました。かなりガッカリ。せっかくきたので入渓点からしばらく歩いてから釣り始めることに。
錆びたヤマメ
ロッドを出して一投目。ヤマメがヒット。二投目もヒット。三投目もヒット。四投目もヒット。まさしく入れ食い。昔はイワナしか釣れなかったこの沢は、今は錆びたヤマメだらけ。このままずっと入れ食いかと思いきや、魚は早い瀬からしか出てこず、深いプールに見える大物は全くの無反応。でも魚の濃さに驚きです。しばらくして雷が鳴り始めたのでわずか1時間ほどで退散。でもこの沢だけで二桁は簡単に釣れたので大満足。
マダラカゲロウ
雷雨の間は他の川へ散策しに行きましたが、元の川の方が魚っ気があったので4時ごろに再入渓。水辺の溜まりにはスピナーの死骸がたくさん。本日のイブニングもいっぱい飛ぶのかな?
放流ものヤマメ
朝入った同じ場所を今度は反対側の河岸を遡行することに。そうすることで別のポイントが見えてくるのです。小さな流れにライズを発見し釣り上げると、尻ビレが肉厚の放流もの。でも放流ものの方が育ちが良く8寸以上あるんですね。前日に巻いたイエローパラシュートが役に立ちました。その後豪雨になりイブニングを待たずに退散しましたとさ。

何故サクラマスにウェットフライを使うのか?

フライフィッシングをやっていて思うことは、他の釣りに比べると独自のルールを作り楽しむ傾向があるという事。例えばヤマメを狙うお客さんのおよそ90%はドライフライで仕留めたい方で、ニンフボックスを持っていない人もいる程。皆さんはドライフライで釣る方がずっと価値があると考えているのでしょう。まぁ、私もその一人です。

サクラマスの釣りも極論を言えばウーリーバガーでも釣れるのです。特に北海道の方ならよく経験されている事で、レインボートラウトを狙っていて間違って掛かるサクラマスを、なんで本州の人はそんなに躍起になって追いかけているのか分からない、とおっしゃる方もいるほど、釣れる時は釣れます(知らない方の為に、北海道では内水面でサクラマスを狙って釣ってはいけません、狙って釣っている場合はリリースしても犯罪です、警察に捕まります。)。もっとも本州と北海道のサクラマスの密度は比べ物にならないので、対比にはなりませんが・・。

フライフィッシングはとかく、こだわりの釣り。管理釣り場でグローバグを使って入れ食いになるのを卒業して今度は何で釣ろうか、と言うのと一緒。簡単に数釣りをする手段を知っていても、それを封印し新たな自分のスタイルを貫く人が多いスポーツだと思います。なので、他人とサイズを比べたりする人は少なく、自分の納得のいくスタイルで仕留めた魚が例え25cmであっても、その価値はその人にとってはこの上ない喜びなのです。

特にフライフィッシングの場合、サクラマスは通ってもワンシーズンで1〜2本のサクラマスがキャッチできれば上出来なほど釣れないので、その一本の価値を高めたい意識から私の中ではウェットフライで釣ります。ヘアーウイングフライやチューブフライではなく、煌びやかなウェットでどうしても釣りたいと言うこだわり。もしグローバグ(イクラフライ)でサクラマスが釣れたとしても、グローバグが写り込んでいる記念写真を想像すると私にはピンとこないですしね(グローバグで狙っても釣れる確率は変わりません)。

あなたのフライフィッシングには、どんな所にこだわりがありますか?以下にはダンケルドを咥え込んだ個体だけ記載してみました。

ウェットフライフィッシング
私は一年間のうち約7日間だけ、遠征サクラマスの釣りに時間を費やします。限られた時間で釣る一本の価値を高める為、そのフライはお気に入りのウェットフライパターンでありたいのです。
ダンケルド フライ
そして私のフェバリットフライがダンケルド。サクラマスを釣ってきたそのほとんどはこのフライで仕留めています。水に濡れて泳ぐ姿はとても艶めかしく、私がサクラマスだったら、きっと食いついちゃうな(笑) そんなダンケルドが口に掛かった状態の写真だけ引っ張り出し、その時のスイングを思い起こして、今後に役立ててみようかな。
サクラマス
これは一日の間に同じ場所で二本釣れたうちの2本目のサクラマス。その30分前に釣れた1本目のサクラマスの時よりも緊張感がなかったので、クリック音がかなり響いてからアワセ(実際はラインを抑えただけ)たので、一番硬いところに掛かった。でも、5号のティペットがランディングした途端に切れたのでヒヤヒヤものでした(岩に擦れた時の根ズレです)。
曇天でサクラマス
曇天でムワッとした日。次のスイングは沈み石の頭だから、きっと釣れちゃうだろうなとポジティブシンキングでいたら、ヒットした一本。この時は咥え込んだ直後の「ジ、ジ」と言うクリック音の後にすぐにラインを抑え込んじゃたから、一番危ない鼻掛かり。サクラマスはこの部分がとても弱く、この状態で強引に寄せて口切れする事で泣いた事がしばしば。緊張しすぎて失敗するケースはこの掛かり方です。
ダンケルドとサクラマス
晴天のど日中に水温が上がり、機嫌が良くなったサクラマスが食ってきたのがコレ。ラインとポリリーダーはインタミかホバーなので水面直下の釣り。波がよれているところの上を通過した直後にリールから「ジ〜、ジ〜」とラインが引き出され、その後ラインを抑え込んでアワセたので、パーフェクトなフッキング。最近は緊張しすぎて、この掛かり方ができない・・。ちなみに滅茶苦茶太く見えるティペットは6号(25LB)です(笑) ここまで太くすると根掛かりした時に困るので、現在は4-5号(16〜20B)に落ち着いてます。細くないと釣れないと思っている方、フライ絡みが多くないですか?
サクラマス
雨が長らく降らず渇水が続いたので、サクラマスはきっとラン(一つの流れ)の頭にいるだろうと思い、ラインをいきなり出さずに、キャストごとにラインを伸ばしてうまいこと掛けられた個体。ロッド2本分程の距離なのでダブハンがいらないほど目の前。釣り人はいつでも魚が遠いところを泳いでいると思っているけれど、お魚はいつでもその時に一番快適な場所にいます。ランディングネットが巻き込んでいるので、ボディが細く見えるけれど、実際は太くて立派なサクラマス。
サクラマス
朝方に対岸の少し下流でルアーマンがサクラマスをキャッチ。サクラマスは群れで行動しているから、きっと同じ場所でまた釣れるはずだろうと思い、水温が上がる時間まで待って同じ場所を攻めてみた。流れがとても緩い場所でラインのテンションが少し足りないので、自らロッドでラインテンションの負荷を掛けたら、ウグイみたいなあたり。ラインが走り出さないので聞きアワセしたら、この場所にフッキング。喰いが渋いんですね。ちなみにロング(リーダー)ティペットの人には笑われるかもしれないけれど、私はいつもティペットは50cmほどしかありませんし、遠征時はドロッパーも付けません。リーダーはポリリーダーだから、ナイロン部分が50cmしかないんですね。なぜかって? それはお店で聞いてみてくださいな。
ウェットフライ
ずっとダンケルドを投げていると飽きるので色々なウェットを投げますが、私の場合ダンケルド以外のフライにサクラマスが掛かる確率は20%もありません。使っている時間を考えると仕方ないですね。今年はもう一本くらい、気持ちの良いスイングでサクラマスをキャッチしたいので、連休中は日々ウェットフライを生産し、その日を妄想しながら精進いたします。

春の足踏み(芦ノ湖にぷかぷか浮かぶ)

僕らが思い描いたシチュエーションはこう。朝イチは表層早引きでサクラマスをゲットし、水温が上がる頃までレインボートラウトを引っ張りで数本キャッチ。上着が脱ぎたいと感じる外気温になったら、ゴロタ石が点在するポイントでドラワカブラウンハント。「ちょっと釣り過ぎちゃったね。」と、お昼にうえ乃ボートに戻ってカツ丼を食べ、午後はサラッと流して早上がり。

昨日はムッチーと二人で出掛けたのですが、この妄想シチュエーションが合致したのは、うえ乃ボートに戻ってカツ丼を食べた事だけ。釣りの予想は全て覆されました。今年は春が足踏みしています。朝イチは桟橋が凍っており、出船すると無風状態。風が出てきたら状況が好転するかと思ったら思いの外風は冷たく、そしていつまでたっても水温はビリビリする程冷たい状況。船の帰港時間ギリギリ近くまで投げてレインボーはポツポツ釣れるものの、抱卵してひっくり返っているワカサギは全く見当たらず、湖面を炸裂するブラウンを見る事はありませんでした。

水温はまだ10℃を下回る状態なので、この状況からハーミット的芦ノ湖週間予報をしますと、まずブラウントラウトは外気温の上昇に伴い今週末から少しずつ好転し、ゴールデンウィーク前半がドラワカシーズンとなるでしょう。今週末はユスリカ発生にて、表層早引きにレインボー爆釣注意報が発令される予定ですが、ヒメマスが混じる事があります。またサクラマスは朝一番の引っ張りで釣れる確率は1/50人。時にシルバーサーモンがヒットする事もあるので、万全な対策でお出かけください。

以上、ハーミットの釣り予報師、稲見がお伝えしました。外れても恨みっこなしヨ。

今シーズンのゴールデンウィークはきっと皆さんの爆釣で笑顔が止まらない事でしょう。
いいなぁ。

芦ノ湖レインボートラウト
朝6時から8時ぐらいまでは湖尻北部でずっと引っ張ってました。が、無反応。ユスリカがようやく出始めて、それを喰うレインボーとヒメマス用に、オレンジ&パートリッジを用意してください。
芦ノ湖と富士山
外気温が上がり始めたその後、湖尻から湖を左回りでドラワカ打ち。でも芦ノ湖を半周打ちまくっても、全くの無反応。定置網にはたくさんワカサギは入っていたので、ドラワカシーズン突入までにはあと1週間以上先になりそうです。
魚探
芦ノ湖一周をドラワカで叩きましたが全くの無反応だったので、残った時間を効率よく過ごすため、魚探で反応を見ながら魚が多く溜まっている場所を探して重点的に攻めました。
芦ノ湖のレインボートラウト
魚はヒメマス混じりでサイズは25-47cmまで。ヒレが回復した綺麗な個体が中心で、魚の引きは抜群です。水はまだまだ冷たく、8秒も浸けていると手がビリビリします。
レインボートラウト
ムッチーは最後の最後に良いサイズをうえ乃ボート前でヒット。ラインが走られてやりとりを楽しんでました。ヒレピン最高!
レインボートラウトの尾ビレ
尾ビレの回復した個体。午後3時過ぎは水温が高くなり喰いがたちますので、時間の余裕がある方は夕方5時ぐらいまでロッドを振った方が良いです。
レンボートラウト
桟橋へ戻ってリリース。今回はドラワカでブラウントラウトが釣れなかったけれど、ドラワカでのハンティングは皆さんがお楽しみください。