移転問題でフライが巻けず、行き当たりばったりの釣りが続く

いつもの秋であれば、そろそろ北海道のイトウ釣りに向けて準備を初めたり、宮崎のオオニベ遠征に向けて頭の中はタイングモードに入っていたりするのですが、今年はといえばハーミット移転に向かって物件探しの日々。お店の業務はこなしてはいるものの、フライフィッシングモードに切り替えることが出来ずになんか物事がうまく進まない。そして新しいお店へ移った後にどう変化するかのイメージが全く湧かず、全てが煮詰まらないのです。人生はなるようにしかならんと思ってますが、釣り以外のことはどうしても考え込んでネガティブになりがち、釣具屋経営って大変。

そんな感じで、釣行前夜は気が付けば22時半まで業務をしていたので慌てて帰宅。とりあえず車に積んであるものだけでなんか釣りに行くとして、目覚ましだけセットして寝ようと思ったら、セットする前に寝落ちしました。なので、起きたのが朝6時30分。さて、どうしたものか・・。

こうなると何処へ行っても釣り始めるのは10時過ぎになっちゃうかな。天気予報は30℃オーバーだし、季節が終盤なので何処でも良いので河原でロッドを振って魚の感触を手堅く味わいたい気分。管釣りへ行くのは来月以降でも問題ないので、ここは一つ普段私が行かないC&Rへ行ってみようということになりました。ちなみにどっち方面へ向かうかも全く決めずに車を走らせ、なんとなく一番近い高速道路のインターが東北道に近かったのでそっち方面へ向かうことに。さらに栃木県へ入った所でC&Rは男鹿川箒川の二択になり、ボーッと走ってしまった事で西那須野塩原ICで降りる事と相成りました。

お気楽な釣行ゆえに皆さんの参考になるかどうかわかりませんが、お暇な方はご覧くださいまし。

今回の教訓:成り行きに任せるのも時には良いかもしれない

向福橋
箒川といえば私はこの上流でヤマメやイワナ狙う事は多々ありますが、この区域で釣りをするのは相当久しぶり(このブログで書いた事ないんじゃないかな?)。C&R区間は毎年その範囲が変化しているので、何処から何処までがC&Rかの検討が付かず、とりあえず『キャッチ&リリース』と書いた赤いのぼりがある所でやってました。今年はこの新しい橋(夕の原橋・22年3月26日開通)の下100mほどにあるワイヤーの所までだと思ってそこまでしかやりませんでしたが、帰ってきて漁協のマップを見た所、さらにずっと下流の布滝下流の稚児ヶ淵(最下流部はほぼルアーポイント)まで遊べるのですね、知らんかった。
レインボートラウト
C&R区間なので普通によく釣れます。フライはホッパー#8と大きめのデタッチド・ボディ・メイフライ#10の二種類だけで、13時までに14本の釣果。小さいヤツはこちらの20〜25センチほど。写真を見返すと、目に十字のマークがありヒレに斑点がないので左下のチビはヤマメだったようです。
レインボートラウト
初心者の方が多いので多くの方はインジケーターを付けてニンフをやっていましたが、普通に大きいドライフライで出ます。但し、見えているレインボーは相当遠くから慎重に狙わないと反応しませんので、キャッチした魚のそのほとんどは皆さんがあまり手を出さない荒瀬の中、あるいは、強い流れを渡って人があまり狙わなそうな右岸のポイントばかりです。
箒川C&R
国道400号線は左岸側を走っているので入渓点は左岸ですが、私はこの写真でわかるようにずっと右岸側に。場所により強い流れもあるので、慣れない人は左岸で釣りをしましょう。このポイントは福渡県営駐車場前で、底石が一枚スラブのポイントで、大体この辺がC&Rの最上流部になります。
レインボートラウト
魚のコンディションは思っていた以上に良く、ヒレピンの確率が60%位で、綺麗な個体が多かった気がします。ちなみに今回は前回お話しした「フィッシュパス」で入漁証を購入しました。
この魚をキャッチする前に55センチほどのレインボーを見つけ、キャストのポジションや方法を色々工夫してようやくドライで出しましたが、強い流れの中に居たので一気に下られて4Xをぶっち切って行きましたとさ。ココは4番ロッドだとちょっとパワーが足りないかも・・。
レインボートラウト
今回の最大魚はコイツで45〜6センチと言ったところ。デタッチド・ボディ・メイフライ#10でキャッチ。
ヒゲナガカワトビケラ
14時に一旦上がってひと休憩していたら、急にヒゲナガが水面近くを飛び始めました。休みそこそこに釣りをしろって事ですかね?
レインボートラウト
しかし、すでに叩いた後の2度流しだったのでお魚の反応は薄く、一時間ほどで2本追加の釣果。飽きてしまったのでこの場を離れ、渓流の終わりを噛み締めたく年券を持っている下流部へヤマメを狙いにそのままGO。
レインボートラウト
あと1時間もすると陽が沈み暗くなるので、茶々っと堰堤周りを攻めてみると、あれまこれって子ニジ? 本日はレインボートラウトに好かれた一日でゴザイマシタ。さてと、時間を見つけてフライを巻かないと、来週持っていくフライがとても少ないゾ!

無計画

相変わらず釣りばかりして皆さんの気持ちを煽っている管理人です。流石に疲れてきたので昨日は出勤時間に出陣した無計画の釣り。本当は早起きして本栖湖へ行く予定でしたが、水位が依然下がらないので私の釣りスタイルが成り立たないため断念。なので信号のタイミングで関越自動車道へ乗ることにしました。

関越だったら神流川C&Rの情報を取りにしようかなと思いその気でいたけれど、高速を走り始めてハタと気付いたこと。そう、神流川C& Rは火曜定休なんです。私が神流川へあまり行かない理由はそこにある事をすっかり忘れてました。仕方なく気の向くままハンドルを圏央道に舵を切り、午後だけでも本栖湖へ行こうと思いましたが、何を思ったか青梅ICで降車。峠が私を呼んでいる気がしたんです。

私の実家から青梅街道はまっすぐの道。学生時代はロッドを背負いオートバイで奥多摩へ良く行ったものです。僕らの世代でバイクを乗っている人といえば暴走族かローリング族のどちらか。私はその後者の方で、峠道を楽しみながらさらに釣りをするというもの。ナイターバスフィッシングをして朝方家に帰り、そのまま学校なんてのもしばしば。今も昔もその生活はあまり変わりません(笑)

思い出のカーブをマニュアル車でなぞってはみたものの、やっぱりオートバイの様な風と加速が感じられられないので少し味気ない。その爽快感は劣るけれど、鮮やかな紅葉が手伝って走る気持ち良さはありました。

奥多摩湖を登りつめてたどり着くこの時期の釣り場は小菅川C&R。でも入漁証を買って何か違和感を感じたのは、半日券なんてあったっけ? 帰ってからわかったことですが、下流側をやれと言われてなんか変だなと思いましたが、この場所は釣りをする時期によって釣る区間が変わるんです。いつもはめちゃくちゃ寒い1〜2月に訪れるので今回釣りをした場所を含めてC&R(冬季釣り場)なんですが、11月中の今は管釣り(小菅フィッシングヴィレッジ)なんですね、失敗。でもね、管釣りと言っても特別魚がたくさんいるわけでもなくその区別はほとんどないのでやっていることは一緒です(魚が持って帰れるかどうかの差かな)。

無計画での行動はハプニングの連続。でも結果釣りよりもその行程で思い出に浸れたので、良しとしますか。奥多摩は秋真っ盛りです。

12月からはこの下100mくらいが最下流部になります。
冬の小菅川と言えばミッジの釣り。フックは22-24番でティペットは9-10X です。ティペットをきちんと沈めれば、ミッジドライへの反応が格段に良くなります。
基本C&R 区間の大半は段々畑で釣り易くなってます。まぁ、管釣りだと思ってください。

12月からはこの場所で入漁証が買えます。今はこの場所で買うと管釣り料金になっちゃいます(笑)

ハコスチに会いに行く神流川C&Rへの旅

上野村
神流川のC&Rには久しぶりに来たけれど、その様変わりにビックリ。トンネルも増えていくらか早くなったかも。

あんまりオタクな釣りばかりしていると皆さんに、「あなたにはついていけない。」と言われると困るので(笑)ここは一つ冬の間のC&Rを訪れ、それをレポートしてみようという気に。

上野村ふれあい館
入漁証はふれあい館に入って奥の左にカウンターがあります。

今回選択したのは上野村漁協のC&R。その理由は昨年訪れた『赤久縄』というカンツリで「ハコスチって、どうよ。」を検証すべくトライしてみたんですが、たくさんいる魚の中からハコスチを選んで釣るというのが難しく、どれがハコスチなのかわからないとい結果に終わったので、ならばハコスチがほとんどの場所へ行ってみようと思った次第。

ハコスチ
見た目じゃ何が違うのかわからないハコスチ?

ところで「ハコスチ」って何?という方に簡単に説明を。『ハコスチ』とは群馬県水試開発で游漁用ニジマスを作り出すために、川場養魚センターで飼育したニジマス(旧箱島養鱒センター系)雌と、スチールヘッド系雄の交配によって生れた新種のニジマスの事。名前の由来はその力のある魚を選抜して交配を進めた、群馬が生み出した美味しさではなく、フルパワーニジマスを追求した生産場所とスティールヘッド種の名前を合体したもの。なので、どんだけ引くのかが気になって私の目で客観的に見てみようという気持ちでの釣行です。

サイトニンフィング
この中に5匹ほど見えてます。流れのヨレを見てどのくらい上流に打つかと、ストーキング(気づかれずに忍び寄ること)ができるかが釣果への鍵。

営業時間は上野村ふれあい館の営業時間に合わせて9時から16時頃までの営業ですが、1日¥2,000というお手ごろ価格。ただし、東京から行くと下道が長すぎて130kmほどの行程が3時間かかるので、カンツリとして考えればちょっと遠いかもしれない。

サイトニンフィング
ほふく前進に近い状態でにじりより、魚に気づかれない距離でキャスト。アタリは狙っている魚の口を見るか(食いつくと白い口が見える)、リーダーの動きで取る。

平日だから釣り人なんていないんじゃないかと思いましたが、ずらりと並ぶ近県ナンバー。主に埼玉と群馬の方が80%で、あとは東京方面です。

してその状況は、水温10℃でお魚はライズ無し。皆のスタイルを見ているとインジケーターの使用が多かったのですが、水深も浅く丸見えだったので、私はヘンリーズフォークリバーのパインヘブンで慣らした、サイトニンフィングでトライ。水色でおおよその水深を予測してショットをフライの15cmほど上に噛まし、フライはフェザントテールニンフの#18と#16。

ハコスチ
釣れた平均サイズは35cm〜50cm弱くらい。出荷サイズなのかな?ドライでも釣れたけれど、この日は水温が低く、圧倒的にニンフの方が有利。
フェザントテールニンフ
小さいニンフを使うと、くわえてから2〜3秒は放さない。放したとしても、その時はすでにリーダーが魚よりも下流にあるので、自動的にテンションが掛かりフッキング。明確なアタリが欲しい人はインジケーターが良いと思うけれど、思いの外インジケーターは抵抗になります。

数投流すと素直にパクっと。すぐにビュンと走りジャンプ一発。フム、言われたようにジャンプを繰り返しますが、水温の低さとエリアの狭さもあってか爆発的なパワーは感じませんでした。魚体の違いはよくわかりませんが、全体に黒点が強く出ている感じで、尾の付け根がしっかりしている感じ。魚のコンディションは一般的なレンボーと同じで、ヒレピンはなかなかいないようです。私の意見ではもう一回り成長したサイズで、もっと大きなエリア(湖か池のカンツリか本流)でこのハコスチ体験してみたいです。

フェザントテールニンフ
フェザントテールの18番にトラウトハンターの8feet6Xを直結。ティペットをつけてません。近距離戦はリーダーを短くしないと、オモリに当たるフライラインが出なくて投げづらくなります。

その後も場所を変えて10本釣り午前中で帰りましたが、¥2,000という価格を考えるとかなり楽しめると思います。あとは高速を使って3時間の行程が苦にならない人向けでしょうか。営業は1月末日までのようです。

ここ数年坂東子持漁協が管理する『日本のニュージーランド』へは行ってませんが、あの場所で50cm以上のハコスチならば、相当引くんでしょうなぁ。この魚を機に今後の養殖事業もいろいろな形に変化することを期待しております。

冬季釣り場C&R区間
最上流部支流の魚止め。雰囲気があるけれど、サビたヤマメの方が多かったのでパス。
冬季釣り場C&R区間
上流に見えるのが本流の魚止めで、あそこまでがポイント。ゆるい流れの中にゆったりと泳いでいます。
釣れたお魚はこんな感じ。