休みの日はじっとしていられない鱒中毒患者の私は槻川フィッシングエリアへ行ってみた

私の日常は一年を通して釣りから離れない様な生活をしている。なので、「明日はお休みですよ。」と言われても、何をして良いかわからずオロオロしてしまい、特に一日中家にいたら手はブルブルと震え、酸欠を起こして倒れてしまいそうな気分。ロッドを握っていれば多少心は落ち着くのですが、結果的に水辺を探して佇んでしまうのデス。コレって職業病なのでしょうか、診断書を書いてもらったらきっと『重度のマス中毒により、静養が必要。』なんて書かれちゃうんでしょうなぁ。そういえば長期入院を強いられた若かりしころ、私は闘病生活中にも関わらず、後輩に運転をお願いして釣りへ出かけていましたっけ。その際に病院への外出許可を取る書類には「芦ノ湖にて療養」と書いてました(笑)

前日にロストルアーズで白銀の世界を楽しんだ翌日。連休なのでたまには体を休めれば良いのに、先だって武蔵漁協の白石さんがハーミットにお見えになって紹介されたその場所がちょっと気になって、槻川フィッシングエリア(漁協が管理するC&R区間)へ出かけることにしました。

槻川は埼玉県中部に流れる川で、荒川の流れが入間川と二分され、さらに越辺川(おっぺがわ)と入間川に二分された先で、槻川(つきかわ)と都幾川(ときかわ)に分かれます。私は川越でお仕事をしていた時代にその都幾川で何度かヤマメ釣りをしたことがあるのですが、槻川はそのすぐ隣りの川で小川町にあります。

槻川の普段はオイカワや鮎を楽しむ清流で夏場に渓流魚を釣るような川では無いのですが、数年前から冬の時期を利用して漁協がレインボートラウトのC&R区間を始めたのです。毎年の水温によりオープン日は異なるとのことなので、インスタグラムでチェックして欲しいとのことですが、終了はゴールデンウィークの頃。なのでシーズンこ後半の3月は大物レインボーをドライフライフィッシングで存分に楽しめるので、近所の方は解禁当初はこの川でドライで肩慣らしするのにはとても便利な釣り場だと思います。

ただ、初めて訪れる人には少々厄介なのが、その告知がほとんどされていないので、どこでどのように始めたら良いのかが分からないと思われるので、この場を借りて紹介していきたいと思います(全部読んで頂いた方が一連の流れがわかると思います)。

以下は先だって行ったその様子。私が行った日は放流日の前々日で多少難儀しましたが、現在はバリバリ釣れていると思うので、ご近所の方はのんびり楽しんでみてくださいまし。


槻川フィッシングエリア
場所:〒355-0323 埼玉県比企郡小川町下里(こちら
営業時間:日の出から日没まで(入漁証を購入したらスタートできます)
入漁料:¥2,500
フライフィッシングルール:オールキャッチ&リリース・バーブレスフック・その他は細かいルールはありません(ウェーダー必須)
入漁証販売所:ミニストップ小川町南店(こちら

ミニストップ小川町南店
ここで釣りをする場合、直接釣り場へ行くと入漁証が買えないので、まずは埼玉県 小川警察署の隣りにあるミニストップ小川町南店を目指し、ココで入漁証を書います。
C&Rの入漁証を買う
釣り券はこんな仕組みで、そもそもの河川入漁料が¥1,500で、C&R管理費が¥1,000で合計¥2,500となります。なので、シーズンが終わったゴールデンウィークの後は日釣券のみで釣りができるとの事。
槻川フィッシングエリア
入漁証を購入したら国道254号線を上り方向へ約1キロほど行き、下里の三叉路を右に曲がるのですが、目標物が何もありませんので、グーグルマップを利用して槻川フィッシングエリアを事前にナビに登録するのが良いでしょう(グーグルナビだとこちら)。その交差点を曲がった先に槻川を渡るこの橋が出てきます。橋の下流部(写真左)がメインのエリアで、橋の上流部のワンドまで釣りができます。
槻川フィッシングエリアの目印
橋を渡ったら、回り込むようにずっと左へ曲がっていくと思ってください。最初に曲がれるポイントには小さな看板があるので、それを頼りに曲がりましょう。
槻川フィッシングエリアへの入り口
曲がったらまたすぐに出て来る砂利道を左に曲がります。目標物はありませんので、この白いお家を目安にしましょう。
槻川フィッシングエリア
その先をずっと進むと河原へと続き、車が10台ほど停められるスペースがありますのでそこに停めましょう。小さな土手を登って上から覗くとそこには大きなプール状のポイントが広がります。川と言っても大きなプールのような溜まりなので釣り方は様々。インジケーターで探るも良し。高番手で引っ張るのも良し。ハッチが始まればライズの釣りも楽しめます。
槻川フィッシングエリア
写真の奥が上流で流れは手前に向かって流れています。左岸側(奥に見えている橋下流から対岸)は民家があるので、ご迷惑をかけない為に禁漁にしてあるとの事でした。土手の上から歩いて回ると大物が泳いで行くのがいくつも見えます。聞けば鵜への対策のため、食べられないように大物が中心でサイズ的には小さくても40センチ程度はあります。ここで一つ私のやらかしが・・。ここは手前3〜4mが激的に浅いのでウェーダーが必須です(ルアーの方だと要らないです)。私は前日の事がよぎりニーブーツは持って行ったのですが、それだとライズまでギリギリ距離が足りない状態が続き四苦八苦。
槻川フィッシングエリア
とりあえずポイントを見て回るために橋の上流部にも行ってみました。写真対岸下のポイントの岩の上は入ってもOKで、そのから上流側にいくつもの大物が見えました。手前のシャローには今年生まれた鯉の稚魚だらけ。
レンボートラウト
ウェーダーを忘れた事で四苦八苦し、ブーツにギリギリ水が入らない程度にウェーディングして、ロールキャストで打ち返し、ようやくドライフライでゲット。ライズは10時ぐらいからエリアの真ん中ぐらいで頻繁に起こりますが、風が止んだ後に落ちたものを何か食べている様でした。フライはパラシュートホッパー#10を使用。
槻川フィッシングエリア
ウェーダーがあれば数歩前に出てバックスペースを作り、ライズを片っ端から釣れたでしょうが、今回は泣く泣く投げれるスペースのみで遊んでいたので、辛い釣りになってしまいました。ウェーダーは必須アイテムですので、皆さんは忘れないでね。なので、いつの間にかバックが取れる場所での釣りになり、手入れ不足のラインを伸ばすためにフルキャスト練習会になってしまいました(泣)
槻川フィッシングエリア
結果、ウェーダーがない事で難しい釣りになりましたが、ライズの釣りをいくつか堪能。朝夕は引っ張りで釣っている方もいらっしゃいました。また、この翌々日はたんまりと放流されているので、私が心配することは何もないでしょう(くれぐれもウェーダーを忘れずに)。

ここ5〜6年の3月を振り返り、出た答えが神流川のC&Rだった

今年の火曜日はタイミングが悪く3月最初が7日だったので、3月中旬にして今月2回目のフライフィッシング。というのは嘘でその間にマルタウグイを探しに行ったり管釣りを覗いたりで、なんだかんだで出勤前の時間を楽しんでたりして。とはいうものの、先週はホームリーバーで何も無い一日を過ごしたので、ここは少し冷静になってブログを辿って過去の私を掘り返してその行動を決める事にした。

解禁当初は放流もの中心の釣り。放流したばかりのヤマメを狙いエサ師が出す竿の間を縫う様にしてフライをプレゼンテーションし、なんとか一本釣るのが毎年恒例のこと。ただ二週目になるとすっかり釣り切られてしまい、空手で帰るのが常なのである。

本流が虫たちで賑やかになるのは暦の上でみると春分の日を過ぎた辺りから。その頃になると水も温み北関東にも桜の便りが少しずつ聞こえてくる頃で、芽生えたばかりの新緑を感じながら温まった日中にライズと格闘することができる。ということは二週目のフライフィッシングは微妙な時期であって、過去のブログを読み返しても良い結果はとても少ない。

さて、今週はどうしようかなぁと考えて用意をしていたけれど、その前に確定申告がまだでした。でも相当前から準備していたから、あとは書類を出すだけと見返した所、不備が見つかった。こりゃイカン。慌てて直し始めてその作業が終わったのが日付が丁度変わる頃。案の定その翌日は寝坊したので、出鼻を挫かれた感じ。

今回の戒め:すべての行動は準備から、その確認は怠りなく

神流川C&Rのヤマメ釣り
後輩を迎えに行き、その時点でどこへ行くかがまだ決めてなかった僕ら。今週もホームリバーへ出掛けてオデコでも、状況観察できれば良いかと思ったけれど、コレと言って良い情報は無し。そして考えた選択肢は今週もホームリバーへ行くか、サラッと釣りをして後半に友人に会いに行く計画を立てた神流川C&Rの釣りの二択。出した答えは後輩が言ったことがないと言うひと押しで、神流川C&Rへ行くことになりました。
神流川
このブログでは何で冬の神流川C&Rを紹介しないかと言うと、冬季は火曜日が休みなんですね。なので、一般解禁しないと神流川へ訪れる事ができません。もっとも解禁しているのだからこの区間を外れて他へ行けば良いのですが、当日は外気温が4℃で水温も同じぐらいだったので、居つきのライズハンティングはとても難しいので、お魚がいっぱいいる場所でサクッと釣ってすぐに他へ行こうという算段。
神流川のヤマメ
ヤマメはプールになったポイントの緩い流れでライズを繰り返すけれど、すでに2週間が経過しているのでスレスレで一筋縄ではいきません。試行錯誤の結果、ティペットは9Xにフライは24番のユスリカのミッジを結び、さらにダウンクロスでラインにスラックを沢山入れて上流からのドラッグフリーで流し込む超シビアな状況。コカゲロウでも飛んでいれば、もっと楽なんでしょうけれどねぇ。そして上がってくるヤマメは解禁当初には似つかわしくない、尺一寸以上ばかり。
ヤマメの胃の内容物
何を食べているのだろうとストマックポンプを入れて見ればご覧の通り。食べているのはほぼニンフだけ。だって見えるサイズの虫は一切飛んでないんだもの。
神流川のヤマメ
渋々のライズなので一本釣るのが一苦労。だけれどサイズがすべて尺超えなので、サクッと釣って帰る予定が夢中になって釣り続けてしまいました。9Xの釣りはとてもスリリングです。尺超えの個体にオスが多いのは、採卵ではオスの数が必要ないので、その余りものが放流に回ったとも考えられます。
神流川C&R
釣り人は魚が固まっている場所にしかいないので、ポイントは管釣り状態。上流部には人影がありません。まだ寒いのでドライで釣ることは難しい状態でしたが、初心者の皆さんはインジケーターに小さいニンフを付けて沢山釣ってましたので、初めて行く方でも尺ヤマメを堪能できるかと思います。今年から日釣り券が¥2,500となりチョット高い気もしますが・・。
神流川のヤマメ
陽が大分長くなったので、気がつけば16時半ごろまで夢中になって釣り過ぎたため、他を見て回る時間もなくなりそのまま帰りましたとさ。ヤマメを釣った事が無いという方には良い肩慣らしの場所ですので、ドウゾ。ちなみに下流部の南甘漁協管轄内は平日にも関わらず多数の釣り人がいたので、もしかしたら釣れている情報があるのかもね。

 

最近ウワサの箱根にある早川冬季釣り場へ行ってみた

近年アウトドアブームが手伝って、そこら中に漁協が運営する冬季釣り場が出現している昨今。個人的に内水面漁業協同組合は漁を生業とする組織というイメージなので、最近増えていくC&R区間を見ていると管釣りに近づいているのではと感じてしまう私。しかし実際の漁協の役割は「漁業・養殖業・環境保全・遊魚の管理・釣り人育成」等の活動でその一環であり、こうした禁漁期にロッドを振る場所を増やしてくれる事で皆さんのモチベーションが下がらず、大変感謝しております。

そんな増殖中の冬季釣り場なので私が行った事がない場所が増え、最近ではお客様から新設された場所を教えてもらったりしている位。そんな冬季釣り場の中で「楽しかった」や、「良かった」と言う意見が多い小田原を流れる早川漁協が運営する冬季釣り場。今回はその早川がどんな所かなのかを感じてきました。行ってみて分かったことは、ここの釣り場は安近短。昨今の管釣りが高いと感じる方は是非遊びに行ってくださいまし。

さて今回もその様子は以下に続きます。お暇な方はご覧ください。

今回の一言:もっと暖かい日に釣りがしたかったなぁ

早川冬季釣り場
よりによって雨混じりのメチャ寒い日になりました。着いた時は釣り人少なくちょっと心配な状態。しかし漁協の方曰く、初日は100名程の方が訪れたそうな。
早川冬季釣場
ルールはキャッチ&リリースでバーブレスフック。餌釣りのエリアとルアー・フライ専用区があります。お値段は一般の雑魚券になり、一日¥1,300とお手頃。
早川の流れ
C&R区間内の距離はおよそ1km。水質は透明度があり全体的に浅く広い流れが多い。底石は苔が多くウェーディングは慎重に。魚の放流は全体に満遍なく入れている分散放流なので、人が多くてもあまり気にせず手近なポイントから始めてもお魚はいます。
早川のレインボートラウト
私は少し下流の浅瀬が続くポイントから始めましたが、水温が上がらない早い時間は深みのある場所が優位なようです。入ってすぐに火曜日の店長マッキーは大きなレインボーをキャッチしていました。
早川のレインボートラウト
この日はとても寒くてドライでは釣れそうもない雰囲気だったので、とりあえずニンフを沈めての釣り。お魚のサイズは大体平均はこれぐらいあります。
早川の流れ
マッキーが釣れたのでその上を譲ってもらい、早々に私もヒットです。修理から帰ってきた5番のファストフリットが、バットからギュンギュン曲がります。
早川のレインボー
吾妻川利根川のC&Rと比べるとやや残念な尾鰭ですが、魚は体高があり太っちょ(ホウライマスかな?)。トルクがある引きが味わえます。
早川漁協入漁証
遊魚証(入漁証)は釣りチケアプリでも買えるのですが、漁協の方の巡回時に見せる手間を考えると、指定のローソン風祭店で購入した方が良いと思います。
早川の流れ
この日は曇っていたので魚を見つけにくい状態でしたが、偏光レンズをかけて水中を覗けば魚が大きいので、サイトニンフィングが楽しめます。
早川のレインボートラウト
お魚のサイズは35〜55センチといったところで、30センチ台の魚はコンパラダン(ドライフライ)で釣れました。数もかなり釣れます。
フタバコカゲロウ
お昼過ぎから飛びはじめたフタバコカゲロウ。フックサイズにして18〜20番。サイズの小さい30センチ台のレインボーはメイフライのハッチと共に浅瀬でライズしてました。暖かい日だと多分普通に14番程度のドライフライで釣れるでしょう。
レインボートラウト
お魚のサイズと数釣りに充分満足し、終了時間を待たずに納竿。この場所は水道橋から85キロと、距離が近くて安く遊べ、適当に釣れたところで温泉にでも浸かって帰ってくるという有意義な1日を過ごせる地域。この冬の釣りの選択肢として覚えておいて損はないでしょう。この冬季釣り場は10/23〜年が明けて1/31まで釣りが可能です。

 

3連チャンめのフライフィッシングは利根川スイングでレインボーを楽しむ

仕事が連チャンの時はその翌日は体が軋む音が聞こえてきそうなほど疲れが溜まるのですが、釣りの疲れはなんだか心地良いのです。朝起きして遠方へ出掛け、ざっと10数時間休み無しで釣りっぱなし。もちろんその夜は10時間近く爆睡し、後の二日間は心地よい疲れが続きます。しかし、連続して釣り続けていると疲れが無くなってくるのが不思議。

さて、3連チャンめの釣りですが、皆さんにこの秋の選択肢をさらに広げてもらうために利根川へスイングの釣りをしたくて出掛けてきました。群馬県ではどこもハコスチは人気ものの様で、ここもその放流のほとんどがハコスチになります。

群馬漁業協同組合は運営する利根川の冬季ニジマス釣場は10月16日オープン(時間は8時〜17時)。当初はC&R(キャッチ&リリース)なのですが、12月18日から持ち帰りOK(制限尾数アリ)になります。最もハコスチって美味しいのか?という意見がありますが、以前の某釣り場では持ち帰ってほしくないのか漁協の人は「ハコスチはドナルドソンと比べると不味い。」と言っていた事を覚えています。しかし私は淡水の鮭鱒類を持ち帰ることはほぼ無くなったので、その真意が定かかどうかはわかりません。

この利根川は行かれた方ならわかると思いますが、川幅が広いのでダブルハンドでその釣りを楽しむ方が多い場所。なので、ダブハンを始めたばかりの人にはちょうど良い練習場といったところ。都心から100キロ程度と近いこともあるので、ご興味がある方は一度訪れてみてはいかが?

という事で今回の釣りの様子は以下の通り。そして翌日も私はお休みだと言う事を知って、4連チャン目の釣りへと向かうのでした。つづく・・。

今回の教訓:秋のC&Rは入門者でいっぱいなので、その行動は大目に見ましょう

ハコスチはじめました
「ハコスチ始めました。」的なノボリを見ると、なんか冷やし中華みたい。ここの入漁料は年券を持っていないと三千円になってしまいます。最も最近はどこの管釣りも5千円は取るから普通なのかな? 私はチト高いと感じてます。券を買うときに「どのへんで釣れてますか?」と聞いた所、昨日は柳の木の下でやっていた人の釣果が良かったとのこと。
ハコスチを求めて
ありゃ水位がとても低いじゃありませんか。沈み石が殆ど水面から顔を出し、スイングする場所が限られてしまうし、私達以外はほぼ全てがルアーマン。これじゃスイングする所が無いので、とりあえず釣果を求めて、シングルハンドでその柳の木の下へ行くことにします。
レインボートラウト(ハコスチ)
漁協のおじさんに教えてもらった場所へ行くと流れが合わさり、幾らか深くなっている場所がありました。そこへニンフを流し込んでみるとすぐにヒット。強い流れからやっと引っ張り出した個体は50センチ弱。先だっての吾妻川よりも一回り小さいかな。
レインボートラウトのファイト
しかしそれ以降はアタリがほとんどなし。サイトニンフィングをしようと思ってもレインボーが見つからず右往左往していると、一緒にいったお仲間がヒット。フライはブラックゾンカーのスイングだそうな。6番のシングルハンドでも中々寄ってきません。
ハコスチ
魚のコンディションはまずまずですが、吾妻川の時と違い、釣り上げた個体の全ての鼻が白かったです。
利根川の流れ
しかし、その後はな〜んもなし。考えてみれば平均50センチの個体(最大65センチだそうな)を入れている訳だから、200キロ入れたと言われてもこの広い場所におよそ100〜150匹しかいない計算。管釣りと違って広い区間に放たれるので、それを探すためにくまなくフライを流し込むのに時間を要します。地元の人曰く、「これから毎週末放たれるので、魚が増える10月後半が凄く良くなるよ。」とおっしゃってました。なので、皆さんがこれを見て行く頃の方が釣れるかも?
ハコスチ
お昼はまったりとな〜んも無いので、午後の時合いは3時前ごろだろうと思い河原でふて寝。そしてその時合いでムックリと起き上がり、私も真似てブラックゾンカーを流し込むとガッツーン!4番ロッドで寄せるのが一苦労。
ハコスチ
その後天気は急変し冷たい風が吹き込んだと思ったら雨のカーテン。それが頃合いだと思い納竿しましたとさ。今年は野反湖と赤久縄、そして前回の吾妻川とハコスチを4ヶ所制覇?今年はもう充分かな。

日本から一番近いニュージーランド(吾妻川・阪東子持漁協)?でレインボートラウトを狙う

こんなタイトルを書いてますが、もちろん日本での釣りですよ、それも群馬県の吾妻川水系の釣り。この時期は皆さんの釣欲を掻き立てるというか、禁漁後でも釣りへ行ってもらわないと釣具屋は商売にならないので、秋でも皆をその気にさせる為に関東近郊の釣り場を紹介しています。

『目指すは日本のニュージーランド』というフレーズで始まった群馬県にある阪東子持漁協が冬季釣り場として解放したのは2004年から。民主党政権時に揉めた八ツ場ダム下流に位置するこの川は、工事に伴い何度か利根川本流へ移動して行われた事もありました。当初の大型魚はドナルドソン種でしたが、2016年から「ハコスチ」(スチールヘッド系ニジマスと群馬県のみが保有する箱島系ニジマスを交配した、引きの強さを優先に作られた釣り向きの種)が登場し、それ以降はC&R区間にはハコスチが放流されています。

ハコスチって個人的にあまりカッコイイ名前だとは思えませんが、実際に釣ってみると確かに他の放流魚よりも強い引きでジャンプを繰り返すのと、尾鰭の欠損が少なく見た目がワイルドなレインボーに近いのが特徴です。ハコスチが放流されている他の場所は普通のニジマスとドナルドソン種を混ぜて放流している所がほとんど。その為見た目が同じレインボートラウトなのでどれがハコスチなんだかわからないのですが、この阪東子持漁協のC&Rだけが100%ハコスチなので、掛かればその引きを確実に楽しむ事ができるので、僕らは遊びに行きます。

ただこのコロナ禍でかつてはそのC&Rがルアー・フライ専用区だった場所は、餌釣りも加わってしまった事で敬遠していたのですが、今回4年振りに訪れたという訳はえさ釣りが加わってどのように変わったかを検証しに行ってきました。さてさて、今年もハコスチは元気に跳ね回ってくれるでしょうか?

お暇な方はご覧くださいまし。

今回の教訓:タックルチェックは入念に

阪東子持漁協
この場所は朝8時から16時までが釣りをして良い時間。寝坊したので受付したのが9時半スタートで釣りは10時ごろから始めました。ちなみにここの入漁料は¥3,000しますが、かつて天候不順の日にサイトニンフィングにこだわってタコった事があります。管釣り感覚で沢山釣れると思って来られると痛い目に遭いますのでご注意を。ついでにポイントを移動するにはウェーダー必須です。
折れたウィンストンロッド
車を置いてから釣り場までは藪があるので竿袋に収めたまま行ったのですが、到着するとあれまロッドティップが折れているではありませんか、前回の釣行で折れたのかなぁ。そういえばこのロッド、以前折った時もこの場所でした。なんか嫌な予感・・。車はとても遠い場所に停めてしまったので、予備ロッドへ変える為に戻るのが大変なので折れたロッドで釣ることにしました。
阪東子持漁協のハコスチ
現場に着くと先行者はルアーをされている親子がおり、挨拶をしてその下でやらせていただくことに。フライはブラックリーチを結びロッドを一振り。すると着水後にリーダーが走っていくではありませんか。おぉ、やっぱりジャンプしますか。そしてランニングラインがビュ〜っと出ていき、ランディングまでに大体5分程度掛かります。上がってきたこのこのプロポーション、放流魚とはいえやっぱりハコスチは綺麗です。
ハコスチの尾鰭
尾鰭はこんな感じ。北海道のワイルドレインボーと比べてはいけませんが、その引きは北海道のそれと同じくらい引いてジャンプするので大物の引きを十分に楽しめます。またバーブレスフック使用のルールなので、テンションをちょっとでも緩めるとバレてしまいます。
阪東子持漁協
その後すぐに次の魚が釣れる訳でもなく、やっぱりひたすらニンフをスイングするか、インジケーターを使って繰り返しポイントへ流す時間が続きます。徐々にポイントを下流に下がって隈なくサーチしますが、一般区間近くまで下がってもあまり釣れません。
ハコスチ
魚のいる場所は水温次第で変わってきますが、だいたい底石のある場所の前に魚がつきます。ドライフライで釣れるのは条件が揃った時のみなので、主にニンフィングになります。底石は昔も今もあまり変わっていないので、そのピンポイントを指示してお仲間もヒット。どれも魚のコンディションは良いです。
ハコスチとファイト
お昼の時間帯は全くアタリがないので一旦陸へ上がってひと休憩。午後の影が少し伸び始めた2時半ごろから再スタートすると、その休憩がよかったのか、また喰いが立ってきました。掛かるたびにジャンプを繰り返し、収めているラインをほぼ全て持っていかれるので、バーブレスフックも相まってそのやり取りはとてもスリリング。
ダイワのヘキサゴングラファイト
後輩が持ち込んだロッドを見てやってください。その昔売っていたダイワのヘキサゴンで、見た目はバンブーですがグラファイトロッド。今から35年以上前のロッドですが、一緒に仕事をしていた頃のロッドを大切に持っていたんですね。私は学生時代に苦労して買ったロッドは大事にしているんですが、それ以降のロッドは入れ替わりが激しく、所有している本数は30本程度しか持っていません。
午後の時合いは一瞬でしたがバタバタっと釣れたのでなんだかんだで沢山釣れました。サイズは50〜55センチ程度で似たようなサイズのみ。個体によってそのカラーは異なるのでハコスチは見た目ではやっぱり判断できないですね。強いて言うのであれば、黒点が普通のレインボーよりも大きく濃いかもしれません(その年によっても変わりますが)。ちなみにこの日C&R区間に餌釣り師の姿はありません。やっぱり三千円も払うので、持って帰りたいんでしょうから普通区間にいらっしゃる様です。
ハコスチ
気がつけば終了の4時なんてあっという間。お昼も食べずにずっと楽しみましたとさ。この釣り場へ毎回来て思うことは、僕らは下の区間(持ち帰り区間)へは行かないので、入漁証の¥3,000はちょっと高いと感じますが、今秋は北海道へ行けない私なので、その代わりの遊びとしては充分かもしれません。また下流部の普通の区間では一般的な管釣りで見られるレインボーは釣れますので、ここに固執しなければオデコは免れると思います。その景色と魚のサイズを考えると『日本のニュージーランド』は野反湖の様な気がしますが、ハコスチの引きを感じてみたい方は是非どうぞ。