ランディングネットよりも大切なものは・・

朝方に見かけたオオクママダラの乱舞を思い出し、とりあえず結んでみた12番のスペントスピナー。これで雑魚は掛かることが無いだろうとフライをペシペシと叩きながらヤマメの反応を探し戦闘開始。一番魚が居そうな適度な流れの場所、急流の脇にできる巻き、どちらも異常なし。ふむ、ならばその上に広がる深さのある淵の肩はどうだろう。こんな場所はきっとカワムツが出るんだろうなといい加減にキャスト。すると一番深い場所から大きな魚体がもんどりうってフライに喰らいついた。マジか!って思った時はすでに遅し。大アワセをし過ぎで見事なアワセ切れ、やっちまった。

こんな話は皆さんにも結構ある事だと思います。

「さっきのはデカかったなぁ。」と悔やみながら、あともう一本だけある同じフライを結び直してその流れの少し上へキャストしてみた。同じことは二度は無いだろうなぁと肩の力を抜いていると、今度は三角波を立ながら流している筋とは全く関係のないところから魚が突進してきてフライを咥え込んだ。ロッドにはズシリと手応えが・・。

同じ場所で二度出てきた事に大慌て、それもロッドをかなり絞り込んでいる銀色のヤツ。ロッドを絞り込む一方で中々上がってこないが、ヤマメだという事は出てきた時の三角頭で確信した。久々に手応えのある大きさに緊張し慎重にやりとりをしていると、そのヤマメは最後の悪あがきなのか流れの肩を乗り越えて下の激流へ突っ走っていった。私は慌ててラインを送り出して対処。さらに周りの葦が邪魔をしているので、それを取り払いながらさらに下流へ下る。

激流は長く続くのでこのまま降りきるのは危険だと思った私は、激しい流れの中に少しだけ緩んだ場所を探し、ランディングを試みることに。ネットを取り出しまだ引きがおさまらない中で強引にランディングしようとしたら、ネットが葦に引っ掛かり私の手から離れてしまった。一瞬の出来事の中で私は流れていくネットを見送り、魚のキャッチを優先する。激しい流れにネット無しでランディングは少し無謀とも思った。さらにはティペットは葦に引っ掛かってしまい今にもヤマメは外れてしまいそうな状態。もうこれは一か八かでランディングするしかない。体制を崩しながらロッドを草むらに放り投げ、その瞬間に弛んだ糸で逃げようとする魚を手でキャッチして陸に向かって放り投げた。その瞬間、私の体はバランスを崩し見事に水中へ。半沈でゴザル。

一本のヤマメに対してその代償は大きいのである。しかし、持つべきものは釣り友ですな。

今回の戒め:ランディングネットよりも大事な尺ヤマメ。持つべき友は下流で狙う友。

スイングの釣り
今週も朝はダブハンを投げては下るキャスティング練習かな。ヒゲナガカワトビケラ、オオクママダラカゲロウ、ウルマーシマトビケラなどの複合ハッチがあるものの、水面は静かなものです。雑魚のアタリさえもありません。この時点で外気温はすでに20℃近く。
本流の流れ
開始時点の水温は13℃。次の場所では釣れちゃう!的なポジティブな気持ちで投げ続けたけれど、雑魚からの魚信もなし。魚のやる気が全く感じられないので前週と同様にヤマメを求めて大移動する事に。最初に目星をつけた移動先のポイントは大人気で3名の先行者。仕方なくその場を離れ、魚の顔見たさに別の川へ移動。
里川
比較的穏やかな流れの川は叩いていけば釣れる筈。同行のH君は下流のポイントを選んだので、私はそこから300mほど歩いて上の流れを釣ることに。すると前述のヤマメが。
ヤマメ
撮影道具のネットがないのでロクな写真がありませんでした。魚を撮す場所が無かったので、私は流れに押されながら浸かった状態で撮影。魚は葦の上へ放り投げたので、撮影前に葦の隙間へ逃げていくヤマメを探すのに一苦労(笑) 余裕の尺超えですが銀毛した個体だったので、最近多い試験放流されているサクラマスの放流ものかと思いました。
油ビレ
油ビレは切られていなかったので、試験放流のサクラマスではないようです。それにしてもコイツのファイトはすごかったなぁ。激流の中へ入った時は半ば諦め気味でしたが、半沈してでもランディングできただけ良かったです。
ヤマメ
日中はとても暑かったので一旦メシを食べて休憩。その後14時半から別の場所で再開し、そこでもさらに大物の珍事があったのですが、話が長くなるのでそれはまた今度。後半はサイズはそこそこに数釣りに。その水中写真を撮っていたら、こんな面白い写真が撮れました。合成じゃないですヨ。
春の訪れ
先週とは違い河原は一気に彩りが増えました。もっと色々な草花が咲いてましたが、緑と艶やかな花を見ていると心が和みます。
ブルックトラウト
そうそう、なぜか後半のイブニング間際にブルックトラウトがヒット。そして同行のH君も尺ヤマメを筆頭に数多くのヤマメをキャッチして大満足。イブニングの釣りはまだ始まったばかり、これからが楽しみ。
釣り友
最後にその後のランディングネットのことを伝えておくと、流れていくネットを見送りながら考えていた事は、探せば何処かに引っ掛かっているか下流にいるH君が回収しているだろうと思ってました。案の定私のネットをぶら下げて彼が帰還。持つべきものは下流にいる釣友です(笑)

今年の春は寒いなぁ、とヤマメも言っております

渓流シーズンに入って忘れ物が特に多い私。ブログを読み続けているとわかると思いますが、まぁ私は慎重に行動する事は無くかなりな大雑把な人間です。自分が掲げる家訓は「人生はなんとかなる。」で、何とも楽観的なのであります。だからその準備も気合が入らない時ほどいい加減で、緑のロッドケースを数本を車へ投げ込み、現場へ着いたらソルトウォーターロッドだったなんて事もあったり。前回はラインを忘れましたが、ウェーダー忘れて冷たい水に挑んだりする事もあったりして。

こりゃ歳のせいだな、と思ったけれど、今に始まった事ではないので持って生まれた性格なんでしょうね。そもそもフライフィッシングって相違工夫を楽しんでいるので、イレギュラーな事が好きなのかもしれません。自分で作った災難にどう立ち向かう的なものを。あ、これって多分言い訳ですね。話の内容が前回の続きになってしまいましたので軌道修正しないと。

先週は寒さにやらて撃沈。今週は釣りへ行く前からまる二日間の雨後なので、増水している事は容易に想像がつく状態。願わくば泥濁りだけは勘弁して欲しいなぁと、午後には水位が少しは下がる事を期待しての遅めの出発。しかし今だに朝の外気温が寒いんだよなぁ。今年って何時になったら最低気温が10℃以上になるのかなぁ。

今回の戒め:釣欲を高める為に、前日はポジティブな要素を見つけよ

北関東の桜
川に立つと分かる事って沢山ありますよね。例えばこの桜。東京の開花は平年並みだったとの事ですが、この場所は昨年よりも少しだけ遅いかも。そして河原の緑も心なしか色付きが遅い感じ。本流の水位は予想通り増水気味ですが思っていたほど濁りはなし。しかし虫っけがあまりにもないので、今回本流のひと流しはパスして良い時間に合わせてヤマメを狙おうということになりました。なのでダブハンは振らず。
北関東の渓流
上に行けば増水の影響は少ないだろうと、移動に1時間と少し。濁りは無くこの感じなら釣れるだろうと、車を置いて少し歩きして一通り見てから釣り上がることに。水温は7℃で上がる気配はなし。写真を撮り忘れましたが、周りの山々は昨日に雪が降ったらしく真っ白け。水位が上がらないにしても雪代が出ている感じが拭えませんでした。
北関東の渓流
昨年沢山釣った場所で粘ってみるものの、全くのライズなし。最もその時期よりもちょっと早いので仕方ないですな。それにしても虫が飛ばないので、別の里川へ行くことにしました。
チビヤマメ
浅い瀬が続くこの川ならば水温が少しは高いだろうと思って来たのですが、虫は飛んでました。しかし雑魚のライズが少しある程度で、ヤマメさんはどこへやら。仕方なくランガンでフライを打ちまくってようやくこの一尾。大きな沈み石の周りを流しまくってようやく釣れてくれた、今年2年生になるチビスケ。
鎌の穂
河原を歩き廻って投げ続けたので、疲れちゃった。空の青が一番良い春までもう少しなんだよなぁ。
春の渓流
たまに本命らしきヤマメがライズするのですが、虫の少なさにその感覚は10分以上。寒さに震えてやる気無しって感じ。春の釣りをする時に私が見ているのは毎日の最低気温でして、今年はずっと低め。最低気温が低いと、昼に水温が温められても夜にグッと落ち込むので結果的に水温がなかなか上がらないんですヨ。
チビヤマメ
爆投し続けた結果、釣れたのはこの一尾のみ。なので、同じ魚の写真を二度使います(笑)。救いはチビスケだけれど、胸鰭の黄色い川育ちものだということかな。
オナシカワゲラの一種
唯一多く乱舞していたのがオナシカワゲラの一種で大きさは18番ぐらい。フライボックスを探りましたが、同じようなフライはありませんでした・・。早春のヤマメ釣りは持ち玉の種類の多さで、その結果に大きく影響します。
イブニングは何もナッシング
そんな外気温が温まりきれない1日ですが、先週の寒さでもイブニングは少しライズがあったのでそれを期待してまたもや別の川へ。しかし18時まで待ってな〜んもありませんでした。とまぁ、これが私の普段のヤマメ釣り。今年は季節進行がとても遅いかと思いましたが、ブログを読み返せばそんな事もないんですね。あと二週間もすればオオヤマカワゲラの季節がやってきます。昨日の結果よりも次の二週間を先読みセネバ・・。

釣り人あるある、オデコになると言い訳を沢山考える

いつだったかシークロの船長に、「これだけ頑張ったのに魚が出ないなんて。きっと魚が居ないか機嫌が悪いかですね、しょうがない。」と、5時間ほど爆投の後にこんなお慰みの言葉をいただいた。精一杯頑張ったのにオデコになって項垂れている時は、こんな優しい言葉を誰かにかけて欲しいものです。しかし釣り人の努力は現場にいない人には見えないから、少しでもそのショックを和らげようと、釣り仲間への報告の言い訳を沢山考えるのです。

言い訳1:天候や自然のせいにする
これは一番あるあるかな。急に水温が下がったとか、爆風あるいは無風だったとか、増水で手も足も出ないとか。もしくは虫が飛ばないなど、自分が努力しようと思ってもこればかりはしょうがない的なアピール。私も良く言うワードです。

言い訳2:魚のせいにする
魚が見当たらない。自分のフライを見向きもしない。魚の気持ちはいつだって分からないから、自分の推察がまるで当たらない。それって自分ではどうにもならないでしょうアピール。魚がいるのに最終的に釣れなかった場合、たいていは食い気が無かったなどと宣うのです。

言い訳3:道具のせいにする
私の場合良くやるのが忘れ物。持って来たリールロッドの組み合わせが違う、またはラインを忘れたからあるものでなんとかしようとしたけれど、やっぱりうまくいかなかったアピール。もっともこのあ場合は自分が悪いのだから、いくら言い訳してもしょうがないんですが・・。

とまぁ、これ以外にも色々あるんですが、とにかく釣れなかった時にどうしてこんなにも言い訳を考えるんですかねぇ。あ、これは自分の事だから皆さんは違うかな?

今回の戒め:仕事優先に物事を考えず、釣行前日は余裕をもった準備を心がけよ

ダブルハンドのスイング
前日のギリギリまで、まるで関係のないポッパーを巻いて更にお店の用事をしていたものだから、その準備を怠りました。まずはメインのリールを忘れたために、ロッドが使えずサブロッドに。そしてそのサブロッド用のラインをワレットごと忘れた為にとりあえず車にあったものを使うという、すでにやりたい釣りが成り立ってない状態。流しては見たものの根がかりのオンパレード。あぁ、無念・・・。
デジタル水温計
ついでに自然のせいにしてみる言い訳。予報では東京と同じぐらいの気温と聞いていたので暖かいかと思ったら、外気温はめちゃくちゃ低い一桁台。手足が痺れて雪でも降るんじゃないかと思ったほど。本流の水温は2週間前よりも少し低下で、支流はさらに低い水温。どうやらダムからの冷たい雪代を流している様子。4月を目の前にした本流の釣りでガウンを着込むとは思わなんだ。
ヒゲナガのシャック
虫が飛ばないという言い訳はできなかった。昨夜にハッチしただろうという、ヒゲナガのシャックはそれなりにあった。でも午前中は全くというほど虫っ気がなく川に生命感がないという言い訳はしておきましょう。なので本流は断念して手堅く支流でライズの釣りへ。しかしその支流へ到着すると更に寒くなり、冷たい風が吹き付ける。
寒い流れ。
1時間ほどかけて移動してきた釣れそうなライズポイント。一番ゆるくて良さげな場所はエサ師が陣取っていました。川面を覗くといかにも寒そうな流れ。昼だというのに更に冷え込んできたので、ダンジャケットを着込んでようやく寒さを凌いでます。水温は7℃と低く、ユスリカミッジとガガンボが少し。ライズが何にもないので車に戻ってニンフを探し、唯一ある数本のニンフを流し込むとガッツーンとアタリが。しかしアワセ切れしました・・。その後数回ライズを見つけてドライで挑むも、すっぽ抜け。イブニングまで寒さに耐えて仁王立ちするも何もなし。
埃まみれの車
爆走して埃まみれになった自分の車を見ていたら、急にユーミンのDestinyが頭に流れ込んできた。

ホコリだらけの車に〜♪ 指で書いた
True zero, my true zero
本当に釣れなかったんだと〜♪

久しぶりに昭和懐メロで締めくくりでゴザイマス。

完敗寸前で乾杯へ持ち込んだ丸沼のドライ縛り

♪雨、雨、降れ、降れもっと降れ、私のいい人 つれて来い♪
なんて雨が降るとつい八代亜紀の歌を口ずさんじゃうけれど、僕らは釣り人だから雨は程々が良いんです。全く降らないよりは活性が上がってずっと良いのですが、僕らの気持ち的には、
♪雨、雨、降れ、降れちょっと降れ、私の大物 つれて来い♪
と言う感じかな。このブログには演歌がよく出てきますが、私は全く聞ません。でもふとした瞬間にサビのフレーズが出てくるのが演歌の凄さなのかもね。

今年の梅雨は雨が多いですな。なので釣り前日は積算雨量と川の水位を確認するのがルーチンワークですが、今回も本流〜中流域はまず無理。かといって車止めから1時間源流を歩いて、途中からザーザー振りにあったりすると帰りの道程が嫌になっちゃう。なのでこの時期に天気予報が芳しくない時は必然的に私の足は湖に向きます。7月だからその選択肢は野反湖丸沼となる訳ね。

蒸し蒸しのシトシト雨予報、普通に考えたら入れ食いでしょう? そんなポジティブな私の気持ちとは裏腹に、午前中はいくら探しても魚の気配は全くなく、岸際の魚も全く見えずライズもなし。もしかしてこのままボウズ? 少し考えた結果、車にシンキングラインを取りに戻ったところ、こんな時に限ってロッドは4と5番の2本しか積んでおらず、仕方なくラディアン9ft5番にWF8Sタイプ6を乗せるという危なっかしいタックルを組む始末。この時期にタイプ6なんて釣れないよなぁ・・。

シンキングラインを試しては見るものの、手応えはまるで無しなので、すぐに諦めモード。もう完敗かな。疲れていたのでボート上でふて寝した帰り際、残りの時間を散発すぎるライズをなんとか釣るしか無いかと・・、その結果は以下の写真参照。

昨日の釣りを一言で片付けるならば「あ〜疲れた。」かな。腕はパンパン足は船上でずっと立ちっぱなしでバランスを取っていたので、本日はふくらはぎが筋肉痛でゴザイマス。

丸沼でカワムツ
雨の当たらない木の下でライズしていたのは全部カワムツ。群馬県も放流魚と共に入ってきてしまって増えたのかな。そして写真右は真っ黒けのカディス。水面はこのカディスとフライングアントの二種類が落ちていたので、12〜14番の真っ黒けを投げれば簡単に釣れる筈だったのです。しかし午前中はな〜んもありません。
スコットのセントリックC904/4
湖ドライフライと北海道の渓流用に購入したスコットのC904/4。ようやく本来の威力を発揮してもらいたかったのに、岸沿いを泳ぐトラウトで確認できたのは水深2mよりも深いところ。フライを投げても全くドライに気づきもしません。仕方なく沖の散発ライズを狙ってみることに。しかしこのディンプルライズはエレキの音やオールの軋み音がすると途端にライズが止みます。もうギブアップして帰ろうかとも思いましたヨ。この時点でボートを漕ぎ過ぎて腕はパンパンだったしね。
丸沼のヒレピンレインボー
船が動くとライズが止むので、船は風まかせのどてら流し。曇りのサイトフィッシングはレインボーが見つけづらいので、なるべく背景が水面に映るポジションで魚を探す。ライズのタイミングをカウントして次の場所を予測してキャスト。全てがうまく行った時にようやく釣れた1本目。
丸沼のブルーバックレインボー
サイズは大きいものは出なかったですが、ドライで釣れる魚はいつもヒレピン。そして水底から一気に上がってくる個体なので、本栖湖と同様にとても綺麗なブルーバックです。
丸沼のレインボートラウト
コツを掴んでしまえばあとはお魚を探すだけ。今回のサイズは35〜40cm位までで胸鰭の大きさも立派です。
尾鰭のしっかりした、丸沼のレインボートラウト
この大きな尾鰭でグイグイ引っ張っていきます。なのでランディングまでかなりヒヤヒヤもの。ティペットは3Xでフライは14番のフライングアント。終わり間際に釣れた3本で、ようやく気持ちが楽になった。あぁ〜精神的にも疲れたヨ・・。
丸沼
お昼を過ぎ頃はこのままオデコで帰ろうかと思ったけれど、ギリギリまで粘ってヨカッタと納得する自分。最後は完敗でお手上げの写真を撮る予定でしたが、居眠り運転しないようにモンスターで独り乾杯して帰りましたとさ。

 

マスを訪ねて三千里

♪この道の彼方、約束されたはずの場所があると信じて生きたい
もう一度孤独に火をつけて♪

こんにちは、ハマショーが好きな私です。僕らの世代は多分多いと思います。

それにしても本流釣りオンザロード、約束された地に巡り会えるのはいつになるのでしょうか? もう7週目に入りますが川の活性はまだ遠く、雑魚の気配もほとんどない日々が続いてます。そしてCOVID-19の影響を考えて孤独な単独釣行が多い日々ですが、今回は現地集合現地解散で釣り仲間と本流へひたすら毛針を投げつづたのであります。

結果から言えば、本流前戦異常なし!報告はありません。

昨日の移動距離:360km
昨日釣りをしていた時間:12.5時間(休憩なし)
昨日釣り降った距離:約 4km弱
本命のキャッチ数:0匹
雑魚のキャッチ数:0匹
シオヤキマスのキャッチ数:1匹
ロストしたフライ数:0本
交換したフライ数:1本

人生は思いの外厳しい日々の連続です・・。

オオヤマカワゲラの抜け殻
朝イチに入った場所は先週に入渓点を見つけた初めての場所。入ってすぐに大きなライズがあったけれど、あれはサっちゃんではなくコイだったと思う。ただひたすらフライを流し釣り降った。雰囲気は良いのですが、あともう少しかなぁ。水位は減水気味で石の上にはオオヤマカワゲラの抜け殻だらけ。
水中に飛ぶ込んだツチガエル?
バンク沿いを釣り降っていたら、突然黒い影が水中に飛び込んだ。最初は川ネズミかと思ったけれど水中を覗くとこの子でした。もうすぐ彼らの合唱が始まります。
ダンケルドフライ
相変わらず浮気ぜずにダンケルドの漢流しを貫いてます。フックサイズは6番よりも大いきものを使う理由は、雑魚が掛かる数をほどほどにしたいから。でもね、今年はその雑魚が全然いないのです。ちなみにフライがロストしないのは、ティペットが太いのとシンキングリーダーを使用してない為(フローティングかホバーを使用)。
ヒレなしレインボートラウト
現在の時合いは11時〜13時。時を見計らってとっておきのポイントへ入河。昼間だというのにヒゲナガが流れ始め良い雰囲気になってきたらコレが掛かった。僕らはこのマスの事をシオヤキマスと呼ぶ。化粧塩の使用量を減らすために開発されたマスで、胸鰭が退化し尾鰭が丸くなっている(ウソです)。エコであり塩分を気にしている方にはお勧めのターゲット。ですが、最近は川魚は食べないのですぐにリリース。大きくなってまた会えても嬉しくない魚の一つ。
ダブルハンドフライキャスティングし続ける長いラン
あまりにも何にもないので一つのラン(フライが流しやすい一区切りの流れ)が終わってもさらに下流へそのまま流し続ける二人。先行する彼はアタリがないので、どんどんとディープウェーディング(深み)へと入ってしまう、これも釣り人の心情かな。
日本の素晴らしくない景色。新たに護岸された河川敷
一昨年の台風19号の被害を覚えていますか?それから1年半を経て河川敷は大変貌。しかし私が嘆かないのは、この景色は前に見もているから。このポイントは35年位前からお気に入りの場所だったのが、ある年の災害でこんな感じに様変わり。ガッカリしてから約10年後位には護岸が崩れまた良いポイントに戻った場所。しばらくは何もないでしょうが、10年後にはまた元の姿に戻ると思っている。それよりも人間てホントおバカで浅はか。真っ直ぐにしたがるし、こんなものこしらえたところで、自然の猛威に勝つことなんて出来ないのにね。

 

イロモノ(大尻沼で仕留めた綺麗なブラウントラウト)

エリアフィッシング(管釣り)を中心に楽しむ人たちはレンボートラウト以外の魚をこう呼ぶらしいのですが、辞書を引けば元々は寄席用語で正統派(主軸)以外のものがイロモノらしい。確かに管釣りではおよそ90%はニジマス系の魚であるから、それ以外はイロモノで良いのだろうが、なんか言葉の響きがどうしても揶揄している様に聞こえるなぁ。

で、昨日はセントリックとラディアンの振り比べの地として選んだのは群馬県の大尻沼。今年7月にも訪れているので、入漁料を支払うと時に釣り情報的には丸沼にしておけば良かったなと、ちょっと後悔の念。景色を見回せば湖の紅葉は少しずつ近づいています。

私にとっちゃ大尻沼はイレグイの地。魚のコンディションは良くサイズも大体50センチ前後はあるから、ロッドのパワーやランディングまでの感覚を楽しむには良い場所と判断したんですよ。その道のりは事故で通行止めになった高速道路のおかげで到着は少し遅れて8時半。でもこれ位の時間から水温が温まってお魚が釣れる筈。船は4隻しか出ていないらしいから、今日はきっと入れ食いを楽しみつつ新しいロッドの感覚に触れられる筈。そんな思いで湖上に船を滑り出し、すぐに岸際のレンボーを探しに入ったのです。

ん?お魚はどこ?

7月に訪れた時は縦横無尽に私の前を横切るレインボーを見ながら、どの角度のレインボーが一番釣りやすいかと考えながらキャストしていたのに、その姿がほとんどない。よくよく見ると岸際20センチぐらいの所でライズが少しある。それを見つけてきっちりキャストを決めてみるも、フォームのカメムシフライは食い込むことはなく、キスする時間だけが続く。キャッチ&リリースの宿命か、オープンして数ヶ月が過ぎるとこんなにもスレ切っちゃうのですね。

いつもならば午前中だけで二桁は釣れるのに、時間ばかりが過ぎていく。少し風が強いせいもあってボートポジションが取りずらさもあるが、それはいつものこと。秋らしい天気なのにカメムシの落下は全然なく、そのライズはものすごく小さなものを食べている様子。なんかいつもと勝手が違うんですね。

仕方なくサイズを12番まで落としたフライイングアント。シャローレンジで小さな虫をついばむレインボーを見つけてキャストするもその着地点が少しズレたのでガン無視されてしまった。しかしその下の水底が動いたかと思うと別の魚が食いついた、ラッキーである。でもね、コヤツがそこへグイグイと持っていく感じで、マーキスが悲鳴をあげてくれないんです。

手繰り寄せて近づいてきたそれは管釣りルアー用語で言う見事な彩色をまとったイロモノ。茶色にイエローのボディに黒のマーブル模様が綺麗に施され、その間に当たるマーブルにはオレンジが散りばめられた、これぞブラウントいうブラウンでした。

ここまで綺麗なブラウンは大尻沼では8年振りぐらいに釣ったかな。胸ヒレが綺麗なオレンジでとても印象に残る一尾の出会い。もしあなたがこんな魚には出会った時には、決してイロモノなんて言わないでくださいな。ブラウントラウトという立派な名前があるんですから。嬉しかった一尾のご報告ですが、結果一日中魚を探し回って9本という釣果はなんか微妙・・。

ボート上からだと魚と自分が近過ぎてまともな写真が撮れないのが玉に傷。いやぁ、本当にオレンジ色の胸鰭が印象的な綺麗な魚でした。
かなりのシャローレンジで掛けたので、リリースした直後はこんな感じでじっと底から動かず。やがて深場へと姿を消しました。この写真だけ見ていると、昨年のポインデクスタースルーリバーのブラウントラウトと変わらないです。
サイトフィッシングで魚が見つかる量がいつもの半分。そして魚を見つけてもフォームフライへの反応がものすごく悪い。皆が皆して同じもの投げ過ぎているのかなぁ。最終的に一番良く釣れたフライはイワナやヤマメ釣りに使っているクリンクハマー14番でした。
しかし秋のシーズンなので、魚のコンディションは抜群。どの個体もとても綺麗でしたよ。ただし、栄養となる餌が少ないのかスリンキーなんですね。
いつものボートランプ近くは全く釣れず、今回は丸沼寄りのポイントのみが反応。風と湖流がぶつかってできたスカムラインにクルージングをする魚を見つけてから釣りが楽になりました。最も終わり間際だったので、セントリックと交換して釣りをする余裕がなかったのであります。
落ち葉と虫がごっちゃになった吹き溜まりは今回は湖のど真ん中。なので後半に釣った魚は全部湖のど真ん中。魚のサイズも岸際よりはど真ん中の方がずっと良かったです。
こうして呑み込む個体は稀で、ほとんどが上顎にチョン掛かり。そのシビアさが伺えます。魚のサイズは40〜50cm半ばまでといった所。
気がつけば帰りの奥日光路を走る頃には道路も暗がりに。こんなにめいいっぱい大尻沼で釣りをしたのは初めてかも。でも試練を与えられた方が釣りはメラメラと燃え上がるものですね。あ〜でもない、こ〜でもないと試行錯誤している時間がいつも以上に楽しかったです。そして今回の様な綺麗なブラウンが釣れるのならば、もう一回行こうかな?

イワナが居ない

最近私が思い悩んでいる事は、イワナが昔よりも釣れない事。関東近県で釣りをされている人は私以外にも感じている事じゃないかな? つい十年前だったらイワナパラダイスだった場所が、今はイワナに変わってヤマメやアマゴに変わっている事が多いのです。これに気づき始めたのはここ3〜4年の事。

最初は台風や大雨が多いからかとも思っていたけれど、ヤマメやアマゴはしっかりと生息しているので、単に生息域がさらに標高の高い所にしか居なくなっちゃっている気がします。やっぱり温暖化なのかな、皆さんはどう感じてますか? あと20年もすると標高1,000m以上でないと生息していない、あるいは関東では釣れないなんてことにならないかちょっと心配。

イワナは僕らフライフィッシャーマンに取っては癒しの魚。ヤマメはフライパターンが合うまでツンデレなのに反し、イワナの反応は予想通りの行動をしてくれる。特に源流部のイワナは少し外れたキャストしても、最初の一投であればフライを見つけると躊躇なく食いついてくれる嬉しい奴。正面から見るとカエル顔でなんとも愛らしい私を癒してくれるアイドル的なお魚なんです。

先週はそのイワナを釣りに新潟へ行きましたが、なんとも消化不良な状態で終わったので今回は私のホームリーバーに近い川へ馳せ参じました。ご存知の通り昨日の予報は午後から土砂降りなので午前中勝負。その場所は平日でも車が3〜4台は止まっている人気のスポットだけれど、そんな予報じゃ誰も来ないよね。朝6時半からゆっくり独り占めデス。

結果を話せば、やっぱり歩いても歩いてもイワナが釣れないんです。そんな中、後半のとある場所で、遠い記憶の情景と今キャストしたフライが流れていくのを見てハタと思い出した。確かこの岩陰から出てくるなと。ゆっくりと浮上した大物はこの渓流で初めて見る最大級で、頭は物凄い幅がある。ゆっくりと浮上した大イワナは何の躊躇もなくパックリと私のフライを咥え込んだ。

してやったり〜!

と言いたい所ですが、何と私アワセ切れしました、ティペットは6X。魚のサイズに対してのアワセは自分なりに熟知している筈なのに、突然「本番ですよ。」と言われると、思った様に体が反応しないのは歳のせいなのでしょうか。強烈なアワセをモロに受けてもがいている厳ついソレは、私の足元でグリングリンするので慌ててランディングネットで救おうと手を伸ばすも間に合わず、淵の奥深くへと消えていきました。まさしくこの川の主イワナ、40センチはあったかな。

ちなみに昨夜見た夢は、この光景がそのまま悪夢の様に繰り返されるのでありました。

あぁ悲しきリアルな失態。今日の私にイワナの話は禁句です・・。

いつもならば車止めからしばらく歩いて入渓するけれど、今回は30分だけ歩いて入渓。しかし最初の1時間はな〜んも反応なし(正確には最初にも大失敗をしております)。なのでしばらくは良い場所だけ叩いて上を目指します。
いつもならばポツポツ釣れる場所が全く反応なし(チビはいたけれど)。歩き始めて1時間半が過ぎたところでようやく反応が出始めた。でもこの場所ははっきり言ってイワナ君の住処なんですよ、君。
一旦釣れ始めると、水深が浅かろうが深かろうが、ヤマメが好きな流速からは必ず反応がある。しかしここは関東では人気のスポットなので食いそびれた魚を二度流ししても全く反応なし。フライを変えて時間を掛けても反応が薄いのは知っているので、さらなる上を目指します。
ヤマメの活発なエリアが過ぎて暫くするとまたパタっと反応がなくなる。いわゆるそこまでが「竿抜け」のエリア。最上流でもなく下流部でもなく、一見釣れそうもないエリアだけを皆さんがすっ飛ばしていくから、その200mだけが物凄い反応でした。ただし、水深がメチャ浅く雨もあってか、魚はほとんど浅い開きにいたので、河原を歩く微々たる音がする度に、魚が逃げ回る姿を多数確認しました。こんな場所であなたは忍足ができれば上出来です。
いつまで上がってもヤマメ三昧。ちなみにこの場所にヤマメの放流はされていないので天然繁殖。パーマークも他の渓と比べても独特。それにしてもイワナいないなぁ・・・。
ヤマメちゃんは慣らした様に6寸半から7寸半ばかり。本来はヤマメの方が好きなんだけれど、これだけイワナが釣れないとどうしてもイワナの顔が見たくなり上を目指す。
最終的に少しだけ水深のある場所の巻き(水が巻いている所)でようやく一本ゲット。イワナはこの一本のみです。でその後は予報通りの土砂降りで退散です。今回はイワナ求めてかなりの上流へ来てしまったので、退渓して車へ戻るのに1時間半掛かってしまいました。さて、来週はどこへ行こうかな?なんて考えてる暇はありません。この週末は南へ遠征でした・・・。

ナウシカ飛び

「あ、ナウシカ飛びだ!」と私が言うと、一緒に釣りへ行った人はキョトンとする。唐突にそんな事を言い出す私だから、また始まったな管理人の不思議な挙動ととられる事を、分からんでもない。でもこの虫を見るとつい思い出してしまう『風の谷のナウシカ』に登場するムシアブ。

この時期、上着が脱ぎたくなる様な昼間に突如として現れるのがこの虫、オオヤマカワゲラ。コヤツは幼虫期の3年を経てナウシカで言うところのウシアブ見たいな形になるのです。頭は鎧兜を被っている見たいな風貌で、腹を重そうに下げた姿勢で4枚羽根を下手くそに動かし飛ぶのです。その姿を見ると、何となくナウシカに出てくる虫を思い出してしまい、最初は「ナウシカに出てくる虫みたいな飛び方だ!」と騒いでいたけれど、それが短くなって「ナウシカ飛び」と言う様になった次第。鎧の様な頭も何となくそれっぽいですしね。

尺ヤマメのご馳走が夜を中心として出現するヒゲナガカワトビケラがディナーになるのに対し、この虫が川面をゴキブリの様に這いずり回るのが大体お昼頃になるので、オオヤマくんは戻りヤマメのランチサービス。だからこの虫の大量流下が始めると、物凄い音と共に吸い込まれるのを期待して本流域を彷徨う私。

何年か前だったかダブハンを振り回している時にこのオオヤマくんが大量に流下したことがあるのだけれど、ゴキブリ嫌いの人には絶叫してしまう様な光景に出くわしたのである。流下が多すぎて私の耳に張り付いてきて、その後は首筋を這い回るんですヨ。私はヒゲナガとこのオオヤマくんは結構好きなので普通に触れますが、男の人でも卒倒する人がいるかもね。でも彼らが流下すると大物だけが反応して、凄まじいい補色音を立てて食べ続けるのです。

その時はダブハンだったので、一番似た様なカラーと大きさのウェット6番をキャストしたらイッパツでドスン。ギンギラギンの45cmほどの美ボディは結局手元でバラしてしまったけれど、あのスプラッシュライズは今でも忘れられない。そしてあの感動をもう一度!と思いながら今年も投げ続けるのです。

え? 昨日は釣れたのかって? こんな話を書いている時点で、聞くだけ野暮ってもんです。さてと、フライでも巻くかな。そして以下の写真は観覧注意。苦手な人は「キモい!」を連呼しながらご覧ください。

お昼の時間をメインの釣りとして考えていたので、現地到着はユルユルの9時着。オオヤマカワゲラの出現を待ち詫びてキャストを繰り返す。今回のお供はアスキスのJ1256
河原には脱皮したこんなのがいっぱい。手と比較するとその大きさがわかるでしょ?彼らは河原へ這い上がって陸上羽化します。
このお姿、ゴキブリ見たいでしょ?でも心配入りません、捕まえてもゴキブリの様に手足はもげませんから。そして頭は硬く腹も比較的しっかりしてますので、捕まえると手の中で遊べます(そんな事してるのは私だけ?)カワゲラの中ではかなり尻尾が長めなのが特徴で、羽化している最中はフタスジモンカゲロウに似ています。
ダブハン入門者を従えて私のウンチクを披露するも、雑魚さえも手応えなし。水温は良い感じなんですが・・、残念。
コヤツは飛ぶのが下手くそで、本流域で風が吹くと川面に落ちます。そして水面を足で這い回るので、その姿はまるでゴキブリの様。それがバシュっと言う音と共に消える姿を想像してください。この大きさの虫を食べるんですよ、その魚の大きさが容易に想像できますね。
先日入荷しだサードハンド ロッドホルダーを検証しました。シングルハンドはめちゃ快適!の二重丸。スイッチロッドも問題なし。でもダブハンはその重量でバランスを取るのが難しく、ちょっと無理がある感じ。結果、シングルハンド2本持ちか、スイッチ+シングルの2本持ちが良いです。もちろんそんな事せず、河原を歩き回るときにこのホルダーにセットしてロッドティップを上向きにすれば、とても快適に歩き回ることができます。それと、仕掛けのセッティングし直す時がとても便利でした。

気まぐれな天気

つい先だってまで暖かすぎる日が続き、お客さんからは、「良い釣りができたよ。」という報告が続き、自分もそれに続けとばかりに意気込んで出掛けた昨日。いやぁ、寒いのなんのって。2月は手袋なしの釣りをしていたのに、ポイント到着時の外気温は5℃にプラス爆風、なんて日だ!

それもよせば良いのに解禁で釣れなかった場所へのリベンジに出掛けたのゴザイマス。気まぐれな天気に翻弄されたライズ待ちなので、タックルを組まず車で風が収まるのを待ちながらたまに川を確認するのが30分に一度。川面にはガガンボが流下しているけれど、それをついばむのは鴨の群れ。11時を過ぎればきっとライズが始まるに違いないと時間を過ごすも、いつものポジティブシンキングの予想は見事に覆され、12時まで待って何もない午前中を過ごしました。

という事で午前中の写真は何にもなし。その続きが以下の写真でゴザイマス。

それにしてもダブルハンドの時間はなんて楽しいのでしょうか。ただキャストしてステップダウンしているだけなのに、次のワンキャストはきっと何か起きるに違いないと思う連続。結局何にもないのですが、気持ちはすっきり。きっと世の中がモヤモヤしているから、空と川の青に挟まれているだけで幸せな気持ちになれるんですね。

さて、明日は何処へ行こうか。
釣り人の気持ちはいつでも河原に立ち続けています。

午前中に訪れた場所はダムのテールウォーター。その水が冷たいとすれば、その反対の里川に訪れれば釣れる筈、と読んだ。せっかく下道で3時間半掛けてきた場所を離れ、プライムタイムを逃すまいと高速道路を使って移動。30分後に到着した場所は前回とは違う川なんだけれど、風景が似ている場所。
一旦川を見ながら降り、その際に居そうな深みをチェック。めぼしいところだけをサラッとやりながらバンバン移動しようと思ったら、最初のポイントからライズが。想定した時合いにタイミングよくたくさんのメイフライの流下が始まってました。それでも簡単には釣れずようやく掛けた一本目。
ストマックを入れてみれば、大きめのマダラケゲロウの類い。それもスティルボーンかフローティングニンフだということがわかった。フライを小さくして一生懸命キャストしていたけれど、実際は16番サイズ。速攻でフライを大きくして再トライ。
その後は入れ食い。でも、色んな雑魚のオンパレード。ヤマメを2匹釣ると雑魚が1匹という感じ。その雑魚がハヤ・オイカワ・カワムツと掛かってくる。
コヤツがいっぱい飛んでました。今回、河原に立っていると親切な釣り師に次々に声を掛けられ「あっちの方にライズがたくさんあるぞ。」とか、「秘密の場所を教えてやる。」と言われたり。今回はそのお言葉が見事に外れるほど寒くて爆風でした。
一人のおじさんがこの川の状況を教えてくれましたが、今年の解禁日にこの川で37cmをテンカラで釣ったとのこと。でもその後は全然釣れてないのだとか。今年の傾向は放流ものの喰いが悪く餌師のおじさんは口を揃えて「釣れない。」と言います。
この川では結局かなりの数を釣ることができたので、本流へ戻って遡上魚を探す事にしました。でもね、その移動に1時間と少し、どれだけ上流に行っているかがわかるでしょ?
日が暮れる1時間前に到着しキャスト開始。台風のおかげで深く掘れたウェットの流しやすいポイントでトライ。何事もありません。少し移動して次のポイントへ。すると対岸でヘッド&テールで流下する大きめのメイフライを食べているヤツに遭遇。しかし、本流なので距離にして50m以上ある。仕方なく対岸に回るためにダッシュで車移動。慌ててシングルハンドのタックルを組んだけれど、太陽は山陰に落ちてしまい、まに合いませんでした・・。

解禁

Google様に検索ワードで『解禁』とだけワードを入れてみた。短いワードでいち早く情報が得られるかと思ったら、何やら意味深な感じの漫画が独占で、釣りに関しては2ページ目以降。やっぱり渓流釣り人口なんて、たいした数じゃないんだなぁ。

ネットサーフィンをして最後の最後までどこへ行くかを悩んでいる時間は楽しかったけれど、結局ロケハンしていたので釣り場は変わるでもなく、その状況を確認しに行きたくなるのが心情ってもんです。とはいうものの最初っからオデコは嫌なので、放流情報を見ながらその箇所を巡る旅。結果から言えば往復下道400キロの旅は前回と一緒。放流ものといえども、自然界に放たれたソレを見つけて釣るのはなかなか難しいものですな。

さて、すでに来週はどこへ行こうか悩み中ですが、取り敢えずフライタイイングを頑張らないとね。皆さんのフライボックスはフライで満たされていますか?

釣り人はいつでもポジティブシンキングで妄想はこうなる。「解禁から三日目、前日は雨で釣り人の数が少ない筈だし今日は暖かい予報だから、もしかして入れ食い?」なんて思うのです。ですが、解禁から三日しか経っていないのに、河原に釣り人がいないなんておかしいですよね? 唯一いた地元釣り人に聞けば、初日からほとんど釣れてないのだとか。ココでライズを3時間待ったものの何もなし。
地元情報を頼りにさらに北の川を目指す。その川はいつもならば釣り人がいっぱいの筈なのだが、エサ釣りが2名。魚が見える環境で放流ものの姿はわずか2尾で、それに何度も餌師が仕掛けを流してました。仕方なくライズを求めてさらに別の川へ行きましたが、一番放流されているその川は渇水で釣り人も魚も全くいません。う〜む、今日もドライブか?
5本目の河川でようやく水温が上がり始めてなんとなく釣れそうな雰囲気があったのでロッドを出すことに。この時点ですでに13時30分。ブッシュの脇の見えないところで水面ギリギリまで体を出しているコイツを発見。シブチンでしたがなんとかゲット。放流ものといえども、このサイズが釣れると結構嬉しかったりして。
似た様な攻め方でもう一本追加したところで放流ものを釣るのをやめて、今度は南下して本流でヒカリ(シラメ)探しへ。その途中でもいくつか川を覗くのですが、虫っけが少なくライズの気配は気温とは裏腹にない感じ。
最下流部はサクラマス 狙いのルアーマンかと思いきや、リールはベイトリールでスピナーベイトを投げてました。スモールマウスバス を狙っている訳ね。水中に見える大きな巨体はいずれも鯉さんでアリマス。溯上魚は鮎と共に訪れるので、もう少し先かな。
ちなみに今回の旅は福島県境近くまで行きましたよ。相変わらずおバカな下道派(単に釣行数を増やすために高速代をケチってます)は、片道3時間半以上掛かってしまいます。
本流の鉄板ポイントは真っ直ぐな流れでしたが、とりあえずフライを流してみるもののな〜んもなし。そしてさらに下流のこの場所は小堰堤が壊れて無くなってました。雑魚でも良いので早く一面のライズを見つけて、この川が今年も元気だという事を感じたいものです。
餌釣り師との会話の中身は数釣り自慢が多いですが、「解禁日に50数匹取ったので、もう年券の元は取ったよ。」という会話にはなんとも言葉の返し様がありません。結局釣れない釣れないと言っている釣り人が、自分の首を締めているのですから。持って帰るなとは言いませんが、資源は無限ではないと言う事を感じて欲しいものであります。