Scott GTにジャパンスペシャル(GT773/4JS)が加わったのでそのインプレッション

スコットジャパンスペシャルのGT773/4JSは実を言うと昨年の発売時点でプロトモデルには触っていたんです。なのでようやく公表できるのと共にメーカーさんからサンプルロッドをお借りしてキャスティングすることができましたので、そのインプレッションを少し書いてみます。

スコットのGシリーズには歴代に渡ってジャパンスペシャルが存在するのですが、今まで8フィート3番=ジャパンスペシャルだったものを今回は7フィート7インチ3番がジャパンモデルとなりました(かつてはそれ以外のモデルもありました)。

一番最初のG803/3JSは3ピースでインターナルフェルールが採用されていて、スピコッドジョイントの弱い部分を補うためにさらに見えない一本をジョイント中に加えたモデル。しかしそれが故にジョイントが固くなってしまい、綺麗なベンドカーブとは言えませんでした。とともに、3ピースはジョイント部分がロッドの曲がるポイントになってしまうので、どうしてもロッドの緩みが頻発していたのが悩みの種。

それがG2 803/4JSになり、4ピースになったことでジョイントの緩みは減ったもののジョイントペグの硬さは若干の改善という感じだったかな。ロッドは軽くなりやや硬めの印象を受けた事を覚えています。

三世代目は2020年にGS803/4Jが発表された訳ですが、唯一このモデルだけ私は所有してませんでした(メーカーから借りて使ったことはあります)。その訳はジャパンスペシャルは新しいモデルが発表されてから約1〜2年後の発売になるので、それに待ちきれずGS773/4を購入して使っていたのです。

そして今回2026年秋に追加モデルとして発売された四世代目にあたるジャパンスペシャル。すでに私のGS773/4は手元にはないのですが、丁度このモデルと同じ長さを使っていた時の印象と比べるのが良いのかな? ということで、実際にキャスティングしてみた印象は以下の通り。参考になれば幸いです。

Scott GT773/4JS: 7feet 7inch・3weight・4piece

先代のGSとの見た目の違いは述べてもスレッドカラー以外は大きな違いはなく、強いて言えばストリッピングガイドのカラーがニッケルからガンメタルに変わった点ぐらいで見た目の相違はほとんどありません。グリップは以前と同様にグリップ長が約135mmでグラスのFSシリーズと同様の大きさで、リールシートはコルクのカップ&リングになります。低い番手はこのスライドバンドのリールシートが好みの方が多いので、GTシリーズはGT743/4一種類だけがこのグリップだったので、今回の発売で3番はこの二種類の選択肢に増えました。

先代のGT773/4と異なる点はジャパンスペシャルになったことで、同じ7フィート7インチでも、GTの方がグッとやわらかかく感じます。またロッドを曲げた時のベンドカーブがとても綺麗なのが特徴です。メーカー様の話ではインターナルフェルールが約22%軽く、その部分お改良によってしなやかになったとの事ですが、ロッドが短いのでそもそも軽いので飛躍的に軽くなった印象はありませんが、とても軽いロッドです(約45g)。

これよりも短いGT743/4と比べると短い分だけしなやかな感じをより受けて、グッと柔らかくショートレンジでのラインの乗せやすさが際立ちます。ロッドを軽く曲げている時点ではロッドの1/4ほどが曲がりますが、負荷を大きくすると全体の半分ぐらいまで曲がり込んで切るので、ミディアムアクションと言えるでしょう。

日本の一般的な渓流を見据えてのロッドデザインですから、キャスティングレンジは3〜12m程度が快適で、それ以上を投げるとロッドが少し暴れてきますが、狭い渓流でそれ以上のシチュエーションはほとんどないでしょう。またグラスロッドを一度使ってみたがどうも性に合わない、またはグラファイトロッドの中で快適に釣り上がりを楽しみたい至極の1本、と言う方にはもってこいの長さとやわらかさではないでしょうか。

前作のGS773/4をお持ちの方はめちゃくちゃアクションが変わる訳ではないので、GT773/4JSへ買い替えという人は少ないかと思います。また私的にはジャパンスペシャル=8フィートというイメージが植え付けられてしまっているので、できればも少し長い7フィート10インチを作って欲しかったなぁ、なんて思ったりして(たった3インチの事ですが、この微々たる違いがフライマンのこだわり)。

話は逸れますが2027年の追加モデルとして7104/4・7105/4・8107/4が加わり、Gシリーズが賑やかになるのが嬉しい限り。私はここのところ短い長さはグラスロッドの出番が多いので、追加されたGT7104/4がとても気になっています(数日前に入荷してきましたが、思っていた以上の柔らかく好みのアクション。ただし、8フィート以下なのにカップ&リングだと思っていたら、シートはアップロックのスクリューシート。私的な好みではないので妥協して購入するか考え中です。

釣り人にとって釣りに行く前日のワクワクも楽しみの一つ。そして釣りへ行かない時は新しいロッドを購入を妄想するだけでも、それを肴にウィスキーのロックが1杯飲めちゃいますね。釣り人はなんて幸せな生き物なんでしょう😆

ジャパンスペシャルの尺
ジャパンスペシャルの証はこの尺(しゃく)の文字(ロッドエンドから30センチの位置にあります)。これがあるおかげであなたが尺だと言い張っても嘘は暴かれてしまいます。スコットはScottのロゴを含めそのインデックスは全てロッドビルダーによる手書き文字。それゆえ全てのロッドがその書き文字に個性があります。初代モデルはこの尺の文字が下手くそで、私はそれをタイプR(Rの文字に似ていたから)と呼んでました(笑)
スコットロッドは手書き文字
スコットロゴの裏側にはJapan Specialの文字が書かれています。現在ロッドのインデックスを手書きにしているのはスコットとウィンストンだけ(小さなメーカーさんを除く)。そしてロッドのシリアルナンバーを全てのセクションに書いてあるのはウィンストンだけになります。他のハイエンドメーカーのロゴを見た後でこのスコットのロゴを見ると作っている人が見えてくるようで、なんだかロッドに温かみを感じてくるのです。
ロッドエンド
バットエンドのスコットロゴは手書きではなく印刷文字。高いロッドだからと言ってバットエンドにきづが付く事を嫌う人もいますが、ここに傷がどれだけ入るかで、その人の釣行回数やその腕前をか感じ取る事ができます。貴方のロッドエンドはピカピカですか?それとも勲章の傷をたくさんつけていますか?

高価なG Loomis Asquith NP を借りる事ができたのでインプレッションしてみた

ハーミットに置かれているハイエンドメーカーさんで今まであまり紹介してこなかったGルーミスですが、今回メーカー様にアスキスの一部モデルを借りることができたので、そのインプレッションを書いていきたいと思います。

ゲーリー・ルーミスはラミグラス社でロッド製造に携わり、ロッドデザインのスキルを磨き培いました。このラミグラスを退社後に台湾のメーカーと合弁事業を立ち上げたのですが(このブランクを僕らはタイワン・ルーミスと呼んでいた)すぐに撤退し、その後1982年にアメリカのワシントン州ウッドランドで創立されたのがGルーミスです。後にルーミスはシマノに事業を託し、業界を退きます(実際にはその後も色々なところでロッドデザインに携わっています)。現在のロッドデザインはスティーブ・レイジェフ(USAのトーナメントキャスター)が行なっています。

ルーミスの名前が広まったのは私が思うには色々なカスタムメーカーのブランク製造に携わっていた事でその評判が広まったのではないでしょうか。フライロッドに拘らず様々なブランクを手がけたことで、ブランク作りは他のメーカーよりも一歩先を進んだブランクメーカーだと私は思います。

さて、そんなルーミスのシリーズは現在大きく分けて三つ。一番ハイエンドの機種にこのアスキスがあり、その下にNRX+。さらにもう少しお求めやすいIMX-PROシリーズがあります。今回借りたアスキスはシマノのスパイラルXブランクを用い、その他パーツは現在の最高峰のパーツを使った、グラファイトロッドの中では最も高価なロッドと言えます。

アスキスはシマノが手がけるシマノのアスキスとGルーミスがリリースするアスキスと二つのバージョンが存在するのですが、どちらも熊本にあるシマノの工場で作られたブランクで、その独特な輝きは一目でアスキスだとわかります。

このGルーミスのアスキスは今回が2代目。現在のモデルはアスキスNPとなっており、フレッシュウォーターモデル(4〜7番)とソルトモデル(8〜12番)の全9機種。フレッシュウォーター用はグリップが細くソルトモデルは若干太め。両シリーズともリコイルスネークガイドを採用。メーカーのHPには「チタンSicリコイルスネークガイド」と書いてあるのですが、スネークガイドにSicコーティングをしているという意なんでしょうか? 私の知識不足でちょっと不明なので、後日確認します。

そしてもう一つ独特な形をしたリールシートなのですが、なんかどこかで見た覚えが・・。記憶を辿って見ると1995〜6年頃にあったダイワのロッド。当時フライがアリなバストーナメントもあったので、チームダイワの中にバス用のフライロッドがあったのです。そのシートはカーボン製でエクステンションバット側がネジになっており固定するタイプで、そのデザインに似ている気がします。洋服の流行りと同じように時代は巡るのですなぁ。

さて、今回借りたアスキスは6番と12番。6番の方は実際に大尻沼で使ってきましたのでその釣り味を含めて以下に記録としてインプレッションしていきます。

アスキスNPのグリップ
エックステンションバットを備えたダブルロッキングアルミシート。シートにはライン番手が刻印されている。6番より下のモデルはグリップが細めで誰でも握りやすいでしょう。コルクのグレードはウィンストンほどでは無いものの、Gルーミスの中では一番綺麗で硬くグリップの沈み込みがない。
アスキスのカラー
太陽の角度によって見えるブランクのマダラ模様は、まるでダマスカスナイフの様。さらに釣り場で見るとこの模様の中にラメが入っているのがわかる。パッと見てそのロッドだと分かる特徴のあるブランクは魅力の一つでもある。ガイドはフジのチタンフレームSicガイド。
アスキス
Gルーミスのフレッシュモデルはワンフットガイドが採用される事が多いのですが、6番以下のモデルも全てリコイルスネークガイドを採用。

ASQ NP690-4:9feet 6weight 4piece

アスキス6番
使用したラインはエアフロリッジ2.0ユニバーサルWF6F。リールはラムソンのスピードスターで軽いリールですが、ロッドバランスは丁度グリップのトップあたり。ベストなバランス。このロッドは後日野反湖で実釣してきました(こちら)。

今回はこの6番を大尻沼にて一日使用しました。私が持っているアスキスはJ1266というダブルハンドのシマノアスキスだけ。グラファイトロッドの中で一番高価なので初代シングルハンドアスキスは手に取ったのは一度だけでそのアクションを覚えていないので、このモデルの使用感を率直に述べてみよう。見た目で変わった点は前述したリールシートで、ブランクのカラーや雰囲気には変わりはない。メーカーのカタログでは従来よりも軽く、耐ねじれ性能を20%向上、ブランクの楕円化を抑制と書いてある。なんとなくではあるが、ブランクのバット径は若干細くなったのかな? ファストアクションでルーミスらしいティップ部分がお辞儀する復元力が早いロッド。

Fine:GLXやNRXの時代から比べると信じられないくらい軽いアスキス。リールシートにはアルミをふんだんに使っているので自重は92.6gと超軽量とまではいかないが、6番モデルの中ではとても軽い。6番モデルまではグリップが細いので、日本人でも投げ易い。その軽さとロッドバランスから一日中振っていても疲れを感じないロッドに思えた。ショートレンジでのキャストはティップを軽く曲げてキャストし、ミドルレンジよりも遠いキャスト時に大きな負荷を掛けると2番セクションあたりまで曲がり込み、ブレずにすっ飛んでいく。その曲がりになんとなくネチっとしたロッドらしさを感じた(表現が難しいなぁ)。魚を掛けた時のロッドパワーは全くもって問題なし。ソルトでも使ってみたいなぁ。

Weak:遠投性能に優れるパワーがあるロッドなので、握力が無い方や手首が弱い人は半日も振っていると右手の力が抜けてくるかもしれない。また、高価なロッドなので、その辺に放り投げるなどの行為、木に引っ掛かったフライをロッドで突っつくなんてことは、間違ってもできないだろうな。


ASQ NP1290-4:9feet 12weight 4piece

12番ロッド
使用したラインはSAのターポンラインWF12インターミディエイト。12番ロッドの重さは124.5gあった。12番にしてはめちゃ軽い。バット径は12mmほどある安心の太さ。

12番ロッドはキャスティングして大魚を釣るための最高番手。他のメーカーでこれ以上の番手が存在するけれど、15番などの番手は竿が硬すぎてキャストがちゃんとと出来ず、大きい魚を寄せる為のパワー重視になってしまう。その点12番ロッドはラインをフルキャストするだけの軽さとバランスがあり、かつ大魚を掛けても粘りなが寄せられるパワーを秘める。もしあなたがターポンやセールフィッシュなどの世界記録魚を狙うためにたった一本持っていく選択肢を私に問うのであれば、きっとこのロッドをお勧めする事でしょう。その予算があなたにあれば・・。

Fine:お金を出した分の価値はそのロッドのシリーズ中で最も長いか、あるいは乗せるラインが最も重い場合にその違いが明確に出ます。12番でこれだけ快適にキャストを続けられるロッドってなかなか無いですよね。実際にこのロッドでターポンを掛けたくなります。また高番手は海外遠征でロッドを折ってしまい後にハーミットへ持ち込まれる事がありますが、私の主観があるかもしれませんがソルトロッドの破損はGルーミスが一番少ないと感じています。12番はラインが重いのでその重さをロッドに乗せてしまえば誰でもぶっ飛ばす事ができるのです。1オンス以上(28g)のラインをキャストして片手で何度も繰り返すので、人間に掛かる負荷はルアーキャスティング以上。いかに人間の負荷を減らし飛ばすことができるかが重要なんです。かつて安い12番ロッドで肘を痛くした経験がある私は高番手、あるいは超長いダブルハンドにはお金を惜しまない方が良いと思っています。

Weak:誰にでも買える価格では無いけれど、本気で釣りをするのならば、生涯に一度だけ自分へのご褒美でこのロッドを買ってしまうのもありだと思います。ただし、Gルーミスはスコットやウィンストンのような定額の免責保証修理ではないので、折れてしまった場合はその代償は大きいとお考えください(レジャー保険や、車保険の携行品特約を付けるという手もありますが、いずれにしてもお金がかかる話)。

チームダイワのフライロッド
古い本を引っ張り出し、チームダイワのフライロッドをパシャリ。シートがぴっちり締めているのでちょっとわかりづらいですが、コルクが斜めになっていてシート部が黒。ちなみにこの本は1996年に私がトータルディレクションした本です。

この高価なモデルを見て多くの方は、「とてもその金額は出せない。」と言うでしょう。しかし夢の魚は自然相手であり、それに伴うスキルや運が必要です。もしあなたが本当にその魚を釣りたいのであれば、あなたの苦手な部分を補うロッドで少しでも魚のキャッチできる確率が上がるのであれば、その対価を払う価値はあるのではないかと私は思います。このシリーズは高価なゆえお店に陳列される事は多分無いとは思いますが、そんな漢のロマンを追う夢追い人をハーミットは応援しています。

FAGUSのSmooth Hiker(スムース ハイカー)のインプレッションをしてみた

ここ数年、私は6月以降はファーガスロッドの出番が多くなっている。グラファイトロッドはキビキビとした釣りでテンポ良く釣れるので釣果に結びつきやすいが、多少フライをかじってくると数釣りが目的では無くなるもの。その為どうしてもロッドに釣り味を求めるのでグラスロッドの使用が多くなっている。グラスとバンブーロッドのメーカーであるこのファーガスのロッドは、ファストフリット・シリーズを除けば、その釣り味を重視したグラスロッドらしいモデルが多くラインナップ。そのファーガスのグラスロッド群に新たにスムースハイカーがこの秋から加わったので、そのロッドを借りたのでインプレッションしてみました。

ファーガスにはすでにアクティブハイカーという6ピースパックロッドがあるけれど、そちらはファストフリット寄りのやや全体が硬めのアクションに仕上げている。それに対しこのスムースハイカーはフォレストバムのアクションをよりデリケートに、そしてベンドカーブが6ピースでありながらよどみ無くスムーズに曲がっているのがその特徴でしょうか。

アクティブハイカーがグラファイトからグラスは移行したいアングラーにオススメのパックロッドだとしたら、こちらはすでにグラスアクションに慣れている方向けで、グラスらしい6ピースモデルが欲しいという方のしなやかなアクション。ショートレンジは手首振りだけでロッドのアークを広げてキャスティングをする近距離を得意とするモデル。このモデルに遠投は必要としませんが、中距離以上が必要となった場合はロッドを曲げ過ぎないようにしてロッドティップの距離をより広げる為に肘をスライドしてストロークを増やし、ラインスピードを得るキャスティングスキルを必要になります。

そんなスムースハイカーを今回も出勤前に朝霞ガーデンへ持って行き、それぞれのロッドの感触を楽しんできましたので、そのそれぞれの特徴を記してみます。

FAGUS Smooth Hiker
スムースハイカーは全部で4種類。全て3番ロッド。ブランクカラーはライトグレーでスレッドはブランクカラーが透けるように巻かれている。ティッピングはジョイント部のみに施されている。
スムースハイカーのグリップ
グリップはシガータイプで、ロッドバランスを出すために7フィート55インチモデルだけ長め。それによりどのモデルもリールをつけた時の重心が丁度グリップトップあたりに設定されている。

f-6083SH/6feet 8inch・3weight・6pcs:私がグラス慣れしているせいか短さを感じずショートレンジを手返しよくキャストを繰り返し続けられるモデル。比較的勾配が少ない河川でシラ泡から飛び出てくるヤマメの姿を想像しちゃいます。

f-6083SH
f-6083SH

Fine:7フィートのフォレストバムのアクションに似ていますが、よりロッドの曲がりがスムーズで手首を返してポンと振った時のラインからティペットの先までの伝わり具合が気持ち良いです。

Weak:振り抜いた時のラインスピード感はあるのですが大きめのフライをセットした場合、トルク不足さを感じるかもしれません。私だったら大きめのフライをあまり使わない、ヤマメ狙い中心の河川で使います。


f-6113SH/6feet 11inch・3weight・6pcs:8インチモデルよりも3インチ長いので、ほんの少しだけロッドのメンディングが使える様な感じを受けるモデル。この3インチ差の感覚は中々表現するのは難しく、どちらを選ぶかは好みの問題かな。

f-6113SH
f-6113SH

Fine:ロッドバランスが非常によく取られているロッドなので、8インチモデルと同様にロッドの曲がる感覚をロッドティップを止めた後に展開するフライラインの軌跡を見ていると、とても気持ち良いです。

Weak:あくまでもキャスティングレンジは中距離以下で中距離以上が必要になった場合はロッドティップが暴れ始めるので、距離を必要とした場合は自分の方がにじり寄って魚を狙う必要があると感じます。


f-7023SH/7feet 2inch・3weight・6pcs:7フィートを超えてくるとロッドを曲げてティップがついてくるロード(動き始め点からストップ点へ移動)する時間が、「あぁ、ヤマメ釣りってこのテンポなんだよね。」と思えてくる。グラスらしさはこの柔らかさの中にあります。

f-7023SH
f-7023SH

Fine:振り抜いた時のロッドの長さ(ロッドを曲げる重さ)の感覚がグラスの面白さを感じさせるモデル。長さが増した分だけアワセ時の衝撃はロッド全体が吸収してくれる感覚が味わえる。

Weak:玄人はどんなロッドでもフルキャストを試みますが、無理です😆。ロッドの暴れをどうねじ伏せてラインスピードをあげようかと試行錯誤しましたが、遠投時は力が入りすぎてロッドティップの暴れは止められませんでした。


f-7053SH/7feet 5inch・3weight・6pcs:個人的にはこのでろんとした感じの7フィート5インチモデルが、管釣りでのレインボートラウトフィッシングを楽しませてくれました。

f-7053SH
f-7053SH

Fine:22番のミッジから14番の一般的なドライフライまで、細いティペットでフックセットを確実にこなすロッド。さらに寄せる時にはロッドのよどみ無い曲がりがロッドテンションが抜ける事がなく、ランディングまでスムーズにおこなえました。長さが手伝ってロールキャストしてのピックアップは快適。

Weak:普段アクティブハイカーを使っているので、それと比べてバットの弱さは否めない。管釣りで30センチのレインボートラウトを釣るだけでも寄せるのは一苦労(それが楽しいのですが)。尺イワナ狙いでこのロッドを持っていくと、魚に主導権を握られてヒヤヒヤするかもしれません。

スムースハイカーのベンドカーブ
ロッドの名前の通り、ロッドのベンドカーブはこの通りとても綺麗。ロッドはとてもしなやかなので、大きなレインボーを掛けると翻弄されてしまいます。

総合的に見てこのロッドを必要とする方は以下の様な感じでしょうか。

狙う魚はヤマメが多くフライは14番よりも小さいものを使う機会が多い。ティペットは5Xよりも細いものが中心で、長めのリーダーシステムを使うリーダーキャストが多い方。射程距離は10m以下が多く、主にフライラインが6m以内が出た状態で扱う事が多い場所で多様。電車旅行が多くパックロッドが必要な状況で、そのターゲットは30センチ以下が多い場合。そんな方々にはこのシリーズはお勧めです。

メイド イン 岩手のこのロッドは全てが岩手県の遠野で作られています。その岩手魂が入ったグラスロッドを体験したい方は、このスムースハイカーのみならず、他のモデルのインプレッションを見て、ロッド購入を検討してみてください。

アクティブハイカーのインプレッション
ファストフリットのインプレッション
フォレストバムのインプレッション
ファインループのインプレッション

オービスの2025年新製品であるスーパーファイングラファイトをインプレッションしてみる

私がフライを始めた1970年代半ばはまだグラス全盛の時代で、ようやくグラファイトロッドが見え隠れし始めた頃で、その先駆けとして出てきたのがオービスやフェンウィックであり、僕らには憧れのロッドでした。高校生になって初めてアルバイトしたマクドナルドの時給は¥380スタートだったので、学校終わりに4時間働いても月に3万円ほどしか貰えず、7.5万円のオービスグラファイトを手にするのにどれだけ苦労したことか。

私はお金を貯めてセブンイレブンを手にしたのですが、このシリーズにはロッドそれぞれに名前があった事で、車と同じような感覚で愛着が湧いていたのは確かです。そんなオービスのグラファイトですが、今年は満を辞して復刻しました。今回はティムコさんから全てのモデルをお借りする事ができたので、そのインプレッションを個別に書いていきたいと思います。

当時は数多くのモデルがありましたが、今回は低番手で人気があったモデル5本がラインナップ。全てシガーグリップのアップロックスクリューで、現在のオービスロッドと統一されたデザインになり、バットの部分に淡いクリーム色の下地に一見すると手描き文字に見える行書で飾られたロッドインデックスが書かれています。

ロッドのアクションはミディアムからミディアムファーストという雰囲気で、オービスらしい真ん中ら辺が少し硬く、ティップとバット近くが曲がり込むという当時と変わらないアクションです。しかしながら現在のグラファイトを使用しているので、当時のようなロッドストップの後にくる反動(ボヨヨンとなってしまう)は無く、繰り出されるループはとても綺麗です。

話を長くしても仕方ないので、各ロッドのインプレッションを書いていきましょう。
オービス ワンウェイト / ORVIS ONE WEIGHT
ONE WEIGHT/ 7feet 6inch・1weight・4piece
名前の通り1番ロッドであるワンウェイトは1番ですが、グラファイトロッドなので割とシャープな振り心地が特徴。当時もそうですが、やや硬いという事から2番ラインを使う人も多かったです。今回、私は1番ロッドを所有していないので、ラインは2番ラインを通して使いました。そのフィーリングは2番でも全く問題なく、ショートレンジではテンポ良くスティングがしやすい。1番ラインだともう少しシャープなイメージでキャスティングができる事でしょう。
Fine:1番を乗せてはいませんが、柔らか過ぎずキャスティングの快適さを追求したようなモデル。ロッドはスムーズな弧を描き、オービスの古き良き時代を感じさせてくれるアクション。日本ではブルックトラウトやヤマメなどの小型のトラウトをショートレンジで狙うシチュエーションを是非とも楽しんで頂きたい。
Weak:1番なのでミドルレンジからロングレンジは全くもって振りづらいのは当たり前。また1番だからグニャグニャなんでしょう?とお考えの方は対象外のロッドです。欲を言えば1番モデルなのでリールシートはリング&リングにして欲しかったなぁ。

オービス ウルトラファイン / ORVIS ULTRA FINE
ULTRA FINE/ 7feet 9inch・2weight・4piece
ロッドはスムーズなベンドカーブを描くミディアムファーストアクション。硬過ぎず柔らか過ぎず、日本の渓流での狙いが多い5〜6mレンジのキャスティングで程よいしなやかさを保ちながらアキュラシー性能があるモデル。
Fine:1970年代当時は皆2ピースで7フィート9インチという変則な長さの場合、2本が同じ長さではなかったのですが、このモデルは4ピースモデルで揃った長さなので、持ち運びの時の気遣いは当時よりも無し。また、こだわりのありそうな長さが釣り人心をくすぐるのです、なんで79なの?って。8フィートよりも若干短いことで、ティップのブレ無くコントロール性能が若干上がるのでしょう。
Weak:人それぞれですが、2番ロッドの使用頻度は3〜4番よりは少ない筈。7フィート9インチの2番のシチュエーションを考えられる人が求めるモデル。

オービスティペット/ORVIS TIPPETTIPPET 7feet 6inch・3weight・4piece
一般の方は3番ロッドを好む傾向があるので、このシリーズの中では一番需要があるモデルになるのでしょうか。3番でのシチュエーションはロッドの長さは6.6〜8.6ぐらいが多いかと思いますが、その丁度ど真ん中の長さなのでマルチに使える3番モデル。昔のオービスらしさを持ったアクションに現在のグラファイト技術が融合を感じさせるモデルです。
Fine:ロッドはミディアムアクションで近距離での繰り返しのキャストできるリズム感が扱い易かったです。キャスティングレンジとしては0〜9mくらいがお勧め。
Weak:あくまでもショートレンジからミドルレンジを主体としたモデルなので、10m以上のキャストをするときにロッドに負荷を掛けるとロッドが負けてくるので、投げ手側のスキルが問われるようになります。このシリーズ全体に言える事ですがオービスのヘリオスシと比べるとグリップはやや太めなので、特に3番以下のモデルはその太さが気になるかもしれません(もっとも削ってしまえば済むことです)。

オービス セブンイレブン | ORVIS SEVEN ELEVEN
SEVEN ELEVEN 7feet 11inch・4weight・4piece
私は1980年代前半にこのロッドを手にしたのですが、ティップを折ってしまい修理に出したら全取っ替えになったので、現在手元にあるのは1990年代後半のモデル。年代によりグリップ周りが変わるのですが、アクションはそのままで、現在のこのモデルも昔のセブンイレブンを感じられるアクションで、ラインがロッドに乗る感覚がよくわかるモデルでした。
Fine:当時のモデルと比べるとバットがやや硬めなのですが、現在のグラファイトに変わったことでロッドのバイブレーションが入らず、また軽さを感じる事ができるものに仕上がっている。4番の重さがあるのでフライのデリバリーとアキュラシーの精度も良い感じ。色々な意味でアクションは良い進化だと思います。
Weak:私みたいに昔のまんまを求めるとロッドとして違うものですが、セブンイレブンのアクションは損なわれてないと感じます。グリップが少し太めなので、このセブンイレブンとファー&ファインにはマッチしているかな。

オービス ファー&ファイン / ORVIS FAR AND FINE
FAR & FINE 7feet 9inch・5weight・4piece
5番であっても距離を必要とせず、ミドルレンジ以下での釣りを楽しみたい方に向けたミディアムファーストアクション。このロッドでお魚を掛けてもバレにくいのでは無いかと感じさせる、現在のグラファイトでも少し砕けた感じのアクションが個人的には刺さりました。
Fine:ヘリオスと比べて少し腰が砕けたような感じのアクションで、ミドルレンジを得意とするモデルでありながら、キャスティングの軽快さを持ち合わせている取り回しの良さを見受けた。快適なキャスティングレンジは0〜15m位。
Weak:5番なのでできればハーフェルのグリップでもう少し長めに作ってくれたらなぁ、というのが私のワガママな意見です。

総括すると、そのアクションが当時を思い起こさせつつ、現代の軽さと無駄のない反発力から、近距離から中距離を中心とした釣りには活躍してくれるロッドでしょう。昔のオービスを良しとする人の中には、「あぁ、昔の方が良かった。」と手に入らない無いものねだりを言う人もいるかもしれません。そんな人はビンテージを探し回ってください。でも扱いやすいのは絶対に現代のモデルですよ。また、外観に関しては賛否があると思いますが、もしこのアクションで昔のモデルのコスメのままだったら、私は全ラインナップを買っちゃうでしょう、きっと。

オービスセブンイレブン
私のセブンイレブンはコレ。下に敷いてあるのは1979年の『FLY FISHERMAN』雑誌(USA)。私が手に入れた頃はこのようなアルミのシルバーシートだったのですが、修理から帰ってきてこの後期モデルとなりました。現在のモデルと振り比べて思う事は、私のセブンイレブンで綺麗にループを作って飛ばすためには、それなりの努力が必要。それに振り抜いたときに重く感じますしね。
ORVIS CFOIII
オービスのCFOも年代によってカラーが変わりますが、私のはグレーがかった1990年代前半のもの。現在のCFOはブラックで1979年の写真に映るそれに近いですね。
セブンイレブン
今回のシリーズの中で、セブンイレブンだけ実釣しました。ヘリオスに比べるとピンピンした感じがなく、キャストして魚を掛けて寄せるまでの動作が、「滑らか」という言葉が合うロッドと感じました。

Winston の新作であるPure2 のインプレッション

ウィンストンのピュアがリリースされたのが2019年ごろで、確かコロナ騒ぎになる少し前だったでしょうか。このモデルも6年の時を経てマイナーチェンジとなり、2025年から名前はピュア2になります。今回そのシリーズのうち5種類をお借りすることができたので、そのインプレッションを書いていこうかと思います。

生粋のウィンストンアクションを継承したということで命名されたピュアシリーズ。ピュア2になったことで目に見えた変化は、まずは長さでしょうか。実はこのロッドが発売される1年以上前に、ウィンストン販売店に向けてアンケートが実施されていて、私はこんな事を要望として書いていたのでした。

「ウィンストンに求めるものはありふれたロッドではなく、こだわりを持ったロッドであること。現在のウィンストンは一般的なフィート(○フィート)とフィートハーフ(○フィート6インチ)のロッドラインナップで、あまりにも一般的な長さでありロッドの長さにこだわりを感じない。他のメーカーや違うモデルとの差別化で僕らの気持ちをくすぐる長さが欲しい。そしてオービスでかつて使っていたようなロッドに愛称名があったら嬉しい。」

とまぁ、言いたいことを書いてみたのです。
その願いが届いたのかどうか分かりませんが今回ピュア2になり、ロッドレングスは9フィートモデルを除き、全てキリの悪い長さにしてきたではありませんか! そう、僕らが求めているものはコレなんですよ(余談ですが、オービスのロッドネームは2025年のスーパーファイングラファイトで復活しました)。

またピュアからピュア2になったことで明らかに変わったと感じるのは4〜5番モデルは以前のピュアよりもバットが細く、よりミディアムアクションになったと感じられます。なのでピュアシリーズとエア2シリーズは明確なロッドアクションの違いがより一層深まりました。このモデルはグラファイトロッドにナノパウダーを入れたハイモディラスグラファイトですが、ボロンがない分だけバットがよりしなやかな感じになります。両モデルを知っている私からするとピュア2はエライ変わったなと思うのですが、今回お借りしたロッドを一つづつ紹介してみましょう。

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Winston Pure2 693/4:6feet 9inch・3weight・4piece
ピュアシリーズの中で一番短いモデル。前作には6フィート6インチがありましたが、それは短い分だけスローでピンピンしたアクションに仕上がってしまっていました。この69モデルは限りなく7フィートに近いこともあって、妙に弾かれる感じの違和感が少なくなったショートロッドといえます。バットが極めて細くロッドは全体の半分ぐらいまで曲がり込みます。また、短さも手伝って誰が持っても「竿を持っている感覚がないね。」と言われるくらい軽い(実際にはロッドバランスが優れている)ロッドになっています。
Fine:短すぎず長すぎず、この微妙な69の長さがアキュラシーの精度を上げている感じで、ショートレンジでのキビキビしたテンポよいアプローチが、フライをプレゼンテーションしていて楽しくなります。
Weak:以前よりもバットが細く全体にしなやかな印象なので、10メートル程度のミドルレンジになった途端にアキュラシー(正確な投射)が落ちてしまう感は否めない。ロングレンジに至ってはロッドがグッと曲がり込んでしまうので15m以上のキャスティングには全くもって向いていないでしょう。

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Winston Pure2 793/4:7feet 9inch・3weight・4piece
もしこのピュアシリーズの中でヤマメを専門に狙う一本を選ぶとすればこれ一択と言って良いでしょう。ある程度のメンディングや細いティペットを使った時のアワセの衝撃の吸収力。以前の763/4よりも少ししなやかで、8フィートよりのアクションといえます。
Fine:69よりもゆったりと振れてアキュラシー性能を損なわないギリギリの長さ極めた感があります。何よりも短いレンジでもロッドが硬く感じることはなく、柔らかすぎない程よい硬さは、メンディングする時にも違和感を感じません。実際に朝霞ガーデンで実釣をしたところ、広場でキャスティングした時の柔らかさはあまり感じず、短い距離でも割とグラファイトらしい張りを残した腰があります
Weak:このロッドに求めるものはショート〜ミドルレンジのアキュラシー性能とトリックキャストのしやすさですから、明らかにドライフライフィッシング専用であります。よってニンフを使うなんてもってのほか(個人的な見解)、常にライズ待ちを楽しみにしている人のロッドですから、遠投はエア2に任せましょう。

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Winston Pure2 834/4:8feet 3inch・4weight・4piece
ピュアシリーズの中で一番の万能ロッドとして使えそうなのがこのモデル。私はこのロッドを購入しました。4番ロッドに必要な、ある程度の大きなフライのデリバリー性能、あるいはコントロールを犠牲にしない長さがこのロッドの魅力だと感じました。
Fine:以前のピュアよりもバットが細く全体の半分ぐらいまで曲がり込み、ロッド全体のしなやかさを感じる。渓流での万能性を求めたらこれで良し、かといってキビキビしすぎていない。ベンドカーブは私のお好みであります。
Weak:いつもならば4番ならば楽勝でフルラインが出るでしょうと思ったけれど、思いの外しなやかで30ヤードラインをフルキャストするのは少し難しいです。もっともフルラインで挑む釣りをお望みであればエア2・864/4をお勧めします。ちなみにこのロッドも朝霞ガーデンで実釣してみましたが、実釣の距離になるとわりかし硬く感じますが、エア2の864/4ほどの張りは感じません。

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Winston Pure2 835/4:8feet 3inch・5weight・4piece
5番でこの長さ。よくぞ出してくれましたというモデルで、ウィンストンのキャプションにはビーバーヘッド・リバー用と書かれてある点に極めて惹かれました。ビーバーヘッドリバーはウインストンの故郷であるモンタナ州ツインブリッジに流れる川で、ブラウントラウトが有名な川。川幅はそれほどなく両岸のバンクにピンポイントにホッパーパターンを打ち込んでいく、まさしくそんな感じ。このロッドはビーバーヘッドスペシャルと呼びましょう。
Fine:日本では小規模な河川なのに40センチ以上の大物が出る可能性がある河川用。例えば北海道に流れる某河川なんて、ビーバーヘッドリバーに近い感じなので、そのままこのロッドが活躍してくれる事でしょう。またボートで川下りしながらのピンポイント打ち。あるいはトラウトに拘らずフローターフィッシングで小物狙いという設定でも面白いかもしれまん(トラウト以外は邪道かな?・・)。
Weak:ロッド全体の曲はミディアムファーストといったところ。アキュラシー性能が際立っている反面ロッドの長さが83と短いので、ロングディスタンスにはそれほど向きません。シチュエーションが限定されるので番人向きのロッドとはいえないでしょう。

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Winston Pure2 905/4:9feet・5weight・4piece
以前のピュア905/4はエア2と明確な差がなかったので2本を同時に振り比べて始めてそのロッドの違いがわかるといった微妙な違いでしたが、今回は全く別物。エア2はボロンバットがあるので一定以上はバットが曲がり込んでこないのですが、このピュア2はバットが以前よりも細く大きな負荷を掛けるとその分だけバットも曲がります。ボロンがない分だけ伝統的なウィンストンアクションの継承モデルともいえます。
Fine:ショート〜ミドルレンジまでのアキュラシー性能が高く、ロッドバランスの良さからその重さを感じさせません。エア2と比べるとミディアムファーストで、ロッドを介してフライラインをしっかりとロードしてくれる感じがします。バットがカチカチでピンピンするロッドが嫌だという方にはこのロッドはかなりお勧めです。ウェットには特にお勧めできます。
Weak:9フィート5番となるとディスタンス性能を求めたくなりますが、エア2の9フィート5番の楽チンなキャスタビリティからすると、フルキャストするには少々レベルが高い人向け。エア2とピュア2を天秤にかけた場合、距離が必要ならばエア2、魚との駆け引きをより明確に楽しみたい曲がるロッドならばピュア2でしょうか。

という訳でこれ以上長々と書いてもしょうがないのですが、各写真に追記事項を付記しておきます。

ウィンストン ピュア2
ウィンストンのピュア2は全8ラインナップ。エア2と明確な違いは、9フィートモデル以外は長さが被らない点。選ぶ上でも分かりやすいです。またグリップ長がエア2よりも若干短いのは以前と同じ。ウィンストンはモデルが変わっても見た目は全部一緒なので、モデルが古くなってしまっても、古く見えないのが良い点でもあります。
ピュア2693-4
ピュア2 693-4とオービスCFO IIIのコンビネーション。ラインはエアフロ リッジ2.0 ユニバーサル WF3F。エア2よりも半インチグリップが短いことで日本人向きであり、リールをつけた時のバランスも良くなっています。
Pure 2 834-4
ピュア2 834-4と今は無きロスリールのエボリューション。ラインはSAのマスタリートラウトだったかな? グラウンドで振っている時はかなり柔らかいロッドだと思ったけれど、実釣ではそれほど柔らかさを感じず一般的な硬さだという事がわかった。キャス練と実釣では受ける感覚はかなり変わるのです。
WInston Pure2 835-4
ピュア2 835-4とマーキス5のコンビネーション。ショートレンジでキビキビとアキュラシーを決めていくモデル。このロッドを持ってビーバーヘッドリバーへ行きたいなぁ。このモデル以外にもロッドの愛称が欲しいですね。
Pure2 835-4
ピュア2 905-4のベンドカーブ。エア2と比べるとロッド中央から大きく曲がっている事がよくわかる。ただこれ以上負荷をかけても、それほどバットは曲がり込んでこない。全体には柔らかく感じるけれど、ボロンの入っているエア2と比べているから、そう感じるのかもしれない。
Winston Pure2
自分のリールを持ってきた方は自分のリールでその雰囲気を楽しんでいただいた試投会。ピュア2は大河川を除く小規模河川のフライフィッシング専用として作られたモデルという事が、その長さとしなやかさからもわかる。
ピュア2
ピュア763/4とピュア2 793/4の振り比べ。すでにピュア763/4を持っている人はピュア2・793/4は大きな違いはないので買い換える必要な無いかも。写真ではわかりづらいかもしれませんが、長いピュア2 793/4の方がバットが細いでしょう?
ピュア2 793-4
ピュア2 793-4でレインボートラウト25センチ程を掛けるとこれくらいの曲がり。ミッジ22番にティペット8Xで遊ばせていただきました。

 

オービスの2024年モデルであるヘリオス・ディスタンスのインンプレッション

毎回長たらしい思い出話で前置きが長過ぎたので、今回は無駄話無しに以前お借りしたヘリオス・ディスタンスモデルを実際にはどんな感じだったかをインプレッションしていきます。

新しくなったヘリオスは大きく分けてフィネスとディスタンスモデルが存在します。フィネスが繊細な釣りやラインコントロールを中心とする近距離〜中距離を得意とするロッドとすれば、こちらのディスタンスモデルはパワフルさと軽快な遠投性能を持ち合わせた現在のハイエンドモデル。

見た目の違いはフィネスが濃いめのオリーブマットカラーのブランクに対し、ディスタンスはマットブラック。そしてネームインデックスの部分にDの文字があしらわれています。ディスタンスモデルは全16モデルで、日本では8フィート5インチの14番は紹介されていませんので、日本での販売は15モデルになるのかな。

今回はそのシリーズのうち、以下の4本をお借りし、実際にキャスティングスクールの時に感じたその振り心地を書いてみます。

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Distance D1004-4:10フィート・4番・4ピース
今までの私的感覚では低い番手のロングロッドは、ラインが軽いモデルだとガイド数が増える事でその摩擦抵抗で結果的に遠投には向かないので、お客様に勧めることはまずなかった。しかしこのロッドは見事に覆してくれた10フィートロングロッド。今までにない軽さと投げやすさを持つのにはビックリ。

Fine:10フィートという長さを活かして、ホールするラインを12mくらいの長さまで持ってくると、ロッドに掛かる負荷がグッと上がってロッドを曲げやすくなり、そのスピードがある反発力によって軽くフルラインを飛ばしてくれる。振っていて面白いし何に使おうかワクワク。

Weak:長いロッドはちょっとした手首の角度やその位置でティップの軌跡がブレてしまうので、丁寧なキャスティングが必要になり、必然的に中級者以上の方が持つべきロッド。長いから飛ぶぞ、なんて安直に考えている方には向きません。日々キャス練が楽しいと感じている方は、きっと面白さが分かってもらえるはず。ただ、10フィート4番でフルラインをぶっ飛ばして、どんな釣りをすれば良いかを考える必要があるかもしれません。

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Distance D955-4:9フィート5インチ・5番・4ピース
遠投=9フィートの長さがトータルバランスのベストという時代は終わったのかな、と感じたロッド。5番という番手でも軽さが手伝って手首への負担を感じず、スムーズにそしてキャスティングアークも自然に同じリズムになるイメージ。

Fine:ディスタンスモデルはティップがしっかりしているので、先っちょで飛ばしている感覚はなくロッド全体のパワフルなスピードでラインが滑り出す。9フィートより5インチ増えたという重さや違和感がないので、キャスティングしている感覚は9フィートであり、わずかに長いロッドのパワーで無理なく遠投ができる。

Weak:5番という番手だから中近距離でアキュラシー(正確性)を求めたいところだけれど、ディスタンスモデルは特に短い距離ではラインウェイトが足りず、投げにくくなってしまう。なので、万能な5番とは言えず、中距離以上のメンディングが必要な川などのドライフライフィッシングに向いているかもしれない。私だったら湖のドライフライロッドとして使うかな。

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Distance D906-4:9フィート・6番・4ピース
一般的に考えてディスタンスモデルのパフォーマンスで皆さんが欲しくなるのは、9フィート6番〜8番あたりのモデルだと思うが、トータルバランスを感じさせてくれる遠投派モデル。9フィート6番はフィネスも存在するが、6番ともなるとアキュラシーよりも楽に遠投ができるモデルが欲しいという方が多いのではなかろうか。このモデルは必然的にディスタンスがお好みの人が多くなると思う。

Fine:フィネスの時にも感じた事だが、ブランクの塗装面であるマットブラックは何か特別な加工がされているのかな? フライラインとの相性がよく、ブランクとフライラインの接触感がなく(それともガイド配置が良いのかな?)、シュート後のライン放出が他のメーカーよりもスルスルと飛んでいくように感じる。この番手になると6番でフルラインはかなり楽に投げられるようになる。

Weak:フィネスよりもバットが硬くティップもしっかりしているので、近距離は極めて投げづらい。と言ってもそんなシチュエーションは稀でしょうから、あんまり関係ないかも。

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Distance D908-4:9フィート・8番・4ピース
フィネスモデルとく比べるとティップがしっかりしていて、9m以上のラインをホールするのにスピード感がある。ロッドバランスと軽さはハイエンドモデルなのでいう事なし。

Fine:フィネスの時に感じたロッドへ負荷をかけ過ぎた時にラインが放出される方向は、ロッドは暴れずにキャスティングがしやすいロッド。多少のキャスティングの乱れでは飛距離のロストは起きないように感じる。ラインコントロールがしやすく、中距離以上のアキュラシーは楽に行える。

Weak:フィネスとの違いはアクションの違いで、フィネスがティップから曲がってセカンドセクションぐらいまで曲がりそれ以上が曲がらないのに対し、ディスタンスモデルはティップが曲がらず全体が少しずつ曲がってロッドを反発にスピードを感じる。好みの問題だが、ループコントロールやシャープなループを作ることを優先するならば、フィネスモデルになるかもしれない。

オービス H4 ヘリオス ディスタンス・ORVIS H4 Helios Distance
オービスのハイエンドモデルであるヘリオスロッド。沢山のモデルが存在するのですが、ハイエンドモデルは高額なのでロッドインプレッションだけで購入までに行き着く方がどれだけいらっしゃるかはわかりませんが、少しでも私のいたらない言葉でそのイメージが湧いていただければ幸いです。
オービスヘリオディスタンスシリーズのグリップ
ディスタンスモデルのグリップは4モデル。5番まではハーフウェル(Aグリップ)で、9フィート6番だけがBのトンプソンっぽいグリップ。7番から上のモデルは全てフルウェルグリップ(Cグリップ)で、番手が高くなるとエクステンションバットが長くなるので、その分だけリールが前に行き、タックルバランスをとっている。Dグリップは8フィート5インチの14番のみで、マグロやGTなどとファイトするためのフォアグリップがある。
ヘリオスディスタンスのブランク
メーカーのHPを見てもこの塗装に関して情報がないのですが、マット塗装のブラックがサラサラしており、水切れがよくラインがまとわりつかない。何か加工されているのかはわかりませんが、そう感じます。ガイドはソルト対応の大口径のチタンフレームガイド。
アルミシート
リールシートはアルミ・ダブル・ロッキングシートで、タイプ3のアルマイト加工が施されている。このシートはミラージュリールの工場で作られているそうなので、外注ではないらしい。
オービスのロッド
個人的な好みで言えばグラファイトの素材感が見えないマット塗装ブランクがどうしても苦手ですが、この塗装面がラインの飛距離に関係しているとすれば必需品。ちなみにオービスは25年保証で、ウィンストンやスコットのような生涯保証よりは短いですが、25年も面倒見てくれれば問題なしですよね。それに25年も経っていたらそれこそその時はビンテージロッド。その頃にはきっともっと素敵なロッドがラインナップされているに違いありません。

エアフロのラインが新しくなったので色々なモデルのWF6Fを振り比べてみた件

私的な意見ですが、最近はどのラインメーカーさんも結構いやらしくて、大体2年に一回くらいパッケージを変えるんです。すると中身が一緒でも古く見えてしまうので、お店的には古いパッケージのものを早く処分しなきゃとセールにして、お店の商品をごっそり入れ替えるわけですが、コレってメーカーさんの策略のような気がします(ちなみにリーダーやティペットもね)。

さて今回はその逆で、見た目は変わらないのに、商品のほぼ全てを一新しましたというエアフロ。私は一昨年(実際にはまだ1年半くらいしか使ってないのです)にほぼ手持ちのラインを一新したばかりなのに、また新しくなったのかとため息。フライラインの入れ替えに掛かるコストを考えると、また懐が寂しくなってしまう事に肩を落としてしまいます。ま、釣具屋は皆さんのリーダー的存在にならにゃならんので、仕方ないか・・。

そんな訳で単にラインの入れ替えの話をしても面白くないので、今回は同じ番手でモデルがどのように違うかを振り比べてみました。用意したラインはエアフロのWF6番ラインで、「リッジ2.0 スーパーフロ パワーテーパー」と「リッジ2.0 スーパーフロ ユニバーサルテーパー」、「シックスセンス フローティング」そして今まで使っていた 「リッジスーパーフロ パワーテーパー」の4種類。

今回のエアフロラインが一新した理由は、外側の素材に変更があったということ。PVCを使わない環境に配慮したポリフューズを使うのは今まで通りなのですが、さらに浮力をアップさせるためにマイクロバルーンが混入されたことと、それに潤滑作用を持たせた事(要はサイエンティフィックアングラーズが用いている技術をプラスアルファしたって事かな)で、それ以外の変更点はカラーになります。なので各モデルのテーパーデザインは変わりません。

新しいモデルになっての全体的な印象を言えば、ラインがさらに細くなった感じがするのですが、以前のモデルよりもほんの少しだけ体積が減った様に感じます。また表面はサラサラした感じの乾いた音に変わった点。浮力に関しては昨年までのモデルで充分な高浮力を感じていたので、特にその違いは感じません。浮力の持続性やラインの寿命に関しては今後使用して気になったら、どこかでお伝えします。

ではお暇な方はお付き合いください。

エアフロ スーパーリッジ2.0 パワーテーパー
こちらが昨年まで使っていたエアフロ リッジ2.0 スーパーフロ パワーテーパーWF6F。このカラーは意外と気に入っていたのに廃盤になってしまいました。このモデルになってから、ラインは細くなり、空気抵抗が少ない分だけシンキングラインを振っている感覚に近い感じになりました。リッジ(凸部分)はマイルドになったのでゴワゴワ感も無く、先端浮力はポッカリ。さすがハイエンドラインという感じで汚点をつけるところが無いんです。でも今回変更されました。
フライラインを巻き取る。
今回は同じロッドとリールを使用するためにラインを替える毎にこの様にしてラインを巻き替える羽目に・・。巻いている時はトラウトを掛けているように楽しんじゃったりして。ロッドはウィンストン エア9フィート6番。リールはスピードスター -5+です。

Ridge2.0 Superflo Power WF6F Chartreuse/White
6番のラインに求められるのが遠投であるならば、ある程度のラインをホールした時点で、すぐにクイックモーションで遠投が可能なラインといえます。色変わりの位置でホールすればラインはそもそもハーフヘビーウェイト(6番であれば6.5番の重さ)になるので、少し硬めのロッドでも充分に曲げる事ができます。フロントヘビーのラインですから、ショートレンジでもラインの重量が早めに得られるのも良い点で、リッジ2.0加工も手伝ってラインの滑り出しがとてもなめらか。苦手なのはホールするラインを必要以上に長くすると一番重い位置がロッドから離れてしまうので、その際には力がカックンと抜けてしまいシュートしにくくなります。

エアフロ リッジ2.0 スーパーフロ パワーテーパー2024
こちらが新しいパワーテーパー。といってもカラーだけの違い。実際投げ比べてわかったことは、ラインの触った感じがニューモデルのラインはサラサラしていて、去年までのモデルは少ししっとりした触り心地で、ラインキャパがさらに減ったような気がします。でも飛距離や飛び具合、ライン姿勢は全く一緒。パワーテーパーはすっ飛んでいくのですが、ラインの後ろが軽いので、プレゼンテーション時はややリアから落ちるような姿勢になります。ラインの長さは90フィート(27.4m)

Ridge2.0 Superflo Universal WF6F Chartreuse/White
エアフロには「Power」・「Universal」・「Tactical」と3種類のテーパーがあるのですが、ラインのカラーが重複しているモデルがあり、以下の写真の様に見た目の違いはありません。ですが、テーパーが異なるので投げ心地はまるっきり別物。ユニバーサルはヘッドが長くバランス良く重量配分がされているので、ホールしている時のライン姿勢がよく、力が抜けた時に落ちていく様子も偏りなく綺麗に落ちていきます。ラインがターンする時に余分なパワーが残らないので、プレゼンテーション時にフライがふわりと落とすことができるのがその特徴。ラインの重量はAFFTA規格通りなので、リッジ2.0加工の滑らかさも手伝って、とても投げやすい。パワーテーパーと違い重さを早めに得られないので、このラインで遠投しようと思う時はホール位置をずっと後方(ホールする長さを12m位)にする事で、重さが乗り遠投が可能になりますが、パワーテーパーよりテクニックが必要な分だけ、やや遠投しにくくなります。

エアフロ リッジ2.0 スーパーフロ ユニバーサルテーパー
今回の変更でよく無い点が一つ。ライン形状が違うのに同じカラーが存在します。なので、この二つのラインを同時に使うと、どっちがどっちだか分からなくなってしまいます。お店の立場で言えば、通販の出荷時に間違えそうになるし、さらにリッジとそうでない普通のスーパーフロがパッケージがほとんど一緒なので困りもの。写真上じゃこの二つのラインがどう違うのかが分からないので、左下のライン形状の違いをご覧ください。この二つを簡単に説明すると、遠投とターンの力強さ優先のパワーテーパーと、飛型の美しさとプレゼンテーションの静かさのユニバーサルテーパー。あなたはどっちがお好み?
フライラインインデックス
もし同じカラーのラインでテーパーの違いを知るには、実際にキャスティングして確認するか、ライン先端にあるラインインデクスで確認する必要がある(ピンぼけでスミマセン)。
エアフロライン
無造作に置いた新品のラインですが、この糸屑が1.6万円ですゾ! あぁ、恐ろしや。でもエアフロでは一番のハイエンドがこの価格ですが、他メーカーさんは平気で2万円越えますから、まだまだマシな方なんです。ちなみにリッジ2.0はUSAで$129.99なので、現在のレートで考えれば日本で税込1.6万円はかなり良心的な価格。

Superflo Sixth Sense2 WF6/7F Peach
現段階でまだハーミットでは店頭在庫していないラインですが、投げて見て非常に気に入ったライン。リッジ加工はされていないので通常のスーパーフロ(断面にボコボコが無い)なので、お値段がリッジ2.0モデルよりも多少お手頃。ヘッド長がとても長く46フィート(14.02m)。ホールするラインを長くできる人ほどそれだけ重さが得られるので、遠投が可能なライン(40フィートの位置でリリースすれば9番ラインの重さ)。要は玄人向けぶっ飛ばしラインとでも言いましょうか、それに合わせてラインの長さも105フィート(32m)あるので、遠投に興味があるひとはぜひこのラインでぶっ飛ばしてフルラインを目指してください。ライン重量は6/7番の30フィートの位置で185グレン(13.61g)あるので、大体一番手上の7番の重さ。

シックスセンス2のフローティング
ラインの形状はシンキングラインのシックスセンス2と同じで、ヘッド長がとても長い。メリットは遠投に燃える玄人向きのリアテーパーの長さで、デメリットはラインが単色なので、リリースポイントがどこが良いかが分からない点。ラインにマーキングするのもアリだけれど、シンキングライン同様にどこかに目安となるマークが欲しかったかな。さすがにこの長さになるとラインを全部出すのはかなりしんどくなりますので玄人向け(と言ってもエキスパートディスタンスのコンペティションよりも4m短いので、玄人は普通に出せるでしょう)。
フライキャスティング
先だってのキャスティングスクール時にこの企画を行なっていたので、お客様にもその違いを堪能してもらいました。
朝霞ガーデンでフライフィッシング
キャスティングの後は朝霞ガーデンにて昼練。フライをはじめたいという女子にたくさん釣ってもらって、1日が無事終了。しかし、私は釣り足らないのでその翌日も釣りへ向かうのでアリマシタ。続く・・・。

 

釣りへ連れて行ったウィンストンのエア2 マイクロスペイ 1134-4とスコットのスイングSW1184/4のインプレッションを書いてみる

フライロッドのハイエンドモデルは現在20万円オーバーになってしまったので、金額だけに見ないと買えないという意見が多いけれど、中には「どうせ悩んだって買うんだから。」と、見ないで予約注文を頂けるありがたいお客様もいたしします。とはいうものの、皆さんの購買意欲を高める為に私が新たに手に入れた商品はどんな感じであるかを、できる限りその詳細をお伝えしようかと思います。もっとも自分が買ったものなので、かなり贔屓目になるかもしれませんが、その辺はご勘弁を・・。

昨日は今季初めて本流スイングをすることにしたのですが、まだ水温も低く中流域には遡上魚はないだろうと思い、肩慣らしというか練習会みたいなものですね。今回はお仲間を引き連れて行ったので、私が手に入れたスコットのスイング1184/4の他に同行者のウィンストンのマイクロスペイ エア2 1134-4の二種類(もう一本はすでに販売が終了しているGルーミスのロッド)をインプレッションしてみます(今回は長いブログなので興味のない方はパスしてください)。


Scott Swing 1184/4

スコットのページで紹介されているYouTubeを見る限り、新発売のスイングロッドは一つのジャンルでさまざまな意見を参考に作られたので、同じテイストのものがズラッと並ぶのではなく、それぞれに個性があるモデル。私がこの1184/4を買う気になった理由は、今使っているマイクロスペイ1063-4が場所によっては長さが短すぎて使いづらい一面があるので、もう少し長くてラインウェイトが幾分重いものが背負えるものを探していました。で、輸入販売元であるマーヴェリックに遊びに行った時に、このロッドを素振りした時にピピンと来たので、衝動的に注文してしまった次第デス。

このロッドは最初にロッドティップから1/4が程よくお辞儀し始めた後、ロッド全体が曲がってくるミッドファースト、あるいはクラシックなミッドアクションを持つロッドです。今回はエアフロのレージコンパクト300グレイン+エアフロ 35lbモノフィラ ランニングを使ったのですが、ラインを通して一番最初に思ったことは、曲がり込んでからの戻りは早くもなく遅くもなく、ニュルっと戻る感覚。その際にロッドのティップが暴れないのが、さすがハイエンドのロッドだと感心しました。

私はダブルハンドの釣りはどちらかというと得意とは言えないので、ダブルのロッドに関しては玄人好みの癖を必要としません。また、私はロッドをかなり深く曲げてその反発で飛ばそうとするタイプなので、ロッドが必要以上に曲がった時にロッドティップの軌道がどれだけ修正してくれるかに重点をおきます。その点で言えば、今回持ち込んだ300グレインはやや重いのではないかと思いましたが、ロッドが深く曲がり込んだ際にもロッドティップがうまいこと抜ける点を勝手に修正している感じを受けました。また、キャスティングしている最中にミスキャストだと思ったものが、意外にもティップの軌道がまとまる為にヒドいキャストにならないという点で、あたかもミスがなかったような錯覚に陥る点は、投げている私には大満足。

気になる点があるとすれば、グリップは今までのスコット中では一番細い部類だと思うのですが、TFOのディアクリークに慣れすぎたせいか、これでもまだ太く感じる点でしょうか。また、リールシートの黒は個人的にはあまり好きに慣れず、ウィンストンの様にウッドのフィラーにして欲しかったなぁと思います。次回は270グレインを背負わせてシュパッっと尖ったループが作り出せるかを楽しみたいです。

スコットスイング1184/4
今まで近所の本流はマイクロスペイの10フィート6インチを使ったいたので、このロッドを使うことでキャスト後のメンディングが大分楽になった。今年関東の本流で活躍してくれると嬉しいなぁ。
Swing1184/4
グリップはモデルによって長さと太さが異なるが、12フィート以下のモデルはグリップが細め。コルクのグレードはかなり良い。ロッドと関係ないお話だが、エアフロのモノフィラランニングラインの使い勝手がトラブルが無く、すこぶる使いやすい。これであと20ヤード長かったらなぁ。
スネークガイド
ストリッピングガイドはチタンフレームのタングルフリーのシリコンナイトライドガイドで大口径のものが二つ付いている。スネークガイドはブランクの曲面にあったアールを持つ、スネークブランド社製のユニバーサルガイドを採用。

Winston Microspey Air2 1134-4

2024年よりマイクスペイは エア2モデルになってモデルが一新されました。以前は3〜5のスイッチロッドだったのに対し、今モデルは低い番手のモデルへシフトし2〜4番まで。日本で言えば中流域での本流ヤマメ(サクラマス)狙いのモデルといって良いでしょう。この中で今回フィールドへ持ち込んだのは1134-4という11フィート3インチ4番モデルは一番長くて硬いもの。スイング1184と5インチの差なのですが、2本並べるとその差はほとんど感じません。

私は前モデルの10フィート6インチ・3番モデルを使っていて、その11フィート4番もキャスティングしたことがあるのですが、それと比べるとロッドは少し硬めのテイストになりました。前モデルの5番に近く感じたのはラインがレージコンパクトの270グレイン+エアフロリッジランニングラインだったので、少々軽かったのかな(推奨は250〜300)。ロッドはティップ側から30%位まで曲がりこみ、そこから負荷をかけても全体が曲がり込むというよりは、グッと全体の腰が感じられて反発力を得る様なモデル。スイングよりも深く曲がり込むことはなく、ラインがシュパっと放出される快感があります。持った時の重量感は無く、メチャ軽いのはいうまでもなし。グリップはスコットよりもくびれが大きいので細く感じて、私好みの太さ。シートフィラーがウッドでニッケルシルバーのスクリューが使われているので、何よりも高級感があり対価を払っただけの事はあると実感できます。

スイングよりもやや遠投向きの腰が強いアクションはロッドが仕事をしてくれている感が得られるのは、ボロンバットがそうさせるのかもしれません。マイクロスペイとスイングはどちらもダウンロックで、エクステンションバットはウィンストンの方がやや長めかな。それに何よりもウィンストンカラーのグリーンは良いなぁ(個人的な見解です)。

気になる点は特にありませんでしたが、スイッチロッドに何を求めるか?という点で掛けた後のいなすロッドの性能を求めるのであれば、尺ヤマメサイズがヒットした場合はやや腰が強すぎかもしれません。対象魚として40〜60cmくらいが良い感じかな?このモデルの3番が個人的には欲しいですが、釣具屋は思われている以上にビンボーでして、この金額のロッドをすぐに追加することは困難でゴザイマス。

Winston Microspey
ウィンストンのコルクグレードは折り紙つき。リールシートフィラーはバールウッドでスクリューはニッケルシルバー。ボトムグリップは以前より長めの4インチ(約10cm)。グリップ周りはとても高級感があります。
Winston Microspey Air2 1134-4
ウィンストンは誰がみてもすぐにわかるウィンストングリーンに統一されているので、遠目でみてもすぐにわかるデザイン。
winston Microspey Air2 1134-4
ストリッピングガイドはTichフィニッシュされたナノプラズマリングガイド。トップガイドはラインの太さを考えてオーバーサイズが使用されている。そしてロッドインデクスの上にはウインストンのロゴマーク。

午前中は魚からの魚信は雑魚さえも無いので、それぞれのロッドで練習&リハビリを行い、その後交換してGルーミスを含めてスイッチロッドを3本を振り回したスイング部隊。午後は手堅い釣果を求めて上流へ目指す3人。シングルハンドに持ち替えた後は、手慣れの僕らはまだ育ちきらないヤマメを沢山釣って(イジメて)帰るのでありました。

北関東のヤマメ
本流はうんともすんとも言わないので、1時間掛けて上流へ移動。一箇所めの河川はライズが全くなし。なので、さらに北上し別の川へ。深い流れで沈んでいるヤマメはニンフでやっつけて、背に入っている個体は、ドライで叩いているとそれなりの反応。この時期なのでサイズは5〜7寸までのサイズがほとんど。もういっぱい釣ったので、帰ろうかと思ったけれど、様子見でもう一本別の川を見に行くことにした。
北関東のヤマメ
最後に訪れた川に着いたのは17時少し前。到着の頃に虫は結構飛んでいたのだけれど、ライズは散発。難しいライズに挑戦するもすっぽ抜け多発。暗くなる最後の最後に釣れたのはサイズが大きいのかと思いきや、似たようなサイズが釣れて終了。まぁ、ツ抜けしたので良いかな。3月中は釣れないとボヤいてしまったけれど、お魚は昨年同様に居ました。あとはこれからどこまで成長するかかな。

 

 

FAGUSの新製品であるアクティブハイカーというパックロッドが投入された件

先だってのNRX SRよろしく、秋になると新製品のラッシュ。で今回は岩手のロッドメーカーのファーガスの新製品、「Active Hiker」の試投ロッドを借りられたので、そのインプレッションを書いていきます。

その前に余談を一言。ファーガス社長のNくんは、一昔前はハーミットに通う大学生でした。就活が近くなると、「フライ業界で働いてみたい。」なんて言い出すものだから、「趣味を仕事にするのは大変だしビンボーになるから辞めておきなさい。」と私は窘めたのですがこの業界に入ってきました。ハーミットはそもそも店頭販売では学割があり、また学生のうちは「ハーミットで金など使うな。」と、中古で使えそうな物は学生に上げているのです。その本音を言えば、就職したらハーミットへ貢いでくれるだろうというものなんですが、ハーミットに出入りしていたその後の学生たちも順調に育ったのですが、私の意見を制して皆この業界に入ってきてしまうので、当初の目論見とは違い思いのほか回収ができていません(笑)

余談はさておきアクティブ・ハイカーのお話。今回は朝霞ガーデンに持っていき、お客様にも直接振ってもらったり、釣ってもらいながらのご意見もお伺いしたので、それを交えて話していきたいと思います。

このロッドを見る前はフォレストバムのテイストを6ピースにしたものかな、と想像していたのですが別物でした。一番短い7フィート3番は総重量は58.5gとペグ(ジョイント部分のこと)が増えたのにとても軽い。アクションはティップ側で曲がり、真ん中ら辺が少し硬く、バットセクションがグッと曲がるのでミディアムスローアクションと言えます。しかし、ラインを乗せた時の印象はフォレストバムよりもロッドに腰があり、ラインスピードが早いモデルに仕上がっています。

6ピースなので魚をかけた時にペグ部分に硬さが大きく残ってしまうかと思いましたが、思いの外カクカクとはせずに自然なベンドカーブを持っています。ただ、ロッドのミドル部分が硬いので、大きく曲げたときにグリップ側が曲がってくるので、この感覚が好きかどうかは好みが分かれるところでしょう。


f-7003AH/7feet0inch・3weight・6pcs:ロッドバランスがよく、リールをセットした時にちょうどグリップ位置に重さが来るので、キャスティングは軽快。極端にティップが曲がることがない為か、ミドルセクションの硬さによりラインスピードがあるプレゼンテーションができる。

Fine:フォレストバム7フィートモデルより使用レンジが広く使えそうで、中距離でのもたつき(ロッドのラインロードが遅くなるなど)が無い。リーダーとティペットの返りが早いのが印象的で、グラファイトに近い軽快感を持ち合わせている。

Weak:力を込めたキャスティングではグリップからグニャリと曲がるので、人によってはこの感覚が苦手な人がいるかもしれない。遠投は必要ないけれど、フルキャストをするのはかなり難しい。
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f-7033AH/7feet3inch・3weight・6pcs:4つのラインナップを見た時に、76の4番を買おうかなと思っていたけれど、実際に振った感じでこのモデルが欲しくなった。私は幅広くロッドを使うので、極端に柔らかいロッドを渡されるとキャストの修正に少し時間がかかるのですが、グラスなのにこのロッドはソレがない。

Fine:フォレストバムで気になっていた、魚を見つけてキャストが力んだ時に生まれるロッドの曲がり過ぎがなく、多少あったとしてもラインから生まれるループがテーリングしにくい。もしくはキャストの状態を選ばす、グラスでありながらかなりシャープなループが生まれる。

Weak:昨今のプログレッシブアクションのグラファイトロッドを振っている人はミドルセクションが硬めのこのロッドを振った第一印象はバットの腰の弱さにアレ?と感じるかもしれない。ただ、ラインを澱みなくロードする能力は優れているので、慣れたら振るのが楽しくなるのではないかと思う。
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f-7034AH/7feet3inch・4weight・6pcs:7フィート3インチは3番と4番が存在するが、バット径がやや太くなる程度の違い。同じ長さだけれど4番モデルの方がロッドバランスはややトップヘビーになる

Fine:昔のグラスロッドを振っている感覚で、ティップに感じる重さが自然にキャスティングアークの幅を誘導してループを生んでいる感じが、キャスティングがとても楽しくなってくる。出張の際にどんなヤマメやイワナ、あるいは管釣りでちょっと遊ぶとなったら、力に余裕があるこの4番モデルが良いかな。

Weak:振り心地は私にとっては快適なのだけれど、トップヘビーになった事で持ち重り感を感じてしまう人も多い筈。しかし、トップヘビーのロッドはラインのデリバリーがロッド自体で仕事してくれているので、それをわかって欲しいかな。使用時のロッドバランスの事を考えると、リールは最新モデルの超軽量は使わず、110〜120g位あるリールが良いかも。今回はスピードスター-3+なのでリールウェイトは91グラム位。
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f-7064AH/7feet6inch・4weight・6pcs:このシリーズで最大の長さと番手を持つモデル。3番モデルよりもトップヘビーが顕著で、ロッドがラインを運んでいる感が得られるロッド。大きめでバルキーなフライを使う人へのモデル。

Fine:ロッドが仕事すると表現する人が多いけれど、まさしくそんなロッド。所定の位置でロッドストップさえ出来れば、綺麗なループが生まれる4番。73よりも3インチ長いだけだけれど、振り心地は少し穏やかになる。グラスらしさがあり、幅広く楽しめる一本。

Weak:古い人間である私には快適なんですが、グラファイトだけを振り回している方が最初に使うグラスはこれじゃないと思います。その反対にピンピンするグラファイトが嫌でグラスらしい振り心地と釣り味を求める方であれば、コレだと思います。

アクティブハイカー
メーカーの表記でスモーキーグリーンとされたこのカラーは、ファーガスロッドのカラーの中では一番好きかも。ただ、こういった中間色は釣り休憩の最中に草むら近くにロッドを置くと、竿を探すのが大変なんです(汗)。
アクティブハイカーのインデックス
ファーガスロッドはインチは二桁であることを考慮して00インチと表記される。フックキーパーはロッドの下側。グリップ長は全てのモデル一緒で、バットエンドからワインディング(グリップ一番上)までは24センチ。グリップだけの長さは15センチ。魚をロッドに並べた場合、#の当たりが30センチになる。
ロッドバランス
7フィート3番のリールをセットした時のロッドバランス位置。この位置が前(ティップ側)に来るとロッドは重く感じ、後ろ(リール側)に来ると軽く感じます。キャスティングを快適にするためには、自分がロッドを握った位置からグリップ前10センチ程度までが快適です。あなたのリールとロッドのバランスは合っていますか?
ダウンロックリールシート
私がずっと使っているオービスのCFOIIIをセットした図。リールシートはカップ&リングのスライドバンドタイプ。リングをグッと押し込むことでコルクが締まって止まります。危なっかしく見えますが、ちゃんと止めれば落ちることはありません。
オービスのグラスロッドと比べてみる。
お客さんが持ってきたオービスのスーパーファインシリーズ(現行モデルの一つ前)と比べてみる(ピンボケでスミマセン)のは同じ7.6フィート4番。写真ではわかりにくいのですが、オービスの方がずっとバットが太くロッドバランスを考えてバット側に重心を持ってきています。なのでオービスは持った時の印象はとても軽く、そしてグラファイトチックな振り心地。それに対してアクティブハイカーはバットがやや細くスローなので、ロッドの重心がもっと前にあります。そういった場合、リールをやや重くしてロッドバランスをグリップ位置に近づけると、キャスティングが快適になります。
アクティブハイカーのベンドカーブ
魚を掛けた時の曲がり方はこんな感じ。4ピースのフォレストバムと比べるとミドルセクションがやや硬めで、グリップ側が少し曲がります。ベンドカーブを見る限りジョイント部分の硬さはそれほど感じません。
朝霞ガーデンのレインボートラウト
ということで私もこのロッドたちで実釣しましたが、ティペットをいくら細くしても切れないのは、グラスのいなす力があってこそ。そしてキャスティングはフォレストバムよりも投げやすく感じます。ちなみに朝霞ガーデンのフライポンドで横(距離が短い方)に向かって投げた場合、3番ロッドで対岸までギリギリでした。なのでこのモデルでフルキャストができる方は達人です。

 

エアフロ スーパーフロ リッジ2.0 ユニバーサル テーパーを使ったインプレッション

今回も長たらしい名前なのでハーミット的には、「フロリッジ・ユニバーサル」と呼びます。スパーフロのユニバーサルテーパーはこのリッジ2.0と通常のスーパーフロ、そしてソルトがありますがややこしくて困ってます。そして今使っている5番ラインが大分痛んできたため巻き替えたかったので、今まで使ったことの無かったこのフロリッジ・ユニバーサルを使うことでインプレッションします。というか、リッジ2.0の中でまだこのユニバーサルだけ使ってなかったんですね。

このラインを先だっての荒雄川の釣行に持っていき使ってきました。タックルはロッド:ファーガスのファストフリットの8フィート2インチ5番モデル、グラスロッド。リールはハーディのマーキス6で、リーダーはトラウトハンターのトラウト10フィート3Xに3Xのティペットを60cmほど足して使いました。

このラインは世代的いえばウルトラマンカラーというかウルトラセブンというか・・。あともう少しすれば還暦になる私にはピッタリな赤なのかもしれませんが、赤いランニングラインに慣れていないので何かしっくりこず、自然との違和感を感じて仕方ありません。よく見えて良いのですがなんかねぇ(あくまでも個人的な感想です)。

スーパーフロ・ユニバーサルテーパーとの違いは他のモデルと同様にッジ加工がしてあるかどうかの差で、それ以外はテーパーデザインを含めて全部一緒。リッジ2.0の効果に対してプラス@でその対価を払うかどうかの違いなのは他のモデルと同じ。飛距離を重視する場合やラインを水面から剥がす抵抗など、ガイドとラインとの擦れを軽減するリッジ加工2.0はかなり重要なことです。ガイドとの摩擦はハイエンドのラインのことだけあって滑りはとても良く、そして伸縮率がとても低いパワーコア採用により、ラインのデリバリーは間違いなく良いと感じます。

ラインテーパーはユニバーサルというだけあって万人に使える普遍的なテーパーデザインであるので、ショートレンジでのターン性能は優等生。しかし、私が使ったこの3シリーズの中でショートレンジでのデリバリーはタクティカルの方が扱いやすいと感じがしました。

ラインウェイトは30フィートのAFFTA規格で各モデルが標準値よりも100グレインずつ重く作ってありますので、現代のロッドに合わせた規格内の重さ。今回は5番を使ったのでヘッド長は39フィート(11.7m)ありますが、私にはちょっと短かく感じます。なので私の場合は低番手であってもホールする長さが常に12m以上は出している様です。

これでようやくリッジ2.0のフレッシュウォーター用を全部インプレッションしたのですが、その三種類を私だったらどう使い分けるかは簡潔に書けばこうなります。

ユニバーサル→ オールマイティに使いたいラインが欲しい場合
タクティカル→ 低い番手でプレゼンテーションを丁寧に行ないたい場合
パワーテーパー→ アグレッシブに大きなフライを遠投したい場合

こんな感じです。で、この三種類で使い心地が気に入ったのはタクティカルになるでしょうか。ラインの剥がし、丁寧なプレゼンテーション、やや重めに作っているので、ショートレンジでも投げやすい点。カラーでいえばリッジ2.0はどのモデルも全てヘッド部分とランニングラインのカラーがかけ離れたカラーなので、もう少し品があるカラーにしてほしかったなぁ・・。あ、こうやってぼやいていると、わかってしまいますが、低い番手だったら個人的にはスーパーフロのタクティカルテーパーのカラーが好みです。

今後は円安が進みライン価格も高騰が続くのでしょうが、フライラインは常に長い期間に渡り快適に使える様にラインのメンテを怠らずようにしましょうね。ラインメンテナンスに関しては時間が空いたら、またどこかで書いてみます。

ウルトラマンみたいなフライライン
赤い方がランニングラインになるので、普段見えているのはグレカラー。どうみてもこの配色はウルトラマンか、ウルトラセブンですよね。
荒雄川
ファストフリットはグラスの中ではかなりパリッとしたアクションなのですが、ユニバーサルラインの重さ加減は適正値。扱いやすいです。こんな広い川で6番のデッカイドライフライを投げると、赤いランニングラインが見えてきます。めいいっぱい投げた時に、ランニングが出てくるとメンディングは少しやりにくくなります。
ユニバーサルテーパー
以前のフライラインのモデルと比べると先端浮力は圧倒的に高く、リーダー共々長時間使っていて沈み込んでくる事がないです。