強風と寒さに長良川を思い出した、黄瀬川のC&R区間

例年だったらこの時期、私は宮崎で18フィートのダブルハンドを砂浜で振り回している筈なんですが、今年は引っ越しがあったためにその予定はキャンセル。年明けに遠征に行けるかどうかは今後のお店の状況次第ってところかな。宮崎の皆さん、私に代わりに大きいオオニベを釣ってくださいまし。

と言うことで調子が狂う12月で、今月に入るとシーバスのピークが過ぎてしまい、気持ちの上で選択肢は本栖湖のみとなるのです。しかし、火曜日は強風予報。暖かい強風だったら喜んで本栖へ行くところですが、前日には雪が降りその後の寒風は気温が駄々下がりで骨身に染みるだけで、1日のモチベーションを保てる自信がありません。とりあえず朝4時に起きてギリギリに出した答えは、自分の釣りというよりは皆さんに聞かれていた黄瀬川はどんな場所なのかを散策してきました。あまり乗り気ではなかったのですが、行かずしてはその状況がわからないのでとりあえず行動。駄目だったらダッシュで本栖湖へ戻ります。以下は今週行ったその釣行記、お暇な方はご覧くださいまし。

黄瀬川 冬季 C&R区間狩野川漁協

五竜の滝西
東名自動車道・裾野ICを降りて国道246号を三島方面へ15分ほど走るとこの五竜の滝西交差点があります。写真は帰りに撮ったものなので富士山が正面に見えますが、行きは運転席右側に見えますので、そこを左折すると、裾野市中央公園があります。その公園上にある滝から下流に約700mほどが冬季C&R釣り場になります。
裾野市中央公園駐車場
着いてみて思うことは裾野市の市街地で車を駐車するスペースがどこにも見当たりません。で、右往左往してみてわかった事はこの中央公園のための正面駐車場だけが空いていて、そこへ停めて釣りをする様です。看板には16時には閉めると書いてありましたので、暗くなるまで真剣にやらない方が良いでしょう。(訂正:冬季は釣り人用に開けっぱなしなので、時間が過ぎても問題ないとの事です)
五竜の滝
C&R最上流部がこの五竜の滝。朝は僕らの後に来たテンカラの方がやっていました。
フィッシュパスで魚券購入。
朝早くに来たら、僕ら以外は誰も居ないので、平日とはいえ人が来ないということは、ヤバイのかも?とちょっと心配。まぁ、全く釣れる気配が無いのであれば、ダッシュで本栖湖へ行くので問題なし。釣り券はフィッシュパスで購入するのが楽かな。ココって狩野川漁協の管轄なのね。ついでに購入場所は上州屋沼津店にしてみました。
フェザントテールニンフで釣る
川へ降りてみると、偏光レンズをかけて覗けば、思っていた以上に魚影が。こりゃすぐに釣れちゃうわな、なんて思ってたら、やっぱり解禁してからリリースを繰り返されているので一筋縄にはいかない。フライをあれやこれやと変えて、小さなフェザントテールでようやく一本目。サイズは40センチちょっとといったところ。鵜にやられたのであろう傷跡が痛々しい。
ユルユルの流れ
水温が温まり始めたのか、お仲間もすぐにヒット。サイズは大体どれも同じぐらいですが、見えている範疇で一番大きいのは60センチ位のがいました。ちなみにこのポイントは最下流部のプール。
黄瀬川のC&R
入渓点は中公園前と大畑橋左岸にあるこの看板がある場所。それと最下流の小堰堤の三ヶ所。どれも左岸側からの入渓ですが、大畑橋の前後は流れが早くルアー向きのポイントといったところ。サイトフィッシングでやるのであれば、一番上の流れか一番下のプールかな。
ミッジのドライフライフィッシング
水温が温まり始める10時ごろからミッジに反応するライズがあり、それを丁寧にダウンクロスで狙えばサイトのドライフライフィッシングが楽しめます。魚のサイズが大きいので7Xがギリギリの細さで、フライはユスリカピューパの#22〜24サイズ。
黄瀬川のレインボートラウト
コツを掴んでしまえばこっちのもの。あとはライズする魚を見つけてポジションを決めて、ダウンクロスでフライにドラッグが掛からないように工夫してメンディング。するとお魚のバイトは連続します。が、今回は大風で泣かされて一発で決まる事はなく、何度も投げ直してうまくレーンに入った時だけヒットします。
黄瀬川の釣り
私の下流部にいるお仲間は落ち葉に泣かされながらの、レインボーをキャッチしていました。
黄瀬川のC&R
ミッジの釣りでキャストレンジは10mほど。それでも良いポジションを取るためには腰近くまでディープウェーディングしていたので、体が冷えちゃいました。ミッジがうまくレーンに乗らずにイライラしながら何度も流しているこのシチュエーション。気分は長良川のシラメ釣り。でも釣れてくるのは全て40アップのレインボー。駐車場の時間を気にしながら3時過ぎでやめましたが、結果8本と満足の釣果。細い糸で釣るのはスリリングで楽しいですな。
黄瀬川のC&R
総論で言えば、これからの時期にここへ訪れる人は入門レベルの人は管理釣り場みたいな感覚で来ると痛い目に遭います。一般的なマラブーなどは全く反応しなかったので、沈めて釣る人は18〜20番のニンフを巻いて用意していきましょう。その逆に渋々ミッジの世界が好きな方には魚のサイズも良いのでとても楽しめる事だと思います。あなたも長良川解禁前に、ここで腕試しをしてみてはいかが?ミッジを使って日に10本以上釣れれば相当な腕前と私が認定してあげましょう。

最近ウワサの箱根にある早川冬季釣り場へ行ってみた

近年アウトドアブームが手伝って、そこら中に漁協が運営する冬季釣り場が出現している昨今。個人的に内水面漁業協同組合は漁を生業とする組織というイメージなので、最近増えていくC&R区間を見ていると管釣りに近づいているのではと感じてしまう私。しかし実際の漁協の役割は「漁業・養殖業・環境保全・遊魚の管理・釣り人育成」等の活動でその一環であり、こうした禁漁期にロッドを振る場所を増やしてくれる事で皆さんのモチベーションが下がらず、大変感謝しております。

そんな増殖中の冬季釣り場なので私が行った事がない場所が増え、最近ではお客様から新設された場所を教えてもらったりしている位。そんな冬季釣り場の中で「楽しかった」や、「良かった」と言う意見が多い小田原を流れる早川漁協が運営する冬季釣り場。今回はその早川がどんな所かなのかを感じてきました。行ってみて分かったことは、ここの釣り場は安近短。昨今の管釣りが高いと感じる方は是非遊びに行ってくださいまし。

さて今回もその様子は以下に続きます。お暇な方はご覧ください。

今回の一言:もっと暖かい日に釣りがしたかったなぁ

早川冬季釣り場
よりによって雨混じりのメチャ寒い日になりました。着いた時は釣り人少なくちょっと心配な状態。しかし漁協の方曰く、初日は100名程の方が訪れたそうな。
早川冬季釣場
ルールはキャッチ&リリースでバーブレスフック。餌釣りのエリアとルアー・フライ専用区があります。お値段は一般の雑魚券になり、一日¥1,300とお手頃。
早川の流れ
C&R区間内の距離はおよそ1km。水質は透明度があり全体的に浅く広い流れが多い。底石は苔が多くウェーディングは慎重に。魚の放流は全体に満遍なく入れている分散放流なので、人が多くてもあまり気にせず手近なポイントから始めてもお魚はいます。
早川のレインボートラウト
私は少し下流の浅瀬が続くポイントから始めましたが、水温が上がらない早い時間は深みのある場所が優位なようです。入ってすぐに火曜日の店長マッキーは大きなレインボーをキャッチしていました。
早川のレインボートラウト
この日はとても寒くてドライでは釣れそうもない雰囲気だったので、とりあえずニンフを沈めての釣り。お魚のサイズは大体平均はこれぐらいあります。
早川の流れ
マッキーが釣れたのでその上を譲ってもらい、早々に私もヒットです。修理から帰ってきた5番のファストフリットが、バットからギュンギュン曲がります。
早川のレインボー
吾妻川利根川のC&Rと比べるとやや残念な尾鰭ですが、魚は体高があり太っちょ(ホウライマスかな?)。トルクがある引きが味わえます。
早川漁協入漁証
遊魚証(入漁証)は釣りチケアプリでも買えるのですが、漁協の方の巡回時に見せる手間を考えると、指定のローソン風祭店で購入した方が良いと思います。
早川の流れ
この日は曇っていたので魚を見つけにくい状態でしたが、偏光レンズをかけて水中を覗けば魚が大きいので、サイトニンフィングが楽しめます。
早川のレインボートラウト
お魚のサイズは35〜55センチといったところで、30センチ台の魚はコンパラダン(ドライフライ)で釣れました。数もかなり釣れます。
フタバコカゲロウ
お昼過ぎから飛びはじめたフタバコカゲロウ。フックサイズにして18〜20番。サイズの小さい30センチ台のレインボーはメイフライのハッチと共に浅瀬でライズしてました。暖かい日だと多分普通に14番程度のドライフライで釣れるでしょう。
レインボートラウト
お魚のサイズと数釣りに充分満足し、終了時間を待たずに納竿。この場所は水道橋から85キロと、距離が近くて安く遊べ、適当に釣れたところで温泉にでも浸かって帰ってくるという有意義な1日を過ごせる地域。この冬の釣りの選択肢として覚えておいて損はないでしょう。この冬季釣り場は10/23〜年が明けて1/31まで釣りが可能です。

 

無計画

相変わらず釣りばかりして皆さんの気持ちを煽っている管理人です。流石に疲れてきたので昨日は出勤時間に出陣した無計画の釣り。本当は早起きして本栖湖へ行く予定でしたが、水位が依然下がらないので私の釣りスタイルが成り立たないため断念。なので信号のタイミングで関越自動車道へ乗ることにしました。

関越だったら神流川C&Rの情報を取りにしようかなと思いその気でいたけれど、高速を走り始めてハタと気付いたこと。そう、神流川C& Rは火曜定休なんです。私が神流川へあまり行かない理由はそこにある事をすっかり忘れてました。仕方なく気の向くままハンドルを圏央道に舵を切り、午後だけでも本栖湖へ行こうと思いましたが、何を思ったか青梅ICで降車。峠が私を呼んでいる気がしたんです。

私の実家から青梅街道はまっすぐの道。学生時代はロッドを背負いオートバイで奥多摩へ良く行ったものです。僕らの世代でバイクを乗っている人といえば暴走族かローリング族のどちらか。私はその後者の方で、峠道を楽しみながらさらに釣りをするというもの。ナイターバスフィッシングをして朝方家に帰り、そのまま学校なんてのもしばしば。今も昔もその生活はあまり変わりません(笑)

思い出のカーブをマニュアル車でなぞってはみたものの、やっぱりオートバイの様な風と加速が感じられられないので少し味気ない。その爽快感は劣るけれど、鮮やかな紅葉が手伝って走る気持ち良さはありました。

奥多摩湖を登りつめてたどり着くこの時期の釣り場は小菅川C&R。でも入漁証を買って何か違和感を感じたのは、半日券なんてあったっけ? 帰ってからわかったことですが、下流側をやれと言われてなんか変だなと思いましたが、この場所は釣りをする時期によって釣る区間が変わるんです。いつもはめちゃくちゃ寒い1〜2月に訪れるので今回釣りをした場所を含めてC&R(冬季釣り場)なんですが、11月中の今は管釣り(小菅フィッシングヴィレッジ)なんですね、失敗。でもね、管釣りと言っても特別魚がたくさんいるわけでもなくその区別はほとんどないのでやっていることは一緒です(魚が持って帰れるかどうかの差かな)。

無計画での行動はハプニングの連続。でも結果釣りよりもその行程で思い出に浸れたので、良しとしますか。奥多摩は秋真っ盛りです。

12月からはこの下100mくらいが最下流部になります。
冬の小菅川と言えばミッジの釣り。フックは22-24番でティペットは9-10X です。ティペットをきちんと沈めれば、ミッジドライへの反応が格段に良くなります。
基本C&R 区間の大半は段々畑で釣り易くなってます。まぁ、管釣りだと思ってください。

12月からはこの場所で入漁証が買えます。今はこの場所で買うと管釣り料金になっちゃいます(笑)