あなたはフロータントを何種類持っていく?管理人の持ち物公開(フロータント編)

ようやく釣果が出たので休憩する気になった時、ふと思った事はフィッシングベストってドラえもんのポケット状態だってこと。「あれ、こんなものも入れていたっけ?」なんて、色々と出てきませんか? 私の場合は携帯食品(エナジーバー)やおにぎりの食べカス(外装フィルム)が至る所から出てきたりして、うっかりするとおにぎりの化石と遭遇するのです(笑)

一昔前は一眼レフをぶら下げながら釣りをしていたので、それが一番重い持ち物だったけれど、私のベストってなんで今だに重いのだろう?と思うのですが、フライフィッシャーマンは心配性だから色々なものを突っ込むのですね。ちなみにフライは数があるほど安心が生まれるので、常時持ち歩くフライボックスは大体5個かな。でも最近はその中身がスカスカ・・。

ちなみに今回持ち込んだフロータントの数は全部で7個。これでもいつもに比べると少ないんですが、そんなフロータントの良い点や使い分けについてご説明。そのついでで、昨日の釣果報告となりますので、「お前の釣りには興味がない!」という方はフロータントのハウツーだけお楽しみください。

①kty 3フロータント(リキッドタイプ):液体ドブ漬けタイプでは速乾性が高く軽い(イメージ?)。フライを選ばずなんでも使える、持続性も○。魚を連チャンで釣りたい時に、水分だけ飛ばせばすぐに使える。主にパラシュートやスタンダードフライに使用。難点は部分塗りができない。

②ドライシェイク(パウダータイプ):高浮力で使う人が多いフロータント。私の場合は主にフライドライヤーと同様に乾かす為のものとして考えている。なので、魚を釣った後の乾かし役。持続性は×。

③フライディップ(リキッド+パウダータイプ):最近ハマっている、高浮力持続性タイプの粉もの。パウダーの付着性が高くドライシェイクやスプレーパウダータイプよりも持続性がある。しかし一匹釣った後は浮力が復活しないので、一回乾かしてからもう一度漬ける必要がある。また、速乾性はKty3よりも劣る。

④ルーンダスト(パウダーハケ塗り):ミッジのインジケーターポストやイマージャーの浮力を得たい部分だけ塗布し、フライを半沈状態にする為のもの。なので使うのはラストチャンスクリップルやミッジ中心。今の時期は必要無いかもね。

⑤リフトフォース(リキッドスプレータイプ):液体のスプレータイプ。速乾性はないけれど、半乾きでも浮力はある。高圧ガスを使ってないので遠征時に持っていく人が多い。浮力の持続性が高く役目はkty3と同じかな。でも塗布直後はフライが水面につくと油膜ができるので、それを見ていると環境に悪い事をしている気分になる。

⑥kty 激粉スプレー(パウダースプレータイプ):お店で一番売れるのはドライシェイクスプレーだけれど、それよりも白さが少ないので、フライが真っ白けよりは少しマシなので、巻いたフライのカラーの認識ができる。手軽さゆえに最初にコレを吹く事が多い。手間をかける時はパワーフロートを少量塗りこんだ後に、このスプレーを拭くと、さらに持続性が増す(と思っている)。

⑦パワーフロート(ペーストタイプ):ルーンダストは浮力が高いけれど、持続性がない高浮力の部分塗り。こちらは浮力の持続性が高く、部分塗りが可能。なので最初にコレを塗って、浮力が落ち始めたところでルーンダストを塗ることが多い。もしくはその両方かな。ペーストはなんだかんだで万能なので、一つしか持っていけないとすれば、このパワーフロートが良いかな。

釣具屋の私なので、お店で販売しているフロータントはどれも使ったことがありますが、最近はこの7つに収まってます。ちなみにシーバスのフライフィッシングにもフロータントを持っていくのですが、フローティングミノーとリーダーにはシルバートラウトのUBFホットデイを塗ります。

余談ですが、最近フロータント以外の工業用グリースや防水スプレーをフロータントとして紹介するページを見受けますが考えることは皆同じで、もちろん私も過去に色々と試しました。結果、衣料に使う防水スプレー類はフライに防水効果はあるものの浮力はほとんどないので銀幕を覆ってフライは沈みやすいです。工業用グリースは粘度が高くフライの産毛が潰れてしまい、つけ過ぎると重くなりその効果はほとんどありませんし、CDCに向いていません。やっぱりフライメーカーさんは色々と配分を考えて製品を出しているのだなぁと思うのが私の意見です。

フロータントをこんなに持ち歩きたくない方は、最初の一本はペーストタイプを買いましょう。CDCフライを使わないのであれば、アクエルもオススメできます。私はペーストフロータントをドバッと大量に付けますが(染み込ませたほうが効果が長続きする様に思えるので)、一般的には薄く伸ばして浮かせたい部分だけに塗ります。

さて、フロータントの話はこの辺にして、後半戦は昨日の釣りのお話。

岩陰から魚
最近はフライが足りていないので、手元にあるフライでなんとか釣りをしている次第。なのでお店で売っているコマーシャルフライを使うか、色目だけ夏っぽいフライだけれど季節感がないフライを使っていたりして・・。そして今回訪れたこの場所も車を降りて2時間以上渓流を歩きました。渓に入ってみると既にヤマメの盆隠れが始まってました。
夏はポイントまでが遠い
この木の実がいっぱい落ちている時点でどこの県にいるかお分かりですね。
イワナ
この川はかなり深く入り込んでもイワナとヤマメの混棲。落ち込み前や岩陰にはイワナ。早い流れの筋や流れの頭ではヤマメが釣れます。
ヤマメ
ヤマメはすっかり黒ずんでしまい、レッドバンドが色濃くなりました。時折見かける大物はとても浅い細かな砂利上で定位し、見つけるとすぐに深みへ逃げてしまいます。仮に見つからないようにして上手くキャストしても、フライが通ると逃げちゃいます。まだペアにはなっていませんが、すでに産卵モードに入ってしまった個体がいるようです。
山奥の渓流
どシャローの強敵を見つけてはチャレンジはするものの、何を投げても一投目で逃げてしまいます。なので、見えた尺に近いヤマメは一つも取れず。元気が良いのはまだ食欲旺盛な6〜7寸サイズのヤマメ達。
イワナとヤマメ
イワナもヤマメもそこそこに釣れたのですが、ツ抜けは出来ず。見えている大物は一つもキャッチできません。更に渓流には虫っけは何もなし。アブさえもいません。イワナ狙いならばもう少し釣りにはなるでしょうが、これからのヤマメは釣れても婚姻色が強くなるので、私の中では今シーズンの渓流釣りはこれで終わりだと感じました。
ナースローグ
こんな場所をかき分けて斜面を降りると、この川があります。様々な紅葉樹に支えられたこの森は、朝方に雨が降って気温が上がったので、退渓するために下流へ降った時に要所でなんとも言えぬカツラの甘い匂いが漂っていました。もうすぐ秋ですねぇ。
2023年渓流シーズン終焉
今月の火曜日は残すところあと一回ですが、私の2023年渓流シーズンは幕を閉じましたので、あとはみなさまに任せます。秋になれば湖の釣りやシーバスが忙しくなるのですが、まずはフライを巻かないことには、すべてのフライボックスがエンプティ状態です。明日はタイイングできるかなぁ・・。

水道橋を離れ、新天地 大塚駅からHMTまでの道のり

ハーミットは2022年11月30日に26年間お世話になった水道橋を離れ(ビル老朽化解体の為)、同年12月1日より大塚駅南口へ移転しました。そもそもなぜ水道橋にあったかといえば、私の実家が近所な事と、若かりし頃に後楽園の中にあった釣具店で働いていたので、勝手知ったる場所なので居心地が良かったのです。そんな愛着ある街から離れて今度は豊島区の大塚になった訳ですが、決して私にとって未知の領域ではありません。

僕らの世代都民あるあるの話なのですが、私は文京区出身なので第四学区の人間で、当時の学区制度があったお陰で、その中が自分のテリトリーといった意識があるのです。ちなみに第四学区は豊島区・文京区・北区・板橋区の4区からなり、ビンボーな家の私はもちろん都立高校へ行ったので、何群に入ったかで頭のレベルが分かってしまうので、言わない(笑)。ちなみに四学区の秀才集団は41群を受けて小石川か竹早高校に割り振られます(自分が行きたい高校へは行けないのです)。

1970年代後半の豊島区内の僕らの遊び場といえば、巣鴨拘置所跡地に作られたサンシャイン60で、その地下にあったザ・ゴリラというゲーセン(まだギャラクシーとかスペースインベーダーの時代)で、キングコングの原寸大とも言えそうなゴリラのロボットがあった印象的な場所。そして高校生になって初めてアルバイトをしたのが大塚駅・北口にあったマクドナルド(この話どこかで書いたかな?)。そうそう大塚と言えば吉田幸二さんがやっていた喫茶店『ルイ』にも良く行ってましたなぁ(B.A.S.Sのオターズの方々に遊んで頂いてました)。

いずれも既にその姿はありませんが、学生時代はかなり頻繁に遊んでいた地域なんです。さて、そんな場所に引っ越したハーミットですが、お客様に「大塚へ引っ越しました。」と言っても山手線の駅だと言う事さえ知らない方もいるほどの知名度の低さ。これから大塚の知名度向上の為にハーミットは頑張って参ります。

以下は電車(JR)でいらっしゃった場合に見える景色と解説を加えましたので、ご来店いただける時の参考になれば幸いです。それ以外には有楽町線(東池袋駅)・丸の内線(新大塚駅)・都営荒川線(向原)などからでもご来店頂けます。

ハーミットの看板
ハーミットの大きな看板は持っていく事はできず、このまま水道橋でビルと一緒に解体される事となりました。裏話ですが、この看板はとあるコンビニの看板制作に失敗したものを裏返しにして作ったものなのです(笑)
水道橋ハーミット
水道橋ハーミットの最後はこんな感じ。お仲間の手伝いあって、半日でこの状態に。壊すのは早くても復旧は時間が掛かりましたなぁ。
JR大塚駅南口
さて現在のハーミットですが、大塚駅は改札が一つしかありません。改札を抜けたら右手に曲がり南口へ。出たらすぐに駅前をもう一度右に曲がります。駅ビルのatre vieに沿って緩い登り坂を上がって行きましょう。
大塚駅南口空蝉橋方面
ゆるい坂道を登り始めるとすぐにポストがあります。右手のアトレヴィエが終わると地続きでホテルベルクラシック東京に変わります。
大塚駅アパホテル
左手に見えるのはアパホテル。この辺はホテルだらけで、泊まるところは沢山あります。緩い上り坂は空蝉橋までずっと続くので、250mくらいはあるでしょうか。釣りに行くための準備運動だと思って、ゆっくりと歩いてお越しください。ハーミットまでは歩いて4分ほどです(合計300mほど)。坂道が苦手な方は有楽町線(東池袋駅から約12分)か都営荒川線(向原から約5分)からだと、その道のりは平坦です。
空蝉橋南側
登り切ると空蝉橋南側の信号です。その目の前へ来ると、コインパーキング越しにハーミットが見えてきます。ちなみに奥に見えるビルはサンシャイン60で池袋サンスイさんからハーミットまでは歩いて20分程。土日においでの方はお散歩がてらに買い回りする事をお勧めします。
空蝉橋周辺
駐車場を突っ切ってそのまま進めば最短ルートですが、気になる方は左右どちらの通りでも来られます。*現在はこの駐車場がマンションになってしまったので、左右のどちらかに回ってください。
ハーミットの看板
幸ビルという名前ですが幸が薄そうな雑居ビルの2階がハーミット。見上げるとこの看板が見えると思います。慌てて作った看板なので、味も素っ気もありませんが、まぁ許してください。
ハーミット
左の道から回って入ると、見上げた場所にこの看板が見えるかと思います。右側から回った場合はALKAという有名なシューズ屋さん手前を曲がったところです(ALKAはこの周辺に3軒ありますので、ハーミットはALKAさんに囲まれた格好になっています)。
Googleマップ
Googleマップで見るとこの位置になります。大塚駅ホームの端よりやや上にあるのですが、住所は東池袋になりますが、大塚駅南口から歩いて約5分。地下鉄・有楽町線の東池袋駅(Y10)からだと歩いて12〜3分程度です。また、丸の内線の新大塚駅(M24)からでも約10分程度なので、JR山手線・有楽町線・丸の内線・都営荒川線の4路線からハーミットへ向かうことができます(もっと言えば都営三田線の西巣鴨からだと20分かな、ちょっと遠いけれど・・)
ハーミットの扉
なんとなく怪しい階段を2階へ登っていただければ、こんな感じの反社会勢力の事務所でもありそうな鉄扉のハーミット。ノックをせずにそのまま開けて頂いて問題ありません。扉を開けるのに勇気がいるかもしれませんが、その扉の先にはフライフィッシングの夢が詰まっています、と言うか皆様にそう思われるお店になれる様、精進してまいります。

Scott Wave(ウェーブ)シリーズのインプレッション

今秋の新製品としてスコットから高番手モデルとしてウェーブシリーズが発表されました。発売を機にメーカーさんからサンプルロッドを早々にお借りしたので、荒川の土手にて試し振りを楽しんできましたヨ。

このロッドはコロナ禍のマテリアル不足の影響で製造中止に追い込まれてしまったタイダルシリーズの後継機種にあたります。高番手モデルということでソルトウォーター専用のイメージがありますが、実際にはブラックバスやコイなどのターゲットを含めて考えられているロッドで、狙うターゲットの重さが1キロ以上の魚であれば、トラウト類を含めてこのシリーズの出番だと思ってください。

同じ高番手のシリーズである上位機種のセクターとの違いは、使われているテクノロジーは同じですが見た目が似通っていてもカーボンマテリアルやパーツが異なります。ロッドは全て9フィートモデルで統一。安直にセクターのテーパーデザインをそのまま使ったものなのかと勘ぐりましたが、同じ番手を比べても各セクションの太さが異なるので、テイストは全く別物だと思って良いでしょう。リールシートのフィラーにはブルーのクロス柄が採用され、リールとセッティングをした時に良いアクセントとしてロッドを引き立ててくれます。

さて、前置きはこの辺にしてこれから1本ずつインプレッションしていきますので、お暇な方は長い文章にお付き合いください。
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W 906/4 9feet・6weight・4pcs:「あれ、結構硬い。」と感じたのが私の最初の一振りの印象。セクターと同じラインウェイト推奨レンジになっていますが、こちらの方がやや硬めに感じたのは今回使用したラインがフレッシュウォーター用の標準ラインだったせいかも? バットは太めでフォルスキャスト時の感覚は先端から3割が曲がり込みます。

Fine point:お店でロッドを振っていると特に高番手はリールが付いていないので振り抜いた時にその反動が重さとして感じてしまいがちですが、そんな反動が感じにくくて更にはミドルレンジまではループに乱れを感じませんでした。ロングレンジでもティップは暴れにくくハイエンドモデルと遜色のないキャスタビリティだと思います。

Weak point:ラインの推奨値は30フィートで160〜180となっていますが、今回は一般的は160グレインの重さを使ったら軽く感じました。なのでハーフヘビーウェイトなどの若干重めのラインにセッティングされているのだと思います。

6番モデルの活躍するシチュエーションは、フラットでのクロダイ狙いに堤防のカマスやアジなど、近隣で楽しめるコイやブラックバスなど。フローティングミノーで狙う中小型のシーバスゲームでも活躍しれくれることでしょう。このシリーズはワンポイントになっているシートのブルーがカッコイイです。
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W 907/4 9feet・6weight・4pcs:誰でも直感で「これ欲しい。」と思ったこはあるのでは? なんかビビビときましたので、私はこのロッドを注文してしまいました。それとも7番を使う機会が少ないから、使ってみたくなったのかな?

Fine point:ロッドが素直に曲がる7番で6番モデルよりも硬さを感じませんでした。通常のフォルスキャストでロッドの曲がっているポイントは先端から2.5割くらいで、6番よりもややティップアクションと感じます。遠投時に大きな負荷を掛けた時にバットは硬すぎず曲がり込んでくれます。

Weak point:雰囲気は6番モデルのアクション違い的な感じで、遠投時にティップがやや暴れている感じをうけます。多分パーツがセクターと違い一般的なガイドが使われているので、その重量がブレを生んでいるのだと思います。最もジャジャ馬と感じると、キャスティング魂に火がつくので、スキルを磨き上げたくなる私みたいな人が欲しくなるのかも。

このロッドのライン推奨値は185〜205となっていますが、一般的な185に近いラインが良いと思いますので、ハーミット的にはエアフロのコールドウォーターWF7Fがドンピシャかな?この7番だけがシリーズ的に特に変わっているわけではないので、6番モデルの延長線上にあるものと思ってください。
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W 908/4 9feet・8weight・4pcs:私はセクターの8番を使っているので、そのモデルと比べると微妙に柔らかく感じました。ロッドへの負荷をかけると徐々に曲がるプログレッシブな感じはセクターと同じ。

Fine point:ショートレンジでもロッドがよく曲がりミドルレンジまでの素直さが際立つアクション。この8番手にはソルト用のリールをセットする事でロッドバランスが劇的に上がり、キャスティングに疲れを感じさせません。

Weak point:ロングレンジではティップの暴れを少し感じましたが、ロングレンジの力を込めた時だけなので釣りにはさほど影響はないでしょう。7番モデルと同様にティップが細く仕上げられているのに、パーツが一般的なガイドなので、そのあたりがティップの暴れを少し生んでいるような気がします。

私は8番のシリーズは色々なモデルを使用しているので、その違いがロッドによりかなり変わるのを感じますが、一般的に言えばこのロッドはとても優等生。だって30ヤードのフルキャストなんて、実際の釣りではほとんどないのだから。グリップの硬さ、アキュラシー性能、ロッドの汎用性などを考えたら、ソルトウォーターはこの一本でかなりの種類が楽しめるでしょう。
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W 909/4 9feet・9weight・4pcs:ロッドバランスよろしく、持ち重り感がとても少ない9番手。アクションはややティップ気味で8番に比べるとバットが少し太くなります。

Fine point:ラインウェイトも9番になると安心したデリバリーができるウェイトがあるので、風に負けないフルキャストが可能なパワフルさを感じます。フォルスキャスト時のロッドの曲がりは、トップから2割程度が曲がるファストアクション。バットの強さを感じます。

Weak point:パワフルさに伴ってショートレンジでのキャストがしづらくなる番手なのは致し方無いかな。

9番ロッドを振り回していた時に丁度強い風が吹いていましたが、風を切り裂くウインドカッターの様な狭いループを生み出します。8番ロッドを使って曲げ切らない人は9番のラインウェイトを使ってシーバスを狙うのもアリだと思います。時に東京湾は大きなブリやサワラも釣れますしね。

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W 9010/4 9feet・10weight・4pcs:10番から急にパワフルらしさの次元が違う感じがするのとロッド単体の時と違い、リールをセットした時のロッドバランスがとても良く、10番でありながらキャスト時にかかる負荷が少ないイメージ。

Fine point:バットのトルクが更に強くなる番手でありながら、持ち重り感がとても少ないロッド。手首や握力が弱い無い方で大物をチャレンジするのであれば、この10番は人への負荷が少なくフライをより遠くへデリバリーすることが可能と感じます。

Weak point:大物狙いをしない人には用無しの竿。10番から上のモデルは汎用性が乏しいので、よく考えて慎重に選びましょう。

このシリーズを全て振ってみて思うことは、より高番手なほどリールをセットした時のロッドバランスがとても良く感じます。もしシイラ、カツヲ、その他青物などを狙うのになるべく使い勝手の良いロッドを、という方には、かなりお勧めできる一本です。

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W 9011/4 9feet・11weight・4pcs:11番のラインを持っていなかったので、12番のターポンラインでキャスティングしました。体への負担をかけずに一発でフルキャストができる頼もしいバランス。キャストを繰り返す度に大海原へ出かけたくなる気分になります。パワーを持たせるためにティップが太くなるので、フォルスキャスト時のロッドの曲がりは、トップから3割あたりまでが曲がり込みます。

Fine point:11番と12番のラインウェイト差は50グレイン(約3gちょっと)なので、この辺の番手になるとラインが1〜2番手変わったところで重さが足りないと感じることはありません。11番って本当に必要なの?と思っちゃう私。しかし、12番よりも軽くキャスティングを繰り返しても体への負荷が少ないと感じる11番はとても優秀です。

Weak point:11番というロッドを選択した場合、11番のフライラインをストックしているフライショップはまずないでしょうから、ラインが取り寄せになります。最もメーカーさんもほとんど在庫していない番手なので、欲しくなったら実際に釣りへ行く相当前にロッドもラインも予約した方が良いと思います。衝動買いでタックルが一式揃いません。

私にとっては振り抜きがとても軽くとても欲しくなった一本。インタミのターポンラインを振り回すたびに、ターポンの釣りを思い出し、その先頭へ着水させるイメージでキャストを繰り返していたら、また中南米に行きたくなってしまいました。歳も歳だし、今のうちにもう一度行っとかないとねぇ。

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W 9012/4 9feet・12weight・4pcs:ウェーブ最大番手である12番のパワフルさは文句なし。バットがとても強く、ラインを木に縛って思いっきりしならせちゃいましたが余裕のトルク。多分その光景を見ている人がいたとしたら、「あいつ大丈夫なんだろうか?」と思われてたと思います(笑)だってニヤけながら木と引っ張りっこしてたんだもの。

Fine point:ティップの直径がかなり太く反発力をロッド全体で伝えるパワフルさがロッドから感じられます。その分ロッド全体が曲がる感覚で、キャスティング時はトップから3割ぐらいでフォルスキャストをしている感じ。ロッドもある一定のところからバットの支えを強く感じます。

Weak point:11番に比べるとそのパワフルさを持たせるために、ロッドを振り抜いた時の反動がやや重いので、腕力のある人向きといった雰囲気がある。

最大番手であるこのモデルは、遠投を繰り返すのは体に堪えるので、ワンキャスト必殺のターポンや、近場の散水周りを狙う大型シイラなどに向いたモデルといえます。
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今回このシリーズ全体を振ってみてしみじみと感じた事は、スネークガイドやトップガイド、更にはバットガイドの重さやリコイルガイドの反発力は、軽く低い番手にはとても影響するんだなという事を感じました。8番〜12番はそれを感じませんが、低い番手はその重さを感じてロッドがややブレていると感じるのは、普段高級なロッドを振り過ぎているからでしょう(あくまでも私の感想です)。まぁ微妙な差なのですがその差の6万円に対して問題がない方は、低い番手に関してはセクターをオススメします。

スコットのwave
ウェーブシリーズのシートはアップロックダブルロックスクリュータイプ。GSシリーズのシートに似ていますが、アルミの支柱が4本でシートフィラーにカーボン柄のブルーフィラーが使われています。
セクターとウェーブの比較
グリップとシート部分を私が使っているセクターと比較すると、ウェーブの方がカッコイイ。グリップ長は同じでエクステンションバットの形が異なります。
セクターとウェーブのロッド比較
スコットロッドは全てネームインデックスとロゴはペンによる書き文字。なので、どれもその時の個性があります。セクターはメタリックブルーのティッピングに対し、ウェーブは普通のブルーカラー
ティボーとライトスピードM
今回キャスティングインプレッションを書くために持って行ったリール達。私はティボー好きなので高番手の8割近くがティボーかな。それ以外はラムソンのライトスピードMとビリーペイト、TFOなどなど。
ウェーブとリールのコンビネーション。
ロッドをセットした時の雰囲気をみてもらうために、写真を撮ってきました。ソルトの場合、リールは軽ければ良いということもなく手元に重心があった方が良いので、高番手はある程度重さのあったバランスの良いリール選びが大切です。

エアフロ スーパーフロ リッジ2.0 パワー テーパーを使ったインプレッション

今回も長たらしい名前なのでハーミット的には、「フロリッジ・パワー」と呼びましょう。スパーフロのパワーテーパーはこの2.0と通常のスーパーフロ、そしてソルトがあります。通販の時に間違えそうでやだなぁ、と思いながら仕事をしてますが、今のところ間違えずに頑張っておリマス。

今回は芦ノ湖へドラワカの釣り用として持って行ったのですが、実際にはこのラインでじっくり釣りをする時間が取れず、ラインの振り心地を含めて正味2時間程度使った話になります。タックルはウィンストンエアの9フィート6番にライトスピード -5+でリーダーはTHトラウト10feet・2x。

スーパーフロ・パワーテーパーとの違いはタクティカルテーパーと同様にッジ加工がしてあるかどうかの差で、それ以外はテーパーデザインを含めて全部一緒。リッジ2.0の効果はいかがなものか? に尽きるというところ。タクティカルテーパーと違って今回は距離が必要な遠投のシチュエーションなので、リッジ効果はかなり感じますな。ラインのサラサラ感とガイド離れの良さはかなり違うと感じます。

ウィンストンエアは他のメーカーのハイエンドモデルと比べるとやや柔らかく感じる6番なので、ショートレンジの重さがないシチュエーションであっても、ティップが程よくしなってくれるのでラインデリバリー時に重さが足りない感は無いので、このラインでなくても振りやすい印象。そしてライン癖がなく使っていて気持ちが良い(まだ新しいからですが)。

このラインは番手によりヘッド長が変わりますが、6番ラインの場合は37フィート(約11.1m)。AFFTA規格の規格である30フィート(9m)時の値(重さ)で言うと6.5〜6.8番ぐらいになる計算。私の場合はホールする長さがこのヘッド全体を生かしてキャストするので8番に近い重さでシュートしている事になります。ロッドがボロンロッドということもあるので、その重さでも腰砕けする事は無いので私は思いっきり振り抜いちゃいますが、ラインは適度な硬さがあるので暴れる事なく飛んでいきます。

ラインの表面はサラサラした感じで、リッジのイメージがあまり感じられないのですが、その触り心地が以前のリッジとは全然違う事を感じてます。ただリッジを持たない通常のスーパーフロの方がライン直径がやや細く感じるのですが、これは気のせいかも? ノギスで測りたいところですが、硬い素材では無いので測りづらくその辺はメーカーさんに確認を取らないとその詳細は分かりません。またラインは見た目が鮮やかなカラーで、ランニングラインがオレンジ(ブレイズ)で、ベリー部はシアンブルーなのは個人的に好き。通常のスーパーフロはランニングラインが紫ですからねぇ。

高番手で遠投の場合はリッジの効果は絶大ですから、特に遠投を意識する5番以上のラインを求める方にとっては価格差¥5,000の価値はあると私は思います。

今回使ったこのリッジフロ・パワーテーパーのダメ出しは考えても少ないのですが、あるとすれば今後使用していての耐用年数がどれぐらいかとライン癖が後にどれ位残るかなどの点なので、一年位使ってみないとその様子は分かりませんので、それはそまたどこかで報告いたします。

ラインの使い心地
同じパワーテーパーのスーパーフロは個人的にそのカラーがいただけなかったので、配色は私的には好き。ラインインデックスは以前のものよりもカラーがはっきりしていて、老眼の私でも読み取りやすくなったと感じます。
スーパフロリッジ2.0パワーテーパー
商売だから致し方ないことかもしれないけれど、毎回インプレッションを書くために人柱になってラインを交換するのはかなりの出費。このブログでラインを褒めちぎれば、少しは通販で売れる様になるのかな(笑)。でもそれだとハーミットらしくないので、やっぱりこれからも駄目なところ(というより個人的に気に食わないところ)は指摘していかないとね。
芦ノ湖ブラウンンハント
ちなみにこのラインを使って芦ノ湖ブラウン銀座を少し攻めましたが、同船者が攻められる距離にするとボートポジションが近すぎる状態。なので、魚は出るには出たもののいつもより少ない、ひと流しで3回のコンタクト。そのうち1バイトありましたが、フッキングせずで終了・・・。

Scott Centric(スコット セントリック) インプレッション2

昨日は朝練(朝霞ガーデンでフライフィッシング)の後にキャスティングスクールを行ったのですが、渓流のオフシーズンに入った事もあり、多くの方に参加頂き大盛況でした。フライ業界の行先を悲観しているこの業界ですが、皆さんの熱量がある限り僕らは絶滅せずに生き延びられそうです。

さて、その朝練でマーヴェリックさんからセントリックをお借りしました。モデルは904/4・905/4・906/4・907/4の4モデル。このうち905/4は以前のブログで紹介したので、それ以外のインプレッションと実際に魚を釣った感想を書いていきます。

今回、違う番手を含めて振った総合的な感想はやっぱりラディアンの後継機種というイメージではなく、別の新たなジャンルを作ったと思われるシャープさがあります。今回のキャスティングスクールで触れた多くの方々の印象は「Gルーミス風」と言われてましたので、その言葉からそのシャープさが伝わるでしょう。

ただこのロッドを実釣で使ってみてわかった事は、通常は硬いロッドといえば、ロッドの先しか曲がらずショートレンジの投げにくさが際立つのですが、6〜7番でも近距離でロッドの曲がりは得られるので、80年代のハーディグラファイトっぽいアクションにも感じられます。そしてもう一つ際立つのは尋常じゃない軽さ。どのモデルも感覚的には9フィートを振っている感覚はなく、8フィートかと錯覚するのです。今回お借りしたデモロッドの重さは全て測ってみましたので、ロッドの平均重量として参考にしてみてください。

総合的にこのシリーズは本州の渓流には用無し。北海道・本州の本流・湖・ライトソルトウォーター (フレッシュウォーター用ですが使えます)だと思ってください。また、このロッドはキャスティングのし易さを極めたロッドとも言えますので、釣り味や個性を求める玄人好みの竿ではないかもしれない事を付け加えておきます。


C904/4・9feet 4weight・4pcs(自重:89.51g)
Fine:9フィート5番のインプレッション時にも感じた事ですが、この軽さはびっくりするほど。最近のロッドコマーシャルには良くeffortless(努力知らず)と書かれていますが、このロッドは疲れ知らず(tireless)かな。感覚はまるで8フィート。私が振ってみたところ、ピック&レイダウンだけでフルラインが出ました。面白がってダブルホール無しでトライしましたが、流石にそれではフルキャストは無理。それでもあと2mほどでフルラインというキャスタビリティ。感覚的には物凄く軽くライン番手が軽いにも関わらず、その仕事は6番で遠投という感覚が得られます(風には弱いでしょう)。

近距離〜中距離:前述のように近距離での違和感が少なく、そしてラインの乱れが生じないミドルレンジ。ダブルホールができない人でも、そのラインスピードはビックリするぐらい上がります。とは言ってもこのロッドのお仕事的にはミドルレンジ〜ロングレンジを得意とするロッドだと思います。

中距離〜フルライン:キャスティングアーク(ティップの移動距離)を多くする事で、4番という番手なのに呆気なくフルキャスト。投げている方も努力している感が少なく、ビックリ。今回のお披露目でこの4番とC905/4の人気が二分してました。その理由は今まで5番でやっていた事が全て4番でこなせるという感じ。そしてお魚を釣ってみて思ったのは30cm以下の魚は用無しの大物狙い。だって菅釣りの標準サイズは簡単に寄ってきてしまうんだもの。

Weak:9フィート4番という長さから考えても、関東の渓流ではほぼ使わないだろうと思う。また、20センチ程度の軽い魚だと、魚がジャンプするとロッドの反発が強いので、すぐにバレてしまう感じだった。私はこのロッドを買おうと思ってますが、使用用途は今までやっていた湖のドライフライフィッシング(9フィート5番)をこの4番にシフトダウンしようと考えてます。なぜかって?私もジジイですから、やっぱり一日中振り回して楽なロッドが欲しいのです。

追記:私はこのC904/4を購入しました。湖のドライ用に使っています。


C906/4・9feet 6weight・4pcs(自重:92.67g)
Fine:遠投への憧れがある人にはぴったりなロッド。重りとなる9mのラインさえホールできれば、最小の努力で遠投ができる軽量ロッド。または遠くへ飛ばせる楽しさを教えてくれるモデル。キャスティング練習用と書くともったいない金額なので、湖のトラウト全般からブラックバスやライトソルトウォーターターに至るまで、マルチに楽しんでもらいたいです。私がこのロッドと使うとしたら、遠投が簡単に効くのでシンキングラインの釣りを中心に使うでしょう。またはブラックバスやカマス釣りも楽しんじゃうかな?

近距離〜中距離:6番ロッドの場合近距離というのがあまり必要ではないけれど、このロッドはやはり近距離〜中距離時のキャストに投げにくさを感じません。トラウトではないですが、近距離の釣りを中心とするブラックバスにはかなり向いたロッドだと思います。この番手のグラファイトロッドとしては珍しいですね。

中距離〜フルライン:その軽さも手伝って、最小の努力でラインスピードが得られるロッドだと思います。同じ番手の他のロッドで投げにくさを感じている人には、こんなロッドもあるんだなと思って頂くために、一度は振ってほしいと感じます。

Weak:あまりにも努力が入らない感があるので、長年フライキャスティングをやっている方々から「面白くない。」と言われました。キャスティング練習を一生懸命してそのロッドに慣れながらフルキャストを目指す人にとっては真逆のロッドなので、言っている事はわからんでもないです。しかし、一般の方はその努力が嫌なんですものね。またロッドの粘りは少ないので、実際ブラックバスを釣ってないですが、もしかしたらバレやすいかもしれません。


C907/4・9feet 7weight・4pcs(自重:97.09g)
Fine:7番なのに仕事は8番以上を感じさせるのは、キャスターの負担を感じさせない点からでしょうか。その絶妙なロッドバランスと軽さから、手首への負担が最小現に抑えられている感じを受けました。通常はただ硬いというロッドだと、ロッドから伝わるラインの重さに手首が耐えられず反り返ってしまう方が多いですが、不思議とその重さを抑え込めるのです。これって最新の技術が盛り込まれているせいなのでしょうか?

近距離〜中距離:近距離は必要ないでしょうから、そんなに真面目に振りませんでした。力を入れずにピック&レイダウンだけで、フライラインの半分以上は行ってしまうので、最小限の努力で誰でもフライラインの2/3は投げる事ができるのでしょう。

中距離〜フルライン:流石に7番ですから、ある一定のレベルを超えた人には簡単すぎるフルライン。なのでエフォートレス&タイヤーレス、操作性に関しては全く文句なし。7番でありながら8番の距離を簡単にものにできます。ロッドのパワーは十二分、大物思考のアングラー向き。ロッドのパワーをとても感じるので、私だったら湖のシンキングライン専用ロッド(または川での大物狙いシングルハンド)として使う事でしょう。

Weak:7番だけれどそのパワーはすごい。なのでロッドがちょっとやそっとの魚じゃ曲がりません。ラディアンはティップ側が曲がった更なる荷重でバット側が曲がる感じだけれど、このロッドはティップ側が少し曲がった後はバット側が微動だにしない印象。バーブレスフックを使用して飛んだり跳ねたりする魚を相手にしたたら、すぐにバレちゃうかも?そんなイメージです。


今回のロッドは全て9フィートモデルなのでお店でも一番売れている長さですが、個人的にはこのシャープな硬さと軽さを持っているのであれば、9.6や10フィートモデルも触ってみたいです。

ラインをロックして思いっきり曲げてみました(C904/4)。ベンドカーブはラディアンよりもスムーズ。グイグイ曲げてもバットの腰砕け感は全く無し。
軽くチョインと振ったループでこんなにシャープ。ロッドは軽くお辞儀するだけですが、Gルーミスほどティップに寄り切った曲がりではありません。
セントリックはジョイントセクションに赤いティッピング。あまりにも目立たないので、個人的には嫌だったのだけれど、太陽の下に出て初めてこの赤の綺麗さに気づきましたよ、ティンセルの赤だったのね。キラキラと輝いてました。
シングルスクリューロックだけれど、シリコンのレッドラバーリングを入れる事で緩み留め防止。ロッドバランスを考えて、バットエンド側に重量を持っていきたくなかったのかな?シートフィラーカラーはお好みが分かれるところ。
この写真下には25cmほどのレインボーが掛かっているベンドカーブ。すごく曲がっているように見えますが、魚はほとんどぶら下がっている状態だから、約200gぐらいの負荷が掛かっている曲がり。C904/4とスピードスターのコンビネーションはめちゃくちゃ軽かったです。

Scott Centric 905 インプレッション(スコットのハイエンドモデルロッド)

昨日の釣行で初めてセントリックの9フィート5番を振ってきましたので、その印象を書いてみます。このセントリックは新製品見たさにお客様がUSAから早々に取り寄せたもので私のものではありません。本当は午前中は自分のラディアンを使い、午後はセントリックを使ってその使い心地を楽しむ予定でしたが、色々とありまして帰り間際に試投したという感じです。あ、写真も撮り忘れました。

ラディアンは発売から7〜8年経ったのでしょうか。そろそろフルモデルチェンジかと思った昨年はセクターが発売され、今年になってこのセントリックが2021年モデル後継機種として発売となりました(11月発売)。

ロッドのディテールはティッピングのカラーやシートフィラーの変更などなので、形状の大きな違いは見られません。しかし持たされた時の第一印象は予想通りに軽く、ファーストキャストの印象は「あれ、このアクション昔に似た様なのがあったな。」と思わせるアクション。そう、今から15年ほど前にあったスコットのSTSを思わせるアクションです。もちろん私的見解ですから皆さんにはどう感じるかは分かりません。

九州ラーメンで例えるならば、「すみません、バリカタで!」と注文するとこのロッドが出てきます。私のラディアンが使い込み過ぎて柔らかくなっているせいもあるのかもしれませんが、ラディアンが標準のファストアクションとするならば、それよりももう少し硬く感じます。決してハリガネやこな落としではないので、棒のような硬さではありません。


Fine:キャスティング時の持ち重り感はなく、なんて軽いこと!感覚的には8フィートのロッドを振っている時の手首負担と変わりません。そしてロッドを曲げた後の復元スピードが速いのでループがとてもしまって飛ぶのが特徴です。ちなみにロッドの振り抜きの良さも手伝って、一定のスキルを超えている人であれば一振りでフルラインキャストできます。

0〜5mキャスト:こんな硬く感じるロッドは近距離はさぞかし振りづらいだろうと思ったけれど、ラインを通さない素振りの時よりもティップの曲がる感じはわかりやすく、私的には苦痛ではなかったです。とは言ってもロッドにライン負担があまりない状態で振るわけですから、一般的にいえば振りにくい距離と言えます。

5〜10mキャスト:ラインはエアフロのスーパーフロ・エリートを使いましたが、ミドルレンジはスムーズさが際立つ投げやすさ。ロッドの復原力が速いのでラインスピードもあり大きなフライを難なくターンさせる性能があります。とにかく軽い、長さを偽っているのではと思うほど。

10〜25mキャスト:あっけなくフルライン。ロッドベンドカーブはラディアンと比べるとバット部分のコシがより一層強くなった雰囲気。そして5番でこれほど苦労せずにフルキャストが出来ると言うのはロッドの進化するスピードに感嘆します。6番の仕事を5番でこなす、これがセントリックの様な気がします。

Weak:ウィークポイントとは言い難いですが、ラディアンの振り心地そのままにと言う感じはあまりなく、私的な見解ではSTSシリーズにかなり近いので、とてもシャープな振り心地です。当時のロッドの重さとでは雲泥の差があるので、全く一緒とは言えませんが、振った時の曲がり具合や復原力がそう感じました。なので、30センチ以下の魚はこのロッドにとってはあまり曲がらないので雑魚同然。大物志向、あるいは北海道専用ロッド的なイメージです。


そして私はどう思うか?と言うと、ラディアンとはまた別次元にある軽さと強さを兼ね備えたロッドなので、当初は5番を買おうかと思っていましたが、今は9フィート4番に心が動いてます。私の使い道は湖のドライフライフィッシングと北海道のドライフライフィッシング兼用ロッドなので、セントリックが手に入った暁には、私のラディアンはバックアップロッドとしてしばらくは活躍してくれる事でしょう。まだ他のモデルは見ていませんが、6〜7番は湖のシンキングライン用に向いているかも?です。ちなみにかつて使っていたSTSはソルトウォーター とフレッシュウォーター兼用ロッドとして活躍してました。

グリップとリールシートは全くもって一緒。その違いはシートリングのカラーとシートフィラーの素材の違い。セントリックのサンプルロッドの自重は測ったところ、C905/4は90.98gでした。
まだシリーズ全部を見ていませんが、この雰囲気だと9フィート6インチ以上のモデルの操作性は相当向上している事でしょう。9フィート6インチの6番も気になるなぁ・・。さらに他のモデルのデモロッドを後日振りましたので、こちらもご覧ください。

FAGUS Forest Bum(フォレスト バム) のインプレッション

さて、こちらはフォレストバムのインプレッションです。ファインループとの大きな違いは見た目のカラーリングとシリーズのアクションの違い。ファインループが繊細なアクションのシリーズだとすると、こちらはそれよりもバットの腰があり初めてグラスロッドを振る方でもキャスティングの難しさは無いと思います。但し、それでもグラスの中ではかなり柔らかい方なので、グラファイト並みの硬さを求める場合は、ファーガスのストフリットやオービスのスパーファイングラスという選択肢になるのかな?

私のフライ歴史の前半はグラスロッドで育ったので(と言うかグラスしかなかったので)グラスでのキャスティングは慣れているので、書いてある文章にはかなり使いやすい風に書いてあるかと思います。ですが、グラファイトロッドしか振った事がない人にはファインループシリーズを含め想像以上に柔らかいと思いますので、そんな方は話半分で聞いておいてください。今回は一辺に6本振ることができ私にとってはフォレストバムの投げやすさはかなり刺激的でしたので、来年までにはまた私のロッドストックは増えてしまう事でしょう。


f-7003FB/7feet ・3weight・4pcs:見た目のグリーンが自然に溶け込むカラーで使っているとなんとなく和やかな気分になってくるシリーズ。これくらいの長さだとひと握りのグリップもしっくりきます。そして7フィートモデルはこの三種類の中では私的意見では1番の優等生。扱いやすいグラスロッドらしいグラスロッドでした。

Fine:ロッドのコントロールが良く、そして持ち重り感が無い振り抜けが良いロッド。軽快なステップで自分の思うポイントへ次々と打ち込んで行きたい気分。テンポの良い釣りが楽しめるはずです。ファインループに比べてバットより少し上の部分に硬さを感じるので、腰砕け感は少ないです。キャスティングレンジは1〜7mくらいが振りやすいでしょう。

Weak:そもそもグラスロッドはグラファイトとキャスティングアーク(振り幅)が異なるので、グラファイトロッドしか振った事がない人は自身のキャスティングスキルを上げる必要があります。なので、買ったは良いがその柔らかさに翻弄されて「振りにくい」の一言でキャスティングを諦めてしまう人は、買わない方が良いです。でも、ファーガスの中ではこのロッドが一番マルチに使える優等生でオススメ。


f-7063FB/7feet 6inch・3weight・4pcs:ファインループシリーズの7フィート4インチと比べてティップがしっかりしているのと、ややティップヘビーになるので、ロッドを軽く振り抜くだけでラインを気持ちよくデリバリーしてくれるロッドです。長さで言うとこの長さが最も使いやすいと思いますが、7フィートモデルよりはやや軽快感が損なわれます。

Fine:長くなった分だけラインの処理がやりやすくなるので、リーチキャストやメンディングがしやすい。そして長過ぎないので、ロールキャストも気持ちよく決まります。手首だけでキャスティングしている方でも、ループはかなりしまって投げられます。0.5〜7mくらいが快適。

Weak:ややティップ側にバランスが寄ってくるので劇的な軽さみたいなものは感じませんが、この長さにしてはとてもバランスが良いと思います。ただ長さの分だけ7フィートモデルほどのアキュラシー性能は出てこない感じを受けました。


f-8003FB/8feet・3weight・4pcs:ファーガスのグラスロッドの中で最長の長さ。長いからダヨ〜ンとしてキャスティングにバイブレーションが入るのかと思いきや、思いの外振り抜けがよく、振り抜いた時にロッドの重さを感じ易いため、キャスティングのタイミングがとても取りやすく感じました。

Fine:投げやすさは自分の想像した以上によく、アークを十分に広くとってティップの直進性を保てばループが締まりかなりの遠投が可能だと言う事がわかりました。もちろんグラスロッド特有の復元力の弱さはあるけれど、それをあまり感じずにラインが伸びていくのがとても気持ち良かったです。快適なキャスティングレンジはやや伸びて1〜14m位までは楽しめる感じ。

Weak:長い分だけトップヘビーになるので、リールとのバランスが必要になる長さ。最新の超軽量リールよりは少し重めのリールを選択する事でロッドバランスが保たれます。ただティップの暴れはグラスの8フィートとしては致し方ないのかもしれませんが、風の中でピンポイントキャストするのは玄人の人だけかも。

総括するとこのシリーズはファインループに比べてバットからミドルまでに硬さを持たせているので、どのモデルも投げやすさがありました。そして8フィートモデルは予想以上に振りやすくそんなに重くありません。早々に私もこのシリーズのどれかを一本買おうと悩んだ結果。7.6ftモデルを購入しました。現在は夏の渓流ロッドとして大活躍しています。

FAGUS Fine Loop (ファイン ループ)のインプレッション

今年の渓流シーズンも間も無く終わりを迎えますが、皆さんの渓流釣り納めは終わりましたか? 私はというと、すっかり湖と海モードに突入してしまいましたので、渓流はまた来年の2月からのスタートとなります。

さて、岩手のロッドメーカーであるファーガスさんにグラスロッドの全ラインナップをお借りしました。今回このロッドを振る為に朝霞ガーデンにて試投しましたが、まずはファインループシリーズから少し書いてみようかと思います。

ファーガスは元カンパネラのビルダーさんが立ち上げた、新たなる岩手のロッドメーカー。そのブランクは自社で製作しラッピングに至るまで行っている、メイドイン岩手。なので、このロッドは岩手の小渓流で楽しむためのロッドと考えて良いでしょう。

ファインループシリーズはショコラブラウンカラーのブランクのスピコッドジョイント。フォレストバムよりもティップが繊細でゼロレンジから10m以内を射程としたロッドです。ではそのラインナップをインプレッション。


f-6043FL/6feet4inch・3weight・4pcs:私はこのロッド買いました。選んだ理由は私は異端児なので、短いこのモデルは買う人が少ないと思ったから(笑)。グラスはしなやかで短めのロッドがアクションとして使いやすいのですが、一般的には6フィート6インチから7フィート6インチが使い頃。ここまで短くなるとそれ相応の河川を想像しながらでないとなかなか出番がないでしょう。例えば左右が藪で覆われ上部は木が日差しを遮る小さなトンネルの様な沢。こんな川だとアップストリームでしか投げないので、短ければ短い程よい感じです。私のこのロッドは湯川スペシャルとして活躍中(2番ラインを乗せて使ってます)。

Fine:このロッドの強みは短さ。前述の通り上に十分な空間が無い場所でもキャストできます。そしてこのしなやかさがあれば、細いティペットを使用しても合わせ切れする心配がないので、竿抜けポイントで思わぬ尺ものをゲットすることが出来る筈。キャスティングレンジは0〜7m位が快適でしょう。

Weak:このロッドを使ってみて思うことは、短さ故に急に開けた場所などがある川では、中距離以上になった場合にロッドが短いがゆえにロッドで水面についたラインが長くなる事で流れにつかまり、ドラッグが掛かり易い事。なのでこのロッドは川の流れや幅が著しく変わる場所では使いにくくなります。やっぱり購入の際に想定した川の専用ロッドという感じになるでしょう。


f-6103FL/6feet10inch・3weight・4pcs:f-6043FLよりも6インチ長いおかげでメンディングがしやすく、そしてリーチキャストやラインスラックを入れやすくなったりするのです。6フィート台なので短く思えますが、7フィートよりも2インチ短いだけなので、使い勝手としてはこのシリーズでは一番使いやすいモデルと言えます。

Fine:繊細なティップのお陰でフッキング時の魚の吸い込みを感じ、フックセット後のやりとりがとても楽しいロッド。そして7フィート近くあるので、キャスティング後のライン操作がわりと楽になります。キャスティングレンジは同じく0〜7mくらいが快適かな。

Weak:柔らかいグラスでティップが細いこともあり、ロッドが長くなったのだからより遠投しようと思うとロッドが暴れだし名前のファインループが作りづらくなる、玄人好みのロッド。リーダーキャストが多い人には向いているが、そうでない人はキャスティングのスキルを磨く努力が必要。


f-7043FL/7feet7inch・3weight・4pcs:ファインループシリーズの中では一番長いですが、グラスでは一番使いやすい長さです。このロッドの繊細なティップでアントなどをフワッとプレゼンテーションするシチュエーションを思い浮かべてください、ゾクゾクしますね。

Fine:キャスティング後のライン処理がしやすく、長い分だけティペットは何をやっても切れないのではないか?という錯覚に陥るロッド。長過ぎず振り抜きのもたつき感はほとんど感じません。振り抜けも良く0〜10mレンジで活躍します。

Weak:さらに長くなった分だけラインコントロールが難しくなり、風が強くなるとピンポイントにフライをねじ込むのは少し難しくなるでしょう。また中距離を超えてくるとロッドティップが暴れだすので、遠投にはいたって不向きです。私的にはこのロッドで遠投競争を楽しめる玄人向きのロッドですが・・。

総括するとこのシリーズは圧倒的に近距離でヤマメ・イワナを楽しむ専用ロッドだと思います(オイカワやブルーギルも楽しそうだけれど)。菅釣りに持って行っても楽しいのですが、少し大きなレインボーが掛かっただけで魚に主導権がわたり、混雑している菅釣りでは周りの人迷惑になるかもしれません。このロッドにはやっぱり田んぼの脇に流れる小さな里川で釣れる、ヤマメがお似合いです。

フクヤマ・リバー

コロナウィルスの影響でGWの東京は鳥の囀りが響き渡るほどの静けさ。ロッドを握ることなく粛々と仕事を続けている事も少し飽きてきた頃、「お荷物お届けにまいりました〜。」と大きな段ボール箱が届けられた。その伝票はヤマトや佐川ではなく、福山と書かれている。足早に去る配達員を見送り受け取った荷物を開封しようとすると、何やらいつもと違う様子に気づいた。箱が少し動いていおり、中から生態反応が感じられる。

段ボールをそっと開けて驚いた、そこには尺、いやもっと大きいヤマメがひしめき合っているではないか。段ボールの影に隠れていたヤマメは私が覗き込んだことで少し驚いたようで、私を横目で見て警戒をし列をなしている。暫くすると落ち着きを取り戻し、段ボールの中を所狭しと泳ぎ始めた。こんな狭い空間に大きなヤマメがいるなんて、こんなチャンスは二度とない。

私は姿勢を低くしてそっとその場を離れ、慌てて自分のタックルを取りに行き即座に用意。ヤマメの大きさはざっとみて50アップ。ヤマメというよりはサクラマスサイズだが、見事なパーマークが箱の中からチラチラと覗いて見えるそれは、他の造形物と融合し見事なカモフラージュカラーと化していた。

取り出したタックルはウィンストン・エアの8フィート6インチ4番に、最初は大きめのドライフライを結んでトライ。距離を詰めてお店のカウンターの影から障害物をかわしそっとプレゼンテーション。そのキャストで一番先頭にいるヤマメの鼻をかすめるが、見向きもしない。数投してみたがドライには無反応である。どうやら水面直下の何かを食べているようだ。

大ヤマメの行動をつぶさに観察し、出した答えはダンケルド。今度はリールウィンドウの影に隠れてダンクロスでアプローチ。すると先頭の大ヤマメがすっと寄ってきて少し疑いながらもフライを加え込んだ。一呼吸おいて軽くアワセを入れると、ロッドには思いの外軽い衝撃。それもそのはず、逃げ惑うのは1メートル四方のその狭い空間であり、ジャンプを繰り返すか下へ向かって首を横に振り回す以外ないのである。ヤマメの抵抗は数分で終わり、慌てて持ってきた小さめのランディングネット におさまった見事な魚体。60は無かったが今年釣った初めての尺ヤマメである。

ガッチリと咥えたダンケルドを外し、店内へそっとリリース。すると私に水しぶきを掛けて、店の角へと隠れて行った。

こんな妄想の釣りでお仕事楽しんでます。あ〜ぁ、釣りへ行きたい・・・。

久しぶりの大ヤマメがキャッチできた嬉しさに、普段ニコパチを撮らない私が、久しぶりのニコパチ。どうこの貫禄、見事なボディでしょ?
そうそう、その後タックルを6番とバスバグに変えて、箱の角に隠れていたランカーバスもキャッチ。こちらはジャスト、ゴーマルです!!
ネットのサイズを間違えてランディング時はヒヤヒヤものでしたが、なんとか無事にランディング。魚が大きすぎてネットが見えません。
ガッチリと咥えられたダンケルド。今年もこのフライが活躍しました。しかし、メジャーを当ててみると60には届かず、撮影前に少し引っ張ればよかったかなぁ(笑)

G Loomis NRX+ シリーズ・インプレッション

本日はキャスティングスクールは合計17名という盛況です。というのも皆さんさんのお目当ては新製品であるGルーミスNRX+シリーズの性能を知りたくて、振り倒しに来たのです。なので、キャスティングスクールは程々に、試投会メインで楽しんでまいりました。

ハーミットでは『魔法の杖』と言う愛称で長く愛されたNRXは12年の務めを終えモデルチェンジし、NRX+ に変わりました。この長い間愛され続けたNRXとどんな違いがあるのかをご紹介デス。

今回の大きな変更点はやっぱり軽さ。発売から12年も経つと他メーカーの現行モデルと比べちゃうとどうしても重かったのですが、今回のモデルチェンジで飛躍的に軽くなりました。ちなみに本国のGルーミスのHPにその重量が書いて無いので測ると、9フィート8番で107.49g。同番手ウィンストン エアソルトが117.85g。スコットセクターが120.37gありましたので、ハイエンドのソルトロッドではとても軽いです。もっとも、「ロッドの軽さ=バランスの良さ」ではありませんので、持ち重り感は別物ですが、軽いのは確かです。

今回の変更点で皆さんが思う残念な点は、カラーリングとストリッピングガイド。見慣れたレック社のリコイルガイドはsicチタンガイドへ変更。そして当初は独毒しいと言われたたブルースレッドは、ブルーラインだけになってしまいました。この二つは見た目でNRXと一瞬で判るポイントだったので、NRXオーナーはこの2点は継続して欲しかった様です。

ではでは今回お借りした6本のロッドのインプレッションを紹介。そうそう、TFOのアクシオムII 890-4A2-Xもサンプルをお借りしたのですが、このインプレッションはまた別の日にブログを書きます。長々と書きますので、お暇な時にお読みください。


NRX+LP 383 (8ft 3inch・3weight・4pcs):前作と同様にNRXにはLP(ライトプレゼンテーション)モデルがあります。最大6番までで、これは最小番手の3番。名前に反して他のメーカーに比べたらキビキビしたファストアクション。決して柔らかいロッドではありません。プレゼンテーションがフワッと落ちるロッドでありますが、ラインスピードの早いシャープなループが特徴。

Fine:軽快に大きめなフライでもピンスポットに打ち込めるキビキビ感。ロッドに伝わる細かな振動も伝えるので、伝達が良いコントロール重視のロッドと言えます。軽さが手伝ってその軽快感は感動です。

Weak:ロッドの曲がりを感じ取りたい人には棒のように感じるかも。ロッドの反発力が強いので、平均的なヤマメやイワナサイズだと掛けた後のバレが頻発しそうな印象を受けた。でも、普段釣る魚が25cm以上中心の方であれば、その心配は少ないと思います。


NRX+LP 486 (8ft 6inch・4weight・4pcs):オールマイティに使える長さを持ったモデル。いい加減に振っても綺麗な直線を描くトラッキングの精度がよく、キャスティングがとても上手くなった気になれるロッド。

Fine:ロッドのトップセクションが綺麗にお辞儀し、その分だけのループ幅が放出されるので、タイトループが作りやすい。ラインコントロール性能がよく、軽快に振り続けることが可能。

Weak:以前のモデルよりもシャープになり、ややノーマルのNRX寄りにアクションを持ったロッド。デメリットじゃないけれど、LPにしなやかさを求める感じではなくなった。


NRX+LP 590 (9ft ・5weight・4pcs):今回は前作のNRXと振り比べることができたので、その違いがよくわかった。やっぱり飛躍的に軽い。そしてティップだけお辞儀していたロッドのブレが減り、タイトループがとても作りやすくなったのがよくわかる。

Fine:比較的ショートレンジでもティップが曲がりラインウェイトが乗らない状態からでも振りにくさが無い。ミドルレンジまではシャープに感じるが、ロングレンジではググッとロッドの曲がる点が下がり、ロッド全体で振り出すアクションに。そして軽さが際立ちます。

Weak:ノーマルのNRX+があるのでその差別化がよく出ていたので、ロングショット中心の場合はNRX+590を選択してください。


NRX+LP 690 (9ft ・6weight・4pcs):LPシリーズは全てハーフウェルグリップでその中の最高番手。LPシリーズらしいティップセクションがお辞儀する曲がりで、シャープなループを放出する。

Fine:ロールキャストからのフォルスキャストと言う一連の動作がとてもスムーズ。そしてLPアクションも手伝ってタイトなループが放出しやすい。1日振っても疲れない軽さを持ったモデル。

Weak:フライラインを10m以上ホールすると、やや腰砕け感があった。でも590同様にノーマルモデルとの差別化なので、ロングディスタンスを中心にしている人はNRX+ 690を選択してください。


NRX+ 590 (9ft ・5weight・4pcs):NRX+ モデルのグリップは全てフルウェルグリップなので、グリップ力があります。ロングレンジと空気抵抗の大きいフライを投げたい時に向いたモデル。

Fine:フライラインのベリー部が全て出るとロッドが生き生きする感じで、ループの乱れを感じ無い。誰が投げてもループがまとまりやすい、やっぱり魔法の杖かな。

Weak:LPモデルに比べるとティップ部も硬いため、ショートレンジでは少々扱いにくいロッド。なので、河川では7〜8m以上から先を狙う時用に。向いているのは湖のドライフィッシングと言う感じ。


NRX+s 890 (9ft ・8weight・4pcs):皆に「魔法の杖」と言わせたルーミスアクションは健在。タイトループを乱れなく作り出すのはやっぱりNRXですな、と感じた。

Fine:規定の9mを超えた時のフォルスキャストの安定感は抜群で、誰が投げてもある程度以上のタイトループを作り出すことができるでしょう。

Weak:9mよりもラインが短い状態で繰り返しフロティングミノーを投げるような環境だと、重さがロッドに伝わりづらく投げにくく感じるでしょう。なので、ロングディスタンス向きのロッドです。

コスメが一気に変わった感じ。でもNRX発売当初はこのブルーが不人気でイチャモンが多かったのです。ですが、長い年月でこのラッピングがNRXのシンボルカラーになったので、コスメの変更は少しがっかりだった人も多いです。
ああでも無い、こうでもないと投げ回している時間は楽しいものです。自分のロッドと比べて何が違うのかを、皆さんに感じていただきました。これで2〜3本は売れるかな?(笑)
NRX+LPは全てハーフウェルグリップ。全体の印象は少し硬くなった雰囲気。でもその分だけロッドティップがペコペコお辞儀しないので、ライントラッキングの性能が上がってます。
体が温まったところで、最後は皆で記録会。人と比べる大会とは違い、次回来た時までの成長を数字に変えるものです。初めての人は次回来た時に1mでも延びる様に頑張りましょう。リピーターの方は前回から何が成長できたかを考えながら、記録を伸ばせる様頑張ります。その成長はとても嬉しいものです、そして他人と比べる必要は決してありません。
今回は私を含めて3名のインストラクターがいましたが、今回はイケピー先生にそのデモンストレーションをお願いしました。さすが先生、フルラインを一発で決めてくれます。これも練習の成果であり、努力の賜物です。