この冬は遊び場がいっぱい、新しい酒匂川C&R区間の様子を報告

いつもの年ならばシーバス三昧か本栖湖でカメムシを浮かべている頃なんですが、皆さんに寒い時期も釣りへ出掛けてもらえるように、新たなフィールド開拓を続けている管理人です。といっても誰でも釣りやすいC&R(キャッチアドリリース)区間のお話デス。

10月の半ばを過ぎると各地で河川を利用した漁協管轄のC&R区間がオープンするのですが、年を追うごとにそのフィールドが増え続けています。現在のC&R区間をざっとあげると群馬県では神流川吾妻川利根川。栃木県には箒川鬼怒川渡良瀬川。埼玉県には浦山川。東京(実際には山梨県)には小菅川。静岡には黄瀬川芝川。そして神奈川県には早川があるのですが、その近所にある酒匂川が今年からC&R区間を始めました。

ちなみにハーミット的お客様に人気があるスポットを三つ上げると、鬼怒川と箒川、それに早川でしょうか。魚が大きくて場所が広い所がその人気を支えているようです。さて、今回訪れた酒匂川の下流には開成フォレストスプリングスがあり、際上流部には丹沢湖や鮎沢川があるのですが、今回オープンしたC&R区間はJR山北駅付近でシーズン中は鮎釣りで賑わう場所。河原は広く丹沢の綺麗な水が注ぐ中流域。マーヴェリックさんはこの近所なので、先だってのイベント用にお借りしたスコットロッドをお返しするついでに行ってみることになりました。

以下は昨日の様子です。お暇な方はその様子をご覧くださいまし。

酒匂川キャッチ&リリース区間の駐車場
都内から約90キロ。東名高速道路の大井松田ICを降りて山北方面へ。東山北駅を左折して道なりに進むと新大口橋に当たります。その直下がC&Rになりますが、入漁証は橋を渡った先にある「セブンイレブン南足柄大口橋店」で購入しましょう。入漁証を購入したら今通った橋をもう一度渡り、そのたもとにある「大口おとり店」の看板を左折します。一見すると工場の敷地内みたいに思えますが、砂利道を奥に進むと河原脇まで出られ車が止められます。この場所以外にも駐車場がありますが、現在河川工事の為、他の駐車場が使えません。
大口橋下の駐車スペースから橋を望む
大口橋の下にあるC&Rを示す看板。この橋を境に上流部は岩瀬橋まで。下流部は文命床止工(尺里川合流下)までの約1.5キロくらいの区間になります。現在は多くの場所で河川工事をしており、釣りはその範囲でできるのですが、下流部は工事箇所が多く、それを避けて通らなくてはならない箇所があります。
大口橋上
到着は8時ぐらいで、まずは大口橋上の直角に曲がるいかにも良さそうなポイントからスタート。この場所には数名の方がいましたが、時間と共に釣り人が増えていきます。しかし、放流されてまだ魚が馴染んでいないのか、ルースニングでいくら流してもアタリがありません。周りの人に聞いてみると、朝イチにルアーの方が釣れたのみで、反応は薄め。
大口橋下流
日が高くなるまで何度流しても全く反応がなかったので、仕方なくポイント移動。大口橋左岸の護岸上から見える浅瀬の中にレインボーを探すと、鮎の群れに混じって3本のレインボーを発見。サイトで狙おうと降りていくと、浅過ぎて魚はすぐにスプークします。これを繰り返すこと何十回。あぁ、こりゃワシにも手に負えないと思い、この場から撤退。
岩流瀬橋下の流れ
岩流瀬橋から下流には良さげが深みがいくつかあるけれど、午前中は釣り人がギッシリで入れなかったが、午後には人がいなくなったので岩流瀬橋に向かって登りながら探ってみた。お魚は深みに40センチ弱ほどのサイズがいくつか見えるのですが、ルースニングでは全くの無反応。一旦一番上までルースニングで探るもインジケーターは一度も沈まず。なので今度は折り返してはウェットに変更し、下流に向かってダウンクロスで流すことに。
酒匂川のレインボートラウト
午後の陽射しが川底まで照らすお陰で丁度良い具合にレインボーの定位するのが見えたので、その魚の前をフライが良いスピードで流れるように調整するとガツンと来ました。サイズは40センチ弱というところ。
魚がキャッチできたことで一安心し大口橋に戻ると、何も無いだだっ広い砂底の上をレインボーが見えるではありませんか。こうなると雰囲気はボーンフィッシュのサイトフィッシング。しかしレインボーはフライを投げると逃げてしまう。なので先にフライを入れておいて魚がその付近を通過するときにフライを動かして誘うと反応してきます。夕方まで粘ればこのポイントでお魚を取る事はできたと思うのですが、マーヴェリックへ行く用事があるので13時半で終了。
レインボートラウト
酒匂川のC&Rは始まったばかりでまだなんとも言えませんが、他のC&R同様に放流し始めてからのしばらくはフライよりもルアーに分がある状態で、魚が馴染んでルアーの反応が悪くなる頃からフライが釣れ始めます。今回は始まった直後で魚は見えても反応が悪い状態だったのですが、時間と共に改善してくると思います(11/3に追加放流があるとのことなので、それ以降が狙い目です)。いずれにせよ、安く遊べるC&Rが増える事は、釣り人には大歓迎なのであります。

HMT・フライスクール&BBQ親睦会2023(リヴァースポット早戸川)

ブログを振り返るとこのイベントが最後に行われていたのは2018年の事なのですね。長かったなぁ、コロナでの封印期。2019年に開催出来なったのは確か台風の影響だった気がしますが、5年ぶりの開催となりました。

その最中にリヴァースポット早戸川は様変わりし、以前は下流部だったルアー&フライ釣り場は、現在は上流がルアー&フライの釣り場になっています。中央にある管理施設から上になるので、BBQは以前エサ釣りエリアで使われていた有料エリアで行う事になり、今回はその施設利用での初開催になります。

このイベントの内容を大まかに説明しますと、午前中は初めてフライフィッシングを楽しむ方のワンツーマンの指導やキャスティングスクール。その最中にメーカー様からお借りした試投用ロッドで実釣したりキャスティングスクールなどをしたり。

昼食は水道橋にあるベースキャンプさんに出張をお願いし、BBQを振る舞ってもらう豪華なランチ。午後にはワンフライトーナメントが行われます。ワンフライトーナメントとは、フライを1個だけ使用し、1時間で何本釣れるかを競うトーナメントで、ハーミットではオープン当初からこの企画を幾度となく行っています。

今回はいつも以上に多くの方にお越し頂き、てんやわんやの一日でしたが、常連さんのサポートやお手伝い頂いたフルックスさんのおかげで何とか乗り切ることができました。今年も事故もなく無事に過ごせたことにお礼申し上げます。また、多くのメーカーさんのサポートがあってこそのイベント。今回もご協賛頂いたメーカー様に深く感謝しております。

ご協賛メーカー:フルックス様マーヴェリック様キャップス様C&F様E&E様ティムコ様キャニオンワークス様・他

今回の参加された楽しそうな皆さんの様子は以下の通り。今後もこのようなイベントが続けていけるように、ハーミットは頑張ってマイリマス。

リヴァースポット早戸川のBBQ施設
以前は河原でタープを張ってその下でBBQでしたが、今回はBBQ施設を2ブロック借りての大所帯となりました。フルックスののぼりを目印に午前7時ごろからの受付で、早めにきた人はBBQ会場で座談会。
夫婦でフライフィッシング
ご夫婦や家族で参加される方が多いのも今回の特徴で、ほのぼのとした光景が各所で見られました。
ルアーからフライフィッシングへ
全く釣りをしたことがない方がフライを始める場合もあれば、手慣れたルアーフィッシングを今回は封印し、フライフィッシングを教わりに来た方もいらっしゃいます。
管釣りは色々な釣り方やフライを試す事ができる実験の場所でもあります。
フルックス社のご協力
用意されたフルックスブースでは、ティペット争奪「じゃんけんぽん」大会など。じゃんけんに勝つと購入したティペットが2倍になります。負けてもオマケがついていたので、かなりお得な企画でした。
ハーディウルトラライトシリーズ
今回試投用ロッドとして用意されたのは、スコットFSシリーズ・GSシリーズ・Gルーミス IMX-PROv2・ハーディウルトラライトシリーズの、それぞれ5番以下を用意。ズラッと並べている写真を撮り忘れちゃいました・・。
ワンフライトーナメント
ワンフライトーナメントに申請された12番のフライたち。ドライで挑戦する人もいれば、ニンフやソフトハックルウェットで挑戦する人も。初心者の方はフライチェンジOKなので、フライの提出をする必要がありません。
管釣りでBBQ
BBQはベースキャンプ提供で行われました。毎回のことですがアルコール類の持ち込みは禁止。なので、乾杯はノンアルコールビールで行います。お肉は鶏肉・豚肉を特製の下味に漬けられたもので、とても柔らかくボリュームがあります。それに寒い日の豚汁は最高です。今回は人数がとても多かったのですが、これ以上人数を増やすこと料理の提供が難しくなる事を感じました。
早戸川でBBQ
BBQはその周りに「焼肉番長」が一人はいないと誰も焼いてくれないので、座席によって肉の無くなるスピードが異なります。
ワンフライトーナメントがスタート
ワンフライトーナメントは幅広い年齢層で公平に戦うために、小学生以下と初心者は1匹釣ると3ポイントが加算、女性は1.5ポイントというルールで行いましたが、毎回そのルールをどのようにするかを悩んでしまいます。13時にスタートしたワンフライトーナメントはフライ1個で1時間という短時間勝負。優勝ラインは毎回10ポイント前後。
ワンフライトーナメント
キャッチのカウントは近くの競争相手に行ってもらいます。人が多い日曜日なので、どのポイントに入れたかでも、キャッチの数が大きく異なります。
3位入賞
今回のワンフライトーナメントにあたり6位同位入賞者の方で1名報告忘れがあった事を深くお詫びいたします。この1時間で釣果があった方は23名。最大釣果は10本で10ポイント。3位入賞のこの方はドライフライで8本の釣果。全体にドライの方が釣れていた雰囲気です。
ワンフライトーナメント同率一位
実は1位は同率10本だったので、2位と書いてありますが、実際には1位です(ジャンケンで負けたので、賞品が2位のもの)。ドライフライで10本をキャッチしたそうですが、壊れたフライを必死に浮かせて釣り続けたそうです。
ワンフライトーナメント
同率1位でのもうお一方はユーロニンフでの釣果。丁度同率1位同士が同じ場所で競っていたそうです。短い時間でどれだけ多くの魚をキャッチできるかは、糸の結ぶ時間やかけてから寄せる無駄な時間を省くなど、フライはもとよりその所作(ルーチンワーク)に無駄がないかにもあります。皆さんもお仲間が集まったら是非こんなトーナメントを試してみてください。釣りが上手になりますヨ。

冬期C&Rはブームなのか、行った事がない渡良瀬川のC&R釣り場へ行ってみた

ブームが来た!と言うよりは、漁協がようやくようやく気づいたって感じ? 内水面漁協で本当に漁業を生業にしている人なんてごく一部だから、実際のところ私に言わせればほとんどの漁協は「管理釣り場協同組合」みたいなものだって事。その漁協が冬は鮭鱒類が禁漁だから他のお魚を放流して楽しんじゃいましょう的な感じになってきた。もっとも禁漁期になって高い管理釣り場の料金を毎週支払うのは、魚を全てリリースしてしまう私達にとってはチョット高いと言うもの。その点漁協が管理するC&Rは管釣りよりもお得に遊べるし、年券所持者はそのまま楽しめると言う利点があるのです(別料金の場合もあります)。

今回訪れた『渡良瀬漁協管轄渡良瀬川C&Rエリア』は、告知がほとんどなく、かなり控えめな感じで実際現場に行っても看板なんてものはありません。なので地元民の年券所持者が楽しむ釣り場といったエリアです。

車で行く場合は北関東自動車道太田桐生ICを降りてすぐの場所で、丁度その北関東自動車道の橋脚下が一番の人気ポイント。電車であれば東武伊勢崎線の野州山辺駅から歩いて10分ほどでC&R区間の最下流部である、森高千里の曲で有名な『渡良瀬橋』に出られます。八雲神社もすぐそばですから、この曲の聖地巡礼って感じですな。ちなみにC&R区間は下流から渡良瀬橋→緑橋→高速下(橋)→鹿島橋の区間で約6kmの区間。

以下はユルユルな釣行で写真は少なめ、渡良瀬川C&Rとその翌日のお話デス。これから行かれる方の少しは参考になるかなぁ。

渡良瀬川漁協
渡良瀬川は上流部に両毛漁協とその下流にはこの渡良瀬漁協があります。渡良瀬漁協は主に鮎を主体としてる川なので、地元の鮎師が年券を買ってその年の冬の遊びとしてこの冬期C&Rがオマケで付いてくる感じ。僕らは日釣り券で¥1,500をフィッシュパスで支払い釣りを開始。今回駐車したのはちょうど北関東自動車道太田桐生IC付近に掛かる橋の真下。それ以外に右岸側上流には渡良瀬パークゴルフ場の駐車場、下流部には借宿緑地にある駐車場が利用できます。左岸側には駐車場はありません。
シングルハンドでスイング
ダブルハンドのスイングで狙うつもりでしたが、またやらかしましてリール忘れ。よって私だけ予備で持って行ったシングルハンドでのスイング。でも普通のラインだからラインの重さが足りずシングルハンドスペイが辛かった・・。レインボーをスイングで狙う場合、私の定番フライは黒であればなんでもOK。主にゾンカー、ウーリバガーで狙います。濡れた姿はただの毛むくじゃら。
高速下は放流ポイントで混んでいたので、私は歩いて鹿島橋まで行き、そこからステップダウン(流しては少しずつ下流へ行く)するやり方。しばらくするとガツーンと言うアタリと共に2Xがぶっち切られました。お魚大きいのかな?と思い0X(3号)まで太くしてもう一度上流に戻り、またステップダウン。すると同じ場所よりやや下流でコヤツがヒット。ここで放流されているレインボーの名前は「頂鱒(イタダキマス)」と言う駄洒落ネーム。
頂鱒(イタダキマス)
食べたら美味しい魚らしいですが、この場所は12月末まではC&R(キャッチ&リリース)。それ以降は持ち帰りOKになります。魚は最大で70センチ近くまで放流されているとの事。コイツはスコットの20インチマークを余裕で超える55cmアップって所かな。フライはブラックのゾンカー。
キャスティング
一本取ったところで私はマッキーのダブルハンド講習に。キャストする姿を見ながら修正点を告げるのですが、彼には相当うるさく聞こえたかと思います。後に教える立場になってもらう人なのだから、仕方ないか・・。
高速下
まだ放流が一回しかされていないので、一番放流量の多い高速道路下はこんな感じ。ダブルハンドの人は橋の下流側を延々とスイングすることができます。さらに左岸へ渡ってしまえば緑橋を経て渡良瀬橋までポイントが広がります。今回はまだ魚が少ないのでこの周辺のみですが、放流二回目以降になれば釣れるポイントも広がり良く釣れるようになるとの漁協さんの談。僕らはこの人混みでスイングを半ば諦めて消化不良でこの日は終了。
ソルトフライの残骸。
翌日も休みだったので、久しぶりのお車掃除。私の車はUSAの釣りガイドの車のようにフライを刺しまくっているんですが、ソルトフライだけでご覧の通り。これを見て思うことは、シーバスが私を呼んでいます。
使ったフライたち
渓流や湖のフライはご覧の通り。一年で随分とフライを消耗する、というか使っては交換しているのですね。色々と予定があったこの日ですが、ことごとくその用事を済ませることができず時間が空いてしまった。昨日は消化不良だったし、このフライたちを成仏させるために午後から少しだけ管釣りへいきましょうか。
MSCマラブー
で、すぐに行けて少し遊べる場所といえば朝霞ガーデン。3時間券を購入し、最初はドライを投げてました。しかし反応があまりにも渋く魚の魚信が欲しいので、パッチにくっ付いていたタン系のMSCマラブーに変更。すると入れ食い状態に。このフライがあれば今週末のワンフライトーナメントは優勝だな!(って行っても私は運営側なので、参加できませんが・・)
朝霞ガーデンのレインボートラウト
現在の朝霞でのヒットパターンはフローティングラインで若干沈めてやや早引き。ワンキャスト1ヒットですぐにツ抜け。最大は40センチオーバーサイズがきました。3時間券を買ったけれど、1時間ほどで飽きてしまったので、退散しました。
朝霞ガーデンの釣り
渓流シーズンよりも秋の方が忙しい私。今週はこの二日間の釣りでしたが、この週末の日曜日はリヴァースポット早戸川に行き、開けて火曜日はまた別のC&R視察。そしてその数日後には朝シーバスという具合で、三日に1度釣りへ行くペース。おかげで毎日爆睡できる秋の夜長。昨今はそこらじゅうに遊べるC&Rがあるので、皆さんも楽しんでくださいまし!

富士山のお膝元に流れる湧水の川、芝川のC&Rでレインボートラウトと戯れてみる

10月に入ってしまうと渓流のフライフィッシングしかやらない方々は静まり返ってしまうのですが、私の若かりし頃はそれでもしゃかりきになって釣り場を探して出かけたものでした。

関東近郊で10月を過ぎても釣りができる河川は静岡県と神奈川県の一部にあり、神奈川の酒匂川水系上流の玄倉川や世附川などが14日まで。静岡県だと河津川は31日までで、潤井川や芝川は14日まで楽しめます。この静岡にある潤井川は富士山の大沢崩れから来る流れで、要所から湧き出る湧水により下流部ほど豊かな流れになります。芝川は多くの管釣りのニジマス類を支える富士養鱒場が上流部にあり、その少し下流にある小学校の裏手でライズするトラウトをよく狙っていました。

がしかし、私が若い頃に通った経験からすると10月に入ると特にヤマメやアマゴは産卵期に入るので、大物は婚姻色が出ていて喰いがとても渋く、釣れるのは産卵に参加しない一年生の猛攻ばかり。産卵前に親魚をいじめるのも気が引けるので、一般河川で10月の渓魚釣りは次第に遠のいてしまったのです。

さて10月に入った事だし新たな話題を提供しなくては皆さんに釣りへ行ってもらえないので、今回は富士宮市を流れる富士の湧水を蓄えた芝川のC&Rを訪ねてみることにしました。この秋の選択肢の一つとして覚えておいてください。


芝川観光非出資漁業協同特別区

場所:〒419-0313 静岡県富士宮市西山872−1
(芝川西山簡易郵便局で入漁証購入)
TEL:0544-65-0640
期間:通年
時間:朝8時〜夕方5時まで(腕章を購入、返却できる時間)
釣り方:フライフィッシング・テンカラ・ルアー(オールキャッチ&リリース)
詳細は漁協のHPにて

富士山
東名高速道路の足柄パーキングエリアから富士山を望む。冠雪はまだなので夕方には赤富士になるのかな。新富士料金所を経て西富士道路を北に走るのですが、その道すがらに見える富士山が立派なこと。富士宮市の方々は毎日この眺望が見られると思うと羨ましい。
芝川西山簡易郵便局
入漁証を購入する郵便局の住所を設定するとここに辿り着きます。簡易郵便局なのでなんでもあるよろず屋さんといった感じ。車は真向かいにある芝川スポーツ広場駐車場に停めます。
入漁証
入漁料は¥2,000(年券を持っている方は¥1,500)で腕章の補償金¥1,000を支払います。釣りが終わった後に腕章を返せば、¥1,000は戻ります。私は本日の3人目らしい。
芝川C&R
入漁証を購入した郵便局のすぐ上流に橋があるのですが、その上流100mは禁漁でC&Rはその上から上流約1キロくらいの区間になります。釣りはこの看板がある場所から上流を釣りすることができます。入渓するには左岸側にある林道を歩いてしばらく行くと、階段になった降りられる場所が出てきます。
入渓点
入渓点はこんな感じ。一つ問題があるとすれば、この入渓点以外から途中入渓することが出来ず(最上流部に退渓点があるそうです)川通しに歩くのですが、川原の雑草がボウボウに生えているので、先行者がいると声を掛けて抜くにしても抜きづらい環境です。
芝川のC&R
すでにテンカラの方が上流部にいらっしゃったので、私は一番下流へ降りてゆっくりと攻めることにしました。この辺が大体最下流部の流れ。目印は小さな堰堤らしいのですが、埋まっているので右岸側に僅かにその堰堤の跡らしきものが少し見えるだけでした。
レインボートラウト
とりあえず何を投げたら良いかわからないので、秋の定番であるバッタ(ホッパー)を投げることに。すると早瀬の中からこんなおチビちゃんが随所から現れます。早瀬で泳いでいる締まった個体のせいか、やたらと引いて楽しませてくれます。
芝川C&Rの中流域の流れ
流れの緩いポイントでは大物が悠々と泳ぐ姿が見えているものの、ドライへの反応は全くなく逃げ回っている状態なので上を目指して登っていきます。早瀬ではどの場所でも20〜25センチくらいの個体が釣れるのですが、ホッパーは大き過ぎてフッキングが悪いので、14番のソラックスメイフライパターンに変えて、数釣りを楽しみました。
レインボートラウト
上流を目指してずっと進もうと思いましたが、先行者の足が止まり動かないので、一旦下流へ下がりライズしている個体を探して楽しむ事に。緩い流れでライズする個体は#20のコンパラダンでヒットしますが渋々。一本釣るとポイントを10分は休めないと再びライズが始まりません。とは言うものの、冷たい水に待っていると、また始まるライズのハントは楽しいですなぁ。
グラスホッパー
大物は釣れないし午前中の数釣りで飽きちゃったので、お昼過ぎには本栖湖へカメムシを浮かべに移動しようかと後輩に提案したところ、その途端のゴボッというライズ音が。「もしかして時合いがきたかも?」と言うことで、あと1時間だけ楽しむことに。するとさっきまで底にへばりついていた大物が中層に浮き、忙しく何かを食べている様子。こりゃバッタだね。
レインボートラウト
フライを再び大きめのホッパーに戻し、何度も流しアピールすると突然ドバッと水面を割って食いついてきたのがコヤツ。フィッシュポンドのミッドレングスリバーアーマーネットのネット長が475mmだから、60cm弱って感じでしょうか。4番ロッドなので重々しい引きを楽しめました。
レインボートラウト
この時合いを逃すまいと後輩も続けてヒット。サイズが良いので寄せてくるのも一苦労。それにしても前日に後輩が購入したこのネットは大物を救うのには柄が長いしラバーネットで本体は浮くので、とても使いやすかったデス。
レインボートラウト2
ランディングされたこの子もドーンと立派なサイズ。フライロッドのグリップがとても小さく感じます。
レインボートラウト3
それぞれ大物をキャッチ出来たことで満足し、僕らは早上がりして浅間神社(せんげんじんじゃ)近くで富士宮焼きそばを堪能して帰るのでありました。帰ってみてわかったことは本日が放流日だそうで、皆さんが行く時は僕らほど苦労せずに大物がキャッチできる事でしょう。ホッパーパターンを忘れずに巻いてくださいな。風が吹くとバッタが落ちます。

たまには入れ喰いを味わいたくなったので、『うらたんざわ渓流釣場』へ行ってみた件

本当のことを言うと、今年もフライスクール&BBQ親睦会を『リーヴァースポット早戸』で予定しているために、そちらへ挨拶がてらに行こうと思ったら、河川復旧の為に火曜日までお休みで水曜日から営業とのことで断念。すでに気分はカンツリー・モードに入っていたので、急遽『うらたんざわ渓流釣場』に変更して遊ぶことにしました。今回は写真をあまり撮っていないので、ユルユルな感じで最近の「うらたん」をご覧くださいまし。

『うらたんざわ渓流釣場』は道志川沿いにある渓流をそのまま利用した管理釣り場で、フライ&テンカラ専用エリアがあります。私の場合、行きは中央道の相模湖東ICで降りて、整備された国道413号線を使って神之川キャンプ場をランドマークにしています。そのキャンプ場を過ぎた所に通称「うらたん」があります。ちなみに中央道の相模湖東ICは上り線(東京方面)の入り口が無いので、帰りは県道76号線を使って相模湖ICから帰ります(県道は狭いので運転注意)。

神之川キャンプ場を過ぎてしばらく行くとトンネルがあり、それを抜けたすぐの場所からうらたんにアクセスできます。ひと昔前はトンネル手前から入って一番手前に管理小屋があり、それを過ぎて川を渡り車は左岸側に停めていた時代もあったのですが、現在は全ての施設が右岸側。私はコロナ禍には来ていなかったので久しぶりのうらたん釣行。

釣り券は自動販売機にて購入(アレ?以前からあったっけ?)。日釣り券は¥5,000です。

この管釣りは上下にかなり釣り場が長く、上流のヤマメクラシックII(フライ&テンカラ専用エリア)はウェーダーがないと渡渉できません。今回はサンダルで釣行するという、なんともユルユルな釣行だったので、少しだけ水に使って上流を目指したものの、足のグリップ力が無いので途中まで行ってやめました。

現在の水温は20℃いかないくらいで水量は十分。季節的に虫のハッチは少ないものの、テレストリアル系のドライフライへの反応はすこぶる良い状態です。まだ水温が下がり始めていないので、どこへ投げても釣れるわけでは無いですが、ある程度流れが強い場所からひらけた場所、あるいは渕尻の魚であればずっとドライフライを楽しめます(というか、僕らが沈めて釣りを始めたら、ルアーの方にヒンシュクを買う位釣れちゃうのでやりません)。

今回フライの反応が良かったのはブラックナットの#14〜16。それにラストチャンスクリップルの#16。大物狙いではカメムシへの反応がスバラシイです。

お昼を少し回ったところで私は釣れ過ぎで飽きてしまったので、午後を少し回ったところでこの場を退散し、余した時間は上州屋の八王子店へ涼みに行き、お買い物をして帰りましたとさ。

さてさて、明日からはもうアースウインド&ファイアー竹内まりあの季節(September)。野反湖用とシーバス用のフライをこしらえて準備しないとね。私にはシーズンオフなんてありませんから!

うらたんの料金表
一日の料金は¥5,000。高いと思う方は午後券(¥3,800)があります。釣り券を券売機で買い、そのチケットと交換で日釣り券のリボンを受け取り、釣りがスタートです。持ち帰り制限は10本と書いてありましたが、さすがに私は鱒を持って帰ることはありません。
うらたんのポイントガイド
管理小屋を中心にその前後はいかにも管釣りという四角い枡状のプールになりますが、魚はこの中央部が多いです。この場所はルアーとフライの釣り場なので、お互い譲り合って釣りをしましょう。中央部のエリアは最下流部が一番フライ向きの浅瀬と流しやすい流れがあります。現在ヤマメクラシックIIにヤマメはほとんどいませんが、上流部は自然渓流を楽しめるようになっています(ウェーダー必須)。
うらたんの釣り
フライサイズは12〜16番までどんなドライフライでも反応しますが、時期的に黒系か濃いめのブラウン系が圧倒的に反応が良いです。午前中の早い時間は川は影になっているので、魚は広がって泳いでいる状態。太陽が強くなると影側に寄るか流れの早い場所がよくなってきます。
レインボートラウト
魚は主にレインボートラウトでブルックやイワナ、ヤマメも入ってました。サイズは塩焼きサイズ中心で大物は50センチくらい。
ヤマメクラシックII
フライ&テンカラ専用のエリアはロープが張ってあるのですぐわかります。そのエリアからルールが厳しくなり、オールキャッチ&リリースでバーブレス。それにインジケーターやウェイト禁止。グローバグやトラウトガムフライなども禁止です。要はドライフライで楽しんでね!ってことですな。
うらたんのフライフィッシング
レフティの愚息は年に数回しかフライフィッシングをしないので、思い出しながらの釣り。といってもこの管釣りは釣れるので、何ら心配はありません。
ヤマメクラシックII
ヤマメクラシックIIは良い雰囲気でしょ? 早瀬についているヤツもいれば、巻きでライズするやつもいますので、そっとウェーディングしながら上流を目指せば、一般渓流さながらのフライシングが楽しめます。先行者がいた場合は追い越しせず、間隔を詰めづにゆっくりとライズの釣りを楽しみましょう。
うらたんのフライフィッシング
一緒に行ったスイングブラザーズの一人は、このプールでずっと入れ喰い。ネガティブキャストができれば誰でも入れ喰いです。
ラストチャンスクリップル
私はというと、一番下流に下がって堪能。ブラックナットは入れ喰い過ぎて持っていたフライをすぐに使い果たしてしまい、仕方なく取り出したラストチャンスクリップルもこんな状態に。何本も釣るとレインボーのパワーで捻じ曲げられてしまいます。うらたんの良い季節はこれからですので、9月に入ったらさらにドライフライでの釣りが堪能できる事でしょう。皆さんも渓流シーズンが終わったら、こんな管釣りでFFを楽しんでみてはいかが?

祝2023年渓流一般解禁!なのだけれど、私はその前日に男鹿川C&Rへ行く

今年も渓流シーズンがスタート。今週末、皆さんはどちらへ出かけますか? 私の今週末はベースキャンプでタイイングスクールなので、フライを巻きながらその毛鉤で釣れる魚を妄想しながらお酒を呑んでいる事だと思います。

今回私のお休みはよりによって解禁日前日の2月28日。お休みを一日ずらせば良かったと思いつつ解禁日の釣りはマッキーに譲り、私は解禁前夜の前祝い的な釣り場を探す事に。色々と考えた結果、この冬に一度も訪れていない男鹿川C&Rへいくことにしました。

渓流が解禁すれば私の行動はほぼ北関東になり、シーズン中は毎週1〜2回は釣りに訪れているので、ハッキリ言って私は栃木県民みたいなものです。もっと言うと何十年も通い過ぎてカーナビ無しでも栃木県内の何処へでも行ける自信があり、主だった主要路線は行ったことがない道がありません。なので、男鹿川釣行を決めたと同時にその道すがらにある、「そうだ、梅村さんの所へでも遊びに行こう。」となります。

栃木県今市市にある「サーフェイスアウトフィッターズ」は前職が同じ釣り仲間のお店。実は前職からスピンアウトしたお仲間のフライショップは各地にあり、栃木にはこのサーフェイス、埼玉県に「ロックス」、さらに神奈川県に「なごみ」があるので、ハーミットを中心に関東のお仲間フライフィッシングネットワークがあるのです。サーフェイスは栃木県の情報を網羅するお店なので、大谷川やこれから始まる中禅寺湖の情報は、ココに寄って梅村さんから色々教えてもらいましょう。

と言うことで今回は釣りというよりはサーフェイスに寄って昔話と釣り談義をした旅であり、オマケで釣りへ行ったようなもの。ちなみに今回訪れた男鹿川C&Rは解禁後すぐに一般河川の解禁とはならず3/1〜3/20までは短い禁漁期間に入りますので、ご注意ください。

さて、週明けからのフライを巻こうかなと思ったけれど、その前に週末のタイングスクールの準備をしないと・・。いつものことですが、解禁すると時間が足りなくなる管理人です。

男鹿川C&R
サーフェイスアウトフィッターズの営業は12時からなので、とりあえず15時ぐらいまでは釣りに専念することに。入漁証は「かわじいふるさとの駅」にて購入し、車はこの新男鹿橋たもとにある駐車スペースへ移動。下流側に向かってその橋の左岸側に遊歩道があるので、入渓はその要所から簡単にアクセスできます。
男鹿川C&Rの流れ
「先々週は上流でバンバン出ましたゼ。」と後輩に案内されサクッと釣って帰る予定。ところが魚が固まっていたという場所には魚影がありません。まだ時間が早いからかと思い、陽が差し込むのを待って水底を確認しましたが全くいませんでした。その場所に数時間を費やしてしまったので、慌てて魚を探しながら降ります。
男鹿川のレインボートラウト
私はサイトフィッシングは得意なのですぐに下流でお魚を発見。この時期だからライズはしないのでニンフィングなのだけれど、普通の大きさのニンフは全く喰わず。18番まで落としても見切れらるので、22番のフローティングニンフをショット(ガン玉)をつけて無理やり沈ませ、さらに流れを交わすために対岸へと渡りました。そしてようやくヒット。
男鹿川C&R
一本取ったところで余裕が出てその周辺を見て回りましたが、お魚は散っておらず、下流部の開きには全くいません。ちなみにロッドを積み忘れたので、今回は唯一持ってきたエコーのインストラクターロッドを使用。
男鹿川のフライフィッシング
間も無く解禁だからそれに向かってドバッと放流しているわけではないので、思っている以上に苦戦。残っている魚はティペットが6Xよりも細くないと見切られるし、フックも極小じゃないと喰ってこない。なので持ち玉が少ない私は、フライを持って行かれると困るので必然的にやりとりは慎重になります。
レインボートラウト
さらに下流部に降るともう1箇所だけお魚が固まっている場所がありました。C&Rは管釣りと同じと勘違いして仁王立ちでアプローチする方がいますが、そんな状態だと中々釣れません。魚から見えない位置からしゃがみながらキャストすれば一発で喰ってきます。ヒット後はランディングしやすい場所へお魚を誘導しながらやりとりを楽しみます。
男鹿川のフライフィッシング
僕らはそれなりの釣果があったので後はルアーの方にポイントを譲り、早めの納竿。最盛期に入ればお魚は満遍なくいるのですが、今回はピンポイントだけ。だからこんな時は譲りあいが大切です。
サーフェイスアウトフィッターズ
久々に訪れたサーフェイスアウトフィッターズ。ちょっと来ないと街並みが変わっているので戸惑うばかり。歩道が整備され広くなった気がします。梅村さんは変わらずお元気で、お店はハーミットと異なる品揃え。中禅寺湖に必須のマテリアルやセージ、レディントンが欲しい方はこのお店に相談すると良いでしょう。
レインボートラウト
サーフェイスでお買い物をした後は、数軒隣りにある道の駅 日光街道ニコニコ本陣で苺を買って帰りましたとさ。さて、来週は解禁から一週間。難しい釣りになるとは思うけれど、年券を取りに行くつもりで楽しんできます。

東京近郊癒しの管釣りは北の「朝霞ガーデン」と、南の「フィッシュオン王禅寺」に二分される件

あなたはちょっと時間が空いた時、どんな時間の過ごし方をしますか? 私の場合は家でじっとしているのが苦手なので、釣り竿が手元にあるのであれば釣りへ出かけ、そうでない場合は一番近い映画館へ飛び込んで、直ぐに観られる映画を鑑賞します。

地方の管釣り事情はあまり把握していない私ですが、一昔前に『フライフィッシング「管理釣り場」完全攻略法(地球丸)』なる本を書いてましたので、当時は関東近郊の管釣りは一通り巡ったものです。現在はさらに増えて行ったことがない場所が増えましたが、いずれにせよフライフィッシングを始める良いキッカケとなる釣り場が増えることは、釣具屋の私には有難い限りです。

今回はそんな東京近郊の管釣り事情をちょっとお話し。

東京近郊に住んでいると午前中だけちょこっと管釣りへとなると、その住んでいる地域によって行く場所が二分されます。東京都の千代田区がその中心だとすると、それより北東側に住んでいる人は「朝霞ガーデン」へ行って3時間券を買って楽しむ人が多いでしょうか。そして南西側に住む人は「フィッシュオン王禅寺」へと向かいます。どちらの管釣りも都心部に近い所にあるので住宅街の真ん中に突如として現れる大きな水溜まりといった感じで、景色を見ながら一日を過ごすという雰囲気はないので、長くても半日の遊びでしょう。

いつも朝霞ガーデンの話ばかりをしているのでたまには王禅寺の話でもしようかと、それだけの為に今回行ってまいりました。というか、前回の「多摩湖フィッシングエリア」での後半の釣りで鯉のフライフィッシングが楽しめなかったので、そのリベンジのつもりでダブルヘッダー。

興味がある方はここ数日の管理人の行動を覗いてみてくださいまし。

FISH ON! 王禅寺
交通アクセス:小田急小田原線・新百合ヶ丘駅下車→田園調布学園大学行バス(新19)にて東百合丘四丁目下車。徒歩にて10分程度
住所:〒215-0018 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1227-2
TEL:044-959-0037

朝霞ガーデンで朝練
先だっての日曜日は朝霞ガーデンにて朝練でした。どこの管釣りも御多分にもれず値上げの波がありまして、朝霞ガーデン3時間の料金は¥2,800(メンバーカードなし¥3,000)になりました。昔はナイターで21時までやっていた事がありますが、現在はその営業は6時15分〜17:30(冬場は17時まで)になります。 天気が悪かったせいもあり、オープン当初はフライ池に二人しかいない状況。隣りの2号池はルアーの人でギッシリなので、こんな日が続くとそのうちフライポンドは無くなっちゃうかもしれませんね。
フライキャスティング
朝練の後はフライキャスティングスクールでしたが、サバロさんのスクールと重なってフライキャスティング人口が凄い事になりました。ハーミットの方々だけで15名はいたので、全部で25名位いたかな? 皆さんキャスティングに熱心に取り組んでいるので、そんな方々は直ぐにフライフィッシングが上手になりますよ。
フィッシュオン!王禅寺
そしてこの火曜日の話。当初は王禅寺の3時間券は高いとされていましたが、平日利用のタックルベリー会員で前割券を使うと3時間¥2,400が王禅寺の最安値になります。その為、平日でも混んでいるのが現状。ちなみに一番高い料金は土日の一般購入で¥3,600 です。
フィッシュオン!王禅寺の設案内
フィッシュオン!王禅寺には大小4つのポンドがあります。一番大きいイチロー池はルアー専用なので、フライの方はその下にあるジロー池か、サブロー池にての釣り。ジロー池にはフライ専用の場所がありバックスペースがあるので、思う存分キャスティングが楽しめます。
王禅寺の入漁証
私は何の恩恵も受けずに一般料金で入ったので3時間¥3,000也+入漁券入れ¥100(返却時に¥100返却)。終了時刻がプリントした券を渡されますが、ピッタリ3時間釣ったとしても20分の猶予があるのが嬉しいところ。
王禅寺のレインボートラウト
水質は一年を通して濁っているので魚は釣りやすいかと思ったけれど、さすがに寒いせいか激渋。遠投してゆっくり引いてきて一度もアタリがないキャストが何度も続きました。それもそのはず、朝は鵜が池内を我が物顔で魚を追い回し、お食事タイム。それが落ち着いた後から釣れ始めるという、ここは鳥の餌場なのかと思う場所になってました。今回は3時間めいいっぱい使ってツ抜けがギリギリ出来ない状態。しかし掛かる魚のサイズは先だっての多摩湖フィッシングセンターの2倍の大きさなので楽しめます。
鯉のフライフィッシング
僕らは人混みが苦手なので管釣りは3時間で十分。なのでその後はそこから車で15分ほどのT川へ移動し、コイのフライフィッシング。ハーミット的、コイの必須チャミング(寄せ餌)アイテムはPASCOの超熟6枚切り。これを約20×15×10mmほどの角切りにして、鯉を寄せます。フライはそのパンと同サイズに合わせてタイイング。
フライで鯉を釣る
狭い場所なのでタックルを一つ用意し、交代での釣り。まずは歩き回ってコイを探し、その上流からパンを撒いて上を向かせます。パンのチャミングに慣れてきたところで、フライをダウンクロスでうまく流し込むとヒットします。
T川で鯉のフライフィッシング
ポジションを変えて流し込むと、群れの中の一番大きい奴が掛かっちゃいました。狭い場所なのであまり引きませんでしたがトルクフルな個体。
コイのフライフィッシング
上がってきた個体はでっぷり太った70cm弱。パワーが凄いのでこの水をいっぱい掛けられました。
鯉のフライフィッシング
この後選手交代し私も鯉のフライフィッシングを楽しみましたが、王禅寺で3時間遊んだ後に鯉のフライフィッシングのダブルヘッダーで充実した半日の釣り。問題は私の住んでいる地域から川崎へ来ると行きも帰りも渋滞するの事かな。なのでやっぱり王禅寺は南西方向の方の釣り場。私には朝霞ガーデンと近所のY川のダブルヘッダーの方がお手軽です。

都会っ子の幼少期(今はなき豊島園でのフライフィッシング)

江戸っ子と言った方が聞こえは良いのだけれど、僕らは昭和生まれだから都会っ子と言った方が合っているのかもね。でも途端に『もやしっ子』に思われてしまうのでやっぱり江戸っ子と呼ばれたいのです。

私の実家はハーミットの近所で、遊び場と言えば皇居の外堀が僕らのフィッシングスポット。今だから言えるけれど、そのほかの釣り場は上野公園や東大の三四郎池、そして小石川植物園など、いずれも釣りをしてはいけないので、警備員さんと追いかけっこは茶飯事でした(笑)

そんな悲惨な都内の釣り環境の中、体育の日を境にオープンするのが豊島園のプール釣り堀であり、都会っ子がトラウトに会えるチャンスなのです。当時は流れるプールと波のプールが解放され、某ロッドメーカーの方なんかはロッドを試しぶりにきてたりして。今の方はなんでもかんでもリリースしてますが、当時はそのほとんどの人が魚を持って帰っていましたヨ。ま、管釣りと言ってもプールなので、最後は食べて上げないと無駄死にする事になりますから、それが正解な気がします。

あれから40年以上の月日が経った今でもとしまえんのプール釣り堀は健在なのは皆さんはご存知? 今はエサ釣り池が1番の人気でご家族連れの人で賑わっていますが、フライの人もちょこっと遊ぶにはもってこいの「電車でGO!」できる管釣り。

僕らがこの管釣りを楽しむのはこんな年末が多いかな。晦日はサクッと釣り納めをして午前中に切り上げ、池袋に出て昼呑みするというのが大人っぽいでしょ? 西武線の暖かいシートに揺られて向かう池袋までの間は寝落ちしそうな居心地。そして串焼きを食べてほろ酔い気分の帰宅路で、今年の釣りを振り返るのでした。

天気予報は大外れ? 雨は午後からと言っていたのに着いた途端にかなりの雨に見舞われて、寒さも手伝って釣りを始める前にめげちゃいました。
撮影者なので私は写ってませんが、レインウェアなんて持たずに出てきたので肩口はすでにビチョビチョ。そして投げても投げてもウントもすんとも言わないお魚。ヤベェ、晦日にタコリか?
タコリだけは勘弁なので、流れるプールへ移動しルースニングでトライ。しかし、適当に持ってきた管釣りフライではアタリがほとんど出ず、なんとか2本をキャッチと言う厳しさ。そんな中、爆釣する初心者Mさん。何使ってるの?と聞いたら「紫ですヨ。」とのアドバイス。ベテラン勢はタコリ寸前、しかし初めてまもない彼女は入れ食いとはどういう事?
紫のニンフなんて使う事ないから持ってないよ、と言いつつ念の為ボックスを確認んすると、息子がまだ餓鬼だった頃に巻いた紫の毛玉の様なフライがあった(笑) 試しに投げてみると、ありゃま本当に釣れるじゃありませんか。
その後は初心者Mさんの言う事を聞いて、ベテラン勢はオデコ脱出。いやぁ、ヤバかった。「紫のフライは一杯持っているので、私の使いますか?」と言われたベテラン勢の屈辱感たら、半端ないっす(笑)。ちなみに、イッパイと言われましたが、ボックスに刺さっていたのは2本でした(イチ、ニー、沢山なのか・・(笑)次回は絶対紫を巻いて行こっと。 その後は冷えた体を温める為に池袋で飲んだくれて帰りましたとさ。楽しい晦日。来年もコレで良いかな?

ゴルフとフライフィッシングの共通点を探る

私はゴルフをしませんが、フライフィッシングとゴルフって結構似てるんです。ゴルフクラブはフライロッドと同じで番号で管理されており、目的の距離や魚の大きさによってロッドを選びます。グリーン上のパターはフライフィッシングで言えば4番以下のロッド。重要なのはそのアプローチショットで直径20cmぐらいの円に打ち込めるスキルが試されます。クラブの番号の付け方はゴルフと逆ですが、コントロール重視の4番以下と、釣りたい距離が遠くなれば(または魚が大きければ)数字が大きくなり、5〜12番という具合にロッドの種類があります(一般的なフライロッドは8番まで)。

そんなフライフィッシングはゴルフの打ちっ放しの練習のように練習してからフィールドへ出かけるのですが、ゴルフの打ちっ放しに相当する場所が管理釣り場。ラインの軌跡が多少目的からズレたとしても(シャンクしても)そこには魚がいるので、初心者でも釣ることができるというもの。ただ、その環境でずっと釣り続けていても上達はしないので、プロのレッスンを受けるようなものがフライフィッシングのキャスティングスクールになります。

管釣りの中では適当なキャスティングで充分に魚を釣ることはできますので、フライショップの言うことなんて聞かなくても心配ありません、釣れますから。だだし、そこから一歩進んで自然のフィールドでヤマメが釣りたくなった人はゴルフ場へ足へ運ぶのと同じようにまっすぐ飛んで目的のカップサイズ位のポイントへフライをキャスティングする必要があるのです。

フライフィッシングは同じ疑似餌の釣りであるルアーと良く比較されますが、ルアーは30分も投げてればそれなりに釣りになるのに、なんでフライはダメなの? という質問も多いですが、これは投げる重さが変化するという問題があります。ルアーは投げようとするものが5gであれば、その重さを感じて力加減で調整していきますが、フライフィッシングは投げている最中に重さが変わる(フライラインを振り回している長さ=重さ)ので、それに順応する難しさがあります。遠投する場合(ドライバーショットのようなものかな?)はラインは最大の重さを得たところで初めて手を離し、残りのラインを飛ばすという寸法です。

ちなみにハーミットのキャスティングスクールで複数回参加される人は全体のおおよそ50%。向上心がある方の上達はそれは目覚しいもので、びっくりするくらい上達します。キャスティングというものはなかなか自分一人では何が悪いかわからないので、皆で集まりお互いをチェックし、的確な指摘とアドバイスが大切だと思います。

そしてその複数回スクールに来る方のほぼ全員がバックキャストの修正が課題と言ってよいでしょう。「そもそもスペイキャストのようにフライキャスティングなんて後ろはどうでもよいんじゃね?」と思っている方もいるでしょう(スペイももちろんバックキャストに相当する部分がとても重要です)。それで満足している人は自信が持っている力の60%くらいしかフライキャスティングにエネルギーを生かしていませんので、それで良いか否かになります。

もし、あなたが近くに教えてもらう人がいない場合は自分自身をビデオに撮り、以下のようなことをチェックしてみてください。

●ロッドティップ(竿の先端)が、直線に動いてますか? →時計の文字盤10時から1時まで動かしてと習い、文字盤に沿って動かしていませんか?文字盤に沿ってロッドティップが弧を描いて動いていたら飛びません。文字盤の10時から1時までの竿先は、ほぼ直線で動くのが理想です(文字盤を無視して直線で動く必要があります)。
●バックキャストが後方に力強く伸びていますか? →ロッドティップの奇跡は常にほぼ直線が理想です。180度後ろにフライラインが引っ張られる力を得られれば、あなたのロッドは前方へ飛ばそうとする前からロッドを曲げることができるので、ロッドの反発力を遺憾なく発揮できるはずです。
●ロッドティップが滑らかに加速してストップし、その後ロッドがブレてないですか? →極端な急加速や激し過ぎるロッドのストップは、結果的にロッドの先端が滑らかな直線の動きを妨げる要因です。

上記の内容で当てはまることがあれば、端的な説明は『いかにロッドティップ(竿の先端)が滑らかに加速して所定の位置でストップするまでの動きが直線的であること。』それに尽きます。悩みながら修正してみてください。

「言っていることは分かっちゃいるが、それができないんだよ。」と突っ込まれると思いますが、この助言が少しでも役にたつことを願ってます。

本日のキャス練参加は大所帯の16名。
ハーミットのキャスティングスクールを手伝ってくれる、キャスティングインストラクターが2名(右の二人)いるので、私は大助かり。大変感謝しております。ハーミットのキャスティングスクールに興味がある人は、こちら

HMT・BBQ親睦会のご報告

ハーミットBBQ親睦会は今年も多くの人に参加いただき大盛況。昨年同様に家族での参加が多く、そして初心者からエキスパートまで集まり、釣りの話が飛び交う一日でした。ハーミットは多くの入門者や顧客様がいることで支えられていますので、今後もこの活動を続けて皆さんとフライフィッシングを楽しんでいただけるよう頑張ってまいります。

また、今回もワンフライトーナメントの開催にあたり多くのメーカーさんや、顧客様から御協賛をいただきましたことに大変感謝しております(御協賛メーカー:(株)マーヴェリック様(株)C&F様(株)ティムコ様(有)E&E様(有)アングル様(株)キャップス様・その他メーカーと顧客様

さてその内容ですが、昨年同様にまずはフィッシングスールに新製品の試投を楽しむ午前中。その後BBQ親睦会を楽しみ、ワンフライトーナメントをするという内容です。その様子の写真を見ていただき、なんか面白そうだな、と思っていただければ幸いです。また来年も同じ時期に行う予定ですので、多くの参加をお待ちしております。

参加の皆さんがお持ちになったロッド群の一部。カンツリーに来られる人々の道具の傾向をメーカーさんはこの画像を参考にして見てはいかがでしょう。それにしても釣り道具はその人の個性が出るものですね。
イベントスペース設営前はとても寒かったので、先にいらした人々は焚き火の前から離れられません。木々は紅葉真っ只中という季節。
ご家族での参加で、奥様と一緒にロッドを振るの図。管釣りはどの人のロッドも絞り込んでくれる、初心者の癒しの場所。
息子さんの魚を父がランディングするの図。息子さんは後半夢中になって釣りを楽しんでいました。
今回の試投ロッドはティムコさんとキャップスさんとC&Fさんのロッドをご用意。本当は綺麗並べて写したいところですが、何せスタッフが少ないものでして、てんやわんやの一日です。ご勘弁くださいまし。好評だったのはGルーミスのプロマックスでしょうか。
日差しも手伝って管釣りは大にぎわいで釣りスペースが足りません。なので、皆さんにロールキャストを教えてトラブルがないように少なめのスペースでたくさんの魚を釣っていただきました。
皆さんが釣りを楽しんでいる頃、ベースキャンプのオーナシェフである岡野くんが下準備。毎年美味しい食事を提供してただき、感謝しております。
BBQの後はワンフライトーナメント。#12のフライを1個だけ使い、1時間で何匹釣れるかを競います。もちろん初心者にはハンデがたくさんありますので、優勝がエキスパートとは限りません。
各所の焼き網に一人、BBQ炭番長を決めて焼肉を仕切ってもらい、知らない人たち同士の親睦を深めてもらいます。そしてBBQを満喫の後はワンフライトーナメントがスタート。
使えるフライは1個しかないので、糸が細いと切れちゃうし、太いと釣りにくい。同じ場所で釣り続けるとスレてしまうという、ジレンマがあります。それをどう克服するかがこのトーナメントで優勝するかの鍵になります。

 

ワンフライトーナメントで力投するの図。釣り場の洗濯も重要なファクターでしょうか。混雑の管釣りでの移動は吉と出るか否か?
初心者にはたくさんのハンデが与えられるので、始めたばかりの女性が2位になったりします。
昨年の優勝者はハンデをつけられるので、二年連続優勝した人はまだいません。でも今年もドライで挑戦した人が優勝。優勝者にはLAMSONのフライリールが贈られました。ドライでの数釣りは難しいですが、二年続いたので来年はドライのハンデを少し減らすことにします。
賞品の中には漫画家のうちのまいこさんの単行本がありましたので、本人がいるので急遽始めた似顔絵入りのサイン会。