日課となったホームリーバーへ通釣しても待ち人(魚)来ず、ヤマメで我慢する

私の中で東北のサクラマスは一週間通して釣りをする、あるいは雑魚を1本釣ると1ポイントとし、10ポイントを貯めるとサクラからの何らかのコンタクトがあると思ってます。それが関東でだと川の近くへ移住するか、その川へ年間60日以上通う。あるいは雑魚ポイントを100ポイントを貯めないと姿を現してくれないのではないかということ。

今回はホームへ通うことで通釣(つうちょう)に雑魚ポイントを貯めに行く釣り。前回までの釣りで雑魚ポイントはまだ4ポイント、先が思いやられるなぁ。それにしても私の一年を考えると、オオニベ本栖湖の大物狙い、メーターアップのイトウを求めたりと、サクラマスを含めて年間を通してなかなか釣れない魚ばかり。そんな釣りへ通っているので、オデコなんてへっちゃら(と言っておきます)。とは言うものの前回と同様に本当はどっちを楽しんでいるのか分からないような釣りが続いてます。

今回の戒め:何かを釣るために犠牲を避けていると、その結果は遠回りになる。

今回は暑いからと言い訳して後のスイングを諦めましたが、一日通して漢らしくスイングをやり切った方が、その気持ちが引き締まったかもしれません。さて、今週の管理人がどんな様子だったかを知りたい方は、以下をご覧くださいまし・・。

本流の釣り
週を追うごとに本流の大物狙いの方々が多くなってきます。今回は3人でスイングをしたので、仲間との距離は最大1km近くなのでいっぱい歩きました。距離があり過ぎて電話でやり取りしないとならないのですが、一番下流に入った私のさらに下流にはルアーの方が淵を狙ってました。
オイカワとハヤと鮎などの雑魚たち
2ラウンド目に入る予定だったポイントは下流にも上流にも餌釣り師が入っていたので、流す場所がなく移動を余儀なくされた。新たに入ったポイントはにぎやかに産卵をしているウグイ、スイング終わりには鮎、そしてピックアップ時にオイカワが掛かると言う雑魚三昧のポイント。川に活気があると言うのは嬉しいものです。しかしあまりにも暑い。水温も上がる一方なので今回のスイングはこの辺で終了し、午後はロッドを持ち替えて上流へヤマメハンティングへ出掛ける事に。
北関東の川を散策
Tシャツ一枚でも良いくらい暑いので、いつもならばまだ行かないかなり最上流部へ移動。川幅もそれほどないので、退渓時間を決めて3人はそれぞれ散らばりました。(PS:FAGUSのロッドばかりが登場するぞとのご指摘がありましたが、意識せずに使ってました。次回は他のロッドを使いま〜す)
上流部のヤマメ釣り
入渓するとチビではあるものの、要所要所でライズあり。それを片っ端から狙って釣り上がるのですが、あっという間にツ抜け。サイズは5寸半〜6寸半といったところ。
ヤマメのお食事
ヤマメのお腹はパンパンだったので、ストマックポンプを使って胃の内容物を確認。すると食べたばかりの生きたクモが出てきましたが、写真を撮る前に逃走。胃の内容物は知らない虫だらけ。そして付近を飛び回る虫は比較的大きめ。
8寸半のヤマメ
数打ちゃ当たる作戦でそのままズ〜っと釣り上がると、ここぞと言うポイントでようやく8寸半のヤマメが顔を出しました。丸呑みされたフライは#14のソラックスダン。
北関東の渓流
もうお腹いっぱいになるくらい数釣りを楽しめたのだけれど、イブニングは更なる大物が出るのではと期待し別の川へ移動。んがしかし、この川の方が水がグッと冷たい。イブニングに虫っけは出てきたものの期待したメイフライ類は何も飛ばず、水面をにぎやかに飛び回っていたのはガガンボの類のみ。
北関東のヤマメ
17時半ぐらいになってようやくライズが始まり、#14スペントスピナーに出てきた最後の締めくくりは綺麗な7寸半でお開きとなりました。結果、ヤマメはサイズこそまだまだですが、20本以上は取ったので大満足。それよりも、数釣りが楽しめた方の川は今年の6月末ごろが楽しみですね。
北関東の釣り
朝5時半に家を出て帰宅したのが20時半。一日中ロッドを振り回し休む事なく釣りをした代償は、今こうしてタイピングしていても眠いの一言。今日は早く帰って寝ます。

ロッドを振り魚信を待ち続ける、北関東スイングボーイズ爆投日誌

「フライフィッシングって所作が美しいですよね。」

フライ以外の釣りをされる方が僕らにこんな言葉を良く投げ掛けてくるのだけれど、確かに他と比べてその動作ひとつひとつが美しいと感じる。音楽で例えてルアーのテンポがロックであるならば、フライは差し詰めクラシック(駄洒落を言えばスイング・ジャズ)でありその所作はまさに優雅である。川に浸かり繰り返されるキャスティングは山々をバックに鮮明に描かれるラインの軌跡が、放たれ生まれたループはまるで生き物の様に伸びていく。特にキャスティングだけでなく釣りが上手な人の所作は私でも見惚れてしばしその様子を観察する事がある。

上手なキャスターから放たれるループは澱みなく線とループを織りなす美しさ。ラインを水面から剥がす時の滑らかで静かな音。放たれるタイミングにリズムがある、ラインが躍動している、全ての動きに無駄がなく焦りが無い。しかしアタリが無く永遠とも感じる時間が続くと、ダブルハンドの世界は時に禅問答の様にも感じる。そんな所作は風音と共に刻々と過ぎていくのだが、静寂を割いてクリックリールが悲鳴を上げる瞬間を待ちわびて、ダブルハンドキャスターは誰しも静と動を美に置き換えてキャストを繰り返すのである。

さて、そんなクリックリールの反転音を待ち望み、ひたすらキャストを繰り返す私たち。前回に比べると水は幾らか温み、田畑は間も無く給水される頃。音楽を奏でるようにキャスティングのリズムを崩さず3ステップダウンしながらスイングを繰り返すと、ロッドには小物のアタリがひとつ。リールが悲鳴を上げる事なく上がってきたのは、久しぶりにご対面したアイソ(うぐい)くん。季節が少し進んだ良い証として早春の本流を闊歩した僕らでした。

「あなた達は釣果が乏しい釣りを黙々とこなせる変態だ。」

と言われる事も多いのですが、実はそんな事ないんですよ。

私のダブハンの世界はいつもシングルハンドと共にでワンセット。気になる方は以下の写真と共に二日間の爆投記録をご覧くださいまし。

ヒゲナガカワトビケラ
私の場合本流のスペイフィッシングはあまり朝早くからはやりません(季節によりますが)。今の時期だと水面が虫達で賑やかになるのが9時ぐらいからなので、その時間までどのポイントを流すかを吟味します。お日様が少し登り始めたこの頃は、ヒゲナガカワトビケラは草むらでひと休憩。
本流の釣り
今回は仲間と一緒に2名でスイング。私は後追いで間隔を空けて違うラインを攻めていきます。
ドロッパーフライ
東北でサクラマスを狙う場合はフライを1個でスイングしますが、関東の場合は少しでも確率を上げるためにドロッパーを付けます。今回はどちらのフックサイズも6番のDフック2421。ティペットを摘んで撮影しているので、2個写っていますが、実際の間隔は65cm位あります。13時半ごろまでスイングしたら午後風が吹いてくるので、それを合図に私は上流へヤマメを狙いにいきます。その移動距離は60km。相変わらずタフな私。
上流部のヤマメ釣り
上流部の釣りは大体15時スタート。川辺の虫たちはその頃から賑やかになってくるので、開始すれば小さな天然チビヤマメがいくらでも相手してくれます。ただし前回よりも少し季節が進んでナミヒラタカゲロウは既にスピナーばかりでダンは流れていません。フライは前回と同じく大きめ#12~14のコンパラダン。
上流部のヤマメ
時間と共にイブニングだけを狙う釣り師が増えてくるので、上流部は占領されてしまいます。ですが、歩みを遅くして丁寧に探っていけば、ヤマメの反応はすこぶる良いのですぐにツ抜けできます。最も放流ものでないヤマメはちっちゃいので大きくても7寸あるかないか。
ライズするヤマメを仕留める。
釣り上がって行くとプール状のポイントでライズあり。そんな大胆なライズの魚はとても投げにくい位置におり、バックキャストのラインをどこに通すかを考えてキャスト。うまいことフライがレーンに乗って出てきたのがコヤツ。一回り大きいのが釣れると放流ものになっちゃうんですね・・。ま充分釣ったから良いか。
今回は気合を入れて一泊二日の釣りなので、近くの安宿へGO。翌日はまた新たなポイントからスタート。この場所は毎年何らかの反応があるポイントなんですが、案の定ドンとアタリました。が、焦ってアワセてしまったのですぐにフックオフ。ヤマメかウグイか分からない位のサイズだったので、気を持ち切り替えて次のポイントへ移動。
北関東スイングボーイズ
前日に比べると川面は虫っけが全くなく、たまにヒゲナガがスケーティングしているだけ。もう少し水面に活気があると嬉しいのだけれど。
稚鮎のスレ
スケベ根性出してなんか掛からないかとフライを小さくしたら、稚鮎がスレ掛かり。このまま放置したらマス類が何か掛かるかも?とも思いが過りましたが、やめました。
スイングボーイズ
朝から13時までに回れるポイントはスイングの時間を考えると3箇所だけ。13時を過ぎたところで川風が吹き始めるので、また上流部へ大移動となるのですが、その最後のスイングでコツンとアタリが・・。
ウグイ、はや、アイソ。あなたの地方の呼び名は?
今期初めてのぐいうーくんです。ここ数年はこのウグイでさえも中々釣れなかったので、嬉しい外道。他の魚でも釣れれば魚の活性がある証拠。本格的な季節になってきましたなぁ。
オオヤマカワゲラ
私の釣れる指標としているオオヤマカワゲラの飛翔が始まりました。河原には羽化した名残りの抜け殻があちらこちらに。
上流部のヤマメ
後半は50キロ移動して別の川へ。しかし前日と違いイブニングギリギリまで魚の反応は薄く、日没間近でようやく6寸半ヤマメをキャッチ。毎日移動とキャスティングの繰り返しで良く遊んだ二日間でした。本流で本命が掛かることは滅多にないけれど、イブニングはこうして上流のヤマメさんに遊んで頂いているのでオデコはなく私のモチベーションは保たれるという訳です。さて、皆さんの今期の渓流はどんな時間を過ごされていますか?

桜前線北上を楽しみながらヤマメ釣りの筈だった北関東の里川

昨日現在の釣り人的目線で見る桜前線は、北関東の地域ではまだ3分咲きと言ったところ。それを見て思うのはこの場所へ訪れたのはチト早すぎたなぁ、と思いながらライズを探しながら河原をブラブラ散歩するのでアリマス。

天気予報は晴れに変わる予報だったのだけれど、国土交通省の水質データベースを見ると目指す川の水位がプラス25cm以上。ここ4日ほど雨が降り続いていたのでかなり増水した模様。水位が下がり始めたのであれば本流でのスイングを楽しもうかと思ったけれど、相変わらず水位が高かったのでウェットフライフィッシングは却下。なので水位に影響が出ないであろう里川のヤマメ釣りへと繰り出す事となりました。

4月を目前にこの時期は、この周辺ではガガンボのハッチが大体10時半ごろからスタートし、それに伴いライズが始まる予想。その時間になるまでまずは川筋を車でポイント巡りをし、ライズを歩いて探して昨年との違いをチェックしていきます。

予想していた時間になると、ほれ見なさいと言わんばかりに私の予測通りライズは始まるのです。そのライズに向けて釣り仲間に指示をしていると、アレなんか違うぞこのライズフォーム。よくよくライズを観察すると、オレンジの部分がチラリと見えたカワムツくん。在来種だけど、君は関西出身だからここに居るべきではないんだな。

そのライズに翻弄されること30分、僕らは慌てて他のポイントへ移動するのでありました。その後のお話は以下に続きます、お暇な方はご覧くださいまし。

本日の戒め:フライの種類と数はあなたの釣果を左右する

北関東のとある川
まだまだ川は寒々しい雰囲気。河原に近い桜はまだ蕾の状態だし、遠くの山はたっぷりと雪があります。でも時間とともにヒバリが鳴き始め、春らしい様相はもうすぐそこ。そして以前良かったライズポイントで待つこと1時間。ライズが始まったと思ったら、全部カワムツ。この時期はプライムタイムが12時ごろだから慌てて他の場所を散策するも、川は少し水が冷たいのでもう一度高速道路に乗って大移動。そこは更に北に位置し、田んぼの手入れが始まったばかりの地域だったけれど、大丈夫でしょう、きっと。。
北関東のヤマメ
ライズを探す時間がもったいないのでとりあえず叩き上がってみると、今度はカワムツに代わりウグイさん。小さいフライは投げていたら雑魚ばかりになりそうだと思い、フックを大きめの12〜14番のコンパラダンに変更。先ほどからナミヒラタカゲロウも流れているしね。するとヤマメさんがヒット。
ガガンボのフライパターン
ライズを繰り返す個体をみていると明らかにガガンボを食べているのでフライ変更。でもガガンボパターンにすると釣れないんです。なので元に戻してコンパラダン14番のブラウン系に変更するとに。すると反応は元に戻ります。やっぱりカゲロウの方が美味しいのかな?
北関東のヤマメ
本来釣れるべきこの時期のヤマメのサイズは6〜7寸程度。そのサイズは天然ものがほとんどなので胸鰭が綺麗なヤマメがヒットします。パーマークの背景の様に桜色の側線がとても綺麗。
北関東のブラウントラウト
なんかフックサイズが大きい方が調子良いみたいとそのまま釣り上がると、今度は早瀬の中からブラウントラウトがコンニチハ。あれ?ここは長野じゃありませんゼ!
ヤマメハンティングのはずが・・。
流下するカゲロウの中にオオクママダラもいたので、さらにフックをサイズアップして12番のスペントスピナー焦茶色系にすると、フライが大きいので反応だけはすこぶる良くなった。
ブラウントラウト
大きなスペントスピナーを荒瀬の中を漂わせると、大きな水飛沫が上がった。今度は更に大きなブラウンくんが水面を割って出ました。それも飲み込んでやがるのです。
ブラウントラウト
グラスロッドをグングンしならせて瀬を二つ降って上がってきたのは9寸サイズのブラウントラウト。この川でたまに釣れるブラウンですが、このサイズは初めてかな。ヤマメハンティングのつもりが、いつしかブラウンハントになってしまいました。ブラウンはこれ以上釣っても仕方がないので、イブニングは更に別の川へ行き、定番ポイントで8寸ヤマメが取れずに撃沈しましたとさ。シーズンは始まったばかり。この川のハイシーズンは4〜5月中旬なので、これからの成長に期待してます。

 

空いた時間は河原で過ごす北関東スイングボーイ

昨日の芦ノ湖で腕は筋肉痛の筈なのだけれど、目覚めてしまった午前5時。冷水で顔を洗い歯を磨き、髭は剃らずにまだ暗い道を北に向けて走る私。昨日はピーカンの一日だったけれど、本日は午後から雨予報と聞けば、一般的な反応はブルーになる筈だが、「釣れちゃうでしょ」のスイッチが入ってしまうのが私。私の行動は相変わらず学生時代となんら変わらないのです。

ラジオはNACK5からラジオベリーに変わり、流れてくるのはシーナ&ロケッツの『YOU MAY DREAM

私にはこう聞こえてしまうのである。

♪〜あなた(サクラマス)の事を思うと
すごく胸が熱くなるの
いつもは憂鬱な雨も
サンバのリズムに聞こえる〜♪

朝靄の中にダブルハンドを持って立つとそれだけで幸せな気分になるのは何故なんでしょう? 久しぶりに振り回したロッドから放たれるフライラインの軌跡はまるで初心者のそれに近く、オフシーズンのブランクを感じさせる。それが数投もすると感覚が呼び戻され、ラインが綺麗なループを作り始める。

季節的にお目当ての魚が釣れる確率は1/10000も無いのだけれど、ラインがスッと伸びていくだけで満足してしまうのはやっぱり他の釣りとはちょっと違う感覚。キャストが決まれば2ステップダウン(2歩下流側へ降る)し、同じ動作を流れの終わりまで繰り返す。ミスキャストをすれば、その場へ止まりキャストが決まるまで何が悪いのかを考えて投げ直す。そんな感じで一つのラン(流れ)に2時間近くを費やしても手応えは何も無いのである。

今年のマイ・スイングは始まったばかり。今は昨年とどう変わったかを一つづつ確認し丁寧に探り、来るべき日に思いを馳せております。

♪〜朝靄の湖(川)に
水晶の船(ウェットフライ)を浮かべて
ちょっとだけ触れる感じの
口づけ(スイング)をかわす
〜〜〜
それが私の素敵な夢、それが私のすてきなゆめ、
夢、ユメ、ゆめ、夢、ユメ、ゆめ〜♪

お後がよろしいようで・・・。

北関東でスイング
最初に入ろうと思ったポイントはすでに別の方が狙ってましたので、遠くからそれを見て移動。水温は12.5℃だけれど、田んぼはまだ水が入らないのに水位が低い状態が続いている。なので今後のために少しまとまった雨は少し嬉しい。
フタバコカゲロウのスピナー
ウェーダーに受ける水の音に酔いしれながらスイングしていると、フタバコカゲロウらしきスピナーが私のウェーダーをよじ登ってきた。淀んで重そうな空とは裏腹に、水面はナミヒラタ、オオクママダラ,ウルマーシマトビケラなどがゆっくりと流されていき、一度だけ大きな魚に吸い込まれる個体がいた。冷静に考えてマルタウグイかな。
ウェットフライ
本来ならばもっと大きなフライを流すべきなのだろうけれど、スケベ根性で戻りヤマメでも掛からないかと#6と#8のフライを2個つけて流すも、何も反応はあらず。
本流の釣り
タックルはシマノ アスキス 1256/4にレージコンパクト300Gr。サーモン/SH10ftのインタミリーダーにティペットは16ポンド。流れの抵抗を感じながら少しお辞儀するティップを見ながらステップダウンしていく。
雨の本流
13時には本格的に降り始めたので撤収。前回と変わった事は、たくさんいた鮭稚魚は降ったようです。今回はヤマメのライズもなく、濁り始めて終了です。この時期はひと雨毎に川の状況が良くなってくると、私は信じております。

『背中まで45分』ならぬ、『魚まで45秒』で仕留める芦ノ湖のレインボートラウト

最初にロッドがしなったのはマッキーだった。

僕らは同じタイプ3のシンキングラインを使っていたので、「カウントはどれくらい?」と彼に尋ねてみた。すると45秒だったという答え。ボートで沖へ出てアンカーを落としたポイントの水深は8.2m。私はシンキングラインをフルキャストして水切りをし、体内時計で45秒をカウントしてリトリーブを開始。しかしである、同じボートからキャストしているのに私のラインは底についてしまい、キャスト毎にウィード(藻)が引っ掛かってしまうのだ。

人は長く生きるほど体感時間が短く感じるという「ジャネーの法則」という説があるが、確かに私はジジイだから最近は一年なんてあっという間に過ぎてしまう。でもこの法則でいけば私はジジイであるから私の45秒はマッキーの体内時計の60秒ぐらいに当たる訳だ。うむ、どうして私のラインは湖底まで入ってしまうのだろう?

「マッキー、ちょっと声に出して秒数を勘定してみて。」と頼み、彼のカウントダウンを聞いてみると、私よりもせっかちで1秒を短くカウントしている事が判明した。ジャネーの法則を感じる以前に人による体内時計の相違があるので、他人と同じタナ(水深)にフライを入れるというのは難しい事だなぁ、と感じたのが今回の釣り。

もう一つ気づいたことは、マッキーのキャストしている距離は私の飛ばす距離の半分よりも少し飛んでいる17m位の距離であり、シンキングラインが描く放物線が魚が集まっている場所と深さを合致させるのに、ズレが生じているのだと言うことが分かった。

結果、同じ場所で同じように数を釣るためには、私がフルキャストをした後に自分の体内時計で10秒のカウントダウン。その後にスローリトリーブを開始すると僕らから約10m位置でヒットするというパターンを見つけたのでした。そういえば、12月に行ったカマスの時も同じ事がおきていたいたのを今になって思い出した。

マッキーが遠くを見つめながら45秒を待っている姿を見て、私は井上陽水の『背中まで45分』を思い出したけれど、問題はカウントダウンよりも魚が集まっている場所を見つけないと釣果は伸びないと言うこと。今回の釣行は魚探のお陰と感じた芦ノ湖でした。

今回の教訓:食い渋りの時は魚探必須。そして体内時計は人それぞれ。

芦ノ湖はタイプ3ラインが万能
最初のうちはいつもの水深で適当にやっていれば釣れるだろうと思っていたら、何の反応もなし。なので魚探を見ながら魚が確実にいる所にアンカーを入れて、その周辺を360°キャストして探るという方法で攻めて釣果が出た。それがマッキーの「せっかちな45秒」という法則。
シックスセンスラインは長い
図にするとこんな感じかな。結果的に二人とも釣果は伸びるけれど、私はかなりの体力を消耗してしまう(笑)。ちなみにシックスセンスは他のシンキングラインと比べると長く、ウェットセルシンキングラインは全長24.4mしかないので、シックスセンスは約7.6m以上も長いのです。
芦ノ湖のレインボートラウト
使用したフライはアオミドロ、ゾンカー、ウーリーバガーなど。光りモノが少なく細いシルエットのマラブーフライが良かったかな。ヒットするサイズは25〜43cmという感じ。
マッキーのマラブーフライ
魚探で探ったポイントで釣っていると、最初は1キャスト1ヒット。しかし徐々にスレてバイトがあってもフッキングしない状態になっていく。フライを替えてもあまり効果がなくなったので、一旦その場所を離れてドラワカを試しに離れました。
ドラワカで狙ってみる
この日はピーカン(晴天)なので急深で影ができるポイントにワカサギフライ(食べ物ではありません)を打ち込んでいくのですが、まだ抱卵している公魚はおらず、ドラワカの釣りまではあと2週間先かな、という感じです。
芦ノ湖のレインボートラウト
13時半にうえ乃ボートに戻って食事をし、再び出船したのは14時半。早川口のポイントへ戻り魚探と睨めっこしてグルグルと探し回りアンカーリング。そして午前中と同じ釣り方をすると同じように釣れます。ただ残念だったのはサイズが伸びなかった事と、レインボートラウト以外の魚種は今回は何も掛かりませんでした。
芦ノ湖の釣り
16時まで釣りをすればイケスには沢山のレインボートラウト。それを桟橋に戻って撮影した後に全て放流します。気分は僕らが放流しているみたい(笑) これから芦ノ湖は一年で一番良い時期に突入します。皆さんが訪れる4月上旬は、朝方は表層で釣れますし(ドライでも釣れます)、日中は沈めて釣るかドラワカの釣りも楽しめます。フライをたくさん巻いて準備しましょう。

 

HMTフライトーナメント on 弁慶堀 2023のご報告

ハーミットではフライフィッシングを広める為にいろいろなイベントを行っていますが、この数年間はコロナの為に行えなかったので今回は久しぶりのトーナメント。しかし私の普段の行いが悪いのか昨日の天気は一日を通してずっと雨で、外気温は冬へ逆戻りという寒さ。そんな悪天候にも関わらず、集まったフライフィッシャーマンは総勢26名。雨にもめげず予定していた時間いっぱいまで楽しんでいただきました。

ここ弁慶堀で行うトーナメントは2回目で、前回は緊急事態宣言が出る前の2020年3月のこと。トーナメントの内容はその時と同じく最大魚を競うもので、同寸だった場合は数を釣った方が上位となるシンプルな競争です。

大会中は雨が止む事がほとんど無く寒い一日でしたが、多少の濁りと魚にとっては適水温であったので、前回よりも釣果は上がりました。今回の大会も事故なく無事に行えたのは、弁慶ボートクラブのスタッフのご協力や協賛頂いたメーカー様のサポートのおかげです、ありがとうございました。

昨日の様子は以下の写真をご覧下さい。


参加人数:26名(男性 18名・女性 8名のうち二人は小学生)
エントリーされた魚の数:24本(そのままリリースされた方もいたので、実際にはもっと釣れています)
レンボートラウト数:22本
ブルーギル:2匹
魚を掛けた人数:多数(魚が大きい為バラした方が多かった)
魚の最大サイズ:53cm(最小サイズ24cm)

ご協賛&サポート:(株)マーヴェリック(株)ティムコ(有)アングル(有)E&E(株)バリバス(株)C&F(株)フルックス(有)シークロ(有)キャニオンワークス養沢毛鉤専用釣り場BASE CAMP弁慶橋ボート場

雨の弁慶池
今回は一日中雨だったので、集合写真や全員集まってのルール説明などはせず、準備ができた方から出船しトーナメント開始。予報で寒い一日と言われていたので、事前に使い捨てカイロを用意して当日に配りました。
赤坂見附の弁慶池
準備ができた方から出船。濡れたデッキが滑りやすいので、スタッフが乗り降りをサポートしてくれます。雨が降りしきる中、思い思いのポイントへGO!
弁慶濠(弁慶堀)でフライフィッシング
弁慶橋から西側を望むと、左手に見える首都高速4号線に沿って池は右へ曲がっている。レインボーは深い場所にいるので、高速道路を背にして池の中心に向かって投げると釣れます。
弁慶池の前はYahoo
橋を境にして反対側は、池全体の1/6のスペース。見える石垣は紀伊和歌山藩 徳川家屋敷跡のもの。現在は東京ガーデンテラスが建っていて、yahooの本社がココにあります。
弁慶堀のフライフィッシング
親娘揃ってのフライフィッシング。最近はスローループの影響を受けて始めるお子様が増えました。雨の中頑張ってキャスティングし続けていました。
弁慶池でフライフィッシング
釣り方はインタミラインで引っ張るか、ルースニングの釣り。船が21隻出ているので、シンキングラインを引っ張るスペースが少ないため、多くの方はルースニングでのフライフィッシング。インジケーターはフライから約1.8m位の位置にセットします。
弁慶堀のレインボートラウト
ボートにはトーナメント用のメジャーが付いたトレーが常備されているのでそれに乗せて写真撮影し、その後リリースします。
赤坂見附の風景
左に見えるビルがホテルニューオータニ。今回優勝した方の必釣パターンは画面左に見える木の下にフライをプレゼンテーションし、フォール終わりでアタリが出るというパターンだったとのこと。
赤坂見附の風景
雨の中に多くのボートが出船し変わった釣り方をしているので、多くの方が立ち止まってその様子を見守ります。フライフィッシングの認知度は少しずつではありますが、上がってきていると思います。
水道橋 BASECAMP
トーナメントは13時で終了し、その後水道橋にあるBASECAMPへ移動しお酒を飲みながらの表彰式です。トーナメントにエントリーされた魚は24本でしたが、上手な方は一人で10本をキャッチし2位入賞。
ベースキャンプで表彰式
そして優勝したのは女性で最大魚の53cmの他に50cm弱を2本釣り、合計3本をキャッチ。優勝者にはシムスの防水ダッフルバックの他にいろいろな商品が送られました。(本人に許可を取っていないので、モザイクを掛けました)
ベーキャンで鹿肉
一日振りしきる雨にもめげずひたすらキャスティングを続けていた小学生には特別賞が渡り、事故もなく無事今回のトーナメントが終わりました。その後は親睦会となりフライフィッシングの仲間の輪が広がっていきます。このようなイベントが今後も続けられるようハーミットは頑張って参ります。最後になりますが、多くの協賛品を頂きました各メーカー様、本当にありがとうございました。

ここ5〜6年の3月を振り返り、出た答えが神流川のC&Rだった

今年の火曜日はタイミングが悪く3月最初が7日だったので、3月中旬にして今月2回目のフライフィッシング。というのは嘘でその間にマルタウグイを探しに行ったり管釣りを覗いたりで、なんだかんだで出勤前の時間を楽しんでたりして。とはいうものの、先週はホームリーバーで何も無い一日を過ごしたので、ここは少し冷静になってブログを辿って過去の私を掘り返してその行動を決める事にした。

解禁当初は放流もの中心の釣り。放流したばかりのヤマメを狙いエサ師が出す竿の間を縫う様にしてフライをプレゼンテーションし、なんとか一本釣るのが毎年恒例のこと。ただ二週目になるとすっかり釣り切られてしまい、空手で帰るのが常なのである。

本流が虫たちで賑やかになるのは暦の上でみると春分の日を過ぎた辺りから。その頃になると水も温み北関東にも桜の便りが少しずつ聞こえてくる頃で、芽生えたばかりの新緑を感じながら温まった日中にライズと格闘することができる。ということは二週目のフライフィッシングは微妙な時期であって、過去のブログを読み返しても良い結果はとても少ない。

さて、今週はどうしようかなぁと考えて用意をしていたけれど、その前に確定申告がまだでした。でも相当前から準備していたから、あとは書類を出すだけと見返した所、不備が見つかった。こりゃイカン。慌てて直し始めてその作業が終わったのが日付が丁度変わる頃。案の定その翌日は寝坊したので、出鼻を挫かれた感じ。

今回の戒め:すべての行動は準備から、その確認は怠りなく

神流川C&Rのヤマメ釣り
後輩を迎えに行き、その時点でどこへ行くかがまだ決めてなかった僕ら。今週もホームリバーへ出掛けてオデコでも、状況観察できれば良いかと思ったけれど、コレと言って良い情報は無し。そして考えた選択肢は今週もホームリバーへ行くか、サラッと釣りをして後半に友人に会いに行く計画を立てた神流川C&Rの釣りの二択。出した答えは後輩が言ったことがないと言うひと押しで、神流川C&Rへ行くことになりました。
神流川
このブログでは何で冬の神流川C&Rを紹介しないかと言うと、冬季は火曜日が休みなんですね。なので、一般解禁しないと神流川へ訪れる事ができません。もっとも解禁しているのだからこの区間を外れて他へ行けば良いのですが、当日は外気温が4℃で水温も同じぐらいだったので、居つきのライズハンティングはとても難しいので、お魚がいっぱいいる場所でサクッと釣ってすぐに他へ行こうという算段。
神流川のヤマメ
ヤマメはプールになったポイントの緩い流れでライズを繰り返すけれど、すでに2週間が経過しているのでスレスレで一筋縄ではいきません。試行錯誤の結果、ティペットは9Xにフライは24番のユスリカのミッジを結び、さらにダウンクロスでラインにスラックを沢山入れて上流からのドラッグフリーで流し込む超シビアな状況。コカゲロウでも飛んでいれば、もっと楽なんでしょうけれどねぇ。そして上がってくるヤマメは解禁当初には似つかわしくない、尺一寸以上ばかり。
ヤマメの胃の内容物
何を食べているのだろうとストマックポンプを入れて見ればご覧の通り。食べているのはほぼニンフだけ。だって見えるサイズの虫は一切飛んでないんだもの。
神流川のヤマメ
渋々のライズなので一本釣るのが一苦労。だけれどサイズがすべて尺超えなので、サクッと釣って帰る予定が夢中になって釣り続けてしまいました。9Xの釣りはとてもスリリングです。尺超えの個体にオスが多いのは、採卵ではオスの数が必要ないので、その余りものが放流に回ったとも考えられます。
神流川C&R
釣り人は魚が固まっている場所にしかいないので、ポイントは管釣り状態。上流部には人影がありません。まだ寒いのでドライで釣ることは難しい状態でしたが、初心者の皆さんはインジケーターに小さいニンフを付けて沢山釣ってましたので、初めて行く方でも尺ヤマメを堪能できるかと思います。今年から日釣り券が¥2,500となりチョット高い気もしますが・・。
神流川のヤマメ
陽が大分長くなったので、気がつけば16時半ごろまで夢中になって釣り過ぎたため、他を見て回る時間もなくなりそのまま帰りましたとさ。ヤマメを釣った事が無いという方には良い肩慣らしの場所ですので、ドウゾ。ちなみに下流部の南甘漁協管轄内は平日にも関わらず多数の釣り人がいたので、もしかしたら釣れている情報があるのかもね。

 

マスク解禁の前に黄色い粉の舞う河原でライズを待つ本流の釣り

今月13日からコロナ対策としてのマスクの着用が、個人の判断に委ねられるそうな。それを聞いてようやくマスクから解放されるかと思いきや、今年の花粉量は尋常じゃなないのでマスクをしないなんて選択肢はなさそうです。皆さんの花粉症は大丈夫?

いつからでしょうね、花粉症なんて言葉。若かりし頃は医者にはアレルギー性鼻炎と言われ、山梨県の桂川で鼻を真っ赤にしながら釣りをしていた記憶があります。それが20代半ばに体を壊し長期入院し、退院した頃には体質が変わったのか症状が無くなり春の釣り全快。しかし世の中が花粉症という言葉にすっかり置き換わった頃に再発するという悲劇。時代は進んでその原因を細かく分析されれば、私の場合はスギというよりはヒノキとハウスダスト、それに猫が原因らしい。しかし愛猫に近づくなと言われてもそれは無理ってもんです。

さて今週の私はというと、ホームリーバーへ年券を取りに行ってきました。解禁から一週間が経ち、エサ師はひとしきり放流魚を釣ってひと段落だという頃。天気予報は尋常じゃない花粉量だから気をつけてと言っているが、そんな事を言われても釣り人は黄色い弾幕の中へ飛び込むのです。スギ花粉を大量被弾しても釣果があれば良いのですが、気温、水温、虫のハッチがあったとしても、肝心のお魚さんがライズしないと手も足も出ないというのが本流の釣り。

いつもの事なので問題ありません(強がりですが・・)。

今回の教訓:今年の花粉は尋常じゃないので、市販薬は全く効果なし

本流のフライフィッシング
早春は早くに行ってもしょうがないのでゆるりと出発。漁協にて年券をピックアップし今年の状況を聞きました。ここ数年パッとしないこの水系ですが、通われているお客様からは大物の釣果報告をいただいており、釣れていないのは私だけです(笑)
本流のフライフィッシング
とりあえず魚釣りたさに放流ポイントの支流へ向かいましたが、虫っけもライズも無し。時間が早いことがわかってましたが、とりあえず叩いていれば何かしらの反応があるだろうと1キロほど釣り上がりましたが何もなし。残った放流ものを粘るよりも、ここは漢らしく本流へ戻ってイチかバチかで勝負することに。
釣りにはパジェロ
私の相棒であるパジェロくんは今年で12年目で激走25万km。壊れる前に次の相棒を見つけようと考えながら早数年。悪路が多いこの釣りに見合った車って最近は見当たらないですねぇ・・。
本流でのドライフライフィッシング
とても暖かい日で周りは少し黄色く感じます。河原にそよ風が吹くとくしゃみ連発の私。仕方なくマスクをするのですが、鼻水はダダ流れ。目もショボショボでやる気が無くなってくるのですが、突然カゲロウの流下が始まるのです。
ナミヒラタカゲロウのダン
13時を過ぎると水面に定期的に大型のメイフライが。羽化最中の個体を手に取ると、どうやらナミヒラタカゲロウの様。大きさにして10〜12番サイズ。3m間隔で流されるダンを見ていると、突然 ”ボシュ”という音が・・。そしてもう一度流心で飛沫を立ててライズ。コカゲロウが流れるだろうと小さいフックしか用意していない私。慌ててボックスを探るとハックルを薄くまいた同系色の14番のパラシュートが一つ。すぐにそれを結んで次のライズを待ちましたが、私がクシャミをしすぎたせいなのか?その後は全く何も起きませんでした。
ルーンのフライディップ
ライズが直ぐに止まってしまったけれど、対岸でもライズらしきものを確認。本流なので一度車に戻って対岸へと車を回し、ポジションを変えて再チャレンジしましたが、陽が傾くまで待ったのですが何もナッシング。本流の釣りはこんなもんですよね。ホームリーバーの釣りはまだ始まったばかり。今年も色々と試行錯誤しながら理想の魚に巡り合いたいと考えてます、妄想ではいつも釣り上げているんですけれどね・・(笑) 写真のフライディップは昨年からハマって使い続けているフロータント。ポッカリ浮いて持続性が高い粉もの系。液体が付いた部分は白くなるので、手に垂れると手も真っ白け。フックポイントは手で拭ってから使いましょう。

祝2023年渓流一般解禁!なのだけれど、私はその前日に男鹿川C&Rへ行く

今年も渓流シーズンがスタート。今週末、皆さんはどちらへ出かけますか? 私の今週末はベースキャンプでタイイングスクールなので、フライを巻きながらその毛鉤で釣れる魚を妄想しながらお酒を呑んでいる事だと思います。

今回私のお休みはよりによって解禁日前日の2月28日。お休みを一日ずらせば良かったと思いつつ解禁日の釣りはマッキーに譲り、私は解禁前夜の前祝い的な釣り場を探す事に。色々と考えた結果、この冬に一度も訪れていない男鹿川C&Rへいくことにしました。

渓流が解禁すれば私の行動はほぼ北関東になり、シーズン中は毎週1〜2回は釣りに訪れているので、ハッキリ言って私は栃木県民みたいなものです。もっと言うと何十年も通い過ぎてカーナビ無しでも栃木県内の何処へでも行ける自信があり、主だった主要路線は行ったことがない道がありません。なので、男鹿川釣行を決めたと同時にその道すがらにある、「そうだ、梅村さんの所へでも遊びに行こう。」となります。

栃木県今市市にある「サーフェイスアウトフィッターズ」は前職が同じ釣り仲間のお店。実は前職からスピンアウトしたお仲間のフライショップは各地にあり、栃木にはこのサーフェイス、埼玉県に「ロックス」、さらに神奈川県に「なごみ」があるので、ハーミットを中心に関東のお仲間フライフィッシングネットワークがあるのです。サーフェイスは栃木県の情報を網羅するお店なので、大谷川やこれから始まる中禅寺湖の情報は、ココに寄って梅村さんから色々教えてもらいましょう。

と言うことで今回は釣りというよりはサーフェイスに寄って昔話と釣り談義をした旅であり、オマケで釣りへ行ったようなもの。ちなみに今回訪れた男鹿川C&Rは解禁後すぐに一般河川の解禁とはならず3/1〜3/20までは短い禁漁期間に入りますので、ご注意ください。

さて、週明けからのフライを巻こうかなと思ったけれど、その前に週末のタイングスクールの準備をしないと・・。いつものことですが、解禁すると時間が足りなくなる管理人です。

男鹿川C&R
サーフェイスアウトフィッターズの営業は12時からなので、とりあえず15時ぐらいまでは釣りに専念することに。入漁証は「かわじいふるさとの駅」にて購入し、車はこの新男鹿橋たもとにある駐車スペースへ移動。下流側に向かってその橋の左岸側に遊歩道があるので、入渓はその要所から簡単にアクセスできます。
男鹿川C&Rの流れ
「先々週は上流でバンバン出ましたゼ。」と後輩に案内されサクッと釣って帰る予定。ところが魚が固まっていたという場所には魚影がありません。まだ時間が早いからかと思い、陽が差し込むのを待って水底を確認しましたが全くいませんでした。その場所に数時間を費やしてしまったので、慌てて魚を探しながら降ります。
男鹿川のレインボートラウト
私はサイトフィッシングは得意なのですぐに下流でお魚を発見。この時期だからライズはしないのでニンフィングなのだけれど、普通の大きさのニンフは全く喰わず。18番まで落としても見切れらるので、22番のフローティングニンフをショット(ガン玉)をつけて無理やり沈ませ、さらに流れを交わすために対岸へと渡りました。そしてようやくヒット。
男鹿川C&R
一本取ったところで余裕が出てその周辺を見て回りましたが、お魚は散っておらず、下流部の開きには全くいません。ちなみにロッドを積み忘れたので、今回は唯一持ってきたエコーのインストラクターロッドを使用。
男鹿川のフライフィッシング
間も無く解禁だからそれに向かってドバッと放流しているわけではないので、思っている以上に苦戦。残っている魚はティペットが6Xよりも細くないと見切られるし、フックも極小じゃないと喰ってこない。なので持ち玉が少ない私は、フライを持って行かれると困るので必然的にやりとりは慎重になります。
レインボートラウト
さらに下流部に降るともう1箇所だけお魚が固まっている場所がありました。C&Rは管釣りと同じと勘違いして仁王立ちでアプローチする方がいますが、そんな状態だと中々釣れません。魚から見えない位置からしゃがみながらキャストすれば一発で喰ってきます。ヒット後はランディングしやすい場所へお魚を誘導しながらやりとりを楽しみます。
男鹿川のフライフィッシング
僕らはそれなりの釣果があったので後はルアーの方にポイントを譲り、早めの納竿。最盛期に入ればお魚は満遍なくいるのですが、今回はピンポイントだけ。だからこんな時は譲りあいが大切です。
サーフェイスアウトフィッターズ
久々に訪れたサーフェイスアウトフィッターズ。ちょっと来ないと街並みが変わっているので戸惑うばかり。歩道が整備され広くなった気がします。梅村さんは変わらずお元気で、お店はハーミットと異なる品揃え。中禅寺湖に必須のマテリアルやセージ、レディントンが欲しい方はこのお店に相談すると良いでしょう。
レインボートラウト
サーフェイスでお買い物をした後は、数軒隣りにある道の駅 日光街道ニコニコ本陣で苺を買って帰りましたとさ。さて、来週は解禁から一週間。難しい釣りになるとは思うけれど、年券を取りに行くつもりで楽しんできます。

海に春の訪れを求めてバチ抜けを探しに行く

今年は寒いのか寒く無いのか、よく分からない年だと思いませんか? ニュースでは大雪の話題が続いているので、新潟や富山県の方々に今年の状況を聞くと「意外に少ないよ、雪。」とのご回答。ならば一気に暑くならずにチョロチョロと雪解けしてくれれば渓流の釣りは安泰なんですが、毎年変な天気が続くので今年はどうなんでしょうね?

渓流解禁まであと1日と少しになりましたが、皆さんの準備はいかが? 今年は3月1日が水曜日なので、私の関東渓流解禁は3月7日までお預け。なのでその前に少しだけ海をチェックしに行こうかなと、夜の海へバチ抜け具合を確認しに行きましたよ。ついでにカサゴの入れ喰いを味わえれば、という作戦です。

しかしです、自分の気持ちとは裏腹に土曜日の天気は極寒の強風。こりゃ船は出ないかも?と、シーホースに事前に確認した所、「運河筋はできますよ。」と言われたので、「行きます!」と強い返事をしてしまいました。してその結果は・・。

今回の戒め:自分が何を釣りたいかをよく考えて行動せよ

釣れたからよかったけれど、寒い夜だったなぁ、雪降ってたし・・。

東京湾のシーバス釣り
今回はカサゴの入れ喰いを味わいたいというリクエストで出船したのですが、予想以上の強風。カサゴポイントの手前でシーバスを狙ってみましたが、風が強すぎてラインが煽られっぱなし。こりゃカサゴ釣りは無理ですな、という事で湾岸エリアのピンポイント打ちシーバスに切り替えです。
永代橋
コロナ禍の間、湾岸夜景はひっそりとしていたのに、なぜか突然どの橋もライトアップされてます。写真は永代橋かな。LED照明のおかげでカラフルに浮かび上がるその姿は、どの橋も個性がありとても綺麗です。
クラウザーミノーで釣れたシーバス
風が強いので風裏の水門周りを中心に攻めてもらいました。このエリアは世捨て丸時代からあまり変わらないので、私が馴染みのポイントだらけ。あそこの角はいるよな、とキャストが決まればご覧の通り。シーバスはコンスタンスに釣れてくれます。この時期らしいアフタースポーンの腹が細い個体ということは、バチ抜けはまだ少ないのでしょう。
勝鬨橋
こちらはライトアップされた勝鬨橋。こち亀ではこの橋が開く話がありますが、確か私が生まれてからこの橋が開いたのは点検以外では一回だけだったと思います。なので開いた所を見たことがありません。ライトアップが凄まじいので新たなポイントが多数。そのダウンライトの中にバチの影を探しますが、ベイトフィッシュ共々不在。
シーバス
ポイントを変えるごとに釣果はポツポツあり、主に水門周りと停泊船の側面が反応あり。寒い時期は細いシルエットのクラウザーミノーやゾンカーを多用する私。
浜離宮からレインボーブリッジのライトアップを観む
ここならばバチ抜けしているのではないかと来ましたが、やっぱりバチもベイトもお留守なのでお魚はな〜んもナッシング。実はこの日はめちゃくちゃ寒くて雪が舞ってました。時間を追うごとに手が痺れてきたのと、水温も一気に低下しているのでお魚の活性は極めて低いと思われる状態。
東京湾シーバス
ポイントごとにそこそこ釣れたので、最後のポイントはお客様に締め括ってもらおうと、私は操舵室に下がって観覧。強風に煽られながら一生懸命攻めているとフライが良いレーンに入り、ガツンとアタリが。しばしのファイトの末、ウッチー船長が無事ランディング。
湾奥のシーバス
締めのシーバスはナイスサイズの70弱、これにてお開きです。海の状況はまだ少しムラがありますが、日増しに海水温が上がってくるのでバチ抜けは各所で見られることでしょう。渓流はもう少し暖かくなってからとお考えの方は、今の時期はシーバスの数釣りとカサゴやメバルが楽しめるので、そんなフライフィッシングがある事を覚えておいてください。