ハーミットでテレワーク(横浜の海にプカプカ浮かぶ)

緊急事態宣言を受けてめっきり来店者が減ってしまったハーミットですが、私的にはお店で暇することもなく、おかげさまでビンボー暇なしの日々を過ごしています。フライをもっと巻きたいなぁ。

先だって水道橋の今がニュースに流れましたが、東京は地域によりコロナの影響格差が凄いんです。ここ水道橋は東京ドームの人出で賑わっている地域なので、水道橋西口駅前の寂れ方は半端なく、飲食と事務所は廃業が多く空きだらけ。オリンピック需要を見越して建てたビルなんてずっと空のままだから、そりゃ酷いもんです。

さてそんな閑散とした水道橋にあるハーミットですが、稀な出勤日にハーミットへ寄るお客様がほとんど。特に車での来店が増えたのですが、お客様はお店で買い物する時間よりもハーミット前でエンジンをかけながら駐車する時間の方が長いのです。なぜだか想像して見てください。

昨今は会社には行かなくて良いものの、そのコミュニケーションをネットで会議をする機会が多く、それは時間が突然やってくるのです。

「やべ、会計お願いします。」と、そそくさに会計を済ませるお客様。

慌てて出て行ったかと思うと身なりを整えて、車へ乗るや否やネット回線に接続。ギリギリでネット会議に参加とあいなる訳です。そんなお客様たち、長い方は1時間以上お店の前で会議している人もいます(笑) こんな方々は電波さえ届けば、きっと船の上や渓流のせせらぎの側でもテレワークを始めるのでしょう(ちなみに釣りへ移動中の私の車の中で会議をした方もいます)。なので、ハーミットの店先ではきっと数億円以上の経済が廻っている事は間違いなし。

さて、そんなご時世ですが今回はテレワークはなさそうな方々を引き連れてボートでメバル&シーバスフィッシング。寒さも手伝ってメバル釣りは最盛期を迎えています。メバルの煮付けを食べたい方は、シーバスを釣るついでに2〜3本釣って持って帰るのも楽しみですね。昨日はそんなユルユルのフライフィッシングでした。

横浜のシーバス
まずはサクッと数釣りモードで、潮があたるボイルポイントで引っ張りの釣り。フローティングミノーでも釣れるけれど、最近は手堅くゾンカーやクラウザーミノーで釣ってもらってます。
フライフィッシングで遠投
明暗部へビシッと決まると、ひとまわり大きいシーバスくんが上がってきます。私は相変わらず一番小さいフライがエンリコのピーナッツバター3/0です。
オレンジ色の光はメバルの好ポイント?
シーバスは潮の当たっているある程度流れのある面が好きですが、メバルはそれよりも少し緩いところでライトたある場所を探して釣っていきます。そしてメバルのボイルはヤマメのディンプルライズの様。
横浜のメバル
いるところさえ見つけてしまえば一塊でいるので、海からワラワラと湧き出るように浮上するメバルを誘いのテクニックで釣っていきます。メバルだけを楽しむ場合は5〜6番のタックルだとより楽しめるでしょう。

 

吐き出されたカタクチイワシ
シーバスが吐き出すベイトはカタクチイワシ。サイズは6〜7センチ程度。フライのサイズで言うとやっぱりゾンカーやクラウザーミノーのサイズです。でも大物を狙う場合は最初の数投はインパクトのある大きなフライをキャストする方が良いでしょう。
冬のフライフィッシング
で、最後は隙間フェチの大物シーバスを狙ってラバーバンパーの奥の奥へキャスト。産卵から帰ってきて体力回復の為に食欲旺盛なシーバスが喰ってきます。今回は残念ながら70には少し届かなかったけれど、このサイズが複数本釣れたので、かなり楽しめました。どの個体もピーナッツバターを丸呑み。あと2週間もすれば今度はバチ抜けがチョロチョロと始まりますので、またフライのパターンが変わるかもしれませんが、お酒を飲みながらフライを巻く時間も私は大好きです。

変わりゆくフライショップ

ふと気づけばハーミットはこの4月で満24周年で、もう25年目へ突入するのです。私の釣具屋人生はすでに40年を超えて(こう書くと物凄くジジイに感じますなぁ)、人生の大半は釣りと共にあり、まさしく『NO FISHING, NO LIFE』かな。

そしてコロナ禍で釣具屋のスタイルはこのままで良いのかどうかを深く考えさせられてしまうのです。変わったなぁ、釣具屋のスタイル。昔は自宅の一階で趣味でやっているスタイルの釣具屋がほとんどだったと思う。それが昭和50年代に大型店チェーン店の出現で小さな釣具屋は淘汰され、特化した釣具店だけが残りに細分化。その釣具屋さえも安売りネットショップ専門店の勢いで、年を追うごとに少なくなってます。最もこの商売は知識と情報を品物と一緒に切り売りしているので、インターネットでは知り得ないネタは釣具屋へ行く方が圧倒的に釣りが上手に慣れる筈。しかしその来店するお客さんが減ってしまっては店舗の意義は何なのかを深く考えてしまいますねぇ。

現在の一日はオープンからずっと通販のメールのチェックと不足品の発注、それにメールのやりとり。午後に入って慌ててパッキングを始め、夕方からホームページの手直しと入荷商品の品出しというルーチンワークで、入店するお客様は数えるほどになってしまいました(コロナ終息後には元に戻っていると願いたい)。こんな状態が長く続くのであれば、今後はオープンをグッと遅くして、その分午前中にシーバスボートや個人キャスティングスクールなどのイベント事を充実させた方が良いかと考える次第。シャッターを開けてドシっと構えて待っている時代は、もう終わった感じがするのはこの業界だけではないでしょう。

そんな変わりゆくフライショップは今後どのような形が良いかを模索しているので、最近は午前中のあり方を考えて、不規則な開店時間が続いてます。なので一昨日の朝はお客様とシーバスへ行って、潮風に微睡んで来てからの出勤。通販の出荷を済ませる頃には睡魔か妄想の狭間で椅子に座ってウトウトしてしまう夢心地。

産卵から帰ってくるリターンズ、シーバス。そろそろ大物が戻ってきているのではないかという期待に満ち溢れて、朝も早くにポイントまで40分以上の船路へ。その結果は以下に・・・。そして長良川解禁まであと2週間ほどですが、関東から出られない僕らはミッジを巻く気になれず、その反動で大きなフライばっかり巻いてます。フックサイズ6/0のフライはデカ過ぎて、もうボックスはパンパン(笑) 私のタイイングライフも少しずつ変わってきている様です。

ラムソン ライトスピード M8
新しいライトスピードを手に入れてムフフな気分でポイントへ向かう私。しかし、この後にロッドを折ってしまう事とは思わなんだ。私は新しいロッドを手に入れるとその年に折ってしまうコトが多いんです、嫌なジンクス。
冬晴れの東京湾
太陽が顔を出せば厳しい寒さから一転してポカポカ陽気。しかし冷え込みが厳しかったのか、魚が抜けてしまったのか、大物が全然見つかりません。そのためランガンで攻めて行きます。
東京湾のシーバス
まだ暗いうちはインタミで釣れたけれど、日が登るにつれてタイプ3〜7へ。メガフライへの反応が全くなかったので、一番信頼しているエンリコミノーでゲット。
凪の東京湾
太陽がしっかり出ていると、その明暗部でバイトがあります。大物はピンポイントで単発行動なので、いかに多くのポイントを攻めるかなのですが、今回は大物に関しては不発です。
沈めて釣る東京湾のシーバス
メガフライへの反応がないので、エンリコミノーに頼りっきり。このフライだと50センチぐらいの産卵に参加しなかった組が程よく掛かります。本当は大物狙いで来たのだけれど、年明け早々なので数釣りを楽しみましたとさ。今月末にはシーバスもワンオクに戻ってきて、大抵の場所で楽しめるようになりますヨ。

工場夜景(横浜夜景はケミカル臭が漂う海)

新年あけましておめでとうございます、本年もよろしくお願いいたします。

コロナ禍の中、皆様はいかがお過ごしでしょうか? 私は家でじっとしているのが嫌いな人なので、土手をずっと歩いて富士山を眺める日々でした。そして水道橋はすっかり人気がなくなりゴーストタウンになりつつある街です。その話はまた今度書いてみたいと思います。

昨年の締めくくりの釣りは12月29日閉店後に出かけたボートシーバスの釣り。ランカーシーバス熱は産卵移動と共に収まり、私みたいな竿納めを考えている人だけが予約する夜だから、船はそれほど出ていません。そして当日に急遽のお誘いにもフットワークの軽いお仲間だけが集まった2020年締めくくりのシーバスフィッシングをご覧くださいマシ。

夜の横浜港
リュウちゃん曰く、「もうシーバスは抜けちゃって居ないよ〜。」と言うネガティブ発言。でも僕らは最後の締め括りだからなんか釣れりゃぁ良いんです、大物なんて求めてません。それを聞いて一安心のリュウちゃん、ちゃんといるじゃないですかシーバス。サイズこそ50センチ台までだけれど、竿納めの夜はシーバスに感謝しながらリリースを繰り返します(釣りをしない人から見れば、ただのイジメですが・・)。
煙る工場夜景
昨年までは工場夜景見学のクルーズ船がひっきりなしに来て居たけれど、もうブームは過ぎたのかな?僕らのシーバスクルーズはブームではありませんから、年中行事。ケミカル臭に囲まれならが工場夜景を撮影し、釣れそうなポイントを点々と進んでいく「Run and Gun.」でゴザイマス。
12月のシーバスフィッシング
昨年を振り返ると一般的なフローティングミノーから卒業した年かもしれません。トップウォーターの釣りは好きだけれど、同じ形のフライに食傷気味で変化が欲しかったのデス。おかげで数釣りは出来なくなったけれど、その代わりサイズはかなりアップした感があります。今回もそんな感じで、20年前のエンリコパターンを主軸にするスタイルに戻った釣りで楽しみました。
クレーン夜景
工場夜景の定番であるクレーンを僕らは「キリンさん」と呼びます。最近は工場周辺もLED化が進み、オレンジ色のライトが減りましたねぇ。個人的にはこのオレンジが好きなのですが。
横浜のシーバス
ピーナッツバターを加えるシーバスくんの平均サイズはこんな感じ。一箇所で複数本はでないので、ポイントを次から次へと飛び回るスタイル。
タンカー夜景
タンカーの隙間は格好のランカーシーバスポイント。ラバーバンパーとの隙間にフライを落とさないといけないのとバックに係留ロープが邪魔していたりするので、キャスティングスキルが要求されます。小さいシーバスボートだから撮れる映像は、夜景クルーズ船では見れない角度ですなぁ。
横浜のシーバスフライフィッシング
フットワークの軽い手慣れなお仲間だから、船長の指示に従いポイントへきっちり入れてシーバスを仕留めていきます。
タンカー夜景
残念ながらオリンパスのタフじゃ陰影と光の差があり過ぎて、うまく写せません。このタンカーはど真ん中に緊急用のボートらしきものがあるのですが、そのボートサイズが僕らが乗っているシーバスボートと同じくらい。このタンカーの中でテニスやバスケットボールをやったら、何面取れるのでしょうね?
メバルのフライフィッシング
横浜の海は東京湾奥よりもメバルが良く釣れます。しかもサイズが良いのです。かつてはおかっぱりで散々釣ったのですが、今は岸から釣れる港内の釣り場が年々厳しく制限され、釣り場が減っています。そう考えればメバルだけ狙う釣りもアリかもね。昨年の締めくくりはこんなお気楽な釣りでした。

昨年の釣行数はCOVID-19のおかげで減ってしまいましたが、今年もそんな予感がしますので、2021年は一回の釣りを深く噛み締めて楽しんでいきたいと思います。皆さんも寒いなんて言わず外へ出かけてくださいな、きっと良い1日を過ごせますヨ。

 

2020年を振り返る(ハーミットの管理人の12ヶ月)

ハーミットの営業も本日が最後。今年も皆様のおかげでなんとか頑張っていけました、ありがとうございます。また、多くのメーカー様、そして私の釣りをサポートして頂いたガイドや地方の皆様にも大変感謝しております。コロナのおかげでネガティブなイメージはまだ抜けませんが、今年一年を振り返って、2020年のブログを締めたいと思います。

そして来年はより一層良い年でありますよう、皆様の健康と御多忙を願っております。ハーミットは年明け3日からスタートいたしますが、新年会はありませんので、お酒を持って集まらないようにお願いいたします。

では今年の一年を写真で振り返ってみましょう。

カマスフライ
1月の写真を見たら、ありゃま、魚の写真がカンツリ以外ないじゃないですか。2019年台風19号の影響もあって、鯉釣りも魚がいない撃沈状態でした。初っ端からついてない2020年なんです。
台風19号の影響
2月はオイカワ釣りをしながら台風の影響を確認した日々。河川は一変し、徒歩でしか入れないポイントが増えました。3月の釣りに備えてだったのですが、結局コロナのおかげでまともな釣りができない日々へと突入。
ヤマメ
何処にもよらず直行直帰のフライフィッシング。釣り場には一円のお金も落ちず、なんかモヤモヤのフライフィッシング。大きく移動することも考えてしまうので、一河川をずっと朝から夕方まで粘って釣りしてましたよ。
4月になったら状況が好転することもなく、釣りへ行くこと自体が悪い事をしているように思われるので、人知れずの場所でそっと釣りをする感じ。なんか楽しくないんです。
遠方へはいけないのでなるべく近い河川でキャス練とフライフィッシング。大物釣りへ出かけられないので、寂しい釣果が続いた5月。
大尻沼
ようやく各地への釣りができるようになった6月。でも東北の漁協のページには関東の方はご遠慮くださいと書いてあったので、関東圏の釣り。午前中は大尻沼で釣って、午後は川でイブニングフィッシング。釣りにかなり飢えてました。
ヤマメの季節はあっという間に過ぎてしまったので、源流部へイワナ釣りの7月。釣りに行けなかった反動から大雨でも出掛けて増水している川の端っこにいるイワナをやっつけるスタイル。
8月は遠征して渓流へブラウンハンティング。歩いて登っての繰り返しの果てにようやくパラダイスが・・、ありませんでしたね。
ヤマトイワナ
9月は渓流へあまり行かない私が珍しく関東を脱出してヤマトイワナハンティング。グラスのフライフィッシングって楽しい〜!
イトウは何処?
10月は北海道のイトウ釣りとシーバス三昧の日々。イトウの結果は小さかったけれど、シーバスは研究した分だけトップウォーターの大物フィッシングが楽しめました。
関東圏のオオニベポイントを探して歩いた11月。その嬉しい外道がヒラメくん。美味しく頂きましたヨ
フライでヒラスズキ
そして12月は某所で釣ったヒラスズキ。サーフキャスティングでロクマルオーバーはとても嬉しい結果。サーフで釣ったことがない魚種をこれからも増やしてみたいです。皆さんの一年はどんなでしたか?私は来年に向かってこの正月はタイイングモードになりそうです。では、良いとお年をお迎えください。

イシモチ(グチ)のフライフィッシング:日向灘での釣り(オオニベ戦記)

気がつけばあっという間の一年。先だってのクリスマスイブに至ってはそんなことがあったのかを思わせるほど水道橋の夜は寂しく、そして今までにない静けさの中で仕事をしております。ゲームをほぼやらない私ですが、今年の正月は何かしらのゲームにでもハマってみようかな?

さて、今年一年を振り返って私が最後に皆様にお伝えできることは言えば、最近はサーフキャスティングの釣りが多くなり、その中でもイシモチ(シログチ)の釣り方が何となく分かってきたのでその釣り方でも紹介しようかな。

関東ではイシモチ、それ以南ではシログチ(グチ)と呼ばれる魚。大きさは20〜30センチ程度で塩焼きや煮付けで食べる人が多いかな?主に砂地を好むのでサーフキャスティングで釣れる魚の一つです。サーフでは様々な魚がフライフィッシングで釣れますが、表層近くを釣るか、そうでないかで掛かる魚種が決まります。

このイシモチは底にいる環虫類や甲殻類を餌とするので口は下向きであり、底ベタで釣る必要があります。底ベタと聞くとヒラメを連想しますが、彼らは自分たちの上を通る小魚を食べるので底を釣る必要はなく、意外にもかなり海面近くまで餌となる小魚を追いかけて来るので、そんなにベタ底にする必要はありません。

底付近を狙いではアジが釣れる事もあります。しかしながら、サーフで何でもかんでも釣ってやろうと思うと、フライサイズをある程度大きくするので思ったよりもアジ(特に口が弱いので、途中でバレる)やキスは掛かりません。ではフライタックルはどんなものが良いでしょうか?

ロッド:シングルハンドであれば9フィート6〜8番でフルキャスト。スイッチロッドであれば11フィート5〜8番でフルキャストです。基本的に20mも飛べば魚の居るところに届きまますが、フライの場合オモリとなるものがラインになるので、潮に流されやすく底を取りにくいのです。なので、ある程度沈むラインを使い、狙う場所よりも少しだけ遠くへキャストする必要があります。

リール:ラインが収まれば何でも良いです。しかし、イシモチを狙っていて思わぬ大物が掛かることがありますので、バッキングラインは最低でも150m位は巻いておく事をお勧めします。それと砂浜は潮と砂利が入るので、それに対応するリールだと尚良いでしょう。

ライン:おすすめはシンキングライン タイプ3です。タイプ3でもタナが取れてないような気がする場合は、さらに市販のポリリーダーのシンクレート(沈むスピード別のリーダー)で調整してみましょう。

リーダー:フロロカーボン9フィート-2〜0X。またはポリリーダーの10フィートモデルを使用
ティペット:0X〜20ポンド程度。長さは50〜1m

フライサイズ:#4〜#1/0。私が良いと思うパターンはクレージーチャーリー、クラウザーミノー、クラブやシュリンプパターンです。特に少し濁った場所を好むので、フライはティンセルの入ったものが良いと思います。

その他必要なもの:ラインバスケット。ハーミットで売っているラインバスケットが高いと思う方は、以前のブログ(こちら)を読んで自分で作っちゃいましょう。

狙い方:まずは太平洋側のサーフへ繰り出しましょう。波が高い日は却下なので事前に風向きや波の高さをインターネットで検索しておきましょう。目安は1.5m以下の波(凪)です。それと大潮の日も却下。潮が速い日はラインの流されるスピードも速いので、中〜小潮の日をお勧めします。距離的には20m以上を投げて釣りますが、タイプ3だとラインは1秒間に7cmほどしか沈みません。なので20m投げたところが水深が2mだとしても完全に着底するには25秒以上掛かります。私の勘所では大体20秒後に引き始めればその少し上をフライが通るので、その辺が良いと思います。

リトリーブ:そんなに引き方は気にする事なく引いてください。ただし、早すぎるリトリーブは他の魚がかかるでしょう(それも楽しいです)アタリはダイレクト、ある程度重量もあるので、シングルハンドだと相当楽しめるはずです。もし遠投に自信がない方は、キャスティング練習のついでに晩のおかずが釣れるかも?と思いながら楽しんでください。

そんなイシモチに好かれた私ですが、もちろん他の魚を釣るために日夜頑張っているのですが、まだまだ修行が必要なようです。これからも多くのサーフで経験して釣れる魚種を増やしていこうかな?

サーフフライフィッシング
私は他の魚を釣るためにダブルハンドの長いロッドを使ってますが、釣れるのはだいたい足元から二つ目の波間あたり、約20m程度です。ウェーディングは深くすると危ないので、足元に波がかかる程度の場所からキャストしましょう。
ラインバスケット
ラインバスケットは色々なものが出ているけれど、私のお気に入りはC&Fのラインバスケット。黄色いスクリーンは風でフライラインが流れ出ないように刺している、100均の簡易まな板を2枚ガムテーテープで止めたもの。
イシモチ(シログチ)
タナがあえばそんなに難しくないイシモチのフライフィッシング。どちらかというと距離が問題かも?距離が飛ばない人はライン回収最後の最後にソゲ(ヒラメ)かメッキアジ(エバ)が釣れるでしょう。
フライは大きいもので2/0番でも掛かる事がありますが、イシモチ専門で狙うのであれば、4〜2番サイズが良いでしょう。
サーフフライフィッシングでヒラメ
どっちが外道かわからないけれど(笑)、イシモチ狙いだった場合は外道であるヒラメ。私の感覚では最盛期である秋口〜冬間近は岸際10m以内で喰うイメージです。
メッキアジ(エバ)
ミスキャストした時に掛かるメッキアジは、波打ち際の早引きで掛かります。しかしメッキアジは比較的暖かい砂浜でしか釣れないので、関東では南房や伊豆半島南端が中心です。
ヒラスズキ
小魚が多い場所で投げていると時にスズキが掛かります。南へ行けば行ばこのヒラスズキ。関東ではマルスズキが掛かります。
オオニベ
そして最後に間違って掛かって欲しいオオニベ。私はこれが本命なんですが、なかなか掛かりませんなぁ。こっちを本命に釣る場合はショックリーダー(ティペット)は最低でも40ポンド位は使いましょう。

Mole Tail

なんか前回のタイイングと同じじゃない?と思っているあなた、そうです、ほとんど一緒なんです。なんで同じようなフライを載せたかといえば、単にこのドラゴンテールの小さい方を見つけて少しだけ安く入るので、それを載せたいが為に作ったフライ。ちなみに先日ライブ配信でタイイングを行いましたが、皆さんは動画と静止画とどちらでタイイングを見たいですか? 意見を頂けるとありがたいです。

本当は名前をモーラーフライにでもしたいのですが、『モーラー』は増田屋さんの商標ですので、モグラの「モール」とドラゴンテールの「テール」を取って一応名前にしてみました。とはいうもののモグラの尻尾にはチト似ていませんが・・。

仕上がりの大きさは約9〜10cmと一番ミノーらしいサイズ。とりあえずはシーバスに使うカラーの3色を仕入れてみました。元々がおもちゃだから、トラウトに使えそうなカラーがあんまりないので今後カラーが増えることは多分無いと思います(ブラックとかオリーブだったら巻きたいですか?)

水中では存在感のあるボディがレロレロの動き。大きいドラゴンテールと違って重くならずキャスティングも楽なフライです。ゾンカーフライに飽きた人はタイイングしてみてください。

Mole Tail

Hook:Gamakastu S15 #1/0
Thread:Uni THread 3/0
Body:Mole Tail
Flash:EP®Sparkle
Head:LLAMA Fiber
Eye:EP® Plastic Eye

手順はラウンドヘッドストリーマーと一緒なので、サラッと書いていきます。まずは全体に軽く下巻き。ボディーとなるモールテールがズレてこないようにするために行います。
まずはプラスティックアイの装着。フックアイから約2〜3mm後方(写真の位置)に襷掛けで巻き留めます。アイがぐらつかないように何重にも巻き留めて、止めた位置に瞬間接着剤をたらします。
プラスティックアイを取り付けたら、そのすぐ後ろからモールテールを巻き止め、フックベンドの方までしっかりと巻き止めます。このときモールテールの先端は少し長いので、少しカットしましょう(私は5mmカット).
フックベンド付近までスレッドをで巻き止めたら、同じ位置にギニアフォウルを1枚巻き止めます。フェザーを逆撫でして、境目ができたところが巻く位置です。その境目をフックシャンクにしっかりと巻き止めましょう。
巻き止めたギニアフォウルフェザーはハックルで挟んで右手で持ち、左手は全ての毛が左方向に向くように引っ張りながら巻いていきます。
ギニアフォウルフェザーを全部巻くとこんな感じ。スレッドと巻き終えたギニアフォウルフェザーの軸を交差させて材料をしっかりと巻き止めます。右側に出たいらないフェザーと軸はカットしましょう。
次にヘッドとなるラマファイバーの切り出し。長さは9センチ程度にカット。横一列をカットしましたが、使うのはこの1/3くらい。
カットしたラマファイバーの量は9センチ×1センチ程度を取り分け、まずは上半分に巻き止めます。スレッドはプラスティックアイのすぐ後ろまで巻きながら移動しておきましょう。そしてこの位置に前(写真右)に3/2、後ろ(写真左)の位置で巻き止めます。この時気をつけることは、ラマファイバーがフックシャンクの上半分を覆うように巻き止めることです。
今度は下半分を巻き止めます。先程と同じ手順の同じ量でラマファイバーを巻き止めます。すると写真のような感じでフックシャンクが全て隠れ上下にラマファイバーが分かれた状態になります。
さらに同じ位置にEPスパークルを少量巻き止めます(お好みで)。
スレッドはアイの後ろ(左)から前(右)に向かって巻き進め、この位置でラマファイバーをフックシャンクを覆うようにしてしっかり撒き止めます。
前に伸びたラマファイバーは全てテール側へ手で引っ張り、そのすぐ前にスレッドを巻き止めて折り返したヘッドを作ります。この時注意するのは、フックシャンクを綺麗に覆うようにして全体が均一になるようにテール側へ返します。この状態になったらスレッドはウィップフィニッシュしてカット。そして巻き終えたスレッドに瞬間接着剤を塗りましょう。
フライをバイスから外し、ヘッドはクシを入れて整えます。全体が綺麗に整ったら、棒をカットしたプラスティックアイを用意。接着面にはジェル状の瞬間接着剤を塗りましょう。アイは棒が突き出た位置に接着。乾くまでに約30秒ほど掛かります。
はい、フライの出来上がり。とっても簡単で動きがミノーらしいフライが出来上がります。作ってみた感じではこの1/0番が一番使いやすいと思います。
カラーバリエーションはこんな感じ。なんてサイケデリックなフライなんでしょう。一見魚とは似つかわしくない配色ですが、夜のシーバスはUVカラーに反応するので、このカラーで間違いなく喰ってきます。お試しあれ。

 

Fortune(フォーチュン/運勢)

TVを付けると「今日の最も良い運勢は1月生まれのあなた。」なんて言われた後に、チャンネルを変えると別の番組では星座占いや血液型占いをやっていて、それがまた自分に合致していたりして。「お〜、今日はダブルで幸運な日なのか!」なんて喜んじゃいけません。

先だっての月曜日はそんな運勢だった筈、テレビが言うにはね。

普段なら「こんなTVの占いなんてあたらない方が良い。もしその日が最も良い運勢ならば、後は下るしかないのだから、何事もほどほどが良いよな。」と嫁に向かって呟きながら出勤するのだけれど、なまじふたつも重なっちゃうと人間は少しは期待しちゃうじゃありませんか。

今宵はボートシーバスの日で前日よりも生暖かい微風が釣り人心をくすぐる。釣りに関しちゃいつでもポジティブな私だから、ヤバイぜ本日はランカーサイズが出ちゃうかも?

早々に用意してボートに乗り込み、いざコノシロシーバスを求めて夜の海へ。そして現場へ着くなり、魚探が壊れていることが判明。でも昨日まではここでそこそこ出ていたんだよね、という解説で闇に向かって23センチのでかいフライをフルキャスト。魚群を映像で確認という安心を得ないまま3時間以上を投げまくって掛かったのは1本のみで、ランカーとはちょっと言い難いサイズ。その後はお茶を濁して40センチほどのシーバスを数本とってあえなく終了。占いなんてそんなもんさと言いつつ、ふと思いついた。

そうだ今日はこの腹癒せに午後から弁慶池にレインボーでも狙いで行っちゃおう。結構釣れているみたいだしね。自宅には朝3時過ぎに着きその後就寝。

睡眠時間を削って自宅を出たのは11時過ぎのこと。通勤の混雑を避けて永田町駅に着いたのだが、赤坂見附はランチタイムでそこそこの賑わい。その光景とは裏腹に弁慶池に浮かぶボートがないので、平日は空いてて良かったと思った。しかしなぜか一艘も浮いていないのである。不安は的中し、「本日は貸切りにつき一般の方は入場できません。」の貼り紙が・・・。

私の休日はあえなく終わり、その後はベースキャンプで昼呑みしてやさぐれていましたとさ。

世捨て人的格言:釣りは占いに頼るな

自分の中では釣れちゃうオーラを纏っているつもりで、23~25センチもあるフライに一生懸命システムを組む。その気になってたのでこのリーダーストレッチャーごとボートへ持ち込んだのさ。
付かない魚探は飾り物と化した。そうとなれば運と感で闇夜の海原下にいるコノシロにつくシーバスを探すしかない。
さらに追い討ちで、隙間狙いをするためのタンカーが全くいない。外海は暗くとても静かなので、運河の中で良さそうな所を探すしか手立ては無し。
ヒットフライはビースト23センチ。唯一よかったことは、このフライは軽くて投げやすいということ。この一本だけで、あとはお茶濁しでやった埠頭の灯りで釣った小物のみ。筋トレだと思えば有意義な夜でした。
睡眠を削って出掛けた弁慶池。あれ?ボートがない。そして内釣り堀には葉加瀬太郎さん風の方ともう一人が何かの撮影のご様子。
約3ヶ月ぶりに電車に乗って無駄足に。でもベーキャンで独り忘年会ができたから良いかな。師走だというのに何か物悲しい一日。

インフィニティ

昨日の釣りでふと思い出した言葉。

『 to infinity and beyond(無限の彼方へ、さあ行くぞ!)』

ご存知、映画トイストーリーに出てくる、バズライト・イヤーの決め台詞。私が泣ける映画を3本あげるとするならば、『ラストコンサート』『ライムライト』『トイ・ストーリー』なのですが、特にトイ・ストーリーは自分の子供たちの成長時期に合わせてシリーズが進んだので、純粋だった子供たちがおもちゃから離れていく過程を見て親心としてしみじみ思うところがありました。

先週のシークロ釣行と比べれば昨夜は鳴かず飛ばずと言ったところ。思いを込めて巻いたフライたちはあまり活躍する事なく終わったのですが、先客ありのベストポイントを諦めトロトロと走ると、少し離れた場所で起こるボイル。

その常夜灯下を狙えばワンキャストワンヒットの時間が延々と続くので、大物釣果が思わしく無かった私を癒してくれるお魚たち。

あまりにも釣れるので、
「この魚、次の便の人に取っておいた方が良いんじゃない?」と、リュウちゃんに提案。するとリュウちゃんの答えは、
「この後は朝便なので、次は明日の夜。先の事だから無限に釣っちゃってください。」とのご回答。

そうか、なるほど。

「無限の彼方へ、さぁ行くぞ!」

世捨て人的格言:シーバスは闇夜から湧いてくる

無限ループは時間いっぱいまで楽しみましたとさ。

大物は隙間フェチ。なので大物狙いの時は二人乗船でも一人しか狙えないので釣れたら交代。ラバーバンパーと船の間にできた隙間は50センチほど。その奥の奥へ入れた時だけ反応があります。今回はお客様が予約した船に便乗しました。
先だってもハチマルをキャッチした方なので、そのキャスティングは手慣れたもの。わずか数投でこの魚を引きずり出しました。
メジャーを当てればご覧の通り開始すぐにナナマルをキャッチ。それに続けと私もすぐさまそのポイントに入り直したのですが、お魚の反応はイマイチ。前回のようにはいきません・・。
各所で叩いたのですが、私は最初の2時間ほどは何にも釣れません。もちろん大物狙いなのでフライはずっと18〜25センチを投げまくったのですが、25センチのTボーンフライはゴツンという大きなアタリをもらうもフッキングせず、今日はオデコかなとも思った位です。
最終的にオデコ回避でフライを13センチ3/0番まで落とし、常夜灯下でイレグイ状態。シーバスの他にサバも顔を見せてくれましたヨ。
帳尻を合わせるかのように常夜灯の下はワンキャストワンヒット。サイズは40〜60センチと言ったところ。例年だったらこんな入れ食いは大喜びなのですが、取れなかった大物を悔やんで延々と釣り続けた次第です。何本釣ったかわからない位ですが、残った時間で計算すれば25〜30本くらいかな。
帰り間際にもう一度だけ船の隙間をやらせて頂き、なんとか最後はこのサイズまで出して終了。大型のシーバスは隙間かコノシロの上にいます。コノシロは常夜灯の下にはつかないので、結果的にポイントとしてわかりやすい隙間狙いが多くなるのが夜の釣り。
今回はこのTボーンフライ25センチに一度だけバイトがありましたが、残念ながらフッキングせず。次回はビースト巻いていこうかなぁ・・。

オオニベ戦記(南房編)

先週は遠州灘。で、今週は?

南房です。カマスが釣れ始めているというお仲間からの情報もあったので、お土産釣りをした後は下潮いっぱいの時間前にオオニベが釣れそうなポイントを探して回る今回の釣旅。サーファーが波を求めて海を移動するならば、私は魚を求めて日本全国を移動します。そしてサーファーの真逆でOverくるぶし位の波が理想なのであります。

マズメの釣りへ向かうために少し早めに出た私ですが、現地に近くなってから現れた『通行止め』の文字。先週は東名の集中工事につかまり、今週は館山自動車道で通行止めを食らいました、トホホ。そんな関東圏で南を目指す旅、結果はいかに?

結局、到着したのは朝日が登る頃。情報ではどこでも釣れると言われたので、餌師とルアーマンの隙間に入り第一投、すぐに釣れました。ワンキャストワンヒットで入れ食い状態。ただし、ティペットを細くしているので魚を外しそのままキャストすると次のヒットで切れちゃいます。なので毎回ティペットをチェックして、少しでもササクレができていたらティペットをカットして結び直します。コレって、カマスのフライフィッシングの鉄則かもね。
私は9フィート8番のセクターを持っていきましたが、堤防のカマスやアジ釣りだけを楽しみたい人は6番で良いと思います。ラインはフルシンキングタイプ4〜6。釣るタナはその日によって違うので自分で探してみてください。リーダーはフロロカーボン9ft・0X、ティペットは1~2Xくらいです。ちなみに堤防には沢山の人が来ていましたが、最近のソーシャルディスタンスブームのおかげで半分以上が初心者なので、私以外はほぼ釣れてません。特にカマスの場合、メタルジグやワームなどの縦の動きには反応が鈍く、フライのように横へ動くものに喰いついてくるので圧倒的にフライが釣れます。
真面目に釣るとあっという間にクーラーがいっぱいになってしまうので、まずはフックサイズをグッと上げて#2に。いつもはクーラーに10本ほど入った時点でフックをバーブレスにし、その後は全てキャッチ&リリースする私ですが、今回は気がつけばすでに20本がクーラーの中に・・。夢中になり過ぎました、反省。食べ切れない量を持って帰っても仕方ないし、捌く作業を考えるとそれ以上は私には必要ありません。それにしても現在のカマスは大きいなぁ、最大は30センチ位ありましたゾ。
カマスのフライフィッシングを楽しんだのは、正味1時間半。その僅かな時間でもリリースを含めて30本以上釣ったので、本来の目的である新たな開拓地を求めて南房散策です。この写真を見ると宮崎市そっくりでしょ?南房は暖かいので最後はTシャツ一枚で居た位ですから。
いくつかのポイントを見て周り、ようやく良さそうなポイントを見つけたのでロッドを出すことに。しばし浜を歩いて用意し、ワンキャスト。あれ、またすぐに釣れちゃいました、ヒラメくん。わかりますか?この保護色。ヒラメは砂浜の忍者です。
ちなみにカムイ ロッドはしっかり持ってきましたが、ティボーリールを忘れました。しかし先月のイトウに使用したオービスがあったので、それを使ってのサーフキャスティング。しょっぱくなったオービスが、なんか可哀想。
最初のヒラメをキャッチしてまた数投後にまたキャッチ。こんなにあっさり2本目が出るなんてびっくり。ちなみにこのヒラメはラインを打ち返そうと思ってヘッドを出したところで引っ張り上げようとしたら掛かりました。ダブハンあるあるの、恥ずかしいヒットです。ちなみにヒラメはくるぶしの水深があれば居ますので、シングルハンドで十分狙える魚。浜を延々と歩いて来たのでシングルハンドを取りに戻るのが面倒なのでこのままダブハンで狙い、ヒラメが掛からぬように徐々にフライを大きくしていきます。といっても3/0でも掛かりますので、あまりその意味はありませんが・・・。
こうやって撮影すると、宮崎の浜と変わらない感じ。遠くに見えるルアーマンと沖に浮かぶサーファーたち。北風は波を相殺し荒れ狂う事はありませんので釣り日和。サーファーは波間で雑談している事でしょう。
その後もヒラメのアタリは止まず、釣れ続ける初めての経験。もう少し大きいのが釣れたら持って帰って食べるのに。それにしてもスコットのカムイロッドを使ってヒラメを釣る人なんて、世の中に私だけだろうなぁ(笑)。この釣りについ夢中になり、オオニベのことをすっかり忘れてしまった私。
今回のタックルはスコットのカムイ18フィートにエアフロDXヘッド13/14のインタミ。リーダーはポリリーダー10ftインタミそしてティペットは30ポンド1mです。フライは#2〜#2/0を使用。ヒラメを狙うのであれば、シングルハンドで10mも投げられれば釣れます。
結局ヒラメは釣れ続けるという初めての快挙。どこかで区切りをつけたかったので、食べるサイズが釣れたらやめて帰ることに。すると7本目にこの40センチを少し超えたサイズが釣れたので納竿となりました、ちょうど潮止まりだしね。南房のフライフィッシングはまだまだ未開拓の地が沢山ありますので、皆さんもフライロッドを持って出かけてみてくださいな。
そして命を頂いたその日にやる事は、包丁を研ぐ儀式。それに続いてキッチン周りを清掃してから捌きが始まり塩を振って少し寝かせ、その間にヒラメを捌きお刺身にして夜の食卓に。私は決して捌くのが得意ではないので、この作業全部で約2時間がかり。そしてカマスは一昼夜干して塩焼きになります。これで我が家のおかずは数日間はカマスが楽しめますな。なんかこの干し網変じゃない?と思った貴方、さすがです。これはコールマンのキャンプ用食器干しだったりして。

 

 

オオニベ戦記・シーズン6

今年もやってきましたサーフキャスティングシーズン。名寄の千葉ちゃんが『イトウ戦記』ならば、わたしゃ『オオニベ戦記』でカムイロッドを塩(潮)漬けにしちゃいます。もうあっという間にオオニベはシーズン6。予定している10年はすでに折り返し地点を過ぎてしまったので、今年はさらに気を引き締めないと。

さて、このオオニベですが、千葉の館山以西では結構どこでも釣れているのをご存知? 多くの方は勝手に増えていると思われていますが、オオニベは日本の養殖対象魚類であり、試験的に各地でその種苗を撒いていいます。稀に釣れる60センチ(2年魚)位はキープせずにリリースして頂ければ、東京湾でも夢の1.5mが釣れる日がやってくるかもしれません。元々その北限は千葉の館山あたりですから、今後は大きくなるまでそっと見守って頂ければ、私が宮崎遠征をしなくて良い日が来るに違いありません。

そんなオオニベですが、大きく育つと思われる私的条件は、「暖流・砂浜・河口付近」かな。関東でももちろん釣れるのだけれど(小さいです)、『目指せメーターオーバー』を掲げる私は少しでもその可能性を秘めている遠州灘へ行ってまいりました。そう、今年の冬に偵察へ行った地域です。さぁ、その結果は以下に・・・。

東名が集中工事していることをすっかり忘れた為、予定よりも大幅に遅れて到着。釣り人の半分はすでに帰ってしまい、聞けば朝方6時半ごろの時合いが良かったっと、ワカシをぶら下げて帰るアングラーがちらほら。情報が取りたくても思っているほど釣り人は少なく、遠くにいるアングラーを追いかける訳にもいかず、ただ黙々とカムイ18フィートを振るのでした。
1月に目星をつけたポイントは護岸工事が入っており、そこでやることができないのでやむなく少しでも潮の流れが良さそうな場所を探して入る。宮崎と違って静岡はジムニーの里だから、砂浜はジムニーの残した轍だらけ。砂浜移動はジムニーが最強っすよね。
最近はタイイングするフライも随分と小さくなり、使うサイズは2/0〜2番が多くなった。このフライは1/0番で9センチほどの大きさ。
午前中にめいいっぱいキャスティングしていたら、左手の皮がベロンとめくれてしまった。塩水がとても痛い。今回は朝まずめを狙うつもりでそれが果たせなかったので、次回は前夜泊で朝方を狙い仮眠して帰るかな。午前中の雰囲気で午後まで粘る気が起きず、なんとなくある場所へ移動・・・。
中部横断自動車道って知ってますか?東京方面へ向かっていたらそんな看板が目に入り、ついハンドルを切りました。最後まで走ってみるとそこは山梨県の南部町。甲府までちゃんと繋がっていたら下部温泉からそのまま本栖湖の裏側から入れたのに、下道が長かった。「おいおい、お前、何してるの?」と言われそうですが、ラインバスケットが潮を噴いていたので、ちょっと本栖湖へ行って洗いに・・。
イブニングタイムには少し時間があるので、湖仙荘でお食事。私はこのお店で入漁証とお土産を買うようになったのが15歳の頃から。もう40年も通っているんですね。最近はおばあちゃんの姿が見えずちょっと寂しいです。
お食事処は二階になり、そこには本栖湖で釣れた大物たちの剥製と写真があります。80年代のブラウンブームだった頃はこの剥製をしみじみと眺め、いつかは自分がこれを釣るのだと思ってました。その夢はまだ叶えてないので、こうしてまだ幻影を追い続けているのです。ご多分にもれず湖仙荘さんもコロナのおかげで客足がグッと減ってしまったので、もし良かったら皆さんもここでお食事をしてみてください。
時合いが来るであろう1時間前からスタート。というか、今年の本栖湖はものすごく混んでます。第六候補のポイントまで埋まっていたので、仕方なく放流ものがよく掛かるこの場所で。そうそう、湖仙荘のマスターが言ってましたが、ヒメマスボートが出るまでの朝一番で、先だってスポセン前は大きいやつがキャッチされたそうな。
これぐらいのローライトになると本栖湖は一旦凪になります。その時間は全集中、水の呼吸、拾壱ノ型、凪です(鬼滅ネタはもう充分?)。
結局、こんなに真っ暗になるまで投げ続けて何もありません。この秋に入って本栖湖は2タコですが、坊主なんてへっちゃら。ちなみにこの写真に映る対岸にいつもならば光なんてないのですが、驚くなかれ、コレ全部テントの灯り。平日だというのに、ざっと20張以上はあったかな。ゆるキャン△ブーム恐るべし。
激走の650キロでしたが、何事もありませんでした。そして翌日は『本栖の仇を朝霞で討つ』です。3時間の間、これ見よがしに釣りまくりましたとさ(笑)さて、来週はどこへ行こうかな。