3連チャンめのフライフィッシングは利根川スイングでレインボーを楽しむ

仕事が連チャンの時はその翌日は体が軋む音が聞こえてきそうなほど疲れが溜まるのですが、釣りの疲れはなんだか心地良いのです。朝起きして遠方へ出掛け、ざっと10数時間休み無しで釣りっぱなし。もちろんその夜は10時間近く爆睡し、後の二日間は心地よい疲れが続きます。しかし、連続して釣り続けていると疲れが無くなってくるのが不思議。

さて、3連チャンめの釣りですが、皆さんにこの秋の選択肢をさらに広げてもらうために利根川へスイングの釣りをしたくて出掛けてきました。群馬県ではどこもハコスチは人気ものの様で、ここもその放流のほとんどがハコスチになります。

群馬漁業協同組合は運営する利根川の冬季ニジマス釣場は10月16日オープン(時間は8時〜17時)。当初はC&R(キャッチ&リリース)なのですが、12月18日から持ち帰りOK(制限尾数アリ)になります。最もハコスチって美味しいのか?という意見がありますが、以前の某釣り場では持ち帰ってほしくないのか漁協の人は「ハコスチはドナルドソンと比べると不味い。」と言っていた事を覚えています。しかし私は淡水の鮭鱒類を持ち帰ることはほぼ無くなったので、その真意が定かかどうかはわかりません。

この利根川は行かれた方ならわかると思いますが、川幅が広いのでダブルハンドでその釣りを楽しむ方が多い場所。なので、ダブハンを始めたばかりの人にはちょうど良い練習場といったところ。都心から100キロ程度と近いこともあるので、ご興味がある方は一度訪れてみてはいかが?

という事で今回の釣りの様子は以下の通り。そして翌日も私はお休みだと言う事を知って、4連チャン目の釣りへと向かうのでした。つづく・・。

今回の教訓:秋のC&Rは入門者でいっぱいなので、その行動は大目に見ましょう

ハコスチはじめました
「ハコスチ始めました。」的なノボリを見ると、なんか冷やし中華みたい。ここの入漁料は年券を持っていないと三千円になってしまいます。最も最近はどこの管釣りも5千円は取るから普通なのかな? 私はチト高いと感じてます。券を買うときに「どのへんで釣れてますか?」と聞いた所、昨日は柳の木の下でやっていた人の釣果が良かったとのこと。
ハコスチを求めて
ありゃ水位がとても低いじゃありませんか。沈み石が殆ど水面から顔を出し、スイングする場所が限られてしまうし、私達以外はほぼ全てがルアーマン。これじゃスイングする所が無いので、とりあえず釣果を求めて、シングルハンドでその柳の木の下へ行くことにします。
レインボートラウト(ハコスチ)
漁協のおじさんに教えてもらった場所へ行くと流れが合わさり、幾らか深くなっている場所がありました。そこへニンフを流し込んでみるとすぐにヒット。強い流れからやっと引っ張り出した個体は50センチ弱。先だっての吾妻川よりも一回り小さいかな。
レインボートラウトのファイト
しかしそれ以降はアタリがほとんどなし。サイトニンフィングをしようと思ってもレインボーが見つからず右往左往していると、一緒にいったお仲間がヒット。フライはブラックゾンカーのスイングだそうな。6番のシングルハンドでも中々寄ってきません。
ハコスチ
魚のコンディションはまずまずですが、吾妻川の時と違い、釣り上げた個体の全ての鼻が白かったです。
利根川の流れ
しかし、その後はな〜んもなし。考えてみれば平均50センチの個体(最大65センチだそうな)を入れている訳だから、200キロ入れたと言われてもこの広い場所におよそ100〜150匹しかいない計算。管釣りと違って広い区間に放たれるので、それを探すためにくまなくフライを流し込むのに時間を要します。地元の人曰く、「これから毎週末放たれるので、魚が増える10月後半が凄く良くなるよ。」とおっしゃってました。なので、皆さんがこれを見て行く頃の方が釣れるかも?
ハコスチ
お昼はまったりとな〜んも無いので、午後の時合いは3時前ごろだろうと思い河原でふて寝。そしてその時合いでムックリと起き上がり、私も真似てブラックゾンカーを流し込むとガッツーン!4番ロッドで寄せるのが一苦労。
ハコスチ
その後天気は急変し冷たい風が吹き込んだと思ったら雨のカーテン。それが頃合いだと思い納竿しましたとさ。今年は野反湖と赤久縄、そして前回の吾妻川とハコスチを4ヶ所制覇?今年はもう充分かな。

日本から一番近いニュージーランド(吾妻川・阪東子持漁協)?でレインボートラウトを狙う

こんなタイトルを書いてますが、もちろん日本での釣りですよ、それも群馬県の吾妻川水系の釣り。この時期は皆さんの釣欲を掻き立てるというか、禁漁後でも釣りへ行ってもらわないと釣具屋は商売にならないので、秋でも皆をその気にさせる為に関東近郊の釣り場を紹介しています。

『目指すは日本のニュージーランド』というフレーズで始まった群馬県にある阪東子持漁協が冬季釣り場として解放したのは2004年から。民主党政権時に揉めた八ツ場ダム下流に位置するこの川は、工事に伴い何度か利根川本流へ移動して行われた事もありました。当初の大型魚はドナルドソン種でしたが、2016年から「ハコスチ」(スチールヘッド系ニジマスと群馬県のみが保有する箱島系ニジマスを交配した、引きの強さを優先に作られた釣り向きの種)が登場し、それ以降はC&R区間にはハコスチが放流されています。

ハコスチって個人的にあまりカッコイイ名前だとは思えませんが、実際に釣ってみると確かに他の放流魚よりも強い引きでジャンプを繰り返すのと、尾鰭の欠損が少なく見た目がワイルドなレインボーに近いのが特徴です。ハコスチが放流されている他の場所は普通のニジマスとドナルドソン種を混ぜて放流している所がほとんど。その為見た目が同じレインボートラウトなのでどれがハコスチなんだかわからないのですが、この阪東子持漁協のC&Rだけが100%ハコスチなので、掛かればその引きを確実に楽しむ事ができるので、僕らは遊びに行きます。

ただこのコロナ禍でかつてはそのC&Rがルアー・フライ専用区だった場所は、餌釣りも加わってしまった事で敬遠していたのですが、今回4年振りに訪れたという訳はえさ釣りが加わってどのように変わったかを検証しに行ってきました。さてさて、今年もハコスチは元気に跳ね回ってくれるでしょうか?

お暇な方はご覧くださいまし。

今回の教訓:タックルチェックは入念に

阪東子持漁協
この場所は朝8時から16時までが釣りをして良い時間。寝坊したので受付したのが9時半スタートで釣りは10時ごろから始めました。ちなみにここの入漁料は¥3,000しますが、かつて天候不順の日にサイトニンフィングにこだわってタコった事があります。管釣り感覚で沢山釣れると思って来られると痛い目に遭いますのでご注意を。ついでにポイントを移動するにはウェーダー必須です。
折れたウィンストンロッド
車を置いてから釣り場までは藪があるので竿袋に収めたまま行ったのですが、到着するとあれまロッドティップが折れているではありませんか、前回の釣行で折れたのかなぁ。そういえばこのロッド、以前折った時もこの場所でした。なんか嫌な予感・・。車はとても遠い場所に停めてしまったので、予備ロッドへ変える為に戻るのが大変なので折れたロッドで釣ることにしました。
阪東子持漁協のハコスチ
現場に着くと先行者はルアーをされている親子がおり、挨拶をしてその下でやらせていただくことに。フライはブラックリーチを結びロッドを一振り。すると着水後にリーダーが走っていくではありませんか。おぉ、やっぱりジャンプしますか。そしてランニングラインがビュ〜っと出ていき、ランディングまでに大体5分程度掛かります。上がってきたこのこのプロポーション、放流魚とはいえやっぱりハコスチは綺麗です。
ハコスチの尾鰭
尾鰭はこんな感じ。北海道のワイルドレインボーと比べてはいけませんが、その引きは北海道のそれと同じくらい引いてジャンプするので大物の引きを十分に楽しめます。またバーブレスフック使用のルールなので、テンションをちょっとでも緩めるとバレてしまいます。
阪東子持漁協
その後すぐに次の魚が釣れる訳でもなく、やっぱりひたすらニンフをスイングするか、インジケーターを使って繰り返しポイントへ流す時間が続きます。徐々にポイントを下流に下がって隈なくサーチしますが、一般区間近くまで下がってもあまり釣れません。
ハコスチ
魚のいる場所は水温次第で変わってきますが、だいたい底石のある場所の前に魚がつきます。ドライフライで釣れるのは条件が揃った時のみなので、主にニンフィングになります。底石は昔も今もあまり変わっていないので、そのピンポイントを指示してお仲間もヒット。どれも魚のコンディションは良いです。
ハコスチとファイト
お昼の時間帯は全くアタリがないので一旦陸へ上がってひと休憩。午後の影が少し伸び始めた2時半ごろから再スタートすると、その休憩がよかったのか、また喰いが立ってきました。掛かるたびにジャンプを繰り返し、収めているラインをほぼ全て持っていかれるので、バーブレスフックも相まってそのやり取りはとてもスリリング。
ダイワのヘキサゴングラファイト
後輩が持ち込んだロッドを見てやってください。その昔売っていたダイワのヘキサゴンで、見た目はバンブーですがグラファイトロッド。今から35年以上前のロッドですが、一緒に仕事をしていた頃のロッドを大切に持っていたんですね。私は学生時代に苦労して買ったロッドは大事にしているんですが、それ以降のロッドは入れ替わりが激しく、所有している本数は30本程度しか持っていません。
午後の時合いは一瞬でしたがバタバタっと釣れたのでなんだかんだで沢山釣れました。サイズは50〜55センチ程度で似たようなサイズのみ。個体によってそのカラーは異なるのでハコスチは見た目ではやっぱり判断できないですね。強いて言うのであれば、黒点が普通のレインボーよりも大きく濃いかもしれません(その年によっても変わりますが)。ちなみにこの日C&R区間に餌釣り師の姿はありません。やっぱり三千円も払うので、持って帰りたいんでしょうから普通区間にいらっしゃる様です。
ハコスチ
気がつけば終了の4時なんてあっという間。お昼も食べずにずっと楽しみましたとさ。この釣り場へ毎回来て思うことは、僕らは下の区間(持ち帰り区間)へは行かないので、入漁証の¥3,000はちょっと高いと感じますが、今秋は北海道へ行けない私なので、その代わりの遊びとしては充分かもしれません。また下流部の普通の区間では一般的な管釣りで見られるレインボーは釣れますので、ここに固執しなければオデコは免れると思います。その景色と魚のサイズを考えると『日本のニュージーランド』は野反湖の様な気がしますが、ハコスチの引きを感じてみたい方は是非どうぞ。

 

利根川でスイングボーイズになってみた

本当は千葉南房にてサーフキャスティングをする予定だったのですが、予報をみたら館山は暴風雨。風は台風並みときたもんです、こりゃ駄目だわ。仕方なく釣行前夜に急遽ギリギリで決めたのは、「ウォーターボーイズ」ならぬ、「スイングボーイズ」をする事に。

「スイングボーイズ」とは、映画「スイングガールズ」のようにジャズを演奏するビッグバンドではありません。ダブルハンドの釣りをしている方ならもうお気づきですね。フライフィッシングで言う「スイング」とは中本流でウェットフライを川幅に横切らせて(スイング)トラウト類を狙う釣りの事です。丁度今発売されているフライフィッシャーフライの雑誌はどちらもスイングネタの記事が載ってますので、掘り下げてみたい方はそちらを見てください。

この時期に私がいつも出かけるC&Rといえば阪東東子持漁協の吾妻川でハコスチなのですが、今季はC&Rが無くなりましたのでなんとなく行く気が失せてしまい、今回は利根川のC&Rへ。基本同じ水系で吾妻川よりも少し下流部に当たる場所です。群馬県の中心ということもあり、平日でも多くのスイングボーイズがいらっしゃっており、僕ら以外でも10名以上はいたかな。

私の連れはフライフィッシングリハビリ中なので、スペイキャストなんてまだ流行っていない時の世代。35年前のカプラス・ブラックレンジャー(10ft・6wt)を使って最初は投げてました。もちろんそれでも釣れるのですが、手返しが悪いので、途中から私のアスキスを貸してダブハン教室と相成りました。

映画「スイングガールズ」を思い出しながら、リズミカルにテンポ良くスイングしては2ステップダウン。アタリがあれば5ステップアップしてフライを交換。ポイントを休ませたら1ステップダウンで釣り降る。歩いて歩いて歩きまくり、忘れた頃にドスンと来るのがスイングの釣り。考えてみれば先だっての北海道でのイトウ狙いもスイング・ボーイズでしたね。

そして朝8時のオープンから終了の17時まで投げ続けた結果は・・・・。

今回の戒め:釣りの予定はセカンドプランの準備までしよう。そうでないと、その日が徒労に終わる可能性が高い

利根川冬季ニジマス釣り
写真の少なさと釣果は比例します。釣れると安心して写真を撮りまくるので、昨日の苦労がすぐにわかります。最初は入ってすぐにヒットしましたが、バーブレスフックゆえにすぐに外れてしまいました。悔しいので再度戻ってスイングすると、多少大きいサイズがヒット。でもジャンプで外れちゃいます。そんなことの繰り返し。
利根川の冬季釣り場
午前中は流しても流しても結果は出ず。なので一旦ウェーダーを脱いで食事に行き、再度14時からトライ。でも状況は同じでアタリはほとんどなく、掛かりが浅くすぐに外れちゃいます。フックを小さくすれば雑魚が釣れてしまうので、私はほとんど6番のウェットフライを投げてました。
冬季釣り場の釣り
そして夕方の時合いの最後の最後にようやく釣れたのはデッカイハコスチではなく、このおチビちゃん。ガッチリと6番のウェットを食い込んでます。C&Rの釣りだから魚を値段に換算してはいけないけれど、¥3,000を払ってリリースできたのがこの一匹です、トホホ・・・。
冬季釣り場の釣り
そしてスペイでのダブハン初挑戦の彼も最後の最後にヒット!って手繰り寄せたら、立派なグイウー様でした。でもちゃんとフライを流せている証拠なので、掛かってくれたことに感謝。今回は雨による変化(増水はほとんどありませんでしたが)の為に状況がよくなかったのかもしれませんね。この釣り場は年券を持っている人は半額になります。ダブハンを振り回してたまに魚が掛かればOK的な方にはお勧め。釣果を出すにはルースニングの方が良さそうですが、スイングボーイズが多いので、ポイントが限られる事でしょう。

釣り人の行動・秋の野反湖でドライフライフィッシング

夜明けのライズを仕留めようと睡眠を削り着いたのは朝4時半。暗がりの中で準備をしているとこんな夜更けに次々と車が流れ込んでくる。そんな時間に行動するのは釣り人だろうと予想はつくので、僕らは競うかの様にして準備を急ぐのである。これって、湖での釣りのあるあるですね。

各車のライトが落ち車のエンジンが切れると「よーいドン!」の合図の様なもの。入漁証を買うのにダッシュするもの。慌てすぎてウェーダーを履かずにウェーディングシューズを履くもの。そして既にタックルが組まれているルアー組の素早い動作を見て、私は先に準備を済ませた仲間に先に行く様促すのです。朝の時間はまるで借り物競争の様ですな。

そもそも、なんでこんな人がいるの? と思う位、平日なのに人だらけ。そしていつもと違うのはエサ師がとても多い事。この時点であらかた察しがつきます、放流でもあったんだなと。

今回の一泊二日旅は以下の写真の通り。少しずつ水温が下がり、野反湖は初秋を迎えレインボーシーズンを迎えました。あなたも時間を見つけて出かけてみてください。

借り物競争を勝ち抜き、先に行った仲間は一昨年の一番良かったポイントに入るや否や、次々とドライフライでレインボーをキャッチ。出遅れた私は対岸に入り狙うけれど、流れの筋が対岸。なので対岸のエサ師は5分に1本のペースで釣り続ける。ま、放流ものですけれどね。
ふと見回せば私の側にも釣り人だらけ。でも急斜面の釣りにくい所で陣取っているので、真似をする人は無し。水温の上昇と共に私の方も入れ掛かり。あっという間に二桁釣果。野反湖で初めての経験です。
大体秋のシーズンは野反湖の水を抜くので、水位は7月上旬の満水時から比べると4~5mは落ちている状態。湖が小さくなる分だけポイントが絞りやすく釣りやすい。おまけにこの塩焼きサイズのレインボーが入れ掛かり。放流魚の大半は胸ヒレが欠損しているのがちょっと悲しいけれど。
魚のサイズは22〜40cmちょっと位まで。ハコスチと一般的なレインボーは見た目で判断できないけれど、ハコスチは掛かった瞬間にジャンプを繰り返すので分かります。このハコスチは何度か釣られたのでしょう、上唇の欠損アリ。
ずっと横にいるので魚をねだっているのかと思ったけれど、魚を捕まえる事は私よりも何倍も上手でした。
ハコスチとは群馬県が養殖しているレインボーで、その食味を優先するのではなく、ファイトを楽しむために作られたレインボー。当初は尾鰭がとても綺麗で有名だったこの魚は最近では養殖が追いつかないのか、年々そのクオリティが低くなっている様に感じる。今回はブルーバックを釣るために湖の奥深くへ行かず多くの釣り人に混じって釣りをしたので、綺麗な魚体が釣れる確率は1/10くらいになっちゃった。
今回の様に水位が低いと高い所で魚を確認し、その魚を狙い撃ちするというサイトフィッシングが楽しめる。ただし、サイトフィッシングの場合は飛ばしている距離はフルキャストに近いので、それなりの力量が必要。でもご心配なく。岸近くをただ浮かべっぱなしでも十分釣れます。お魚はその時の気分で食いくので、サイトのスタイルとは違い、浮かべっ放しで待つ根性が必要。
休憩するお仲間は更に高い位置から魚を見つけて、「あっちにでかいのがいる。」「もうちっと右。」「あ、今デカイのが見て帰った。」などとチャチを入れるので、釣りをしている方は煩いったらありゃしない(笑) 仲間でくるとそんな楽しみもあります。
高い位置で確認してキャストするので、ヒットした時はこの位置。ファイトを楽しんで5m下の岸際まで降りて行きます。
写真ではわかりづらいですが、私が居る位置は5mほど上。そこから見える魚にキャスト。ラインが足りず、手元はバッキングラインが出ちゃうことも。フライはビートル・ホッパー・エルクヘアカディスなど。
気がつけばこの二日日間は菅釣り状態の釣果。魚は掛けるたびに飛んだり跳ねたり。仲間達のため息が木霊し、楽しい時間はあっという間に過ぎて行きます。野反湖は11月10日まで釣りができますが、10月中旬以降はとても寒いので、ドライの釣りは難しくなるので、このスタイルを楽しみたい人はそれ以前に行かれるのが良いでしょう。皆さんもいっぱい釣ってね、幸運を祈ります!

冷たい川で足がつる

渓流の開幕と共に河原を何キロも歩く様になるので、私は毎年3月の最初だけ足に筋肉痛を覚えます。そして渓流のシーズンが終わると途端に歩く距離が短くなり、ふくらはぎは運動不足状態。なので秋から初春までは体力の自己管理を考えなきゃなりません。渓流シーズンが終わった途端に歩かなくなった、というのは皆さんの中にもいるんじゃないかな?

さて、この軽い筋肉痛で起こりやすいのが足の痙攣、というか”足がつる”という状況です。釣りの帰り道で「足がつった」という状況はありませんか?私の場合は車がマニュアル車なので、帰路の運転中にクラッチペダルを踏んだ瞬間に足がつった経験が数度。あまりの痛さにどうすることもできず、その激痛に耐えながら運転することがあります。昨日の高速道路上はまさにソレで、右側車線を走っていたので車を止める訳にもいかないしね。

その原因をググると、中高年は軽い筋肉痛になるぐらいの運動がきっかけでなるケースがあるとか。私が釣りの帰りになるケースは、足首の締めつけ過ぎ(冷え防止のために靴下を何重にも履いた為に足下に血が行かない状態)や水分やエネルギー補給(食事)の忘れ、あるいは腰にホッカイロを貼る予防などを忘れると起きるのです。昨日はその三つを全て忘れてました。ま、秋のこの時期に水温の低い川へ長時間浸かる事があまりないので、そんなこと忘れちゃってたいんですね、反省。

皆さんも釣りに夢中になりすぎて、運転中に足がつらない様に予防を心がけてくださいまし。そうそう、昨日の釣りは皆さんの気持ちを煽るための情報とりの釣りで、坂東子持漁協の吾妻川へ。今年もハコスチの季節です。

状況をいうと、ハコスチ専用区であるC&R内の状況はあまり芳しくない感じ。本流の水温は少し高く、放水口よりも下流の水質は青々しく冷たい水。魚は散っておらず本番はこれからといった状況で魚の数も少なめ。C&R内への放流は毎月始めとの事なので、皆さんは11月初旬を目指して行ってくださいな。ここのC&Rは100%ハコスチの放流です。

吾妻川のハコスチ
一緒に行った仲間はインジケーター無しでスイングの釣りでガツンと一発。フライはビーズヘッドマラブーのブラックです。
どうやら底の障害物前に居るらしく、底の状況を探りながらの釣り。時合いは10時半までで、その後はパタリと何もなし。
ハコスチを釣る
私は時折ライズするヤツを見つけて、その周辺へニンフを投入してヒット。でもあとが続きません。魚のサイズは50-55といったところ。
後半はC&Rを外れて下流へ。サイトで魚を見つけてニンフを投入。
ドナルドソンとハコスチの川
そのニンフをパクリと咥えた個体は釣り人の手中へ。ちなみにハコスチじゃないその他ドナルドソン鱒のことを持ち帰り用(食用)なので、通称「頂き鱒」と言うらしいです。これには笑っちゃいました。

ノゾリキスゲ

避暑を求めて毎年訪れる場所はココ。雨の降らない日が続いているので、野反湖も御多分にもれず渇水気味。ノゾリキスゲはまばらに咲き、高山植物たちは雨を待ち続けてげんなりしている様。テントを張り終えた頃には外気温も今までで一番暑いかも?と思うくらい。それも、今まで野反湖では耳にすることが無かった蝉の声が外輪山のすぐ近くまで迫っており、長野原のあたりではクマゼミの鳴き声が聞こえるようになりました。

その野反湖の麓には政権交代時代に騒がれた八ッ場ダムの計画があり、知らぬ間に着々と進み2020年にはいくつかの町が沈むことになる。ダムの底になるであろう道を走っていたのはもう5〜6年前までのこと、今ではダム底を見下ろすかのような高台に道は移され走らされているのである。川原湯温泉の景色もそろそろ見納めなんですね、ちょっと寂しい。

さてその野反湖の釣りはと言うと、「冷やし中華始めました。」的なノボリが目印でブランド鱒である「ハコスチ」が放流されるようになったこともあり、少しだけ釣り人が多くなった気がします。今シーズンは残念ながらキャンプサイトがクローズ(下水工事のため)なので、お盆は賑わう事がないみたいだけれど、カメムシのシーズンには再訪したい私。釣果?魚の写真はほとんどないけれど、メチャクチャ楽しい時間を過ごしましたヨ。

今回はキャンプ場クローズの連絡前に予約を入れた人だけに解放されている。なので、独占状態で仲間内5名でキャンプ。バンガローは営業してます。
「新たな感動を釣り人へ」と言うキャッチよりも、「ハコスチ入りました」の方がわかりやすいかも?(笑)。群馬のブランド鱒であるハコスチ、あなたはもう釣りましたか?
キャンプサイトにはアキアカネと僕ら以外のお客さんはひと組だけ。いつもは賑やかなキャンプ場が嘘のような静けさ。
私のキャンプは段々と軟弱化。イワタニのマーヴェラスを購入したので、今回はその試運転。家で焼肉しているのと変わらない感じ(笑)。
満点の星空の下、僕らは夜遅くまで焚き火の前でくだらない話を語り合いました。
朝食はミネストローネと焼いたフランスパン。一見豪華そうだけれど、市販品に昨夜の余り物を入れた手抜き料理なんです。
持ち込んだタックルはドライ縛り、漢の世界です。シャローレンジで餌を食べる個体を探し、湖岸を延々と歩きながらキャストを繰り返すと言う手法。
初日の17時過ぎからライズが所々で起こり、それを狙い撃ちして出てきた大物は10回ほど。そのうち4本はヒットし、バッキングラインまで持ってかれました。しかし使ったシンガマボディフライが全部バーブレスだったので、ランディング寸前で全てバレちゃいました。足場も悪いところでやってましたしね、残念。なので、写真は何もナッシング。でもハコスチのジャンプに癒された釣行でしたよ。
野反湖生まれのこんなおチビちゃんだったらいくらでも出るので、オデコはありません。コヤツは#8のシンガマフライで釣れました。大物はバレちゃうのにねぇ。

ブランド鱒

10月に入り私の心は湖モードで、本栖湖はちと早いので野反湖へ。と行きたいところですが、ストイックな釣りばかりを紹介していると皆さんの足が重くなるので、10月の釣り情報として急遽 “日本のニュージランドを目指す”(というキャッチフレーズを当初はつけていた)へ久しぶりに行って来ました。

昨年お伝えした群馬を代表するブランド鱒であるハコスチが引き続き人気が上々。このレインボートラウトは群馬県下のみに放流され「レインボー放流」とは書かず、「ハコスチ入ってます」的な表現が使われるブランド扱い。通常の放流レインボーは弱い引きとヒレがボロボロなために雑巾鱒と揶揄されることが多いですが、ハコスチはジャンプとダッシュで釣り人のロッドを絞り込み魅了します。昨年に引き続き神流川にも沢山放流されたようです。ですが、今回訪れたは渋川伊香保ICから10分ほどの場所にある利根川水系、坂東子持漁協冬季釣り場

昨年は利根川本流で行われていたこの冬季釣り場は、釣り切られなかったハコスチが見事に育ち、ダブハンを楽しんでいる人々のロッドを絞り込む、新しいターゲットとなっています。今年は元に戻って吾妻川で開催ですが、利根川よりも規模は小さいものの場所が広々としているので、魚が掛かればそのダッシュ力を味わえますヨ。

管理棟を尋ねると「水温は朝で20℃だよ。」と言われたので、流れと水温と影をキーワードに釣ることに。何度も訪れている場所なので、ポイントはそれとなくわかるので、オープンから11時までの3時間でニンフで11本ドライで1本という釣果。サイズは大体55〜65cmくらい。さすがにサイズが良くて腕が痛くなったのと、熱中症になりそうな雰囲気だったので午前中で退散し、下道で帰路へつきました。中山道の下道は久しぶりに走りましたが、国道4号線と同じく、バイパスが多くなり意外と早く帰れるものですね、東京まで2時間半でした。

なんか特別なフライでも使っているのかと思われたくないので、今回のフライは全部店頭に売っているコマーシャルフライを使用。タックルはこんな感じです。

Rod:Scott Radian 905/4
Reel:Lamson Speedster 2
Line:SA Magnum WF5F
Leader:TH Trout 10ft 3X
Tippet:TH Nylon Tippet 4Xを50cm
Fly:ヘアーズイヤー#12・フェザントテールニンフ#12・スティミュレーター#8
Shot:ディンスモア No,1を1個
Marker:CFFストライクマーカー L

タナは場所によって異なりますが、1〜1.5mという感じ。

水温がまだ高いので、狙い目は10月下旬以降くらいでしょうか。水温が下がれば(15℃以下くらい)活性はもっと良くなると思います。ただし、この釣り場は入漁証が¥3,000と管釣り並みなのと、対価を払っても入門したばかりの方々には手強い場所なので(魚が大きい代わりに放流数が少ない)、ある程度川に慣れた人にオススメです。

まだ今月の釣り予定を立てていないあなた。でっかい鱒の引きを楽しんでみてはいかが?

魚の重さと引きで、こんなになっちゃった。2本釣って交換。ちなみにティペットはフライのアイから毎回10cmほど切るか全交換して繋ぎ直さないと切れちゃいますので、ティペットのザラザラ確認は怠りなく。
ハコスチ
図体の割にはフライはちっこい方が良い感じ。ルアーの人よりもフライへの反応の方が良い感じでした。1本をランディングするのに5〜8分かかります。
C&R中流エリアの荒瀬はその隙間を釣っていく感じ。魚の好きな流れを探して、石の頭を釣るのがポイント。魚の影を探すのは慣れしかありません。

 

私は右岸側に登って魚体を探し、サイトニンフィングするのが好き。ただ曇りになっちゃうと途端に見えなくなります。
ハコスチ2
ヒレの回復具合はこんな感じ。スピードとダッシュは他のレインボーよりは引きが強いので、広い吾妻川では掛けた途端にジャンプと走りが釣り人を魅了します。なんて言っていると物凄いことになっている感じに聞こえますが、海外でスティールヘッドを楽しんだことがある人はそこまで期待しないでください。
空のドライシェイクスプレー見っけ。このままにして置くとフライをやる人のイメージダウンに繋がるので、自分のものでなくても持ち帰り自分のゴミと一緒に捨てましょう。
意外にも釣り人の足跡よりも鹿やイノシシの足跡が多かった。ちなみに入渓点が少ないので、行き慣れていない人は魚券を買うときにパンフをもらいましょう。
ヘビのジムグリ
テトラの隙間で日向ぼっこするジムグリ。もうすぐ冬眠するのかな?

 

青空が高いけれど、昨日は外気温高過ぎ。水を忘れて熱中症になりそうだった。ふぅ。
ハコスチ3
お魚は途中から写真を撮るのが面倒になったので、適当な感じ。放流サイズなのでチビは全くおらず、慣らして55-65cm中心。一番走った個体でフライラインを全部持って行った。ドライフライはライズを見つけての狙い撃ち。11本の中で1匹だけ片目くんで、それ以外はまずまずのコンディション。この魚たちが残ったら、ヒゲナガシーズンは面白いでしょう。坂東子持漁協のページはこちらです。