皇居のお膝元で出勤前にニジマスと遊ぶ

毎年の事ながら早春の渓流をさまよい歩くとその打率はとても低く、ただ河原を歩きヤマメの影を追い求めているだけで、ライズハンターにはなりきれない日々が続いている。ましてやサクラマスなんぞは更にその100倍困難な訳でして、もはや休日の度にキャス練に出かけている、とでも申しておきましょうか。

そんな訳で魚が恋しいこの頃。昨日の天気予報は私に「さぼっちゃいなよ。」と悪魔の囁きをしていたので、サボるとはいかないにしても少しだけ早起きをして出勤前に釣りへ出かけると事に。行き先は都内のビオトープである弁慶池。この機を逃すとレインボートラウトは死してザリガニの餌になっちゃうから今しかないんです。

弁慶橋ボート場の営業は4月までは朝9時からの営業なので(5月からは7時)、仕事前に与えられた時間は帰路を考えると正味2時間。この時間に魚を仕留めてサッと帰るという寸法です。お店に車を置いて九段下まで歩きで徒歩5-6分。そこから半蔵門線で二駅なので、歩きを含めて20分もあれば着いてしまう釣り場。弁慶池の上には首都高4号線があり、日曜とてサイレンが鳴り響くそれはやかましい釣り場なのであります。

そんな弁慶堀でのレインボートラウトフィッシングはこの暖かさが続くと私の予想ではあと2週間くらいかな? その後はバスの釣り場へとトランジションしていきますので、千代田区でニジマスを釣ってみたい方は、この週末ぐらいまでに出かけてみてくださいな。

今回の戒め:早起きは3本の得

紀尾井タワー方向
土日は混んでいるので前日までにボートの予約を入れておいた方が良いかもしれません。私は8時45分ごろにつきましたが、順番で言うと3番目。時間が短いので慌てて釣りを始めましたが、振り返ればボート場はご覧の通り。写真奥の桜はもう葉桜になり始めました。
弁慶堀(濠)
着いたらその暑さに先ずはフリースを脱ぎ脱ぎ。そしてペットボトルを2本購入して乗船しましたが、30分ほどで一本目を飲み切る勢いの暑さ。ライズがあるかと思いましたが、これだけピーカンだとしないですな。
弁慶堀のレインボートラウト
季節が進んだからギュンギュン引っ張ったほうが釣れるのかと思いましたが前回と同じ。フライを沈ませてステイさせた後に反応があるので、あまり引っ張らない方が良いみたい。タナも相変わらずひとヒロほど。フライはブラックのマラブービーズヘッド。
弁慶堀のニジマス
嬉しいことに私以外にフライフィッシャーマンが二人いらっしゃったので、フライ人口は3名。隣りの方もすぐに釣れてましたヨ。
レインボートラウト
インジケーターへのあたりは10分に一回程度。でもものすごい細かいアタリはもしかしたらブルーギルかもしれません。もう少し暖かくなったら、ブルーギルのドライフライフィッシングを出勤前に楽しんじゃいます。ちなみに早起きは3本の得と書きましたが、バーブレスを使っているので実際は3本掛けてランディングしたのは1本のみです。
クロウダディ
そうそう、私はこのフライがどんな動きをするのかを見に来たんだっけ。ということで、レインボー狙いをやめてフライのスイムテスト。私の予想では金属テールの幅が大きいのでクランクベイトみたいに泳ぐかなと思いました。
クロウダディ
沈んでいく姿勢はフックを上にして尻尾を下にして沈んでいきます。ロッドを大きく煽ってみましたが、この金属テールの効果で左右に振れる事はなかったです。でも、その動きはやっぱり雰囲気はザリガニ。ハサミの部分もフワフワした動きを出してます。このフライは夏になったらこの弁慶堀で活躍してくれるかな?
ダブルバレルポッパー
同じく、その前に巻いたポッパーの動きもチェック。サイズ感はブルーギルと子バスにピッタリ。早く糸トンボが飛び回る季節が来ないかなぁ。弁慶池にいるともはや頭の中はブラックバスのバイトシーンを妄想。渓流魚はもちろん楽しいのですがお手軽な釣りも大好きな私。

あいにくの天気だったのでオトコ二人、ぶらり旅

そいえば先日の芦ノ湖でうえ乃のマスターが「卒業旅行で少し人が戻ってきた。」と言ってたけれど、うちにもまだ大学生がひとり残っていたんだっけ。管理人JrといえばFacebookの方でたまに登場していたけれど、あの小さかった愚息は今や私を抜き去り180cmオーバーに。そしていつの間にか酒が飲める年になっていたが、未だ親父と酌み交わすことはない。

昨年の息子はコロナやらオンライン授業やらでどこへも行けなかったので、たまには外へ連れ出そうとを誘ってみたら、意外にもあっさりOK。しかしフライフィッシングのブランクがもう一年以上になってしまったので多分キャスティングはままならないと思い、こんな六案をぶつけてみた。

次のコースから行きたい釣りを選びなさい。

1:渓流タイプの管釣りでイレグイになりたい
2:芦ノ湖のボートで遠投引っ張りの釣り
3:行ったことがない遠くの管釣りに行きたい
4:せっかく解禁しているのだから、オデコ覚悟で渓流へ行ってみたい
5:シーバスボートでシーバス&メバルの釣り
6:本栖湖へ行ってオデコになる

どのコースを選んでも一流?のガイドが同行し、丁寧にフライフィッシングをサポート、送り迎えもいたします。天気予報は日増しに悪い方向へ向かう中、釣り初心者のあなただったらどれを選びますか?

愚息が選んだのは6番でした。

子供たちがまだチビだった頃、私は毎週の様に「明日は山梨へ観光に行こう。」と家族を引き連れて本栖湖へ来ていた酷い父親です。家族は朝3時半に叩き起こされて本栖湖へ。車の中は寒いだろうからとシュラフと毛布を渡し嫁と子供二人を残して朝マズメの釣りへ行くのです。近所の遊園地などが開く10時前には釣りをやめて、ガリバー王国やオルゴール館などで一応家族サービス。そして帰る頃には、「渋滞に巻き込まれるから時間をずらして帰ろう。」という理由を付けて、もう一度本栖湖へ戻りイブニングの釣り。そして10時ごろ帰宅という具合でございます。

今回嫁には「山梨県の日帰り温泉へ連れて行ってやる。」と誘ってみましたが、過去の記憶が脳裏によぎったのか、ついてきませんでした・・。

3月の本栖湖
愚息は何を思ったのか「本栖湖へ行きたい。」と言い出した。私にとっちゃ嬉しい選択だけれど、天候は最悪だし到底彼が釣れるとは思えない。彼は勘違いしていたようで、自分のレベルでは釣れないという意味だと思ったらしい。いえいえ、私だって数回に一度しか釣れない本栖湖ですよ。結局、雪混じりの雨が激しいので本栖湖は観光だけにして、釣れる管釣りへ行くことと相成りました。
奈良子フィッシングセンター
さて、ここはどこかわかるかな?本栖湖から移動する時間で予報通り雪に変わってしまいました。釣り場に人がいないので、不安になりましたが営業中という事で、息子と二人で貸切フライフィッシング。もっともこんな天気の日に来る人はいないよね(笑) それにしても死んだ親父に顔が似てきたなぁ・・。
雪の奈良子フィッシングセンター
ブルーのシムスを着ていると私に見えますが、違います。見分け方は私よりもさらにお肉がない縦長のひょろっとした体型で、レフティな点かな。ロッドを振るのが一年振りでも若いからすぐに思い出して釣ってましたヨ。
奈良子フィッシングフィールド
奈良子フィッシングフィールドは魚種が豊富なので色々な魚がヒットしてくる。今回はアマゴにヤマメにイワナに、レインボートラウト。彼はとりあえず沈めてニンフの釣りでこのイワナをゲット。
シムスのレインウェア
暖かい上下の服装を提供したけれど、足のサイズが私よりもずっと大きいので、足は運動靴のまま。足先が痺れるほど寒かったと後の弁。
雪の奈良子
こんな天気だけれど、フィッシングプレッシャーがないので私はドライフライを堪能。でも2時間もしたら手足が寒くなってきたので、まだ釣りたそうな愚息でしたが雪が積もる前に退散しましたとさ。

芦ノ湖でトラウトを釣りながらウクライナの事を思う

先週の土曜日にBASECAMPにて『毛ばりカフェ』と言うフライタイイングスクールをひと月ぶりに行いました。今回のタイングテーマがマラブーフライだったのですが、時間配分で余裕があると別のフライをタイイングします。今回も予定通り進行したので、2種類目のフライとして写真のモンタナマラブーをタイイング。

フライフィッシング歴が40年以上の人ならば「今さら何を」と言われてしまいそうなフライですが、このフライを巻いてみてビックリの、「こんなフライ初めてみました。」と言われたのにはチト驚いた。10年ひと昔と言うけれど、確かに40年以上前に私がよく使っていたフライだから、今の方々にとっちゃ珍しいのですな。そう言えばモンタナマラブーをしばらく使って無かったかも。ならばと、このフライの使い道として今週の釣り場が決まったのです。

私が芦ノ湖へ通い始めたのは中学1年生からで、当時は釣行計画書を親に出して釣行費を捻出し、春休みにバンガローで友達4人で一泊二日の釣りをしたのが懐かしい思い出。当時は国鉄の時刻表を購入し、それと睨めっこするのが好きだったので(私は鉄男くんではありません)、行った事のない遠くの釣り場はどのようにして乗り換えて何時に着くかを調べてよく妄想してたものです。

そして当時フライタイングはまだまだ修行の身だったので、高価だったけれどランドール・カーフマン著の『American Nymph Fly Tying Manual』を購入しフライを模倣して実釣で試すの繰り返し。その本の中ページに唯一のカラーページがあり、自分の中ではモンタナがカッチョ良く思えて沢山巻いていたのです。昔はこのフライを持って芦ノ湖へ行ってたなぁ、なんて懐古な今週の釣りは以下の通り。

毛ばりカフェでタイイング
今回の『毛ばりカフェ』のお題は左のマラブー&パートリッジ。そしてついでに巻いたのが、右のモンタナマラブー。タイイングしている最中に懐かしさが込み上げてきた。
American Nymph Fly Tying Manual by Randall Kaufmann
当時はまだ1ドルが¥300くらいしていた時代です、確か。なので右上には$9と書いてありますが、裏表紙にスタンプされた金額は¥3,700なり。よくもまぁこんな高い本を買ったなぁと思うのですが、それぐらいフライフィッシングの情報が無かったので洋書にすがるしか無かったのです。
ランドール・カーフマン
著者近影でランドール・カーフマンがカメラを持つ姿が写っているのですが、後に彼に遇う機会がありましたが、白髪の紳士になってました。そして私の恥ずかしい部分として、洋書の冒頭は一生懸命に訳したルビが英語の上に・・・。中学一年生頃のレベルはこんなものだと思うので、許してやってください。
モンタナストーンフライ
このページに記載されているフライの中で一番カラフルなフライがモンタナストーンフライ。他の洋書だとファンシーニンフと書いてありましたが、ストーンフライとして紹介されていたんですな。さっきパラパラとめくっていてびっくりしたのが、ダグ・プリンス(Doug Prince)のプリンスニンフが『Brown Forked Tail』と言う名前で紹介されてます。プリンスニンフと言う名が定着したのはこの後だって事ですね。それ以外にキャロット、テリコ、ビーバー、ヘルグラマイト,ティンバーライン、ビッチクリーク、ダムゼル、キラーバグなどなど。知っている人は「懐かしい〜」を連呼、知らない人はどんなフライかを妄想してみてください。
うえ乃前でスタートフィッシング
そしてそのモンタナマラブーを持って出かけた芦ノ湖。うえ乃ボートさんに聞くと、まだ水温が上がらずうえ乃ボート前で釣っていた方が釣れるとのこと。なのにエンジン船を借りて目の前でスタート。水深9mで魚探に映る魚は6〜8m付近。ラインはタイプ3でカウント30〜35秒で超スローリトリーブ。ティペットは3Xでモンタナフライは8番と10番。
放流もののレインボートラウト
今も昔もモンタナマラブー健在。他のフライに変えるとあまり釣れないのですが、このフライにすると順調に掛かります。そもそも順調に釣れる理由はロッド2本だしだからと言うこと。カウントダウンの時間が長いのでその際にもう一本をフルキャスト。投げ終わると最初に投げた方をリトリーブしてまた投げ返すので、普通の人の倍のキャストとリトリーブをしてます、疲れるけれどね。
芦ノ湖のサツキマス
釣れる魚はレインボーだけではなく、写真のサツキマス、コーホーサーモン、ブラウントラウトなど。イワナは残念ながら釣れませんでしたが、一人で四目釣りを達成。
イワタニのマーベラス
ひとしきり釣れたところでコーヒーブレイク。コロナの影響で食事はやっていないような事が書いてあったのでバーナーを持ち込んだのですが、月曜日から再開してましたので、美味しいカツ丼を頂きました。
この時期に使う芦ノ湖タックル
持ち込んだロッドは緑色のウィンストン6〜8番。ブルーのラインはシックスセンスのタイプ3。グレーのラインはSAのシンキングラインタイプ4です。いつもなら気にならない事なのですが、芦ノ湖は釣りをしている最中に富士駐屯地演習中の榴弾砲の音が聞こえてきます。その音が今TVで連日ニュースになっているウクライナへの砲撃音と同じなので、複雑な気持ちになるのと同時にTV映像に、映し出される瓦礫になった都市がフラッシュバック。アタリが無い時間帯はその音が鳴り響く度に胃がギュッと握られる様な気持ちに苛まれました。釣りなんかしていて良いのだろうかと・・。
元箱根湾
魚はかなりの数を釣ったのでその後は色々な場所を散策。湖尻のキャンプ場前は鉄板ポイントで人だらけですが、ポツポツ釣れてます。胴切り、プリンス、深良水門のあたりも少し釣れてます。元箱根の方は思いの外釣れておらず、僕らは1時間もやらないで退散です。
芦ノ湖の釣果
湖尻でやっていた時間が長いのもありますが、結果的に湖尻の方が沢山釣れました。一緒に行った後輩は最大で60センチ弱のサイズをキャッチ。私は大きいサイズは出なかったものの、リリースしながら一人でこの釣果。余裕で定数オーバーですが、写真撮影後に全てリリースです。ちなみにこのほとんどがモンタナマラブーでの釣果。
撮影後の放流式
今回は懐古ネタだったので、モンタナの他に普段使わなくなったミセスシンプソン、マツーカ、ミッキーフィン、グレーゴーストなど使用してみましたが、この中でモンタナが一番フックサイズが小さかったので釣れたのかも?
ブラウントラウトとサツキマス
釣果の上では大満足の釣り。しかし3月11日が近い事もあって、東北大震災の瓦礫と化した町並みと芦ノ湖で聞こえる自衛隊の砲撃音から思い出すウクライナの今がリンクしてしまい、複雑な心境でそのストレスから口内炎だらけになってしまいました。天災せよ人災でもよきせぬ事に巻き込まれて死んでいく事は、誰しも望んではいないでしょう。私に何ができるのかは分かりませんが、少なくとも人の手で解決できる不安は1日も早く無くし、戦争のない平和を望むばかりです。いつか安心してウクライナの川で魚を釣ってみたいなぁ、ってやっぱり考えることは釣りか・・。こりゃ私は死んでも成仏しないな。

本栖のオデコを弁慶池で癒やす

今年の2月は寒いですね。最高気温は例年とさほど差がないように感じますが、特に朝の最低気温が低いので朝早い釣りは敬遠しがち。ガイドが凍ってまで水辺に立つまでの忍耐強さは、この歳になるとすっかりなくなってしまい腰が引けちゃいます。

さて先週の本栖湖は私の気持ちとは裏腹に暖簾に腕押し状態。釣れそうな予感だけで投げ続けてもなんら手応えなく終わってしまいました。そして今週も本栖湖へ行こうかと思いましたが、ここの所オデコが多い私なのでロッドから伝わる手応えを欲しているのです。それも本栖湖で掛かるようなレインボー(ニジマス)がいいなぁ、なんて贅沢な事を言ってみたりして。そんな自分の欲求を満たす為に色々と考えていたら、釣りものが少ない1〜2月の行動は同じパターンでになってしまいますなぁ。

先だっての弁慶池は、釣り→大きいのを釣って満足して移動→ 月島でもんじゃ焼き 、で満喫しましたが、今回は釣りを終えた後に何をしようかなぁ、と考えてもコロナがもう少し落ち着かないと一日中出歩く気分になれんのです。まぁ、釣りの後の行動はその時に考えましょうか。

ぎゅうぎゅう詰めのJRに揺られた後に有楽町線へ乗り換え永田町へ。職場へ急ぐ足並みの中を僕らは場違いな格好をしてのんびりと弁慶池へ向かい、ボート場に着いたのは10時頃だったかな。すでに何隻かは釣り始めているけれど、その顔を見ると平日組の弁慶好きは皆同じ顔ぶれなのです。

最高気温予想が8℃だけれど、前回と違って冷たい風は無く曇りで少しモワッとして釣れそうな雰囲気。前日の夕方にこの弁慶池に決めたので新しいフライを投入することなく、前回の余りと本栖湖用に巻いたゾンカーのみで、いざトライ!

狙うは最深部手前の駆け上がり。とりあえず手堅く釣る為にインジケーターフィッシング。そのタナは1.8mくらい。キャストしてフライが馴染むまでに25秒。30秒数えて1mリトリーブして20秒ステイ、この繰り返し。タナが深いから当たりはモゾモゾとしたアタリ。インジケーターが消し込んだところで鋭くアワセると、すぐに大物が掛かりました。というか、鵜に喰われない様に放流されたレインボーは小さくても45センチはあるので、4番ロッドはいつだって絞られっぱなしでランディングまでに5〜10分は掛かるので相当楽しめるのであります。

前回との違いはアタリが多く午前中だけで7本をキャッチ。午後は喰いが止まりアタリが無くなったので、充分楽しんだのでここは一つこの界隈で美味いものでも食べて夕方にもう一度狙ってみようかな。なんて考えてみたものの、ミシュランタイヤのマスコットの様にモコモコに重ね着している姿の自分を見て我に返り、ニューオータニへ入るのはとても恥ずかしいから止めました。

「どうする?この辺で飯食った後にもう1ラウンド後半をやる?」と相棒に尋ねたら、

「いや、もう充分楽しめたから、酒でも呑みに行きましょうよ。」とのお返事。

確かに、今止めて居酒屋へ向かえばラストオーダーの20時まで充分酒を呑めるしね。今回はひとりで合計3m以上の長さをキャッチたから大満足。最近は特に人混みが苦手になったので僕らは都心で酒を飲むのをやめにして、地元駅でひっそりとビール1杯とバイスサワーを7杯も飲んでベロベロになったとさ、おしまい。

弁慶池で釣り
地下鉄半蔵門線・有楽町線・南北線で永田町駅を利用する人は7番出口。丸の内線赤坂見附駅を利用する人はD出口を利用すると目の前です。
弁解池から首都高速4号線を望む
首都高速4号線のC1に入る場所の下には弁慶橋。そしてその下で僕らはフライフィッシングを楽しんでいます。地方の人は地図と照らし合わせるとわかりますが、皇居と国会議事堂の近くでフライフィッシングをしているのです、シュールでしょ。
フライフィッシング
東京オリンピック開催の前年に浚渫工事をしたので、ひと昔に比べたら遥に深くなった弁慶池。シンキングラインを使ったら釣れそうだけれど、水温が低すぎてフライがステイしてた方が釣れるので、今回はインジケーターの釣り。
ビットスキンリーチ
前回余ったラビットスキンリーチを使ったら、すぐに喰ってきたレインボー。サイズ感がわかりにくいですが、5分程度引っ張りっこを楽しんだ後のお姿で大体50センチあります。
弁慶池でのファイト
魚が思った以上にコンスタンスに掛かるので、余裕を持ってリールファイトが楽しめます。一番大きい魚はフライラインをほぼ全部引っ張り出して行きました。
弁慶池のレインボートラウト
弁慶池は都会のビオトープ。放たれたレインボーは痩せ細るのではなく、むしろ肥えて丸々した魚体が多くなります。3月に釣れるレインボーのその引きは半端ないっス。
弁慶池
私から遠く離れた釣り仲間も次々とヒットしています。グラスロッドを使っているからさらに私以上にランディングに手こずり楽しそう。
レインボートラウト
数が釣れたので釣り方を変えてフローティングラインでゆっくり引っ張っても釣ってみましたが、動くものよりもフライを動かして10秒後ぐらいに喰うパターンなので、やっぱりインジケーターで釣った方が釣りやすかったです。
レインボートラウト
フライはラビットスキンリーチのオレンジとブラックのみでそれ以外のフライは使わず。楽しい時間があっという間に過ぎていきます。
弁慶池の釣り
充分に釣りを満喫した二人の足取りは軽く、早く酒が呑みたいので慌てて帰る様にも見えました。さて2月も半ば、次は何する?

本栖に入らずんば鱒を得ず、と駄洒落が続く・・

本栖湖は釣れないから行かないとレッテルを貼っている方が多いけれど、釣れる釣れないよりもまずは行かざるものは釣れないのである。ちなみに私が本栖湖で魚をゲットする確率は3回行って1本くらいかな。負け惜しみで言っている訳ではないのだが、あの景色の中で釣れるのだから私にはそれぐらいが丁度良いと思う。

さて、そんな本栖湖が私を呼んでいるのである。「そろそろ傷の痛みも引いただろうから、いつもの場所で待ってるゼ。」的な、レインボートラウトからのテレパシー。もちろんそんな感じがするだけなのだけれど、天気予報を見てこれなら釣れるのでは無いかと甘い見込みで出掛けたのであります。

1〜2月の本栖湖は釣り人はほとんどいないと思っているでしょうが、なんのその。有名なポイントは朝イチでー8℃の中でも既に先客がいるんです。私がついた朝8時で私みたいな釣り馬鹿は10名ほど。どんなに寒くても辛くても、富士山がど〜んと目の前に見えるだけで何故か安心して投げ続けられるのです。あ〜楽しかったな、キャスティング練習。そんな言葉を書けば状況がすぐに分かるよね、お後がよろしいようで・・。

今回の戒め:ポジティブな気持ちのお陰で最後までモチベーションを保つことは出来るけれど、釣れなかった帰りの運転はツライ・・。

デジタル水温計
最初はちゃんと機能していたのだけれど、寒さに負けて途中で電圧が下がりOFFに。朝の水温は5℃で日中は8℃位まで上がった。それに反して外気温は朝の時点でー7℃なので数投でガイドが凍りつく。日中は2℃位まで上がりました。こんな日でも穏やかだと釣れるのですが・・。
本栖湖から富士山を眺める
前回と違って今回は風が出始めるのが早く、水温が上がり始める10時ごろから吹き始めてしまった。入った当初は絶対に釣れると踏んでましたが、そこは本栖湖。自分の思いが通じない事の方が多いのです。
TFOディアクリーク
今回は相棒を一番良いポイントへ置いて、私は少し離れた場所でキャスティングするためにシングルハンドが振りづらい状態だったので、珍しくダブルハンドのオーバーヘッドと、スペイキャストをミックスしながらのスタイル。このロッドは魂をめいいっぱい入れてあるので、魚を釣る癖がついているはずなんだけれどなぁ。
本栖湖のワカサギ
ポイントを変えてサイトフィッシング。長い距離を歩いてようやく見つけたワカサギのベイトボール(群れ)。その周辺で投げていれば、大物が来るかも?と何度も群れの中にフライを通してたらワカサギがスレが掛かちゃた。これでオデコなし?(笑)
本栖湖のサイトフィッシング
この時期の風は水温を下げるだけなのでむしろ風が少なくても水通しの良い所を探してポイントを次々と変えていきます。これだけクリアで静かだと大物が入ってきた時は見えるのですが、今回は何もナッシング。
本栖湖のフライフィッシング
結局この場所では何事も起きなかったので、一番放流数の多いポイントへこの後移動する事に。ヒレ丸でも良いから釣らないとと思ったのですが、そんな根性なしの行動をしたものだから結局何も得られず、今回はキャスティング練習と相成りました。いっぱい振ったら珍しく筋肉痛ですゼ。
モッシーのシール
今回のお土産は信玄餅と35年ぶりに買ったモッシーシール。最近は湖仙荘さんが開いておらず、さらに漁協も開いてなかったので浩庵荘にて入漁証をゲット。相変わらずこの寒さにテントは15張りほどありましたヨ。皆さん風邪ひかない様にね。

釣り人らしい充実した1日を満喫する

私が生まれ育ったのは東京の文京区でして、ハーミットのある水道橋は幼少の頃からのテリトリーと言えます。そんな都会っ子の遊び場は上野の不忍池だったり皇居の外堀だったり、ちょっと自転車で足を伸ばして赤坂見附にある弁慶池へもよく行ったものです。当時の弁慶池は岸釣りができて、橋のたもとでブルーギルをフライで狙うのが私の遊びで、たまに小さなバスも釣れてくれます。当時は大きいブラックバスをルアーで狙っても滅多に釣れないので、フライフィッシングは唯一釣果を確実にもたらす釣法だったのです。

あれから45年以上経って初老になった今、スーツ姿が行き交う橋の上を眺めながら、この釣りに飽きもせずよく続けられたなものだなぁと、自分の事ながら感心したり。その一方、この歳でこんな事しているのはちょっと恥ずかしくもあり、周りのバス狙いの若者に負けじとGパン姿の薄着で若作りをしてロッドを振るのです(笑)

さて、この弁慶池は冬の間はレインボートラウトが放されていているのはご周知の通り。管釣りに飽きた時の癒しの場として訪れますが、その楽しみ方はただ釣りをするのでは無く、何かとセットにして遊ぶのがハーミット流儀。

ハーミット創世記の話をすると東京湾シーバス狙いの場合、電車とバスを使って晴海埠頭で釣りをし、適当に釣りを終えたところで築地天竹へ。当時はとても混雑していたので待ち時間があると、その時間を利用して裏の銭湯でひとっ風呂浴びてからフグを頂く、なんて贅沢な事をした事もあります。

弁慶池の場合はレインボーが数本釣れたら冷え切った体を温める為に水道橋に戻り、ラクーア後楽園へ。中には居酒屋があるので、風呂に入ったあとは冷えたビールを浴びるほど飲んで脱水症状になってました(笑)

で、先日のこと。アップが遅いから2週間前の話ですが、こんな遊びをしてましたた。

弁慶フィッシングクラブ
弁慶池ボート場は水曜日定休日。冬のオープンは9時から。今回は有楽町線を使って永田町駅経由で弁慶池へ。2時間が¥2,800で、1日が¥3,500なり。
ラビットフライ
皇居の外堀になる弁慶池は、都会のど真ん中にあるためコンクリートにジャングルの為に日当たりはあまりよくないので、水温が上がりにくいお堀。インターミディエイトの引っ張りでも釣れますが、確実に釣るのであればインジケーターで釣った方が良いかも?最深部は2.5mはあるので、タナは1.8m位とって私は釣ります。写真のようなフライを使い、あまり動かさずインジケーターが馴染んだら15秒待ち、ひとひろリトリーブの繰り返し。
弁慶池でフライフィッシング
陽が当たっている水が温まりそうな場所を見つけて(というか釣っている自分が寒いので)丹念に攻めれば、インジケーターが消し込みます。魚は鵜に食べられないように大きいサイズしかいませんので、掛かればロッドはいつだってめいいっぱいしなります。
弁慶池のレインボートラウト
上がってきたのは50cmオーバーのレインボー。魚が大きいのでやり取りは慎重に。ちなみにランディングネットは貸してくれますので、持っていく必要はありません。
もんじゃ焼きとビール
この釣行にはコンビニ飯なんて持っていてはいけません。釣れたら飯が食える的に自分を追い込み魚を釣る。そして今回のお食事はまた有楽町線に乗って5駅進み月島駅へ。そう江戸っ子の食べ物といえばもんじゃ焼きです。寒さに堪えて入店したお店はポカポカで、料理よりもまずは生ビールを。あ、私はフライイングして撮影前に飲んじゃいました。
もんじゃ焼き
繁忙時間前だと安いセットメニューがあったりするので、それを注文。ビールをグビグビしながら、もんじゃ焼きを食べる幸せ。皆さんも釣り半分にして東京の遊びを考えて満喫してみてください。

明けおめの釣りは土砂降りの管釣りから

年が明けて早10日過ぎ。年末最後は管釣りで今年の初釣りも管釣りからスタート。本当はね、本栖湖へ行こうと思って用意していたのだけれど、そちら方面は雪予報。そして東京周辺は1日を通して雨予報と言う嬉しくないお休みになってしまった。とは言っても家でじっとしている事が苦手な私なので、サクッと管釣りでも行ってさっと帰ろうという寸法です。そして天気が回復するのであれば、次いでに鯉でも狙ってみようかな。

家を出る時はすでに雨。管釣りへ着いて少しは雨脚がおさまってきたけれど、それでもレインウェアはビチョビチョな位の雨。管釣りは貸切状態でお魚が沢山釣れるのは良いけれど、ずーっと雨だとモチベーションが上がらない。なので今回は人が居ないから管釣り全体を使ってめいいっぱい楽しんじゃいます。まず最初のうちはパイプから流れの筋を川に見立ててダウンクロスのウェットフライのスイング練習。釣ってはワンステップダウンし、流れが緩くなったらロッドで引いて自分でスイングスピードを上げて釣るスタイル。流れがなくなったところで今度はグラスロッドえ遠投する遊び。多少沈めてスローリトリーブをすると、終始アタリがあるのでお魚はかなりのヒット率。こんなことが出来るのは人が来ない土砂降りの日ならではのことですな。

なんだかんだで3時間券をめいいっぱい楽しんだ時点で雨脚はおさまり始めたので、場所を移して今度はコイパン(パンのチャミングでドライフライフィッシング)をする事に、なんか久しぶりだなぁ。

僕らが鯉のフライフィッシングを楽しむ場所の魚たちはとてもグルメでして、パンの銘柄が『超塾』か『芳醇』でないと喰いが悪いんです。いつものコンビニでそれを仕込みに行ったのですが、残念ながら売り切れ。そして駐車スペースは工事にてクローズ。さらにコインパーキングは駅前のせいもあってか、全て満車という追い討ち。でも銘柄の違うパンを買っちゃったから、ロッドを出さないと気が済まないので、パーキングが空くのを待ってようやく第二ラウンドへと突入したのです。

「♪雨・雨降れ降れもっと降れ〜、私のいい人連れてこい〜♪」また口ずさんじゃった八代亜紀。雨から逃れるために車の中で小さく刻んだパンを川へ投げ入れるも、50個撒いて鯉がようやく一匹反応するぐらい反応が悪い状態。「ワシャ、超熟しか喰わんのじゃ!」と鯉が言っていたとかいないとか。僕らはただ氷雨を浴びて、ずぶ濡れの初釣りを終えました。お〜寒ぶ!

この時点で時計は13時30分。どうするよ、と考えた二人は一度車を置きに戻って居酒屋へ足を向けるのでありました。あ〜美味い、たらふく食ったよ、焼き鳥。こんな釣りあなたは真似たいですか?

ファストフリットのしなり。
考えてみれば年末最後の釣りも行くところが無くてひとり朝霞ガーデンに行くと、そこにはやっぱり釣り仲間がひとり。釣り終えた後はやる事ないから居酒屋へ行って焼き鳥食べてましたなぁ、なんかデジャブみたい。
コーホーサーモン
天気が悪すぎて光量が足りず、写真はピンボケばかりなのでまともな写真がありませんでした。釣果のほとんどはレインボーでたまにコーホーサーモンが少し。フライはボックスの隅にあった残骸のみを使用。
コイパン
コイパンとは角切りに切ったパンを撒き、それに寄ってきた鯉をパンに似せたフライで釣ると言う、かなりめんどくさい釣り方。でもそのめんどくささがフライフィッシングなんです。土砂降りの中、そのパンを一斤撒いては見るものの、コイさんの反応は全くと言って良いほどなし。悔しいからもう一斤買ってきて撒こうとも考えたけれど、もうビチョビチョなので心が折れました。その後に飲んだバイスサワーが私の血液を温めてくれるのでした。

本栖湖で身をもって魚の痛みを感じる?

今月の予定表を見ていたら、気がつけば今年はあと10日もないんですね、ジジイになるスピードが加速しているように感じる管理人です。

皆さんは今年はどんな一年でしたか? 昨年同様に釣りが思うようにできない人が多いと思いますが、それでもこの秋は少しは釣りに行かれている方が昨年より多い気がします。私はというと昨年同様にサクラマスを狙いに行けなかったり、『目指せメーターオーバー!』は三魚種(イトウ・オオニベ・シーバス)はどれもまた持ち越しとなりました。

やり残した感が満載の一年ですが、ふと思えば心の故郷である本栖湖行脚をすっかり忘れてたので、行かねネバと。本当はね、先週の火曜日に行く予定だったけれど、雪予報だとスタッドレスを履いてない私の車だと無茶すぎるのでやめて、今週へ持ち越した訳。

今回も色々とやらかしました。朝マズメの時合いを釣るために設定した目覚ましが、音量ゼロの無音状態で2時間遅れのスタート。マズメは捨てて到着をしたものの、今度は積んできたロッドとラインの選択ミス。それをそのまま使ったことで起きた災難が今回のお話。

朝はウィンストンのエアスイッチ10.6フィートにシングルハンド7番のシングルハンドSTラインを乗せてやるつもりだったが忘れてきたので、シックスセンスWF8/9タイプ3のフルシンクを入れて湖畔に立つ事に。振ってみると明らかにオーバーウェイトで、ロッドをそっと振らないとラインが大暴れします。最初はそれに気をつけながら振っていたけれど、水位が減水してない為に足場が少ないのでどうしても投げたい方向へ投げづらい状況。釣れそうな気配があるものだから気持ちがせいてオーバーヘッドキャスティングしている最中についオーバーパワーで角度変換してしまったのです。その瞬間にロッドは必要以上に曲がりラインは私の顔左近くを捉えました、『バチッ!』と、音をたてて・・。

あ、この感じやっちまったな。過去に何度か自分を釣る事はあったけれど、その部位は耳や首後ろの生え際で何もルアーでのこと。今回は左こめかみにフライのピアス・・、しっかりバーブまで入ってます。本栖湖の場合、お魚は滅多に釣れないからバーブレスにしていない私なので、自業自得。ここは冷静に判断し一般的な対処法としてフックの懐に別の糸を持ってきて反対へ引くという手法を取ることに。別のラインとしてフライラインを使い刺さった根元に挟んで反対方向に引っ張ってはみたものの、この手法では皮膚がグニャグニャと動きどうしても抜けません。仕方ない、もう一個穴を開けちゃいましょ。

こういった話が苦手な方もいると思いますが、もう一つの手法として皮膚から出ていない針先をもっと刺して皮膚から出してしまうというやり方。バーブ(カエシ)まで差し切ってしまい、出ている先端をペンチなどで折ってしまえば簡単に抜けてしまいます。なので、さらにブチっと刺して先端を貫通す事に。やった事がある人ならばわかると思うけれど、すでに刺さってますから痛くありません、刺すのが怖いだけです。

ブチっと刺して貫通、さてフォーセップをと手元のカバンを探すとありゃま、車に忘れてきたではありませんか。このままフライをぶら下げて戻るのがなんか恥ずかしくて(と言っても人が見ている筈も無いのにね)素手で折る事を決断。これがまた手元が見えない状態が厄介であり、更にがまかつフックの丈夫さを感じて格闘する事10分程度。何度か折りを重ねる事でようやくピアスを外す事ができました。

あぁ、お魚ってこんな気持ちでフライを口に引っ掛けられているのね。これからは更にお魚に優しく接することが出来る事でしょう。

昨日の戒め:釣欲を満たすために焦る事は事故につながる。改めて『Study to be quiet./ 穏やかなることを学べ』を肝に銘じよ

本栖みち
道中の本栖みちの外気温計ではマイナス7℃を示していた。私にとっちゃマイナス何度だろうがお構いなし。一番厄介なのは寒すぎるとガイドが凍って釣りにならなくなる事。この写真は14時ごろだけれど、太陽が当たらない南側の斜面は路面を含めてずっと凍ってます。
ゆるキャンの影響でテントがずらり
相変わらず「ゆるキャン△」の影響でこの寒さの中、浩庵荘ワンドにはテントがズラリ。察するところ始めたばかりのにわかキャンパーが多いけれど、昨夜の寒さは大丈夫?
フックが顔に刺さってしまいました
閲覧注意とならぬ様にフライをぶら下げた写真は撮らず、釣り終わった時の私の様子。こめかみに小さな針穴がふたつあり、少し腫れてます。目を守るために釣りでは偏光レンズと帽子は必須アイテム。魚紳さんにならぬように、皆さんも注意しましょう。
本栖湖ブルーの中で釣りをする
ラインが合わないので、マイクロスイッチの使用をやめ、ロッドはセクター9フィート8番にタイプ3のフルシンク。私にとって本栖湖はシングルの8番が標準タックル。
本栖湖のレインボートラウト
で、釣果の方は思った時間に思った通りのコースに投げて、思った通りにゾンカーでヒット。でも昨夜巻いたゾンカーのブラックはピアスになり、釣れたのは以前巻いたグレーカラー。サイズは40くらいかな
本栖湖レインボーの尾鰭
尾鰭は小股の切れ上がったスピード系のヒレピン。ヒットしたのは手前10m以内だけれど、ジャンプを5〜6回してラインを引きずり出してくれた。
本栖湖ブルーに染まったレインボートラウトの魚体
本栖湖ブルーに染まったレインボーの魚体が太陽に輝いて美しい。コレが見たくて本栖湖に通うのです。
本栖湖のレインボートラウト
1時間後、一回り小さい個体を一本追加。これも同じコースで同じように回遊してくるだろうと思って投げ続けて狙って取れた嬉しい一尾。胸鰭が欠損しているのが少し悲しいですが、それ以外の尾鰭はピンピンで同じ様にジャンプを繰り返しました。
本栖湖の南側
2本も釣れたので、残りの時間はサイトフィッシングをしようと思い各所めぐり。でも、珍しく風がほとんど無く魚は接岸していなかったので、ポイントを転々と回るだけの時間を過ごす事に。
本栖湖のレインボー
イブニングも狙おうかと思いましたが、これ以上欲を出すと罰が当たりそうなので今回は早上がり。こめかみの傷をさすりながら、お魚の痛みを感じて帰るのでした。

カメムシフライに願いを込めて(予測とのズレ)

朝の冷え込みを少し感じる頃には「そろそろカメムシの時期だな。」なんて思いながらほくそ笑むのはフライフィッシャーマンだけ。都市から少し離れた場所に住む人にとっては越冬の為に家に侵入する厄介者であり、この虫を見たら臭いを想像してしかめっ面することでしょう。

今年は暖かいのか寒いのかよくわからないのが私の見解。朝の気温は例年に比べて涼しいと感じるけれど、陽が上がるとカラッとしてはいても夏に近い暑さが続いている気がします。シーバスでもそうですが、海水温がまだ高めだからもう少し様子をみようと二の足を踏んでいると、あっという間にシーズンは始まりボート予約が取れず、気がつけばピークを過ぎているなんて事もあるもの。そう、季節は必ずどこかで追いつくのです。釣り人はそれを頭に入れて行動しないとね。

台風後の暑さも落ち着き寒暖差が大きくなったのでそろそろカメムシでしょ、と思って今週の釣りは湖のドライフライフィッシングに決定。そのドライで狙う候補地は現在は芦ノ湖本栖湖野反湖丸沼。この四候補の中で野反湖は先だって行ったので却下。芦ノ湖本栖湖はまだ水温高めなので、ならばと丸沼へ出かけてきました。

さてさて、その結果はいかに?

今回の戒め:ポジティブな希望で楽観視せず、最悪に備えてフライはバエティに富んで備えよ。 タックルは仕事同様にダブルチェック!

丸沼のカメムシ
今年二回目の丸沼ドライフライ釣行。前回は長雨による河川増水で最後に残った選択肢。しかし今回は、「カメムシと行ったら、野反か丸沼でしょ。」とのポジティブな気持ちから出向いた。早々に丸沼手前のコンビニで見つけたカメムシ。今日は爆釣か?
減水気味の丸沼
丸沼到着後に気づいた忘れ物。セントリックC904/4忘れた。リーダー忘れた。フライボックス一個行方不明。6番と思っていたロッドが8番だった。シンキングライン間違えて持ってきた。よって持ってきたタックルで組み合わせたのが以下の通り。Scott Radian R905/4・Aiflo Forge WF5F・Airflo ポリリーダー トラウト 8ft(本来はウエット用)+0Xを90cm 。さらに3Xを50cm。ロッド一本のみのドライ縛りです。
丸沼のカワムツ
あぁ、また君か。#8のカメムシにフッキングするなんて、カワムツは随分と大きく成長しましたね。例によって木の下をブラウンが出るのではと期待して投げても彼らばかり。日本の在来種だけれど、外来種と呼びたい地方から飛び火した厄介者。
小さめのビートルパターン
午前中は前回同様にシビア過ぎて釣れない。そしてカメムシのカの字もないくらいに落ちてない。水面に舞うのはユスリカのみという状況で、大きいカメムシを投げても魚は喰う気配さえ見せず。仕方なくこの10番にサイズダウンしてみるけれど、結果は同じ。小さいフライなんて積んできてないし、う〜む・・・。
丸沼のレインボートラウト
写真を撮り忘れちゃいましたが、さらに小さいゲーリー・ラフォンテーンのパターン、モーホーク(Mohawk)に似たものをボックスの片隅に見つけて、それで釣ることに。風が出るタイミングでフライをタイミングよくプレゼンてションしてようやく出た最初の一本。時間は12時を少し回った時刻。
丸沼のボート上
釣り方がわかってしまえばこちらのもの。風とタイミングを待って投げる時のみバイトしてきます。しかし、1日を通してほとんごこんな感じの無風なんです。
ドライで釣る丸沼のレインボートラウト
魚のサイズは30cm平均で40センチをギリギリ超えないサイズ。前回よりもサイズダウンですが、胸鰭は綺麗な個体がほとんど。前半はレッドバントが色濃い子たちで、岸際の風が当たる岬の裏側でヒット。
沖のライズを狙うドライフライフィッシング
夕方の後半戦に入っては沖のな〜んもないところで突然起きるロケットライズ狙い。深いところから一気に上がってくる個体はシルバー色が強いです。フライは色々変えてはみたものの、モーホーク以外は反応せず。
丸沼のイブニングタイム
野反湖の時合いと同様に4時ごろにはイブニングのピークが来たのだけれど、如何せん風なしなので釣るのが難しかったです。こんなベタ凪のディンプルライズはティペットの影で反転してしまうんですね。
リリースされ丸沼へ帰るレインボートラウト
結果トータルで5本をキャッチ。しかし大物は一本も混じらず。そうそう、午前中にダム近くでロクマル半ばのヒレピンブルーバックレインボーを見つけたのですが、カメムシフライはガン無視。大きなスティミュレーターに変えた時に一度だけフライをチラ見をしましたが、完敗です。沈めて釣れるのかなぁ、岬周り1-2m下を回遊するその大物は次回の宿題です。そしてあなたが出かける頃にはきっとカメムシで爆釣シーズン。私の代わりにたんと大物を釣ってくださいまし。

野反湖のレインボーは空の青さを見て碧になる

今頃の私は夏の日差しを浴びて真っ黒になった顔が秋に向けて少しずつ色褪せていく頃の筈なんですが、今更ですが日焼けしました。ピーカンは良い響きで個人的には好きです。しかし、日中の釣りがとても厳しくなる予兆でもあるでしょう。

一昨日の野反湖は私にとっては今季最後になるかな。朝の気温はかろうじての二桁なので、フリースを着てないと耐えられない程。本当は夜明け前に着く予定だった野反湖ですが、交通安全週間ということもあって、より安全運転で来たら夜が開けてしまいました。ま、なんとかなるでしょうという、釣りだけはいつもポジティブなんです。

私はそこが釣れると言われても人が多い場所はあまり好きでは無いので、人の少ない奥を目指すので20分は歩き。陽があるので獣にビクビクする必要はないのですが、着いた頃には陽が差し始めてしまいました。無風、無音、ピーカン、湖流に変化なし。こんな時はもう少し太陽がって気温上昇での風待ち。沖に浮かぶ吹き溜まりの中に鼻を出すトラウトが見えるけれどかなり遠い。それが気温の上昇とともに微風が起こり少しずつこちらへ近づき、ドライフィッシングタイムの始まりです。

レインボーはとても飢えているようで、水面に口を出して開けっ放しで移動する見慣れないライズ。移動方向へ見定めてキャストを決めると、その魚はいったん沈んでからガップリと咥え込んだ。してやったり、と思った一本目はジャンプ一発でフックオフ。すかさず二番手の魚を探しヒット。すんなり寄った個体を見てガッカリ。食べるものがが無いのかスリンキーで、おまけに放流ものときている。そんな文句を言ってはみるけれど、内心はこの景色の中で釣りができる幸せをしみじみと感じているのです。

午前中は3ヒット2バラシ1キャッチ。風は10時を過ぎる頃には湖面を大きく揺らし、そのトラウトたちのライズは無くなった。引っ張りをしても良いけれど、朝早い弾丸日帰りだと帰りのことを考えてお昼寝です。

第二ラウンドのために14時起床。タックルを確認し、いざ目指すポイントへ。そして到着してリールをセットして気付いたこと。風がおさまるまではインタミを引っ張ろうと思ったら、リールはしっかり持って来たのにラインを車に忘れました。往復するのも大変なので、これで終日ドライ縛り確定となりました。午後は16時半から風がおさまり、顔に小さなカディスやミッジが当たり始めると、風裏との境目でライズの嵐。片っ端から狙うけれど、全部塩焼きサイズの25センチ前後。大物は一発だけ出たけれど、そんな時に限って撮影をしている最中にガボッと出るんですね。弛んだラインのまま左手でアワセてみるけれど、やっぱりジャンプの後に外れちゃいました。

気がつけば6本のキャッチでまずまずの釣果なんですが、ヒレピンが一本も混じらなかったのが少し残念。それとどれもハコスチではなく、ドナルドくん(ドナルドソン種)のようで引きはイマイチでした。ライズは30分続きその後はピタッと無くなるので、遅くまでやる必要はありません。東に太陽が沈むと空の青みはさらに増し、この空を見たレインボーは保護色としてさらに碧を磨くのです。

そうそう、今回は久々に熊を2回見ました。一頭は最後の部落を過ぎた辺りで、もう一頭は野反峠休憩所手前500m付近の藪から出てきた別の熊です。あまり大きな熊ではありませんでしたが、大騒ぎして撃たれてしまわない事を望みます。僕らは彼らの居住区で遊ばせて頂いているのですから。なので、熊鈴は忘れないで皆さんも遊んできてね。

野反湖の朝
いつもならば陽が上る前にはポイントへ突いて湖面のライズを探すのだけれど、今回はこんな時間。空には雲ひとつなく無風。
野反湖のレインボートラウト
スリンキーな個体。ロッドはマイクロスペイ10ft6inch・3番だけれど、ほとんどシングルハンドで使ってました。今回は水位が低かったのでドライだけて遊ぶならば、やっぱり9フィート5番ロッドかな。
カメムシフライを丸呑み
お腹空いているのか、カメムシフライは丸呑み。でも今年は湖面に落ちるカメムシが少ないです。これからなのかも。
野反湖のフライフィッシング
水面がほんの少し揺らぐぐらいの時が一番ライズがあります。小さいライズはピシャピシャ。大物はゴボッと出るか、鼻を出して喰うかなので区別がつきます。
野反湖の釣り
お客様のTさんにバッタリ会い、しばしの釣り談義。聞けば昨日からいらっしゃっているようで、昨日も似たような天気だったとか。セオリー通り風裏の良い場で攻めてらっしゃいました。
野反湖の景色
午後の部でウォーキングタイム。雲が無く真っ青な空と野反湖ブルー。魚が保護色になるには碧になるしか選択肢がありません。私は野反湖へ来る度にニュージーランドを思い出すのですが、皆さんはいかが?
バックワインダーリール
やっちまいました。ランニングラインは巻いてあるのですが、シューティングテーパーが入っていません。しかしこれによって覚悟は決まり、1日を通してドライ縛りとなりました。
野反湖のレインボートラウト
写真のコントラストでわかると思うけれど、湖面が山陰に入った途端に虫が湧き出して魚の活性が上がります。コイツなんかはチビのくせして#8のカメムシを丸呑み。
野反湖のレインボー
時合いは長くは続かない事は知っているので、ここからは写真がいい加減に。同サイズなんていくら撮っても同じだしね。釣るたびにフライが少しずつ壊れていきます。
野反湖の夕方
釣れている最中にこんな写真を撮ってちゃ駄目ですね。この後大きな頭が出てフライを咥え込みましたが、ラインが弛んだままだったので大アワセ。なのでユルユルのフッキングのせいでジャンプ一発で外れました。チャンチャン。