最近の管釣りは高いから、時にカマスのフライフィッシングに出掛けてみる

様々な影響で色々なものが値上がりしている世の中。フライ用品は輸入品が多いのでご多分にもれず値上がりしているものが多いですが、ハーミットは少しでも緩和できるように今後も自社輸入などして、なんとか値上げを極力抑えられるよう凌いでいきます。

そんな年末なので皆さんのボーナスの紐は少し引き締め気味。今まで毎週管釣りへ行っていたお客さんも、日釣り券が¥5,000を超えるところが出てきたので、回数を減らしているとのこと。確かに、遠くの管釣りだと往復の高速代と釣り券代に食事を入れると、1.5〜2万円近く掛かってしまいますなぁ。

お金をかけずにフライフィッシングを楽しむ釣りとして考えられるのは、近くの川でオイカワ(ヤマベ)やコイのフライフィッシングを楽しむというのもありますが、水温が低下するこの時期は食い渋るのでパッとしません。私はこんな時に出かけるのが堤防のフライフィッシングで、この時期は良い日に当たればカマスがわんさかと釣れるのです。食料が確保できるので奥さんに白い眼を向けられることなく、「晩飯を釣ってくるから。」と大腕を振って釣りへ行けるという訳ですな。ま、ボウズの日は鮮魚コーナーへ寄るという手痛い出費の場合も、ままあるでしょう。

そんな堤防の釣りですが、普段管釣りしか行っていない人にはいくつかの試練があります。少し書き出してみましょうか。

遠投が必要:カマスのタナ(深さ)は管釣りのニジマスよりも少し深いところを泳いでいます。朝は表層でも釣れますが、日中はおよそ6m位の深さまで。なので遠投が10mほどしかできない人だと、魚が釣れるタナに到達しても4m以下の距離しか魚を探れません。カマスを狙いたいと思う方はせめて収まっているフライラインを半分以上投げられるようにしましょう。

持ち物:普段管釣りにしか行かない人は新たに揃えるものがあります。それはラインバスケットライフジャケット。ライフジャケットは必須アイテムなのでなんでも良いので買いましょう。ラインバスケットはお店で売っているものは高価なものが多いので、自分で作ってしまうのも一つの手。もちろん持って帰って食べる方はクーラーは必需品です。

ロッド:ロッドは9フィート6番以上であればOK。それ以下のタックルでも釣れますが、タイプ3以上のシンキングラインが必要になった場合、そもそも5番タックルは沈めて釣ることを想定して作っていないので、沈むラインの種類がありません。そもそも遠投に向かずソルト用として売られている道具も6番以上ですしね。

ライン:沈める深さが2〜6m程度なので、シンキングラインはタイプ3〜7位が適当です。

リーダー&ティペット:他の魚が掛かる事が多い場合は糸は太めにし、そうでない場合は細めを選択。9フィート02X(先端が4号)〜 2X(先端が2号)位の範囲で楽しみましょう。ティペットは同じ太さ。カマスは歯が鋭い魚なので、1匹釣る度にティペットを10センチほど切って継ぎ直す事をお勧めします。

フライ:普段管釣りに使っているストリマーやマラブーで充分釣れます。ただし、飲み込んだ場合外しにくいのとティペットが切れてしまうので、前述の通り毎回ティペットを結び直しましょう。

堤防の釣りは入漁料は無く、高速代だけで楽しめるし、魚は全てネイティブです。釣り自体は管釣りでシンキングラインの釣りを楽しんでいる方であれば、全く同じなので難しい点はなんらありません。という事で一昨日の釣りに興味がある方は以下をご覧くださいまし。

南房のカマス釣り
昨年のカマス釣りは11月上旬で、早い方が色々な魚種が掛かります。釣り場には夜明け前から入ってましたが、朝マズメは時合いで真剣に釣っているので写真なし。でもその時合いは一瞬で終わり、食い渋りの時間が続きます。
堤防でヒラメ
堤防の釣りは昨今の釣りブームで釣り禁止が増えたので、事前にその場所が釣りが可能かどうかを調べておく必要があります。今回は南房ですがポイントは自分で探してください。タナを探るのにライン着水後からの何秒後からラインを引き始めるか(カウントダウン)で、釣れる深さを探ります。カウントダウンし過ぎて底近くを釣っていたら、ソゲ(ヒラメ)が釣れました。
堤防のフライフィッシング
時合いがひとしきり終わり釣り人の入れ替わりが始まった頃、僕ら以外のフライフィッシャーマンと遭遇。ここで釣りをしていて初めての事です。なんか嬉しくなって4人並んでフライキャスティング。
千葉のカマス釣り
朝の時合いが過ぎたあとはポイントが代わり、それに伴って全員少しの移動。ポイントが新しくなったことで、またカマスが釣れ始めます。前日に「れがーれ」で巻いたカマスフライも活躍してます。フックはTMC9394#6を使用。
松嶋菜々子のクリアファイル
ひと休憩して堤防をぶらぶらしていると美女の視線が私の方に。このクリアファイルの下にはお魚が集まってましたが、美人好きなのかな? はて、誰なんだろうかと先ほどGoogle様に写真判定して頂いたところ、反町くんの奥様でした。
堤防のカマス釣り
今回の大物は最大で35センチ近く。手慣れた常連さんは大きめのフックに巻いたフライで次々に釣っていきます。
カマスのフライフィッシング
ハーミット釣り研修中のマッキーはこの日初めてのカマスのフライフィッシング。コツをつかんでかなりの数をヒット。こりゃマッキーは通っちゃうかもね。
ラインバスケットが必要
後輩のHくんは手慣れたもので、沈みのゴロタ石との境を中心に狙い次々にヒット。私はというと、ぶっ飛ばしで長く引けば釣れるだろうとバンバン飛ばして引っ張りましたが、結局釣れるのはゴロタ石周辺なので、私が一番の貧果です。
カマスのフライフィッシング
マッキーはすぐに余裕のツ抜け。丸々太った大きめの個体が多かった今回のカマス。
カマスのフライフィッシング
ちょっと釣ってこんなにおてんこ盛りになったクーラーですが、私のではありません。食いぶちが多いご家庭は一人5本として30本は必要だとか。私の家庭はそんなに食べないので6本だけキープしてあとはリリース。いっぱい釣れたので午前中で早上がり。でないと、帰って捌く時間がありません。
ばんや
帰りは保田漁港の定食屋に寄ってイカのかき揚げ丼を注文しましたが、アラカンの皆様は注文注意。かき揚げ4枚とおてんこ盛りのこの恐ろしい量が出てきます。育ち盛り?のマッキーでさえ、食べ切れませんでした。さて、このカマス釣りは1月半ばぐらい迄は続きます。シンキングラインの釣りが好きな方は腕試ししてみてください。

初心に戻って入れ食いを楽しむため、Legare(れがーれ)がどれぐらい釣れるか試してきた。

一つの管釣りへ長々とお世話になっている私は、その管釣りで流行りパターンの歴史を感じます。例えば40年前はグローバグ(エッグ)フライを初心者に渡しておけばそれで釣れる楽しさを十分に味わって頂けたものです。今でも十分に数釣りを楽しめるエッグフライですが、いつの時代にも流行があるもので、「釣れる」と言われれば誰しも一度は試したくなるのは心情というもの。ある時に赤バリ(赤チヌ鈎)というカラバリ(現在はほとんどの管釣りで禁止です)が流行ったり、巨神兵と呼ばれるラバーレッグを一本だけ付けたフックサイズの小さいものなどなど。もちろんグローバグ同様にすごく釣れるのですが、キャッチ&リリースが繰り返される管釣りでは、ずっと釣れ続けることは難しいので、いずれの場合も複数のパターンを持ってローテーションすれば、それこそずっと数釣りを楽しむ事ができます。最も入れ喰いをずっと続けていても飽きてしまうし、キャスティングが向上しないので、そんな方は管釣りから抜け出ることはしないのでしょう。

さてそんな流行り物のフライですが、最近でいえばティムコが販売するトラウトガムから派生した色々な動物革の紐フライがあります。そもそもはモカシンシューズなどの牛革で作られた靴紐で、それをただフックに縛っただけのもの。フライの定義は餌と魚皮以外の材料を使ったもので作られた毛バリであるので、ウサギの革を使ったゾンカーなどのパターンはフライであり、靴紐はフライなのです(笑)

そんな訳で私もさらに柔らかく薄い豚革を細切りにしたものをフライに巻いてみた所、吸い込みが良くてよく釣れるのです。そんなフライを初心者用に巻いて売ろうかと豚革を買い込んでましたが、誰しも考えることは同じようなもので、Capsから似たような商品が販売されてましたので、面倒なのでそちらを販売することに。せっかくだからキャス練前の朝霞ガーデンにてこのマテリアルを検証して来ましたとさ。

カンツリーで入れ食いを味わいたい人は、完成品はありませんので、このマテリアルを買って巻いてみてくださいまし。

れがーれを巻いてみた
れがーれ」の他にキャナルさんの「ヘアリーワーム」も巻いてみました。こっちはウサギ革です。いずれも似たようなもので、凝って巻いても適当に巻いても、釣果に差は出ません。でも人に見せる時を考えたら、ただフライフックに巻き付けるだけよりも、ボディ部分は工夫した方が、フライは格好良くなりますよ。
カマス用れがーれフライ
「れがーれ」の大きさを見てふと思ったことは、この豚革だったらカマスにカジカジ噛まれてもマテリアルが壊れなくて良いかも?と、思って巻いたのがこのカマスフライ。次回のブログに登場しますが、ブルーギルや小バス釣りにも使えるフライ。
れがーれで釣る
さてその「れがーれ」を使ったフライですが、いずれのパターンもビーズ、あるいはレッドワイヤーを巻くかである程度の重さをつけてあります。釣り方はフローティングラインでそのまま引っ張っるのとインジケーターを使って釣った場合を比べた結果、一定の水深にステイして釣る方に分があるようで、インジケーターでの釣りではずっと入れ喰い状態でした。引っ張る方は引いた時の波動はマラブーほど動きはなく棒状になってしまうので、よりゆっくり引っ張らないとヒット率が上がりません。
ヘアリーワーム
キャナルのヘアリーワームはサンプルで貰った赤を使いましたが、同じように釣れます。ヘアリーワームの特徴は、アンダーファー(産毛)を残して毛をカットしてあるので、太さもしなやかさもなんとなくミミズをイメージしてしまうマテリアル。
れがーれのフライ
過去に朝霞ガーデンのヒット率カラーデータを作ってくれたお客さんのデータブック通り、水温が低い時期は明るめのクリーム系で入れ喰い。インジケーターとフライとの間隔は約1.2mほどです。釣れ続けるので恥ずかしくて途中でやめました。初めてタイイングする人でもフックに縛るだけなので、この「れがーれ」をお試しあれ。そして自分なりにアレンジして楽しんでね。

強風と寒さに長良川を思い出した、黄瀬川のC&R区間

例年だったらこの時期、私は宮崎で18フィートのダブルハンドを砂浜で振り回している筈なんですが、今年は引っ越しがあったためにその予定はキャンセル。年明けに遠征に行けるかどうかは今後のお店の状況次第ってところかな。宮崎の皆さん、私に代わりに大きいオオニベを釣ってくださいまし。

と言うことで調子が狂う12月で、今月に入るとシーバスのピークが過ぎてしまい、気持ちの上で選択肢は本栖湖のみとなるのです。しかし、火曜日は強風予報。暖かい強風だったら喜んで本栖へ行くところですが、前日には雪が降りその後の寒風は気温が駄々下がりで骨身に染みるだけで、1日のモチベーションを保てる自信がありません。とりあえず朝4時に起きてギリギリに出した答えは、自分の釣りというよりは皆さんに聞かれていた黄瀬川はどんな場所なのかを散策してきました。あまり乗り気ではなかったのですが、行かずしてはその状況がわからないのでとりあえず行動。駄目だったらダッシュで本栖湖へ戻ります。以下は今週行ったその釣行記、お暇な方はご覧くださいまし。

黄瀬川 冬季 C&R区間狩野川漁協

五竜の滝西
東名自動車道・裾野ICを降りて国道246号を三島方面へ15分ほど走るとこの五竜の滝西交差点があります。写真は帰りに撮ったものなので富士山が正面に見えますが、行きは運転席右側に見えますので、そこを左折すると、裾野市中央公園があります。その公園上にある滝から下流に約700mほどが冬季C&R釣り場になります。
裾野市中央公園駐車場
着いてみて思うことは裾野市の市街地で車を駐車するスペースがどこにも見当たりません。で、右往左往してみてわかった事はこの中央公園のための正面駐車場だけが空いていて、そこへ停めて釣りをする様です。看板には16時には閉めると書いてありましたので、暗くなるまで真剣にやらない方が良いでしょう。(訂正:冬季は釣り人用に開けっぱなしなので、時間が過ぎても問題ないとの事です)
五竜の滝
C&R最上流部がこの五竜の滝。朝は僕らの後に来たテンカラの方がやっていました。
フィッシュパスで魚券購入。
朝早くに来たら、僕ら以外は誰も居ないので、平日とはいえ人が来ないということは、ヤバイのかも?とちょっと心配。まぁ、全く釣れる気配が無いのであれば、ダッシュで本栖湖へ行くので問題なし。釣り券はフィッシュパスで購入するのが楽かな。ココって狩野川漁協の管轄なのね。ついでに購入場所は上州屋沼津店にしてみました。
フェザントテールニンフで釣る
川へ降りてみると、偏光レンズをかけて覗けば、思っていた以上に魚影が。こりゃすぐに釣れちゃうわな、なんて思ってたら、やっぱり解禁してからリリースを繰り返されているので一筋縄にはいかない。フライをあれやこれやと変えて、小さなフェザントテールでようやく一本目。サイズは40センチちょっとといったところ。鵜にやられたのであろう傷跡が痛々しい。
ユルユルの流れ
水温が温まり始めたのか、お仲間もすぐにヒット。サイズは大体どれも同じぐらいですが、見えている範疇で一番大きいのは60センチ位のがいました。ちなみにこのポイントは最下流部のプール。
黄瀬川のC&R
入渓点は中公園前と大畑橋左岸にあるこの看板がある場所。それと最下流の小堰堤の三ヶ所。どれも左岸側からの入渓ですが、大畑橋の前後は流れが早くルアー向きのポイントといったところ。サイトフィッシングでやるのであれば、一番上の流れか一番下のプールかな。
ミッジのドライフライフィッシング
水温が温まり始める10時ごろからミッジに反応するライズがあり、それを丁寧にダウンクロスで狙えばサイトのドライフライフィッシングが楽しめます。魚のサイズが大きいので7Xがギリギリの細さで、フライはユスリカピューパの#22〜24サイズ。
黄瀬川のレインボートラウト
コツを掴んでしまえばこっちのもの。あとはライズする魚を見つけてポジションを決めて、ダウンクロスでフライにドラッグが掛からないように工夫してメンディング。するとお魚のバイトは連続します。が、今回は大風で泣かされて一発で決まる事はなく、何度も投げ直してうまくレーンに入った時だけヒットします。
黄瀬川の釣り
私の下流部にいるお仲間は落ち葉に泣かされながらの、レインボーをキャッチしていました。
黄瀬川のC&R
ミッジの釣りでキャストレンジは10mほど。それでも良いポジションを取るためには腰近くまでディープウェーディングしていたので、体が冷えちゃいました。ミッジがうまくレーンに乗らずにイライラしながら何度も流しているこのシチュエーション。気分は長良川のシラメ釣り。でも釣れてくるのは全て40アップのレインボー。駐車場の時間を気にしながら3時過ぎでやめましたが、結果8本と満足の釣果。細い糸で釣るのはスリリングで楽しいですな。
黄瀬川のC&R
総論で言えば、これからの時期にここへ訪れる人は入門レベルの人は管理釣り場みたいな感覚で来ると痛い目に遭います。一般的なマラブーなどは全く反応しなかったので、沈めて釣る人は18〜20番のニンフを巻いて用意していきましょう。その逆に渋々ミッジの世界が好きな方には魚のサイズも良いのでとても楽しめる事だと思います。あなたも長良川解禁前に、ここで腕試しをしてみてはいかが?ミッジを使って日に10本以上釣れれば相当な腕前と私が認定してあげましょう。

一週間前に行ったフィッシングリゾート上永野の話を今書いている遅延ブログ

電車通勤に切り替えて早二週間。私が通う路線は悪名高き混雑する電車で、さらに追い討ちをかけるように運行遅延が多いです。あ、本日はハーミットが接続するプロバイダがダウンした為に、接続遅延中の時間を利用してこうして書いている次第。お店が動くと色々なトラブルが続出しますなぁ、今後もこんな調子がしばらく続くのかちょっと心配。

さて、大塚にハーミットが移転して既に10日程経ちました。その前の準備から考えると私は10日以上釣りに行っていなかった訳で、しかしまだまだお店が万全では無いのでフライタイイングが出来ていません。そう私には釣りをするためのフライ(弾)が無いのです。そんな状況なのでしばらく魚を触っておらず、こうなったら誰でも釣れる管釣りに行かねば、と。

と言うことで思い立って高速へ乗り、適当に走って辿り着いた久しぶりのフィッシングリゾート上永野。裏に流れる永野川があまりにも浅くチョロチョロの流れになっているのにビックリしながらフライフィッシングを楽しんできた話です。久しぶりの釣りだったので、写真を撮り忘れていい加減な構図しか無く、ゴメンなさい。

お暇な方は以下写真にお付き合いください。

アクセス:東北道栃木IC下車左折(粟野方面へ)。県道32号(栃木粕尾線)線を途中199号線(上永野)方面で左折。栃木ICから20分程です。

〒328-0211 栃木県 鹿沼市上永野1314
TEL 0289-84-0306
フィッシングリゾート上永野

上永野フィッシングリゾート
久しぶりに来たら昔と雰囲気がなんか違う感じで、養沢の様に暖炉のあるロッジ風の受付。フィッシングフィーはリリース券で1日¥3,500なり(23年11月現在は¥4,000になりました)。昨今はどこも値上がりして5千円のところが多くなったので私にとっては嬉しい金額。ちなみに横に流れる永野川側上流にある百川にかつては結構通ってました。スレッカラシの尺ヤマメに泣かされた川です。
サクラマスのオチビ
ココの釣りスタイルの基本はインジケーターの釣り。慣れた人はフローティングラインをゆっくり引いてマラブーニンフを水深1.5m付近をゆっくりとステイさせながら引っ張ってラインでアタリを取る釣り方。水温が上がってからのドライフライの釣りはこの時期はミッジの釣りになります。とりあえずブラックリーチマラブーを引っ張るとサクラマスの幼魚サイズがヒット。ピンボケでございます。
ブルックトラウト
遠投して早引きしてみたら、今度はブルックトラウト。ここは魚の種類が多いので管釣りグランドスラム(5種類を釣ってみる)を狙ってみるのも良いでしょう。
上永野フィッシングリゾートの魚たち
湖には二つのインレット(流れ込み)があるのですが、その水が動く周辺かアウトレット(はき出し)周辺が当然良いわけですが、そんな場所は朝早くからいらっしゃっている方々に陣取られているので、ユルユルな僕らは一番水が動かないポイントしか空いてない訳。それでも流れを少しでも感じるところを探せば魚はヒットします。
丸竹フライロッド
引越しのおかげで車に積みっぱなしになっていた丸竹のフライロッドがあったので、久しぶりに振ることに。これは『Fly Rodders』がまだあった頃、一緒に紙面の特集に出ていた高校の先生をしていた東(あずま)さんに作って頂いたロッド。私よりも先に逝ってしまう方が多いので、私のタックルは形見が増える一方。「たまには使ってよ。」とこのロッドに言われた気がしました。
サクラマスの放流魚
上永野フィッシングリゾートは透明度がとても高い釣り場。なので、ティペットの太さやリーダーの影を気にする必要があるでしょう。こうやって水中で撮るとなんの魚だか分からない人もいるかな?さてお魚の名前は何でしょう?と言ってもすでにこの前の写真で登場しています。
丸竹のフライロッド
丸竹フライロッドは、当時ボラのフライフィッシング用に作って頂いた、9フィート3インチの8番の3ピースロッド。アクションを出すために変則継ぎで3本とも不揃いの長さになり、持ち運びは2ピースと変わらない。とても軽く下手すると安物のグラファイトよりもずっと軽くて張りがあるんです。さすが中空の竿。
ブラウントラウト
丸竹ロッドにはインタミのシューティングヘッドを背負わせて投げてましたが、インタミでさえ沈みが早く魚が思ったほど掛かりません。沈めずにアクションをつけてようやくブラウントラウトがヒット。ピンボケの理由は一日中寒くて暗い空だったので、シャッタスピードが遅すぎました。
グラスロッドでフライフィッシング
一緒に行った後輩は、午後に水が絞られているアウトレットの一番良い場所に陣取ってイレグイを味わってました。私はヤマメ・サクラマス・・レインボー・ブラウントラウト・ブルックトラウトを釣り5種目達成。
上永野のヤマメ
引っ張りの釣りは数が伸びないので、私は魚がライズ始まったところでドライフライフィッシングに。と言ってもデカイドライでは釣れないんですよ、この時期は。ミッジでフックサイズは24番でティペットは8〜9X。今年使いきれなかった細いティペットをここで一気に使います。ドライだと主にヤマメさんがヒット。
レンボートラウト
私はドライでのサイトフィッシングが好きなので、やる気がある魚を見つけてはその進行方向にフライをプレゼンテーションし、片っ端から釣ります。でもミッジの釣りだと大物は釣れませんので、主にヤマメとレインボーの小型が中心。適当に飽きたらすぐに帰ろうなんて言いながら、色々なスタイルでフライフィッシングを楽しんだので、結局16時まで楽しんじゃいました。ここの管釣りはお昼には暖かい食事が注文できるので(事前予約)、充実した1日を楽しめるローカルエリア。皆さんの管釣りリストにも是非フィッシングリゾート上永野を加えてみてはいかがでしょう。

水道橋を離れ、新天地 大塚駅からHMTまでの道のり

ハーミットは2022年11月30日に26年間お世話になった水道橋を離れ(ビル老朽化解体の為)、同年12月1日より大塚駅南口へ移転しました。そもそもなぜ水道橋にあったかといえば、私の実家が近所な事と、若かりし頃に後楽園の中にあった釣具店で働いていたので、勝手知ったる場所なので居心地が良かったのです。そんな愛着ある街から離れて今度は豊島区の大塚になった訳ですが、決して私にとって未知の領域ではありません。

僕らの世代都民あるあるの話なのですが、私は文京区出身なので第四学区の人間で、当時の学区制度があったお陰で、その中が自分のテリトリーといった意識があるのです。ちなみに第四学区は豊島区・文京区・北区・板橋区の4区からなり、ビンボーな家の私はもちろん都立高校へ行ったので、何群に入ったかで頭のレベルが分かってしまうので、言わない(笑)。ちなみに四学区の秀才集団は41群を受けて小石川か竹早高校に割り振られます(自分が行きたい高校へは行けないのです)。

1970年代後半の豊島区内の僕らの遊び場といえば、巣鴨拘置所跡地に作られたサンシャイン60で、その地下にあったザ・ゴリラというゲーセン(まだギャラクシーとかスペースインベーダーの時代)で、キングコングの原寸大とも言えそうなゴリラのロボットがあった印象的な場所。そして高校生になって初めてアルバイトをしたのが大塚駅・北口にあったマクドナルド(この話どこかで書いたかな?)。そうそう大塚と言えば吉田幸二さんがやっていた喫茶店『ルイ』にも良く行ってましたなぁ(B.A.S.Sのオターズの方々に遊んで頂いてました)。

いずれも既にその姿はありませんが、学生時代はかなり頻繁に遊んでいた地域なんです。さて、そんな場所に引っ越したハーミットですが、お客様に「大塚へ引っ越しました。」と言っても山手線の駅だと言う事さえ知らない方もいるほどの知名度の低さ。これから大塚の知名度向上の為にハーミットは頑張って参ります。

以下は電車(JR)でいらっしゃった場合に見える景色と解説を加えましたので、ご来店いただける時の参考になれば幸いです。それ以外には有楽町線(東池袋駅)丸の内線(新大塚駅)都営荒川線(向原)などからでもご来店頂けます。

ハーミットの看板
ハーミットの大きな看板は持っていく事はできず、このまま水道橋でビルと一緒に解体される事となりました。裏話ですが、この看板はとあるコンビニの看板制作に失敗したものを裏返しにして作ったものなのです(笑)
水道橋ハーミット
水道橋ハーミットの最後はこんな感じ。お仲間の手伝いあって、半日でこの状態に。壊すのは早くても復旧は時間が掛かりましたなぁ。
JR大塚駅南口
さて現在のハーミットですが、大塚駅は改札が一つしかありません。改札を抜けたら右手に曲がり南口へ。出たらすぐに駅前をもう一度右に曲がります。駅ビルのatre vieに沿って緩い登り坂を上がって行きましょう。
大塚駅南口空蝉橋方面
ゆるい坂道を登り始めるとすぐにポストがあります。右手のアトレヴィエが終わると地続きでホテルベルクラシック東京に変わります。
大塚駅アパホテル
左手に見えるのはアパホテル。この辺はホテルだらけで、泊まるところは沢山あります。緩い上り坂は空蝉橋までずっと続くので、250mくらいはあるでしょうか。釣りに行くための準備運動だと思って、ゆっくりと歩いてお越しください。ハーミットまでは歩いて4分ほどです(合計300mほど)。坂道が苦手な方は有楽町線(東池袋駅から約12分)か都営荒川線(向原から約5分)からだと、その道のりは平坦です。
空蝉橋南側
登り切ると空蝉橋南側の信号です。その目の前へ来ると、コインパーキング越しにハーミットが見えてきます。ちなみに奥に見えるビルはサンシャイン60で池袋サンスイさんからハーミットまでは歩いて20分程。土日においでの方はお散歩がてらに買い回りする事をお勧めします。
空蝉橋周辺
駐車場を突っ切ってそのまま進めば最短ルートですが、気になる方は左右どちらの通りでも来られます。
ハーミットの看板
幸ビルという名前ですが幸が薄そうな雑居ビルの2階がハーミット。見上げるとこの看板が見えると思います。慌てて作った看板なので、味も素っ気もありませんが、まぁ許してください。
ハーミット
左の道から回って入ると、見上げた場所にこの看板が見えるかと思います。右側から回った場合はALKAという有名なシューズ屋さん手前を曲がったところです(ALKAはこの周辺に3軒ありますので、ハーミットはALKAさんに囲まれた格好になっています)。
Googleマップ
Googleマップで見るとこの位置になります。大塚駅ホームの端よりやや上にあるのですが、住所は東池袋になります。地下鉄・有楽町線の東池袋駅(Y10)からだと歩いて12〜3分程度です。また、丸の内線の新大塚駅(M24)からでも約10分程度なので、JR山手線・有楽町線・丸の内線・都営荒川線の4路線からハーミットへ向かうことができます(もっと言えば都営三田線の西巣鴨からだと20分かな、ちょっと遠いけれど・・)
ハーミットの扉
なんとなく怪しい階段を2階へ登っていただければ、こんな感じの反社会勢力の事務所でもありそうな鉄扉のハーミット。ノックをせずにそのまま開けて頂いて問題ありません。扉を開けるのに勇気がいるかもしれませんが、その扉の先にはフライフィッシングの夢が詰まっています、と言うか皆様にそう思われるお店になれる様、精進してまいります。