天候に左右されにくい釣り場は釣り人の味方

釣りはどうしても天候に左右されてしまうから、天気予報で「明日は一日中雨が降り続けます。」なんて言われたら、多くのフライフィッシャーマンは釣りを断念し、『晴釣雨巻』(晴れた日に釣りをして雨の日はフライを巻く)になるのでしょう。確かに想像力を掻き立ててフライを巻くのは大好きな作業ですが、限られた休みをタイイングの時間に当て難い。タイイングはそのいく場所があって巻きたいモチベーションが保たれるので、雨が降ろうとヒョウが降ろうとすでに巻き貯めたフライがあるのであれば、釣りへ行きたい私です。

春から初夏へのフライフィッシングは私もやっぱり渓流メインなので、大雨でなければ渓流へ出掛けたいところ。しかし雨予報でどこも増水が予想される中、雨で沈んで見えないドライフライを目を凝らして探す釣りなんぞは望みません。無理に渓流へ出かけたところで得られるのは釣りへ行ったという満足度だけになる可能性が高いので、私にはロッドから伝わる魚の鼓動が感じられる釣果が欲しいのです。そんな雨空が予想される日には私は関東周辺の天気をざっとチェックし、大体は湖のドライフライフィッシングに気持ちを切り替えて出かけます。私のお気に入りは野反湖と大尻沼ですが、今回は大尻沼のお話。

何年か前の事、釣りへ行こうと思った日が台風通過で関東は大荒れ予報。本来ならば釣りを断念するところ、午後は突風が残るものの徐々に晴れ間が出る予報。家でじっとしている事が苦手な私は竿がどうしても振り回したくて、そんな悪天候の予報が出ているにも関わらず、前日に大尻沼の予約を決行。案の定、「本当に来るのですか?」という感じでした。

そんな日はもちろん船の最大予約が20艇のところ、誰も来ることはありません、大尻沼独り占め。雨足が強い間は木の下に入り込み、お魚も木の下で雨宿りをしているかの様に、そこにいるんですね。フライは何があっても沈まないようにフォームビートルを投げれば、スレていないレインボーは一発でヒット。午後には雨も小降りになり、突風混じりなので遠くへは行かずに発着所周りでの釣り。しかし谷間にある大尻沼は上空の雲の動きとは比べ物にならない位、釣りには影響がなく、ずっとイレグイだったのはいうまでもありません。いつもならば日に5〜15名が攻めているのを一人で釣るのですから、そりゃ釣れるってもんです。

そんな以前の釣果を思い出しながら、今回も大尻沼を予約。到着すれば「今日はあなた達の貸切ですよ。」の一言。こりゃ入れ食いか?

本日の戒め:リリースは自分のフライを優先しない

大尻沼
「午後は荒れるだろうから早めにサクッと釣って帰ろう。」と言いながら二艇で出船。本日は僕ら二人だから、どこへ行ってもお魚は昨日までのことを忘れて?スレていない筈。もう入れ喰い確定じゃん。一人は右岸を攻めて、私は左岸を右回りで攻める事に。
大尻沼のレインボートラウト
なんかいつもよりも魚が浮いていないのは時間のせいかな?と思いながら湖面を見つめていると、岸際30センチ位のところに引き波が。その引き波が動く方向の30cm前にフライを的確に入れ、一発でヒット。予想通り本日は入れ食いかも?
壊れたフォームビートル
スレていない事もあり、フライは丸呑みされ、最初の一本でギタギタに壊されました。同じフライが4本しかないので、なんとか修正をしてそのまま使います。
大尻沼のレインボートラウト
このまま入れ食いになるのかと思いきや、曇っているとはいえサイトフィッシングで確認できる個体がほとんどいません。右回り半分を攻めた時点で3本しかキャッチできない状況。何せ回遊している個体が見あたらないのです。仕方なく、岸際のギリギリに目を凝らして、引き波や小さな波紋を探しようやくヒットする状況。
大尻沼から丸沼側を望む
思っている以上の悪戦苦闘。今年はハズレの年なのかも?と、思いつつ釣り進めていると、ふと風が穏やかになり暖かくなってきた。すると丸沼側のインレットに吹き寄せられたスカムライン(浮きゴミ)の中で多数のライズが始まった、なんだ居るじゃん。私はそっと近づき風任せで流れながら、その一つづつを狙い撃ちにします。
大尻沼のレンボーたち
最初のうちはフォームビートルを丸呑み。それが一本取るごとにどんどんスレていって、最終的には皮一枚で上がってくる個体も多くなった時点で、また風が冷たく吹き付けてライズ終了。
レインボートラウト
その後、岸際の魚を探してヒットさせた本日最大のロクマルオーバー。この子はフォームビートルを丸呑みしてしまい、最後の1個だったので、口の奥深くに入ったフライをフォーセップで取る時にフライがエラに触れてしまい、血が出てしまった。慌てて放流したのですが、血の量から察すると生還率は低いかも・・。最後の一個になったフライを回収したさにフォーセップを使ったことに深く反省しております。
大尻沼の雨
最後は雷様と大雨の襲来にて15時に終了。ツ抜けはしませんでしたが、最低サイズでも50センチアップだった9本の釣果、何だかんだで十分楽しめました。今回は引きを味わいたくてセントリックのC904/4を使いましたが、ロクマルサイズには少し非力で、浮かせるのにかなりの時間を要したので、次回から5番に戻します。
レインボートラウトのリリース
釣果が伸びなかった理由を推測すると、外気温は18→22℃で気温はあまり上がらなかった事。もう一つは丸沼側からの入水による水の動きが無かった事で、回遊するレインボーが見られなかったのだと思います。暖かくなると下からロケットの様に上がって一気に帰る個体はいましたので、今後の大尻沼に今年も期待大。皆さんも行くところがなくなったら、前日予約でレインウェアを着て行ってみてはいかが? しかし、これをみて同じ事をする人が増えると、やっぱりお魚はスレちゃうんだろうなぁ・・。

 

秋田はヤマメパラダイスだという事を報告する

タイトルからして察しがつくと思いますが、今回のサクラマス遠征は雨に翻弄されまともに釣りができたのは5日間のうち、たった1日でした。ざっと言えばこんな状況。

初日は朝から大雨だけれど、午前中は濁りが少なかったので強引に釣りをしたが、みるみるうちに水位が上がり抹茶色に。予報通りの大雨が明け方まで続きました。

翌日は曇り予報だっとのに前日の半分ぐらいの雨量が1日中続いた。よって本流は全くもって釣りにはならず、仕方なく雨の中のヤマメ釣り。

三日目は前日の雨が尾を引き、午前中は水位が高過ぎて本流は釣りにならず。午後もまだ高かったけれど、水色が少しよくなったので強引にロッドを振っては見るものの、魚のハネもなし。アタリなし。

四日目は唯一釣れそうな気配がした一日。朝の水位はバッチリ、水温の上昇も良好。この感じだと9時過ぎに今回もっとも釣れそうなポイントに入れば、この雨で遡上した魚がそこまで登って次の雨を待って待機しているだろうな。大体ヒット時刻は10時ごろかなと、予測しました。

その予測、見事に当たりました、ヒットです!

と言っても私ではありません、対岸のエサ釣り師に。予定を組んだポイントに私よりも早い時間に対岸へ入り、やろうと思ったところを攻めてました。あまり近づく訳にもいかず、そろそろ喰うかもなぁ、なんて眺めていたら見事にロッドがしなりましたヨ。自分のロッドに掛かった訳ではないけれど、久しぶりのサクラマスの姿に感動です。

そして最終日はまたしても1日を通して雨予報。サクラマスは群れで遡上するので、そのポイントにはまだ数本は居るだろうと午前中に勝負をかけ、前日よりも30分早く出て向かうことに。ポイントへ到着すると、やっぱり私よりも先にエサ師が入っているのでね、残念。仕方なく違うポイントでやるも、2時間もするとまた大雨になりましたとさ。この日は水温14.5℃に対し、外気温は12℃ととても寒いので、モチベーション駄々下がりで終了となりました。

こんな話をしていると私は寂しい顔して帰ってきたと思われますが、ノンノン、渓流釣りは大満足です。大物こそ出なかったものの、本流は大増水だけれど渓流はさほど影響がないので、釣りができる状況の日は全てヤマメ釣りで日に30〜40本は釣ったかな。

なので今回の写真は本流はほとんどありませ〜ん。そして、おかわり釣行は今年は色々と忙しいので、残念ながらナッシング。

今回の戒め:天気には勝てん!

本流の釣り
この写真はまだ序の口で、初日の午前中。この後は滝の様な雨の中で釣りをしましたが、危険を感じたのでもっと浅いポイントへ移動しました。
早口川の支流
二日目の本流はもう抹茶色の大増水(+50cmくらい)だったので、ダブハンを仕舞って渓流へ。と言っても雨なんだよね。なるべく水量が安定してる箇所を探して入渓。ちょっと肌寒いんですよ。
秋田のヤマメ
私は釣具屋の情報網を駆使してすごく良い場所で釣りをされていると思っている人が多いですが、そうではありません。私のイメージでは秋田の川は水が流れていればどこにでもヤマメがいる感じ。今回入ったこの場所も適当に入った初めての場所で、ロッドを出してすぐにヤマメが釣れてくれます。
秋田のヤマメ
増水しているので草が冠水してますが、魚がいるポジションが少し変わるだけで釣果には何も関係ありません。ちょっと言い過ぎかな、でもサイズを気にしなければどこでも釣れるんです、ヤマメ。
秋田のイワナ
三日目は本流の水位が戻らないので、朝から渓流釣り。入渓点の橋上から覗くと、このイワナがゆらりと泳いでいたので早速キャッチ。しかし、今回の旅でのイワナはこの一本のみ。
秋田のヤマメ
太陽があれば水中撮影もシャッタースピードが上がり綺麗に写ってくれます。素人の私がショボいカメラで撮ってもこのクオリティ。そして天然ヤマメの臀鰭(シリビレ)の美しい白に出会う事ができる豊かな秋田。サイズは8寸半ってところかな。
秋田の渓流
毎日テキトーに入ってテキトーに退渓しますが、魚はどの川に入っても釣れますなぁ。
ヤマメの臀鰭
私はこの臀鰭のペンキで塗った様なホワイトティップが大好き。こいつなんかは水深が全くない浅瀬でフライに飛びついてくるんです。しかも、フライを小さくすると釣れず、12〜14番サイズ中心。
秋田のヤマメ
ヤマメの写真は死ぬほど撮りましたが、どれも似たような写真だったので、今回はランダムに選定。川が変われば、パーマークの雰囲気もまた異なります。
秋田のヤマメ
この地域のヤマメはお腹がパーマークの上にうっすら桃色のヤマメが多いです。サイズに対して胸鰭が大きく黄色いのもその特徴の一つ。
サクラマスの死骸
最終日の朝に見つけたサクラマスのフレッシュな死骸。前日に流れの緩いところでヨロヨロ泳いでいたヤツがいたので、多分コイツです。サイズは55センチくらい。周りにはカラスとサギの足跡だらけ。やっぱり目ん玉からほじくるのね。今年は遡上が少ないと言われていますが、魚がいない訳ではありません。
架空の雑誌、月刊うぐい
そして今回沢山撮った写真のベストショットがコレ。綺麗に撮れたので、雑誌風に加工しました。あなたは月刊うぐいを読んでみてたくなりましたか?

ゴールデンウィーク前に書けず、ちょっと遅めの事後報告になった軽井沢・湯川

前回のブログで書いた北関東のフライフィッシングを終えて帰宅した私はこの時点で370キロの走行距離。翌日も休みだけれど、きっと疲れて起きられないだろうなぁと思いながら10時半に就寝。しかし釣り人の体というのは恐ろしいもので、疲労感が半端ないのに翌日が休みだというと朝5時前には目が覚め、私の体は釣りへ行けっていうんです。

ノープランでのフライフィッシング、さてどうしたものかと考えたのは、このゴールデンウィーク中の皆さんの選択肢を増やそうという考え。なので私が未経験の場所へ行って客観的な目線でみようと考えました。昨日は東北自動車道だったから、今度は関越道かな。新潟はまだ雪代が出ていて早いだろうから、上信越道を進みながら横川パーキングでネット検索して見つけた場所がココです。

上信越道佐久インターチェンジを降りて約20分ほどの湯川は、数年前にトラウトパーク軽井沢という名前でルアー・フライ(テンカラ含む)専用区ができました。この湯川へ私が初めて訪れたのは今から37〜8年前でその頃は毎年解禁日に行っていた川(実際にはこの周辺の川全般)なんです。この地域は2月16日解禁の極寒スタートなので全くライズがない中、右往左往して何もないままオデコを食うのが当時の通例でした。通い始めて6年ほどボウズが続いたので自分の中では封印された苦手な川でアリマス。もっとも当時は解禁日にお土産放流があった訳でもなく、残雪の河原を歩いたところでライズなんてないのが当たり前なんですが、とにかくいち早い関東の解禁に出掛けたかっただけなんですね。

さてそんな湯川はこんな感じでした。皆さんも一つの選択肢に加えてみてはいかがでしょう。

湯川トラウトパーク軽井沢
入漁券は現場って売ってないと書いてあったので、佐久インターチェンジを降りて左に2回曲がった場所にある、セブンイレブン佐久インター店で購入。茂沢集落の方から来ると左手にこんな感じのプレハブが見えてきます。この前の空きスペースが駐車スペース。訪れた日はまだちょっと寒々しく、外気温は少し低め。
湯川トラウトパーク軽井沢のルール
ここのルールはバーブレスとビクやクーラーの持ち込み禁止。魚はキャッチ&リリースかと思いきや、キープはひとり3匹までと書いてありました。それ以外の看板はミンク捕獲罠が設置してある注意喚起。野生化したミンクがそんなにいるのかな?
湯川トラウトパーク軽井沢 エリアマップ
漁協のポイントマップによるとこの場所はキャサリンポイントから上を見た場所。中電取水ダムからここまでの間は緩い流れで、そのゆるい場所でライズは見られませんでした。というか、まだ寒くて虫があまり飛んでいないので、ゴールデンウィーク明けぐらいからがシーズンだと思います。
トラウトパーク軽井沢 エリア案内
鎮座石の深瀬では深みから一気に上がってくる強敵ライズに翻弄。3回掛けて、ランディングは一本もできず、トホホ。今回は流下物が少なく、ユスリカミッジのアダルトを食べているようでした。
湯川のヤマメ
叩いて上がると、石頭にいるヤマメがたまに顔を出して掛かってくれます。シーズン本番になればもっとイージーに釣れる事でしょう。フライはシロハラコカゲロウのパラシュート18番。
ユスリカの仲間
飛んでいる虫をなんとか捕まえてみると、こんなミッジアダルト。ユスリカの仲間かな。フックサイズで20番ほど。
湯川トラウトパーク軽井沢
鱒門橋 上流を望むポイント。ライズはシロハラコカゲロウが流れた時だけ散発にある程度。水温がもう少し上がると色々な虫が流れるんだろうなぁ。私は発電所前までしか上がりませんでしたが、後で地図を見返すと堰堤の淵までたエリア内だったのですね。今回訪れた湯川トラウトパーク軽井沢は桂川忍野が好きな人にはハマるかもしれません。エリアの全長はそれほど距離はないけれど、各ポイントでライズハントできます。

やっぱり私はガイドには向いてないと感じた先週の芦ノ湖

ハーミットの歴史はもう25年以上にもなったので、それなりに色々なことがあり時代を感じます。開業当初はインターネットなんてものはなかったので、通信販売と言えば電話とFAXを駆使してをしていたけれど、今はこの便利さ。ピーヒャララなんて表現しても今の人には分からないだろうけれど、今やFAXは年間を通して不要広告が9割という痛手。なので今年初めにその接続をとうとう止めました。とは言うもののスマホを使いこなせない私には時代の進むスピードが速すぎて、ついていくのがやっとな感じ。

2002年頃から2011年までの9年間はシーバスのボートガイド業をハーミットがやっていたのはご存知? その頃の私は30代のイケイケで、週に3〜4日は仕事終わりにシーバスというハードな時間を過ごす日々。それだけ釣りへ出ていればキャスティングは磨かれ知識もついたので、お客様にも是非この楽しさを教えようと始めたのが『世捨て丸』のシーバスガイド。

この話はすでにどこかに書いたかもですが、とある日にシーバスが初めてのお客様がいらっしゃいました。で、慣れていないからキャストが決まらず、アワセが決まらず。バイトは何度もあるものの、フッキングに持ち込めないんです。本来は夜21時に出船して朝2時前には帰港するのだけれど、なかなか釣れないので何とか釣らせたい気持ちで次々とポイントを変えていくと、世が白々と開け始めてしまいました。そしてお客様から一言。

「いい加減にしてくれ。もう疲れたから帰してくれ。」と言われて初めて気づいたんです、釣りに対する温度差ってものがある事を。その一言を頂き、私はガイドに向いてないな、と感じた明け方の釣りでした。

ガイド業というのはお客様を楽しませてナンボのもの。例え釣れなくても、また来たいという気持ちにさせるエンターテイメントを演じなくてはなりません。ですが私のシーバスのガイド業はスパルタだったんですね。なので2011年の東北震災時に、困っている方に船を差し上げたのが丁度良い引き際でした。

あれから10年以上の月日。今はお客様と一緒に釣りへ行ってもガイド料を頂いている訳では無いので少しは気楽ですが、先週の芦ノ湖でやっぱりガイド業は向いてないと感じたのでした。話の続きを知りたい方は以下をご覧ください。

今回の戒め:人と一緒に釣りへ行く時は自分の釣りを貫くか、ガイドに徹するかをよく考えて出掛けるべし。

芦ノ湖のフライフィッシング
名誉のために名前と顔は伏せたAさん。実は今回を含めて芦ノ湖3回目。お仕事の関係上、年間の釣行数は10回くらいかな。リベンジに燃える時には覚えていたキャスティングとフッキングがゼロに近くなってしまいます。なので、最初の数時間は思い出しながらの釣り。
芦ノ湖うえ乃ボート
もう一船出船したお仲間は早川水門前で和気藹々。水深6-7mの底ベタの魚と上に浮いている魚を、どちらもゾンカーなどでコンスタンスに釣ってました。
芦ノ湖の虹鱒
私はというと同船者に釣れるタナを伝えカウントダウンの数からリトリーブ方法を教えながらの釣り。今回は水深6mをカウント20〜30ぐらいのタナだったので、この時期の例年よりは少し深いタナを攻める感じでした。リトリーブは遅めのミドルリトリーブでランダムなストロークを加えます。
魚探を見ながらタナを探る
リールをお忘れになったので、私のバックワインダーにタイプ4を巻いたものを貸したので、カウントは20〜25くらい。私との違いはテンションが掛けられない事と不規則なリトリーブができない事。最大の違いはやっぱり距離でしょうか。私はシックスセンスのフルキャストなので31.5mのキャスティング。それに対してウェットセルのラインは24.4mで、キャストの距離はおおよそフルラインの半分。一回のキャストでリトリーブする距離が私の半分以下になってしまいます。
芦ノ湖のレインボートラウト
ポイントを変えながら一番良さそうなところを点々とするも、Aさんは一度もアタリなし。仕方なく釣らせたくてハーリングを試みましたが、アタリがあってもフルラインの場合どれぐらいの大アワセをしなくてはならないかが掴めず、フッキングが一度も出来ず。つきっきりになって教えることもできず、結局私は自分の釣りに没頭。
芦ノ湖のフライフィッシング
ボートの帰港時刻である16時半までめいいっぱいやった結果。私はいつも通り定数オーバーのキャッチですが、Aさんは残念ながら今回もボウズを喰らい芦ノ湖再リベンジならず。これだけ大差がついたのでさぞ凹んでいた事と思いますが、心を鬼にして「湖タイプの管釣りでシンキングラインの釣りを練習してきてください。」と宿題を出しておきました。年一回の行事ですでに3年目なので、Aさんが芦ノ湖で釣れた日には、私は泣いちゃうかもしれません。
芦ノ湖のフライフィッシング
別船のお二人は面白い釣り方をしていたので紹介しておきます。シンキングの釣りは私と同じなのですが、もう一本フローティングラインを出し、ほっとけドラワカならぬ、ほっとけゾンカーで釣果を伸ばしてました。ただフローティングラインでゾンカーをつけて放置するとラインが突然走り出すのですよ。私も少し真似してみましたが、私には釣れませんでした(使われていたゾンカーが私のものよりも二回り小さい管釣りサイズでした)。

ランディングネットよりも大切なものは・・

朝方に見かけたオオクママダラの乱舞を思い出し、とりあえず結んでみた12番のスペントスピナー。これで雑魚は掛かることが無いだろうとフライをペシペシと叩きながらヤマメの反応を探し戦闘開始。一番魚が居そうな適度な流れの場所、急流の脇にできる巻き、どちらも異常なし。ふむ、ならばその上に広がる深さのある淵の肩はどうだろう。こんな場所はきっとカワムツが出るんだろうなといい加減にキャスト。すると一番深い場所から大きな魚体がもんどりうってフライに喰らいついた。マジか!って思った時はすでに遅し。大アワセをし過ぎで見事なアワセ切れ、やっちまった。

こんな話は皆さんにも結構ある事だと思います。

「さっきのはデカかったなぁ。」と悔やみながら、あともう一本だけある同じフライを結び直してその流れの少し上へキャストしてみた。同じことは二度は無いだろうなぁと肩の力を抜いていると、今度は三角波を立ながら流している筋とは全く関係のないところから魚が突進してきてフライを咥え込んだ。ロッドにはズシリと手応えが・・。

同じ場所で二度出てきた事に大慌て、それもロッドをかなり絞り込んでいる銀色のヤツ。ロッドを絞り込む一方で中々上がってこないが、ヤマメだという事は出てきた時の三角頭で確信した。久々に手応えのある大きさに緊張し慎重にやりとりをしていると、そのヤマメは最後の悪あがきなのか流れの肩を乗り越えて下の激流へ突っ走っていった。私は慌ててラインを送り出して対処。さらに周りの葦が邪魔をしているので、それを取り払いながらさらに下流へ下る。

激流は長く続くのでこのまま降りきるのは危険だと思った私は、激しい流れの中に少しだけ緩んだ場所を探し、ランディングを試みることに。ネットを取り出しまだ引きがおさまらない中で強引にランディングしようとしたら、ネットが葦に引っ掛かり私の手から離れてしまった。一瞬の出来事の中で私は流れていくネットを見送り、魚のキャッチを優先する。激しい流れにネット無しでランディングは少し無謀とも思った。さらにはティペットは葦に引っ掛かってしまい今にもヤマメは外れてしまいそうな状態。もうこれは一か八かでランディングするしかない。体制を崩しながらロッドを草むらに放り投げ、その瞬間に弛んだ糸で逃げようとする魚を手でキャッチして陸に向かって放り投げた。その瞬間、私の体はバランスを崩し見事に水中へ。半沈でゴザル。

一本のヤマメに対してその代償は大きいのである。しかし、持つべきものは釣り友ですな。

今回の戒め:ランディングネットよりも大事な尺ヤマメ。持つべき友は下流で狙う友。

スイングの釣り
今週も朝はダブハンを投げては下るキャスティング練習かな。ヒゲナガカワトビケラ、オオクママダラカゲロウ、ウルマーシマトビケラなどの複合ハッチがあるものの、水面は静かなものです。雑魚のアタリさえもありません。この時点で外気温はすでに20℃近く。
本流の流れ
開始時点の水温は13℃。次の場所では釣れちゃう!的なポジティブな気持ちで投げ続けたけれど、雑魚からの魚信もなし。魚のやる気が全く感じられないので前週と同様にヤマメを求めて大移動する事に。最初に目星をつけた移動先のポイントは大人気で3名の先行者。仕方なくその場を離れ、魚の顔見たさに別の川へ移動。
里川
比較的穏やかな流れの川は叩いていけば釣れる筈。同行のH君は下流のポイントを選んだので、私はそこから300mほど歩いて上の流れを釣ることに。すると前述のヤマメが。
ヤマメ
撮影道具のネットがないのでロクな写真がありませんでした。魚を撮す場所が無かったので、私は流れに押されながら浸かった状態で撮影。魚は葦の上へ放り投げたので、撮影前に葦の隙間へ逃げていくヤマメを探すのに一苦労(笑) 余裕の尺超えですが銀毛した個体だったので、最近多い試験放流されているサクラマスの放流ものかと思いました。
油ビレ
油ビレは切られていなかったので、試験放流のサクラマスではないようです。それにしてもコイツのファイトはすごかったなぁ。激流の中へ入った時は半ば諦め気味でしたが、半沈してでもランディングできただけ良かったです。
ヤマメ
日中はとても暑かったので一旦メシを食べて休憩。その後14時半から別の場所で再開し、そこでもさらに大物の珍事があったのですが、話が長くなるのでそれはまた今度。後半はサイズはそこそこに数釣りに。その水中写真を撮っていたら、こんな面白い写真が撮れました。合成じゃないですヨ。
春の訪れ
先週とは違い河原は一気に彩りが増えました。もっと色々な草花が咲いてましたが、緑と艶やかな花を見ていると心が和みます。
ブルックトラウト
そうそう、なぜか後半のイブニング間際にブルックトラウトがヒット。そして同行のH君も尺ヤマメを筆頭に数多くのヤマメをキャッチして大満足。イブニングの釣りはまだ始まったばかり、これからが楽しみ。
釣り友
最後にその後のランディングネットのことを伝えておくと、流れていくネットを見送りながら考えていた事は、探せば何処かに引っ掛かっているか下流にいるH君が回収しているだろうと思ってました。案の定私のネットをぶら下げて彼が帰還。持つべきものは下流にいる釣友です(笑)

皇居のお膝元で出勤前にニジマスと遊ぶ

毎年の事ながら早春の渓流をさまよい歩くとその打率はとても低く、ただ河原を歩きヤマメの影を追い求めているだけで、ライズハンターにはなりきれない日々が続いている。ましてやサクラマスなんぞは更にその100倍困難な訳でして、もはや休日の度にキャス練に出かけている、とでも申しておきましょうか。

そんな訳で魚が恋しいこの頃。昨日の天気予報は私に「さぼっちゃいなよ。」と悪魔の囁きをしていたので、サボるとはいかないにしても少しだけ早起きをして出勤前に釣りへ出かけると事に。行き先は都内のビオトープである弁慶池。この機を逃すとレインボートラウトは死してザリガニの餌になっちゃうから今しかないんです。

弁慶橋ボート場の営業は4月までは朝9時からの営業なので(5月からは7時)、仕事前に与えられた時間は帰路を考えると正味2時間。この時間に魚を仕留めてサッと帰るという寸法です。お店に車を置いて九段下まで歩きで徒歩5-6分。そこから半蔵門線で二駅なので、歩きを含めて20分もあれば着いてしまう釣り場。弁慶池の上には首都高4号線があり、日曜とてサイレンが鳴り響くそれはやかましい釣り場なのであります。

そんな弁慶堀でのレインボートラウトフィッシングはこの暖かさが続くと私の予想ではあと2週間くらいかな? その後はバスの釣り場へとトランジションしていきますので、千代田区でニジマスを釣ってみたい方は、この週末ぐらいまでに出かけてみてくださいな。

今回の戒め:早起きは3本の得

紀尾井タワー方向
土日は混んでいるので前日までにボートの予約を入れておいた方が良いかもしれません。私は8時45分ごろにつきましたが、順番で言うと3番目。時間が短いので慌てて釣りを始めましたが、振り返ればボート場はご覧の通り。写真奥の桜はもう葉桜になり始めました。
弁慶堀(濠)
着いたらその暑さに先ずはフリースを脱ぎ脱ぎ。そしてペットボトルを2本購入して乗船しましたが、30分ほどで一本目を飲み切る勢いの暑さ。ライズがあるかと思いましたが、これだけピーカンだとしないですな。
弁慶堀のレインボートラウト
季節が進んだからギュンギュン引っ張ったほうが釣れるのかと思いましたが前回と同じ。フライを沈ませてステイさせた後に反応があるので、あまり引っ張らない方が良いみたい。タナも相変わらずひとヒロほど。フライはブラックのマラブービーズヘッド。
弁慶堀のニジマス
嬉しいことに私以外にフライフィッシャーマンが二人いらっしゃったので、フライ人口は3名。隣りの方もすぐに釣れてましたヨ。
レインボートラウト
インジケーターへのあたりは10分に一回程度。でもものすごい細かいアタリはもしかしたらブルーギルかもしれません。もう少し暖かくなったら、ブルーギルのドライフライフィッシングを出勤前に楽しんじゃいます。ちなみに早起きは3本の得と書きましたが、バーブレスを使っているので実際は3本掛けてランディングしたのは1本のみです。
クロウダディ
そうそう、私はこのフライがどんな動きをするのかを見に来たんだっけ。ということで、レインボー狙いをやめてフライのスイムテスト。私の予想では金属テールの幅が大きいのでクランクベイトみたいに泳ぐかなと思いました。
クロウダディ
沈んでいく姿勢はフックを上にして尻尾を下にして沈んでいきます。ロッドを大きく煽ってみましたが、この金属テールの効果で左右に振れる事はなかったです。でも、その動きはやっぱり雰囲気はザリガニ。ハサミの部分もフワフワした動きを出してます。このフライは夏になったらこの弁慶堀で活躍してくれるかな?
ダブルバレルポッパー
同じく、その前に巻いたポッパーの動きもチェック。サイズ感はブルーギルと子バスにピッタリ。早く糸トンボが飛び回る季節が来ないかなぁ。弁慶池にいるともはや頭の中はブラックバスのバイトシーンを妄想。渓流魚はもちろん楽しいのですがお手軽な釣りも大好きな私。

タイイングキットのクロウダッドを巻いてバスのフライフィッシングを妄想する

若かりし頃は色々な魚を飼育してましたが、ブラックバスって圧倒的にエビちゃんが好きなんですよ。色々なエサを与えて検証しましたが、カワエビを水槽に入れた時のその興奮度合いは尋常じゃないのです。それを思うとこんなザリガニチックなフライってきっと釣れるんだろうと、妄想が膨らむなぁ。

このフライアイ近くに取り付けられた金属片(シュリンプ&クレイテール)はレッドアイやビーズチェーンと同じ役目で、フックをキール状態に安定させる役目と、着底時の安定感を得るためのもの。

キャスティングするとザリガニの尾っぽの方からスッと水底に向かって沈む。着底してリトリーブする度に泥底をこの金属片で少しかき回して、バックで逃げるザリガニさんを演出。それを見つけたバスが「エビちゃん見っけ!」と突進しバックリ喰うのです。ロッドに伝わるズシリとした重みを想像すると行きたくなるなぁ、バスフィッシング。

ともあれ妄想はこの辺にして前回と同じ様にこのフライタイングキットを巻いて気付いた点と注意点をご紹介。とここまで書いておいてなんですが、フライ業界って圧倒的にトラウト崇拝者が多いので、書いたところでどれぐらいの方が興味があるのかは微妙ですな。

Fish-skull Crawdaddy

フィッシュスカル クロウダディ
このキットでタイングに気をつけることはフライは8本巻けるキットなのですが、圧倒的にワイヤーの長さがギリギリ過ぎます。なので、キットとは別にハーミットでコパーワイヤーを追加しておきます。ボディのフィネスシェニールは2本入っているので、それをあらかじめ均等に4本にカット(計8本)にカットしておく事をお勧めします。ちなみにこのキットを買わなくてもタイイング方法を見て真似て違うものを作るのもアリですよね。
クロウダディの巻き方
先ずはエビちゃんの形をしたクロウダディの表面は適用に自分で絵を描きましょう。そして裏面のこの位置に印をして、その位置にフックを裏から指します。
クロウダディを巻こう
刺すとこんな感じ。バイスにセットすると絵を描いていない裏面が見えてます。そしてシャンクにスレッドを下巻きしましょう。
クロウダディの巻き方
シュリンプ&クレイテールというウェイトを曲がっている部分が上向きになるように巻き留めます。巻いた上には瞬間接着剤を塗って固定しましょう。巻き終えたらスレッドはフックのベンド側(向かって左)に巻きながら移動。
クロウダディ
黒くてわかりづらいですが、フェイクバックテールのブラックをアンテナとして2本巻き止めます。髭は左右に分けて取り付けて、Vの字にセットしましょう。
クロウダディ
アンテナを巻き留めたらその位置にフィネスシェニールを巻き止めます。で、このシェニールは見ていてエリアフライ用にとても良さそうなので、現在USAヘ注文中。来週待つぐらいには届くかと思います。
クロウダディ
このフィネスシェニールをフックシャンクの半分を巻き進め、一旦仮止めします。その仮止めした位置にコパーワイヤーを巻き止めます。ワイヤーを巻き止めたら、さらにフィネスシェニールをシュリンプ&クレイテールが巻き止めてあるアイ付近まで巻き進めます。
クロウダディ
フィネスシェニールをフックシャンク全体に巻き進めるとこんな感じ。それをスレッドで巻き止めて余った部分はカット。今はコパーワイヤーがフックシャンクの中央から生えている感じ。
クロウダディ
フックを逆さまにバイスに留め直します。ロータリーバイスで作っている人はそのままフックを逆さまにしてこの状態にしてください。するとお絵描きした表面が出てきますので、エビの尻尾部分をコパーワイヤーで螺旋状に巻き進めます。スレッド位置まできたらスレッドで巻き止めます。最後にアイの位置でスレッドをウィップフィニッシュし、スレッドをカット。瞬着を着けて完了です。
クロウダディ
正面から見るとこんな感じ。ザリガニの形をしたクロウダディはフェイクスキンなので、乾いても硬くなることはありません。
クロウダディ
フライは一袋で8本巻けます。写真に写ったこのフライの4-5本はフライガチャのアタリとして入れておきますので、実物が欲しい方はガチャガチャで運試しをしてください。このフライの動きをチェックしたいので、本日朝は赤坂見附の弁慶池に持っていってその動きをチェックしてきましたので、その様子は次のブログで。

 

今年の春は寒いなぁ、とヤマメも言っております

渓流シーズンに入って忘れ物が特に多い私。ブログを読み続けているとわかると思いますが、まぁ私は慎重に行動する事は無くかなりな大雑把な人間です。自分が掲げる家訓は「人生はなんとかなる。」で、何とも楽観的なのであります。だからその準備も気合が入らない時ほどいい加減で、緑のロッドケースを数本を車へ投げ込み、現場へ着いたらソルトウォーターロッドだったなんて事もあったり。前回はラインを忘れましたが、ウェーダー忘れて冷たい水に挑んだりする事もあったりして。

こりゃ歳のせいだな、と思ったけれど、今に始まった事ではないので持って生まれた性格なんでしょうね。そもそもフライフィッシングって相違工夫を楽しんでいるので、イレギュラーな事が好きなのかもしれません。自分で作った災難にどう立ち向かう的なものを。あ、これって多分言い訳ですね。話の内容が前回の続きになってしまいましたので軌道修正しないと。

先週は寒さにやらて撃沈。今週は釣りへ行く前からまる二日間の雨後なので、増水している事は容易に想像がつく状態。願わくば泥濁りだけは勘弁して欲しいなぁと、午後には水位が少しは下がる事を期待しての遅めの出発。しかし今だに朝の外気温が寒いんだよなぁ。今年って何時になったら最低気温が10℃以上になるのかなぁ。

今回の戒め:釣欲を高める為に、前日はポジティブな要素を見つけよ

北関東の桜
川に立つと分かる事って沢山ありますよね。例えばこの桜。東京の開花は平年並みだったとの事ですが、この場所は昨年よりも少しだけ遅いかも。そして河原の緑も心なしか色付きが遅い感じ。本流の水位は予想通り増水気味ですが思っていたほど濁りはなし。しかし虫っけがあまりにもないので、今回本流のひと流しはパスして良い時間に合わせてヤマメを狙おうということになりました。なのでダブハンは振らず。
北関東の渓流
上に行けば増水の影響は少ないだろうと、移動に1時間と少し。濁りは無くこの感じなら釣れるだろうと、車を置いて少し歩きして一通り見てから釣り上がることに。水温は7℃で上がる気配はなし。写真を撮り忘れましたが、周りの山々は昨日に雪が降ったらしく真っ白け。水位が上がらないにしても雪代が出ている感じが拭えませんでした。
北関東の渓流
昨年沢山釣った場所で粘ってみるものの、全くのライズなし。最もその時期よりもちょっと早いので仕方ないですな。それにしても虫が飛ばないので、別の里川へ行くことにしました。
チビヤマメ
浅い瀬が続くこの川ならば水温が少しは高いだろうと思って来たのですが、虫は飛んでました。しかし雑魚のライズが少しある程度で、ヤマメさんはどこへやら。仕方なくランガンでフライを打ちまくってようやくこの一尾。大きな沈み石の周りを流しまくってようやく釣れてくれた、今年2年生になるチビスケ。
鎌の穂
河原を歩き廻って投げ続けたので、疲れちゃった。空の青が一番良い春までもう少しなんだよなぁ。
春の渓流
たまに本命らしきヤマメがライズするのですが、虫の少なさにその感覚は10分以上。寒さに震えてやる気無しって感じ。春の釣りをする時に私が見ているのは毎日の最低気温でして、今年はずっと低め。最低気温が低いと、昼に水温が温められても夜にグッと落ち込むので結果的に水温がなかなか上がらないんですヨ。
チビヤマメ
爆投し続けた結果、釣れたのはこの一尾のみ。なので、同じ魚の写真を二度使います(笑)。救いはチビスケだけれど、胸鰭の黄色い川育ちものだということかな。
オナシカワゲラの一種
唯一多く乱舞していたのがオナシカワゲラの一種で大きさは18番ぐらい。フライボックスを探りましたが、同じようなフライはありませんでした・・。早春のヤマメ釣りは持ち玉の種類の多さで、その結果に大きく影響します。
イブニングは何もナッシング
そんな外気温が温まりきれない1日ですが、先週の寒さでもイブニングは少しライズがあったのでそれを期待してまたもや別の川へ。しかし18時まで待ってな〜んもありませんでした。とまぁ、これが私の普段のヤマメ釣り。今年は季節進行がとても遅いかと思いましたが、ブログを読み返せばそんな事もないんですね。あと二週間もすればオオヤマカワゲラの季節がやってきます。昨日の結果よりも次の二週間を先読みセネバ・・。

東京近郊で長良川上流部の雰囲気を味わう

祝・2022年長野県の一部は本日から解禁。今週末は多くの方が千曲川水系や犀川へ訪れることだとでしょう。昨日は残念ながらまだ解禁になっていないので、別のプランをいくつか考えてブログネタの旅をしようと、ギリギリまで考えてました。

プラン1:アニメ『スローループ』が盛り上がっていることもあり、ハーミットに聖地巡礼として訪れる方が多いので、私がその逆に横須賀巡礼してメバル釣りをしようかと思った企画。お土産としてシーにゃんのどら焼きも買えるしね。しかし、前日の情報収集だと用意が間に合わず却下。

プラン2:遠州灘でフライフィッシング開拓。冬の間は新たな釣りとしてサーフフィッシングのススメを深めようかと思いましたが、やっぱり前日情報収集だと用意が間に合わず却下。

プラン3:1日で3箇所回る、関東圏管釣り行脚。考えていたのは東名高速方面で、すそのフィッシングパーク開成水辺フォレストスプリングスFISH ON! 王禅寺の順で10本釣ったら即移動という過酷な釣り。しかし、移動時間とその費用を考えると私自身が楽しめないので却下と相成りました。

そして4番目のプランが昨日行った雪中渓流フライフィッシング。東京都心から100キロ圏内でお安く楽しめるフライフィッシングです。皆さもいかが?その様子は以下の通り。ちなみに上に書いたボツネタで書いて欲しいものがあれば、次回以降何かのタイミングで決行するかもしれません?

小菅川にある冬期ニジマス釣り場
ハーミットからだと約100キロの道のりでたどり着く小菅川。渓流の解禁は一般解禁と同じく3月なのだけれど、冬期ニジマス釣り場として11月〜2月末日まで日釣券¥1,000で楽しめます。
小菅川の釣り
都心と違い先日の雪が残っているので、ご覧の通り。道すがらがアイスバーンになっていると怖いので、今回は後輩の車を出してもらい、久しぶりに運転なしの釣り。実際には河原以外に雪はなかったので、心配するほどではなかったです。
ミッジの釣り
見つめる先にはレインボーがライズ。驚かせないように少し距離をとって身をかがめ、そこからのアプローチ。食べているミッジは32番サイズなので、釣るまでにかなり苦労が強いられましたヨ。
小菅川で雪中フライフィッシング
私は下流に下がってライズ散策。下流部はライズが始まるのが遅く12時を回ってからライズが増えた感じ。
ミッジでのフライフィッシング
持っているフライは一番小さいもので24番なので、それをアプローチ方法を色々と試行錯誤の上、なんとかレインボーをキャッチ。C&Rはスレまくっているので、ガップリとは喰わず皮一枚でフッキングする個体が多かった。
フライと本物の虫
フライが22番のフローティングニンフで飛んでいるのがこのサイズのユスリカ。今の私にゃぁこのサイズを巻く元気がありません。そして手元にある持ち玉だけでの釣行だったので、24番のフライは2本のみ、トホホ・・。
セッケイカワゲラ
雪のある時期に出現する虫では比較的大きいのがセッケイカワゲラ。とは言うものの、マクロ撮影にてこの大きさに写っているので、実際には20〜22番くらいのサイズでゴザイマス。この時期に小菅川へ行く時は、全体を細身に巻いた真っ黒のフライを作って行きましょう。ちなみに私はこのパターンを持っていなかったので、ひたすら小さいもので誤魔化しながら釣ったので、持ち玉の少なさが仇となり痺れちゃう釣りが続いたのでありました。
雪の中を釣り歩く
同じポイントばかり攻めているとスレて来るので、場所を変えて下流部へ。午後は早い流れでもライズがあったので、少し釣りが楽に。
トライコ22番
私はというとフライパターンがないので、モンタナ釣行の際に買ったトライコパラシュート22番でキャッチを伸ばしました。ミッジサイズで黒いのがコレしか無かったんです、ハイ・・。
小菅村のマンホール
ちなみに小菅村のマンホールはヤマメがあしらわれています。昼はポイントを休めるために、村で唯一やっていた廣瀬屋旅館にランチへ出掛けましたが、とても美味しくお値段がお手頃。
レインボートラウトのミッジング
ちなみに釣りをしていると後から来たアングラーに声を掛けられたのですが、ハーミットに集まる釣り仲間でした。「こんな雪の中をやるなんて、もの好きがいるもんだなと見てたんですよ。」と。そんなあなたも同類です(笑)
雪中の渓流釣り
風はほとんどなく魚の気難しさに翻弄されたけれど、雪景色の中で程よい釣果に恵まれ大満足。道の駅で温泉へ行く事も考えましたが、帰りたくなくなるので今回は青梅周りで速を使ってサクッと帰りましたとさ。

恋するフォーチュンクッキーならぬ、鯉する芳醇、クッキーは上げない

相変わらず1週間以上遅延のご報告。本当の事を言うと実はもっと前の話なんだな。

時を戻そう、正月明け最初の休日の事。年始からオデコ覚悟の釣りへ行くのもなんだから、手始めは手頃な管釣りからと雨の中を出掛けたのさ。しかし管釣りだけではつまらないので午後の天気が回復したら後半はコイでも釣りに行こうと、一応その準備をして行ったのです。

雨の管釣りは人がほとんど居らず釣りはなんでもできる状態だったので、思いっきりぶっ飛ばして入れ喰いを堪能。そして3時間が過ぎたところで雨脚が収まってきたので鯉のフライフィッシングへと出かける事となりました。僕らが楽しむコイさんはとてもグルメで超熟超芳醇じゃないと喰いが悪いと言う話を何度かしたかと思います。ポイント近くのコンビニにはその肝心の銘柄が品切れだったので、駄目もとで別ブランドのパンを買ってポイントへと向かいました。

車をコインパーキングに止めるのに難儀し、ようやく釣りはじめたら土砂降り。そして芳醇ではないパンを投げても魚の反応はすこぶる悪く、ずぶ濡れになって帰ったのでした。昼食を抜いて出向いたその帰路でポケットに手を突っ込むと、いつ入れたのか包装されたクッキーが一枚。鯉ごときでなんかなぁと思いながら、その湿気ったクッキーを食べながらオデコを噛み締めました。

それから2週間後のこと。コイ釣りが中途半端であったことに反省し、同じシチュエーションでリベンジ。このお話の続きは以下の写真の通り。

天気が悪い中の管釣り
今思い起こしても寒い雨だったなぁ。レインウェアを着ていても雪と違って長時間釣りをしていると袖口からビチョビチョになっちゃうのです。手を上げた時に伝う冷たい雨水は、不快この上ないのです。ご覧の通り僕ら以外は誰もおりませぬ。こんな天気では当たり前か。
ファストフリットの曲がり
フィッシングプレッシャーが少ないので入れ喰い状態。でも空が暗過ぎて写真を撮ってもパッとしませんなぁ。
パン鯉
そして鯉釣りへ移動。コインパーキングを探して車を止めるのにざっと30分。パンをハサミで刻み、いよいよこれからと言う時にザーザー振り。コンビニ袋に雨水が伝い、時間とともにパンはビチョビチョに。駄目だこりゃと思った二人はロッドを仕舞い、諦めて帰るのでした。
TFO Mangrove Coast
それから2週間後のこと。今度はメーカーさんのサンプルロッドであるTFOのマングローブ・コーストを試投する為に管釣りへ。この日は穏やかに晴れた日なので、お客様も多く釣果はそれなりに。
朝霞ガーデンの放流
いつも放流する時間にいないので、久しぶりに見るこの光景はなんか新鮮。でも放流する頃には3時間が過ぎたので、場所を移してダブルヘッダーであるコイが泳ぐ川へ移動。
パンを撒いてコイを釣る
今回は抜かりなく事前に超芳醇を入手。フライでコイを狙うときは、「鯉する(超)芳醇、(鯉に)クッキーは上げない」です。なんか無理があるけれど、ポケットには自分の餌であるクッキーを忍ばせてね(笑)。パンはこのように事前にハサミでカットして、乾かしておくと投げやすいです。
パンフライで鯉を釣る
フライフィッシャーマンってバカですよね。高級なパンを撒いて(時々自分の口にも入れて)、わざわざ偽物の餌(フライ)で釣るのですから。今回は晴れているので水温も少し高く魚は高活性。でも僕らがイジメ過ぎているから、スレるのも早いです。ランディング前にバラしたこの場所は、その後はいくら撒いても魚が浮きません。
鯉のフライフィッシング
場所を変えると最初は活性が良いのですぐにフライに食い付きます。トルクフルな引きをする鯉はグラスロッドをバットから曲げてくれます。
鯉のフライフィッシング
ようやく上がってきたポッチャリ系、髭ピンのコイサンマン(覚えているかな?ブッシュマン)。この貫禄と大きさなので一本取れれば十分満足です。
鯉の尾鰭
エピックのリールと比べると尾鰭はこの大きさ。重さは5キロ近くありそうだからそのパワーは恐るべし。さて、相方が釣れたとこだし、餌撒き(チャミング)と釣り人が交代。しかし一度掛けた所は反応がありません。仕方なくポイントを休ませた元の場所へ移動。
コイをリリース
移動したその場所には別の釣り人が・・。さらに移動すると今度は子供達の石投げが始まりました。その頃には用意したパンが尽きてしまい、新たに買ってきてやる気力は失せてしまい、私は今回もオデコとあいなりました。う〜む、更なるリベンジする?今度はフォーチュンクッキーでも撒いてやろうかな・・。