T-Ssuareの曲を聴きながら駆け登る、霧のRoute 405

Route 1・300・120・405と並べてみましたが、この数字なんだかわかりますか?

関東の湖好きアングラーならピンとくる人も多い筈、そうです湖へ行くために駆け登る国道はこの数字。ルート1(国道1号線)は解禁間もない芦ノ湖箱根路。ルート300は甲州いろは坂を駆け登る本栖湖道(東京からだと大久保から浩庵荘まで)。ルート120は日光いろは坂を登り、中禅寺湖と湯の湖、そしてそのまま金精峠を降れば菅沼・丸沼。大尻沼へと続く。

今シーズンは1・300・120号線の道はすでに遊ばせて頂いたのですが、一番ヘビーなワインディングロードであるルート405をまだ駆け登ってなかったので、マニュアル車のパジェロでその峠を攻めまくってきました。

関東圏に住む湖好きフライフィッシャーの方々の人気湖をハーミット的に考察すると、一位が中禅寺湖で次が芦ノ湖、さらに湯の湖丸沼となるのでしょうか。私が好きな本栖湖の人気が無い理由は、大物好きの人が集まる場所であり、行っても釣れ無いイメージがあるのでしょう。そして今回行った野反湖の場合は、高速道路を降りてからの距離が長く日帰りでは到底行く気にならないという距離で、群馬県民御用達の釣り場的なイメージ。私が20代の頃は23区内から野反湖までの所要時間は4時間以上掛けて当時オートバイで行っていたのですが、標高の高さに2サイクルエンジンは根をあげて、ガソリンが被って走らなくなるなんて事も多々ありました。それも解禁当初は湖が凍ってましたしね。

その野反湖までの道なんですが、上信自動車道が年々整備されて走りやすくなっているのはご存知? 少し前に八ツ場ダム周辺のバイバスが整備され、さらに令和2年からは金井〜箱島間が開通。まだ途切れ途切れですが、それでもそれらを利用すると現在は約3時間で行ける野反湖への旅。いずれ全部が繋がればかなり楽になるとは思います。しかし今の所は朝イチのライズを狙って出掛ける私は2時起きなので、日帰りするには途中休憩(仮眠)が必要かな。

そんな野反湖の釣り。私は相変わらずドライフライフィッシング好きなので、低番手のスイッチロッドで遊びます。そろそろカメムシかなぁ、なんて思い浮かべで出かけてきた今回の釣り。お暇な方は以下をお読みくださいまし。

今回の戒め:時により、野反湖はリアル五里霧中

野反湖をテクテク歩く
本来ならば暗い時間に到着する予定が、時間の配分を間違えて夜が明けてしまいました。慌てて準備してポイントへ向かうも、手前のライズポイントはすでにエサ師数名がポイントを死守。仕方なく林道をテクテク歩いて、一番遠い岬まで歩きました。ところがどっこい、着いてみれば五里霧中。写真を映してもな〜んも映らないほどで、ライズを探すどころではありません。外気温は16℃。北海道の気候と比べてもさほど変わりません。
野反湖のドライフライフィッシング
無風静寂の時間が数時間続き、少しずつ霧というよりは雲が抜け始めたので、周りが見える様になってきました。が、湖面には浮遊物が無く、ライズのラの字も無し。湖に手を突っ込むと生温い。やっちゃった、まだ季節が少し早かった感じ・・。
野反湖のハヤ
目の前に見えているのは元気に泳ぎ回るウグイくん。とりあえず釣っとこか、とスパイダーパターンを目の前に落としてやるとコンニチハ。腹はパンパンです。
カメムシ
その後、ちびレインボーをゲットするも納得がいかないサイズなのでポイ。不貞腐れて腰掛けると私の手元にこのカメムシ。刺激しないでヨカッタ。大きさにして約2センチ程でいつも野反湖で見るサイズですが、まだ水面に落ちている個体がいません。
野反湖のカメムシの裏側
そう言えば野反湖のカメムシの裏の色を写真撮ってなかったので、棒を使ってひっくり返すことに。コヤツは黄色味がかったオレンジですが、いつも見るのはもう少しオレンジ色かな。水面に浮いているときは、羽は広げていないので、大体このままの形で浮いてます。この後この場所で11時まで粘りましたが、な〜んもなしに撤退。食べているのは黒いブヨみたいな奴が水面に着いた時だけで、それはチビレインボーのみ。しょうがない、午後に賭けるか。
野反湖のレインボー
アイフォンの目覚ましで14時に起床し再度近場のライズポイントへ向かうと、今度はエサ師と入れ替わりでフライフィッシャーマンがお二人。仕方なくライズの少ない奥のポイントへ入り。ライズ待ち。すると15時ぐらいから時合いが到来。最初の一本はランディング手前でジャンプ一発で外れ、2本目も同じ。ハコスチレインボーは必ず跳ねるフライ外しの名人ではあるものの、「最近バラシが多いなぁ。」なんて思ってフライを良く見たら、近頃はカメムシフライを管釣りで使うのでバーブレスになってました。ボックスの中を探るとバーブ有りは3本のみ、いつもと同じで持ち玉少な過ぎ(笑)。そして3本目は焦って合ワセ切れ。そしてようやく4本目で50アップをランディング。
ニシブタ沢を望む
レインボーは風が吹くとその吹き溜まり側でライズをし、やむとライズも止んでしまう。そんな時間が17時まで続き、それ以降は静かになっていきます。野反湖以外の場所でもそうですが、明るい時間に秋の虫が鳴き始めたら、もうイブニングタイムが爆発する事は無いというのが持論、納竿の時間です。
野反湖のレインボートラウト
8月の後半は散々な釣りが続いたので、今回は引きだけは十二分に味わえたので楽しい野反湖の時間でした。しかし、帰路の下り道はまたしても霧で、イエローバルブの霧灯でも反射して見えず、ものすごくゆっくりとした速度で、コーナーのたびにクラクションを鳴らしながら降りましたとさ。

アマゴ(ヤマメ)の盆隠れを体感するシャワークライム

先人達の的を射た格言は、いつも釣り場で思い知らされます。その格言は夏のものが多い気がしますが、「ヤマメの盆隠れ。」以外に「夏ヤマメ、一里一匹。」なんてのもありますな(夏ヤマメは一里歩いて1本釣れる感じで難しいという意)。水温が上がるとそれだけ難しく、またお盆を過ぎるとヤマメはソワソワし始めて、川によっては産卵準備の為にそのボディカラーが少しずつ変化する時期でもあります。

と言う格言は頭に入りつつも、釣りに関して私はいつでもポジティブ。お盆まであと数日先だからまだ釣れるだろうとか、この時期は玄人の釣り場は空いている筈と勝手な推測をしてみたり。もっとも、婚姻色をまとったヤマメは産卵前の大事な時期にいじめているように感じてしまうので、特に色変わりが早いヤマメ釣りは私はやめてしまいます。なので昨日をもって今年のヤマメ(アマゴ)釣りはお終いと決めたので、その締めくくりを何処にするかを悩んだ挙げ句、ヤマメではなくアマゴの川を選択と相成りました。

さっき国土地理院の地図で調べてみたけれど、昨日の釣り場は標高1,200mオーバー。先週よりもプラス200m上に位置する関東圏の渓。この川へは今季2度目ですが、前回は車止めに4WDが多数あったのでパスしましたが今回は無し。むふふ、大物のイレグイか? なんてポジティブな心は大抵帰る頃にはへし折られているものです。

今回の戒め:先人の格言は肝に銘じよ

高巻きにつぐ高巻き
皆さん歩くのはお好きですか? 歩くと言ってもこの時期に良い釣りをしようと思うと、道なき道を進むこと1時間半くらいは掛かってしまいます。今季に鍛えた太ももとふくらはぎをどれだけ鍛え上げたかを試しに行っているようなものです。前回と同様に河原までは15m以上高い場所で、さらに斜度60°位を何度も高巻きしていきます。
パイプ堤防
高巻いた先にはさらに行手をはばかるパイプ堤防。ほったらかしだから砂礫でパンパンになり、その一番上から水がオーバーフローしている状態。そのため飛沫がすごく、ずっとシャワーを浴びている状態。ここの少し前にこの川最大級の大物が肩から出てきて、ビックリ。それもフライをバックリ咥えて猛ダッシュ。そのスピードが早すぎて糸を送ることが出来ず、5Xを簡単にぶっちぎって逃げていきました。いつもながらその日一番の大物がキャッチできない2022年。
関東圏のアマゴ
ようやく歩きがひと段落してロッドを出したら、一投目からこのアマゴ。そして同じポイントからまたすぐに魚が釣れます。ありゃ、この先は入れ食いモードなのかな?
関東圏のアマゴ
今回メインで使ったフライは前日に巻いたアブドメンをコックフェザントテールで巻いた、クリンクハマー。だけど、川には虫っけが全くありません。やっぱり季節がちょっと遅いんだよなぁ。標高が高いので蝉も鳴いてません。
関東圏の渓流
こんな感じの緩いプールには多数のアマゴが並んでいる。それを背後からそっと近づき狙うのだけれど、ドライフライへの反応はとても薄い。魚はなんか戯れあっている様にも見える。
amago
キャストを何度か繰り返し、しつこく流していると喰いついてはくるのだけれど、見えている数に比例しない、喰いっけがないなぁ。
アマゴ釣り
水深はそれほど無くお魚は丸見えなので、そっと近づき流し方を変えながら何回もキャスト。
アマゴ
ここのアマゴは川底の色を映して白っちゃけているが、いつもよりもなんか茶色い。あれ、もうすぐ衣替えなのかしら? そういえばお盆は目の前ですしね。サイズは7寸半〜8寸半といった感じ。
フライフィッシング
お仲間はポジションを変えて狙った魚を見事にゲット。
アマゴ
臀鰭のホワイトティップがとても綺麗な、ここのアマゴの特徴がよく出た個体。
巨岩帯
ちなみにどんな場所で釣りしているかが寄りの写真だとわからないので、巨岩の前に立ってもらいました。この岩はハーミットの床面積よりも大きそうで、そんな岩がゴロゴロとある巨岩帯。途中自分よりも重そうな石が目の前で落石したので、ビビりました。高低差もあり、万が一のことを考えて一人での行動はやめましょう。
巨岩帯
なんか物凄く釣れたように見えますが、僕らからすると見えている魚の量と釣果に差があり過ぎて納得がいきません。一つの淵に20匹ぐらい見えているのですが、その魚全てがドライへの興味を示さず、一度も出ないのです、時間を追うごとに。なのでいっぱい歩いてナンボの釣果になってしまいました。やっぱりお盆が近いのだなぁ。姿を沢山見ているので、盆隠れというよりは盆の食い渋りかな。
釣りの帰り
それでも二人とも納得のいく魚が出たので、ルンルン気分で帰路に。と言いたいところですが、たくさんの高巻きの後は、怖い降りがあるのです。捨てロープは当てにならないので、使用するときはしっかりとチェックが必要。ちなみに写真を撮っている私の背後は谷底で15mほど下に川が通っています。
トラバース
谷のスケールが大き過ぎて写真に写りませんが、この下もかなり下に川が流れています。そんな場所を延々とトラバース。車に着く頃には持って行ったペットボトル3本は全て消費。そしてアマゴの盆隠れを感じた、今年最後のアマゴ釣りとなりました。これから私の釣りは海と湖、そして最後のイワナ釣りへ行くかどうかかな。渓流の季節が残り少なくなってきたので、皆さんも残り少ない夏を満喫してください。

 

猛暑を嫌って避暑地の釣りを探す岩魚釣り

こんなに暑い日が続くとビールを煽ったりアイスを食べて暑気払いする日が多くなる事でしょう。しかし私みたいなアウトドア好きの人が野外で暑気払いなんて言っても、都会ではなんら解決策にはなりませぬ。私の体はヤマメ体質であり、水(空気)の流れを感じて木陰で涼みたいのです。さて今回はどこの渓流へ行こうかなぁ。

一般的に標高が100m上がると外気温は0.6℃下がると言われてます。つまり私の住んでいる場所は標高3mほどしかないので東京の予報が36℃だというのであれば、それよりも気温が低い地方の標高1,000m以上の源流へ逃げ込めば、余裕で25℃台になるというもの。さらに私が目指す源流域は谷間で陽射しは木漏れ日程度。そして8月はゲーターを使ったウェットウェーディング(ウェーダーを履かずの釣り)なので、14〜5℃の渓流に足をつければ暑さなんて何処へやら。もしそれでも暑かったら、釣りの最後は泳いじゃいます(笑)

ということで今回の釣行候補の条件は標高が高く谷深い川、そして天候の三つの条件を満たした場所。しかし昨日の予報はどこの山々も午後は雷様予報。この時期はいつものことなので、朝早くに入渓して雷様到来前に車へ戻るという早上がりかな。なので南アルプス某所は帰りのバスまで行きっぱなしの釣りなので却下。必然的にそれ以外の標高の高い河川となりました。

その川は結構人気のある川で、フライフィッシャーマンとしては陽が少し入り始めた虫が川面を飛び始める時間に釣りがしたいのだけれど、先に一人でも入られてしまうと川通しの為に後追いになってしまう。なので、珍しく早めの出発で現地へ。しかしその甲斐虚しく、すでに地元ナンバーのバンが1台・・。8月は皆さんがお休みに入るので、平日でも先行を死守するのは難しいものです。

今回の教訓:ボンネットを触って暖かいからといって、釣りを諦めずに何か次の手を考えるのが得策

関東の川
到着すれは車止めの前には先行者の車。ボンネットはまだ生あったかい。ここから1時間以上歩いて釣りを開始するのがいつもの釣り方なんですが、先行者のすぐ後ろの釣りになりそうだったので、一番近い入渓点よりも20分ほど歩いた中途半端な位置から入渓することに。いつもより早い入渓なので、まだ薄暗く川には朝霧が立っています。
関東のヤマメ
入渓点の一番近い淵をお仲間に譲り、私は50mほど上の場所から開始。仲間はすぐに次のポイントで9寸サイズのイワナを掛けましたが、木々がルーフのように迫り出し、そこにロッドが引っ掛かり無念のバラシ。私はその様子を見て、この辺から釣れるのだと確信し丁寧に釣りをし、その少し上でヤマメを釣りました。いつもよりもずっと下流から入渓したのでこの辺はヤマメとイワナのどっちも釣れるんです。
新緑の森
真上を向けば、木々の隙間からようやく木漏れ日が差し込んできました。この川は開けた場所が少ないので、ずっと新緑のトンネルの中で釣りをしている感じです。ウェットウェーディングが気持ちイイ。
関東のイワナ
入渓の多い下流部のサイズは6寸半〜8寸程度が中心。このペースだと確信部までは行けないかもなぁ、と思いながらポツポツ釣れるイワナを楽しんでました。
新緑の森
ずっと日陰が続くので長袖一枚の私はむしろ少し寒いくらい。汗などかかずに要所のポイントを見つけては叩きながら釣り上がる。スレッカラシが多いけれど、お魚はそこそこいる川なので、飽きる事がありません。
高巻き
途中に魚止めの滝があるので一旦タックルを畳んで高巻き。斜度は60度以上はあると思うので、遡行は複数人で行い、無理は禁物。
関東のイワナ釣り
先行者はいるかもしれないけれど、どうしても核心部は攻めたかったので、中流部は仲間を釣らせることにし、私は釣りをせず水の無い古い流れの跡を辿りながらひたすら上を目指します。その間にまた高巻きアリ・・。いくつかの藪を越えてようやく上流部に到達し、再度ロッドを組んでフライフィッシング。サイズは少し上がって7寸〜8寸平均のイワナ。
関東の尺イワナ
核心部に到達しましたが、前回よりも水が少なくポイントはさらに砂礫で埋まってました。しかしながらこの川の大物はくるぶしぐらいの浅瀬にいることが多いので心配なし。木が覆い被さる流れの奥の奥へフライをねじ込むと、やっと出ました尺イワナ。ネットの内径が31cmなので32センチ程。今年はこのファーガスのグラスロッドが大活躍してます。
イワナ
私はこの一本で大満足。雲行きも怪しくなってきたので仲間と合流し、上がってきた川原をまた延々と歩いて帰るのでした。釣れない時はその帰り道はとてつもなく長く感じるのですが、今回は二人ともそこそこの釣果でルンルン気分。

ヤマメ好きな私ですが、夏になるとイワナに恋する浮気もの。本当はこれよりも大きいイワナが荒瀬の中から出てきてキャストしたライムトルードを咥えるのかと思ったら、私と目が合いウインクをするかの様にスローモーションで沈んだ事は黙っておきましょう。

♪〜夏の日の恋なんて 幻と笑いながら このひと(岩魚)に賭ける〜♪

家に着くと永ちゃんの『時間よ止まれ』を聴きながらビールで暑気払いしましたとさ。

 

雷雨と鬼ごっこをしている様な相模湾のシイラとその翌日

気象庁のページを見ると、「降水の有無の予報精度は全国を対象とした年平均値が83%」らしいですが、今年の天気予報に限ってはそんなに当たって無いと思うなぁ、と個人的には感じます。もっとも近年はピンポイントで豪雨が起きたりするので予想が一層難しくなっているので、致し方ないのかな。

安心していたんですよ、一昨日は。日本の南側を熱帯低気圧が通るものの、さほど影響がない程度の事で予報は一日を通して曇り予報が出ていたのがその前日のこと。それを信じて現地へ向かうとその道すがらは予報に反して雨、雨、雨・・。港に着けば更に激しくなる雨と風に本日は出船するのかと思うほど嵐になってきた。予想とは全く違う展開なので改めて予報をスマホでチェックすると、昨日の予報は覆り、「そんな事書いてませでしたよ。」的な位変わってました。あちゃ〜、波浪警報ですか・・・。

私を含めほぼ全員が雨に対する完全防備な対策をしている人はおらず、簡易的なレインウェアのみでの出船だったので、釣りをする前には既に全身ずぶ濡れでパンツまでグショグショ、気分はブルーです出船。しかし色々とありましたが、終わってみれば楽しい1日であったことは言うまでもありません、その詳細は以下写真にて。

今回の戒め:気象庁の予報は疑ってかかること。レインウェアはいつでも常備

♪〜冷たい雨にうたれて海(街)をさまよったの♪〜
♪〜もう釣れてくれたって(許してくれたって)いいころだと思った♪〜
by ユーミン

ずっと雨続きで、雨の歌も尽きて強引な替え歌になってますなぁ(あれ、以前にもユーミン使ったかな?)。今年は雨オトコなのかも知れないので、雨にまつわる曲をもう少し探しておこっと。

雨の相模湾
出港はしてみたものの大雨と雷で一旦帰港。再び沖へ出てみたけれど、こんな塩梅。三浦半島のほとんどは雨が激しすぎて見えなくなっていた。
相模湾のシイラ
雨が打ち付ける最初のパヤオでシイラはそれなりに反応があった。しかし釣り始めると雲が入れ替わったと思った途端、あたりが稲妻で一瞬明るくなり雷様がゴ〜ロゴロ。慌てて沖の雲の薄い方へ逃げました。ポイントに着いてもそんな調子で雷雲が近づいたり突風が吹いたりするたびに移動の繰り返し。
雨雲
相模湾の上空は丁度線状降水帯ができているようで、数珠繋ぎで雷雲がやってきます。そんな状態なので、ロッドを出しても雷が鳴るたびにすぐに撤収が続きます。曇天のこの雰囲気は良い雰囲気を出していますが、雨のおかげで水潮になった影響は多少あったかも・・。
相模湾のシイラ
魚の活性自体は決して悪いことはなく、すぐに全員がシイラをキャッチしました。いつみてもこのコントラストが美しいマヒマヒ。
大荒れだった相模湾
掛かり始めると釣りをしている半分がロッドを曲げているので、そうでない人は一旦ロッドを置き、ランディングを手伝います。
相模湾のフライフィッシング
雨雲の帯は少し北上したので、相模湾の1/3くらいだけ天気が回復し始めたので、その地域でのパヤオを狙います。出船している船が少ないのもあってか魚のプレッシャーは少なめ。タイミングが合えばフライにバイトしてきます。
撒水船
昨今の値上がりは凄まじく、チャム(魚を寄せるための生き餌であるイワシ)の価格がバケツ一杯で¥12,000とな、目ん玉飛び出る金額ですがチャムは2杯用意しました。
EPIC Bandit
全員がキャッチしたところで私も少しだけロッドを出すことに。エピックのバンディッドはグラスらしくロッドは満月になり、魂を入れる事ができました。帰る頃には空は晴れ渡り、雷雲との鬼ごっこ終了と共にお時間に。何だかんだでロッドを出せば終始釣れ盛ったので楽しい釣行。欲を言えばもう少しサイズアップがしたかったな。
小菅川
その翌日はマッキーがお店に出てくれるので、私は久しぶりに体を休めようと思った本当の休日。ところがどっこい、シイラから帰ってきて13時間も爆睡してしまい、朝起きると至って元気。家でやる事もなく、映画鑑賞でもしようかと思ったけれど、観たい映画なし。天気予報はどの地域も雷雨なので川はなぁ、と思っていたら東京都だけ雷雨マークなし。で、そのまま何も考えずに小菅川に来てしまいました(笑)。釣り馬鹿に付ける薬はありませぬ。
小菅川
奥多摩にはお昼に到着したので、暑すぎてお魚の反応も薄し。真っ暗になる手前まで頑張ってもチビニジマスが数本しか釣れませんでしたが、丁度良い避暑地でした。この時期に小菅川へ行く人は午前中いっぱいの釣りがオススメです。さてと、来週の私はどこにいるかな?もうそろそろ雨の釣りは勘弁して欲しいなぁ・・。

水を得た魚というよりは、魚心あれば水心のヤマメ釣り

♪〜Raindrops are falling on my head〜♪

レインウェアから流れ落ちる雫を見て、今回は八代亜紀の『雨の慕情』や三善英史ではなく、『明日に向かって撃て』のロバレとポールニューマンを思い出しながら、『雨に濡れても』を口ずさみ釣りをしてきました。と言っても、冒頭しか歌えません。今更ながらこの映画の邦題はカッコイイですなぁ。なんせ原題は『Butch Cassidy and the Sundance Kid』ですから。この映画を知らない人は一度観てみてね、スバラシイ作品です。

先週の雨に続き、今週も雨予報。どこへ行っても本降り予報なので、本来ならば川の釣りを諦めても良いところですが、釣りに関してはポジティブシンキングな私。「もしかして釣りになるんじゃないか?」と淡い期待を抱きつつ、ダメ元で釣り場へ向かうのでした。

現地へ着くと曇り空。これは自分の予感が的中して天気はポツポツぐらいで大丈夫なんじゃないかと思いきや、林道を歩き始めると雨が降り始めた。30分の歩きを終えてタックルを用意し、最初の一振りをしようと思った頃にはザーザー降りに。ドライフライは雨に打たれて半沈みになり、何処にあるかを探すのが一苦労な状態。あれ、なんかこの川でこの状況。デジャブ?

本日の教訓:魚にとって雨降りは増水のサイン

グリーンキャタピラーとビートル
前日に巻いたフライたち。そして閉店間際に確認したのが天気予報。海の日を過ぎたので、てっきり晴れだと思ってました。ちなみにイワナを釣るために巻いたこのフライですが、全然活躍しませんでした。
アイムスリップ
本当は別の川へ入る予定でしたが、トイレへ行きたくて、そのルート上にある別の川へ。しかし入った途端に大雨。そしてこの景色に身を置くと、あれ?この川でこの状況、数年前と全く同じシチュエーションに突入。これはデジャブではなくタイムスリップしたかの様です。
雨降りのヤマメ
蒸し暑く大雨。前回はどんな場所から魚が出てきたんだっけ?と、思い出しながら歩き回ると、お魚はくるぶしほどの水深から逃げていく。そうだコレ。雨の日は深みよりも浅瀬、それに近くに逃げ込める隠れ家があるかどうかがキーポイント。
ヤマメ
魚心あれば水心、私がヤマメ好きなのを知ってかイワナを釣りに来た筈なのに、ヤマメが私のフライに吸い寄せられる様に釣れ続けます。リリースしたのに私から離れたらがないヤマメちゃん。
ピーコッククイル パラシュート
とは言いつつも、何を投げても釣れる状態ではなく、そこはグルメなヤマメ様。持ってきたグリンキャタピーラーやビートルには一切喰いつきません。フライを色々とローテンションして突き止めたパターンはピーコッククイルパラシュートの濃いめのイエローカラー。これが抜群に反応しました。
大雨の釣り
言っておきますが、川面はこんな状態。魚が釣れなかったら萎えてロッドを直ぐにしまうところですが、場所を見極めればヤマメさんが飛び出してくるのでやめられません。時にフライを見失い、水中でもんどり打っている魚を見つけますが、それは自分のフライに喰いつきフライを外そうとしている奴。フライを見失うものだから、魚が出ているのに気づかないんですね。
ヤマメ
本来ならばイワナの川なのですが、いくら登っても前回の時と同様にイワナが釣れません。そしてそれぞれに個体差があるヤマメで、この子は側線に沿って桃色カラーが美しい個体。
シリビレ
ヤマメのパーツの中で私は臀鰭のこのカラーが大好き。天然物はこの臀鰭のホワイトティップが印象的。
ヤマメ
魚のサイズは8寸と少しまでですが、大物も数本確認。もう一度何処かのタイミングで行こうかな。でもこの川は人が多く普段はスレスレなので、こんな日が一番良いのかもしれません。
水中撮影
本当は薄暗く水中撮影は不向きな日なのですが、撮影モードを間違えてフラッシュがたかれたら、陽のある日の写真の様に映りました。カメラの使ってない機能がたくさんあることを実感。
イワナ
小さな淵を過ぎたところで、ようやくヤマメからイワナに代わりました。その後はずっとイワナが釣れ続くのかと思いきや、イワナの方がこの水温と増水の変化を嬉しく思っていないようで、景気良く食いついてくれません。そして登れば登るほど釣れないので、この辺でお開きに。ツ抜けしたのでちょうど良い区切りです。
イワナ
自然光の水中ばかりを撮っていたので、フラッシュ撮影が新鮮。そして光量が魚に当たるのでピントはこの方が合うのですね。
大雨のフライフィッシング
この川で良い思いをしたので、午後は別の川でも良いことが起きるのでは?と欲をかき、再度別の川へ入渓。しかし時間と共に増水し水温がグッと下がってしまい全くの無反応になり、その後は何もナッシング。雨の午後は駄目だという事を学びました。

天候に左右されにくい釣り場は釣り人の味方

釣りはどうしても天候に左右されてしまうから、天気予報で「明日は一日中雨が降り続けます。」なんて言われたら、多くのフライフィッシャーマンは釣りを断念し、『晴釣雨巻』(晴れた日に釣りをして雨の日はフライを巻く)になるのでしょう。確かに想像力を掻き立ててフライを巻くのは大好きな作業ですが、限られた休みをタイイングの時間に当て難い。タイイングはそのいく場所があって巻きたいモチベーションが保たれるので、雨が降ろうとヒョウが降ろうとすでに巻き貯めたフライがあるのであれば、釣りへ行きたい私です。

春から初夏へのフライフィッシングは私もやっぱり渓流メインなので、大雨でなければ渓流へ出掛けたいところ。しかし雨予報でどこも増水が予想される中、雨で沈んで見えないドライフライを目を凝らして探す釣りなんぞは望みません。無理に渓流へ出かけたところで得られるのは釣りへ行ったという満足度だけになる可能性が高いので、私にはロッドから伝わる魚の鼓動が感じられる釣果が欲しいのです。そんな雨空が予想される日には私は関東周辺の天気をざっとチェックし、大体は湖のドライフライフィッシングに気持ちを切り替えて出かけます。私のお気に入りは野反湖と大尻沼ですが、今回は大尻沼のお話。

何年か前の事、釣りへ行こうと思った日が台風通過で関東は大荒れ予報。本来ならば釣りを断念するところ、午後は突風が残るものの徐々に晴れ間が出る予報。家でじっとしている事が苦手な私は竿がどうしても振り回したくて、そんな悪天候の予報が出ているにも関わらず、前日に大尻沼の予約を決行。案の定、「本当に来るのですか?」という感じでした。

そんな日はもちろん船の最大予約が20艇のところ、誰も来ることはありません、大尻沼独り占め。雨足が強い間は木の下に入り込み、お魚も木の下で雨宿りをしているかの様に、そこにいるんですね。フライは何があっても沈まないようにフォームビートルを投げれば、スレていないレインボーは一発でヒット。午後には雨も小降りになり、突風混じりなので遠くへは行かずに発着所周りでの釣り。しかし谷間にある大尻沼は上空の雲の動きとは比べ物にならない位、釣りには影響がなく、ずっとイレグイだったのはいうまでもありません。いつもならば日に5〜15名が攻めているのを一人で釣るのですから、そりゃ釣れるってもんです。

そんな以前の釣果を思い出しながら、今回も大尻沼を予約。到着すれば「今日はあなた達の貸切ですよ。」の一言。こりゃ入れ食いか?

本日の戒め:リリースは自分のフライを優先しない

大尻沼
「午後は荒れるだろうから早めにサクッと釣って帰ろう。」と言いながら二艇で出船。本日は僕ら二人だから、どこへ行ってもお魚は昨日までのことを忘れて?スレていない筈。もう入れ喰い確定じゃん。一人は右岸を攻めて、私は左岸を右回りで攻める事に。
大尻沼のレインボートラウト
なんかいつもよりも魚が浮いていないのは時間のせいかな?と思いながら湖面を見つめていると、岸際30センチ位のところに引き波が。その引き波が動く方向の30cm前にフライを的確に入れ、一発でヒット。予想通り本日は入れ食いかも?
壊れたフォームビートル
スレていない事もあり、フライは丸呑みされ、最初の一本でギタギタに壊されました。同じフライが4本しかないので、なんとか修正をしてそのまま使います。
大尻沼のレインボートラウト
このまま入れ食いになるのかと思いきや、曇っているとはいえサイトフィッシングで確認できる個体がほとんどいません。右回り半分を攻めた時点で3本しかキャッチできない状況。何せ回遊している個体が見あたらないのです。仕方なく、岸際のギリギリに目を凝らして、引き波や小さな波紋を探しようやくヒットする状況。
大尻沼から丸沼側を望む
思っている以上の悪戦苦闘。今年はハズレの年なのかも?と、思いつつ釣り進めていると、ふと風が穏やかになり暖かくなってきた。すると丸沼側のインレットに吹き寄せられたスカムライン(浮きゴミ)の中で多数のライズが始まった、なんだ居るじゃん。私はそっと近づき風任せで流れながら、その一つづつを狙い撃ちにします。
大尻沼のレンボーたち
最初のうちはフォームビートルを丸呑み。それが一本取るごとにどんどんスレていって、最終的には皮一枚で上がってくる個体も多くなった時点で、また風が冷たく吹き付けてライズ終了。
レインボートラウト
その後、岸際の魚を探してヒットさせた本日最大のロクマルオーバー。この子はフォームビートルを丸呑みしてしまい、最後の1個だったので、口の奥深くに入ったフライをフォーセップで取る時にフライがエラに触れてしまい、血が出てしまった。慌てて放流したのですが、血の量から察すると生還率は低いかも・・。最後の一個になったフライを回収したさにフォーセップを使ったことに深く反省しております。
大尻沼の雨
最後は雷様と大雨の襲来にて15時に終了。ツ抜けはしませんでしたが、最低サイズでも50センチアップだった9本の釣果、何だかんだで十分楽しめました。今回は引きを味わいたくてセントリックのC904/4を使いましたが、ロクマルサイズには少し非力で、浮かせるのにかなりの時間を要したので、次回から5番に戻します。
レインボートラウトのリリース
釣果が伸びなかった理由を推測すると、外気温は18→22℃で気温はあまり上がらなかった事。もう一つは丸沼側からの入水による水の動きが無かった事で、回遊するレインボーが見られなかったのだと思います。暖かくなると下からロケットの様に上がって一気に帰る個体はいましたので、今後の大尻沼に今年も期待大。皆さんも行くところがなくなったら、前日予約でレインウェアを着て行ってみてはいかが? しかし、これをみて同じ事をする人が増えると、やっぱりお魚はスレちゃうんだろうなぁ・・。

 

ビールを美味しく飲むための釣り人の行動

6月の下旬から一気に暑くなってしまったので私の晩酌はビールモード全開、と言いたいところですが庶民なので偽ビールである金麦を飲んでいます。ビールと発泡酒(新ジャンルなど)の酒税の差は、これから年を追うごとに縮まっていき2026年にはどちらも同じ酒税になるのだから、その頃には同じ値段で販売してくれるのかなぁ。私はキリン・ラガー派なので、そうなったら発泡酒なんて飲まず、ビールしか飲まないでしょうな。

さて暑い日がこう続くとビールをどう美味しく飲むかを考えちゃいます。一昔前の私であれば仲間を誘ってデパート屋上のビアガーデンで、特大の生ビールと枝豆で暑気払いをし、夏を満喫していた事でしょう。しかし現在はまだまだ馬鹿騒ぎして良いとは言い難い感染状況なので、日本はまだ自粛モードを感じます。

しかしながら釣り旅行は少人数の接触の少ない野外行動なので少しだけ羽目を外せる気がするから、ビールを美味しく呑みめる渓流へ行きたいなぁ、なんてのが最近のリクエスト。そんな要望に応えるべく今回選んだのは上越方面の行き慣れた渓流。脱水症状にならないように水分を摂りながら程よく汗をかいたら速攻で宿に入り、温泉で汗を流したら直ぐにジョッキを煽るという運動消費エネルギーをビールで補う計画。メインは釣りでなく、もはやビールの様な気がしますが・・。

今回の釣りは宿に入ってビールを飲み始めたら、携帯からカメラまでを全部車に忘れたので、酔ってしまうと取りに行くのが面倒になり、楽しかった宿の写真は貰った写真1枚のみ。

今回の教訓:美味しいビールを飲むには程よい釣果と飲むタイミング

北陸の川
行き慣れたこの川。いつもはもっと下か最上流部に入るのですが、今回はその中間から。すると見慣れない黄色いのぼりが目に入った。何かと思えばC&R区間の新設だそうな。そんな場所は初心者の皆さんに任せておいて、僕らはアップダウンの激しい巨岩帯へ入渓。
カジカガエル
大分前のことですが、この水系で釣ったイワナの口からカジカガエルの片足が出ていた事がありました。イワナは餌が無くなるとなんでも喰うのが私のイメージ。そんなイワナですが意外と臆病なんですよ。
イワナ
面白いことにフライを小さくすると全く反応がなく、グリーンキャタピラのパラシュート10〜12番には高反応。私はサイズが伸びず7寸半中心ですが、お仲間は9寸位までキャッチ。
イワナのフライフィッシング
渓は狭いので、一人は先行してもらう事に。もう一人は交互に私と釣るか、左右に分かれて川を半分にして狙うという方法で、同じタイミングで前進します。お魚は程よく掛かりますが、午前中の時点ですでにペットボトル2本近い水を摂取しても軽い熱中症症状。暑いなぁ、上越。
シャクトリムシ
グリーンキャタピラーの反応が良い訳はこのシャクトリムシと毛虫がかなり水面に落ちていたこと。食べ慣れている餌なんですね。

 

アキアカネ
ハーミットHPのトップページに写っているトンボはこの川の上流で写した風景。上流部はわりかしなだらかな川で、下流部は小堰堤が続く。そして真ん中はそれなりの岩場が続きます。
ヤマオトコ
釣りはビールが恋しくなった時点で終了し温泉へ。温泉で汗を流してすぐにビール&ビール。その後は上越なので日本酒三昧でユキオトコを中心に呑みました。楽しい宴の後は部屋で追い呑みをするのかと思ったら、同室の二人は疲れから9時前にご就寝。仕方ないので私も10時前に爆睡。
オービスのタックル
翌日は新しい場所へ行ってみたものの、あまり良い川ではなかったので、速攻で行き慣れた別の川へ。しかし、こちらも暑すぎて魚は音信不通。淵には大きいサイズが見えているのと、堰堤を一生懸命登ろうとするイワナが多数。でも釣れません。
イワナ
夕立に遭い、彷徨った後はやっぱりイブニングライズ狙いの堰堤へ。しかし、丁度イブニングタイムに突入した所で、上流からの濁りがきてしまい終了。ま、適当に魚は釣れたのでよしとするかな。これからは30℃越えの日々が続くので、私の渓流釣りは標高のかなり高い所へ厳選しての釣行に変わります。皆さんはこれからどこへ出かけますか?

渓流釣りデビューは3年掛かりの壮大なミッションになった(日光・湯川)

デビューと言うよりは自然渓流で魚をゲットするまでに3年を有したと言う方が正しいかな。以前にどこかでお話ししたかもしれませんが、ビギナーのお方で渓流で魚が釣りたいとの事で、3年前に山梨県のとある山岳渓流へ連れて行ったのがこの物語の始まり。渓流タイプの管釣りではそれ相応に釣れるのですが、3年前のデビュー戦ではイワナのバイトが10発以上あっても、フッキングする事がなかったのです。

その翌年はまた同じ川へ連れて行ったのですが、年間釣行回数が少ないゆえに渓流へ立ってもフライフィッシングの感覚がゼロに戻っていて、ようやくその感覚が戻ってきた頃には納竿となってしまうのです。ついでにお話しすると芦ノ湖へデビューして3年経ちますが、そちらの方も未だにトラウトをキャッチ出来ずにかなり凹んでます。なので、私は釣れるまでは年一行事で渓流と湖の釣りに付き添う事に。

とまぁそんな具合なので、今年も渓流へ同行して 何とか釣ってもらいたい私。そして今年は山梨の川を諦めて改めて選んだ場所は以下の写真の通り。果たしてその結果は・・。

今回の戒め:教えに熱が入ると物事が自分のスケールになりがちなのを気をつけよ

日光 湯川 湯滝側
この季節の日光湯川ならば、ドライフライでバンバン釣れるでしょ、と思った私。赤沼茶屋で入漁証を購入すると6時半の時点で既に10人目。聞けば下流部は工事の影響で濁りがあり魚が少ないから上流で釣った方が良いとのこと。なので湯滝まで移動して入渓し、一旦小田切橋まで降って、そこから上流を目指すことに。今年はクマさんの目撃情報が多いとの事なので、熊鈴などは忘れずに。
熊に知らせる鐘
以前は野反湖にもありましたが、熊さんに人間がいることを知らせる鐘が随所にあります。熊鈴よりもはるかに強力な音色で山に響き渡ります。
小田切橋周辺
到着して最初のポイント。「あの倒木付近でライズしたから、投げてみて。」と指示すると、一発で出ました。しかし空振り。その後は何度流しても出ないから、少しづつ移動して上流を目指すことに。
湯川
私はAさんが釣れたら竿を出そうと前進しますが、その後は全くアタリがなし。昨年は主に青木橋よりも下流を攻めていたので、久しぶりの上流部。ライズと魚影を求めて川面を遠くから静かに覗き込みますが、一向に魚が見つかりません。そんな時間が午前中いっぱい続きました。
湯川のブルックトラウト
魚が見え始めたのが小瀧に近づいた頃で、それまではな〜んもなし。あまりにも何にもないので教える熱がこもり過ぎて、Aさんが萎縮しはじめてしまったので、少し離れて魚を探すことに。結局そっちのけで、まずは自分の釣果にこだわってしまいました。
湯川
色々と試してみた結果。深いところの魚はドライフライには反応せず、ちょっとした障害物の影にいる魚が一番反応が良いことが分かった。しかしそうなるとAさんはポイントにはフライがなかなか入らず、そして後ろの木にフライを沢山飾るのです。
湯川の小滝
午後になると虫が飛び始めて少ないながらもそれなりにライズが始まった。そして小滝の端っこでライズする魚とAさんは格闘中。しかしドライでに出てもなかなかフッキングせず。原因はリーダー〜ティペットがシワシワに落ちるので、フッキングまでのタイムラグがあるために掛かりません。なのでダウンクロスの釣りを試してもらうと、今度は常にフライが引っ張られてしまい、ドラッグフリーでフライを流す事が難しくなります。
湯川
私はというと、そのうち掛かるだろうと思い、自分の釣りに没頭。時間と共にシビアだった反応が大胆になっていきます。
パーレット鱒
いつ見てもブルックトラウトの色彩は素敵です。自然界で生まれてこのカラーが保護色とは思えないのですが、水辺から川を覗き込んだ時には見えにくいんですね、不思議です。
アブラハヤ
歓声をあげているAさんに駆け寄ると釣れていたのはアブラハヤ。「私が自然の川で釣る初めての魚なんですよ。」との事。こんなにカメラを向けられるアブラハヤはなかなかいないのでは?
ブルックトラウトの釣り
ヒゲナガがチラホラ飛び始めてもなかなかヒットしないことに痺れを切らした私はインジケーターを渡し、とりあえず釣果を出してもらおうとニンフを流すことに。僕らから見えているブルックトラウトは全く反応しないものの、少し深いところの魚は簡単に掛かりました。
あまり遅くまでやっているとクマさんがやってくるので、残り時間30分と告げました。するとAさんはドライに結び変え、最後のキャストで見事ブルックトラウトをキャッチ。屈折三年、私は一つ肩の荷が降りた感じ。記念の魚は水辺から跳ねて岸へ上がってしまったこの映像しか無かったのでご了承を。これでAさんは一人で釣りへ行ける様になるのかな?
ブルックトラウト
今回の釣行で思ったのは、やっぱりC&Rの名前が付くところは、最近のアウトドアブームで人が多く訪れるので、魚がいてもむしろフィッシングプレッシャーが高く難しくなっている気がします。使ったフックサイズは16〜24番。昔っからこんなにシビアだったかなぁ?

往復900キロの場所でレインボートラウトに癒されてみる

先週打撲した右膝の回復の心配よりも遠出した二日間で釣れなかったダメージが大きい50過ぎのオヤジ三人衆。今週はどこで癒されようか大いに悩んでいるのも楽しいものです。同じ轍を踏まないように色々と考えた結果いくつかの候補があがった。一つは福島県の会津にある湖に注ぎ込む川でヤマメを狙うという案。もう一つは新潟の越後湯沢辺りでチビサイズにでも遊んでもらおうかというもの。もう大分暑くなってきたから、山岳渓流でイワナ狙いもありかな。そんな事を考えていると、頭の中ではすでに妄想が始まり大きな魚と格闘している自分達がいるのです。

癒し系の魚は何処が良いかなと考えた時、普段お客様に進めておいて自分は一度も訪れたことがないというところがいくつかあるので、今回はその中のひとつに決定。片道450キロとこりゃまた随分と遠いいなぁ、なんて思いつつも癒しを求めて今回は鬼首へ行ってきました。最近思うことは、ジジイが三人あつまると中学生の修学旅行の様になりますな。

今回の教訓:C&Rはやっぱり釣れるんですね。

 

鳴子漁協の荒雄川のC&Rは6km以上の区間があります。漁協のHPではA・B・Cの3区間が分けられていますが、いまは一般解禁の時期だからすべての区間で釣りを楽しむことができます。この場所をより楽しむ為に僕らはジェラシックパーク風にサイトA・サイトBと呼ぶことにしました。サイトAはレインボートラウト中心の区間で、サイトBはヤマメ、岩魚中心。サイトCは餌釣りエリアなので僕らには無関係。この場所はサイトAの真ん中ら辺。
写真で見た感じはスイッチロッドでスイングの釣りが楽しめそうでしたが、思っていたよりも大場所は少なかったので、ドライフライでチャレンジ。ブラックアントを結んだシングルハンドのタックルで、最初の一投目からレインボーはフライにアタック。良い場所に入ると管釣り以上のイレグイモード。魚のコンディションも比較的良いです。
それぞればらけて入渓しましたが、皆同じような状況。フライが小さいと飲み込んでしまうので、サイズを徐々にあげて、最終的には北海道で使う6〜8番サイズのドライフライ中心に。
私のフライパッチはこんな有様。チェルノブイリアントの6番だと、チビサイズを避けることができるので、ちょうど良い感じ。しかし日中は思っていたほど大物の反応は薄いです。
お腹がオレンジ色のレインボートラウト
ここのレインボーの特徴としてお腹がオレンジ色の個体が多く、最初はウグイを釣ってしまったかと思うほど鮮やかなオレンジに魅了されました。こんな綺麗なレインボーが全部ではありませんが、釣れる半分は放流ものと分かる個体。
大物は早合わせですっぽ抜けしたりして。ロッドはずっとしなりっぱなしだから、近所にあったら毎日通っちゃうでしょうな。日に50本は余裕で釣れますから、初心者の人でも10本以上は釣れるのでは?
サイトAに限っては魚がまんべんなく居る感じでユルユルの流れからガンガンの瀬でも、ある程度視認性の良い大振りなフライであれば、魚はドライフライにバンバンアタックします。まるで北海道で釣りをしているみたい。
サイトBではヤマメの反応が多く、でっかいフライだと何も釣れない。でもスティミュレーターを投げ続けた仲間にはロクマルレインボーがガボっと出たりしますが、慌てるからすっぽ抜けちゃうんですね。
他の場所へ行かず二日間この荒雄川のC&Rを区域内全部をせめて見ましたが、癒し系はサイトAになります。
私はそれほど大きいサイズは取れませんでしたが、仲間はこのゴーマルサイズをキャッチ。フライはヒゲナガのドライです。
飲兵衛でもあるぼくら3名の宿の基準は、酒が沢山飲めるか否か(笑) なのでついつい飲み放題の宿を選びがち。時間制限を考慮し、最初の一杯ではなく、ジョッキをひとり二杯ずつ注文してしまうお馬鹿なジジイでゴザイマス・・。お店の人に確認してOKと言われたので問題ありませんが、真似しないでね(笑)

釣りよりも酒呑みの宿を優先したその代償は

あなたにとって釣りとはどんな時間ですか?  私の場合、一人で行く時は自分の妄想がリアルな現実になるかどうかを楽しんでいるので、一投する事に「次の一投で、きっと大物がガボッとでちゃうな。」というポジティブな妄想が続くのです。そして仲間と行く場合は、いかにその時間を楽しむかなので、参加した皆がそれなりの釣果があり、さらに車中での馬鹿話などが出来ればそれでOK。宿を取っての旅路はむしろイブニングの釣りを心配するよりも晩酌の時間を気にしたりして。

ここ最近は釣り馬鹿三銃士釣りが続いています。なので先だっての釣りはポイントの選定よりもむしろ「あの宿で呑みたい」的な発想で地域が決まったものの、その宿が平日にも関わらず人気過ぎて取れず、仕方なくその周辺の宿をギリギリに予約して出掛けたのです。

まぁなんか釣れるでしょう、的なその周辺はここ数年は釣行回数が多いのでお気楽モード。しかし今回は冒険をしたくなって行き慣れない場所へと出向むいたのがまずかったのかな。なんかこの川は波長が合わないとか、今日は様子が変だと感じたことがありませんか? そう、今回はそんな二日間を過ごした旅です。そんなことをボヤいているとこの後の写真を見るまでもありませんが、これが一人旅でなかったのが、せめてもの救いかな。

今回の戒め:気を抜くとズッコケる年齢なので、足元を良く見よ

長野県の川
最初に行った上流部は雪代がまだ残っていたので移動し、10年振りに訪れた別の川。入って2投目でアマゴをゲット。上流の釣り仲間に見せびらかしたりするものだから、写真撮影する前に逃げていきやがった。マイルールでは写真なき場合はオデコです。
長野県の川
その後はま〜ったく魚影なし。雑魚もいないし、上流部は別のフライマンが入っていたので別の川へ移動。その川は林道が続く川なので、適当に散って釣れたら報告で散開。こんな感じで良いポイントを攻めているのですが・・。
砂底
この川の砂底を見ると何やら金キラキンなものがたくさんなので、思わず砂金かと思っちゃいましたが、そんな訳ないですね(笑)
長野県の渓流
あまりにも何もないので、私は魚を見つけてから釣りをするサイトフィッシングに変えました。すると林道を30分以上歩いてようやく岩にへばり付く個体を発見。すかさず下へ降りて狙いますが、バックの取れない狭いポイントでフライを入れるために近寄り過ぎたら逃げちゃいました。そして見つけたのはその1匹のみ。
長野県の渓流
あまりにも何もないので車へ戻る事にし、その最中にを採集しているお方とご対面。聞けば先週は尺イワナをぶら下げたエサ師がいたそうな、ふむ・・・。結局この日はめいいっぱいやっても何もなし。
長野県の川
翌日は初めて行く川へ行っては見たものの、やっぱり雪代が治まっておらず太過ぎてさらに青々とした流れにやる気がおきず、仕方なくいつものブラウンポイントへ。しかしあの釣り逃したロクマルのブラウンはおろか、チビさえも姿を見せず。いくら探っても何もないんです。こんな日もあるんですね。14時過ぎには本降りの雨になり、あえなく撤退。撤退間際にうたた寝をし寝ぼけて足を運んだら、足のお皿を思いっきりぶつけて、帰りは激痛を堪えてアクセルを緩踏みしながら帰りましたとさ。釣り仲間もそれぞれコケて、皆どこかしら体が痛いのです。歳ですねぇ・・。