桜前線北上を楽しみながらヤマメ釣りの筈だった北関東の里川

昨日現在の釣り人的目線で見る桜前線は、北関東の地域ではまだ3分咲きと言ったところ。それを見て思うのはこの場所へ訪れたのはチト早すぎたなぁ、と思いながらライズを探しながら河原をブラブラ散歩するのでアリマス。

天気予報は晴れに変わる予報だったのだけれど、国土交通省の水質データベースを見ると目指す川の水位がプラス25cm以上。ここ4日ほど雨が降り続いていたのでかなり増水した模様。水位が下がり始めたのであれば本流でのスイングを楽しもうかと思ったけれど、相変わらず水位が高かったのでウェットフライフィッシングは却下。なので水位に影響が出ないであろう里川のヤマメ釣りへと繰り出す事となりました。

4月を目前にこの時期は、この周辺ではガガンボのハッチが大体10時半ごろからスタートし、それに伴いライズが始まる予想。その時間になるまでまずは川筋を車でポイント巡りをし、ライズを歩いて探して昨年との違いをチェックしていきます。

予想していた時間になると、ほれ見なさいと言わんばかりに私の予測通りライズは始まるのです。そのライズに向けて釣り仲間に指示をしていると、アレなんか違うぞこのライズフォーム。よくよくライズを観察すると、オレンジの部分がチラリと見えたカワムツくん。在来種だけど、君は関西出身だからここに居るべきではないんだな。

そのライズに翻弄されること30分、僕らは慌てて他のポイントへ移動するのでありました。その後のお話は以下に続きます、お暇な方はご覧くださいまし。

本日の戒め:フライの種類と数はあなたの釣果を左右する

北関東のとある川
まだまだ川は寒々しい雰囲気。河原に近い桜はまだ蕾の状態だし、遠くの山はたっぷりと雪があります。でも時間とともにヒバリが鳴き始め、春らしい様相はもうすぐそこ。そして以前良かったライズポイントで待つこと1時間。ライズが始まったと思ったら、全部カワムツ。この時期はプライムタイムが12時ごろだから慌てて他の場所を散策するも、川は少し水が冷たいのでもう一度高速道路に乗って大移動。そこは更に北に位置し、田んぼの手入れが始まったばかりの地域だったけれど、大丈夫でしょう、きっと。。
北関東のヤマメ
ライズを探す時間がもったいないのでとりあえず叩き上がってみると、今度はカワムツに代わりウグイさん。小さいフライは投げていたら雑魚ばかりになりそうだと思い、フックを大きめの12〜14番のコンパラダンに変更。先ほどからナミヒラタカゲロウも流れているしね。するとヤマメさんがヒット。
ガガンボのフライパターン
ライズを繰り返す個体をみていると明らかにガガンボを食べているのでフライ変更。でもガガンボパターンにすると釣れないんです。なので元に戻してコンパラダン14番のブラウン系に変更するとに。すると反応は元に戻ります。やっぱりカゲロウの方が美味しいのかな?
北関東のヤマメ
本来釣れるべきこの時期のヤマメのサイズは6〜7寸程度。そのサイズは天然ものがほとんどなので胸鰭が綺麗なヤマメがヒットします。パーマークの背景の様に桜色の側線がとても綺麗。
北関東のブラウントラウト
なんかフックサイズが大きい方が調子良いみたいとそのまま釣り上がると、今度は早瀬の中からブラウントラウトがコンニチハ。あれ?ここは長野じゃありませんゼ!
ヤマメハンティングのはずが・・。
流下するカゲロウの中にオオクママダラもいたので、さらにフックをサイズアップして12番のスペントスピナー焦茶色系にすると、フライが大きいので反応だけはすこぶる良くなった。
ブラウントラウト
大きなスペントスピナーを荒瀬の中を漂わせると、大きな水飛沫が上がった。今度は更に大きなブラウンくんが水面を割って出ました。それも飲み込んでやがるのです。
ブラウントラウト
グラスロッドをグングンしならせて瀬を二つ降って上がってきたのは9寸サイズのブラウントラウト。この川でたまに釣れるブラウンですが、このサイズは初めてかな。ヤマメハンティングのつもりが、いつしかブラウンハントになってしまいました。ブラウンはこれ以上釣っても仕方がないので、イブニングは更に別の川へ行き、定番ポイントで8寸ヤマメが取れずに撃沈しましたとさ。シーズンは始まったばかり。この川のハイシーズンは4〜5月中旬なので、これからの成長に期待してます。

 

空いた時間は河原で過ごす北関東スイングボーイ

昨日の芦ノ湖で腕は筋肉痛の筈なのだけれど、目覚めてしまった午前5時。冷水で顔を洗い歯を磨き、髭は剃らずにまだ暗い道を北に向けて走る私。昨日はピーカンの一日だったけれど、本日は午後から雨予報と聞けば、一般的な反応はブルーになる筈だが、「釣れちゃうでしょ」のスイッチが入ってしまうのが私。私の行動は相変わらず学生時代となんら変わらないのです。

ラジオはNACK5からラジオベリーに変わり、流れてくるのはシーナ&ロケッツの『YOU MAY DREAM

私にはこう聞こえてしまうのである。

♪〜あなた(サクラマス)の事を思うと
すごく胸が熱くなるの
いつもは憂鬱な雨も
サンバのリズムに聞こえる〜♪

朝靄の中にダブルハンドを持って立つとそれだけで幸せな気分になるのは何故なんでしょう? 久しぶりに振り回したロッドから放たれるフライラインの軌跡はまるで初心者のそれに近く、オフシーズンのブランクを感じさせる。それが数投もすると感覚が呼び戻され、ラインが綺麗なループを作り始める。

季節的にお目当ての魚が釣れる確率は1/10000も無いのだけれど、ラインがスッと伸びていくだけで満足してしまうのはやっぱり他の釣りとはちょっと違う感覚。キャストが決まれば2ステップダウン(2歩下流側へ降る)し、同じ動作を流れの終わりまで繰り返す。ミスキャストをすれば、その場へ止まりキャストが決まるまで何が悪いのかを考えて投げ直す。そんな感じで一つのラン(流れ)に2時間近くを費やしても手応えは何も無いのである。

今年のマイ・スイングは始まったばかり。今は昨年とどう変わったかを一つづつ確認し丁寧に探り、来るべき日に思いを馳せております。

♪〜朝靄の湖(川)に
水晶の船(ウェットフライ)を浮かべて
ちょっとだけ触れる感じの
口づけ(スイング)をかわす
〜〜〜
それが私の素敵な夢、それが私のすてきなゆめ、
夢、ユメ、ゆめ、夢、ユメ、ゆめ〜♪

お後がよろしいようで・・・。

北関東でスイング
最初に入ろうと思ったポイントはすでに別の方が狙ってましたので、遠くからそれを見て移動。水温は12.5℃だけれど、田んぼはまだ水が入らないのに水位が低い状態が続いている。なので今後のために少しまとまった雨は少し嬉しい。
フタバコカゲロウのスピナー
ウェーダーに受ける水の音に酔いしれながらスイングしていると、フタバコカゲロウらしきスピナーが私のウェーダーをよじ登ってきた。淀んで重そうな空とは裏腹に、水面はナミヒラタ、オオクママダラ,ウルマーシマトビケラなどがゆっくりと流されていき、一度だけ大きな魚に吸い込まれる個体がいた。冷静に考えてマルタウグイかな。
ウェットフライ
本来ならばもっと大きなフライを流すべきなのだろうけれど、スケベ根性で戻りヤマメでも掛からないかと#6と#8のフライを2個つけて流すも、何も反応はあらず。
本流の釣り
タックルはシマノ アスキス 1256/4にレージコンパクト300Gr。サーモン/SH10ftのインタミリーダーにティペットは16ポンド。流れの抵抗を感じながら少しお辞儀するティップを見ながらステップダウンしていく。
雨の本流
13時には本格的に降り始めたので撤収。前回と変わった事は、たくさんいた鮭稚魚は降ったようです。今回はヤマメのライズもなく、濁り始めて終了です。この時期はひと雨毎に川の状況が良くなってくると、私は信じております。

ここ5〜6年の3月を振り返り、出た答えが神流川のC&Rだった

今年の火曜日はタイミングが悪く3月最初が7日だったので、3月中旬にして今月2回目のフライフィッシング。というのは嘘でその間にマルタウグイを探しに行ったり管釣りを覗いたりで、なんだかんだで出勤前の時間を楽しんでたりして。とはいうものの、先週はホームリーバーで何も無い一日を過ごしたので、ここは少し冷静になってブログを辿って過去の私を掘り返してその行動を決める事にした。

解禁当初は放流もの中心の釣り。放流したばかりのヤマメを狙いエサ師が出す竿の間を縫う様にしてフライをプレゼンテーションし、なんとか一本釣るのが毎年恒例のこと。ただ二週目になるとすっかり釣り切られてしまい、空手で帰るのが常なのである。

本流が虫たちで賑やかになるのは暦の上でみると春分の日を過ぎた辺りから。その頃になると水も温み北関東にも桜の便りが少しずつ聞こえてくる頃で、芽生えたばかりの新緑を感じながら温まった日中にライズと格闘することができる。ということは二週目のフライフィッシングは微妙な時期であって、過去のブログを読み返しても良い結果はとても少ない。

さて、今週はどうしようかなぁと考えて用意をしていたけれど、その前に確定申告がまだでした。でも相当前から準備していたから、あとは書類を出すだけと見返した所、不備が見つかった。こりゃイカン。慌てて直し始めてその作業が終わったのが日付が丁度変わる頃。案の定その翌日は寝坊したので、出鼻を挫かれた感じ。

今回の戒め:すべての行動は準備から、その確認は怠りなく

神流川C&Rのヤマメ釣り
後輩を迎えに行き、その時点でどこへ行くかがまだ決めてなかった僕ら。今週もホームリバーへ出掛けてオデコでも、状況観察できれば良いかと思ったけれど、コレと言って良い情報は無し。そして考えた選択肢は今週もホームリバーへ行くか、サラッと釣りをして後半に友人に会いに行く計画を立てた神流川C&Rの釣りの二択。出した答えは後輩が言ったことがないと言うひと押しで、神流川C&Rへ行くことになりました。
神流川
このブログでは何で冬の神流川C&Rを紹介しないかと言うと、冬季は火曜日が休みなんですね。なので、一般解禁しないと神流川へ訪れる事ができません。もっとも解禁しているのだからこの区間を外れて他へ行けば良いのですが、当日は外気温が4℃で水温も同じぐらいだったので、居つきのライズハンティングはとても難しいので、お魚がいっぱいいる場所でサクッと釣ってすぐに他へ行こうという算段。
神流川のヤマメ
ヤマメはプールになったポイントの緩い流れでライズを繰り返すけれど、すでに2週間が経過しているのでスレスレで一筋縄ではいきません。試行錯誤の結果、ティペットは9Xにフライは24番のユスリカのミッジを結び、さらにダウンクロスでラインにスラックを沢山入れて上流からのドラッグフリーで流し込む超シビアな状況。コカゲロウでも飛んでいれば、もっと楽なんでしょうけれどねぇ。そして上がってくるヤマメは解禁当初には似つかわしくない、尺一寸以上ばかり。
ヤマメの胃の内容物
何を食べているのだろうとストマックポンプを入れて見ればご覧の通り。食べているのはほぼニンフだけ。だって見えるサイズの虫は一切飛んでないんだもの。
神流川のヤマメ
渋々のライズなので一本釣るのが一苦労。だけれどサイズがすべて尺超えなので、サクッと釣って帰る予定が夢中になって釣り続けてしまいました。9Xの釣りはとてもスリリングです。尺超えの個体にオスが多いのは、採卵ではオスの数が必要ないので、その余りものが放流に回ったとも考えられます。
神流川C&R
釣り人は魚が固まっている場所にしかいないので、ポイントは管釣り状態。上流部には人影がありません。まだ寒いのでドライで釣ることは難しい状態でしたが、初心者の皆さんはインジケーターに小さいニンフを付けて沢山釣ってましたので、初めて行く方でも尺ヤマメを堪能できるかと思います。今年から日釣り券が¥2,500となりチョット高い気もしますが・・。
神流川のヤマメ
陽が大分長くなったので、気がつけば16時半ごろまで夢中になって釣り過ぎたため、他を見て回る時間もなくなりそのまま帰りましたとさ。ヤマメを釣った事が無いという方には良い肩慣らしの場所ですので、ドウゾ。ちなみに下流部の南甘漁協管轄内は平日にも関わらず多数の釣り人がいたので、もしかしたら釣れている情報があるのかもね。

 

春が待ちきれず長野県へ行ったら、痛い目にあった件

長良川釣行からブログ更新が無くインターバルがありまあすが、休日の日に家でごろ寝しているなんて病気でもしない限り間違ってもありません。私は根っからのアウトドア派なので、お天道様と風の流れを感じていないと息苦しく感じてしまうので野山を駆け巡ります。

2月はいつも色々考えながら釣れるものを探ってます。長良川へ出かけた翌週は西伊豆の堤防で小物釣りでもしようかと出掛けたら、大荒れで何もできず撃沈。それに続く日曜日はお客様と一緒にキャス練の後に朝霞ガーデンを満喫。

そして先だっての火曜日のこと。長良川へ出掛けたのだから、今度は長野県の解禁を祝わなくてはと思い、魚釣りたさに安直な場所を選んだのがまずかった・・。

ひと昔前の長野県解禁の定番といえば、千曲川上流の信濃川上周辺のイワナ狙いですが、JR駅の中で一番標高が高い野辺山駅の次の駅という事で、その寒さは尋常じゃありません。当時の解禁日はマイナス10℃近い朝でも人が多く、河原へ辿り着く前に河原の石にフエルトシューズが凍ってくっ着いて歩けなくなる事態に。更に歩けば雪がシューズ底に着いてどんどん身長が高くなるという状況。その賑やかだった千曲川上流の解禁風景は今は無く、お魚はゴールデンウィークの前になるまで放流がほとんど無いので、いつきのイワナを探すのが一苦労ってもんです。

そんな上流部の釣りを何年か続けてみたけれど、ここ5〜6年は出掛けてみたところでオデコばかりなので、少しの釣果欲しさに私の鬼門である軽井沢・湯川へと出掛けてみました。

今回の戒め:自分の過去ブログを読み、その時の心情を読み取れ

春はまだ遠いと感じならが、今週は全国一般解禁デス

河津桜
長良川翌週に出掛けた西伊豆の堤防は大荒れで釣りにならないので、河津川の状況を見にぐるっと回ってきました。かつて私が通っていた一番お気に入りのポイントはココ。海から近く、人が多いので鵜が近づかず魚が残っていてライズするのですが、今は放流前なのか雑魚を含めて全くの沈黙。河津は桜観光の人が多くなって以来、その人たちの大渋滞のお陰で釣りへ行く気が失せてしまい、もう何年も行ってません。
ブラウントラウト
その週末はキャスティングスクールの後に朝霞ガーデンにて昼練。暖かさが手伝ってドライフライでもバンバン出る日でした。沈めちゃうと入れ喰いになりますがレインボー以外の魚種が掛かるので、その楽しみもあります。
軽井沢・湯川
そして先だっての火曜日、ココへ着いて思い出したこと。そういえばココはC&R(キャッチ&リリース)では無かった事を思い出す。車を停める場所がわかりづらく、駐車するのも一苦労。そしてこの斜めになった看板を見て、嫌な予感が・・・。
軽井沢・湯川
到着時は誰もいませんでしたが、時間と共に他府県ナンバーがちらほら。時計はすでに10時を回っていても外気温はー3℃。まぁニンフをゴロゴロしていれば放流ものがかかるでしょうと安易に考えてましたが、陽が少しずつ暖かくなっても魚っけは全くありません。
軽井沢・湯川
いくら叩いても全くの無反応で放流された気配はありません。せめて居着きの今年生まれのヤマメが群れていれば良いのですが、雑魚を含めて生体反応がゼロ。寒さも手伝ってユスリカさえもほとんど飛んでいない状況。当日は強風下だったので、他の川へ行ったところで状況は変わらないだろうと思い、一番下流部から3人がかりで丁寧に攻めて行くことに。が、まるで無し。唯一の魚がこの産卵を終えて生命を全うしたのであろう尺イワナの死骸が1匹。
他人のオデコは蜜の味
結局3時近くまで3人で投げ続けた結果、な〜んもありません。昔と違って解禁だから放流するという事は無いようです。そもそもこの湯川は私にとっては鬼門で初めて訪れた40年近く前からずっと釣った事がない川。それが、このトラウトパークという区間ができて初めて魚をキャッチしたのだから、私にとっちゃ鬼門というよりは苦手な川なのでした。ということで漢3人で激投の末、完デコです。肩をすくめながらため息をついた私たちは家族のお土産と称し、重たい横川の釜飯を買い求め、さも観光をメインで来たのだろうの如く帰路へつのでした。

PS:ゴールデンウィーク前になればこの場所は釣れるようになりますので、今はそっとしておく時期だと思いましょう。

 

一週間前に行ったフィッシングリゾート上永野の話を今書いている遅延ブログ

電車通勤に切り替えて早二週間。私が通う路線は悪名高き混雑する電車で、さらに追い討ちをかけるように運行遅延が多いです。あ、本日はハーミットが接続するプロバイダがダウンした為に、接続遅延中の時間を利用してこうして書いている次第。お店が動くと色々なトラブルが続出しますなぁ、今後もこんな調子がしばらく続くのかちょっと心配。

さて、大塚にハーミットが移転して既に10日程経ちました。その前の準備から考えると私は10日以上釣りに行っていなかった訳で、しかしまだまだお店が万全では無いのでフライタイイングが出来ていません。そう私には釣りをするためのフライ(弾)が無いのです。そんな状況なのでしばらく魚を触っておらず、こうなったら誰でも釣れる管釣りに行かねば、と。

と言うことで思い立って高速へ乗り、適当に走って辿り着いた久しぶりのフィッシングリゾート上永野。裏に流れる永野川があまりにも浅くチョロチョロの流れになっているのにビックリしながらフライフィッシングを楽しんできた話です。久しぶりの釣りだったので、写真を撮り忘れていい加減な構図しか無く、ゴメンなさい。

お暇な方は以下写真にお付き合いください。

アクセス:東北道栃木IC下車左折(粟野方面へ)。県道32号(栃木粕尾線)線を途中199号線(上永野)方面で左折。栃木ICから20分程です。

〒328-0211 栃木県 鹿沼市上永野1314
TEL 0289-84-0306
フィッシングリゾート上永野

上永野フィッシングリゾート
久しぶりに来たら昔と雰囲気がなんか違う感じで、養沢の様に暖炉のあるロッジ風の受付。フィッシングフィーはリリース券で1日¥3,500なり(23年11月現在は¥4,000になりました)。昨今はどこも値上がりして5千円のところが多くなったので私にとっては嬉しい金額。ちなみに横に流れる永野川側上流にある百川にかつては結構通ってました。スレッカラシの尺ヤマメに泣かされた川です。
サクラマスのオチビ
ココの釣りスタイルの基本はインジケーターの釣り。慣れた人はフローティングラインをゆっくり引いてマラブーニンフを水深1.5m付近をゆっくりとステイさせながら引っ張ってラインでアタリを取る釣り方。水温が上がってからのドライフライの釣りはこの時期はミッジの釣りになります。とりあえずブラックリーチマラブーを引っ張るとサクラマスの幼魚サイズがヒット。ピンボケでございます。
ブルックトラウト
遠投して早引きしてみたら、今度はブルックトラウト。ここは魚の種類が多いので管釣りグランドスラム(5種類を釣ってみる)を狙ってみるのも良いでしょう。
上永野フィッシングリゾートの魚たち
湖には二つのインレット(流れ込み)があるのですが、その水が動く周辺かアウトレット(はき出し)周辺が当然良いわけですが、そんな場所は朝早くからいらっしゃっている方々に陣取られているので、ユルユルな僕らは一番水が動かないポイントしか空いてない訳。それでも流れを少しでも感じるところを探せば魚はヒットします。
丸竹フライロッド
引越しのおかげで車に積みっぱなしになっていた丸竹のフライロッドがあったので、久しぶりに振ることに。これは『Fly Rodders』がまだあった頃、一緒に紙面の特集に出ていた高校の先生をしていた東(あずま)さんに作って頂いたロッド。私よりも先に逝ってしまう方が多いので、私のタックルは形見が増える一方。「たまには使ってよ。」とこのロッドに言われた気がしました。
サクラマスの放流魚
上永野フィッシングリゾートは透明度がとても高い釣り場。なので、ティペットの太さやリーダーの影を気にする必要があるでしょう。こうやって水中で撮るとなんの魚だか分からない人もいるかな?さてお魚の名前は何でしょう?と言ってもすでにこの前の写真で登場しています。
丸竹のフライロッド
丸竹フライロッドは、当時ボラのフライフィッシング用に作って頂いた、9フィート3インチの8番の3ピースロッド。アクションを出すために変則継ぎで3本とも不揃いの長さになり、持ち運びは2ピースと変わらない。とても軽く下手すると安物のグラファイトよりもずっと軽くて張りがあるんです。さすが中空の竿。
ブラウントラウト
丸竹ロッドにはインタミのシューティングヘッドを背負わせて投げてましたが、インタミでさえ沈みが早く魚が思ったほど掛かりません。沈めずにアクションをつけてようやくブラウントラウトがヒット。ピンボケの理由は一日中寒くて暗い空だったので、シャッタスピードが遅すぎました。
グラスロッドでフライフィッシング
一緒に行った後輩は、午後に水が絞られているアウトレットの一番良い場所に陣取ってイレグイを味わってました。私はヤマメ・サクラマス・・レインボー・ブラウントラウト・ブルックトラウトを釣り5種目達成。
上永野のヤマメ
引っ張りの釣りは数が伸びないので、私は魚がライズ始まったところでドライフライフィッシングに。と言ってもデカイドライでは釣れないんですよ、この時期は。ミッジでフックサイズは24番でティペットは8〜9X。今年使いきれなかった細いティペットをここで一気に使います。ドライだと主にヤマメさんがヒット。
レンボートラウト
私はドライでのサイトフィッシングが好きなので、やる気がある魚を見つけてはその進行方向にフライをプレゼンテーションし、片っ端から釣ります。でもミッジの釣りだと大物は釣れませんので、主にヤマメとレインボーの小型が中心。適当に飽きたらすぐに帰ろうなんて言いながら、色々なスタイルでフライフィッシングを楽しんだので、結局16時まで楽しんじゃいました。ここの管釣りはお昼には暖かい食事が注文できるので(事前予約)、充実した1日を楽しめるローカルエリア。皆さんの管釣りリストにも是非フィッシングリゾート上永野を加えてみてはいかがでしょう。

水を得た魚というよりは、魚心あれば水心のヤマメ釣り

♪〜Raindrops are falling on my head〜♪

レインウェアから流れ落ちる雫を見て、今回は八代亜紀の『雨の慕情』や三善英史ではなく、『明日に向かって撃て』のロバレとポールニューマンを思い出しながら、『雨に濡れても』を口ずさみ釣りをしてきました。と言っても、冒頭しか歌えません。今更ながらこの映画の邦題はカッコイイですなぁ。なんせ原題は『Butch Cassidy and the Sundance Kid』ですから。この映画を知らない人は一度観てみてね、スバラシイ作品です。

先週の雨に続き、今週も雨予報。どこへ行っても本降り予報なので、本来ならば川の釣りを諦めても良いところですが、釣りに関してはポジティブシンキングな私。「もしかして釣りになるんじゃないか?」と淡い期待を抱きつつ、ダメ元で釣り場へ向かうのでした。

現地へ着くと曇り空。これは自分の予感が的中して天気はポツポツぐらいで大丈夫なんじゃないかと思いきや、林道を歩き始めると雨が降り始めた。30分の歩きを終えてタックルを用意し、最初の一振りをしようと思った頃にはザーザー降りに。ドライフライは雨に打たれて半沈みになり、何処にあるかを探すのが一苦労な状態。あれ、なんかこの川でこの状況。デジャブ?

本日の教訓:魚にとって雨降りは増水のサイン

グリーンキャタピラーとビートル
前日に巻いたフライたち。そして閉店間際に確認したのが天気予報。海の日を過ぎたので、てっきり晴れだと思ってました。ちなみにイワナを釣るために巻いたこのフライですが、全然活躍しませんでした。
アイムスリップ
本当は別の川へ入る予定でしたが、トイレへ行きたくて、そのルート上にある別の川へ。しかし入った途端に大雨。そしてこの景色に身を置くと、あれ?この川でこの状況、数年前と全く同じシチュエーションに突入。これはデジャブではなくタイムスリップしたかの様です。
雨降りのヤマメ
蒸し暑く大雨。前回はどんな場所から魚が出てきたんだっけ?と、思い出しながら歩き回ると、お魚はくるぶしほどの水深から逃げていく。そうだコレ。雨の日は深みよりも浅瀬、それに近くに逃げ込める隠れ家があるかどうかがキーポイント。
ヤマメ
魚心あれば水心、私がヤマメ好きなのを知ってかイワナを釣りに来た筈なのに、ヤマメが私のフライに吸い寄せられる様に釣れ続けます。リリースしたのに私から離れたらがないヤマメちゃん。
ピーコッククイル パラシュート
とは言いつつも、何を投げても釣れる状態ではなく、そこはグルメなヤマメ様。持ってきたグリンキャタピーラーやビートルには一切喰いつきません。フライを色々とローテンションして突き止めたパターンはピーコッククイルパラシュートの濃いめのイエローカラー。これが抜群に反応しました。
大雨の釣り
言っておきますが、川面はこんな状態。魚が釣れなかったら萎えてロッドを直ぐにしまうところですが、場所を見極めればヤマメさんが飛び出してくるのでやめられません。時にフライを見失い、水中でもんどり打っている魚を見つけますが、それは自分のフライに喰いつきフライを外そうとしている奴。フライを見失うものだから、魚が出ているのに気づかないんですね。
ヤマメ
本来ならばイワナの川なのですが、いくら登っても前回の時と同様にイワナが釣れません。そしてそれぞれに個体差があるヤマメで、この子は側線に沿って桃色カラーが美しい個体。
シリビレ
ヤマメのパーツの中で私は臀鰭のこのカラーが大好き。天然物はこの臀鰭のホワイトティップが印象的。
ヤマメ
魚のサイズは8寸と少しまでですが、大物も数本確認。もう一度何処かのタイミングで行こうかな。でもこの川は人が多く普段はスレスレなので、こんな日が一番良いのかもしれません。
水中撮影
本当は薄暗く水中撮影は不向きな日なのですが、撮影モードを間違えてフラッシュがたかれたら、陽のある日の写真の様に映りました。カメラの使ってない機能がたくさんあることを実感。
イワナ
小さな淵を過ぎたところで、ようやくヤマメからイワナに代わりました。その後はずっとイワナが釣れ続くのかと思いきや、イワナの方がこの水温と増水の変化を嬉しく思っていないようで、景気良く食いついてくれません。そして登れば登るほど釣れないので、この辺でお開きに。ツ抜けしたのでちょうど良い区切りです。
イワナ
自然光の水中ばかりを撮っていたので、フラッシュ撮影が新鮮。そして光量が魚に当たるのでピントはこの方が合うのですね。
大雨のフライフィッシング
この川で良い思いをしたので、午後は別の川でも良いことが起きるのでは?と欲をかき、再度別の川へ入渓。しかし時間と共に増水し水温がグッと下がってしまい全くの無反応になり、その後は何もナッシング。雨の午後は駄目だという事を学びました。

個人事業主はお休みを無駄にできないので、いつでもハードスケジュール

側から見ると私は年がら年中釣りへ行っているようですが、意外とお休みの数は少ないんです。私のお休みは基本火曜日だけで、それにプラスアルファで遠征の日程分のざっと20日ぐらいが足されるけれど、体を休ませる事はありません(海外遠征が出来るともっと増えるけれど)。単純に計算すれば年に73日しか釣りへ行っていない計算ですが、さらに営業前にモーニングライズを狙いに釣りへ行ったり、仕事終わりにシーバスボートへ行ったり。それに毎月のキャスティングスクール前に朝練(朝霞ガーデンでフライフィッシング練習)に行くので、年間釣行数は95日ぐらいになります。最近はこのハードなスケジュールが年齢と共に少し辛くなってきたので、皆さんと同様に週休二日にしたいなぁとも思う事もありますが、休むと売り上げが減り支払いの事を考えると、胃に穴が開いちゃう様な気持ちになるので、それが中々できないんですな。もっともお休みを増やせば体を休めるのではなく、また釣りへ行っちゃうでしょうから、釣行回数が増えるだけですね(笑)

さて、そんな私は最近どんな釣りをしているかというと、相変わらずの釣り三昧。朝早くは本流でウェットをスイング。それが終わると最上流へドライフライフィッシング。イブニングは別の川へ行ってライズハントするので、家へ着くのは毎回10時半ごろかな。

そんなお馬鹿な私の先週は以下の通り、お暇な方はご覧くださいまし。そして家へ帰った翌日は何故か長野県でまたヤマメを釣りに行ってしまいました。その話は次のブログで・・・。

朝霞ガーデンでの釣り風景
先週の朝練はいつもと違いフライポンドが人でいっぱい。それもその筈、このおよそ半数かキャスティングスクールに参加するので、9時をすぎると一気に人が減ります。
フライキャスティングスクール
キャスティングを真面目に学ぼうという方がこんなにいると嬉しい私。今回は15名ほどの参加だったので、私以外に2名のFFFのインストラクターに手伝ってもらいました。来月この場所は草がボーボーになっちゃうので、場所を考えないとね。
オオヤマカ ワゲラ
そしてその翌々日は朝4時から北関東にある本流で目標高く2尺ヤマメ狙い。今年の本流はうんともすんともいいません。そして雑魚のコンタクトさえない始末。生命感があまりにもないので8時には本流を離れました。オオヤマカワゲラのハッチは終盤になってきたかな。
ウェットフライフィッシング
釣れない時はフライは2個流し(ドロッパー付き)。私は上にダンケルド、下にグリズリーキングを付けます。
北関東の渓流
本流を諦め1時間移動してきた最上流部。雪代がまだ少し出ているようで水量は多め。そしていつもより早くこの川へ入渓したので、鳥の声が聞こえず虫っけもほとんどなし。なんか嫌な予感。
北関東のイワナ
川面を流れる虫はほとんど無かったけれど、根気よく少し大きめのフライを投げていたらやっとイワナくんが釣れました。
北関東の渓流魚
更に進んで早い流れの筋を丹念に流したら今度はヤマメ。って言ってもここのヤマメは側線に朱点があります。
北関東の渓流
まだ渓流は本調子という感じではなく、歩いた距離に対して魚の反応は薄し。なんか消化不良でゴザル。
イワナのフライフィッシング
退渓までにあと数尾のイワナを追加したけれど、登れば登るほど何故か放流ものっぽい魚体、なんかなぁ。
北関東の山
車で移動する道すがらに見える山の尾根には、まだ雪が。今年は水量の心配はなさそうです。
北関東の小さな川
魚はそこそこ釣っているけれど、何か物足りなさを感じて前回の取りこぼしを釣りに別の川へ行ってきました、こんな場所。17時ごろからライズを待ちましたが虫がわんさか飛び始めたのはピッタリ6時から。ヤマメのライズは18時20分頃。ヘッド&テールで飛び出るヤツを見つけて、CDCカディスを鼻先でスイング。堪らずガバチョと出るヤマメさん。
北関東のヤマメ
釣れたのはまた銀化した9寸ヤマメ。もう光量が足りないからカメラのピンが合わずロクな写真がありません。
カミムラカワゲラの一種
イブニングはヒゲナガとこのカミムラカワゲラのスケーティング合戦。真っ暗なので写真はありませんが、それなりに堪能したイブニング。なので帰宅時間は10時半ごろでゴザイマス。あ〜ぁ、疲れたから明日はしっかり休もうかな、なんて思ったら翌日は4時に目覚めたので、そのまま長野へ釣りへ行ってしまう釣り馬鹿ぶり。その話は次のブログへと続く・・・。

 

ランディングネットよりも大切なものは・・

朝方に見かけたオオクママダラの乱舞を思い出し、とりあえず結んでみた12番のスペントスピナー。これで雑魚は掛かることが無いだろうとフライをペシペシと叩きながらヤマメの反応を探し戦闘開始。一番魚が居そうな適度な流れの場所、急流の脇にできる巻き、どちらも異常なし。ふむ、ならばその上に広がる深さのある淵の肩はどうだろう。こんな場所はきっとカワムツが出るんだろうなといい加減にキャスト。すると一番深い場所から大きな魚体がもんどりうってフライに喰らいついた。マジか!って思った時はすでに遅し。大アワセをし過ぎで見事なアワセ切れ、やっちまった。

こんな話は皆さんにも結構ある事だと思います。

「さっきのはデカかったなぁ。」と悔やみながら、あともう一本だけある同じフライを結び直してその流れの少し上へキャストしてみた。同じことは二度は無いだろうなぁと肩の力を抜いていると、今度は三角波を立ながら流している筋とは全く関係のないところから魚が突進してきてフライを咥え込んだ。ロッドにはズシリと手応えが・・。

同じ場所で二度出てきた事に大慌て、それもロッドをかなり絞り込んでいる銀色のヤツ。ロッドを絞り込む一方で中々上がってこないが、ヤマメだという事は出てきた時の三角頭で確信した。久々に手応えのある大きさに緊張し慎重にやりとりをしていると、そのヤマメは最後の悪あがきなのか流れの肩を乗り越えて下の激流へ突っ走っていった。私は慌ててラインを送り出して対処。さらに周りの葦が邪魔をしているので、それを取り払いながらさらに下流へ下る。

激流は長く続くのでこのまま降りきるのは危険だと思った私は、激しい流れの中に少しだけ緩んだ場所を探し、ランディングを試みることに。ネットを取り出しまだ引きがおさまらない中で強引にランディングしようとしたら、ネットが葦に引っ掛かり私の手から離れてしまった。一瞬の出来事の中で私は流れていくネットを見送り、魚のキャッチを優先する。激しい流れにネット無しでランディングは少し無謀とも思った。さらにはティペットは葦に引っ掛かってしまい今にもヤマメは外れてしまいそうな状態。もうこれは一か八かでランディングするしかない。体制を崩しながらロッドを草むらに放り投げ、その瞬間に弛んだ糸で逃げようとする魚を手でキャッチして陸に向かって放り投げた。その瞬間、私の体はバランスを崩し見事に水中へ。半沈でゴザル。

一本のヤマメに対してその代償は大きいのである。しかし、持つべきものは釣り友ですな。

今回の戒め:ランディングネットよりも大事な尺ヤマメ。持つべき友は下流で狙う友。

スイングの釣り
今週も朝はダブハンを投げては下るキャスティング練習かな。ヒゲナガカワトビケラ、オオクママダラカゲロウ、ウルマーシマトビケラなどの複合ハッチがあるものの、水面は静かなものです。雑魚のアタリさえもありません。この時点で外気温はすでに20℃近く。
本流の流れ
開始時点の水温は13℃。次の場所では釣れちゃう!的なポジティブな気持ちで投げ続けたけれど、雑魚からの魚信もなし。魚のやる気が全く感じられないので前週と同様にヤマメを求めて大移動する事に。最初に目星をつけた移動先のポイントは大人気で3名の先行者。仕方なくその場を離れ、魚の顔見たさに別の川へ移動。
里川
比較的穏やかな流れの川は叩いていけば釣れる筈。同行のH君は下流のポイントを選んだので、私はそこから300mほど歩いて上の流れを釣ることに。すると前述のヤマメが。
ヤマメ
撮影道具のネットがないのでロクな写真がありませんでした。魚を撮す場所が無かったので、私は流れに押されながら浸かった状態で撮影。魚は葦の上へ放り投げたので、撮影前に葦の隙間へ逃げていくヤマメを探すのに一苦労(笑) 余裕の尺超えですが銀毛した個体だったので、最近多い試験放流されているサクラマスの放流ものかと思いました。
油ビレ
油ビレは切られていなかったので、試験放流のサクラマスではないようです。それにしてもコイツのファイトはすごかったなぁ。激流の中へ入った時は半ば諦め気味でしたが、半沈してでもランディングできただけ良かったです。
ヤマメ
日中はとても暑かったので一旦メシを食べて休憩。その後14時半から別の場所で再開し、そこでもさらに大物の珍事があったのですが、話が長くなるのでそれはまた今度。後半はサイズはそこそこに数釣りに。その水中写真を撮っていたら、こんな面白い写真が撮れました。合成じゃないですヨ。
春の訪れ
先週とは違い河原は一気に彩りが増えました。もっと色々な草花が咲いてましたが、緑と艶やかな花を見ていると心が和みます。
ブルックトラウト
そうそう、なぜか後半のイブニング間際にブルックトラウトがヒット。そして同行のH君も尺ヤマメを筆頭に数多くのヤマメをキャッチして大満足。イブニングの釣りはまだ始まったばかり、これからが楽しみ。
釣り友
最後にその後のランディングネットのことを伝えておくと、流れていくネットを見送りながら考えていた事は、探せば何処かに引っ掛かっているか下流にいるH君が回収しているだろうと思ってました。案の定私のネットをぶら下げて彼が帰還。持つべきものは下流にいる釣友です(笑)

今年の春は寒いなぁ、とヤマメも言っております

渓流シーズンに入って忘れ物が特に多い私。ブログを読み続けているとわかると思いますが、まぁ私は慎重に行動する事は無くかなりな大雑把な人間です。自分が掲げる家訓は「人生はなんとかなる。」で、何とも楽観的なのであります。だからその準備も気合が入らない時ほどいい加減で、緑のロッドケースを数本を車へ投げ込み、現場へ着いたらソルトウォーターロッドだったなんて事もあったり。前回はラインを忘れましたが、ウェーダー忘れて冷たい水に挑んだりする事もあったりして。

こりゃ歳のせいだな、と思ったけれど、今に始まった事ではないので持って生まれた性格なんでしょうね。そもそもフライフィッシングって相違工夫を楽しんでいるので、イレギュラーな事が好きなのかもしれません。自分で作った災難にどう立ち向かう的なものを。あ、これって多分言い訳ですね。話の内容が前回の続きになってしまいましたので軌道修正しないと。

先週は寒さにやらて撃沈。今週は釣りへ行く前からまる二日間の雨後なので、増水している事は容易に想像がつく状態。願わくば泥濁りだけは勘弁して欲しいなぁと、午後には水位が少しは下がる事を期待しての遅めの出発。しかし今だに朝の外気温が寒いんだよなぁ。今年って何時になったら最低気温が10℃以上になるのかなぁ。

今回の戒め:釣欲を高める為に、前日はポジティブな要素を見つけよ

北関東の桜
川に立つと分かる事って沢山ありますよね。例えばこの桜。東京の開花は平年並みだったとの事ですが、この場所は昨年よりも少しだけ遅いかも。そして河原の緑も心なしか色付きが遅い感じ。本流の水位は予想通り増水気味ですが思っていたほど濁りはなし。しかし虫っけがあまりにもないので、今回本流のひと流しはパスして良い時間に合わせてヤマメを狙おうということになりました。なのでダブハンは振らず。
北関東の渓流
上に行けば増水の影響は少ないだろうと、移動に1時間と少し。濁りは無くこの感じなら釣れるだろうと、車を置いて少し歩きして一通り見てから釣り上がることに。水温は7℃で上がる気配はなし。写真を撮り忘れましたが、周りの山々は昨日に雪が降ったらしく真っ白け。水位が上がらないにしても雪代が出ている感じが拭えませんでした。
北関東の渓流
昨年沢山釣った場所で粘ってみるものの、全くのライズなし。最もその時期よりもちょっと早いので仕方ないですな。それにしても虫が飛ばないので、別の里川へ行くことにしました。
チビヤマメ
浅い瀬が続くこの川ならば水温が少しは高いだろうと思って来たのですが、虫は飛んでました。しかし雑魚のライズが少しある程度で、ヤマメさんはどこへやら。仕方なくランガンでフライを打ちまくってようやくこの一尾。大きな沈み石の周りを流しまくってようやく釣れてくれた、今年2年生になるチビスケ。
鎌の穂
河原を歩き廻って投げ続けたので、疲れちゃった。空の青が一番良い春までもう少しなんだよなぁ。
春の渓流
たまに本命らしきヤマメがライズするのですが、虫の少なさにその感覚は10分以上。寒さに震えてやる気無しって感じ。春の釣りをする時に私が見ているのは毎日の最低気温でして、今年はずっと低め。最低気温が低いと、昼に水温が温められても夜にグッと落ち込むので結果的に水温がなかなか上がらないんですヨ。
チビヤマメ
爆投し続けた結果、釣れたのはこの一尾のみ。なので、同じ魚の写真を二度使います(笑)。救いはチビスケだけれど、胸鰭の黄色い川育ちものだということかな。
オナシカワゲラの一種
唯一多く乱舞していたのがオナシカワゲラの一種で大きさは18番ぐらい。フライボックスを探りましたが、同じようなフライはありませんでした・・。早春のヤマメ釣りは持ち玉の種類の多さで、その結果に大きく影響します。
イブニングは何もナッシング
そんな外気温が温まりきれない1日ですが、先週の寒さでもイブニングは少しライズがあったのでそれを期待してまたもや別の川へ。しかし18時まで待ってな〜んもありませんでした。とまぁ、これが私の普段のヤマメ釣り。今年は季節進行がとても遅いかと思いましたが、ブログを読み返せばそんな事もないんですね。あと二週間もすればオオヤマカワゲラの季節がやってきます。昨日の結果よりも次の二週間を先読みセネバ・・。

釣り人あるある、オデコになると言い訳を沢山考える

いつだったかシークロの船長に、「これだけ頑張ったのに魚が出ないなんて。きっと魚が居ないか機嫌が悪いかですね、しょうがない。」と、5時間ほど爆投の後にこんなお慰みの言葉をいただいた。精一杯頑張ったのにオデコになって項垂れている時は、こんな優しい言葉を誰かにかけて欲しいものです。しかし釣り人の努力は現場にいない人には見えないから、少しでもそのショックを和らげようと、釣り仲間への報告の言い訳を沢山考えるのです。

言い訳1:天候や自然のせいにする
これは一番あるあるかな。急に水温が下がったとか、爆風あるいは無風だったとか、増水で手も足も出ないとか。もしくは虫が飛ばないなど、自分が努力しようと思ってもこればかりはしょうがない的なアピール。私も良く言うワードです。

言い訳2:魚のせいにする
魚が見当たらない。自分のフライを見向きもしない。魚の気持ちはいつだって分からないから、自分の推察がまるで当たらない。それって自分ではどうにもならないでしょうアピール。魚がいるのに最終的に釣れなかった場合、たいていは食い気が無かったなどと宣うのです。

言い訳3:道具のせいにする
私の場合良くやるのが忘れ物。持って来たリールロッドの組み合わせが違う、またはラインを忘れたからあるものでなんとかしようとしたけれど、やっぱりうまくいかなかったアピール。もっともこのあ場合は自分が悪いのだから、いくら言い訳してもしょうがないんですが・・。

とまぁ、これ以外にも色々あるんですが、とにかく釣れなかった時にどうしてこんなにも言い訳を考えるんですかねぇ。あ、これは自分の事だから皆さんは違うかな?

今回の戒め:仕事優先に物事を考えず、釣行前日は余裕をもった準備を心がけよ

ダブルハンドのスイング
前日のギリギリまで、まるで関係のないポッパーを巻いて更にお店の用事をしていたものだから、その準備を怠りました。まずはメインのリールを忘れたために、ロッドが使えずサブロッドに。そしてそのサブロッド用のラインをワレットごと忘れた為にとりあえず車にあったものを使うという、すでにやりたい釣りが成り立ってない状態。流しては見たものの根がかりのオンパレード。あぁ、無念・・・。
デジタル水温計
ついでに自然のせいにしてみる言い訳。予報では東京と同じぐらいの気温と聞いていたので暖かいかと思ったら、外気温はめちゃくちゃ低い一桁台。手足が痺れて雪でも降るんじゃないかと思ったほど。本流の水温は2週間前よりも少し低下で、支流はさらに低い水温。どうやらダムからの冷たい雪代を流している様子。4月を目の前にした本流の釣りでガウンを着込むとは思わなんだ。
ヒゲナガのシャック
虫が飛ばないという言い訳はできなかった。昨夜にハッチしただろうという、ヒゲナガのシャックはそれなりにあった。でも午前中は全くというほど虫っ気がなく川に生命感がないという言い訳はしておきましょう。なので本流は断念して手堅く支流でライズの釣りへ。しかしその支流へ到着すると更に寒くなり、冷たい風が吹き付ける。
寒い流れ。
1時間ほどかけて移動してきた釣れそうなライズポイント。一番ゆるくて良さげな場所はエサ師が陣取っていました。川面を覗くといかにも寒そうな流れ。昼だというのに更に冷え込んできたので、ダンジャケットを着込んでようやく寒さを凌いでます。水温は7℃と低く、ユスリカミッジとガガンボが少し。ライズが何にもないので車に戻ってニンフを探し、唯一ある数本のニンフを流し込むとガッツーンとアタリが。しかしアワセ切れしました・・。その後数回ライズを見つけてドライで挑むも、すっぽ抜け。イブニングまで寒さに耐えて仁王立ちするも何もなし。
埃まみれの車
爆走して埃まみれになった自分の車を見ていたら、急にユーミンのDestinyが頭に流れ込んできた。

ホコリだらけの車に〜♪ 指で書いた
True zero, my true zero
本当に釣れなかったんだと〜♪

久しぶりに昭和懐メロで締めくくりでゴザイマス。