ダウンジャケットを着込むほど寒い朝を迎え本流は撃沈す

この歳になって睡眠時間を削ってまで釣りをしたいという気持ちは我ながら馬鹿だとは思けれど、個人事業主は休みを取れば取るほど収入が減る(というか支出が増える)ので、いっぱい休む訳にはいかないのデス。皆さんがゴールデンウィークに9日間連休が取れたのであれば、私の休みは2日連休が良いとこかな。なんて書いても5月の後半からは遠征が続くのでそんな言葉に説得力はないのですが・・。

さて、その翌日は夜明け前には川岸に立っていたかったので、3時に起床し朝飯を買いにコンビニへGO! 夜が明ける頃には前日とは別のポイントに立っていました。この日の朝は気温が5℃という5月にしてはとても寒い朝。寒すぎて震え上がり、手袋をしてダウンジャケットを着込んでの入水。水温の方が高いものだから朝靄がかかる幻想的な景色の中でキャスティングを繰り返すも手応えは無し。このポイントにも別のウナギ師の仕掛けがあり、私が上がる頃にはジムニーに乗ったおじさんが鰻を回収しに訪れ幾度となく網で救ってましたので、結構取れるのでしょう。

その後に別のポイントを2カ所回って爆投しても、暖簾に腕押し。その頃には暑過ぎるくらい外気温が上がったので昼少し前に午前の部が終了。夕方までのわずかな時間はまた上流へ癒されに行こうかなぁ、なんて思うこと自体、自分はいつまでも18歳の青年だと勘違いしている様です。老体を労って少しは休めば良いのに、せっかちな私はジッとしている事ができないんですな(渓流のお話は以下の写真に続く)。

なので渓流での釣りを終えて本流に足を向ける頃にはすでに体はのあちこちが痛い上に運転に支障が出そうなくらい眠くなったので、自販機のある駐車場で30分ほど仮眠を取ってから行こうとシートをリクライニング。一瞬で爆睡してしまいました。

我に返る頃にはすでにとっぷりと暮れてしまい、ボロボロになった老兵はウェーダーを履いたまま家に帰ることとなりましたとさ。私の真似をする人などいないと思うけれど、自分の体を労って釣りは程々にね。

朝一番のスイングの釣り。
時間、水量、濁り、全て申し分なし。唯一納得がいかないのは寒さ。例年だったら外気温は10℃以上はあると思うのだけれど、その寒さゆえに水温は低くて虫っけは全くなし。釣れる雰囲気は感じられず、雑魚からの魚信もありません。
エアフロのインパクト
唯一の収穫は新たに使い始めたエアフロ・インパクト35ポンドの使い心地が分かったこと。今回で使用4回目だけれど、リールに巻きっぱなしでも癖がつきにくく、表面のコーティングが滑らかでライン絡みがとても少ない。難を言えば高価という点と25ポンドはシングルハンドのオーバーヘッド用と考えた場合、長さが短すぎる(ダブルホールで擦れるところが毎回同じなので、10回ほど使ったら2m位はカットして使う為)と思う点。長さが50〜60m巻きだったら良いのに。
北関東の渓流
ダブハンの釣りは3カ所回っても釣れる雰囲気を感じなかったので、また上流へ行きました。といっても前日とはまた別の渓流です。入渓点は開けたこんな感じの場所ですが、進むと谷が深くなり退渓する時は一苦労する渓流で、帰る頃には太ももが痛くなります。
ヤマメ
連休明けなので残っている魚は餌釣り師が手を出せない木が覆い被さった下ばかり。なので、しゃがんで短い距離のピンポイントキャストが強いられます。こんな川はほとんど低い状態で釣りをしているので身体の柔らかさと普段どれだけ太ももを鍛えているかで釣果が変わります。
木の下を釣る
次のポイントまで匍匐前進に近い状態を繰り返し、木の下でライズする場所へサイドキャスト。思ったレーンに乗るまでキャストを繰り返すとヤマメさんが釣れます。その距離はロッド2本分という目の前なので誰でも投げられる距離。しかし、低い姿勢で狭いところへラインを通すので、そこらじゅうに引っかかるのが難点。その度にその低い姿勢のままフライを回収しに行くので普段使わない筋肉が鍛えらえます。
ヤマメの胃の内容物
この渓流へ入る頃はいつも春蝉が忙しく鳴く頃だから、お魚は目立った大きいものはまだ食べてませんでした。
小さなホットスポット
ひとしきりヤマメを釣ってひと休憩している時、ふと見たこの狭い瀬の中でお魚が4匹泳ぎ回っています。他のポイントと違う点は白泡の下あたりに潜り込めるエグレがあり、他の場所よりも少しだけ水深が深いという点。
イワナ
4匹が泳ぎ回っているけれど、そのうちの1匹を掛けた途端残りの魚は全てエグレに入ってしまったので、一本釣っておしまい。この川はイワナとヤマメの混棲なのですが、緩いプールでヤマメが虫を啄み、イワナは荒瀬の巻きで流れてくるものを手当たり次第食っているイメージ。
デタッチド・ボディ・メイフライ
イワナは大振りなフライで良く釣れるので、今は亡き先輩が好きだったデタッチド・ボディ・メイフライを使ってみた。このフライはお魚にすこぶる反応は良いのですが、魚を釣ると数匹でアブドメン部分が壊れてしまうのが難点。
イワナ
もうヤマメさんは沢山釣ったので、イワナだけ選って釣ろうと思ったら、イワナの方が釣りやすいからなのか、釣れそうな場所からはほとんど釣れず合計4本のみ。なので、また小さなパラスピナーにチェンジして釣り上がります。
ヤマメ
渓流が変わるとヤマメもイワナもその顔つきや模様が変わるので、行き慣れた川の魚はその顔を見るとどこの川だかわかる様になったりします。このヤマメは縦筋模様が特徴で、顔が少し丸く可愛いのです。
ヤマメの腹鰭
それともう一つ腹鰭の肉付きが多く、長い部分はペンキで塗った様に白いティップが入ります。
ヤマメ
あまり前のめりに釣りをしていると本流の時間に間に合わないし、谷が深くなって退渓することに時間が掛かってしまうので、ヤマメがツ抜けしたこの魚を最後に退渓することに。とはいうものの、深く入りすぎたなぁ。
ブナと楓の森
退渓するのには一苦労しましたが、天を仰げば私の大好きな新緑の季節。春蝉が鳴く頃にもう一度楽しませてもらいます。さて本流へ向かいますか、とまた下流に向けて50キロほど移動するバカな釣り人とは私のことです(笑)

恵みの雨にはならなかったスイング本流が不発ならば渓流散策へ

雨→増水→濁り→1日経過→状況好転

こんな図式を頭に思い浮かべてしまうのは、相変わらずポジティブな考えで、のらりくらりと釣り人生を楽しんでいる私。しかしである、今回は朝イチに時合いが来るだろうと予想を絞り夜が開け始めた本流へ入り、増水の中ひたすらキャスティングを繰り返したのだが何の手応えもなし。その前に例年に比べると思っている以上に朝方は寒くて虫っけが無く水温も低め。おまけにもう濁りは取れているだろうと思い投げまくっていたが、明るくなれば酷い濁りの中で爆投してました・・、トホホ。

それでもポジティブに考える私は、「夕方になればベストコンディションで良いことが起きそうだな。」なんて相変わらずな能天気。なのでそこからまた渓流魚を求めて1時間以上の距離を移動するのである(渓流の話は以下の写真に続く)。

午後4時半過ぎが時合いだろうと本流へ舞い戻り、タックルを用意する私。濁りは少しだけおさまったものの水位は20センチ高。でも変化がある時がチャンスの時。車を置いてお気に入りのポイントまで歩き、頃合いを見計らいキャストを始める。すると一投目でコツン、オイカワである。雑魚ポイント貯金をゲットし、益々本命に迫る中、一つのラン(ポイント)を2時間掛けて爆投した。しかし結果は何もナッシング、まぁいつものことです。

そのポイントを投げ尽くす最後の10投付近で4WDの軽トラが一台到着。このおじさんは何かのイブニング狙いなのかと思い、ちょっと声を掛けてみた。

「こんにちは、狙いものは何ですか?」

するとそのおじさんの回答は、

「ウナギだ〜。エサはドジョウで延縄を仕掛けるんだよ。」

詳しく聞けば夕方ギリギリに仕掛けをいくつも投入し、翌朝早くに回収していくそうである。一つの仕掛けに何十本もの針にドジョウを引っ掛けそれと3セット放り投げる間に色々な事を聞いてみた。

「おじさん、この仕掛けにはウナギの他に何が掛かるの?」

「ん〜、ナマズだな。そうそう、あんたが狙ってるサクラマスもたまに掛かるよ。小鮎を餌にする頃だから6月以降だなぁ。」

というお返事。サクラマスは何も食べないと言われているけれど、やっぱり色々なものを食べるのだなぁ、と思った今回の釣行。多分明日はきっとこの濁りも取れて、状況は好転するだろうと14時間釣り続けた後に、河原で車中泊するアラカンの私でした、つづく・・。

北関東の渓流釣り
朝は本流で2箇所回った後、上流部のとある川へ入る私。連休明けすぐなので、プールでライズするヤマメは超シブチン。一本釣ると残りのライズは全て止んでしまう。しかし、荒瀬の中は誰もやらないようで、要所のポケットを探して投げ込むとワンキャストワンヒット、まさしく入れ喰いでゴザイマス。
ヤマメの写真
ココは釣れるだろうという荒瀬のポケットでは全てヒット。それを丁寧に釣りをしていたら、全然前に進めません。なのでツ抜けした時点でこのポイントをやめましたが、わずか15mほどしか釣ってません。
ブラウンパラシュート
荒瀬から出てくる個体は何を流しても掛かるので、フライが勿体無いので以前使ったブラウンパラシュートを選択。お魚にはどう見えているのかなぁと、下から撮影してみた。
ラッフルウォーターを釣る
この写真を見てどこに魚がいるかわかりますか? ヤマメは早い流れと遅い流れの差ができる所の、岩があるその前から出ます。岩の後ろではありませんヨ。
渓流の釣り
ポイントを移動したものの居場所がわかってしまえばこっちのもの。釣れそうな流れはプレッシャーが高くて釣れないので、そのほとんどが荒瀬の中か巻きで掛かります。なので、イワナくんもお目見え。
ストマックポンプを使う
せっかくだから何を食べているのかをストマッックポンプで確認してみたところ、アカマダラっぽい小型のメイフライと、ブヨっぽいもの。それに薄緑の小さいカワゲラが入ってました。お昼頃はこの小さなカワゲラが沢山飛んでいたなぁ。
渓流を歩く
ポイントを進んでいくと、いつも大物が出るポイントまで来た。毎回渋シブライズで泣かされるのですが、今回もドヨ〜ンと浮いている奴は見た目は泣き尺サイズ。案の定、何を流しても喰いません。仕方なくライズの頻度が上がるのを待って22番のフライをドンピシャのタイミングで流すとヒット。そして昨年と同じ岩に潜られてフックアウト。う〜む、8Xは細すぎたかなぁ・・。
ヤマメ
大物とのファイトに敗れたそのすぐ上のポイントで一回り小さい8寸半をキャッチ。気持ちココにあらずの私にはこれで上出来なのかもしれません。ちなみに退渓して車へ戻ると私の横に後追いの釣り車。さらに3台入ってきたので、この川の魚がスレッスレなのも納得です。
アリジゴク
そしてまた1時間かけて本流へ戻り、真っ暗になるまでスイッチロッドを投げ続けた釣果はオイカワ一匹だったとさ。本日は14時間釣り続けて釣りはこれにて終了。翌日は3時起きでゴザイマス。

シーバスフィッシングの定番であるゾンカーフライが吠えない夜もある

皆さんのフェバリットフライってなんですか? ヤマメを狙っている方だと例えばバイオットダンやコンパラダンなど、あるいは初心者であればエルクヘアカディスなどになるのかな? いずれにせよ過去に実績があるフライは巻き貯めてボックスの中央に鎮座している事でしょう。

私のシーバスのフライフィッシングの歴史は前にも書いた事がありますが意外と長く、遡ること中学生の時分なので40年以上になるのです。その月日の中で一番使ってきたフライはやっぱりホワイトゾンカーになるのかな。ゾンカーはその色を黒やオリーブに変えればトラウトの定番フライとなる訳で、淡水だろうと海水だろうと両方に通用するパターンとして私の中では頻繁に使われるフライとして君臨する訳です。

5月上旬のゴールデンウィークはゴカイのバチ抜けシーズンは終わってしまい、シーバスの食べているものが何に合わせるべきか考えると悩ましい季節。一昨日のシーバスはボイルが沢山あるのに、何を投げてもアタリがほとんどなく、持ってきたフライを片っ端から結び変えてその答えを探します。しかし、何に変えてもアタリはないんですね。シークロのリュウちゃん曰く「迷ったらゾンカー」というアドバイスがあるものの、そのゾンカーでさえボイルの狙い撃ちの時以外はバイトがないという状態。今回はそんな時間が流れていき、魚がいるのにバイトさせるのに一苦労という夜となりました。

これだけやり込んでもシーバスもまだまだ奥が深いと感じた夜、今後のタイイングにも一層気合が入りそうです。

今回の戒め:多くの予測を持って幅広いフライの種類を持ち歩くこと。コレ、ヤマメのフライフィッシングと同じ。

Dマリーナ桟橋
今回の写真は撮影設定を間違えてほとんどピンボケになります、ゴメンナサイ。シークロがあるDマリーナの桟橋には新しいLEDライトが入り、じっとしているとそこでボイルが始まります。しかし、桟橋前なので釣りは禁止でゴザイマス。
横浜の夜
今回はなか二日で出掛けたので、前回の釣行で魚の居場所は分かっているので、まずはそこへ向かってGO! 釣らせる気満々でボートを走らせるリュウちゃんです。
小型のターポンストリーマー
釣行日ギリギリになって小型のターポンストリーマーを#4で巻いたものを持って行ったのだけれど、最初に結んだこのフライは全くの無反応。なので、それぞれバラバラのフライをキャストして、何が当たるかを探る状態。ボイルは散発に続くのに、バイトが全くありません。
横浜のシーバス
色々試しても何の反応もしないので、最後にフローティングミノーを投げてみたところ、見えシーバスがバイト。それを機に皆フローティングミノーに切り替えて、数少ないボイルを狙い撃ちして何とかキャッチ。
東京湾のシーバス
しかしこのポイントでのバイトが続かず、数時間粘ったけれど見切りをつけて、新たなポイント散策。シーバスのご機嫌が悪いのか、それとも食べているものに近いフライを投げることができていないのか、分からない状態。
シーバス
最後の最後に入ったポイントでゾンカーに切り替え、ようやくバースの穴撃ちでシーバスからのコンタクトが増えてきた。サイズは40〜50センチちょっとといったところ。メバルもたまに混じりました(ブレブレの写真なので記載なし)。
シーバス
ようやくそのポイントで全員がヒットしシーバス祭り!と言いたいところですが、バイトの割にキャッチは伸びず、そこそこの釣果。今回はなんでこんなにショートバイトだったのか分からず、次回への宿題となりました。こんな悩ましい日があるからこそ、また時間の釣りに燃える皆さんでありました。写真がブレブレで申し訳ございません。

釣りにブランクがあるリハビリアングラーに優しい川を探す

私の釣具屋人生はすでに40年以上になったので、お店にいらっしゃるお客さんには色々な傾向があるのがわかります。フライフィッシングはルアーに比べるとその人口が10分の1以下なので、道具の価格はややお高め。なので学生時代からフライフィッシングを始める方は稀で、大体はある程度収入が得られるようになった30歳過ぎぐらいから始める方が多いでしょうか。

独身時代はお金が自由に使えるのでドップリのめり込み、フライを始めて3年もするとスコットやウィンストンといった高価なロッドに行き着いてしまいます。しかし30代といえば結婚適齢期であり、結婚を機に一気にお金が使えなくなってしまい子育てに奔走するとフェードアウト。そして年月が経ち子供が育って時間の余裕が出てきた時にフライフィッシングをまた思い出すのですが、そんな方のフィッシングブランクは約10〜15年。昔の道具を引っ張り出して今でも使えるのか?なんて悩みながら管釣りへ行くと、お魚が昔と変わらず遊んでくれるので、またフライフィッシング熱が再燃する訳です。

これ以外にお父さんがフライフィッシャーマンだったパターンなどもあり、幼少の頃にお父さんに連れられて行った思い出を掘り起こし、35歳前後にフライフィッシングに再燃する方もいるかな?

という訳でハーミットのお客様の年齢は55〜65歳が最も多いのですが、お父さんに連れられて行ったのを思い出して再燃した方は30〜40歳ぐらい。では若い子はフライフィッシングをしていないかというとそうでもなく、漫画の影響でフライに目覚める若者も僅かながらいるのです。そして昨日の夜は中学生時代からハーミットに来ていた子が大学を出て今年就職し、そのお祝いに一緒に酒を呑みに行ったりして、ハーミットは10代から70代と幅広い年齢に囲まれて楽しい釣具屋人生を過ごさせて頂いてます。

さて、今回一緒に行った方のフライフィッシングブランクは5〜6年かな? なので今回は無難に数釣りができる場所を選びながらのフライフィッシング。しかし写真を見返せば人物の写真を一枚も撮っていなかった事に気づき反省。一緒に行ったのは良いけれどワンツーマンで教える訳ではないので、一緒に入渓せずにひたすら歩く事を選んだ私なので、3人で行ったのにほとんど一人釣行みたいなものでした。今回の釣りはむしろ私の方が楽しんでいたのかもしれません。

そんな今週の釣りがどんなだったかが気になる方は、以下の写真ととものその様子をご覧くださいまし。

C&Fのロッドホルダー
最近は運転に疲れているのでお客様の車で釣りへ出かけました。ワゴン車にこのロッドホルダーは便利でしょ。C&Fさんで発売されていたもので、トノカバーに裏から磁石で止め、フロントは前座席の両端をベルトで止めて固定するようになってます。また仕入れて売ろうかと思ったら、すでに製造中止でした・・。
小堰堤の河川
今年は早くからヤマメ狙いばかりしているので、ホームリバーはほぼ行き尽くした感じ。なので、以前にいっぱい釣れた河川を選び、一番釣れた場所をリハビリアングラーに提供。私はまだやったことがないずっと下流へ入り、後追いしようという作戦。しかし、下流部の反応は極小ばかり。結局前回と同じ場所まで上がったところから反応が良くなりました。
ヤマメ三昧
後追いということもあってか今回は大きくても7寸止まりのサイズ。とはいうものの、数は前回と同様にたくさん釣れたので文句は何もありません。フライは14〜16番のパラスピナーとパラシュート。
コンパラダンを正面からみたところ
今回はこのコンパラダンの反応はあまりなし。でもこの美しい半円のフライは好きなので、とりあえずどの場所でも一度は投げてみます。
北関東の川
2本目に入った川は水温が低すぎて虫が飛ばないので、すぐに移動。3本目に入ったこの川は渓装や魚に特徴があるので、広角で写すとすぐにバレちゃうのでこんな写真でゴメンナサイ。
朱点があるヤマメ
綺麗な朱点が側線に沿って少し入っているのでここの天然物だということがわかります。種苗放流された幼魚にはこの朱点がありません。
ヤマメ
交配が進んでこんなふう薄ピンクにボケた側線の個体もいます。ヤマメなのにイワナみたい立てて撮影。この子は胸鰭がしっかりしているのか、寝転がりませんでした。
ヤマメのお食事
ストマックポンプを入れてみると、マダラカゲロウ類とヒラタ類に混じり、カワゲラらしきものも入ってます。
ライズハント
もう十二分に釣っているのに、そのまま帰らずにイブニングは更に別の川へ行くことに。この時間からライズしているだろうと行ってみたら、見事にライズの嵐。んがしかし、チェルノバマダラが飛んでいたのが入渓して5分ほどだけ。そもそも真っ黒けのドライフライのダンなど持ち合わせていなかったので、一番近いカラーのコンパラダンをキャストしてみたのだけれど、本日1番の大きさがミスバイト。その後はな〜んも起きず。
カディス
チェルノバマダラのハッチはすぐに終わってしまい、その後は18番サイズのこのカディスがちらほら。大物のライズは終わってしまい、仕方なく対岸近くの散発ライズを狙うことに。
ツマグロ
最後の最後に釣れたのはツマグロ(ヒカリ)でした。このサイズだとこれから河口へ向かうのかなぁ、それとも来年? 気がつけば大きなサイズは出なかったものの、数だけは相当釣れたので十分満足。というか、もうそろそろ数釣りをやめてイチかゼロの釣果になる大物狙いのスタイルに切り替えますので、今後はお魚の写真が少なくなることでしょう。さて、今回もフライをいっぱい使ったらから、進んでいく季節に合わせて、新しいフライを巻かないとね。

 

桜前線北上を楽しみながらヤマメ釣りの筈だった北関東の里川

昨日現在の釣り人的目線で見る桜前線は、北関東の地域ではまだ3分咲きと言ったところ。それを見て思うのはこの場所へ訪れたのはチト早すぎたなぁ、と思いながらライズを探しながら河原をブラブラ散歩するのでアリマス。

天気予報は晴れに変わる予報だったのだけれど、国土交通省の水質データベースを見ると目指す川の水位がプラス25cm以上。ここ4日ほど雨が降り続いていたのでかなり増水した模様。水位が下がり始めたのであれば本流でのスイングを楽しもうかと思ったけれど、相変わらず水位が高かったのでウェットフライフィッシングは却下。なので水位に影響が出ないであろう里川のヤマメ釣りへと繰り出す事となりました。

4月を目前にこの時期は、この周辺ではガガンボのハッチが大体10時半ごろからスタートし、それに伴いライズが始まる予想。その時間になるまでまずは川筋を車でポイント巡りをし、ライズを歩いて探して昨年との違いをチェックしていきます。

予想していた時間になると、ほれ見なさいと言わんばかりに私の予測通りライズは始まるのです。そのライズに向けて釣り仲間に指示をしていると、アレなんか違うぞこのライズフォーム。よくよくライズを観察すると、オレンジの部分がチラリと見えたカワムツくん。在来種だけど、君は関西出身だからここに居るべきではないんだな。

そのライズに翻弄されること30分、僕らは慌てて他のポイントへ移動するのでありました。その後のお話は以下に続きます、お暇な方はご覧くださいまし。

本日の戒め:フライの種類と数はあなたの釣果を左右する

北関東のとある川
まだまだ川は寒々しい雰囲気。河原に近い桜はまだ蕾の状態だし、遠くの山はたっぷりと雪があります。でも時間とともにヒバリが鳴き始め、春らしい様相はもうすぐそこ。そして以前良かったライズポイントで待つこと1時間。ライズが始まったと思ったら、全部カワムツ。この時期はプライムタイムが12時ごろだから慌てて他の場所を散策するも、川は少し水が冷たいのでもう一度高速道路に乗って大移動。そこは更に北に位置し、田んぼの手入れが始まったばかりの地域だったけれど、大丈夫でしょう、きっと。。
北関東のヤマメ
ライズを探す時間がもったいないのでとりあえず叩き上がってみると、今度はカワムツに代わりウグイさん。小さいフライは投げていたら雑魚ばかりになりそうだと思い、フックを大きめの12〜14番のコンパラダンに変更。先ほどからナミヒラタカゲロウも流れているしね。するとヤマメさんがヒット。
ガガンボのフライパターン
ライズを繰り返す個体をみていると明らかにガガンボを食べているのでフライ変更。でもガガンボパターンにすると釣れないんです。なので元に戻してコンパラダン14番のブラウン系に変更するとに。すると反応は元に戻ります。やっぱりカゲロウの方が美味しいのかな?
北関東のヤマメ
本来釣れるべきこの時期のヤマメのサイズは6〜7寸程度。そのサイズは天然ものがほとんどなので胸鰭が綺麗なヤマメがヒットします。パーマークの背景の様に桜色の側線がとても綺麗。
北関東のブラウントラウト
なんかフックサイズが大きい方が調子良いみたいとそのまま釣り上がると、今度は早瀬の中からブラウントラウトがコンニチハ。あれ?ここは長野じゃありませんゼ!
ヤマメハンティングのはずが・・。
流下するカゲロウの中にオオクママダラもいたので、さらにフックをサイズアップして12番のスペントスピナー焦茶色系にすると、フライが大きいので反応だけはすこぶる良くなった。
ブラウントラウト
大きなスペントスピナーを荒瀬の中を漂わせると、大きな水飛沫が上がった。今度は更に大きなブラウンくんが水面を割って出ました。それも飲み込んでやがるのです。
ブラウントラウト
グラスロッドをグングンしならせて瀬を二つ降って上がってきたのは9寸サイズのブラウントラウト。この川でたまに釣れるブラウンですが、このサイズは初めてかな。ヤマメハンティングのつもりが、いつしかブラウンハントになってしまいました。ブラウンはこれ以上釣っても仕方がないので、イブニングは更に別の川へ行き、定番ポイントで8寸ヤマメが取れずに撃沈しましたとさ。シーズンは始まったばかり。この川のハイシーズンは4〜5月中旬なので、これからの成長に期待してます。

 

『背中まで45分』ならぬ、『魚まで45秒』で仕留める芦ノ湖のレインボートラウト

最初にロッドがしなったのはマッキーだった。

僕らは同じタイプ3のシンキングラインを使っていたので、「カウントはどれくらい?」と彼に尋ねてみた。すると45秒だったという答え。ボートで沖へ出てアンカーを落としたポイントの水深は8.2m。私はシンキングラインをフルキャストして水切りをし、体内時計で45秒をカウントしてリトリーブを開始。しかしである、同じボートからキャストしているのに私のラインは底についてしまい、キャスト毎にウィード(藻)が引っ掛かってしまうのだ。

人は長く生きるほど体感時間が短く感じるという「ジャネーの法則」という説があるが、確かに私はジジイだから最近は一年なんてあっという間に過ぎてしまう。でもこの法則でいけば私はジジイであるから私の45秒はマッキーの体内時計の60秒ぐらいに当たる訳だ。うむ、どうして私のラインは湖底まで入ってしまうのだろう?

「マッキー、ちょっと声に出して秒数を勘定してみて。」と頼み、彼のカウントダウンを聞いてみると、私よりもせっかちで1秒を短くカウントしている事が判明した。ジャネーの法則を感じる以前に人による体内時計の相違があるので、他人と同じタナ(水深)にフライを入れるというのは難しい事だなぁ、と感じたのが今回の釣り。

もう一つ気づいたことは、マッキーのキャストしている距離は私の飛ばす距離の半分よりも少し飛んでいる17m位の距離であり、シンキングラインが描く放物線が魚が集まっている場所と深さを合致させるのに、ズレが生じているのだと言うことが分かった。

結果、同じ場所で同じように数を釣るためには、私がフルキャストをした後に自分の体内時計で10秒のカウントダウン。その後にスローリトリーブを開始すると僕らから約10m位置でヒットするというパターンを見つけたのでした。そういえば、12月に行ったカマスの時も同じ事がおきていたいたのを今になって思い出した。

マッキーが遠くを見つめながら45秒を待っている姿を見て、私は井上陽水の『背中まで45分』を思い出したけれど、問題はカウントダウンよりも魚が集まっている場所を見つけないと釣果は伸びないと言うこと。今回の釣行は魚探のお陰と感じた芦ノ湖でした。

今回の教訓:食い渋りの時は魚探必須。そして体内時計は人それぞれ。

芦ノ湖はタイプ3ラインが万能
最初のうちはいつもの水深で適当にやっていれば釣れるだろうと思っていたら、何の反応もなし。なので魚探を見ながら魚が確実にいる所にアンカーを入れて、その周辺を360°キャストして探るという方法で攻めて釣果が出た。それがマッキーの「せっかちな45秒」という法則。
シックスセンスラインは長い
図にするとこんな感じかな。結果的に二人とも釣果は伸びるけれど、私はかなりの体力を消耗してしまう(笑)。ちなみにシックスセンスは他のシンキングラインと比べると長く、ウェットセルシンキングラインは全長24.4mしかないので、シックスセンスは約7.6m以上も長いのです。
芦ノ湖のレインボートラウト
使用したフライはアオミドロ、ゾンカー、ウーリーバガーなど。光りモノが少なく細いシルエットのマラブーフライが良かったかな。ヒットするサイズは25〜43cmという感じ。
マッキーのマラブーフライ
魚探で探ったポイントで釣っていると、最初は1キャスト1ヒット。しかし徐々にスレてバイトがあってもフッキングしない状態になっていく。フライを替えてもあまり効果がなくなったので、一旦その場所を離れてドラワカを試しに離れました。
ドラワカで狙ってみる
この日はピーカン(晴天)なので急深で影ができるポイントにワカサギフライ(食べ物ではありません)を打ち込んでいくのですが、まだ抱卵している公魚はおらず、ドラワカの釣りまではあと2週間先かな、という感じです。
芦ノ湖のレインボートラウト
13時半にうえ乃ボートに戻って食事をし、再び出船したのは14時半。早川口のポイントへ戻り魚探と睨めっこしてグルグルと探し回りアンカーリング。そして午前中と同じ釣り方をすると同じように釣れます。ただ残念だったのはサイズが伸びなかった事と、レインボートラウト以外の魚種は今回は何も掛かりませんでした。
芦ノ湖の釣り
16時まで釣りをすればイケスには沢山のレインボートラウト。それを桟橋に戻って撮影した後に全て放流します。気分は僕らが放流しているみたい(笑) これから芦ノ湖は一年で一番良い時期に突入します。皆さんが訪れる4月上旬は、朝方は表層で釣れますし(ドライでも釣れます)、日中は沈めて釣るかドラワカの釣りも楽しめます。フライをたくさん巻いて準備しましょう。

 

HMTフライトーナメント on 弁慶堀 2023のご報告

ハーミットではフライフィッシングを広める為にいろいろなイベントを行っていますが、この数年間はコロナの為に行えなかったので今回は久しぶりのトーナメント。しかし私の普段の行いが悪いのか昨日の天気は一日を通してずっと雨で、外気温は冬へ逆戻りという寒さ。そんな悪天候にも関わらず、集まったフライフィッシャーマンは総勢26名。雨にもめげず予定していた時間いっぱいまで楽しんでいただきました。

ここ弁慶堀で行うトーナメントは2回目で、前回は緊急事態宣言が出る前の2020年3月のこと。トーナメントの内容はその時と同じく最大魚を競うもので、同寸だった場合は数を釣った方が上位となるシンプルな競争です。

大会中は雨が止む事がほとんど無く寒い一日でしたが、多少の濁りと魚にとっては適水温であったので、前回よりも釣果は上がりました。今回の大会も事故なく無事に行えたのは、弁慶ボートクラブのスタッフのご協力や協賛頂いたメーカー様のサポートのおかげです、ありがとうございました。

昨日の様子は以下の写真をご覧下さい。


参加人数:26名(男性 18名・女性 8名のうち二人は小学生)
エントリーされた魚の数:24本(そのままリリースされた方もいたので、実際にはもっと釣れています)
レンボートラウト数:22本
ブルーギル:2匹
魚を掛けた人数:多数(魚が大きい為バラした方が多かった)
魚の最大サイズ:53cm(最小サイズ24cm)

ご協賛&サポート:(株)マーヴェリック(株)ティムコ(有)アングル(有)E&E(株)バリバス(株)C&F(株)フルックス(有)シークロ(有)キャニオンワークス養沢毛鉤専用釣り場BASE CAMP弁慶橋ボート場

雨の弁慶池
今回は一日中雨だったので、集合写真や全員集まってのルール説明などはせず、準備ができた方から出船しトーナメント開始。予報で寒い一日と言われていたので、事前に使い捨てカイロを用意して当日に配りました。
赤坂見附の弁慶池
準備ができた方から出船。濡れたデッキが滑りやすいので、スタッフが乗り降りをサポートしてくれます。雨が降りしきる中、思い思いのポイントへGO!
弁慶濠(弁慶堀)でフライフィッシング
弁慶橋から西側を望むと、左手に見える首都高速4号線に沿って池は右へ曲がっている。レインボーは深い場所にいるので、高速道路を背にして池の中心に向かって投げると釣れます。
弁慶池の前はYahoo
橋を境にして反対側は、池全体の1/6のスペース。見える石垣は紀伊和歌山藩 徳川家屋敷跡のもの。現在は東京ガーデンテラスが建っていて、yahooの本社がココにあります。
弁慶堀のフライフィッシング
親娘揃ってのフライフィッシング。最近はスローループの影響を受けて始めるお子様が増えました。雨の中頑張ってキャスティングし続けていました。
弁慶池でフライフィッシング
釣り方はインタミラインで引っ張るか、ルースニングの釣り。船が21隻出ているので、シンキングラインを引っ張るスペースが少ないため、多くの方はルースニングでのフライフィッシング。インジケーターはフライから約1.8m位の位置にセットします。
弁慶堀のレインボートラウト
ボートにはトーナメント用のメジャーが付いたトレーが常備されているのでそれに乗せて写真撮影し、その後リリースします。
赤坂見附の風景
左に見えるビルがホテルニューオータニ。今回優勝した方の必釣パターンは画面左に見える木の下にフライをプレゼンテーションし、フォール終わりでアタリが出るというパターンだったとのこと。
赤坂見附の風景
雨の中に多くのボートが出船し変わった釣り方をしているので、多くの方が立ち止まってその様子を見守ります。フライフィッシングの認知度は少しずつではありますが、上がってきていると思います。
水道橋 BASECAMP
トーナメントは13時で終了し、その後水道橋にあるBASECAMPへ移動しお酒を飲みながらの表彰式です。トーナメントにエントリーされた魚は24本でしたが、上手な方は一人で10本をキャッチし2位入賞。
ベースキャンプで表彰式
そして優勝したのは女性で最大魚の53cmの他に50cm弱を2本釣り、合計3本をキャッチ。優勝者にはシムスの防水ダッフルバックの他にいろいろな商品が送られました。(本人に許可を取っていないので、モザイクを掛けました)
ベーキャンで鹿肉
一日振りしきる雨にもめげずひたすらキャスティングを続けていた小学生には特別賞が渡り、事故もなく無事今回のトーナメントが終わりました。その後は親睦会となりフライフィッシングの仲間の輪が広がっていきます。このようなイベントが今後も続けられるようハーミットは頑張って参ります。最後になりますが、多くの協賛品を頂きました各メーカー様、本当にありがとうございました。

マスク解禁の前に黄色い粉の舞う河原でライズを待つ本流の釣り

今月13日からコロナ対策としてのマスクの着用が、個人の判断に委ねられるそうな。それを聞いてようやくマスクから解放されるかと思いきや、今年の花粉量は尋常じゃなないのでマスクをしないなんて選択肢はなさそうです。皆さんの花粉症は大丈夫?

いつからでしょうね、花粉症なんて言葉。若かりし頃は医者にはアレルギー性鼻炎と言われ、山梨県の桂川で鼻を真っ赤にしながら釣りをしていた記憶があります。それが20代半ばに体を壊し長期入院し、退院した頃には体質が変わったのか症状が無くなり春の釣り全快。しかし世の中が花粉症という言葉にすっかり置き換わった頃に再発するという悲劇。時代は進んでその原因を細かく分析されれば、私の場合はスギというよりはヒノキとハウスダスト、それに猫が原因らしい。しかし愛猫に近づくなと言われてもそれは無理ってもんです。

さて今週の私はというと、ホームリーバーへ年券を取りに行ってきました。解禁から一週間が経ち、エサ師はひとしきり放流魚を釣ってひと段落だという頃。天気予報は尋常じゃない花粉量だから気をつけてと言っているが、そんな事を言われても釣り人は黄色い弾幕の中へ飛び込むのです。スギ花粉を大量被弾しても釣果があれば良いのですが、気温、水温、虫のハッチがあったとしても、肝心のお魚さんがライズしないと手も足も出ないというのが本流の釣り。

いつもの事なので問題ありません(強がりですが・・)。

今回の教訓:今年の花粉は尋常じゃないので、市販薬は全く効果なし

本流のフライフィッシング
早春は早くに行ってもしょうがないのでゆるりと出発。漁協にて年券をピックアップし今年の状況を聞きました。ここ数年パッとしないこの水系ですが、通われているお客様からは大物の釣果報告をいただいており、釣れていないのは私だけです(笑)
本流のフライフィッシング
とりあえず魚釣りたさに放流ポイントの支流へ向かいましたが、虫っけもライズも無し。時間が早いことがわかってましたが、とりあえず叩いていれば何かしらの反応があるだろうと1キロほど釣り上がりましたが何もなし。残った放流ものを粘るよりも、ここは漢らしく本流へ戻ってイチかバチかで勝負することに。
釣りにはパジェロ
私の相棒であるパジェロくんは今年で12年目で激走25万km。壊れる前に次の相棒を見つけようと考えながら早数年。悪路が多いこの釣りに見合った車って最近は見当たらないですねぇ・・。
本流でのドライフライフィッシング
とても暖かい日で周りは少し黄色く感じます。河原にそよ風が吹くとくしゃみ連発の私。仕方なくマスクをするのですが、鼻水はダダ流れ。目もショボショボでやる気が無くなってくるのですが、突然カゲロウの流下が始まるのです。
ナミヒラタカゲロウのダン
13時を過ぎると水面に定期的に大型のメイフライが。羽化最中の個体を手に取ると、どうやらナミヒラタカゲロウの様。大きさにして10〜12番サイズ。3m間隔で流されるダンを見ていると、突然 ”ボシュ”という音が・・。そしてもう一度流心で飛沫を立ててライズ。コカゲロウが流れるだろうと小さいフックしか用意していない私。慌ててボックスを探るとハックルを薄くまいた同系色の14番のパラシュートが一つ。すぐにそれを結んで次のライズを待ちましたが、私がクシャミをしすぎたせいなのか?その後は全く何も起きませんでした。
ルーンのフライディップ
ライズが直ぐに止まってしまったけれど、対岸でもライズらしきものを確認。本流なので一度車に戻って対岸へと車を回し、ポジションを変えて再チャレンジしましたが、陽が傾くまで待ったのですが何もナッシング。本流の釣りはこんなもんですよね。ホームリーバーの釣りはまだ始まったばかり。今年も色々と試行錯誤しながら理想の魚に巡り合いたいと考えてます、妄想ではいつも釣り上げているんですけれどね・・(笑) 写真のフライディップは昨年からハマって使い続けているフロータント。ポッカリ浮いて持続性が高い粉もの系。液体が付いた部分は白くなるので、手に垂れると手も真っ白け。フックポイントは手で拭ってから使いましょう。

祝2023年渓流一般解禁!なのだけれど、私はその前日に男鹿川C&Rへ行く

今年も渓流シーズンがスタート。今週末、皆さんはどちらへ出かけますか? 私の今週末はベースキャンプでタイイングスクールなので、フライを巻きながらその毛鉤で釣れる魚を妄想しながらお酒を呑んでいる事だと思います。

今回私のお休みはよりによって解禁日前日の2月28日。お休みを一日ずらせば良かったと思いつつ解禁日の釣りはマッキーに譲り、私は解禁前夜の前祝い的な釣り場を探す事に。色々と考えた結果、この冬に一度も訪れていない男鹿川C&Rへいくことにしました。

渓流が解禁すれば私の行動はほぼ北関東になり、シーズン中は毎週1〜2回は釣りに訪れているので、ハッキリ言って私は栃木県民みたいなものです。もっと言うと何十年も通い過ぎてカーナビ無しでも栃木県内の何処へでも行ける自信があり、主だった主要路線は行ったことがない道がありません。なので、男鹿川釣行を決めたと同時にその道すがらにある、「そうだ、梅村さんの所へでも遊びに行こう。」となります。

栃木県今市市にある「サーフェイスアウトフィッターズ」は前職が同じ釣り仲間のお店。実は前職からスピンアウトしたお仲間のフライショップは各地にあり、栃木にはこのサーフェイス、埼玉県に「ロックス」、さらに神奈川県に「なごみ」があるので、ハーミットを中心に関東のお仲間フライフィッシングネットワークがあるのです。サーフェイスは栃木県の情報を網羅するお店なので、大谷川やこれから始まる中禅寺湖の情報は、ココに寄って梅村さんから色々教えてもらいましょう。

と言うことで今回は釣りというよりはサーフェイスに寄って昔話と釣り談義をした旅であり、オマケで釣りへ行ったようなもの。ちなみに今回訪れた男鹿川C&Rは解禁後すぐに一般河川の解禁とはならず3/1〜3/20までは短い禁漁期間に入りますので、ご注意ください。

さて、週明けからのフライを巻こうかなと思ったけれど、その前に週末のタイングスクールの準備をしないと・・。いつものことですが、解禁すると時間が足りなくなる管理人です。

男鹿川C&R
サーフェイスアウトフィッターズの営業は12時からなので、とりあえず15時ぐらいまでは釣りに専念することに。入漁証は「かわじいふるさとの駅」にて購入し、車はこの新男鹿橋たもとにある駐車スペースへ移動。下流側に向かってその橋の左岸側に遊歩道があるので、入渓はその要所から簡単にアクセスできます。
男鹿川C&Rの流れ
「先々週は上流でバンバン出ましたゼ。」と後輩に案内されサクッと釣って帰る予定。ところが魚が固まっていたという場所には魚影がありません。まだ時間が早いからかと思い、陽が差し込むのを待って水底を確認しましたが全くいませんでした。その場所に数時間を費やしてしまったので、慌てて魚を探しながら降ります。
男鹿川のレインボートラウト
私はサイトフィッシングは得意なのですぐに下流でお魚を発見。この時期だからライズはしないのでニンフィングなのだけれど、普通の大きさのニンフは全く喰わず。18番まで落としても見切れらるので、22番のフローティングニンフをショット(ガン玉)をつけて無理やり沈ませ、さらに流れを交わすために対岸へと渡りました。そしてようやくヒット。
男鹿川C&R
一本取ったところで余裕が出てその周辺を見て回りましたが、お魚は散っておらず、下流部の開きには全くいません。ちなみにロッドを積み忘れたので、今回は唯一持ってきたエコーのインストラクターロッドを使用。
男鹿川のフライフィッシング
間も無く解禁だからそれに向かってドバッと放流しているわけではないので、思っている以上に苦戦。残っている魚はティペットが6Xよりも細くないと見切られるし、フックも極小じゃないと喰ってこない。なので持ち玉が少ない私は、フライを持って行かれると困るので必然的にやりとりは慎重になります。
レインボートラウト
さらに下流部に降るともう1箇所だけお魚が固まっている場所がありました。C&Rは管釣りと同じと勘違いして仁王立ちでアプローチする方がいますが、そんな状態だと中々釣れません。魚から見えない位置からしゃがみながらキャストすれば一発で喰ってきます。ヒット後はランディングしやすい場所へお魚を誘導しながらやりとりを楽しみます。
男鹿川のフライフィッシング
僕らはそれなりの釣果があったので後はルアーの方にポイントを譲り、早めの納竿。最盛期に入ればお魚は満遍なくいるのですが、今回はピンポイントだけ。だからこんな時は譲りあいが大切です。
サーフェイスアウトフィッターズ
久々に訪れたサーフェイスアウトフィッターズ。ちょっと来ないと街並みが変わっているので戸惑うばかり。歩道が整備され広くなった気がします。梅村さんは変わらずお元気で、お店はハーミットと異なる品揃え。中禅寺湖に必須のマテリアルやセージ、レディントンが欲しい方はこのお店に相談すると良いでしょう。
レインボートラウト
サーフェイスでお買い物をした後は、数軒隣りにある道の駅 日光街道ニコニコ本陣で苺を買って帰りましたとさ。さて、来週は解禁から一週間。難しい釣りになるとは思うけれど、年券を取りに行くつもりで楽しんできます。

冬の本栖湖へ訪れる釣り人はきっと、釣り馬鹿と呼ばれたいに違いない

冬の本栖湖へ訪れるのは何も釣り人だけとは限りません。相変わらず浩庵荘のキャンプ場には氷点下を楽しむ変態的なキャンパーのテントがずらりと並んでいます。そしてキャンプをしている人達もこちらを見て、「この寒さの中、釣りをするなんて馬鹿なヤツだなぁ。」なんて言っているでしょうからお互い様かな(笑)

釣り人って何故か「釣り馬鹿」とか「変態的な釣り師」などと言われても罵声とは捉えず、どちらかというと褒め言葉だと思っている人が多い輩。どれだけその釣りにのめり込んでいるかを、その言葉を掛けられる事でなんだか認めてもらった気分になるのです。そして私みたいにこの変態的な寒さの中へ出かけ、1%の望みにかけてキャストし続ける自分の姿を俯瞰で想像し、陶酔するのです。

ちなみにハーミット的、冬の本栖湖の大物予報を告げるとすれば、今回の寒気が抜けて次の寒気がくる間のポワンと暖かな日、10〜13時頃にドスンとアタリが出る予報。今回の釣行は「一週間早かったかなぁ。」なんて思ってますが、今日から早々と長良川解禁。コロナも治りつつあるので来週はミッジを投げまくらなくてはね。でも例によって私のミッジボックスはエンプティなので、本日から日々10本以上を巻かネバならぬ。

さてさて、昨日の本栖湖放浪記。お暇な方は以下の写真にお付き合いください。

昨日の戒め:大切なのはポジティブシンキングよりも寒さ対策

本栖湖の冬
富士五湖の中では一番深い本栖湖ですが、日本の深い湖のランキングでは中禅寺湖よりも浅く、水深約122m。水深がある事で夏場のトラウトはより深いところでトラウトは暑さを凌ぎます。
本栖湖のレイクトラウト問題
そして現在問題なっているレイクトラウト。漁協の方によれば、水深20m付近の刺し網によく掛かるそうな。釣り人の捕獲は40センチ程度のものが少し上がっているそう。今のところレイクトラウトはかなり深いところにいるので遠投してジギングで底を狙うルアーの方以外には掛かる事が無いので、フライでキャッチした話はありません。もし間違って掛かった場合リリースは禁止ですので、そのまま捕獲して漁協へ持って行ってください。
冬の本栖湖から見る富士山
とても寒いこの季節は現着9時到着予定にしました。それでも外気温はー5℃と北海道の釣りとなんら変わりません。湖仙荘で入漁証を購入しいざポイントへ。最初のうちは富士山が綺麗に見えてました。
本栖湖の釣り
キャストを4〜5投繰り返すと、ロッドはこの有様。リトリーブ時に伝ってきた雫がコクルクグリップの上でキノコの様に成長し続けます。さらにキャストを続けると小指が痺れ始め感覚がなってしまうので、キャスト後のカウントダウン中は、両手はポケットの中へ。ロッドガイドも凍らない様にロッドを股に挟み、ガイドが全て水面化へ着けて氷がつかないように気をつけます。
碧い本栖湖
風が吹くと顔が寒さで痛いので、指先以外の露出はありません。でも不凍湖だから水温は6℃台で、水中の方が少し暖かく感じる次第。寒いから本栖湖のブルーは一層磨きがかかります。
冬の本栖湖
暖かそうなポイントを探してひたすら投げまくりますが、湖畔はこんな感じでバリバリに凍ってます。写真を写し忘れましたが、南岸は残雪が凍ってバリバリ。南側の道は冬季閉鎖なので、南岸のポイントへ行く人は歩いて行くのですが、この時期は全く陽が当たらないので地獄の寒さ。
耐寒訓練の様な本栖湖
暖かくなってきたと感じたのはわずか1時間ほど。14時には風が吹き荒れフライが再び氷り始めました。そんな塩梅なので15時には退散し、帰り道にある温泉ゆらりで体を温めて帰りましたとさ。