メガフライ考察

デカいフライでシーバス狙いをいつ頃始めたかを写真を見ながら歴史を少し遡ってみた。時は2013年。その前年位からルアーはヘドンのマグナムザラスプークで釣るのが流行り始め、皆がそれを投げまくっていた。その映像に私は触発されて三浦半島東側や千葉南房の海域に集まるランカーシーバス をデカイフライで狙い始めたんです、確か。

最初はナブラ打ち用のマグロ狙いフライを使って挑戦してみたけれど、如何せん重い。なので何かシーバスに丁度良いフライはないかと世界に目を向けたところ、パイク用に作られた軽くて大きく見せれるジョイントフライが紹介されていたので、それを自分なりにアレンジしてスタートしました。

しかし当時はシーバスのタナに合わせる事ばかりを考えていたので、コノシロが溜まる水深にフライを流すためにタイプ4以上のシンキングラインを多用し、思うような成果はあまり上がらなかったんですな。

結局投げやすさと大物の釣れる頻度からフライはエンリコミノーにずっと落ち着いて今に至ります。思えば更に遡ることハーミットのガイドボート『世捨て丸』(2002〜2011年)運営時代は、エンリコミノー ひと筋でしたしね(エンリコは私の中ではデカイフライではありません、小さいです)。

昨今は更にデカイルアーに発展したメガドッグやダビンチ等のルアーに触発され、デカフライ熱が再燃したわけですが、今年行きついたタガメンは思えばその2013年に投げていれば、きっと物凄い釣果が生まれていた気がします。

さてさて、そのタガメンは20センチオーバーに成長して再挑戦しましたが、その成果はいかに?

変な写真からスタート。その理由は入れ食い過ぎてまともな写真がないのと、ポイントが解らぬ様にカメラを上げられないんです。釣ってはリリースの繰り返しをし、サイズ50〜70センチ弱までと先週の筋トレと変わらずヤバイくらいの状況。でも陽が昇るまでの1時間だけですけれどね。その猛ボイル1時間で腕が痛くなるくらい二人で釣りましたよ。この後ろ姿、誰だかわかりますね?
皆さんもご存知のビリー東センセです。顔出しできる被写体がいるので、今回はビリー劇場となります。ヒガシさんもジョイントフライで釣りまくり。今回最初の1時間は本当にヤバイ状態。例えるならば、相模湾にシイラに行って沖合のナブラを発見し、それに近づいて見るとボイルに囲まれてしまったような状態。ようはベイトが船着きになってしまった感じです。
最初の1時間は余興と言うにはあまりにもサイズと数釣りが良過ぎましたが、本命は真昼間のトップウォーターでドッカーン。最初に向かったポイントは昨年とても良かった場所ですが、コノシロだけ居てシーバスは無反応。そして一昨日にタガメンで釣れたポイントも無反応。仕方なく、多くのシーバスボートが集まる場所へ向かいます。
私はと言うと、最初のうちはとりあえずキャッチしておこうとゲームチェンジャー18cmでスタートし、1時間の入れ食いを堪能。最大は70センチと少しといったところ。その後はタガメンで勝負。
東センセは臨機応変に対応し、状況を見ながらフライを変えていく。フローティングミノーとゲームチェンジャーを使い分けて、釣果をグングン伸ばして行きます。
魚を確実に釣るにはやはり水を捉えるインターミディエイトに分があり、カチカチのGルーミスビーチロッドでも十分しなる魚が次々とランディングされます。
この時期のシーバスは丸々と太っており、その引きも半端ないです。そしてゲームチェンジャーは常に丸呑み。今回も魚のチェックのためにウッチー船長にメガドックを投げ続けてもらっていたのですが、珍しく一本もフッキングせず。フライがルアーに勝る日もあるんですな。それとも周りの船がデカルアーを投げ過ぎているので、ルアーにスレてきているのかもね。
私はこんな感じでタガメンをポッカリ浮かべ、ユルユル引き。すると15分に一度くらいはこのフライにドッカーンと出てくれます。しかしです、なぜかテンションを緩めて次の体制に移ろうとする時だけに出るのでアワセをくれる事ができません。喰いついて水中へ引き込む大物の姿を何度も見ているだけに悔しくてなりません(もっともシングルフック1本にこだわっているので、それもあるのです)。トップへこだわりすぎるとなかなか釣果へは結びつきませんなぁ。ちなみにタックルはGルーミスのNRX+ スイッチ 11ft8wt・4pcsラインは330グレインフローティングにポリリーダー10ftの先端60cmカット。そこにティペット30ポンドを60cm付けてます。でかいフライはリーダーが長くなるほどターンしないので、フライラインとフライが異常に近いですが、魚の喰いにはなんら問題ありません。
時間も迫り大満足した二人ですが、最後に少しだけやりましょうと立ち寄ったポイントで起きました。今年のビリー先生は何か持っているようです。ウッチー船長は胴の間でメガドックを投げ、私はミヨシで風下にキャストしていると、反対向きに投げているビリー先生のロッドにヒット。フッキング後にしなるロッドの曲がりを見て、ウッチー船長は大きなランディングネットに持ち替えました。
やっちゃいました、ビリー先生、ビックフライでハチマルオーバー(83cm)です。丸々と太った見事で無傷な魚体でした。今回の釣行で思うことは投げ続ける根気とこだわりのない臨機応変な対応です。ルアーでもそうですがトップウォーターはバイトの迫力はあるものの出た時にルアーもフライも弾いてしまうデメリットがあります。確実にキャッチするには、メガフライ(ゲームチェンジャーやエンリコミノー)でインタミだと言う事を皆さんも覚えていきましょう。次のハチマルオーバーをキャッチするのは、きっとあなたです。

 

タガメン

昨日タイイングした二分割のジョイントフライがその硬い甲羅の様に見える部分にアイを付けた時、関東のとある釣り場で見たタガメを思い出した。

今から10年以上前になるだろうか。当時の人気河川にある一級ポイントは橋下にあり、たとえ平日と言えどもその場所でイブニングライズを狙うには15時前に入らなくてはならない程。私は人が多い場所は苦手なのだけれど、一度その場所を経験したかったので13時にそのポイントに入りイブニングまで待って楽しんだ思い出がある。

釣り終えて自分の車へ戻る橋上には真新しい街灯があるのだが、その場所でカブトムシよりも大きい虫がブンブン飛び回っていたタガメ。久しぶりに見たタガメが街頭に群がる姿を見て、衝撃を受けたのを覚えている。その大きさと貫禄、男の子には憧れの虫を(オジサンになっても)捕まえてしみじみと眺めた後、そのまま放虫した。当時でさえとても珍しかったタガメだけれど、今年に入ってレッドデーターブックに入ったとの事。タマムシ同様に生きている個体を見る機会は本当になくなってしまったなぁ。

そんなタガメフライを持って出掛けた本日。予報に反して強風にてござる。波間に引き波を立てて泳ぐその18センチのフライを見ていると、「こんなものに喰いつくかいな。」と思えてしまう。そして投げているうちに「タガメ、タガメ。」を連呼する私。それはやがて氷川きよしの・箱根八里の半次郎の曲に合わせて「タガメったら、タガメン〜♪タガメったらタガメン〜♪」とサビを替え歌にして歌っていたらドバッとシーバスくんが喰いました。

一度投げたらまた改良を加えたくなる私。本日のお仕事がひと段落したら、タガメン2号機の制作に取り掛かり、次回の釣りまでにこのフライにあったリトリーブを考えます。「全集中、水の呼吸、拾壱ノ型 凪 (じゅういちのかた なぎ)」で攻めてみますか(笑)

東京ゲートブリッジにレンブラント光線が放り注ぐ。神秘的なスタートに今日は良いことがあるのか?と思いきや、予報に反しての強風にて釣る場所が風裏に限られる。
オープンウォーターで投げる前に壁打ちしていたらぶつけて目がポロリ。芯を刺して付けたので、芯が残ったので、目がつぶらな目に。
インタミでエンリコミノーを引っ張ると、コノシロ絨毯はたまにスレ掛り。写真を撮って参考にします。この場所のコノシロは少し小さめ。
「タガメったら、タガメン〜♪タガメったらタガメン〜♪」と言いながらピックアップしようかと思ったら、ドバッと出たロクマルアップ。釣ってみて思うのは、もう少しだけ改良が必要かな。
あまりにも風が強いので、いつまで経ってもキリンさん(クレーン)の隙間から富士山が見えてます。
陽が昇るとコノシロシーバスは音信不通。なので、タンカー周りで壁打ち。この季節なので、お魚は満遍なく入ってますが、サイズは一回り小さくなっちゃいます。
bSのビーニーをシムスのキャップの上からかぶるとこんな感じ。今日は帽子を飛ばなくする為の役目でかぶってたけれど、暑かった。
ちょい沈めで魚は程よく数釣りができました。次回への宿題はタガメンの多少の改造。最初は幅が広すぎたと思ったけれど、メガドック(ルアー)の幅を見てもっと大きくしても良い感じ。毎度毎度だけれど、タイイングって楽しいなぁ。

 

筋トレ祭り

どんな釣りのフライキャスティングが一番ハードワークか、ふと考えてみた。普通に考えれば高番手を使う50キロもあるターポン狙いがハードワークに感じるけれど、あの釣りはサイトフィッシングなので、思っているよりもキャスティングは少ないんですね。ではマグロはどうかと言うと、こちらはショートキャストで沈めて引っ張る釣りなので、皆さんが思っている以上に投げません。ではどんな釣りがハードワークか、いえフライキャスティングをしながら筋トレができるか。それは意外に身近な釣りだったりするのです。

コノシロシーバス開幕!

知らない方に一応書いておきますが、そんな名前のシーバスはいません。コノシロ好きなシーバスのことを指します。コノシロはお寿司のネタであるコハダが大きくなった魚で、出世魚だと言う事はご存知? シンコ→コハダ→ナカズミ→コノシロの順で、大体15センチを超えてきたものをコノシロと言い、大きくなると25センチ近くになります。

シーバスは人間様が好きなコハダの大きさよりも一口でお腹いっぱいになるコノシロがお好みのようで、今まさに成長しきったコノシロを爆喰いするシーズンに入りました。シーバスにとっちゃ、お寿司屋で時間無制限コノシロ食べ放題状態になった訳。彼らにとっては食べ放題祭りなんですヨ。

そしてフライフィッシャーマンから見ればそれを釣るシーバス祭りなのですが、出船してから帰るまでに使う筋肉が全身なので、コロナ禍で弛んだ肉を引き締める筋トレ祭りでもあるのです。そんなお祭りに参加してきた訳ですが、釣れ過ぎる時には大した写真はありません、本日その様子をご紹介。

台風が外れ東京湾は雨だけが酷く風もそれほどなく海は穏やかで凪いでます。低気圧の接近はシーバス入れ食いの予感。そうとなれば多少の雨なんて、なんのその。出発前からビショビショになりながらの出船デス。
ポイントへ着くとそこにはコノシロ食べ放題を楽しむシーバスと、シーバスに突き上げられて弱ったコノシロを狙う鳥たちが乱舞。他のボートは一隻もありません。写真を撮ったあとは鳥山は物凄く大きくなり、僕らはその鳥山の中で釣りをする状態。パチンコで7が三つ並んだか、もしくはマリオの無敵状態?何がなんだか、こんなに型の良いシーバスが入れ食いなのは久しぶりでございます。めちゃくちゃ釣れている時間帯は写真なんて二の次。
目の前に広がるボイルの中で一番大きそうな群れにシュート。シーバスは奪い合ってフライに襲い掛かりますが、今回は漢の釣りを展開しようと思い、一番小さなフライでも13センチあるので、自ずと魚のサイズにふるいが掛かります。対象物がないと小さく見えるなぁ。ちなみにボイルが近づけば遠投いらず、船べりでヒットします。
シーバス のサイズは60センチ台中心の入れ喰いモード。最大で70センチ弱。サイズが良いから一本をキャッチするのにも大変。でもフライが大きい為にワンキャスト、ワンヒットとはいかないので、ミスバイトも多発(3/0に掛からないのは小物なので関係ありませんが)。その為、持ち込んだ9フィート11番と11フィート8番のフルキャストが続きます。出船中は一度も休まずキャストをし続けたので、一体何回キャストしたか分からない程。いくら投げ慣れているとはいえ、自分のタフさにビックリ。そしてなんとハードな釣りでしょう。
最初のうちは入れ喰いを楽しむ為にコノシロと同じサイズにフライを合わせたのでエンリコミノーが大活躍。でも私が投げるエンリコミノーと彼が投げるエンリコミノーでは、彼のフライの方が圧倒的に喰いが良かったのです。その理由は・・・。
二人で次から次へと釣るので、船長はランディングに大忙し。僕らはこんな事は滅多に無いだろうと、ロッドを振ることをやめません。ちなみにこのロッドはスイッチ。グリップが長いから魚が小さく見えちゃいます。
最初のひと流しで20本以上はキャッチしたでしょうか。エンリコミノー様様でゴザイマス。フックサイズは4/0で13センチほど。チャートリュースカラーは圧倒的に喰いが良かった。この時点でラインを引いている左手が疲れ、ボートの揺れに対応するバランスと魚とのファイトで腹筋を鍛えてます。そしてファーストリトリーブなので左手もポンプアップされ、パンパン。
ボイルが止まないので、ようやく遊び心を思い出した私。このフライはEPファイバーを使ったフローティングミノー6/0で20センチあります。これをインタミラインの両手引きで引っ張るとシーバスがワラワラと付いてきてフライの奪い合い。フライが大きいからチビは掛からず。そんなことよりも時合いが来ている時は写真なんて撮ってる場合じゃないね。ロクな写真がありません。
その他に写真のドラゴンテール8インチ6/0とTボーンフライ6/0、ジョイントマレットヘッドフライ4/0など15〜20センチを使ったけれど、全部のフライで釣れた。自分のタイイング努力が実ってなんか嬉しい。心残りはゆうにハチマルサイズオーバーが掛かってもフッキングが甘く、また掛かってもその最中にバレてしまった事かな(使い回しフライを多く使ったので、針先が甘し)。後半は遊んだとは言え一人で30本以上は釣ったかな?

流石に最後の1時間位は食い渋り。その食い渋りの中でも圧倒的に喰ってきたのはどっちのエンリコか?答えは下です。上が私が作ったもので、下はエンリコで売っているコマーシャルフライ。全体のフォルムやタイイング方法は大きく変わらないのだけれど、下のベースカラーはチャートリュースで私のはグリンチャートリュース。水の中に入った時の存在感が圧倒的に下のフライの方がアピールした為、今回はその差が出ていた。わずかな違いですが、カラーってとても重要なんだとつくづく感じました。と言う事で、本日の筋トレお終い。そして補充のエンリコミノータイイングしま〜す。

楽しきハードワーク2

今年のシルバーウィークの各地は大賑わいの様ですが、閑古鳥が泣いているのはイベントがほとんどない水道橋(後楽園)だけのような気がしてなりません。かつての賑わいは何処へやら。もっともこの時期のハーミットはいつでも閑古鳥が鳴いてますが(笑)

そんな季節なので秋口からハーミットの定休日を少し増やして日曜日もたまに休むのですが、定休日と書いておきながら朝練の釣りとキャス練を終えて出勤してしまう私は、仕事が板についてしまっている様。しかし初老の私に取ってはハードな毎日は(一昔前は40歳でも初老だそうですから、あなたも仲間です)少しずつ体のあちこちが痛くなっているのは確か。でもそんなのお構いなし、魚が釣れていると言われればその痛さは感じる事なく、どこへでも馳せ参じるのです。釣り以外は何もしないので我が家の庭は草がボーボーでジャングル状態、困ったもんです。こんな釣り馬鹿に付ける薬はどこかに売ってませんか?

さて、東京湾の水温が下がり始め、来るランカーシーバスXデーの日を予想するために海へ出ておりますが、珍しくうっちー船長から釣り前日にタックルアドバイスの電話が。こんな時はきっと釣れるに違いない。さて、その結果は・・・

シーホースのユニコーン3の全景はこの通り。前の船よりもぐっと大きくなりフロントデッキはかなり広いです。夢の島マリーナに車を止めてこの船にたどり着くまでにざっと5分。曲がる目印はトリマランのヨット。そしてポールにあるSWELL FISH(フグ)のアートが目印。釣り終わりにはマリーナでシャワーを浴びられます。
千葉県浦安市で一番高い山であるサンダーマウンテン(嘘)を横目に沖を目指します。目指すはオープンウォーターのボイルポイント。聞けば前日は90(キュウマル)をキャッチしたとか。気になるのは本日は昨日と違い快晴なり。
ポイントを写すとプレジャーボートが集結するので、写真はお魚ばかり。入ってすぐにボイルがいたるところにある状態。投げればボコボコ、写真なんて取ってる場合じゃありません。太陽が上がればボイルは無くなっちゃうので、プライムタイムなんてものは、たかだか30分程度なんですからね。
僕らがひたすらキャストしている間に、新たな群れを見つけて船をつけ直してくれるうっちー船長。ボイルは広範囲に渡るので、いつの間にかシーバスガイドボートだらけ。そしてプライムタイムは予想通り30分で終了。その後は船長の指示により少し下のタナを狙います。
サイズアップを狙う時は、ひたすら漢引き。何もない時間を我慢すると突然こんなサイズがやってきます。トップの釣りのサイズが40〜55cmに比べて沈める釣りは50〜70台とサイズアップ。周りのルアー 船はお祭り状態。
今回ナナマルシーバスが吐き出したのはなんとイシモチ。底ベタの魚のイメージですが、こんなベイトも食べるのですね。しかも1匹ではなく幾つも出てくるので、イシモチをイミテートしたくなる創作意欲が湧いてきます。
対象物がないと迫力がありませんが、ご覧の通り。ちなみにうっちー船長に魚探代わりにルアーを投げてもらうと入れ掛かり。ルアーロッドを借りて私も言われた通りにすると、やっぱり入れ掛です。このルアー で学んだことは攻めているレンジがタイトな事と、ルアーの波動がキモだということがわかりました。波動はどうにもならないけれど、責めるレンジはキチンと同じにするとフライでもやっぱり掛かるのです。しかし・・・、今回の私は数は沢山釣れどもサイズには恵まれず、次回への宿題となりましたとさ。
一回の釣行で交換したフライたち。こうして空のケースを用意しておき、淡水で濯いで乾かし次回また活躍してもらうのです。小さいのは7センチほどで大きいのは20センチオーバーのフライ達。コノシロランカーシーバスに向けて、体力とフライの選択肢を増やさないとなぁ、と感じてます。シーバスシーズン真っ只中。皆さんも腕が痛くなるほどの入れ掛かりをご堪能くださいまし。

エロい魚を求めて東京湾へ釣りに行く

「ピンクばかりを喰うなんてエロい魚だなぁ。」

私じゃないですよ、ウッチー船長の発言です。ピンクというカラーは女性からすれば「カワイイ」なんて言われるカラーかもしれませんが、男にとっちゃピンクというカラーはエロいらしいです。うっちー船長の頭の中では「ピンク = 夜の繁華街」を想像するんですよ、きっと(笑)

さて、そんなエロい魚の話、ウッチー船長の名前が出た時点でシーバスだという事はわかりますね。本日は熱帯低気圧が通過という事もあって、私の中では「熱低(または台風)=気圧が下がって魚が浮く」という方程式になります。今回は台風じゃないから海は本格的な大荒れにはならないだろうから船は出るだろうと大雨予想の中、出船をお願いしました。

その結果はいかに?

エロい魚を釣らせてくれるシーホスは船が変わりました。前よりも一回り大きくなってハードトップ付き。エンジンは150馬力と格上げされ、さらに機動力を増しています。船の名前を知らない方のために教えますと「ユニコーン3」で、これで3艇目。個人的には第3内田丸にして欲しかったなぁ。
最初のポイントへ着くや否や最初の一投でガバッと出た。本人は絡んだラインに気を取られ見ていなかったにもかかわらず、魚はラインが走るほど咥えこんだので、遅合わせでもガッチリかかった図。ロッド はいきなり満月、さすが夏のシーバス。ってか、夏はもう終わりなんだけれどね。
しょっぱなからフローティングミノーでまずまずのサイスが出てしまいました。今までシーバス不調の話が出ていましたが、この熱帯低気圧と台風通過で海水温が少し下がり、一気に活性が上がった感じがします。雨にも降られず、ヨカッタ。
私はというと、コノシロシーバスシーズンに向かってスイッチロッドの練習でございます。練習といっても糸を垂れるんだから一本ぐらい喰いつくかと思ったら、シーバスの食べているベイトはカタクチイワシ7cmほどだったので、20cmのフライには見向きもしません。それも反応はフローティングミノーオンリー。
潮の澄んでいるポイントを点々と釣り歩き、私はしばしこのでかいフライの動きを見て「釣れそう!」を連発するだけで、釣れません(笑)。魚のボイルを見て初めてシングルハンドにラインを通しました。
とあるポイントへ着くと、潮通しの良いカドでボイル発見。フローティングミノーを通すとヤバイくらいに魚が出続けます。しかし喰いが浅く、5〜6回出てようやくフッキングするくらいのレベル。なので、フライへの反応はめちゃくちゃあります。今回は熱低接近+曇り+水温低下の三拍子が揃っているので、魚はストラクチャーにタイトに着いておらず、オープンウォーターにいます。誰がやってもシーバスは乱舞する状態でした。
外海はシケ気味だったのであまりやらなかったけれど、この白波の中へフライを通すとシーバスがムーンサルトを決めてきます。そして数匹の奪い合いの末シーバスくんはヒット。
一緒に行ったお客さんがピンクを投げて入れ喰いしていたので、それに習って私もピンクへ変更。エロい魚を頂きました(笑)。確かにピンクに変えた途端に反応が良く、そしてフライを舐め回すようにして数回のバイトの末ヒットするので、艶かしい感じを受けます。君は男を惑わす雌なのか?
風の塔にも寄りましたが、風が結構強かったです。だけどユニコーン3は以前と比べてずっと波切りが良く安定していたので、とても快適。ただ、これだけシケていると船に乗り慣れていない人は何かにずっと捕まっていなきゃならないから、キャストする事もできないかもね。でもシーバスくんはまんべんなく入り始めたので、これからはどこでも釣れてくれる事でしょう。
結果、めちゃくちゃバイトをもらい、シーバスも35〜60弱まで多数ゲットしてきました。よって、シーバスの秋シーズン、解禁しました! とハーミットが高らかに宣言いたします。ちなみにオカッパリは川筋も釣れますヨ(雨の濁りが取れたら)。

メーターオーバーへの道(シーバス編)

私が掲げるフライで『目指せメーターオーバー!』の魚は、国内の4種類。このブログを読んでいるとそのうち釣れそうな気になってしまうオオニベがまずその一つ。北海道のイトウは、かつて入れ込んでいたルアーで狙うライギョと同様に、大体90cm前後のところで足踏みしてますが、これもさらなる飛躍を目指して頑張らねば。四国のアカメへの挑戦は現在保留中ですが、時期を見て再開するつもり(最近は夢が多すぎて体が足りません)。そして最後にあげるのがご存知東京湾の住人であるシーバスくん。

私がシーバスのフライを始めたのは中学生の頃で、実に40年以上の月日が流れ、その間にシーバスフライは大きく様変わりしています。今の様なフローティングミノーが流行る前は世捨て丸で毎夜東京湾でエンリコを引っ張りまくりでしたが、達成感のあるサイズをキャッチしてから熱は少し薄れていました。世捨て丸も手放したしね。しかしここ数年で流行り始めたビックルアーでの釣果に感化され、シーバス大物欲熱が再発。一番身近なメーターオーバーは今現在もこの東京湾のどこかを泳いでいるのですヨ。そう考えただけでワクワクしませんか?実際に今年に入ってシーホース では1本上がっていますしね。

そもそもビックルアーはなんでそんな大物ばかりが選んで釣れるのか?という疑問を自分なりに推測すると、圧倒的なアピール力、小物が掛かりにく大きさではないかと思います。そして私のフライはそのビックベイトに近づけるためにどんどん大きくなり、改良に改良を加えてついには20cm超え。そして現在の課題はフッキングの向上を目指しています。

この時期は本来はそろそろバチ抜けのシーズンに入るのですが、シーホースのウッチー船長に聞くと「バチ抜けまでもう少しだけれど、まだまだ大物が上がってますゼ、どうです、また挑戦しますか?ビックフライ。」とビックベイト探究のお誘い。昨年末に起きた、ど日中にランカークラスがフライを奪い合う姿を思い出し、今回もフライに少しだけ改良を加えて出撃しました。その結果はいかに?

シーホース の内田キャプテンは写真で紹介すると強面ですが、ひょうきん物でおしゃべり好き。今回は日中のバイトシーンが見たくて14時の出船。
23cmあるこのフライはドラゴンテールとTボーンフライを合体し、そしてヘッドからフックを後ろへ下げてゲイプ幅を取りたいためにジョイントにしてあります。フックは6/0(小さいとなんかバランスが良くない気がするので・・)
ポイントの写真はあまりにもピンポイントなので記載しません。まずは沖の大物ポイントへ。開始して数投目に90cmくらいのサイズがもんどり打ってビックフライにバイト。ロッドに物凄い衝撃がくるのですがなぜかフッキングしません。すぐに投げ直すとまたも同じ様なサイズがバイト、でもフッキングしないんです。フッキングに関しては試行錯誤を続けてますが、トリプルフックにするとなんか自分が負けた気になるので、シングルフック一本で頑張っている次第。今までのフッキング率を考えるとシングルフックのジョイントという発想は、改良してもあまり良い結果を得ていない感じ。
その後も大物ポイントでは必ずバイトがあるのですが、フッキングが決まることがなく掛かっても1〜2秒で外れてしまう始末。バイトは死ぬほどもらうので、釣れないのにフライはどんどんボロボロになり、今回の改良はうまくいかなかった見たい。このフライを投げるためにシングルハンド9フィート12番(注文しているスイッチロッドが届かないので)を投げ続けていたら手首と肘が悲鳴を上げ始めたので、仕方なく9フィート8番で投げやすいエンリコ4/0へ変更。少し暗くなってきた事もあって、とある場所に入って一投目でこのサイズ。産卵後の個体ですが嬉しい重さとトルクある引き。エンリコ丸呑みでゴザイマス。
その後は同じ場所で入れ食い状態。最初のうちは真面目に写真を取っていたけれど、途中でめんどくさくなり大物だけよって写真を撮ってました。
12番ロッドからスコットセクター8番に持ち替えれば、まるで4番ロッドの様な快適さ。それもその筈、ビックフライとライン400グレインの重さを合計すると35g以上の重さがあり、さらにそれが水を吸っている事で50gはゆうに超える重さ。それを片手で数回振り回してからキャストしている訳だから、手首には半端ない負担だものね。8番なんて空気見たい(笑)
結果、エンリコに変えてしまえば最大は75cmで小さくても60cm台の入れ喰い(その変わりバイトする魚が一回り小さくなってしまう)。ビックフライの改良はまだまだ続くけれど、改めてエンリコフライ12〜13cmの偉大さを感じました(私とってはめちゃくちゃ軽い)。シーホース 絶賛フィーバー中。60アップをキャッチしたことがない人は行くなら今かも。

Tube Candy / チューブキャンディ

今年に入ってもう10日以上過ぎていますが、「管理人さん、ブログ更新してないけれど、何処にも釣りに行ってないの?」と聞かれます。いえいえ、ちゃんと行ってますヨ、釣りに。だけれど今年の初っ端なは台風の影響が大きかったY川で鯉リベンジをしたのですが、返り討ちにあいました(泣) なので今は次の釣行へ向けて充電中でゴザイマス。

寒さも手伝って皆さんも釣りにはあまり行ってないようですね。なので、私が宿題を差し上げます。このブログを見ている人は1月中に、自身が巻いたことがない新しいパターンを5種類以上20本以上のフライを巻きましょう。宿題の提出期限は1月31日ですよ、忘れずに(本気にしなくて良いですが、本当に宿題をした人は管理人のその成果の写真データを送りつけましょう)。

どんなものを巻いたら良いかテーマが決まらない人は、こんなフライタイングを以下に載せますので、挑戦してみてくださいな。このフライは材料も少なくそして意外に簡単です。ソルトウォーターフィッシング全般に使えますので、皆さんもお試しあれ。え?海には行かない? 色を変えればもちろんトラウトも全然イケますヨ。

今回はD-Hooks #2456の2番と1番を使いました。フックはなんでも良いですが、シャンクはロングシャンクよりはスタンダードシャンのものを使った方がまとまりは良いと思います。スレッドはビーバスのGSPスレッド100Dです。まずはフック全体にドレッシングして、その部分に瞬着を少し塗っておきます。
スレッドをアイから約3mmぐらいの場所にフラッシャーブーを2〜3本巻き止めます。
フラッシャブーはベンド(テール方向)に向かって巻き進み、ベンドまで巻いたら元の方向はUターンして巻き進めます。そして元の位置でスレッドで固定し、余りはカットします。
クラフトファーのホワイトをひとつまみカットし、アンダーファー(根元にある短い毛)を櫛をといて取り除きます。そしてクラフトファーはこの位置で巻き止めます。巻き止めた後は必ず瞬着を少しだけつけましょう。
フラッシャブーを3〜4本取り、その真ん中をどちらかのフックの側面に巻き止めます。このバイスはフックを挟んだまま回すことができるので、逆さまにして反対側から巻き止めました。
フックを正常な位置に戻し、前方に余ったフラッシャブーを折り返して反対側面に巻き止めます。
新しくクラフトファーの別の色(写真はマゼンダ)をひとつまみ用意し、ホワイトの時と同様にアンダーファーを取り除きます。そして今度は逆向き(アイの方向に先端)に巻き止めます。
クラフトファーのマゼンダはテール側へ折り返して、そのすぐ前にスレッドを10回転ほど巻き留め、スレッドを一旦カットします。瞬着は忘れずその場所に一滴垂らしましょう。
太めのモノチューブを用意し、解けにくくする為にライターで端を炙りましょう。
炙った側の方を約1センチほど切れ込みを入れます。
その切れ込みを下にして、フックの前からチューブを被せます。チューブは切れ込みの分だけフックのベンドよりも後ろにチューブが行きます。
一旦切ったスレッドをもう一度最後に巻き止めた場所にスレッドを巻き、モノチューブを固定します。まき終わったらすぐに瞬着を一滴垂らしましょう。アイより全ポイに余ったモノチューブはきれいにカットし、スレッドをさらに強く巻き留めてウィップフィニッシュします。そしてもう一度瞬着を垂らしましょう。
シールになったアドヘッシブアイをモノチューブに貼り付け、ギルが欲しい方はマッキーなどのマジックで書いちゃいましょう。
そして最後のコートはエポキシではなくセメダイン のスーパーX2クリアを使います。エポキシは硬くて割れてしまうことがありますが、スーパーXは柔軟性があり、乾いた後の透明感もあります。何もよりも壊れにくく安価なので、お勧めです。この接着剤であれば、あなたの地域でもきっと手に入る筈です。
まずスーパーXを手で温めるかドライヤーで少し温めてください。暖かい状態で塗ると柔らかくなり、塗布しやすくなります。最初は適当に着けて、爪楊枝で軽く均してください。いい加減で構いません。その後、ドライヤーをアイ側から当ててやると接着剤は温まり全体に馴染んでいきます。バイスはロータリーだとなお良いです。いい加減に塗布したスーパーXですが、5分もすると馴染んで全体に行き渡り、かなりきれいになります。硬化は30分ほどですが、フライにつきっきりになる必要はありません、約5分だけです。使用するには一昼夜おくのがベストでしょう。
サーフキャンディと違い割れることがなく柔軟性があるのでかなり丈夫で繰り返し使えます。このフライを作るキーポイントはチューブの切れ込みが必ずベンドよりも後ろに1cmほどくること。この様になっていれば、テールは決して絡みません。
こちらはチャートリュースのモノチューブを使用してみました。ソルトウォーター用として使う場合は、主にマゼンダやチャート系が主流。淡水で使う場合はオリーブやグレーでまとめると良いでしょう。

 

メリークリスマスの夜に

なんか以前に似た様なタイトルを付けた気がするけれど、まぁいいや。あなたはクリスマスソングと言えば何がパッと思い浮かびますか? 私はワムの『ラストクリスマス』でしょうか。この曲が発売された当時は青春ど真ん中でしたので、曲が掛かると当時の思い出がすぐに蘇ります。

先だっての23日夜は今年最後のシーバスボートスクールへ急遽行くことになり、夜9時にシーホース から出船。クリスマスを前にしてフィッシング・レディ2名に囲まれてシーバスフィッシングのコツを教えるという、なんとも楽しい夜です。

年末の湾奥シーバスは産卵に出掛けた大物の気配はないのですが、産卵に加わらない50センチ前後までがウヨウヨ泳いでいるので釣りには困りません。特にシーバスを初めて狙う初心者には笑いが止まらないくらい。冬場の管釣りでニジマスを釣るのよりも何倍も釣れてしまうので、「シーバス釣りって簡単なんですね。」と思われてしまいます。ま、こんなに釣れるのは今だけですよ、今だけ。

クリスマスを目前にしてレインボーブリッジはレインボカラーに着飾り、東京タワーはクリスマスツリー色に輝きます。そして時刻が24日に入り皆でメリークリスマス・イブ。いつもならば消えてしまうレインボーブリッジの灯りは、気分を盛り上げるために色を変えて点灯し続けるのでありました。

今年も残り少なくなってきましたが、貴方の釣り納めは終わりましたか?サイズを気にしなければシーバスの入れ喰いにて締めくくるのも良いものですよ。

メリークリスマス!

リトリーブやテンション、フッキングのお話しをしたのは最初の5分ほど。後は狂った様に釣り続ける女性2名。いや正直言って5本も釣れてくれば御の字だと思ってましたが、お二人ともフッキングが上手なので終始入れ食いです。
サイズは25〜50cmほど。お二人で楽勝で100本以上の釣果。私が投げてみるとワンキャスト・ワンヒットの状態なのですぐに辞めて、お二人が楽しそうに釣りをしている姿をずっと写真に収め続けました。
レインボーブリッジを前にシーバスが入れ喰いです。休む事を知らずマシンの様に釣り続けるお二人。むしろ私の方が余裕があるので、おにぎりを食べながら夜景鑑賞です。
今回はキャスティングスキルがそれほど無くてもボート際2m内でも入れ食いでしたので、アワセさえしっかりできれば誰でも入れ喰いを味わえる感じでした。東京湾の豊かさを感じます。
あまりにも釣れるので、最初のポイントですでに腕が痛いと言い出したお二人。それでも釣りをやめずに釣り続けるのは、「普段は管釣りで3時間で2〜3本しか釣れない日があるのだから、嬉しくてやめられません。」の発言。確かに、今の私だったら壊れたフライやボックスの隅に眠ったフライを成仏させるのにちょうど良いかも?と思いました。
最終的には一つのフライが壊れ続けるまで釣っていたので、最後はほとんど鈎だけになるほどの状態でも、シーバスは喰い続けます(笑)。魚のスイッチが入っている時って、オソロシイですネ。

ウチダ式・エクササイズ

フライフィッシャーの皆さん、オフシーズンのこの時期に体が鈍っていませんか? 肩こり、冷え性、釣欲不振でお悩みのあなたには、ウチダ式エクササイズをお勧めします。体を鍛えるためにフライタックルの8番タックル以上をご用意ください。

まずは下半身を鍛えるエクササイズからスタートしましょう。この運動はご自宅ではできません。東京湾マリーナにあるシーホース (別名:ウチダマル)に乗船することで、釣欲に必要な筋肉全てが鍛えられるプログラムです。まずは乗船したら腰を落とした姿勢を保ちましょう。太腿を使ってバランスの運動です、周りのものに掴まってはダメですよ。ポイントへ到着までの15分間、その姿勢で腰をしっかり落とし波に同調する事で体幹を鍛え、波によろけない体づくりをしていきます。

最初のポイントに着いたら一呼吸し、第二の運動です。まず腕を胸の前で大きく広げてフライラインを伸ばす運動、ハイ、「イチ、ニー、サン。」胸を大きく張り、背筋と胸筋を十分に伸ばしましょう。体が温まってきたら、次はフライキャスティングのエクササイズです。

ロッドをリズミカルに4拍子で振り、前腕屈筋と手首を鍛えます、うまくラインが真っ直ぐに延びる様にリストを所定の位置でしっかり固定します。 シュートしましたら大きく左手でラインを長く引き、体の筋を伸ばしましょう。ハイ「イチ、ニー、サン。」ロッドからアタリが伝わってきたら、左手でスピードをつけた鋭い引きでフッキングの運動。これは俊敏さと精神を鍛えられます。皆さん上手くできましたか?

という具合に、本日はウチダマル(シーホース )にてウチダ式エクササイズに参加し、前腕屈筋と握力を鍛え十分にストレッチしてまいりました。

シーバスですか? あ、何のことでしょう? 私は体を鍛えに行っただけですよ。

どうしてもデップリと太ったハチマルが取りたくて、コノシロシーバス最後のご奉公に行ってまいりました。というよりも20センチのチューブフライも改造しまくりで現在ゼネレーション5。その泳ぎと成果を見たくて海へ出た次第。どんより曇り空、お天気持つかな?
本命ポイントへ行くまでに体を温めましょうとのことで、一番近いポイントへ。すると鳥山があり3/0のピーナッツバターでワンキャストワンヒット、入れ食いなのでシーバスを釣ってない訳ではありません。ただしサイズは50cm程度であくまでも肩慣らしです。例によって無限ループで釣れまくるのを途中でストップし、僕らはエクササイズ、ではなくランカーシーバス狙いへと向かいました。
この長雨、嫌な予感はしましてましたが、コノシロはすでにどこかへ行ってしまった様です。魚探には何にも映りません。念の為12番ロッドで体を鍛え続けてみましたが、海面に腕押し状態。な〜んの手応えもありません。
前半に入れぐったシーバスが懐かしく感じる程の無反応マシンガンキャスト。左手はアタリを欲しがっていますが、ただ体を鍛えるばかり。毎週の様にフルキャストしているので、腕は確実に太くなりました。
同船者も私に習ってひたすらフルキャスト。1時間もすると手首が痛くなり、背後の海面を叩く様になります。すると私からの喝! 再びキャスティングに火がつきます。
20センチを超えるチューブ ・ミノー(仮名)は水中に入った見た目では、魚よりも先に私が釣れてます。「俺だったら、間違いなく喰うよなぁ。」と、魚になった気持ち。
かくして、シーホース の所定時間を全く休むことなく12番を投げ続けた私。最後の方に8番を振ったら、何て軽いこと! これこそウチダ式・エクササイズの効果ですな! 今では8番ロッドは私にとっては鉛筆並の軽さに感じます(大袈裟ですな)。2019年のコノシロシーバスこれにて終了。残した宿題は来年2020年10月後半から答え合わせをいたします。

眠れぬ夜・2

♪眠れない夜と雨の日には 忘れかけてた愛がよみがえる♪

先日の二日間はサーモンフィッシングでずぶ濡れになり、昨夜はと言うと、「この雨じゃ他の船は出てないだろうから、釣れるんじゃね〜の?」的な軽いポジティブな気持ちで出かけましたが、オフコースの歌詞が身に染みた夜であります。

このところの東京湾シーバスフライを楽しんでいるのはハーミットのお客さんが多いので、「今宵のシークロは出船を中止した。」とすぐに連絡が入った。私達はシーホースうっちー船長の出船なので、行ってしまえば雨如きで出ないなんて言わせない(笑)。同船者も同意のもと、お馬鹿な僕らはこれぐらいじゃめげません。

出船してすぐのポイント、超入れ喰い。サイズは伸びないが無限ループの状態。やり続けても良いけれど、他のポイントも見たいので移動です。2つ目のポイント、ボイルがバホバホ。風と潮の向きが逆で釣りづらい状態なので、適当に釣れたところで、移動。3つ目のポイント不発。そして4つ目以降「そろそろランカー狙いで行きますよ。」との船長の言葉に、いよいよワシの出番かとロッドを振らせてもらう事に。

雨は降り続いていたけれど、沖へ出てみると思いのほかの強風とうねり。連日のシーバスでラインを2本をダメにして、トラウト用のシンキングラインを持ってきたのが仇になり、強風に煽られ大型フライは空気抵抗で押し戻され、いつもの半分くらいしか飛びません。それに船が流され続け止められない状態。さっきまでの入れ食い状態は皆笑顔で過ごせるけれど、気温8℃・風速5〜7m、10mmの雨となると途端に体力が消耗し、一度休んでしまうと言葉さえ出てこなくなる。そんな時間をしばらく続けたけれど、流石の私もやり続ける気力が折れてしまいました。

そのまま寄港するのは寂しいので船長に別の入れ喰いポイントに連れて行ってもらい、船中70〜80本ほどの釣果(釣る気になれば余裕で100越えできる状態)。サイズは伸びず、30〜55cmと言った具合でした。東京湾奥の底力を感じます。

びしょびしょになったので着替えて帰ろうかと思ったけれど、その気力も失せてそのまま車に乗れば、冷えた体は人肌恋しく寂しい、眠れない夜です。でも私の頭の中で最初によぎったのは人肌ではなく、愛猫を抱きしめたいと思いました。

時計の針は午前3時前。真夜中に帰った私に対し寂しがり屋の愛猫はすぐにすり寄ってきました。でも抱き上げると濡れた体の私を拒否してすぐに自分の床へ、寂しい夜だなぁ・・。

眠れない夜はシーバスに出かけよう!
すると、その寒さと寂しさに、忘れかけていた愛に満ちた日が蘇るでしょう。

雨がザーザーなので、カメラはほぼピントがとれません。皆さんは雨に慣れているので、雨具の対策はバッチリ。むしろ私のシムスウェアの上着がかなりくたびれて来ているので、買い替え時期を実感。
シーバスはお手持ちの6番上のタックルで手軽に楽しめます。オカッパリでも釣れますが、貴重なわずかな時間で確実に釣りたい方は、シーバスガイドボートをお勧めします。
工事中の勝どき橋をバックに、入れ食いだからハイテンションの皆さん。この後、沖の寒さと強風に晒されます。
入れ食いの時は全員でロッドを出しトリプルヒット状態なので、写真なんか撮ってません。今回最後に見つけたポイントは、東京湾ではなかなか見られない物凄い数がいっぺんにボイルし、それが30分以上止まらずに続きました。ボイルと言うより散水している様な状態。
ニコパチを撮っている余裕すらなく、マシーンの様に釣りまくる三名。こんな日に初めてシーバスの人が来たら夢中になる事間違いなし!ただし、雨にめげない心が必要です。
追っているベイトは小さなサッパとイワシ。ベイトサイズは7〜9センチ程。サイズさえ合えばフローティングミノーでもゾンカーでもなんでも掛かります。東京はしばらく雨ですが、これからは夜便の季節。入れ食い用の小型フライと、ランカー狙いの13センチ以上のフライを持って出かけましょう。