シーバス三銃士が目指すのは合計で2.5メーター

私の釣行はほとんど平日な為、その釣行に付き合ってくれるのは休みの都合が付きやすい個人事業主か、小規模の経営者のお方がほとんど。私の誘いは雑なものだから急に、「明後日行く?」と聞いて即答できる人が必然的に釣行のお供になっちゃうんですね。そんな平日釣行組の中で志ざし高く「目指せメーターオーバー!」に賛同して参加しているメンバーは私を含めて3名。今季は毎週ランカーシーバスの釣行に突っ走ってます。でも流石に三人がそれぞれメーターアップを釣るのはとても難しいので新たな目標をたてたのがこの「3人の総合計で2.5メーター!」です。*通常はフライの場合2名出船ですが、私が真ん中に入りバランスよく順番にキャストしている事で船長の許可を得ています。そんな状態ですから、オープンウォーターのみのという根性の釣り。

これは一回の釣行でそれぞれの最大魚一本の値なので、皆が84cm以上のシーバスを同時に釣らにゃならんのです。最初はいけるんじゃない?なんて甘い考えでしたが、いざ初めてみると相当ハードルが高いじゃないですか。そもそも80アップを釣るのでさえ必死なんですから・・・。

ちなみに前回のシーホースでは合計2.12メーター。残り38センチなんですが、誰か一人が90アップでも上げないと、この数字を達成するのもなかなか難しいものですなぁ。さて、そんなシーバス三銃士が今回も性懲りも無く出撃。果たして前回の記録を越えられただろうか?その答えは以下の写真に続く・・。

本日の戒め:根性で投げ続けるだけではなく、アタらない理由を考え模索することも大事

東京湾をボートでクルージング
やっぱり明るい時間帯の写真には色があって良いですなぁ。まずは朝のボイルポイントまで突っ走って海の真ん中でボイルを探すとありました、本日の猛ボイル。しかしこのボイル魚のサイズがやや小さめで、ナナマルサイズまで届きません。最初からタガメン22センチを投げている私は、50センチ程度のシーバスがバイトしても一向に掛かりません。私がバイトを何度ももらって遊んでいる間にちょっと沈めて釣っている二人はなんなくキャッチ。
シーバス計測中
ボイルがまだ続いているので真上から撮った雑な写真、65アップくらいかな。もう一人も同じようなサイズをキャッチして私だけ、ただ魚をバイトさせて遊んでます。ま、本番はこれからだから、私はココで釣れなくても良いのさ。とこの時点では思ってました。
シーバスとのファイト
ひとしきり朝のボイルを二人は楽しんだので、いざ本命のポイントへ。そこはここ数週間の鉄板ポイントだから、周りはシーバスを狙うボートだらけ。どの船もシャローレンジをドテラ流しでシーバスを狙ってます。でもフライで釣っているのは僕らだけだけれどね。10番以上のロッドを爆投する根性の釣りをする時に私が歌う歌、アニメ「ど根性カエル」の『ど根性でヤンス』を大声で歌い始めると、またまた二人にヒット!サイズもナナマルを越えてきたので、こりゃ前回の記録越えか?
フローティングミノー、タガメン
しかし、私はタガメンとビースティチェンジャーを投げ続けていてもバイトは一向にありません。周辺のルアーの方々も、そんなに釣れてないので本日は少し渋い様。今回は投げ続けても魚の反応が薄いので、私は大物を釣りたい一心でうっちー船長にエロトークをお願いしましたが、その効果もありません。タガメンを投げ〜の、時々ビースティチェンジャーというメガフライ縛りが駄目なのかも・・。そう思って最後の最後にEPミノーにチェンジ。それでもアタリはありません。本日は何も無いまま私だけオデコかも・・。
東京湾のシーバス
「スミマセン時間なので、あと3投でお願いします。」とウッチー船長。う〜む、周りも釣れてないし、コノシロも底ベタか。ならばと私は最後の一投は思いっきり沈めてみたのです、インタミラインでカウント25秒。フルキャストしたので回収する距離も長かったのですが、ちょうどラインが一番深く入ったところから浮き上がった瞬間にドン!。上がってきましたナナゴーです。ラストのキャストでキャッチすることが多い私ですが、最後の最後にこの一本だけ釣れてオデコを逃れた私でした。
港内を徘徊するシーバス
かくして本日は納竿。そして今回の合計は2.11メーターと、1センチの後退。ま、オデコにならなかっただけ良かったね。連日同じポイントにデカイルアーとフライを投げ続けられているシーバスなので、そのプレッシャーとベイトの位置から推測すれば、フライのサイズを若干下げて沈めるというのは当たり前の回答だったのですが、どうもビックベイトに拘りすぎて、発想の転換が遅すぎたのが今回の敗因です。次回また精進してガンバリマス。港へ戻るとそこには人を気にするそぶりも見せないシーバスが、気持ちよさそうに回遊していましたとさ。

初冬の息抜きは久しぶりにプールでニジマス釣り(さいたま水上公園)

シーバスへ出撃するたびに少しずつ寒さが増してきましたなぁ、もうすぐオオニベの季節です。一昨日は急にオオニベスイッチが入ってしまい、22時ごろまでお店でタイイングに没頭してしまったため、火曜日の釣りは何にも用意ができず。なので朝起きて決めるお気楽な釣行をする事に。その夜のうたた寝で、「お前、釣れば良いってもんじゃないんだよ!」と突然隣りのおじさんに怒鳴られた日の事を思い出しました。あれは今から35年以上前のことだったかな。

埼玉県の冬はハーミット的な言い方をすれば、初心者に優しい埼玉四湖(プールだけれど)解禁です。ひと昔前はルアー&フライに解放されていたのは確かさいたま水上公園のみでしたが、今では川越・しらこばと加須はなさきの4つが解放されています。

その上尾にある「さいたま水上公園」で昔は暇な時によく釣りをしていたものです。夏にはそのプールへ出向き、真ん中にある島の水中部分はどんな風になっているかを潜って調べた事もあります(笑)。 そんな昔のとある日、私は6番シューティングヘッドのインタミにモノフィラのランニングラインを継いだもので、その島の真ん中までぶっ飛ばして釣りをしていたのです。このプールは最深部が1.4mしかなく(プールなので当たり前か)、コンクリートに固められたプールは早い時期は水温が温まりやすく魚は水温の低い最深部へ、遅い時期になるとコンクリートの為に水温が冷えるのが早いので、やっぱり最深部に固まってしまう傾向です。

それを知っている人はおよそフルラインの距離である25mをぶっ飛ばして釣る訳ですが、キャスティンがままなら無いおじさんは届く訳もなく、飛ばせる人がずっと入れ食いになる訳です(もちろ飛ばす以外に喰わせるテクニックも必要)。すると隣のおじさんが私に近寄り、冒頭の言葉を放ったのです。

「お前、釣れば良いってもんじゃないんだよ!」と。怒鳴られたので思わずスミマセンと言ってしまいましたが、ふと我にかえり、なんで釣っちゃいけないんだ? と困惑。しばし考えてその後も時間いっぱいまでずっと釣り続けました。あの頃の私は大人気ないなぁ、と言いたいですが20代だった私は、まだまだ釣り足りないガキ同然だったんですね。

そして昨日。今でも同じように良く釣れる管釣りとして再認識。上尾まで行くとちょっぴり小旅行気分で楽しいですね。私の朝霞ガーデンネタも飽きた事でしょうから、たまには埼玉四湖で息抜きはいかが?

*2024年12月追記:さいたま水上公園は令和4年2月27日をもってプール区域の営業を終了いたしました。

さいたま水上公園駐車場
駐車場の様変わりにビックリ。もう一つ昔話をすると、当時ここへ来るといつも某有名○○の営業車がこの駐車場にズラッと並んでました。皆さん口裏を合わせて釣りをしている訳で、16時の閉園後に営業へ行くと言ってました(笑)
ルアーフライ釣り場入り口
昔は表の入り口までぐるっと半周して歩いて入っていたのですが、今は駐車場の目の前に入り口がありました。中でやっていた飲食の屋台を期待していたら、やっぱりそんなものはすでに無く、空腹の三時間を過ごす事に。
さいたま水上公園の釣り
一番良いポイントは数カ所ある円形の島が一番近い場所なのですが、もちろんそこは既に先客が。なので、人が居ない一番遠い場所から島狙い。タックルは8.6フィート4番にフローティング。リーダーは付いていた適当なもの。ティペットは4Xで90cmほど。その先にMSC風のニンフかタン系のマラブーを結ぶ感じ。
プールで釣るニジマス
20m以上はぶっ飛ばしラインでアタリを取るリトリーブのスタイルで、ワンキャストワンヒットの入れ食いです。20本ほど釣ったところで太陽が出てきて多少喰いが悪くなったので、今度は少しだけフォールを入れると同じように釣れ続けます。このプールは水車で水を循環しているために、手前と奥の流れの差が生まれるので、そこにできるラインの弛みが大きくならないようにメンディングを入れながら細かなリトリーブをすると、より釣れます(流れに引っ張られるので、スイングの釣りに近いかも)。
さいたま水上公園での釣り
入漁料は一日¥2,620と県営ならではの料金。私は長時間釣り続けてもしょうがないので3時間券の¥2,100で楽しみました。ちなみに埼玉四湖の中でさいたま水上公園(上尾)だけが平日の営業時間が短いです(それぞれ異なるので要チェック)。
埼玉のプールトラウトフィッシング利用規約
私は3時間休まずに釣り続けてざっと50本ほど釣って終了。キャスティングさえしっかり身につけていれば、貴方もきっと入れ食いですので、楽しんでください。ここのルールは一般的な管釣りとほぼ同じ、バーブレスフックで楽しみましょう。
釣り場では必ず後方確認を
この歳になって大人気なく釣り続けましたが、癒されに来ているので釣れる管釣りって楽しいですね。良いキャス練にもなりました。今後もたま〜に、顔を出そうかな。

続スイングボーイズ、大雨に撃沈す

天気予報は「明日は大荒れの天気となるでしょう。」と伝えたら、貴方はどうしますか? 私はお馬鹿なので、”こりゃ人が来ないから入れ食いじゃない?”と、ポジティブな発想が浮かんでしまうのです。でもね、その選択肢が湖ならば少しは分かるのですが、前回あまり芳しくなかったスイングボーイズのポイントへリベンジとなった訳。

家を出るときはポツポツの空模様。天気が外れてなんとかなんじゃね〜の、と思ったのも束の間。関越自動車道へ入った途端に雨、アメ、あめ・・。それも時たま期待を持たせて穏やかになるものだから、群馬県に突入しても「意外と釣りになるんじゃない?」という相変わらずポジティブな二人。釣り場へ着いても雨足は変わらず。こんな日に釣りへ来るのは僕らぐらいでしょ、と思ったら先客がひとり。こんな男気なスイングボーイがいるのだから、オイラ達も負けてはいられないと慌てて入漁証を買うのでした。

”本当に買うの?” 的な漁協のおじさんの怪訝な顔をよそに、支払いを済ませ早々に用意を済ませる二人。両岸の濁りが多少は出てきたものの、一番良い流れの筋はまだ濁っていなかったので対岸へ渡渉し、すぐに釣りを始めた。

しかしである、ロッドを何度か振り回していると、最初は綺麗だった水がみるみるうちに濁り出し、ものの30分で足元が見えなくなり始めた。ロッドから伝わる魚信と勘違いするアタリは流されて来た落ち葉ばかり。雨足は徐々に強くなりだしたので水位を測るための石を決め、その石が水没したら釣りを中止して渡渉するとにした。川というものは自分の場所が降っていなくても上流の雨が集まり増えてくるものと肝に銘じる。案の定、雨足が弱まりだした頃には濁りが強くなり基準の石はその1時間後に水没し、僕らは釣りを断念。降りしきる雨の中で1時間スイングするために三千円を散財したお馬鹿な二人でありました。

こんな時は温泉入って飯食って帰るに限るよね。釣り場以外は何も知らない私なので、今回は群馬の温泉を堪能し家路へつくのでした。埼玉県を南下する頃には雨は上がっていたけれど、高速が混み始めた為にカーナビは和光北インターで降りるように促してきた。ん? これって釣りをして帰れって事ですか?

今回の戒め:ポジティブな妄想より、冷静な観天望気を

雨の中のスイング
スタートは前回の時と水位は同じ(前回は雨の後)。元々が水位が低いので後10センチぐらい上がったら退渓しようと釣り始めた。竿の振り始めはまだ流心が濁ってなかったので釣れるかも?と、わずかな期待。しかし何もナッシング。
雨の中のスイング
だんだん濁りが強くなり、足元が見づらくなってきた。僅かなアタリは全て流されて来た落ち葉でした。
雨による河川の濁り
くるぶし程度の水位はまだ濁りがないけれど、その前の底が全く見えなくなり始めた。こりゃダメだわ、と目標の浅瀬で退渓。ダメ元で行った釣りなので、仕方ないですね。その後はリバートピア吉岡という温泉に浸かって家路へ。本当はこのまま帰るつもりだったのに、カーナビは和光北インターで降りろというんですよ。
朝霞ガーデン
インターを降りたら必然的に吸い寄せられてしまいました、朝霞ガーデンに。仕方なく?3時間釣りをする事に。結果、レインボーをたっぷり釣って帰りましたとさ、チャンチャン。釣り→温泉→美味しい食事→釣り。コンビニ飯は一切無しの意外と充実した一日。

カメムシフライに願いを込めて(予測とのズレ)

朝の冷え込みを少し感じる頃には「そろそろカメムシの時期だな。」なんて思いながらほくそ笑むのはフライフィッシャーマンだけ。都市から少し離れた場所に住む人にとっては越冬の為に家に侵入する厄介者であり、この虫を見たら臭いを想像してしかめっ面することでしょう。

今年は暖かいのか寒いのかよくわからないのが私の見解。朝の気温は例年に比べて涼しいと感じるけれど、陽が上がるとカラッとしてはいても夏に近い暑さが続いている気がします。シーバスでもそうですが、海水温がまだ高めだからもう少し様子をみようと二の足を踏んでいると、あっという間にシーズンは始まりボート予約が取れず、気がつけばピークを過ぎているなんて事もあるもの。そう、季節は必ずどこかで追いつくのです。釣り人はそれを頭に入れて行動しないとね。

台風後の暑さも落ち着き寒暖差が大きくなったのでそろそろカメムシでしょ、と思って今週の釣りは湖のドライフライフィッシングに決定。そのドライで狙う候補地は現在は芦ノ湖本栖湖野反湖丸沼。この四候補の中で野反湖は先だって行ったので却下。芦ノ湖本栖湖はまだ水温高めなので、ならばと丸沼へ出かけてきました。

さてさて、その結果はいかに?

今回の戒め:ポジティブな希望で楽観視せず、最悪に備えてフライはバエティに富んで備えよ。 タックルは仕事同様にダブルチェック!

丸沼のカメムシ
今年二回目の丸沼ドライフライ釣行。前回は長雨による河川増水で最後に残った選択肢。しかし今回は、「カメムシと行ったら、野反か丸沼でしょ。」とのポジティブな気持ちから出向いた。早々に丸沼手前のコンビニで見つけたカメムシ。今日は爆釣か?
減水気味の丸沼
丸沼到着後に気づいた忘れ物。セントリックC904/4忘れた。リーダー忘れた。フライボックス一個行方不明。6番と思っていたロッドが8番だった。シンキングライン間違えて持ってきた。よって持ってきたタックルで組み合わせたのが以下の通り。Scott Radian R905/4・Aiflo Forge WF5F・Airflo ポリリーダー トラウト 8ft(本来はウエット用)+0Xを90cm 。さらに3Xを50cm。ロッド一本のみのドライ縛りです。
丸沼のカワムツ
あぁ、また君か。#8のカメムシにフッキングするなんて、カワムツは随分と大きく成長しましたね。例によって木の下をブラウンが出るのではと期待して投げても彼らばかり。日本の在来種だけれど、外来種と呼びたい地方から飛び火した厄介者。
小さめのビートルパターン
午前中は前回同様にシビア過ぎて釣れない。そしてカメムシのカの字もないくらいに落ちてない。水面に舞うのはユスリカのみという状況で、大きいカメムシを投げても魚は喰う気配さえ見せず。仕方なくこの10番にサイズダウンしてみるけれど、結果は同じ。小さいフライなんて積んできてないし、う〜む・・・。
丸沼のレインボートラウト
写真を撮り忘れちゃいましたが、さらに小さいゲーリー・ラフォンテーンのパターン、モーホーク(Mohawk)に似たものをボックスの片隅に見つけて、それで釣ることに。風が出るタイミングでフライをタイミングよくプレゼンてションしてようやく出た最初の一本。時間は12時を少し回った時刻。
丸沼のボート上
釣り方がわかってしまえばこちらのもの。風とタイミングを待って投げる時のみバイトしてきます。しかし、1日を通してほとんごこんな感じの無風なんです。
ドライで釣る丸沼のレインボートラウト
魚のサイズは30cm平均で40センチをギリギリ超えないサイズ。前回よりもサイズダウンですが、胸鰭は綺麗な個体がほとんど。前半はレッドバントが色濃い子たちで、岸際の風が当たる岬の裏側でヒット。
沖のライズを狙うドライフライフィッシング
夕方の後半戦に入っては沖のな〜んもないところで突然起きるロケットライズ狙い。深いところから一気に上がってくる個体はシルバー色が強いです。フライは色々変えてはみたものの、モーホーク以外は反応せず。
丸沼のイブニングタイム
野反湖の時合いと同様に4時ごろにはイブニングのピークが来たのだけれど、如何せん風なしなので釣るのが難しかったです。こんなベタ凪のディンプルライズはティペットの影で反転してしまうんですね。
リリースされ丸沼へ帰るレインボートラウト
結果トータルで5本をキャッチ。しかし大物は一本も混じらず。そうそう、午前中にダム近くでロクマル半ばのヒレピンブルーバックレインボーを見つけたのですが、カメムシフライはガン無視。大きなスティミュレーターに変えた時に一度だけフライをチラ見をしましたが、完敗です。沈めて釣れるのかなぁ、岬周り1-2m下を回遊するその大物は次回の宿題です。そしてあなたが出かける頃にはきっとカメムシで爆釣シーズン。私の代わりにたんと大物を釣ってくださいまし。

渓流の締めくくりは湯川でリハビリフィッシング

記憶とは当てにならないものですね。昨年のこの時期に湯川へ行ったと思ってましたが、今ブログで確認すると2年前の9月17日でした。コロナ禍は人生の貴重な時間に影響を及ぼし、昨年の記憶は無かった様な一年になっているなんて、悲しい。

私はハーミットを始める前に某釣具関係に勤めていたのですが、その頃の私はオートバイの免許しかありませんでした。北海道釣行もバイクで楽しんでいた輩なので普段の釣りは何ら不都合を感じず。しかし誰かと一緒に行くとなると車の免許がない役立たずなので、皆が私のアッシー君になってました。そんな時代に私のアッシーをしていた後輩のHくんが約25年ぶりにフライを再開するとの事で、そのリハビリ釣行へ。あ、今回は彼がアッシーではなく、若い頃のお礼を兼ねて私がアッシーくんです(笑)

2021年の渓流シーズンもあと僅かという時期なので、やっぱりオデコなんて嫌ですよね。なので確実に魚が居る湯川を最終戦として選んだ訳ですが、ハッチの少ないこの時期は決して簡単なものではありません。渋ちんライズをいかに仕留めるかが鍵です。そういえばひと昔前の禁漁直前の湯川なんて朝は霜が降りるほど寒かったのを思い出し、地球温暖化の進み具合を改めて感じました。

そんな昨日の湯川は以下の通り。楽しい1日でございました。

戦場ヶ原にある木道
今回は赤沼茶屋から入って湯滝手前まで釣り上がり、魚を探しながら往復する釣り。木道歩きが半分、そして藪漕ぎが1/4、さらに水中闊歩が1/4。朝早くはライズが無いけれど、時間と共に魚が浮くので、魚影を見つけて狙うサイトフィッシング。
ライズを見つけて狙う湯川のブルックトラウト
彼が湯川に来るのは初めてだとか。リハビリ釣行なのでライズを見つけてあげて、まずは体を慣らしてもらいましょう。入りやすいポジションだと魚が目の前になっているので、入渓は匍匐前進さながら。低い姿勢で用意して、タイミングをはかります。
ドライフライでヒットしたブルックトラウト
川での釣行が25年振りだというから難儀するかと思いきや体はフライフィッシングを覚えている様で、すんなりと大物を掛けてランディング、流石です。これで一安心して私は自分のお魚探しに入ります。
湯川の秋空
今回のフライフィッシングは今年1番の密(みつ)かな。それは釣り人ではなくジジババ様たちのハイカーがとっても多いから。紅葉はまだですが、こんな景色なので写真は撮りたくなるし、出掛けたくなるのも致し方ないです。
FAGUS ファインループ 6フィート4インチ3番
ブルックトラウトはこんな木の下でライズするのでかなり難儀します。リーダーはかなり短くして6.4フィートのファーガスでフライをねじ込むのが丁度良いシチュエーション。以前の釣行では上流部の方が魚が濃かったですが、今回は青木橋よりも下流の方がライズが多かったです。13時まで掛けて上流を目指しましたが、ライズの少なさにライズの多かった下流部へ速攻Uターン。
湯川のブルックトラウト
これがライズなの?と、思うくらい渋いライズが木が邪魔をする岸ギリギリであります。疑心暗鬼になりながらもそんな場所へ投げるとそれが全部ブルックトラウト。7フィート台のロッドでは長さが邪魔をするのでねじ込むのが難しい事でしょう。さらにキャストの正確さが要求されます。でもね、掛けた所でこのロッドの柔らかさが仇になり、藻化けする事多数発生。
戦場ヶ原の木々
木々は少しずつ黄色みが増してきた感じ。この場所が紅葉渋滞する頃には釣り人の姿は無くなりますが、その頃にはブルックトラウトの産卵を見に行くという楽しみ方があります。私がそれに行くかって? 答えはいいえ、私は他の釣りで忙しいのです(笑)
朱点が宝石のようなブルックトラウト
魚の渋ちんライズを見つけるのに大変苦労したために前半はとても苦労しましたが、パターンさえわかってしまえばこちらのもの。似たような場所を見つけて投げやすいポジションからフライをねじ込みます。そのポジションがたとえ胸近くの水深があるとしても、それを忘れて投げ続けて釣果を伸ばす私。
藻の隙間に隠れるブルックトラウト
先だっての野反湖と同様の時刻の30分だけライズの嵐。写真撮影なんてやめて片っ端から釣れば良いと思っていたのは若かりし頃。今は納得がいく釣りができればそれで十分。最後にリリースしたブルックは藻の中に隠れた自分は完璧だと思っている姿が可愛かったので、その写真を撮影していたら、川面のライズは静かになったとさ。

シーバススクールで気づいた入門者へのアドバイス

コロナの影響はだいぶ収まってきた感があるので、スクール活動を少しずつ再開致します。シーバスボートはそもそも人数が乗れませんし、野外でのソーシャルディスタンスは保たれているので、感染を広げるリスクは限りなく低いでしょう。私も久しぶりのスクールなので、なんか緊張しちゃいましたが、強風で良いポイントへ行けない中、なんとか皆さんキャッチしていただいて嬉しい限り。

さて、今回のスクールをやって見て気づいた点を、これから始められる方に参考になればと思いましたので、少し書いていきますか。

ラインハンド(ラインを持つ手)はラインを離さないこと:
一般的にキャスティングで遠投を練習する時に、右利きの場合ラインを持つ手(左手)はシュートのタイミングで手を離してしまう方がほとんどです。実戦でも湖などや管釣りでもおよそ90%は手を離していると思うのですが、これはソルトウォーターではご法度。ちょっと言い過ぎかもしれませんが、それぐらいフライが着水した時の魚達の反応が強いのです。落ちた直後の初動が遅いとめちゃくちゃ喰いが悪くなりますし、例え出てもすぐにアワセる事ができないのでフッキングしません。なので、ラインハンドはシュートした後はラインを離さず、人差し指と親指の間にラインを入れて解放しラインを送ります。これが出来るようになるとラインは常に手の中にあるので、すぐにリトリーブを開始することができます。うまく伝わりづらいので、詳しく知りたい方はキャスティングスクールにご参加ください(要望があればどこかのタイミングで動画を撮ってきます)。

遠投よりもティペットまで真っ直ぐに伸びたキャストが重要:
とかく遠投したくなるこの釣りですが、フライラインからリーダー、ティペット、フライの先までが一直線になって全てが同時に水面に落ちるキャストが理想です。さらにこのキャストでラインハンドがすぐにリトリーブに移れる状態であれば、あなたのヒット率は2倍以上に上がるでしょう。特にフライラインから先に水面についてしまう方は、キャスティングを再チェックした方が良いと思います(ロッドティップの動きが円運動になっている可能性があります)。

アワセはラインハンド:
ソルトウォーターの釣りを始めるとその先輩方は「あなたはトラウト(フック)セッターだね。」と揶揄します。これは普段の合わせがロッド煽っているという方の事です(特に渓流のドライフライフィッシングが多い方)。ソルトウォーターでは追い喰いが多いので基本はラインハンドでアワセ。それでフッキングしなかった場合は追い喰いを待ってフライを引き続ける事が大切です。

リトリーブは一定スピード:
トラウトのリトリーブは手繰り切った後にラインハンドが戻る際にポーズ(フライが動かない時間)があります。このポーズはシーバスや青物などは、喰いつこうと思った瞬間にフライが止まると喰わずに反転します。なので、ポーズが無いのが理想です。両手で棒引きするのも一つの手ですが、今度はアワセがやりにくいので、重さがない小型のシーバス(40cm以下)が喰い付いた時に中々フッキングしません。できれば片手でのリトリーブをお勧めします。また、シーバスの場合は手繰るスピードは早いのが良い訳では無いので、トラウトリトリーブと同じスピードでフライが止まらないのが理想。その方法は分かりにくいかもしれないので、時間を見てそのリトリーブを動画に撮ろうと思いますが、どんな方法であれ皆さんが思うポーズが少ないリトリーブ方法を考えてみてください(青物はその逆で、人生でこれ以上早く引けませんという位に早い方が良いです)。

さて昨日のフライフィッシングはこんな感じ。シーバスくんたちは皆さんの挑戦を待ってますヨ!

シークロの岡本船長
前回のブログで男前の岡本船長の写真が小さかったので、再度撮らせていただきました。彼の温かな言葉で救われたフライフィッシャーマンは多くいらっしゃるでしょう。またシークロへ行きたいとい気にさせてくれるシーバスのフライフィッシングを支える関東で一番のシーバスガイド(地方のガイドさんを私は知らないので)。褒めすぎじゃ無いですよ、本当の話。
フライでシーバスを攻める
今回は風が思っている以上に外海の風が強すぎて、予定してた一級ポイントには全く行くことができませんでした、残念。仕方なく運河筋のシーバスを攻める事になったのですが、そのストックが少なめだったのでランガンで狙っていきます。主にこんなタンカーの際やコンクリートバースの壁打ちになります。
シーバスのフライフィッシング
風が強い中、皆さには頑張っていただきました。またうねっている日は足腰と体幹が鍛えられるので、良い筋トレになります。
フライでシーバス
いくつかのポイントを回っての拾い釣りになりましたが、なんとか皆さんキャッチしていただきました。こんな風が強くて厳しい条件でも、タックルとフライを事前に準備しておけばなんとかなるものです。
隅っこ好きのシーバス(スズキ)
隅っこの隅に入れて壁沿いをフローティングミノーが泳げば、堪らずシーバスが躍り出てきます。いくつか喰い損なった後にしつこく狙って出た、なかなかのサイズ。ロッドがバットから曲がってました。
シーバスをリリース
シーバスは成長すれば最大1mにもなる大型魚。丁寧にリリースすればまた巡り会うチャンスがあります。記念撮影の後は速やかにリリースする事を心がけましょう。

野反湖のレインボーは空の青さを見て碧になる

今頃の私は夏の日差しを浴びて真っ黒になった顔が秋に向けて少しずつ色褪せていく頃の筈なんですが、今更ですが日焼けしました。ピーカンは良い響きで個人的には好きです。しかし、日中の釣りがとても厳しくなる予兆でもあるでしょう。

一昨日の野反湖は私にとっては今季最後になるかな。朝の気温はかろうじての二桁なので、フリースを着てないと耐えられない程。本当は夜明け前に着く予定だった野反湖ですが、交通安全週間ということもあって、より安全運転で来たら夜が開けてしまいました。ま、なんとかなるでしょうという、釣りだけはいつもポジティブなんです。

私はそこが釣れると言われても人が多い場所はあまり好きでは無いので、人の少ない奥を目指すので20分は歩き。陽があるので獣にビクビクする必要はないのですが、着いた頃には陽が差し始めてしまいました。無風、無音、ピーカン、湖流に変化なし。こんな時はもう少し太陽がって気温上昇での風待ち。沖に浮かぶ吹き溜まりの中に鼻を出すトラウトが見えるけれどかなり遠い。それが気温の上昇とともに微風が起こり少しずつこちらへ近づき、ドライフィッシングタイムの始まりです。

レインボーはとても飢えているようで、水面に口を出して開けっ放しで移動する見慣れないライズ。移動方向へ見定めてキャストを決めると、その魚はいったん沈んでからガップリと咥え込んだ。してやったり、と思った一本目はジャンプ一発でフックオフ。すかさず二番手の魚を探しヒット。すんなり寄った個体を見てガッカリ。食べるものがが無いのかスリンキーで、おまけに放流ものときている。そんな文句を言ってはみるけれど、内心はこの景色の中で釣りができる幸せをしみじみと感じているのです。

午前中は3ヒット2バラシ1キャッチ。風は10時を過ぎる頃には湖面を大きく揺らし、そのトラウトたちのライズは無くなった。引っ張りをしても良いけれど、朝早い弾丸日帰りだと帰りのことを考えてお昼寝です。

第二ラウンドのために14時起床。タックルを確認し、いざ目指すポイントへ。そして到着してリールをセットして気付いたこと。風がおさまるまではインタミを引っ張ろうと思ったら、リールはしっかり持って来たのにラインを車に忘れました。往復するのも大変なので、これで終日ドライ縛り確定となりました。午後は16時半から風がおさまり、顔に小さなカディスやミッジが当たり始めると、風裏との境目でライズの嵐。片っ端から狙うけれど、全部塩焼きサイズの25センチ前後。大物は一発だけ出たけれど、そんな時に限って撮影をしている最中にガボッと出るんですね。弛んだラインのまま左手でアワセてみるけれど、やっぱりジャンプの後に外れちゃいました。

気がつけば6本のキャッチでまずまずの釣果なんですが、ヒレピンが一本も混じらなかったのが少し残念。それとどれもハコスチではなく、ドナルドくん(ドナルドソン種)のようで引きはイマイチでした。ライズは30分続きその後はピタッと無くなるので、遅くまでやる必要はありません。東に太陽が沈むと空の青みはさらに増し、この空を見たレインボーは保護色としてさらに碧を磨くのです。

そうそう、今回は久々に熊を2回見ました。一頭は最後の部落を過ぎた辺りで、もう一頭は野反峠休憩所手前500m付近の藪から出てきた別の熊です。あまり大きな熊ではありませんでしたが、大騒ぎして撃たれてしまわない事を望みます。僕らは彼らの居住区で遊ばせて頂いているのですから。なので、熊鈴は忘れないで皆さんも遊んできてね。

野反湖の朝
いつもならば陽が上る前にはポイントへ突いて湖面のライズを探すのだけれど、今回はこんな時間。空には雲ひとつなく無風。
野反湖のレインボートラウト
スリンキーな個体。ロッドはマイクロスペイ10ft6inch・3番だけれど、ほとんどシングルハンドで使ってました。今回は水位が低かったのでドライだけて遊ぶならば、やっぱり9フィート5番ロッドかな。
カメムシフライを丸呑み
お腹空いているのか、カメムシフライは丸呑み。でも今年は湖面に落ちるカメムシが少ないです。これからなのかも。
野反湖のフライフィッシング
水面がほんの少し揺らぐぐらいの時が一番ライズがあります。小さいライズはピシャピシャ。大物はゴボッと出るか、鼻を出して喰うかなので区別がつきます。
野反湖の釣り
お客様のTさんにバッタリ会い、しばしの釣り談義。聞けば昨日からいらっしゃっているようで、昨日も似たような天気だったとか。セオリー通り風裏の良い場で攻めてらっしゃいました。
野反湖の景色
午後の部でウォーキングタイム。雲が無く真っ青な空と野反湖ブルー。魚が保護色になるには碧になるしか選択肢がありません。私は野反湖へ来る度にニュージーランドを思い出すのですが、皆さんはいかが?
バックワインダーリール
やっちまいました。ランニングラインは巻いてあるのですが、シューティングテーパーが入っていません。しかしこれによって覚悟は決まり、1日を通してドライ縛りとなりました。
野反湖のレインボートラウト
写真のコントラストでわかると思うけれど、湖面が山陰に入った途端に虫が湧き出して魚の活性が上がります。コイツなんかはチビのくせして#8のカメムシを丸呑み。
野反湖のレインボー
時合いは長くは続かない事は知っているので、ここからは写真がいい加減に。同サイズなんていくら撮っても同じだしね。釣るたびにフライが少しずつ壊れていきます。
野反湖の夕方
釣れている最中にこんな写真を撮ってちゃ駄目ですね。この後大きな頭が出てフライを咥え込みましたが、ラインが弛んだままだったので大アワセ。なのでユルユルのフッキングのせいでジャンプ一発で外れました。チャンチャン。

東京湾奥と横浜付近のフライフィッシングに違いはあるのか

シーバスのシーズンに少しずつ移行し、皆さんもタイイングやその準備に追われる時間も楽しいことと思います。そして一昨日ふと思ったのは、私は何気なく「明日は横浜だからコレ」とタックルやフライを変えていますが、一般の方々は東京湾を一括りにしているのではないかと思い(一括りでも何ら問題はありません)、少しだけ書いてみることにしました。ちなみにボートフィッシングの話ですので、オカッパリの事は書いてませんのでヨロシクです。

タイトルから察すると大きく違うのかと思わせてしまいますが、僕らがよく乗るシークロ(横浜)シーホース(東京湾奥)で基本的なシステムは同じです。しかし狙う場所やターゲットが異なったりする時にちょっとづつ違うかな。そんな事考えながら少し書き始めたらあらぬ方向に広がり膨大な情報になりそうだったので、9月だけの話で止めました。


横浜・東神奈川出港(シークロ)
湾奥に比べてより南側にあるのと、潮通しが良い場所が多いので青物狙いが多くオープンウォーターで朝イチの鳥山狙いというのが朝一番に出た場合の9月パターン。その後沖にあるカンター周りやブイなどを狙いまとまっているシーバスを探す。当初の潮色はやや茶色。季節が進むにつれターンオーバーが終わると一気に澄んでくるが、それは10月に入ってから。澄み潮になると日中のシーバスは途端に難しくなり、夜便の方が安定して釣れるようになるので、9月後半からは夜便にも目を向けてみてはいかがでしょう。

9月中のタックル:朝イチは小さめのミノー系のフライにインターミディエイトで表層引き。またはボイルが続く場合はフローティングミノーで狙う。ボイルが収まった後は徐々に沈める釣りに切り替えるか、フローティングミノーで通すかのいずれか。全くボイルがなく静かな日に当たってしまった場合のために、シンキングラインは用意しましょう。シーバスの状況が良ければフローティングだけれど、メインラインはインタイミかな。状況が悪い場合はタイプ3〜6のシンキングラインでカウントして釣ることもある。

釣りもの:シーバス・イナダ・サバ・クロダイ・サワラ(基本、船長にリクエストしてその釣りにまとを絞って釣るか、現在の傾向を聞いてそれに合わせてタックルを準備するかになる)


東京湾の湾奥(シーホース
湾奥の特徴はサンドバーと川筋。それに港内のストラクチャー。特に荒川筋は潮止め水門が河口から約35キロ上にあるので、そこまでの川筋にシーバスのストックがあるのが特徴。橋脚のヨレにシーバスが付くのだが、基本的に夕まずめ以降の釣りなので、川筋狙いは夜便を選択する必要がある。また三枚洲や三番瀬といった干潟があるので、多種のベイト(餌となる小魚)がおり、そこにシーバスや青物が着いた時の朝イチの釣りは面白い。もちろん沖のボイルがあればそちらも狙いに行く。

9月中のタックル:湾奥の場合フィッシュイーターの餌となるカタクチイワシ以外にサッパやコノシロなどもあるので、フライの種類をたくさん巻いていくことをオススメします。朝便を選んだ場合は横浜と同じような流れ。夜便を選んだ場合は、フローティングミノーでスイングの釣り(ウェットフライフィッシングと同じ)か、エンリコミノーやゾンカーなどを若干沈めてスイングする。釣りものをマゴチを選んだ場合はインタミ〜タイプ3のラインで釣る引っ張りの釣り。マゴチはそこギリギリを引く必要はなく、底に擦れない程度に丹念に引けばヒットする。

釣りもの:シーバス・イナダ・サバ・マゴチ・クロダイ・サワラ(基本、船長にリクエストしてその釣りにまとを絞って釣るか、現在の傾向を聞いてそれに合わせてタックルを準備するかになる)


書いてみて思ったことは、なんかタイトルと違い的外れで、こんなこと書いて説明するよりも、お店で「○○へ行くんですけれど、何を持っていけば良いですか?」と聞いてもらったほうが手っ取り早いって事かな。それとこんなネタに走ったということは「あれ、管理人さんの釣行記が出てこないということは、さてはタコったな?」と推測している人も多いはず、まぁそれに限りなく近いですが・・・。

シークロの岡本船長
シークロの岡本船長を紹介しようと思ったら、最近のアップの写真が見当たりませんでしたが、写真右のお方。温厚で丁寧な説明でポイントを支持してくれるのがとてもありがたい。釣り終わった後に「この人にお願いして良かった。」と思わせてくれるのです。自分はまだ初心者で大目にみて欲しい人は、岡本船長に電話してみましょう。
シークロのマスダ船長。
こちらはシークロの2番船を駆るマスダ船長こと、愛称は”りゅうちゃん”。この笑顔を見ればその人がらが分かりますね。釣りの幅がとても広く海外の釣りにも精通しています。釣りが好き過ぎで私以上の世捨て人だと思います。
横浜のタンカー打ち
一昨日の横浜はこんな感じで、まだ少し茶色濁りの夏の潮。沖の鳥山とタンカーや灯標などを見つけて魚がまとまっている場所を探して回ります。
シーホースの内田船長
東京湾奥のシーホースの船長と言えば、「うっちー」こと、内田船長。私は二十歳以前からの長い付き合いなので、弟分みたいなもの。私と身長と体重がほぼ同じなので、若い頃は彼と間違われることもしばしば。強面の雰囲気に反してお喋りで賑やかな彼。常に新しいことを模索しているので、釣りものや釣りスタイルがどんどん広がっています。
シーホース150馬力
シーホースは昨年新艇に入れ替えたので船が大きくなりました。それに伴いエンジンは150馬力。大きくなった分釣りの範囲が広がり、多少波が波が強くても沖へ出られるようになりました。主な範囲は川崎から北側全域と千葉、木更津付近まで。
シーバス
そして一昨日の話に戻ると、沖のボイル狙いで出たシークロですが、ボイルが殆どなく苦戦。とあるポイント一箇所だけシーバスがかたまっており、そこでこのシャクレ君が唯一の一本。オデコ寸前の1日でした。シーバスは管釣りの魚とは違うので、全く釣れない日だってあるのです。私にとって釣れない日があるのをひっくるめて、楽しめるのが釣りなんです。

秋のトラウトは歩いた距離に比例しない

気がつくとそこには朝焼けの淡いコントラストに色付けられた高い山々に、綿菓子のような雲が添えられた場所。何かに導かれる様に着いたけれど、夏に触れた魚の感触がきっと忘れられなかったからここへ辿り着いたのでしょう。しかし場所は同じでも川原の虫たちはすっかり秋に変わってました。

先だってのシーバスで気持ちを切り替えた筈ですが、ダメ押しで川へ出掛けてみたくなったのです、それも歩かないと釣れない釣り。そもそもこの時期はヤマメを釣るのが難しくなる時期なので、それ以外の魚としてイワナではなくブラウントラウトを選んだのがここへ訪れる発端。7月に新しく開拓した場所のおかわりというか、もう一度その周辺を探って来年に向けての傾向と対策を考えようというもの。

で、まぁ二日間に渡って釣り続けた訳なのですが、やっぱり自分の思い通りに事は進まないんです。ポジティブに釣り下る私のロッドにはコツリとも当たらず、季節はしっかりと秋なのですね、激シブでした。それにしても日にどれぐらいの距離を歩いたのだろう。足はパンパンになるのは無論のこと、その距離に魚の数は全く比例せず、お魚は大きくなっているだろうという予測も見事に打ち砕かれ、「ヤマメの盆隠れ」ならぬ、「ブラウンの雲隠れ」と相成りました。

今回の戒め:ポジティブな考えを優先する前に先人の格言は肝に銘じよ。

関東圏の河川
「幸せは〜♪歩いてこない。だから歩いて行くんだね♪」私は釣りに関してはいつでもポジティブ。この果てしないラン(流れ)の先にきっと私が求めている大物がいると信じて釣り下るのです。結果は・・・(泣)
本流のブラウントラウト
釣れないことはないんですよ。しかし歩いた距離には比例しません。2キロ降って1バイトって感じかな。そんな調子の川なので人に勧められません。
関東圏でのヤマメ釣り
午前中は水温が上がりにくい事がわかったので、二日目の午前中はかなり上流へ行ってヤマメ釣り。グラスロッドを積み忘れたので、今回の相棒はウィンストン エア864/4です。久しぶりに使ったけれど、銘竿ですねぇ。
関東圏のヤマメ
この場所には前回取りこぼした尺ものがいた筈なのですが、格言通り「ヤマメの盆隠れ」。お盆を過ぎると魚は途端に動き始めて何処へ行ったのやら。産卵行動に入るし、な〜んもいません。ようやく釣れたのはこんなおチビさんだから疲労が半端ないって。
ガムシ
そして今回の昆虫採集はガムシ。ゲンゴロウに似ている水辺の生物です。
クイズ:お猿を探せ
さて、この中にお猿さんは何匹いるでしょう?隠れている子猿も多かったので、私にも正解がわかりません。河原の石をひっくり返して何かを舐めてました。
とある河川
午後はひと休憩してから、別の河川が合流する場所でウェットを流してみた。手前がクリアで奥が本流筋。チビバイトのみであとは何もなし。
ブラウントラウト
結局歩いても歩いても日に一本しか釣れません。夏はあんなにいたのにねぇ。ブラウントラウトも秋には大きく移動するのでしょうか。それとも夏の大雨で流されたのかなぁ。色々な事を推測しつつ、すでに来年の構想を考えています。

一般的なフローティングミノーに飽きたので、新しいパターンを模索している件

フローティングミノーが流行り始めて何年の月日が経ったでしょうか。シーバスにせよトラウトにせよ、その多くはフォームの上にチューブ全体を被せたパターンが多いと思うのですが、そのタイイングに飽きました。いや、そのフォルムが同じなので、ボックスの全部が同じ形の色違いになるのがつまらなくなったのかもね。

なので、そのフローティングミノー改造計画の話。まず現存するフローティングパターンでフライらしいものと言えば、フォルムがざっくりしているガーグラがあります。フライらしくテールの動きを重視したパターンなのですが、目指すは現在のフローティングミノーとガーグラーの中間くらいのフライが欲しいと思った訳ですあります。

そんな事を考える時って唐突に思いつくものでして、釣りへ行く前日間際だったりするものだから、その試作機は一つしか作れずに湖へと出掛けるハメに。今回持って行った初号機の反応は程よく良い感じだったのだけれど、やっぱり現場に行って初めて気づくこ事も多々あるのですよね。

このフローティングミノー改造計画はしばらく楽しめそうです。次回は海で試そうかな。

ガーグラー(バチパターン)
シーバスのバチパターンで使うガーグラはこんな感じ。全体をゾンカーストリップでその長さを作り、フックの上に取り付けたフォームで浮力を稼ぐパターン。これを真っ白けにして引っ張っても良いけれど、もう少しミノーっぽい感じにしたいんだよなぁ。
フローティングミノーを作る
フックのバランスを取りたいのでベンド位置がセンターにくるようにバリバスの2500V-SEを使用。イメージとしてはフックの上にフォーム、それを包むように柔らかいシンセティックファイバー。そして全体的なシルエットが崩れないように、モノチューブを被せるというもの。
チューブミノーの試作1号機
慌てて作ってみた初号機。フォームを入れすぎた感がアリ。長さはバッチリで泳ぎの姿勢も大変よろしい。実際投げてみて分かったのは乾いた状態と濡れた時のフォルムイメージが異なること。中心にフォームがあるので、テールに向けてのシルエットのセンターがなんか少し物足りない。ちなみにチューブの表面はセメダインスーパーX2でコートしました。
レインボートラウト
実釣ではブラウンの反応は上々。チラ見したものを除いてフライには6回バイトさせましたが、シーバスのフローティングミノーの事も考えていたので、浮力が強過ぎたのとフックが小さかったことを反省。ボディはラウンドフォームではなく次回はエバゾートフォームにしようかな、柔らかいしね。結果ブラウンは一本も取れなかったので、午後にシンキングラインの釣りでレインボーハントとなりました。
魚探の振動子の一番簡単な設置方法
レインボーの最大は65センチありました(ヒットフライはラマファイバーのリーチ#6)。一緒に写っている黒いものなんだかわかりますか?これはイケスに放り込んだ魚探の振動子。振動子が倒れないように重いラバーをくり抜いて、そこへ振動子をはめ込んでコーキング材で固定した自作品。このやり方は非常に便利で、振動子を付ける棒なんいらないのです。世捨て丸時代に培った一番簡単な振動子を水底へ向ける方法。ただし大量に魚を釣ると、魚にひっくり返される事がしばしば(笑)
レインボートラウトのリリース
初号機で分かったことは、浮力の調整と背骨となるシルエットをどう表現するか、です。良かった事は動きがとてもリアルなのと、フックベンドよりも後ろに硬いものがないので弾かれることはないこと。次回はその辺をうまく考えてフローティングミノーに改良を加えてみますが、やっぱり使いたくなるカッコイイフライにしたいですよね。フライタイイングって楽しいですなぁ。