台風到来と共にシーバス開幕宣言を高らかに叫ぶ

東京湾のここ数年の傾向として、イワシが湾内に入ってくる季節が年々遅くなっていると感じるのは私だけでは無い筈。10年前であれば8月末からイワシの到来と共に沖合の浮標などの周りをフローティングミノーで楽しんでました。しかし最近は海水温が下がってくるタイミングがとても遅く、その開幕が読めない状況が続いてます。その為9月のガイド船予約は情報待ちの方が多く、船は比較的空いている状況なんですね。

しかし、「魚が釣れ始めました」という釣り情報を見てからの行動だと、その時点で既に週末の予約はいっぱいになり、取れる日程はその3〜4週間後とかに。結果的にピークは過ぎてしまい、「シーバスって意外に難しいんだなぁ。」なんてことになる訳です。もっともどの釣りも同じですが、ボートシーバスの場合はガイド船に限りがあるので、ある程度のヤマを張って予約をしないと、結果的にいつまで経っても始める事が出来ないというジレンマへ。あなたは取り敢えず予約してみると言う一歩を踏み出す勇気はありますか?

という事で、本日朝のシーバスボートスクールは、東京湾のシーバス初体験の方を一名乗せて出船。予約をいっぱいにしなかった事で自らもロッドが振ることができ、私がシーバス開幕宣言を高らかに叫びます!

今回の教訓:釣り人はいつでもポジティブシンキングであれ

フローティングミノー
台風接近が接近すると気圧が下がり、魚は浮きやすくなると言う話はどこかで聞いたことがありますか? 科学的な根拠はあるのかは分かりませんが、私的な感覚で言えば事実だと思います。それも大荒れ前の前日とくりゃ、凪いだ海原でシーバスが炸裂する姿をつい妄想してしまうのです。その気持ちの表れで前日に巻いたフローティングミノー達がコチラ。
横浜シークロ
今回お世話になったのは横浜シークロ。前日までの釣り情報では「シーバスのスイッチはまだ入っていない。」との事でしたが、私の気持ちの中では台風接近で気圧が下がりシーバススイッチは今日からだと思っていた、釣り人あるあるのポジティブシンキング。
横浜のシーバス
京浜運河内を攻めるも無反応。なのでそのまま外海のストラクチャー撃ちへ。するとタンカーの脇からすぐにシーバスの反応があります。サイズは55センチ台中心で、フローティングミノーは飲み込んじゃってます。初めてのお客様にも反応が多数あり、私が教えている時間なんでごく僅かで入れ食いモードへ突入です。
シーバスをランディング
お客様には船首に入ってもらい、フローティングミノーをいかに壁やタンカーに沿ってフライを流すかと、そのリトリーブ方法を教えたところ、初挑戦にも関わらず、次々とバイトからキャッチへ持ち込みます。この時点で私の方のには早々と肩の荷が降り、後方からシーバスを狙います。
横浜の海を散策
今回、リュウちゃんから頂いた名言は『No Fish, No Bait』(イワシがいないと魚が釣れん!)。沖のストラクチャーをランガンしていくのですが、そのイワシがいる確率は80%。なので気分的には常に入れ喰いです。エロ話を期待したのですが、今回は至って真面目なガイディングでした。
シーバスに必須なリーチキャスト
タンカー周りなどを攻める場合、トラウトのテクニックで使うリーチキャストは必須です。左舷側をこのように撃つ時は、キャストしてフライラインが空中にあるうちに、左リーチキャストを決めます。そうすることで、フライラインはタンカーギリギリに、フローティングミノーを長い時間引き続けることができます。
横浜のシーバス
初めてのシーバスフライフィッシングで最初からこんなサイズを釣ってしまうと、次回はきっとこのサイズよりも大物を狙って訪れたくなることでしょう。彼はシーバスフィッシングの中毒患者になる事は間違いなし。
シーバス
釣れる個体の中には、この様に以前釣られて口が切れて回復した個体も上がります。リリースするのであれば、傷口が少しで小さくなるように、バーブレスで楽しみましょう。
シーバスのファイト
今回の個体のそのほとんどが、まだ夏シーバスを思わせるゴールドボディの個体。幅広でパワフルであり、ロッドが立たない。そしてフックから逃れるためにジャンプを繰り返すファイター。
今回釣れたシーバスたち
今回はシーバスが沢山釣れたのである程度大きいサイズのものだけ、まとめてみました。フローティングミノーは壊れるまで使い、ボロボロになるまで働いてもらいます。
横浜のシーバス
ちなみにフローティングミノーはその浮力を保つために、シルバークリークのUBFフロータントを塗りたくってます、ついでにリーダーにも。コーティングするとフライが硬くなり吸い込みが悪くなりますが、こうすることで芯になっているフォーム材はの吸水が抑えられ、柔らかいボディのままで吸い込みがよくなります。
シーバス
今回のシーバススクールはお腹いっぱいな位釣れて大満足。来週のシーバススクールはまだ空きがありますが、今回が入れ喰いだったからといって、次週も同じとは限りません。しかしその運に賭けてみない事には何も始まりませんヨ。

筋トレ祭り

どんな釣りのフライキャスティングが一番ハードワークか、ふと考えてみた。普通に考えれば高番手を使う50キロもあるターポン狙いがハードワークに感じるけれど、あの釣りはサイトフィッシングなので、思っているよりもキャスティングは少ないんですね。ではマグロはどうかと言うと、こちらはショートキャストで沈めて引っ張る釣りなので、皆さんが思っている以上に投げません。ではどんな釣りがハードワークか、いえフライキャスティングをしながら筋トレができるか。それは意外に身近な釣りだったりするのです。

コノシロシーバス開幕!

知らない方に一応書いておきますが、そんな名前のシーバスはいません。コノシロ好きなシーバスのことを指します。コノシロはお寿司のネタであるコハダが大きくなった魚で、出世魚だと言う事はご存知? シンコ→コハダ→ナカズミ→コノシロの順で、大体15センチを超えてきたものをコノシロと言い、大きくなると25センチ近くになります。

シーバスは人間様が好きなコハダの大きさよりも一口でお腹いっぱいになるコノシロがお好みのようで、今まさに成長しきったコノシロを爆喰いするシーズンに入りました。シーバスにとっちゃ、お寿司屋で時間無制限コノシロ食べ放題状態になった訳。彼らにとっては食べ放題祭りなんですヨ。

そしてフライフィッシャーマンから見ればそれを釣るシーバス祭りなのですが、出船してから帰るまでに使う筋肉が全身なので、コロナ禍で弛んだ肉を引き締める筋トレ祭りでもあるのです。そんなお祭りに参加してきた訳ですが、釣れ過ぎる時には大した写真はありません、本日その様子をご紹介。

台風が外れ東京湾は雨だけが酷く風もそれほどなく海は穏やかで凪いでます。低気圧の接近はシーバス入れ食いの予感。そうとなれば多少の雨なんて、なんのその。出発前からビショビショになりながらの出船デス。
ポイントへ着くとそこにはコノシロ食べ放題を楽しむシーバスと、シーバスに突き上げられて弱ったコノシロを狙う鳥たちが乱舞。他のボートは一隻もありません。写真を撮ったあとは鳥山は物凄く大きくなり、僕らはその鳥山の中で釣りをする状態。パチンコで7が三つ並んだか、もしくはマリオの無敵状態?何がなんだか、こんなに型の良いシーバスが入れ食いなのは久しぶりでございます。めちゃくちゃ釣れている時間帯は写真なんて二の次。
目の前に広がるボイルの中で一番大きそうな群れにシュート。シーバスは奪い合ってフライに襲い掛かりますが、今回は漢の釣りを展開しようと思い、一番小さなフライでも13センチあるので、自ずと魚のサイズにふるいが掛かります。対象物がないと小さく見えるなぁ。ちなみにボイルが近づけば遠投いらず、船べりでヒットします。
シーバス のサイズは60センチ台中心の入れ喰いモード。最大で70センチ弱。サイズが良いから一本をキャッチするのにも大変。でもフライが大きい為にワンキャスト、ワンヒットとはいかないので、ミスバイトも多発(3/0に掛からないのは小物なので関係ありませんが)。その為、持ち込んだ9フィート11番と11フィート8番のフルキャストが続きます。出船中は一度も休まずキャストをし続けたので、一体何回キャストしたか分からない程。いくら投げ慣れているとはいえ、自分のタフさにビックリ。そしてなんとハードな釣りでしょう。
最初のうちは入れ喰いを楽しむ為にコノシロと同じサイズにフライを合わせたのでエンリコミノーが大活躍。でも私が投げるエンリコミノーと彼が投げるエンリコミノーでは、彼のフライの方が圧倒的に喰いが良かったのです。その理由は・・・。
二人で次から次へと釣るので、船長はランディングに大忙し。僕らはこんな事は滅多に無いだろうと、ロッドを振ることをやめません。ちなみにこのロッドはスイッチ。グリップが長いから魚が小さく見えちゃいます。
最初のひと流しで20本以上はキャッチしたでしょうか。エンリコミノー様様でゴザイマス。フックサイズは4/0で13センチほど。チャートリュースカラーは圧倒的に喰いが良かった。この時点でラインを引いている左手が疲れ、ボートの揺れに対応するバランスと魚とのファイトで腹筋を鍛えてます。そしてファーストリトリーブなので左手もポンプアップされ、パンパン。
ボイルが止まないので、ようやく遊び心を思い出した私。このフライはEPファイバーを使ったフローティングミノー6/0で20センチあります。これをインタミラインの両手引きで引っ張るとシーバスがワラワラと付いてきてフライの奪い合い。フライが大きいからチビは掛からず。そんなことよりも時合いが来ている時は写真なんて撮ってる場合じゃないね。ロクな写真がありません。
その他に写真のドラゴンテール8インチ6/0とTボーンフライ6/0、ジョイントマレットヘッドフライ4/0など15〜20センチを使ったけれど、全部のフライで釣れた。自分のタイイング努力が実ってなんか嬉しい。心残りはゆうにハチマルサイズオーバーが掛かってもフッキングが甘く、また掛かってもその最中にバレてしまった事かな(使い回しフライを多く使ったので、針先が甘し)。後半は遊んだとは言え一人で30本以上は釣ったかな?

流石に最後の1時間位は食い渋り。その食い渋りの中でも圧倒的に喰ってきたのはどっちのエンリコか?答えは下です。上が私が作ったもので、下はエンリコで売っているコマーシャルフライ。全体のフォルムやタイイング方法は大きく変わらないのだけれど、下のベースカラーはチャートリュースで私のはグリンチャートリュース。水の中に入った時の存在感が圧倒的に下のフライの方がアピールした為、今回はその差が出ていた。わずかな違いですが、カラーってとても重要なんだとつくづく感じました。と言う事で、本日の筋トレお終い。そして補充のエンリコミノータイイングしま〜す。

楽しきハードワーク2

今年のシルバーウィークの各地は大賑わいの様ですが、閑古鳥が泣いているのはイベントがほとんどない水道橋(後楽園)だけのような気がしてなりません。かつての賑わいは何処へやら。もっともこの時期のハーミットはいつでも閑古鳥が鳴いてますが(笑)

そんな季節なので秋口からハーミットの定休日を少し増やして日曜日もたまに休むのですが、定休日と書いておきながら朝練の釣りとキャス練を終えて出勤してしまう私は、仕事が板についてしまっている様。しかし初老の私に取ってはハードな毎日は(一昔前は40歳でも初老だそうですから、あなたも仲間です)少しずつ体のあちこちが痛くなっているのは確か。でもそんなのお構いなし、魚が釣れていると言われればその痛さは感じる事なく、どこへでも馳せ参じるのです。釣り以外は何もしないので我が家の庭は草がボーボーでジャングル状態、困ったもんです。こんな釣り馬鹿に付ける薬はどこかに売ってませんか?

さて、東京湾の水温が下がり始め、来るランカーシーバスXデーの日を予想するために海へ出ておりますが、珍しくうっちー船長から釣り前日にタックルアドバイスの電話が。こんな時はきっと釣れるに違いない。さて、その結果は・・・

シーホースのユニコーン3の全景はこの通り。前の船よりもぐっと大きくなりフロントデッキはかなり広いです。夢の島マリーナに車を止めてこの船にたどり着くまでにざっと5分。曲がる目印はトリマランのヨット。そしてポールにあるSWELL FISH(フグ)のアートが目印。釣り終わりにはマリーナでシャワーを浴びられます。
千葉県浦安市で一番高い山であるサンダーマウンテン(嘘)を横目に沖を目指します。目指すはオープンウォーターのボイルポイント。聞けば前日は90(キュウマル)をキャッチしたとか。気になるのは本日は昨日と違い快晴なり。
ポイントを写すとプレジャーボートが集結するので、写真はお魚ばかり。入ってすぐにボイルがいたるところにある状態。投げればボコボコ、写真なんて取ってる場合じゃありません。太陽が上がればボイルは無くなっちゃうので、プライムタイムなんてものは、たかだか30分程度なんですからね。
僕らがひたすらキャストしている間に、新たな群れを見つけて船をつけ直してくれるうっちー船長。ボイルは広範囲に渡るので、いつの間にかシーバスガイドボートだらけ。そしてプライムタイムは予想通り30分で終了。その後は船長の指示により少し下のタナを狙います。
サイズアップを狙う時は、ひたすら漢引き。何もない時間を我慢すると突然こんなサイズがやってきます。トップの釣りのサイズが40〜55cmに比べて沈める釣りは50〜70台とサイズアップ。周りのルアー 船はお祭り状態。
今回ナナマルシーバスが吐き出したのはなんとイシモチ。底ベタの魚のイメージですが、こんなベイトも食べるのですね。しかも1匹ではなく幾つも出てくるので、イシモチをイミテートしたくなる創作意欲が湧いてきます。
対象物がないと迫力がありませんが、ご覧の通り。ちなみにうっちー船長に魚探代わりにルアーを投げてもらうと入れ掛かり。ルアーロッドを借りて私も言われた通りにすると、やっぱり入れ掛です。このルアー で学んだことは攻めているレンジがタイトな事と、ルアーの波動がキモだということがわかりました。波動はどうにもならないけれど、責めるレンジはキチンと同じにするとフライでもやっぱり掛かるのです。しかし・・・、今回の私は数は沢山釣れどもサイズには恵まれず、次回への宿題となりましたとさ。
一回の釣行で交換したフライたち。こうして空のケースを用意しておき、淡水で濯いで乾かし次回また活躍してもらうのです。小さいのは7センチほどで大きいのは20センチオーバーのフライ達。コノシロランカーシーバスに向けて、体力とフライの選択肢を増やさないとなぁ、と感じてます。シーバスシーズン真っ只中。皆さんも腕が痛くなるほどの入れ掛かりをご堪能くださいまし。

エロい魚を求めて東京湾へ釣りに行く

「ピンクばかりを喰うなんてエロい魚だなぁ。」

私じゃないですよ、ウッチー船長の発言です。ピンクというカラーは女性からすれば「カワイイ」なんて言われるカラーかもしれませんが、男にとっちゃピンクというカラーはエロいらしいです。うっちー船長の頭の中では「ピンク = 夜の繁華街」を想像するんですよ、きっと(笑)

さて、そんなエロい魚の話、ウッチー船長の名前が出た時点でシーバスだという事はわかりますね。本日は熱帯低気圧が通過という事もあって、私の中では「熱低(または台風)=気圧が下がって魚が浮く」という方程式になります。今回は台風じゃないから海は本格的な大荒れにはならないだろうから船は出るだろうと大雨予想の中、出船をお願いしました。

その結果はいかに?

エロい魚を釣らせてくれるシーホスは船が変わりました。前よりも一回り大きくなってハードトップ付き。エンジンは150馬力と格上げされ、さらに機動力を増しています。船の名前を知らない方のために教えますと「ユニコーン3」で、これで3艇目。個人的には第3内田丸にして欲しかったなぁ。
最初のポイントへ着くや否や最初の一投でガバッと出た。本人は絡んだラインに気を取られ見ていなかったにもかかわらず、魚はラインが走るほど咥えこんだので、遅合わせでもガッチリかかった図。ロッド はいきなり満月、さすが夏のシーバス。ってか、夏はもう終わりなんだけれどね。
しょっぱなからフローティングミノーでまずまずのサイスが出てしまいました。今までシーバス不調の話が出ていましたが、この熱帯低気圧と台風通過で海水温が少し下がり、一気に活性が上がった感じがします。雨にも降られず、ヨカッタ。
私はというと、コノシロシーバスシーズンに向かってスイッチロッドの練習でございます。練習といっても糸を垂れるんだから一本ぐらい喰いつくかと思ったら、シーバスの食べているベイトはカタクチイワシ7cmほどだったので、20cmのフライには見向きもしません。それも反応はフローティングミノーオンリー。
潮の澄んでいるポイントを点々と釣り歩き、私はしばしこのでかいフライの動きを見て「釣れそう!」を連発するだけで、釣れません(笑)。魚のボイルを見て初めてシングルハンドにラインを通しました。
とあるポイントへ着くと、潮通しの良いカドでボイル発見。フローティングミノーを通すとヤバイくらいに魚が出続けます。しかし喰いが浅く、5〜6回出てようやくフッキングするくらいのレベル。なので、フライへの反応はめちゃくちゃあります。今回は熱低接近+曇り+水温低下の三拍子が揃っているので、魚はストラクチャーにタイトに着いておらず、オープンウォーターにいます。誰がやってもシーバスは乱舞する状態でした。
外海はシケ気味だったのであまりやらなかったけれど、この白波の中へフライを通すとシーバスがムーンサルトを決めてきます。そして数匹の奪い合いの末シーバスくんはヒット。
一緒に行ったお客さんがピンクを投げて入れ喰いしていたので、それに習って私もピンクへ変更。エロい魚を頂きました(笑)。確かにピンクに変えた途端に反応が良く、そしてフライを舐め回すようにして数回のバイトの末ヒットするので、艶かしい感じを受けます。君は男を惑わす雌なのか?
風の塔にも寄りましたが、風が結構強かったです。だけどユニコーン3は以前と比べてずっと波切りが良く安定していたので、とても快適。ただ、これだけシケていると船に乗り慣れていない人は何かにずっと捕まっていなきゃならないから、キャストする事もできないかもね。でもシーバスくんはまんべんなく入り始めたので、これからはどこでも釣れてくれる事でしょう。
結果、めちゃくちゃバイトをもらい、シーバスも35〜60弱まで多数ゲットしてきました。よって、シーバスの秋シーズン、解禁しました! とハーミットが高らかに宣言いたします。ちなみにオカッパリは川筋も釣れますヨ(雨の濁りが取れたら)。

カメムシその後

7月24-25日のドライフライ縛り釣行で、10バイト4フッキング0キャッチを野反湖でやらかした私。そのリベンジをしに再訪してきましたよ。今回はやる気モードで自宅を1時出発の4時過ぎ到着。現在の日の出が4時半過ぎなので、それに合わせての釣行。釣り人の本気モードは睡眠を削ってでも出かけるのです。

今年の野反湖はキャンプ場のテン場がクローズしているので、とても静かな湖。朝イチは私以外は誰も居おらず、湖を独り占め状態。現在の時合いは朝は5時〜5時半頃で、夕方は16時半〜5時半ぐらいでしょうか。その時間帯はドライフライに良く反応してくれます。やがて季節が進み水温が下がり始める9月中旬以降は、虫の活性が高くなる太陽が出ている時間帯へと変わってくるので、眠い目で釣りをしなくても良くなる事でしょう。

カメムシのシーズンはまだまだこれから。皆さんも沢山カメムシを巻いて野反湖へ出掛けて見てください。秋の野反湖は紅葉と夜空が格別です。

先だって巻いたカメムシくんは朝日を浴びて気持ち良さそう。初日の朝は4バイト2フッキング、1キャッチでした。
ライズする場所を見つけて、次のライズまでのインターバルを考えてキャスト。すると潜水艦が浮上するかのように真下からやって来てフライをガッポリ。遅合わせの後スリリングなジャンプとリールの反転音の末、無事ランディング。
午前の戦いを終えて、バンガローにチェックインする釣り人たち。釣り人は皆んな四駆です。
チェンクイン後はビールをしこたま飲み、午後の部までシェスタの時間。そして今回参加した釣り仲間が対岸で見事ランディング。おめでとう!
すでに秋モードの野反湖の夜は外気温が12〜14度くらい。なので夜会は暖かい”鶏団子鍋”。シメは雑炊を頂き、明日の釣りに備えて早寝。いやぁ、鍋は美味かった。
二日目の朝は山の間から太陽が顔を出すまでの間が勝負。散発なライズを見極めて勝負します。
二日目の私は2バイト1フッキング1キャッチ。無風ピーカンだと、魚の反応する時間が30分で終わっちゃう感じ。
今回は大満足の二日間。この後、近所の川へ皆を案内したのだけれど、私は野反湖しか考えてなかったのでウェーダー忘れました。なので、皆が入渓した後は車でお昼寝。サイズこそ出なかったものの、イワナとヤマメが気持ちよくフライに出たということでした。お休みがもっとあれば、また野反湖へ行きたいなぁ。

家族にはシーバスよりもタコ

夏のシーバス
夏シーバスらしい色の濃い魚体。シンキングで引っ張ってみた1尾

真夏の太陽を浴びての東京湾でクルージング。なんか暑そうに聞こえるけれど、アスファルトの路上よりもずっと涼しいし、海風が絶え間なく吹くので意外と心地よいもの。そして何と言っても夏シーバスは2月頃のシーバスに比べると倍ぐらいは引きが強い感じ。もの凄いロッドの絞り込みをするからどんな奴が現れるのかと思ったら、50cmくらいしかなかったりします。

東京湾でハーミットがオススメするシーバスガイドは『シークロ』か『シーホース』のどちらかだけれど、羅列すると兄弟船みたい。で、今回は横浜・東神奈川にあるシークロにお世話になることに。今回は朝出船なのでメインはもちろん水柱が立つシーバスのフライでのフローティングミノー。ここの所タコも豊漁だということで適当なところで蛸釣りを楽しむというダブルヘッダーをお願いしました。

シェード際へキャスト
シェード際へキャスト。よりタイトに攻めることでシーバス君のチェイス数がグンと上がる

今回は夏休み中ということもあり、子連れ狼的な出船で息子にはルアーを投げさせ、私はフローティングミノーというスタイル。開始早々からバイト連発だったけれどオヤジが沢山釣ってもしょうがないので、抑え気味で楽しんでました。

Winston Jungle Rod
ウインストンのジャングルロッドの速射力はバツグン。手返しよく釣りができる。でもこのロッドは本来ピーコックバスやドラドなどを釣るためのもの

最近の状況はというと、現在シーバスのフローティンングミノーフィッシングは上り調子。潮色は夏の潮らしく赤茶色だけれど、この濁りがないとトップウォーターのフライフィッシングはごまかしがきかないのでとっても重要。10月の澄み潮になる頃はフライを見切るようになり、その頃は夜に紛れての釣りが中心になります。だから太陽がジリジリと照りつけても、日中に釣れる今の方が誰がやっても楽しい筈。それに前述のように冬に比べればその引きは抜群デス、ハイ。

夏シーバス
パワフルな夏シーバス。一度やったらやめられない

要所要所でシンキングラインでも試しましたが、今回はフローティングミノーに分ががありました。そしてキリの良いところで蛸つりへGO! と言ってもポイントはほとんど場所は変わらず、蛸を釣っている目の前でシーバスもボイルするので、二刀流の構えで準備が必要かもね。

タコ釣り
あぁ、この感触。久しぶりに感じたかも。タコは脱走の天才

私は普段三浦半島の先っちょでボラのフライフィッシングのついでに蛸釣りを楽しみますが、今回は船の上。仕掛けが違うのかと思って自分の道具を持って行きませんでしたが、全く同じでした(無料で貸してくれます)。蛸釣りは赤く塗られたテンヤ(二本針で重りがついた仕掛け)の上に通称アカベンという偽物のカニが乗っており、これを海底に着底させてチョコチョコと動かすという方式。岸の場合は少し放り投げてズルズルと底を這わせるけれど、ボートの場合は船が動くので、上げ下げしているだけで良し。

するとズ〜ンっと重くなるので、すかさず逃げないようにラインを張った状態で手釣り糸を手繰り寄せるという寸法。好調というだけあって10分に一度はアタリがあり、すべてをフッキングさせるのは腕の見せ所といった感じでしょうか。

タコ大脱走
釣ったタコが排水口から大脱走。ん?この光景どこぞのテレビで見たことがあるぞ
東京湾のタコ
排水口から逃げ出す寸前にナイフで急所を突き捕獲成功。この日一番の大きさは息子が釣りました

私は漁師じゃないから、息子と二人で3杯釣ったところシーバスへ戻るようにお願いし、その後は終わりまでシーバスを楽しみました。そしてこの夜は茹でた蛸で家族での”たこ焼き”パーティ。フライフィッシャーマンもたまには獲物を持って帰っての家族サービスです(笑)。ま、フライフィッシングじゃないですけれど。

シーバス
その後も船の影などで順調にフローティングミノーへのバイトあり。これからが本番のシーバスフィッシング。二刀流で楽しんでみませんか?

備忘録・長良川

♩ 人間なんてララ〜ラ〜ララララ〜ラ〜 ♩

ライズを探しさまよった解禁日。魚に翻弄されライズがなければなすすべもない私たちを尻目に、シンキングタックルアングラーはコンスタンスに釣っていいく。今年は釣りが様変わりしたと感じてます。 続きを読む 備忘録・長良川

Spring has come!・マルタウグイのフライフィッシング時々鯉

ガボッと、ドバッと。
皆さんは何を見て春を感じますか?

今年はハクモクレンの開花が早いようで、通勤のすがらに見られるその並木には、7〜8個の可愛らしい花が咲き始めました。釣り人の五感は研ぎ澄まされているからいろいろなもので季節を判断もできるけれど、花を見て川へ行かなくちゃという気持ち。やっぱり遡上魚が川に戻ってくると嬉しいからね。 続きを読む Spring has come!・マルタウグイのフライフィッシング時々鯉